2010年03月15日 (月) | 編集 |
携帯から初投稿。とりあえず生きてて、引っ越しも大きなトラブルなく終了しましたが、小さなトラブル(笑)はあったので、PCをセットする気力がありません。浦和-FC東京戦はばあちゃんちで見ましたが、ウ゛ェルディの方は結果も知りません。6億円が楽しみです。終わり。
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2007年12月25日 (火) | 編集 |
くりっ。(昨日の続き)
公式告知のやつ。
まずまず面白かったです。
(感想)
1.ラモスは変わっていない。
少なくとも言葉の上では。
勝敗を分けた(ている)のは「自信」「気持ち」で、7連敗(または3連敗以上の連敗)は「誰も予想出来なかったこと」で、苦しかったと。
出来るって。普通に。
本当に今だにこういう認識で、自分の苦境が一種の災難であり不運だったと思っているのなら、申し訳ないけれど辞めてくれて良かったとしかいいようがないですが。
ただまあ、この方の日本語力や日頃の言動の癖を考えれば、言葉で言える以上のことは分かっている可能性は高いでしょうけどね、さすがに。
ただ個人としてはそれで良くても、「指導者」としてはそれでは困る。むしろどちらかというと分かっている以上のことを言葉で言えるくらいでちょうどいいかと。それが多数の人間、あらゆる状況を包容しなくてはならない立場の人が持つべき能力。技術というか。
見栄は見栄でも、”強がり”ではなくて”気休め”の方。(?笑)
2.”戦術フッキ”システムの実相?
例の3-5-2からの再度のシステム・チェンジについて語っている時に、「2つのラインを作って」or「中盤にもう一つラインを作って」(どっちでしたっけ?)という言葉遣いをしていたので、基本認識としてはやはり”4-4-1-1”なのかなあと。まあ、深読みかも知れません。(笑)
3.ミーティングでのラモス
を見ていて思ったのは、この人の推進力だけはあるけれど余りに隙だらけで危なっかしい感じは、身近で見てると逆に「何とかしてあげたい」という気持ちになって、それがラモスの”モチベーター”としての力である可能性はあるかなと。
おまけ。大野キャプテン。
試合中は常に辛気臭くて(笑)、それが時に頼りなさやプレーの評価の低い方への傾斜に繋がっている傾向があると思うんですが、ロッカールームでは意外とおちゃらけというかスチャラカというか(笑)、そんな感じ。
それを少し試合で出せと。そういう感じ。(笑)
公式告知のやつ。
まずまず面白かったです。
(感想)
1.ラモスは変わっていない。
少なくとも言葉の上では。
勝敗を分けた(ている)のは「自信」「気持ち」で、7連敗(または3連敗以上の連敗)は「誰も予想出来なかったこと」で、苦しかったと。
出来るって。普通に。
本当に今だにこういう認識で、自分の苦境が一種の災難であり不運だったと思っているのなら、申し訳ないけれど辞めてくれて良かったとしかいいようがないですが。
ただまあ、この方の日本語力や日頃の言動の癖を考えれば、言葉で言える以上のことは分かっている可能性は高いでしょうけどね、さすがに。
ただ個人としてはそれで良くても、「指導者」としてはそれでは困る。むしろどちらかというと分かっている以上のことを言葉で言えるくらいでちょうどいいかと。それが多数の人間、あらゆる状況を包容しなくてはならない立場の人が持つべき能力。技術というか。
見栄は見栄でも、”強がり”ではなくて”気休め”の方。(?笑)
2.”戦術フッキ”システムの実相?
例の3-5-2からの再度のシステム・チェンジについて語っている時に、「2つのラインを作って」or「中盤にもう一つラインを作って」(どっちでしたっけ?)という言葉遣いをしていたので、基本認識としてはやはり”4-4-1-1”なのかなあと。まあ、深読みかも知れません。(笑)
3.ミーティングでのラモス
を見ていて思ったのは、この人の推進力だけはあるけれど余りに隙だらけで危なっかしい感じは、身近で見てると逆に「何とかしてあげたい」という気持ちになって、それがラモスの”モチベーター”としての力である可能性はあるかなと。
おまけ。大野キャプテン。
試合中は常に辛気臭くて(笑)、それが時に頼りなさやプレーの評価の低い方への傾斜に繋がっている傾向があると思うんですが、ロッカールームでは意外とおちゃらけというかスチャラカというか(笑)、そんな感じ。
それを少し試合で出せと。そういう感じ。(笑)
2007年12月03日 (月) | 編集 |
型通りラモス勇退(ラモス瑠偉エグゼクティブディレクター就任のお知らせ)と哲さん昇格(柱谷哲二監督就任のお知らせ)について一言述べようかと思ったら、何?チーム名から1969を外すって?(ソースあちこち)
ふうむ。
個人的には好きにすればというタイプの事柄ですが(”ヴェルディ”と”緑”キープなら未来永劫それで十分)、そうはいかない人が少なからずいるだろうというのも理解出来ます。
やっぱどちらかと言えば気持ち悪いですよね、どんな理由にしても名前が変わるのは。”1969”自体はあんまり好きじゃなかったですが、それとこれとはまた別。
ていうかなぜ?という。
「1969シート撤廃フラグ」というのはなるほど説得的ですが(笑)、それはそれとして変更に伴う諸経費とかも逆にかかるんじゃないのかとここまで考えて思い付いたのは、「新レプリカを確実に買わせる作戦」説(笑)。ある意味メモリアルになりますからね。ついでに旧商品の価値も上がるかもしれないし。
まあ万が一そうだとしても、あまり責める気にはならないですけど。お金はほんと一年単位で必死でしょうから。あるいはここ1,2年がクラブ的に正念場かもというか。
僕もシーチケくらいは買おうと思ってますよ。どれくらい行けるかは不明ですが、ご祝儀替わりに。
真面目に1969は安過ぎる気がしますから、無くなっても文句は言えないですね。ただしそれで客足が落ちる可能性も少なからずあるかも。あるいは単にどうせ空いてる自由席に流れるか。
本題のラモス&哲二。
前振りがたっぷりあったのでインパクトは控え目ですが、それでもやっぱりラモスが退いたのはかなり意外でした。昇格果たしてやる気満々、また大冒険に付き合わされることも前向きに覚悟していましたのに。
事情は分かりませんが、デイリーに出ていた「クラブとの方針の違いから」というのが、直感的にはしっくり来ますね。最終戦の「疲れた」「しんどかった」「絶対泣かない」とかのコメントも、単に”万感”という以上の鬱屈を感じさせられましたし。
具体的には「引き続き身の丈現実路線」と、萩原社長がかつてぶち上げた「ラモス&華麗な攻撃サッカーで人気回復だ!」というアドバルーンがほぼ引っ込められたということか。7連敗&続投決定(&ゼ・ルイス離脱)後の本当に最低限の補強姿勢が示すクラブ/会社の方針が、その後の”成功”である意味固定されたか。(”常識”に目覚めたというか)
またそのこととセットで、別に軋轢があったとは思わないですが、「柱谷実質監督」ぶりが、結局耐えられなかったのかなという。今年は一心に頑張った。でも改めてのモチベーションは掻き立てられない。俺じゃなくていいなら俺はやらない。
まあもっと前向きに、監督として更なる勉強の必要を感じているということもあるかもしれない。
色々臆断やとんちんかんはありましたが、血が昇って調子が悪い時以外は、ラモスなりに本当に真摯に”監督業”と向き合った2年間だったんだと思います。結局高括って天上界から降りて来なかったジーコなんかとは違って。
要は「日本」(人)に対する敬意の違いでしょうけどね。維持しなければならないプライド/体裁のレベルの違いというか。ヨーロッパでならジーコも殊勝になれるのかも。
哲さんは札幌時代を直接は見てませんが、近道のようでそうじゃないことも多い「コーチからの昇格」パターンの中では、最も高い確度で成功が期待出来るケースの部類かと。
コーチと監督の職能は全然違うというのは重々承知ですが、さすがにいける、少なくとも今年出来たレベルの仕事は当てにしていいんじゃないかと。これで駄目だったら、よっぽど「監督」に向いてないということになる。(笑)
今年チームがやれた色々なことを、より緻密に安定的にやってくれればと、とりあえずはそう思います。それ以上はね、誰にも分からないですよ。やりながら考えるしか。
そこそこの手駒を揃えたよく知ったチームでの再チャレンジ。哲さん自身にとっても大きなチャンスですよね。ともかく勝っても負けても、なるべく書いてて楽しいチームをお願いしたいです。(笑)
・・・・つまりは真っ当な論理と計算、それから変化の可能性が少なくともちゃんとあるチームということで、そうですね、むざむざ石崎さんを逃した悔いを忘れさせてくれる監督に!というのが、分かり易い目安かも。
こう言っちゃなんですが、天皇杯の無いオフってすっきりしてていいですね。(笑)
まあ本気でやる気があるなら、現場よりむしろ「クラブの顔」としてのラモスというのは、ある意味誰もが望んでいたことなわけですけど。さてどういうニュアンスなのか。とにかく2人とも、今年はご苦労様でした。
ふうむ。
個人的には好きにすればというタイプの事柄ですが(”ヴェルディ”と”緑”キープなら未来永劫それで十分)、そうはいかない人が少なからずいるだろうというのも理解出来ます。
やっぱどちらかと言えば気持ち悪いですよね、どんな理由にしても名前が変わるのは。”1969”自体はあんまり好きじゃなかったですが、それとこれとはまた別。
ていうかなぜ?という。
「1969シート撤廃フラグ」というのはなるほど説得的ですが(笑)、それはそれとして変更に伴う諸経費とかも逆にかかるんじゃないのかとここまで考えて思い付いたのは、「新レプリカを確実に買わせる作戦」説(笑)。ある意味メモリアルになりますからね。ついでに旧商品の価値も上がるかもしれないし。
まあ万が一そうだとしても、あまり責める気にはならないですけど。お金はほんと一年単位で必死でしょうから。あるいはここ1,2年がクラブ的に正念場かもというか。
僕もシーチケくらいは買おうと思ってますよ。どれくらい行けるかは不明ですが、ご祝儀替わりに。
真面目に1969は安過ぎる気がしますから、無くなっても文句は言えないですね。ただしそれで客足が落ちる可能性も少なからずあるかも。あるいは単にどうせ空いてる自由席に流れるか。
本題のラモス&哲二。
前振りがたっぷりあったのでインパクトは控え目ですが、それでもやっぱりラモスが退いたのはかなり意外でした。昇格果たしてやる気満々、また大冒険に付き合わされることも前向きに覚悟していましたのに。
事情は分かりませんが、デイリーに出ていた「クラブとの方針の違いから」というのが、直感的にはしっくり来ますね。最終戦の「疲れた」「しんどかった」「絶対泣かない」とかのコメントも、単に”万感”という以上の鬱屈を感じさせられましたし。
具体的には「引き続き身の丈現実路線」と、萩原社長がかつてぶち上げた「ラモス&華麗な攻撃サッカーで人気回復だ!」というアドバルーンがほぼ引っ込められたということか。7連敗&続投決定(&ゼ・ルイス離脱)後の本当に最低限の補強姿勢が示すクラブ/会社の方針が、その後の”成功”である意味固定されたか。(”常識”に目覚めたというか)
またそのこととセットで、別に軋轢があったとは思わないですが、「柱谷実質監督」ぶりが、結局耐えられなかったのかなという。今年は一心に頑張った。でも改めてのモチベーションは掻き立てられない。俺じゃなくていいなら俺はやらない。
まあもっと前向きに、監督として更なる勉強の必要を感じているということもあるかもしれない。
色々臆断やとんちんかんはありましたが、血が昇って調子が悪い時以外は、ラモスなりに本当に真摯に”監督業”と向き合った2年間だったんだと思います。結局高括って天上界から降りて来なかったジーコなんかとは違って。
要は「日本」(人)に対する敬意の違いでしょうけどね。維持しなければならないプライド/体裁のレベルの違いというか。ヨーロッパでならジーコも殊勝になれるのかも。
哲さんは札幌時代を直接は見てませんが、近道のようでそうじゃないことも多い「コーチからの昇格」パターンの中では、最も高い確度で成功が期待出来るケースの部類かと。
コーチと監督の職能は全然違うというのは重々承知ですが、さすがにいける、少なくとも今年出来たレベルの仕事は当てにしていいんじゃないかと。これで駄目だったら、よっぽど「監督」に向いてないということになる。(笑)
今年チームがやれた色々なことを、より緻密に安定的にやってくれればと、とりあえずはそう思います。それ以上はね、誰にも分からないですよ。やりながら考えるしか。
そこそこの手駒を揃えたよく知ったチームでの再チャレンジ。哲さん自身にとっても大きなチャンスですよね。ともかく勝っても負けても、なるべく書いてて楽しいチームをお願いしたいです。(笑)
・・・・つまりは真っ当な論理と計算、それから変化の可能性が少なくともちゃんとあるチームということで、そうですね、むざむざ石崎さんを逃した悔いを忘れさせてくれる監督に!というのが、分かり易い目安かも。
こう言っちゃなんですが、天皇杯の無いオフってすっきりしてていいですね。(笑)
まあ本気でやる気があるなら、現場よりむしろ「クラブの顔」としてのラモスというのは、ある意味誰もが望んでいたことなわけですけど。さてどういうニュアンスなのか。とにかく2人とも、今年はご苦労様でした。
2007年12月02日 (日) | 編集 |
途中まではある意味今季最高の試合。
J2第48節 東京V △2-2△ C大阪(長居)
むしろ「フッキがいない自由」を満喫しているような。
最終戦”企画”として名波が先発した以外は、当然ながら前節と変わらないスタメン。
勝たなければ、点を取らなくてはいけなかった、あるいはフッキ不在で点が取れるのかという不安を第一に抱えていた前節と違って、「優勝を狙う」とはいうものの、ぶっちゃければ(笑)大過なく過ごせればいいこの試合で、同じ布陣がどのようにorどのような色合いで機能するのか読めないところもありましたが・・・・。
あにはからんや、むしろ第二の”天啓”のような目覚しい機能ぶり。初めからこれを目指していたとでも言うような、これが本来の姿だとでも言うような。
「積極的」を絵に描いたようなプレッシングと久しぶりにスムーズな距離感で確実にボールを奪い、そこから船越のポストを軸として、ダイレクトをポンポン繋いで外・内・外・内とめまぐるしく出し入れしながら怒涛の勢いでゴールに迫る、鳥栖(が第一の比喩というのも凄い話ですが)もかくやというモダンなパスサッカー。
ちょうどそう・・・・ちょっと待って下さいね(笑)、あったあった第43節山形戦の内容を、船越のポストという役割と”前へ”の意識がはっきりしている分、より必然的安定的に遂行したようなそんな感じ。
ずーっと”4-4-1-1”を基本として記述して来ましたが、これはもう、素直に”4-2-3-1”と記述すべきサッカーでしょう。日本人の手による4-2-3-1としては、僕が今まで見た中で最も綺麗に機能したそれの一つだったように思います。
SBとSHのスイッチのスムーズなこと。特に右の海本などはどちらかというと長躯単騎上がって来る印象の強い選手でしたが、この試合では常に”いつのまにか”という感じでスピードに乗って危険なゾーンに侵入して来て、ようやく本来の怖さを見せ付けることに成功していました。深く入ってからなら(&不意をつけば)、クロスの精度もそれほど問題にならないですし。
さて実際にはその輝かしかった山形戦の後、鳥栖戦(の後半)からしばらく&一気にチーム状態が落ちたわけですけど。特にプレスがかからなくなった、その為の距離感とタイミングがおかしくなったわけですけど。
それについては僕も含めて色々な人が様々原因について書いて来ましたが、この試合を見た僕の最終的な印象としては、要するにチームの内実の変化に形が合わなくなっていたのかなというそういう感じ。
つまり始まりがいつかは正確には分かりませんが、山形戦での成り行きの自然なポゼッション・モード、続く鳥栖戦でも前半の結果的に圧倒的な攻勢、その結果なのか原因なのか、とにかくチームがより自力/攻撃モードに変化していたのに、基本形は変わらず「戦術フッキ」のカウンターモードだったことによって、心と体がチグハグになった、状況に対する一致した自然な反応が出来なくなったという。
だから戦術船越(?)も2戦目で(笑)、晴れて攻撃モード全開になったことによって、それらがまた一致して来たと、そういう感じかなと。
勿論今月に入ってスケジュール的余裕で体力が回復して来て、また昇格をほぼ決めて精神的に楽になったというのもあるんでしょうけどね。
そして根底には、言うほど「組織的」ではない、選手間のあうんの呼吸に頼っているところが大きいという(何回か言って来た)実態があるわけです。
ともかくも前半の戦いは見事で、”フッキ後”、これをそのままベースにJ1で十分戦えそうな手応えもあったような気がします。
多少オーバーペース気味ではありましたけど(笑)、他にも井上やら吉武やら悠介や河野も含めて(藤田・斉藤・木島は?)サイド系の”タイヤ”候補は結構揃ってますし。外国人ボランチが来れば大野も回せるわけですし。チーム構成的に無理がないかなと。
仮に平本が戻って来たとして、船越やサイドの選手と競らせるくらいの立場ならちょうどいいような気もしますし。
が、この試合は、言いたかないですがパターン&最終戦用の既定路線の機械的な選手交代によって、勝てる試合を無理矢理落として優勝を逃すことになってしまいました。余り采配については言わないようにしてる人ですが、ちょっと酷かったですね。
お決まりの「難しい試合になると思ってました」にも、今日ばかりは、難しくしたのはアンタだろと突っ込まざるを得ませんでした。(笑)
シウバは投入のタイミングもプレイも大外れ、名波は引っ張り過ぎ、永井サイドはギリギリ許すとして、なんだあの大野との訳の分からない順番は。正直あれは戦意萎みますよね。勝ってる方が3つ使って、いつのまにか追い詰められてる変な感じですし。
海本と並んでほぼ今季ベストだった飯尾ですが、実は前節凄く評価に迷っていたんですよね。積極性は見えた、しかし実際は一歩ずつ一拍ずつ常に踏み込みが足りない/遅い。なんかこう、心・頭は行けと言ってるのに、体が恐れているような感じ。
この試合は理由は分かりませんが、ついに心と体が一致したような感じで、スピードとテクニックと積極性が融合した、下手すると新人の時以来のインパクトのあるかつ実効性のあるウイングプレーを披露して、見事な得点も決めました。パスがきれいに回る中で、お得意の「サイドのポストプレー」なんて芸も見せてくれましたし。
まあなんか、滑り込みで来季への期待を感じさせるプレーでした。それだけにシウバの無芸ぶりが。シュートくらい決めてくれや。最後の2試合で、イラネぶりを決定付けてしまった感がありますね。カウンターモードの時なら独力突破のインパクトも活きたんですけど、パスサッカーになっちゃうとちょっと。
まあ今みたいなバックアップ的な位置付けなら、置いといてもいいのかも知れませんけど。
ま、いいっすよ2位通過で。1位札幌ということで、あちらに横浜FCの、こちらに柏レイソルのイメージを来季の占いとして重ねれば(笑)。サッカーも少し似て来てますね、柏に。人的繋がりもあるし。という感じで。(笑)
さあ、続いては人事往来の季節です。
J2第48節 東京V △2-2△ C大阪(長居)
むしろ「フッキがいない自由」を満喫しているような。
最終戦”企画”として名波が先発した以外は、当然ながら前節と変わらないスタメン。
勝たなければ、点を取らなくてはいけなかった、あるいはフッキ不在で点が取れるのかという不安を第一に抱えていた前節と違って、「優勝を狙う」とはいうものの、ぶっちゃければ(笑)大過なく過ごせればいいこの試合で、同じ布陣がどのようにorどのような色合いで機能するのか読めないところもありましたが・・・・。
あにはからんや、むしろ第二の”天啓”のような目覚しい機能ぶり。初めからこれを目指していたとでも言うような、これが本来の姿だとでも言うような。
「積極的」を絵に描いたようなプレッシングと久しぶりにスムーズな距離感で確実にボールを奪い、そこから船越のポストを軸として、ダイレクトをポンポン繋いで外・内・外・内とめまぐるしく出し入れしながら怒涛の勢いでゴールに迫る、鳥栖(が第一の比喩というのも凄い話ですが)もかくやというモダンなパスサッカー。
ちょうどそう・・・・ちょっと待って下さいね(笑)、あったあった第43節山形戦の内容を、船越のポストという役割と”前へ”の意識がはっきりしている分、より必然的安定的に遂行したようなそんな感じ。
ずーっと”4-4-1-1”を基本として記述して来ましたが、これはもう、素直に”4-2-3-1”と記述すべきサッカーでしょう。日本人の手による4-2-3-1としては、僕が今まで見た中で最も綺麗に機能したそれの一つだったように思います。
SBとSHのスイッチのスムーズなこと。特に右の海本などはどちらかというと長躯単騎上がって来る印象の強い選手でしたが、この試合では常に”いつのまにか”という感じでスピードに乗って危険なゾーンに侵入して来て、ようやく本来の怖さを見せ付けることに成功していました。深く入ってからなら(&不意をつけば)、クロスの精度もそれほど問題にならないですし。
さて実際にはその輝かしかった山形戦の後、鳥栖戦(の後半)からしばらく&一気にチーム状態が落ちたわけですけど。特にプレスがかからなくなった、その為の距離感とタイミングがおかしくなったわけですけど。
それについては僕も含めて色々な人が様々原因について書いて来ましたが、この試合を見た僕の最終的な印象としては、要するにチームの内実の変化に形が合わなくなっていたのかなというそういう感じ。
つまり始まりがいつかは正確には分かりませんが、山形戦での成り行きの自然なポゼッション・モード、続く鳥栖戦でも前半の結果的に圧倒的な攻勢、その結果なのか原因なのか、とにかくチームがより自力/攻撃モードに変化していたのに、基本形は変わらず「戦術フッキ」のカウンターモードだったことによって、心と体がチグハグになった、状況に対する一致した自然な反応が出来なくなったという。
だから戦術船越(?)も2戦目で(笑)、晴れて攻撃モード全開になったことによって、それらがまた一致して来たと、そういう感じかなと。
勿論今月に入ってスケジュール的余裕で体力が回復して来て、また昇格をほぼ決めて精神的に楽になったというのもあるんでしょうけどね。
そして根底には、言うほど「組織的」ではない、選手間のあうんの呼吸に頼っているところが大きいという(何回か言って来た)実態があるわけです。
ともかくも前半の戦いは見事で、”フッキ後”、これをそのままベースにJ1で十分戦えそうな手応えもあったような気がします。
多少オーバーペース気味ではありましたけど(笑)、他にも井上やら吉武やら悠介や河野も含めて(藤田・斉藤・木島は?)サイド系の”タイヤ”候補は結構揃ってますし。外国人ボランチが来れば大野も回せるわけですし。チーム構成的に無理がないかなと。
仮に平本が戻って来たとして、船越やサイドの選手と競らせるくらいの立場ならちょうどいいような気もしますし。
が、この試合は、言いたかないですがパターン&最終戦用の既定路線の機械的な選手交代によって、勝てる試合を無理矢理落として優勝を逃すことになってしまいました。余り采配については言わないようにしてる人ですが、ちょっと酷かったですね。
お決まりの「難しい試合になると思ってました」にも、今日ばかりは、難しくしたのはアンタだろと突っ込まざるを得ませんでした。(笑)
シウバは投入のタイミングもプレイも大外れ、名波は引っ張り過ぎ、永井サイドはギリギリ許すとして、なんだあの大野との訳の分からない順番は。正直あれは戦意萎みますよね。勝ってる方が3つ使って、いつのまにか追い詰められてる変な感じですし。
海本と並んでほぼ今季ベストだった飯尾ですが、実は前節凄く評価に迷っていたんですよね。積極性は見えた、しかし実際は一歩ずつ一拍ずつ常に踏み込みが足りない/遅い。なんかこう、心・頭は行けと言ってるのに、体が恐れているような感じ。
この試合は理由は分かりませんが、ついに心と体が一致したような感じで、スピードとテクニックと積極性が融合した、下手すると新人の時以来のインパクトのあるかつ実効性のあるウイングプレーを披露して、見事な得点も決めました。パスがきれいに回る中で、お得意の「サイドのポストプレー」なんて芸も見せてくれましたし。
まあなんか、滑り込みで来季への期待を感じさせるプレーでした。それだけにシウバの無芸ぶりが。シュートくらい決めてくれや。最後の2試合で、イラネぶりを決定付けてしまった感がありますね。カウンターモードの時なら独力突破のインパクトも活きたんですけど、パスサッカーになっちゃうとちょっと。
まあ今みたいなバックアップ的な位置付けなら、置いといてもいいのかも知れませんけど。
ま、いいっすよ2位通過で。1位札幌ということで、あちらに横浜FCの、こちらに柏レイソルのイメージを来季の占いとして重ねれば(笑)。サッカーも少し似て来てますね、柏に。人的繋がりもあるし。という感じで。(笑)
さあ、続いては人事往来の季節です。
2007年11月26日 (月) | 編集 |
必然的でラッキーで、ラッキーで必然的な試合。
J2第47節 東京V ○2-1● 愛媛(味の素)
んじゃまあ、優勝すんべか。
事前の報道・情報だと、やれシウバだ井上平だという名前が「フッキの代役」として上がって来ていて、まあいいけど、どのみちやってみないと分かんないしと薄い感じで受け止めていたんですが、蓋を開けてみたら船越でした。
例の僕の「展望」で言えば、『対抗』案ですね。3-5-2と並んで、個人的に奨めた案。
その肝としては
「基本的な形(4-4-1-1)は維持しつつも、よりある意味では攻撃的/自力のニュアンス」
(シウバや平トップの場合)
「どう考えてもテンション上がり気味になる残り2試合で、具体的に次の相手である愛媛相手に、今更改めてカウンターという構えがちゃんと固められるのかな」
ということにあって、実際始まってみると廣山飯尾の両サイドハーフはいつもよりかなり高めで、結果的にさんざんだった天皇杯HondaFC戦でも高さだけは確実に勝っていた船越に、最初から躊躇なく当ててどんどん押し上げて、湧き上がる攻撃マインドと船越の起用というカードがきっちり噛み合って、正に我が意を得たりという展開。
コメントによるとラモスの船越起用理由は”ディエゴとのコンビネーション”と”勘”ということで、必ずしも僕の論法とは関係無かったようですが(笑)、まあ字面はどうあれそれも含めて最終的にはセンスだと、こういう時くらいはヨイショ&便乗しておこうかと。
少なくとも”悔いの残らないよう、はっきりした意思の感じる選択”(コメント欄)ではあったと思いますね。ラモスなりに意識を研ぎ澄ました。論理というのは登攀ルートみたいなものですから、どこを選ぼうがそれはいいという部分はありますよ。
正直言えば船越自身が点を取ることまではほとんど期待/予想してなかったですが(笑)。チームの形として自然だろうと思っていただけで。それはまあ、直に見ているラモスの”勘”などの方ですかね、領域としては。
愛媛のプレゼント的なミスをきっちり点に結び付けた先制点、嘘のように王道的なコーナーからのヘッドでの決勝点、いずれもちょっと上手く行き過ぎという感はありますが、その分他に沢山あった船越のポスト中心に崩したチャンスが一つもモノにならなかったので(笑)、トータルではとんとんかなという。
試合全体としてはこの日もプレスのかかりは悪いまんまで、中盤は立ち往生というか個々人が本能で守ろうとしているような状態で、前節鳥栖戦も決して悪い訳ではなかった愛媛のオーソドックスなサイド攻撃に右往左往。
そこを何とか押し返していたのもやはり攻撃的な試合運びの方で、攻撃が最大の防御というか、危なっかしいことは危なっかしいけれど、少なくともこういう大詰めの試合なら、受けに回るよりは良かったのではないかと。1年それでは持たないですけど。
まあでも勝ち切れたのは愛媛だったからかなあと、思わなくはないですけどね(笑)。再び鳥栖戦も併せて参考にしても、「悪くないけど負ける」ということに愛媛が慣れ切っているというかそういう空気はありますね。
対してウチは勝ち癖、または”負けない癖”を完全に身に付けることに今季は成功した。それが本当に大きな力だった。
勿論土屋を中心に最後のところで踏ん張る守備の力は、この日も健在でした。飛び込んでクリアした土屋が痛がってると、逆に「よし、今日も順調だ」と思ったり。(笑)
いつもは面倒なので(おい)たいていスルーする義成のいわゆる”神”セーブですが、この日はマジに神でした。特に85分過ぎ(オフィシャル参考)のピンチを凌いだ後のコーナーからの流れで放たれた左からのシュートを、防ぐだけでなくキャッチし切ったプレーには、「捕るのかよ!」とまるで捕るのがいけないかのような(笑)突っ込みを入れてしまったくらい、痺れました。
終盤戦はこの人の、”強靭”というよりはむしろ”飄々”と言いたいような、変に緩い/抜けた落ち着きに結構救われた気がしますね。プレーだけでなく、ムード的にも。キーパーがテンパってないというのは大事。上のプレーなんかも、無心さが生んだように見えたんですけどね。
この日の結果で最終節札幌が入れ替え戦に回る可能性が、結構現実的な可能性として見えて来たりして、ヨソ様のことながらマジかよという。京都の方は元々覚悟の上でしょうが、札幌が今更入れ替え戦に回されたら、結構精神的にはマゴつくというか死んだ子の歳を数えたい気分になるんじゃないかなという。
前節ほとんど”最終節を待たずに昇格決定”直前まで行ったわけですし、それ以前に独走→急降下→持ち直し・危機回避というシークエンスを既に終えてしまっているわけで。え?まだあるのという。
だからまあ、優勝欲張っといて正解でしょ?それくらいの勢いが必要だよと、気分的には言いたい感じですが(笑)。いや、純然たる結果論ですけど。
というわけで優勝するぞお。今日は余計な苦言はなし!(笑)
J2第47節 東京V ○2-1● 愛媛(味の素)
んじゃまあ、優勝すんべか。
事前の報道・情報だと、やれシウバだ井上平だという名前が「フッキの代役」として上がって来ていて、まあいいけど、どのみちやってみないと分かんないしと薄い感じで受け止めていたんですが、蓋を開けてみたら船越でした。
例の僕の「展望」で言えば、『対抗』案ですね。3-5-2と並んで、個人的に奨めた案。
その肝としては
「基本的な形(4-4-1-1)は維持しつつも、よりある意味では攻撃的/自力のニュアンス」
(シウバや平トップの場合)
「どう考えてもテンション上がり気味になる残り2試合で、具体的に次の相手である愛媛相手に、今更改めてカウンターという構えがちゃんと固められるのかな」
ということにあって、実際始まってみると廣山飯尾の両サイドハーフはいつもよりかなり高めで、結果的にさんざんだった天皇杯HondaFC戦でも高さだけは確実に勝っていた船越に、最初から躊躇なく当ててどんどん押し上げて、湧き上がる攻撃マインドと船越の起用というカードがきっちり噛み合って、正に我が意を得たりという展開。
コメントによるとラモスの船越起用理由は”ディエゴとのコンビネーション”と”勘”ということで、必ずしも僕の論法とは関係無かったようですが(笑)、まあ字面はどうあれそれも含めて最終的にはセンスだと、こういう時くらいはヨイショ&便乗しておこうかと。
少なくとも”悔いの残らないよう、はっきりした意思の感じる選択”(コメント欄)ではあったと思いますね。ラモスなりに意識を研ぎ澄ました。論理というのは登攀ルートみたいなものですから、どこを選ぼうがそれはいいという部分はありますよ。
正直言えば船越自身が点を取ることまではほとんど期待/予想してなかったですが(笑)。チームの形として自然だろうと思っていただけで。それはまあ、直に見ているラモスの”勘”などの方ですかね、領域としては。
愛媛のプレゼント的なミスをきっちり点に結び付けた先制点、嘘のように王道的なコーナーからのヘッドでの決勝点、いずれもちょっと上手く行き過ぎという感はありますが、その分他に沢山あった船越のポスト中心に崩したチャンスが一つもモノにならなかったので(笑)、トータルではとんとんかなという。
試合全体としてはこの日もプレスのかかりは悪いまんまで、中盤は立ち往生というか個々人が本能で守ろうとしているような状態で、前節鳥栖戦も決して悪い訳ではなかった愛媛のオーソドックスなサイド攻撃に右往左往。
そこを何とか押し返していたのもやはり攻撃的な試合運びの方で、攻撃が最大の防御というか、危なっかしいことは危なっかしいけれど、少なくともこういう大詰めの試合なら、受けに回るよりは良かったのではないかと。1年それでは持たないですけど。
まあでも勝ち切れたのは愛媛だったからかなあと、思わなくはないですけどね(笑)。再び鳥栖戦も併せて参考にしても、「悪くないけど負ける」ということに愛媛が慣れ切っているというかそういう空気はありますね。
対してウチは勝ち癖、または”負けない癖”を完全に身に付けることに今季は成功した。それが本当に大きな力だった。
勿論土屋を中心に最後のところで踏ん張る守備の力は、この日も健在でした。飛び込んでクリアした土屋が痛がってると、逆に「よし、今日も順調だ」と思ったり。(笑)
いつもは面倒なので(おい)たいていスルーする義成のいわゆる”神”セーブですが、この日はマジに神でした。特に85分過ぎ(オフィシャル参考)のピンチを凌いだ後のコーナーからの流れで放たれた左からのシュートを、防ぐだけでなくキャッチし切ったプレーには、「捕るのかよ!」とまるで捕るのがいけないかのような(笑)突っ込みを入れてしまったくらい、痺れました。
終盤戦はこの人の、”強靭”というよりはむしろ”飄々”と言いたいような、変に緩い/抜けた落ち着きに結構救われた気がしますね。プレーだけでなく、ムード的にも。キーパーがテンパってないというのは大事。上のプレーなんかも、無心さが生んだように見えたんですけどね。
この日の結果で最終節札幌が入れ替え戦に回る可能性が、結構現実的な可能性として見えて来たりして、ヨソ様のことながらマジかよという。京都の方は元々覚悟の上でしょうが、札幌が今更入れ替え戦に回されたら、結構精神的にはマゴつくというか死んだ子の歳を数えたい気分になるんじゃないかなという。
前節ほとんど”最終節を待たずに昇格決定”直前まで行ったわけですし、それ以前に独走→急降下→持ち直し・危機回避というシークエンスを既に終えてしまっているわけで。え?まだあるのという。
だからまあ、優勝欲張っといて正解でしょ?それくらいの勢いが必要だよと、気分的には言いたい感じですが(笑)。いや、純然たる結果論ですけど。
というわけで優勝するぞお。今日は余計な苦言はなし!(笑)
2007年11月12日 (月) | 編集 |
承前。(末尾)
「トップ下は置いておけ」、というテーマでしたが。
とりあえず「予想」としては、
本命:普通にフッキのところにシウバを入れて、4-4-1-1継続。
対抗:同じくフッキのところに船越を入れて(以下同文)。
穴:シウバと誰かで2トップを組ませての、3-5-2回帰。
大穴:ディエゴ2列目、シウバトップの4-2-2-2復古。(&その他4バック系)
という感じですかね。”2週間空く”というのが微妙。
色々考える余地があるというのと、練りに練った4-4-1-1を導き出したように、今の首脳陣は結構考えるというのと。
『本命』はすぐに試合なら、まずこうなるでしょうね。シウバが即ちフッキの代わりになれるとは勿論誰も思わないでしょうが、スピードFWではありますから別なニュアンスで”カウンタースタイル”という継続性は、ある程度自然に取れますし。
ただどう考えてもテンション上がり気味になる残り2試合で、具体的に次の相手である愛媛相手に、今更改めてカウンターという構えがちゃんと固められるのかなというのと、実際のところの破壊力がどうかというのと。よっぽどきれいにカウンターの形にでもならないと。・・・・ただしこの場合は「継続性」そのものがメインテーマなので、まず慌てずこれまでのようにやる、それでフッキの時のようには点を取れないとしても、落ち着いて試合を進める中でどこかで何とかするという、そういう割り切りですね。それこそセットプレー一発で1-0でもという。
『対抗』は基本的な形は維持しつつも、よりある意味では攻撃的/自力のニュアンス。普通の3トップっぽいというか。上で言った前がかりの気持ち(止められまい)と、少なくとも愛媛相手ならこっちの方が自然かも。
それと船越ということで確かにカウンターのニュアンスは減るんですが、一方でここんとこフッキが果たしていた「攻撃の起点」「ボールの収め所」という役割は、逆にこっちの方が引き継げるかなと。船越の絶対クオリティは今更問わないとして。(笑)
”サイドハーフとしてのシウバ”という、実は意外な勘どころかもしれないカードを維持出来るのも、地味に利点かもしれないと思います。
・・・・これら『本命』『対抗』に共通しているのは”継続”ということですが、これは即ち継続が可能である、そして継続する価値がある機能性をこれからも維持可能であるという前提があるわけです。
ただこの点に関しては僕はここ3試合を見ていてかなり疑問がある、ということを既に書きました。
別に誰が悪い、という話ではないんですが、いずれ1つのやり方には寿命があるわけですよね。増しでフッキのような特殊な選手の存在を前提としたやり方ですし。
現象としても、既に「同じことをやっているようでどうしても同じように出来ない」という状態が出現しているように僕には見えるので、こだわるよりすっぱり別のやり方に目を向ける方がむしろ見込みがあるかなと僕は思ってるんですが。残り2試合とはいえ。
まあ余計なことをしないで運を天に任せるという考えも、十分ありだとは思いますけどね。
上の2つの選択からすると、「変えてないようで(自力に)変えてる」「受け継いでいないようで(起点を)受け継いでいる」という妙味があるという点で、僕は後者の方を奨めますかね。
次に『穴』ですが。
これはポイントとしては(1)4-4-1-1の次に慣れ親しんだ無難なシステムである(2)”フッキはもういない”ということを直視して、「2トップ」に舵を切るというあたりが採用理由として考えられるかと。正直”FW”としてのシウバは未知数で、本当の軸は廣山になるのかも知れないですけど、ちょっと夢が無い(笑)のでこういうアピールの仕方を。
どのみちFWの組み合わせでかなりニュアンスは変わりますね。トップ下のディエゴへの信頼感が盤石な昨今では、同じ試すならこっちの方が潰しは利くかも。
プレッシングと全体守備(の連携)に不安を感じている僕の立場からすると、別に4ハックアレルギー再発というわけではないですが(笑)、一般論としてもこっちの方が守備面での安心感はあります。同じく「運を天に任せる」(↑)のなら、こっちでサイコロを振った方が振り甲斐はありますかね。出た目に諦めがつくというか。
さて問題の(?)『大穴』。”復古”とか書いてますが一応ちゃんとして理屈立ても可能で、つまり(1)中盤までの形は継続する(2)しかしフッキ脱落の攻撃の梃子入れの為に、FWは2枚に変える。・・・・その結果としての形が、あら懐かしやのボックス4-4-2になるというわけ。
既に述べたように僕はトップ下必須だと思ってますから、結論としては反対なわけです、というか怖いです。ただディエゴも開幕当初のディエゴではないですから、もっとずっと上手くやる可能性は無いとは言えない。(そうそう、菅原もいますし)
どのみち2つの4-4-1-1以上に、遥かにヴェルディの守備の基本的な機能性が維持されていることが前提となるわけで、そういう意味でも僕は怖い。わざわざ取り上げるのはやりそうな気が少ししているからですが。2週間あるとね。今更休養でもないでしょうし。
他にもダイヤモンドとか4-3-1-2とかも過去の例ではありますが、まあ無いかなと。前者はあからさまにリスキーですし、後者を今更やるくらいならやっぱり4-4-1-1やるでしょうし。
尚これら全ての常識的な範囲の(と思っている)想定全てにおいて、「ディエゴのFW起用」という可能性がまとめて抜けてますが、将来(来年)的にはともかく今年は無いかなと思いますが。戦術的には色々と可能性のあるオプションだと思いますけどね。
一応今年の問題として考えてみると、まず『対抗』案において、今更船越に期待するくらいならディエゴを回して、空いた所に売り出し中の柴崎(or永井)を据えるくらいはあってもそれほどおかしくはないかも知れません。
同じことは『穴』案でもそのまま考えられますね。ボランチが他にいれば大野トップ下もありなんでしょうが、そっちはどうかな。
『大穴』案で言うならば、ディエゴトップ、左MF佐藤悠介というのは、最近(でもないけど)の佐藤の良くも悪くもサイド専的なプレイからは面白そう。本質的には。
でもまあ、ほとんどいちからチームを作るような話になっちゃいますからね。
他に何かある程度の現実性を持ったいい案ありますかね。とにかくあんじょう上手くやって欲しいです。現状をちゃんと把握して。練習試合くらいやるんでしょうね、間に。
別にシステムいじりがしたかったわけではないんですけどね。ただそろそろ”やるだけ”論も寿命(笑)かなと、もしチームがそうなら。選手は必死にやってくれればそれでいいですけど。
いずれにしても頭を使う立場の人はとにかく先手先手と、非情に頭を使って欲しいなという、そういう今の気持ち。(の優先順位)
「トップ下は置いておけ」、というテーマでしたが。
とりあえず「予想」としては、
本命:普通にフッキのところにシウバを入れて、4-4-1-1継続。
対抗:同じくフッキのところに船越を入れて(以下同文)。
穴:シウバと誰かで2トップを組ませての、3-5-2回帰。
大穴:ディエゴ2列目、シウバトップの4-2-2-2復古。(&その他4バック系)
という感じですかね。”2週間空く”というのが微妙。
色々考える余地があるというのと、練りに練った4-4-1-1を導き出したように、今の首脳陣は結構考えるというのと。
『本命』はすぐに試合なら、まずこうなるでしょうね。シウバが即ちフッキの代わりになれるとは勿論誰も思わないでしょうが、スピードFWではありますから別なニュアンスで”カウンタースタイル”という継続性は、ある程度自然に取れますし。
ただどう考えてもテンション上がり気味になる残り2試合で、具体的に次の相手である愛媛相手に、今更改めてカウンターという構えがちゃんと固められるのかなというのと、実際のところの破壊力がどうかというのと。よっぽどきれいにカウンターの形にでもならないと。・・・・ただしこの場合は「継続性」そのものがメインテーマなので、まず慌てずこれまでのようにやる、それでフッキの時のようには点を取れないとしても、落ち着いて試合を進める中でどこかで何とかするという、そういう割り切りですね。それこそセットプレー一発で1-0でもという。
『対抗』は基本的な形は維持しつつも、よりある意味では攻撃的/自力のニュアンス。普通の3トップっぽいというか。上で言った前がかりの気持ち(止められまい)と、少なくとも愛媛相手ならこっちの方が自然かも。
それと船越ということで確かにカウンターのニュアンスは減るんですが、一方でここんとこフッキが果たしていた「攻撃の起点」「ボールの収め所」という役割は、逆にこっちの方が引き継げるかなと。船越の絶対クオリティは今更問わないとして。(笑)
”サイドハーフとしてのシウバ”という、実は意外な勘どころかもしれないカードを維持出来るのも、地味に利点かもしれないと思います。
・・・・これら『本命』『対抗』に共通しているのは”継続”ということですが、これは即ち継続が可能である、そして継続する価値がある機能性をこれからも維持可能であるという前提があるわけです。
ただこの点に関しては僕はここ3試合を見ていてかなり疑問がある、ということを既に書きました。
別に誰が悪い、という話ではないんですが、いずれ1つのやり方には寿命があるわけですよね。増しでフッキのような特殊な選手の存在を前提としたやり方ですし。
現象としても、既に「同じことをやっているようでどうしても同じように出来ない」という状態が出現しているように僕には見えるので、こだわるよりすっぱり別のやり方に目を向ける方がむしろ見込みがあるかなと僕は思ってるんですが。残り2試合とはいえ。
まあ余計なことをしないで運を天に任せるという考えも、十分ありだとは思いますけどね。
上の2つの選択からすると、「変えてないようで(自力に)変えてる」「受け継いでいないようで(起点を)受け継いでいる」という妙味があるという点で、僕は後者の方を奨めますかね。
次に『穴』ですが。
これはポイントとしては(1)4-4-1-1の次に慣れ親しんだ無難なシステムである(2)”フッキはもういない”ということを直視して、「2トップ」に舵を切るというあたりが採用理由として考えられるかと。正直”FW”としてのシウバは未知数で、本当の軸は廣山になるのかも知れないですけど、ちょっと夢が無い(笑)のでこういうアピールの仕方を。
どのみちFWの組み合わせでかなりニュアンスは変わりますね。トップ下のディエゴへの信頼感が盤石な昨今では、同じ試すならこっちの方が潰しは利くかも。
プレッシングと全体守備(の連携)に不安を感じている僕の立場からすると、別に4ハックアレルギー再発というわけではないですが(笑)、一般論としてもこっちの方が守備面での安心感はあります。同じく「運を天に任せる」(↑)のなら、こっちでサイコロを振った方が振り甲斐はありますかね。出た目に諦めがつくというか。
さて問題の(?)『大穴』。”復古”とか書いてますが一応ちゃんとして理屈立ても可能で、つまり(1)中盤までの形は継続する(2)しかしフッキ脱落の攻撃の梃子入れの為に、FWは2枚に変える。・・・・その結果としての形が、あら懐かしやのボックス4-4-2になるというわけ。
既に述べたように僕はトップ下必須だと思ってますから、結論としては反対なわけです、というか怖いです。ただディエゴも開幕当初のディエゴではないですから、もっとずっと上手くやる可能性は無いとは言えない。(そうそう、菅原もいますし)
どのみち2つの4-4-1-1以上に、遥かにヴェルディの守備の基本的な機能性が維持されていることが前提となるわけで、そういう意味でも僕は怖い。わざわざ取り上げるのはやりそうな気が少ししているからですが。2週間あるとね。今更休養でもないでしょうし。
他にもダイヤモンドとか4-3-1-2とかも過去の例ではありますが、まあ無いかなと。前者はあからさまにリスキーですし、後者を今更やるくらいならやっぱり4-4-1-1やるでしょうし。
尚これら全ての常識的な範囲の(と思っている)想定全てにおいて、「ディエゴのFW起用」という可能性がまとめて抜けてますが、将来(来年)的にはともかく今年は無いかなと思いますが。戦術的には色々と可能性のあるオプションだと思いますけどね。
一応今年の問題として考えてみると、まず『対抗』案において、今更船越に期待するくらいならディエゴを回して、空いた所に売り出し中の柴崎(or永井)を据えるくらいはあってもそれほどおかしくはないかも知れません。
同じことは『穴』案でもそのまま考えられますね。ボランチが他にいれば大野トップ下もありなんでしょうが、そっちはどうかな。
『大穴』案で言うならば、ディエゴトップ、左MF佐藤悠介というのは、最近(でもないけど)の佐藤の良くも悪くもサイド専的なプレイからは面白そう。本質的には。
でもまあ、ほとんどいちからチームを作るような話になっちゃいますからね。
他に何かある程度の現実性を持ったいい案ありますかね。とにかくあんじょう上手くやって欲しいです。現状をちゃんと把握して。練習試合くらいやるんでしょうね、間に。
別にシステムいじりがしたかったわけではないんですけどね。ただそろそろ”やるだけ”論も寿命(笑)かなと、もしチームがそうなら。選手は必死にやってくれればそれでいいですけど。
いずれにしても頭を使う立場の人はとにかく先手先手と、非情に頭を使って欲しいなという、そういう今の気持ち。(の優先順位)
2007年11月11日 (日) | 編集 |
同点ゴール~試合終了直後の高揚した気分は、改めての勝ち点計算で冷めてしまいましたが。
J2第46節 東京V △1-1△ 仙台(味の素)
まあいいでしょ、でも。正直かなりヤバかったっすから。ほぼ駄目かと。
だ・か・ら・さ、慣れないことするもんじゃないんだよと、珍しく煽りに乗ってスタジアムに駆け付けたことを後悔するほど、立ち上がりからどうにもフワフワした、ヨソ行きの戦いに見えましたが。
取り止めがないというか。これまで築き上げてきたチームをチームたらしめていたものが、あらかたどこかへ消えてしまったような。客が多くてびっくりしたわけでもないでしょうが。
まあでもね、この大事な試合に黄色が緑を圧倒してしまう光景を想像すると、さすがに緑を一色添える手助けをしなくては申し訳ないような気にはなるってもんで。本当のところを言うと、「ぶっちゃけ盛り上がらない方がウチは強いんじゃないか」と思っていなくもないんですが。
こうやって人は情に流されて、慣性の罠に嵌るわけですね(笑)。それを是とするか否とするかで、人間は2種類に分かれるところがあって、基本的には僕は”否”とするタイプではあるんですが。煩悩は煩悩だ。罠は罠だ。
「硬くなった」と選手は口々に言っていますが、それを含めて、試合間隔が空き過ぎてやり方を忘れてしまった・・・・というよりも”改めて”見直してしまったら、今までノリで自然に出来ていたものが、なんだかうまく掴めなくなってしまったというか。
そういう意味では、どうでもいいと思っていたけどやっぱりホンダ戦は勝っておいて、ちゃんと4回戦もやった方が良かったのか。(身勝手な計算)
”間隔が空いた”のは同じく3回戦負けした仙台も同様ですが、ここは鳥栖戦あたりをきっかけに明らかに下り坂orピークを過ぎたウチと違って、今正に好調な、少なくとも相対的には最近出来上がった”好調”のチームなので勢いや充実感が違う。・・・・というのと、言いたかないけど基本ノリと呼吸のウチと違って、本当の意味で戦術的組織的なので、確認・維持もしやすいという。
やっぱりね、疲労のせいだけじゃなかったと思いますよ草津戦でプレスがかからなくなったのは。かかるための自然なバランスや連携が崩れて、それは元々それほど意識的に細かくやっていたものではなかったから、いざ立て直そうとしてもその為のよすがが頼りない。
この試合後半は結構盛り返しましたけど、それは半ばやけくそのスクランブルアタック(笑)なので、かの『戦術フッキ』鬼のカウンタースタイルが真に戻って来ることは2度とないのではないかという。
・・・・ま、幸か不幸か(不幸ですけど)フッキがいなくなってしまったので、そういう意味ではこれから別のチームでやらなくてはならないので、上手くいかなくなった部分も含めてチャラという感じで、かえっていいようなところはありますが。
試合を見てみるとスターティングからシウバが抜けて廣山飯尾の両ウィングで臨んだのは、順位が上のチームとしての最悪引き分けでも良しという、どちらかというと守備的・慎重な姿勢の現れかなとも思いましたが。
ただ追う立場の仙台が実に悠揚迫らぬというか、それ以上にはっきり守備的だったので、そこになんかフワフワと突っかけて逆を取られて、凡ミスを重ねて、そして苦労なくボールを運ばれてチャンスを作られて。なんとなく京都戦あたりと逆みたいな格好。ウチもひと昔前(笑)は、追う立場でも落ち着いてたんですけどね。
一瞬騒然とした万代の義成に突っかけ”ちゃった”イエローは、それ自体は仙台に痛いんでしょうが、この試合としては落ち着かない気分に拍車をかけられて、ウチの方にも不都合だったような。
些細なことのようですが、案外キックオフがヴェルディボールだったのが、勝負の機微としては意外と影響があったかなとか。仙台がはっきり引いていたので、とりあえず攻める格好になってしまって、受けて立つ本来の態勢を作り損ねたという。元々怪しい気配があったところに。しかもほぼ最初から、きっちりカウンターを食らってしまってましたし。
内枠を引いちゃったのであんまり自信ないけど仕方なく先行させたら、やっぱり引っ掛かっちゃったかという(笑)。(競馬の話です)
結果的に見るとこのスターティング自体、ちょっと失敗だったかなと思います。シウバ加入前はこの組み合わせでやっていたのでおかしくはないはずなんですが、なんだかんだ直線的なシウバと幅広い動きの廣山(or飯尾)という組み合わせは、右左ということも含めて良いバランスだったのだなという。
この試合はシウバのいないインパクト不足と、シウバ的役割を廣山がやらなくてはならない無理が祟って、終始ちぐはぐな感じでした。途中から入って来たシウバは元気に十分活躍していましたが、その際にシウバが代わった飯尾の左の位置にそのまま入っていたのも、細かいことですが配慮不足というか、ちょっと勿体なかったかなという感じ。
この日は(フッキの直接以外)セットプレーも終始期待感が薄くて、特に頼みのハットリ先生は蹴り方忘れちゃったのかというくらい残念なキックを繰り返していましたが、同点シーンの前はそれまでと違ってマイナスに蹴る側のコーナーだったので、プラスよりはマシだろうと割りと期待を持っていたら、そこからの混乱を突いてディエゴが執念のボレーでやれやれと。
ただしアシストはそのハットリ先生のクロスで、さすがというところですが。
とにかくセットプレーよりも流れの中からの方がまだしも期待感があったという、そのこと自体が”いつもと違う”感じでした。逆に言うと今まで「マイペース」の中から落ち着いて、見下ろす感じで出来ていたセットプレーが、それが出来なくなっていたということでもあるように思います。蹴る方と受ける方に意思の疎通を感じなかったというか。萩村がいないのも微妙に痛かったか。
さてフッキのいない、残り2試合ですが。
人代えてそのままやるか、4でアレンジするか、3に戻すか。
要点としてはまず1つ、「トップ下」を置いておくというのがあると思います。システム自体は変遷しても、ボックス4-4-2基本で7連敗後の、3-5-2と4-4-1-1での戦いの中で、共通しているのは”ディエゴのトップ下”ということで。場合によってはディエゴじゃなくてもいい(つまりディエゴFW)かも知れませんが、とにかくここへ来ていきなりトップ下のいないサッカーを始めるのはかなりリスクが高いかと。
具体的には・・・・ええっと、長くなりそうなので明日にでも。どうせまたしばらく試合無いですし。
まあ”フッキ後”としての来年の準備が早めに始まったくらいのつもりで。・・・・とか言ってたら入れ替え戦があったりするかも知れませんが(笑)、そんな不吉なことは今は。
J2第46節 東京V △1-1△ 仙台(味の素)
まあいいでしょ、でも。正直かなりヤバかったっすから。ほぼ駄目かと。
だ・か・ら・さ、慣れないことするもんじゃないんだよと、珍しく煽りに乗ってスタジアムに駆け付けたことを後悔するほど、立ち上がりからどうにもフワフワした、ヨソ行きの戦いに見えましたが。
取り止めがないというか。これまで築き上げてきたチームをチームたらしめていたものが、あらかたどこかへ消えてしまったような。客が多くてびっくりしたわけでもないでしょうが。
まあでもね、この大事な試合に黄色が緑を圧倒してしまう光景を想像すると、さすがに緑を一色添える手助けをしなくては申し訳ないような気にはなるってもんで。本当のところを言うと、「ぶっちゃけ盛り上がらない方がウチは強いんじゃないか」と思っていなくもないんですが。
こうやって人は情に流されて、慣性の罠に嵌るわけですね(笑)。それを是とするか否とするかで、人間は2種類に分かれるところがあって、基本的には僕は”否”とするタイプではあるんですが。煩悩は煩悩だ。罠は罠だ。
「硬くなった」と選手は口々に言っていますが、それを含めて、試合間隔が空き過ぎてやり方を忘れてしまった・・・・というよりも”改めて”見直してしまったら、今までノリで自然に出来ていたものが、なんだかうまく掴めなくなってしまったというか。
そういう意味では、どうでもいいと思っていたけどやっぱりホンダ戦は勝っておいて、ちゃんと4回戦もやった方が良かったのか。(身勝手な計算)
”間隔が空いた”のは同じく3回戦負けした仙台も同様ですが、ここは鳥栖戦あたりをきっかけに明らかに下り坂orピークを過ぎたウチと違って、今正に好調な、少なくとも相対的には最近出来上がった”好調”のチームなので勢いや充実感が違う。・・・・というのと、言いたかないけど基本ノリと呼吸のウチと違って、本当の意味で戦術的組織的なので、確認・維持もしやすいという。
やっぱりね、疲労のせいだけじゃなかったと思いますよ草津戦でプレスがかからなくなったのは。かかるための自然なバランスや連携が崩れて、それは元々それほど意識的に細かくやっていたものではなかったから、いざ立て直そうとしてもその為のよすがが頼りない。
この試合後半は結構盛り返しましたけど、それは半ばやけくそのスクランブルアタック(笑)なので、かの『戦術フッキ』鬼のカウンタースタイルが真に戻って来ることは2度とないのではないかという。
・・・・ま、幸か不幸か(不幸ですけど)フッキがいなくなってしまったので、そういう意味ではこれから別のチームでやらなくてはならないので、上手くいかなくなった部分も含めてチャラという感じで、かえっていいようなところはありますが。
試合を見てみるとスターティングからシウバが抜けて廣山飯尾の両ウィングで臨んだのは、順位が上のチームとしての最悪引き分けでも良しという、どちらかというと守備的・慎重な姿勢の現れかなとも思いましたが。
ただ追う立場の仙台が実に悠揚迫らぬというか、それ以上にはっきり守備的だったので、そこになんかフワフワと突っかけて逆を取られて、凡ミスを重ねて、そして苦労なくボールを運ばれてチャンスを作られて。なんとなく京都戦あたりと逆みたいな格好。ウチもひと昔前(笑)は、追う立場でも落ち着いてたんですけどね。
一瞬騒然とした万代の義成に突っかけ”ちゃった”イエローは、それ自体は仙台に痛いんでしょうが、この試合としては落ち着かない気分に拍車をかけられて、ウチの方にも不都合だったような。
些細なことのようですが、案外キックオフがヴェルディボールだったのが、勝負の機微としては意外と影響があったかなとか。仙台がはっきり引いていたので、とりあえず攻める格好になってしまって、受けて立つ本来の態勢を作り損ねたという。元々怪しい気配があったところに。しかもほぼ最初から、きっちりカウンターを食らってしまってましたし。
内枠を引いちゃったのであんまり自信ないけど仕方なく先行させたら、やっぱり引っ掛かっちゃったかという(笑)。(競馬の話です)
結果的に見るとこのスターティング自体、ちょっと失敗だったかなと思います。シウバ加入前はこの組み合わせでやっていたのでおかしくはないはずなんですが、なんだかんだ直線的なシウバと幅広い動きの廣山(or飯尾)という組み合わせは、右左ということも含めて良いバランスだったのだなという。
この試合はシウバのいないインパクト不足と、シウバ的役割を廣山がやらなくてはならない無理が祟って、終始ちぐはぐな感じでした。途中から入って来たシウバは元気に十分活躍していましたが、その際にシウバが代わった飯尾の左の位置にそのまま入っていたのも、細かいことですが配慮不足というか、ちょっと勿体なかったかなという感じ。
この日は(フッキの直接以外)セットプレーも終始期待感が薄くて、特に頼みのハットリ先生は蹴り方忘れちゃったのかというくらい残念なキックを繰り返していましたが、同点シーンの前はそれまでと違ってマイナスに蹴る側のコーナーだったので、プラスよりはマシだろうと割りと期待を持っていたら、そこからの混乱を突いてディエゴが執念のボレーでやれやれと。
ただしアシストはそのハットリ先生のクロスで、さすがというところですが。
とにかくセットプレーよりも流れの中からの方がまだしも期待感があったという、そのこと自体が”いつもと違う”感じでした。逆に言うと今まで「マイペース」の中から落ち着いて、見下ろす感じで出来ていたセットプレーが、それが出来なくなっていたということでもあるように思います。蹴る方と受ける方に意思の疎通を感じなかったというか。萩村がいないのも微妙に痛かったか。
さてフッキのいない、残り2試合ですが。
人代えてそのままやるか、4でアレンジするか、3に戻すか。
要点としてはまず1つ、「トップ下」を置いておくというのがあると思います。システム自体は変遷しても、ボックス4-4-2基本で7連敗後の、3-5-2と4-4-1-1での戦いの中で、共通しているのは”ディエゴのトップ下”ということで。場合によってはディエゴじゃなくてもいい(つまりディエゴFW)かも知れませんが、とにかくここへ来ていきなりトップ下のいないサッカーを始めるのはかなりリスクが高いかと。
具体的には・・・・ええっと、長くなりそうなので明日にでも。どうせまたしばらく試合無いですし。
まあ”フッキ後”としての来年の準備が早めに始まったくらいのつもりで。・・・・とか言ってたら入れ替え戦があったりするかも知れませんが(笑)、そんな不吉なことは今は。
2007年10月29日 (月) | 編集 |
妥当な・・・・いや、むしろどちらかというと恵まれた結果。
J2第45節 東京V △2-2△ 草津(松本アルウィン)
引き分けても連勝が止まっていない気がするのはやっぱ野球脳ですか。(笑)
最初から最後までリズムに乗れない、ペースを掴めない、ある意味ではいいとこなしの試合だったと思います。90分間サイコロを振り続けたような。
試行を無限回繰り返すと平均に近付くらしいので(笑)、それで引き分けなら文句も言えない。
前節鳥栖戦の”薬”を承けて、ヴェルディ的には決して油断したわけでも気を抜いたわけでもないとは思います。ただ平常心だったかというとそのようにも。
一言で言えば「逸って」(はやって)いた。先を急いで、遠くばかり見て、今までがっちり掴んでいた何かを、掴み切れないまま試合をしてしまった。
象徴的にはやはり今回もフッキのプレーで、立ち上がりから立て続けに見せた自ら切り込んでのミドルシュートは、「積極性」や「自信」よりも、早く結果が欲しい、あるいは自分が決めてやるという、そういう微妙にバランスを崩した、余裕を欠いたプレーだったように見えます。
トータルで2点は取りましたし、そうしに行くだけの力の裏打ちはあるわけですが、ここのところの重厚とさえ言いたいような、常に満を持して力を使うようなそういうプレーではなかった。その時点で嫌な感じはしていました。(*)
ヴェルディ自体もやろうとしていることは今までと変わらないんですが、どうも噛み合わないというか、ふわふわしているというか。特に守備面でうまくプレッシャーがかからない、守備のスタートのこれまでほとんど自然に出来ていた意思統一がとれなくって、草津のまあ何と言うか至極”真っ当な”(サイド)攻撃に対し、至極真っ当に(笑)チャンスを作らせていました。
あれあれあれ、どこで止まるんだろうと思っている内に、結局そのまま来てしまうという感じ。中で待っている選手もそんな感じで、常に準備不足というかマークがずれ気味。
こうして見ると、鳥栖戦の後半も単に鳥栖が凄過ぎるとかヴェルディの足が止まったとかいうだけではなくて、もっと基本的な部分のズレの現れでもあったのかなという。
この試合もまた後半はっきり足は止まりましたが、ずれ自体はそれ以前から生じていたと思います。だから疲れのせいではないとも言えるし、逆に「芯」の部分で疲れていて、外からは分かり難い段階でも、少しずつ少しずつ反応がおかしくなっているのかも。
あるいはもう一つ逆に、今まで体の疲れを抑えつけていた緊張感・集中力が、いずれ来ることではありますがついにピークを越えてしまったのかなという。
ともかく目の前のプレーそのものよりも、勝利や成功という「結果」の方に気が行ってしまっているような、心ここにあらずorそれぞれの気が揃っていないというそんな感じで。
しんどいからそっちに気が逃げたのか、あるいは逃げたことが蓋を取ってしまったのか。
京都は負けたらしいので勝ち点的にはそれほどでもないかも知れませんが、この試合の「引き分け」「勝ち点2逸」という結果自体は結構個人的に痛く感じています。
冒頭にあるように内容からすると文句は言えないんですが、それでも同点、勝ち越し出来て2-1で勝てそうだったそこまでの展開において、何と言うか連勝中の”貯蓄”を取り崩した/盛運が最後の輝きを放ったというような感覚を覚えていたもので。それを、無にしたかと。何ともったいない。
ただこのタイミングでインターバルに入れる、次が仙台というすんなり緊張感を高められる、相性的にも悪くない相手なのは、とてもあり難いですね。前から決まってた日程ですから、殊更「運」という必要は無いでしょうが。
ついでにその最後の仙台戦がホーム戦である・・・・というよりアウェー戦でないというのも。
もうここまでのことはゴチャゴチャ関係ない。残りの「3試合」ということと、「今持っている」全てと、それに改めて集中する・結集させると、それだけ考えればいいという、まあそういうこと。
その3試合をそれこそ「サイコロ」を振って、”五分”、平均でもまず大丈夫なわけですから。
と、いう感じで、ひとつ。(笑)
(*)フッキ個人について言うと、ひょっとしたらコンディション的な問題、つまりコンディションが苦しくて早く決めておきたかったという可能性はあるかなと。この試合全般の、当たられた時の妙な過敏さから見ても。
逆に良化して欲を掻いてしまったという可能性も無くはないかも知れませんが(笑)、今更そんなことはないよね?フッキ。
J2第45節 東京V △2-2△ 草津(松本アルウィン)
引き分けても連勝が止まっていない気がするのはやっぱ野球脳ですか。(笑)
最初から最後までリズムに乗れない、ペースを掴めない、ある意味ではいいとこなしの試合だったと思います。90分間サイコロを振り続けたような。
試行を無限回繰り返すと平均に近付くらしいので(笑)、それで引き分けなら文句も言えない。
前節鳥栖戦の”薬”を承けて、ヴェルディ的には決して油断したわけでも気を抜いたわけでもないとは思います。ただ平常心だったかというとそのようにも。
一言で言えば「逸って」(はやって)いた。先を急いで、遠くばかり見て、今までがっちり掴んでいた何かを、掴み切れないまま試合をしてしまった。
象徴的にはやはり今回もフッキのプレーで、立ち上がりから立て続けに見せた自ら切り込んでのミドルシュートは、「積極性」や「自信」よりも、早く結果が欲しい、あるいは自分が決めてやるという、そういう微妙にバランスを崩した、余裕を欠いたプレーだったように見えます。
トータルで2点は取りましたし、そうしに行くだけの力の裏打ちはあるわけですが、ここのところの重厚とさえ言いたいような、常に満を持して力を使うようなそういうプレーではなかった。その時点で嫌な感じはしていました。(*)
ヴェルディ自体もやろうとしていることは今までと変わらないんですが、どうも噛み合わないというか、ふわふわしているというか。特に守備面でうまくプレッシャーがかからない、守備のスタートのこれまでほとんど自然に出来ていた意思統一がとれなくって、草津のまあ何と言うか至極”真っ当な”(サイド)攻撃に対し、至極真っ当に(笑)チャンスを作らせていました。
あれあれあれ、どこで止まるんだろうと思っている内に、結局そのまま来てしまうという感じ。中で待っている選手もそんな感じで、常に準備不足というかマークがずれ気味。
こうして見ると、鳥栖戦の後半も単に鳥栖が凄過ぎるとかヴェルディの足が止まったとかいうだけではなくて、もっと基本的な部分のズレの現れでもあったのかなという。
この試合もまた後半はっきり足は止まりましたが、ずれ自体はそれ以前から生じていたと思います。だから疲れのせいではないとも言えるし、逆に「芯」の部分で疲れていて、外からは分かり難い段階でも、少しずつ少しずつ反応がおかしくなっているのかも。
あるいはもう一つ逆に、今まで体の疲れを抑えつけていた緊張感・集中力が、いずれ来ることではありますがついにピークを越えてしまったのかなという。
ともかく目の前のプレーそのものよりも、勝利や成功という「結果」の方に気が行ってしまっているような、心ここにあらずorそれぞれの気が揃っていないというそんな感じで。
しんどいからそっちに気が逃げたのか、あるいは逃げたことが蓋を取ってしまったのか。
京都は負けたらしいので勝ち点的にはそれほどでもないかも知れませんが、この試合の「引き分け」「勝ち点2逸」という結果自体は結構個人的に痛く感じています。
冒頭にあるように内容からすると文句は言えないんですが、それでも同点、勝ち越し出来て2-1で勝てそうだったそこまでの展開において、何と言うか連勝中の”貯蓄”を取り崩した/盛運が最後の輝きを放ったというような感覚を覚えていたもので。それを、無にしたかと。何ともったいない。
ただこのタイミングでインターバルに入れる、次が仙台というすんなり緊張感を高められる、相性的にも悪くない相手なのは、とてもあり難いですね。前から決まってた日程ですから、殊更「運」という必要は無いでしょうが。
ついでにその最後の仙台戦がホーム戦である・・・・というよりアウェー戦でないというのも。
もうここまでのことはゴチャゴチャ関係ない。残りの「3試合」ということと、「今持っている」全てと、それに改めて集中する・結集させると、それだけ考えればいいという、まあそういうこと。
その3試合をそれこそ「サイコロ」を振って、”五分”、平均でもまず大丈夫なわけですから。
と、いう感じで、ひとつ。(笑)
(*)フッキ個人について言うと、ひょっとしたらコンディション的な問題、つまりコンディションが苦しくて早く決めておきたかったという可能性はあるかなと。この試合全般の、当たられた時の妙な過敏さから見ても。
逆に良化して欲を掻いてしまったという可能性も無くはないかも知れませんが(笑)、今更そんなことはないよね?フッキ。
2007年10月25日 (木) | 編集 |
上手く行・・・・き過ぎて危なかった試合。
J2第44節 東京 ○3-2● 鳥栖(味の素)
しかし皆さん負けないね。浮かれモードはそろそろ終わりかな。(笑)
再びの(?)開始早々の先制点は、フッキのFKは勿論凄かったですが、その前のファールをもらったドリブルの仕方に感心していました。
がむしゃらに突っ込むのではなく、周囲の状況を良く見て、勢いよりもむしろコース取りとタイミングメインのドリブル。ギアとしてはせいぜいサードくらいだったと思いますが、それは早目に”潰された”のではなく、チャージされるのならファールをもらうし、そうでなければそこからもう一段ギアを上げて抜き切ってシュートする/チャンスを作るしという、選択肢のオープンさと力加減の効率性をきっちり担保した、実に大人なドリブルの仕方。
ほんとに成長したなあという余韻のままにズドンと決まってしまって、正直油断しました。(笑)
いや、ここから長いな、受け過ぎると危険だな、ていうか今日は山形に続いて鳥栖も「押し潰す」つもりだったのに、早く取れ過ぎてかえってそういう試合にはなりそうもないなと、一方ではざわざわしてはいましたが。でもちょっと気分が良過ぎて。(笑)
それでも得点経過はそれなりに順調で、やや手間取りましたが前半終了間際に2点目、そして後半また開始早々に止めと思われる3点目があっさり取れて、ここまでは油断して当然というか、ある意味勝ってるチームのメンタルマネージメントとして有益な(カラ)強気でいられたわけですが。攻められてはいましたけど、まあ想定の範囲内と。
ただそこから1点返されるタイミングが早過ぎたですね。(ウチからレンタル中の)レオナルドという得点者も気分が良くなかったですし、そのいかにも鳥栖に命を捧げている風の(当たり前なんですが・笑)必死な様子も。
そして勿論、そこからも想像がつく、鳥栖というチームのひたむきさと統一感と、あり得ないような運動量と。そこまで痩せ我慢(↑)していられた現実というか実態が、一気に具体的な脅威として襲いかかってきた。こうなるともう、1回勝った気になってしまったチームは難しい。
いや、しかし、事前の鳥栖ブログ探訪では結構終わってる感が大きくて、それもまた”油断”の一因ではあったんですが(笑)、何このチームどこが?素晴らしいじゃないか。いつもこんな?
やってることは去年の後半あたりからのお馴染みの人もボールも動くパスサッカーなんですが、それにしてもこのダイレクトの意識の高さというのは、知る限りJ1/J2通じてもナンバー1だと思います。そしてそれを可能にする次から次へとパスコースを作り出すポジショニング・距離感の良さと、それを支える献身的なランニング/追い越し。
またその”距離感”が繊細なんですよね。角度が実に考えられている。本当にメンバーどうし知り合っているんだなという。高地というクセのある選手の存在も、一つ触媒になってたりするのかなと想像しますが。
恐ろしいのはその距離感・ポジショニングの良さが、基本的には偶然であるはずのセカンドボールの拾いにもはっきりした確率の差を生じさせていたことで、途中からほとんど拾えなくなってある種諦めムード。何?あんたら予測出来るの?
色々財政的に大変なようですが、何とか(これを)継続してチームの財産として確立して、いつかはJ1でも披露してみて欲しいですね。甲府ほどエキセントリックなわけでもないですし。(笑)
2つの失点場面を振り返ってみると、基本的には同じ形、サイドから早めにクロスを入れられてマークに付き切れないところをヘッドでズドンと。
1点目は正直気が抜けてたかなというところもありますが、2点目は完全にやられました。要点としてはとにかく鳥栖のアクションが早過ぎて、サイドの出所も中央の入り所(?)のどちらもチェック出来なかった、というよりどちらで抑えるのかという意思統一が出来ない内にやられてしまったということで、基本的にはどこに出しても恥ずかしくない集中力を誇る今のウチの守備陣がやられるとしたらこのパターンかなという。つまり入れられても中で跳ね返すんだという覚悟が定まっていれば、例え全体的に劣勢でもそうそうはやられないんですけど。
感覚的には、少し昔ですがまだ3バックだった西が丘のセレッソ戦の序盤のやられ方に似てるかなと。あの時もセレッソのパス回しに翻弄されて、「いつの間にか」という感じでフリーで入れられたクロス/パスに苦戦した。
・・・・ていうか書いていて再認識しましたが、やっぱりウチの守備の基本は受けというか中で跳ね返す方なわけですよね。出所のチェックは必ずしも組織的に出来ているわけでもなくて、基本的には近場の個人の集中力・守備意識に頼っているというか。だからたまに一定レベル以上の攻撃を仕掛けられると、なかなか辛いものがある。全体の運動量が高いレベルで維持されている時は、言わば「中」の範囲が広がっているような感じ?
まあ別に来年の心配をしているわけでは全然無いんですけど。
来年は来年だし(笑)、別に”J1”だからといってそんなに皆さん大層な攻撃をして来るわけでもないんで。決定力は高目ですけど。
今年の残りで言えば仙台には懐かしの第1クールでは完全に走り負けしましたが、それだけなら今は大丈夫ですからね。あくまでこの日は鳥栖の”質”とセットになった量にやられた感じ。セレッソは分からんすね、この前(↑)はやられたけどやったし(笑)。まあその前に決めておく方が肝心で。
何とかなるでしょ。と、カラ強気はあえて崩さず。
(追記)
ふと気が付くとついこの前浦和がほとんど似たような試合をやっていたのに、ケロッと忘れて同じように慢心してしまった自分は何なんだろうと思ってしまいました。(笑)
だから!メンタルマネージメントなんだよ!作戦なんだよ!・・・・反省します。(笑)
J2第44節 東京 ○3-2● 鳥栖(味の素)
しかし皆さん負けないね。浮かれモードはそろそろ終わりかな。(笑)
再びの(?)開始早々の先制点は、フッキのFKは勿論凄かったですが、その前のファールをもらったドリブルの仕方に感心していました。
がむしゃらに突っ込むのではなく、周囲の状況を良く見て、勢いよりもむしろコース取りとタイミングメインのドリブル。ギアとしてはせいぜいサードくらいだったと思いますが、それは早目に”潰された”のではなく、チャージされるのならファールをもらうし、そうでなければそこからもう一段ギアを上げて抜き切ってシュートする/チャンスを作るしという、選択肢のオープンさと力加減の効率性をきっちり担保した、実に大人なドリブルの仕方。
ほんとに成長したなあという余韻のままにズドンと決まってしまって、正直油断しました。(笑)
いや、ここから長いな、受け過ぎると危険だな、ていうか今日は山形に続いて鳥栖も「押し潰す」つもりだったのに、早く取れ過ぎてかえってそういう試合にはなりそうもないなと、一方ではざわざわしてはいましたが。でもちょっと気分が良過ぎて。(笑)
それでも得点経過はそれなりに順調で、やや手間取りましたが前半終了間際に2点目、そして後半また開始早々に止めと思われる3点目があっさり取れて、ここまでは油断して当然というか、ある意味勝ってるチームのメンタルマネージメントとして有益な(カラ)強気でいられたわけですが。攻められてはいましたけど、まあ想定の範囲内と。
ただそこから1点返されるタイミングが早過ぎたですね。(ウチからレンタル中の)レオナルドという得点者も気分が良くなかったですし、そのいかにも鳥栖に命を捧げている風の(当たり前なんですが・笑)必死な様子も。
そして勿論、そこからも想像がつく、鳥栖というチームのひたむきさと統一感と、あり得ないような運動量と。そこまで痩せ我慢(↑)していられた現実というか実態が、一気に具体的な脅威として襲いかかってきた。こうなるともう、1回勝った気になってしまったチームは難しい。
いや、しかし、事前の鳥栖ブログ探訪では結構終わってる感が大きくて、それもまた”油断”の一因ではあったんですが(笑)、何このチームどこが?素晴らしいじゃないか。いつもこんな?
やってることは去年の後半あたりからのお馴染みの人もボールも動くパスサッカーなんですが、それにしてもこのダイレクトの意識の高さというのは、知る限りJ1/J2通じてもナンバー1だと思います。そしてそれを可能にする次から次へとパスコースを作り出すポジショニング・距離感の良さと、それを支える献身的なランニング/追い越し。
またその”距離感”が繊細なんですよね。角度が実に考えられている。本当にメンバーどうし知り合っているんだなという。高地というクセのある選手の存在も、一つ触媒になってたりするのかなと想像しますが。
恐ろしいのはその距離感・ポジショニングの良さが、基本的には偶然であるはずのセカンドボールの拾いにもはっきりした確率の差を生じさせていたことで、途中からほとんど拾えなくなってある種諦めムード。何?あんたら予測出来るの?
色々財政的に大変なようですが、何とか(これを)継続してチームの財産として確立して、いつかはJ1でも披露してみて欲しいですね。甲府ほどエキセントリックなわけでもないですし。(笑)
2つの失点場面を振り返ってみると、基本的には同じ形、サイドから早めにクロスを入れられてマークに付き切れないところをヘッドでズドンと。
1点目は正直気が抜けてたかなというところもありますが、2点目は完全にやられました。要点としてはとにかく鳥栖のアクションが早過ぎて、サイドの出所も中央の入り所(?)のどちらもチェック出来なかった、というよりどちらで抑えるのかという意思統一が出来ない内にやられてしまったということで、基本的にはどこに出しても恥ずかしくない集中力を誇る今のウチの守備陣がやられるとしたらこのパターンかなという。つまり入れられても中で跳ね返すんだという覚悟が定まっていれば、例え全体的に劣勢でもそうそうはやられないんですけど。
感覚的には、少し昔ですがまだ3バックだった西が丘のセレッソ戦の序盤のやられ方に似てるかなと。あの時もセレッソのパス回しに翻弄されて、「いつの間にか」という感じでフリーで入れられたクロス/パスに苦戦した。
・・・・ていうか書いていて再認識しましたが、やっぱりウチの守備の基本は受けというか中で跳ね返す方なわけですよね。出所のチェックは必ずしも組織的に出来ているわけでもなくて、基本的には近場の個人の集中力・守備意識に頼っているというか。だからたまに一定レベル以上の攻撃を仕掛けられると、なかなか辛いものがある。全体の運動量が高いレベルで維持されている時は、言わば「中」の範囲が広がっているような感じ?
まあ別に来年の心配をしているわけでは全然無いんですけど。
来年は来年だし(笑)、別に”J1”だからといってそんなに皆さん大層な攻撃をして来るわけでもないんで。決定力は高目ですけど。
今年の残りで言えば仙台には懐かしの第1クールでは完全に走り負けしましたが、それだけなら今は大丈夫ですからね。あくまでこの日は鳥栖の”質”とセットになった量にやられた感じ。セレッソは分からんすね、この前(↑)はやられたけどやったし(笑)。まあその前に決めておく方が肝心で。
何とかなるでしょ。と、カラ強気はあえて崩さず。
(追記)
ふと気が付くとついこの前浦和がほとんど似たような試合をやっていたのに、ケロッと忘れて同じように慢心してしまった自分は何なんだろうと思ってしまいました。(笑)
だから!メンタルマネージメントなんだよ!作戦なんだよ!・・・・反省します。(笑)
2007年10月21日 (日) | 編集 |
こんなにうまく行っていいのかな、2。
J2第43節 東京V ○2-0● 山形(NDソフトスタジアム)
いいんだと思いますけどね、多分。
僕がギャアスカ騒いだ罰が当たったのか、今日は恒例の早い時間の先制点は取れませんでしたが、そのかわりに(?)俄かに出現した、序盤からの圧倒的なポゼッション。
別に今更戦術が変わったとかそういうことではないですね。フッキを尖兵とするお馴染みの”カウンター”、そのシンプルな狙いをめぐって積み上げて来たコンビネーション、距離感、人数のかけ方の勘と集中力、それらモロモロの’07年型ヴェルディの「財産」が、前3戦に比した山形の相対的な圧力の弱さとの兼ね合いの中で、高きから低きに流れるように、サッカー選手としての本能の自然な発動のままに作り出した、そういう状態だったかと。
その時上手くて強い方がその力のままに支配したという、要はそれだけのことで。
これを「戦術」として最初から意識してしまうと、目的化したり渋滞したり、不自然な死角が出来たりなかなか簡単にはいかないものですけど。
そういう意味では僕のもう一つの贔屓チーム(笑)、浦和レッズが攻勢に転じた時とある意味で似ているそういう自然感。戦術<サッカー。レベルは多少、差はあるでしょうが。(笑)
もう一つ見逃せないかなと思うのはその”尖兵”フッキの変化で、繰り返し触れている、実際の程度は窺いづらいですが腰やら股関節やらのコンディションの不安から、ここんとこ行なって来た抑え目のプレー、そこで覚えた人の遣い方や自分のプレーの緩急の調節、力の効率的な使い方、それが順調過ぎるくらい順調に「自分のもの」になって、何か驚くほどめきめきと大人の選手になっている感じ。
怪物的な個人能力をチームから浮かずに発揮することが出来るようになって、必ずしも特に”フッキありき”を周りが意識しなくても、立派にチームの一員で、それどころか頼れる/融通の利く攻撃の起点&中継点、前線の司令塔という風情。そして勿論、ここぞという時の、更に効果を増した爆発的な殺傷力。”普通に”プレーをしながら、最後の部分は隠れもなく「フッキ」という。
本当に行っちゃうのかい?フッキ。ここまでになった環境は変えない方がいいんじゃないのかい?
まあこのプレーが出来るのならどこででもやれるとは思いますが、育った年月がいとおしいというか、敵に回すのはたまらんというか。悪い環境でまた問題児扱いされたりしたら、悔しくて仕方ないですし。
どうせ行くならフロンタよりはレッズにして欲しいですけどね。それは僕の贔屓(笑)の問題ではなくて、あくまでヴェルディ的に。つまり・・・・どのみち多分レッズには当分敵いませんから(笑)、より何とかなるだろうフロンタの強化の方が困るという。(笑)
まあ鬼にはせいぜい笑わしとくとして。とにかくフッキの成長期の子供のような素直な成長力には感銘を受けるという、そういう話です。
どうなんですかね。下位相手には今日のような感じで、同格の相手には必殺カウンターモードで戦えたら(まあこの2つに本質的な違いはないわけですが)、残り試合もほとんど不安は無いという話ですけど。
ただし最近は僕の被せる網(あみ)をすり抜けてすり抜けてどんどん進んで行っちゃうので(笑)、こういう問題設定もすぐに古くなってしまうかもしれませんが。まあせいぜい時々の驚きを書き留めて行ければと思いますけど。
しかし実際今日初めてヴェルディを見た人がいたとすれば、和製バルサとは言いませんが(笑)、何らかそんなような類型で捉えようとしてもおかしくない、そういう戦いぶりでしたよね。
出し手と受け手の絶妙かつ流動的なアングルの作り方、細かいタッチながらもサイドへサイドへ、放射線状にきれいに繋がって行くパス。最後はきっちりマイナスに抉るか、シュートを打ってもいいところながら念を入れて止めのスルーパスが突き刺さるか。
随所でドリブルも効いていましたが、フッキだけでなく、廣山の労働量もある意味いつもよりは少な目というかより効率的にすんでいたのが印象的。みんなそれぞれにハッピーで。何分でしたっけ、この中では一番「子供」なシウバに、さあどうぞと万端整えて(ディエゴが?)シュートを打たせたプレーとか痺れましたね。外しても笑ってられたくらい(笑)。まあ2点差は2点差ですから、決めとくべきなのは確かですけど。
全体的に今日は、運動量の「分担」がとても上手く行っていた印象ですね。だからバテない。
次も勝ちましょう。山形もそうでしたが、鳥栖というのも割合これまでクオリティの差というか、内容的に屈辱感を味わわされて来た相手ですし。
お仲間たちに満遍なく挨拶を済ませて、いざJ1へ。
J2第43節 東京V ○2-0● 山形(NDソフトスタジアム)
いいんだと思いますけどね、多分。
僕がギャアスカ騒いだ罰が当たったのか、今日は恒例の早い時間の先制点は取れませんでしたが、そのかわりに(?)俄かに出現した、序盤からの圧倒的なポゼッション。
別に今更戦術が変わったとかそういうことではないですね。フッキを尖兵とするお馴染みの”カウンター”、そのシンプルな狙いをめぐって積み上げて来たコンビネーション、距離感、人数のかけ方の勘と集中力、それらモロモロの’07年型ヴェルディの「財産」が、前3戦に比した山形の相対的な圧力の弱さとの兼ね合いの中で、高きから低きに流れるように、サッカー選手としての本能の自然な発動のままに作り出した、そういう状態だったかと。
その時上手くて強い方がその力のままに支配したという、要はそれだけのことで。
これを「戦術」として最初から意識してしまうと、目的化したり渋滞したり、不自然な死角が出来たりなかなか簡単にはいかないものですけど。
そういう意味では僕のもう一つの贔屓チーム(笑)、浦和レッズが攻勢に転じた時とある意味で似ているそういう自然感。戦術<サッカー。レベルは多少、差はあるでしょうが。(笑)
もう一つ見逃せないかなと思うのはその”尖兵”フッキの変化で、繰り返し触れている、実際の程度は窺いづらいですが腰やら股関節やらのコンディションの不安から、ここんとこ行なって来た抑え目のプレー、そこで覚えた人の遣い方や自分のプレーの緩急の調節、力の効率的な使い方、それが順調過ぎるくらい順調に「自分のもの」になって、何か驚くほどめきめきと大人の選手になっている感じ。
怪物的な個人能力をチームから浮かずに発揮することが出来るようになって、必ずしも特に”フッキありき”を周りが意識しなくても、立派にチームの一員で、それどころか頼れる/融通の利く攻撃の起点&中継点、前線の司令塔という風情。そして勿論、ここぞという時の、更に効果を増した爆発的な殺傷力。”普通に”プレーをしながら、最後の部分は隠れもなく「フッキ」という。
本当に行っちゃうのかい?フッキ。ここまでになった環境は変えない方がいいんじゃないのかい?
まあこのプレーが出来るのならどこででもやれるとは思いますが、育った年月がいとおしいというか、敵に回すのはたまらんというか。悪い環境でまた問題児扱いされたりしたら、悔しくて仕方ないですし。
どうせ行くならフロンタよりはレッズにして欲しいですけどね。それは僕の贔屓(笑)の問題ではなくて、あくまでヴェルディ的に。つまり・・・・どのみち多分レッズには当分敵いませんから(笑)、より何とかなるだろうフロンタの強化の方が困るという。(笑)
まあ鬼にはせいぜい笑わしとくとして。とにかくフッキの成長期の子供のような素直な成長力には感銘を受けるという、そういう話です。
どうなんですかね。下位相手には今日のような感じで、同格の相手には必殺カウンターモードで戦えたら(まあこの2つに本質的な違いはないわけですが)、残り試合もほとんど不安は無いという話ですけど。
ただし最近は僕の被せる網(あみ)をすり抜けてすり抜けてどんどん進んで行っちゃうので(笑)、こういう問題設定もすぐに古くなってしまうかもしれませんが。まあせいぜい時々の驚きを書き留めて行ければと思いますけど。
しかし実際今日初めてヴェルディを見た人がいたとすれば、和製バルサとは言いませんが(笑)、何らかそんなような類型で捉えようとしてもおかしくない、そういう戦いぶりでしたよね。
出し手と受け手の絶妙かつ流動的なアングルの作り方、細かいタッチながらもサイドへサイドへ、放射線状にきれいに繋がって行くパス。最後はきっちりマイナスに抉るか、シュートを打ってもいいところながら念を入れて止めのスルーパスが突き刺さるか。
随所でドリブルも効いていましたが、フッキだけでなく、廣山の労働量もある意味いつもよりは少な目というかより効率的にすんでいたのが印象的。みんなそれぞれにハッピーで。何分でしたっけ、この中では一番「子供」なシウバに、さあどうぞと万端整えて(ディエゴが?)シュートを打たせたプレーとか痺れましたね。外しても笑ってられたくらい(笑)。まあ2点差は2点差ですから、決めとくべきなのは確かですけど。
全体的に今日は、運動量の「分担」がとても上手く行っていた印象ですね。だからバテない。
次も勝ちましょう。山形もそうでしたが、鳥栖というのも割合これまでクオリティの差というか、内容的に屈辱感を味わわされて来た相手ですし。
お仲間たちに満遍なく挨拶を済ませて、いざJ1へ。