ヴェルディ等サッカー、漫画、アイドル 他
終了。/リオ五輪スウェーデン戦
2016年08月12日 (金) | 編集 |
褒める感じでもけなす感じでもない。

リオ五輪予選リーグ 日本五輪代表 ○1-0● スウェーデン五輪代表 (Fonte Nova Arena)

スウェーデンけなすけど(笑)。なんか悲しい試合でした。


・こんな相手とやる為に、4年間ロマンを燃やして来たわけではない!
・と言いたいところですが。
・まあ、こんなもんなんでしょうね、その前のナイジェリアを見ても、コロンビアを見ても。
・五輪サッカーへの意気込みが、というのと、"準備"して、"整え"て来てない、一部の超一流国以外の送り出して来るチームはというのと。
・ナイジェリアとコロンビアの組織力、スウェーデンの個人能力・・・というより恐らく選手層。
・ぶっちゃけアジア以下というか、少なくともアジアの方が「充実」した相手ではあったというか。
・だからこそその"緩み"をついて、W杯とはまた違った勢力の台頭する余地もあるわけですが。
・メキシコが優勝したり、韓国が3位になったり。(今回も一応頑張れ韓国)
・そういう意味でも、日本はもっと頑張らなくてはいけないし、頑張れたはずだし、自国開催の次回は"頑張って当然"と、むしろ諸外国は見るはずだし。
・"五輪サッカー"の命脈そのものへの疑問は多々ありますが、とりあえずもう4年間は、「国の名誉をかけて」頑張りましょう。(笑)
・またぞろ手倉森続投だあ風間だあ森保だあとあられもない騒ぎが始まってるのは。
・むしろ日本の"五輪サッカー熱"の「健在」の証として(笑)、好意的に受け止めたいと思います。
・楽しませて下さいよお。
・まあなかなか"Jでの成功"と"フル代表監督としての期待感信頼感"がストレートに結びつかない現状では。(森保さんだけはやらしてみてもいいと思いますけど)
・ある種の"出世"の花道として、位置付けられないこともないとは思いますけどね。
・他に"用意"出来ないというか。
・本質的には、本人が直に海外に呼ばれたりするべきなんですけど、そうはならないわけで。
・だからこれに関しては特に協会が失礼だとも横暴だとも、言えないところがあると思いますが。
・とにかく繰り返しますがあと4年間は、ロマンを燃やしましょう。(笑)

・それにしても、ナイジェリアとコロンビアとやった後にスウェーデンとやると。
・個人個人の怖くなさに、カルチャーショックを覚えるレベルでしたが。(笑)
・こんなに楽でいいんだろうか。こっちも何かハンデをつけないといけないんじゃないだろうか。
・特に今回のスウェーデンは、スウェーデンなりに"テクニカル"なチームだったらしいのでね。
・まともに来てくれるので全然怖くない。それこそアラブのチームあたりと比べても。下手。(笑)
・一生懸命密集を1,2突破とかかけて来たりするんですが、じれったくてやり方を教えてあげたくなったくらい。(笑)
・こんなチームが出来上がるのも、欧州地区の五輪サッカーが全般的にやる気が無くて、きちっと切磋琢磨・順位付けが行われていないせいなのかなと、想像はしますが。
・その隙をついて、抜けて来てしまったというか。
・トップ代表だとこれがまた全然違うというか、きちんと"あるべき姿"に磨かれて、「スウェーデン」も出て来るんだろうなと。
言い過ぎかな(笑)。まあいいでしょ、勝ったし。(笑)
・それにしても、よっぽど暑さにやられてたのかも知れませんが、同じ"他力ながら予選突破をかけた"チームとは思えない、倦怠感というか覇気の無さというか。
・単純に攻撃力が無いというか。
・気が付くと「全勝」してもおかしくない相手だったんじゃないでしょうか、今回。
・だからこそ、勝手にビビって入りに失敗した初戦が惜しまれる。
・4年後は"惜しみ"たくないので、頑張って下さい。負けるなら負けるで、ちゃんと負けて下さい。
・...ナイジェリアやコロンビアがこの後どう"本気"を出して"化けて"来るのか、見せられるものなら見せてもらいたいですけどね。

・日本。
南野は怪我だったのか。なるほど。
・それで中島との順位関係の謎が、だいぶ解けた。
・それ以前からの起用法を見ても、基本的には南野>中島と手倉森監督は見ていたように思うので、今大会の結果的に中島完全軸の起用法は、謎だったんですが。
・それはそれとして、やっぱりこの二人を同時起用すると、駄目ですね。
・何で中島は、あそこまで南野に遠慮するんだろう、勝手に"サブ"に回ろうとするんだろう。
・直接南野に譲るとかいうのもまああるんですが、基本的に変に消極的というかいい子ちゃんになっちゃって、シュートかパスかで必ずパスを選ぶようになっちゃうんですよね。
・味方が逆に「えっ」と反応出来ないくらいの意外な消極性で。
・どういう舎弟関係があるのか知りませんが(笑)、とにかく"負"の化学反応。
・今後とも取扱注意。
・で、更にそれはそれとして。
・中島と、あるいは中島or南野と、矢島の順位関係がどうも最後までしっくり行かなかった。
・どうして矢島軸じゃいけないんだろう、少なくとも2戦目以降は、普通にそうすべきだったと思いますが。
・チームの機能性安定性が、全然違う。
・ロンドンあたり以降の、変なドリブラー信仰というか"個人能力"信仰というか、強迫観念というか、そんなようなものを感じたりもしますが。
・もう分かったでしょう?どう頑張っても、日本はパサーの国ですよ。
・少なくとも現時点で日本で"ドリブラー"なんかやってる選手は、"勇気がある"とか"大胆"とかいうよりも、単に"神経が雑"な選手がほとんどだということ。
・とてもチームの要は担わせられない。
・"雑"と言ってもそれが仕掛けの当たり外れとかならまあ、まだ本領と言えないことはないんですが。
・実際には意外な神経的脆さというか、セルフコントロールの拙さで、パサータイプよりよっぽどビビりな選手が多いように僕には見えるんですけどね。
・宇佐美も香川も含めてね。
・とにかく、頼りにならん。
・今回も結局、大島と矢島でチームが動いている時のクオリティの高さは、何かもう全然別物で。
・まあチーム結成以来いつもそうだったわけでもないので、これはこれで、"世界"とやらと対峙した時に、磨かれて自ずとたどり着いた最終形なのかも知れませんけどね。
・これでまた、"次"のチームでおんなじような幻想ふりまかれたらたまんないですけど、さてどうなるか。
・大島に注目しているらしいハリルは、それをどうチーム作りに消化・昇華して行くのか。
・こうして見ると、"パサー"を走らせて"ダイナミズム"を出すオシムのやり方は、一つの解答だった可能性は再度見えて来たりはしますけどね。
・ただまあ、あれはあれで難しいので、普通にパサー中心にドリブラーを積極的に組み込むという、酷く当たり前な解答が一般解なんでしょうが。
・ともかくこのチームの"攻撃"は面白かったですね、最終的に。
・自信をつけるまで少し時間がかかった感はありますが、十分に面白い選手はこの世代にも沢山いる。
・"世代"が優秀というよりも、日本の育成の"底堅さ"という、感じですが。

・しかしなんだかんだ、鈴木武蔵効きますねえ。
・オナイウあたりも含めて、やはりこういう選手の必要性は、改めて感じました。
・別に圧勝しなくても、負けない選手がいるだけで、ひと息つける
・一方でこちらも"ドリブラー"同様、あんまり意図的に中心にしちゃうと、やはり日本の本領ではないのでバランスはおかしくなるんですけど。
・とにかくなんか、鈴木武蔵のファンになりそうな大会でした。(笑)
・クラブでは苦戦してるみたいですけどね。オナイウ共々。
・Jリーグ合わないのかなあ。勿論どんな状況でも使われる総合力が足りないのは、確かなんですけど。
・ただ代表には、必ず一人二人は必要、こういうタイプは。
・逆に"点"を取ることを直接期待されちゃう豊田やマイクとかは、微妙なのかも。
豊川もなあ、万能無敵だけど、少し相対的には半端なところがあるか。
・でもいい選手だよお、彼は。男だよ。(笑)
ハートと頭と両方いい、珍しいタイプ。勿論体も。

・あと言いたいことはこまごまあるけど、"リオ""五輪"の話なのか一般論なのか微妙なので、また別の機会に。今日はこれくらいで。
・"監督"は現時点では、どうでも(どっちでも)いいかなあ。
・よっぽど本当に「守備を作れる」監督でない限り、やはり攻撃サッカーパスサッカーが無難に思いますが。
・"作れると見せかけて作れない"というのが、一番マズいので。(笑)
・弱虫ジャパンには。
「手倉森で攻撃サッカー」というのも、意外とバランス的にありかもというのが、回り回って今回の感想?(笑)
・少なくとも(なでしこの)「佐々木続投」よりは、全然閉塞感は無いです。
・まあ変えてくれた方が、楽しいのは確かですが。
・続投そのものよりも、今回のチームを「成功」だと強弁する、協会の自己弁護・身内擁護を聞かされることの方に、抵抗感があるというか。
・「東京」を睨むと、恐らく協会的には、"ネームバリュー"も求めて行きそうな感じはしますけどね。クラス感というか。
・とりあえず井上潮音」をよろしく(笑)。「渡辺皓太」は・・・ちょっとよく分かんないんですけどね、今んところ。残念ながら。
・まあぶっちゃけ4年後のメンバーなんて、全く予測出来ないですね。潮音だって、"思い出"になってるかも。リアルにね。
怖い怖い

お疲れさんした。


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テーマ:サッカー五輪代表
ジャンル:スポーツ
越えられない通常運転。/リオ五輪コロンビア戦
2016年08月09日 (火) | 編集 |
ニッポン生かさず殺さず

リオ五輪予選リーグ 日本五輪代表 △2-2△ コロンビア五輪代表 (Amazonia Arena)

しかし酷かったねコロンビア。五輪サッカームリ!


・スタメンは少し、微妙に、意外な感じ。
・4-4-2に戻す、矢島を頭から、というところまでは予想通りなわけですが。
・第1戦出来の良かった南野を外して、見るからに出来の悪かった中島の方を残して来たのは、ちょっとびっくりしました。
・要は"戻す"ということの中に、単にシステムを戻すというだけではなくて"最終予選の基本フォームに戻す"という意味を込めたのだろうと思います(思いました)が。
・その一方でボランチの方は、大島や原川ではなくて、井手口と遠藤という、見覚えの無い組み合わせ。
・第1戦で"アンカー"を置いた守備強化のベクトルを残したということなのか、それとも「前からのプレスを強化する」という(4-4-2回帰に加えた)もう一つの方向転換の為に、実況席で言われていたように井手口のチェック力を評価したということなのか。
・または実際にそれで後半ゲームが動いたように、南野・大島を切り札として残しての後半勝負を前提とした、とりあえず慎重に試合に入るというニュアンスのスタメンなのか。
・その場合は中島が先発なのは、むしろ南野よりも(攻撃面の)期待が低いからという理由になりますが。
・矢島はまあ、安定性、潰しが利くという、そういう理由。
南野inの時のoutが矢島だったのは、今言った後者を肯定する感じでではやっぱり中島のスタメンは"評価"しているからということになるのかなという感じもしますが。
・または「最終予選モード」説の強化というか。
・その場合はどちらかというと、浅野よりは武蔵の方が"モード"には近いと思いますが。
・しかし先発は浅野で武蔵は結局使われなかったのは、南米の雄コロンビアの優勢を予想して浅野のカウンター力を先に使うことにしたのか、同時に終盤総攻撃体制の時に唯一の高さ要員武蔵を残しておいたということなのか。

・色々いくつか「論理」はあり得ると思いますが、どうも錯綜してすっきりしない。
・惨敗後の"仕切り直し"としては本来はもっと分かり易いスタメンの方が良かった気がして、これで負けてたら格好の(笑)攻撃ポイントになったと思いますが。
・そして実際、0-2になった時は、9割方"終了"のランプが灯りかけていたと思いますが。(笑)
・まあよく追い付きました。コロンビアが最低のチームだったことを差し引いても。
・多少は片鱗見せましたかね、最終予選の時の"強さ""逞しさ"の。
・...一応の結論としては、「慣れ親しんだ4-4-2に戻して安定を図る」かつ「後半勝負の守備型」スタメンということで、まとめておきたいと思いますが。
・南野と中島の評価についてはまだ少し微妙ですが、「切り札」的破壊力については南野の方を評価しつつも、一方で長くチームを支えた"主軸"としての中島の評価も残っていて、それでスタメンと。
・矢島についてはだから、両方の点で二人に少しずつ劣るという、そういう評価かな。

・と、スタメン問題については落ち着いた(笑)ことにしておきますが。
・この試合で見せた"前から"の積極的な戦いというのは、単に「回帰」で済まされるものでも必ずしもなく。
・新戦術とまでは言いませんけど、ここ数ヶ月~1年くらいのこのチームのモードからは結構ずれた感じで。
・前時代的なまでに"個人プレー"なコロンビアには結果的に効果的ではありましたけど。
・危なっかしいと言えば実際かなり危なっかしいところもありました。
・特にこのチームの(守備の)持ち味である、最終ラインとボランチ列の"圧縮""接着"感(FOOT×BRAIN都並さん談)が。
・前が行った行ったになることでなし崩しに引きはがされて。
・プレスがはまらなかったら(はまらない時は)あるいはもっと整備されたチームが相手だったら。
・逆に衝かれ放題になった可能性もある。
・一方でナイジェリア戦でかなりやられたサイドからの単独突破については意識した集散でまあまあ抑え込んでもいたので。
・要は「引き過ぎ」とその「やられ過ぎ」という、第1戦の"反省"点を単純に潰そうとした、その結果がこの試合の姿だったんだろうと思えて。
・つまり全体像的な統一性までは手が回ってなくて、とにかく必死にやっていたと(笑)、そういう感じかなと。
・前の話からまとめて言えば、「4-4-2回帰」「守備的スタメン」「前からのプレス」という方針の単純な合算というか。
・個別なずれはそれぞれが頑張ると。

・とまあ、"やり方"論で言うとかなりいっぱいいっぱいな感はあるんですが、実際にはそれほど"苦しい"試合ではなかったと思います。本質的には。
・それはひとえに、コロンビアの予想を大きく下回るレベルの低さというものがあったからで。
・南米強豪チームの例に漏れずスロースタートなのではないかという予想はある程度はあったわけですが。
・そういうレベルではなかった。(笑)
・ここまで壊滅的に"個人能力頼み"のチームって、Jリーグ含めてもここ10年くらいは見たことがない気がする。戦術以前に連携すら、ろくに無い。
・こんなチームしか来ない大会なら、そりゃ各クラブ派遣を渋るわというか。
・話戻してそこらへんは第1戦のナイジェリアも似たり寄ったりではあったわけですけど、あそこはまあ、"いつも通り"の範囲でもあったわけで。(笑)
・昔は知らず、「FIFAランク3位」の国のチームが今更やると、"落差""崩壊"感が半端ない。
・同じ条件なら、今回に限ってはアフリカ>>>>>>南米(コロンビア)だったなと。
・"日本得意の細かいパス回し"に対応出来ないのはナイジェリアに引き続いてですし、攻撃についてもこちらが変な隙さえ見せなければ、やられる相手ではなかったと思います。
・ブラジルと比べるなんてとんでもない。
・それでもやられましたけどね。2点目の藤春のOG含めて、あそこら辺まではやはり、守勢になった時の今のこのチームの"自信の無さ""拠り所の無さ"が、隠しようもなく露呈していたと思います。
・だからこそよく追い付きました。もう駄目かと思いました。(笑)
・浅野の気は利かないけど逆にマイペースとも言えるひたむきさと、中島のこちらもマイペースな「型」の力が、救いとなったというか。
・と、南野と大島の個人スキル、及びそれも含めた日本のお家芸「ゴール前の細かいパス回し」の威力。
・結局それか!という感じはしますが。良くも悪くも。(笑)
・はい、今回も「攻撃的」チームでした。(笑)
・もうそれで行くしかないのかねという。"大人の"チームなんて、所詮高嶺の花なのか。(笑)
・童貞パワー万歳!世界よ、これが厨二病だ!


・で、記事タイトル及び冒頭の言葉の意味ですが。
・第1戦及び大会に、「慎重に」「現実的に」入ろうとして及び腰になり過ぎて沈没して。
慌てて目が覚めて遮二無二前進して"スタート"ラインにたどり着く、戻るというプロセスは。
・例えば直近の"世界大会"である2012年のザックジャパンと、要するに同じだと思うわけですけど。
・あのコートジボワール戦の失敗から、ギリシャ戦でのリカバリー(の試み)というプロセス。
・この後その"回復"自体の危ういところを突かれてスウェーデンに大破されたりすれば、(コロンビアに大破されて終わった)全く同じプロセスになるわけですがそこまではどうか。(笑)
・とにかく言いたいのは、「慎重に入る第1戦」という、それ自体は定番というかセオリー(笑)であるそうした"戦略"が。
・「日本代表」ではなかなかすんなり機能しないらしい、少なくとも互角以上の相手がそろう世界大会ではという、そういう感慨。
・"ボトム"からスタートしようとすると"ボトム"遥か下になってしまって、「スタート」ラインにすら立てないという。
・古い話をすれば結果的に決勝トーナメントを無事突破した、2002年のコリアジャパンのトルシエの第1戦ベルギー戦も、結構危なかったと思うんですよね。
・鈴木隆行の"伸ばした右足"の奇跡で何とかしのいだけど、試合としては限りなく"不発"に近かったと思います。
"苦戦"というよりも。
・別な言い方をすると、「目が覚めて」「開き直った」くらいの状態で試合に入れて、ようやく"スタート"ラインと、日本代表の場合は。
・いちいち挙げませんが、各年代別代表含めてそういう"遅いエンジンのかかり"というシーンは、しょっちゅう「日本代表」が見せているものだと思います。「最初の2試合が勿体ない!」的な。
なでしこですら、調子が悪い時はそんな感じでしたし。
・どうしてそうなるのかというと、一つは「ボトム」を「ボトム」として形成出来る技術的戦術的基盤が無い、守備的ないしソリッドな戦いが身についていないということと。
・もう一つはそれと同時ですが、「慎重」を「平常心」で遂行する精神的強さ、"腹"が出来ていないということ。
・後者は特に、前者的なものを各監督が与えよう、実行しようとする時に、待ち受ける落とし穴でもあると思いますが。
・「あそこまで消極的になってしまうとは」という、"計算"違い。

・ある意味ではだからザックも手倉森監督も"被害者"ではあるわけですけど。
・一方で岡田監督のように、"成功"させた監督もいるわけで。南アは勿論、好意的に見ればフランスだって十分"成功"の部類だと、僕は思ってますが。
日本代表が"弱虫"であることをちゃんと計算に入れていたか、それとも単純に統率力が前二者を上回っていたか、理由はよく分かりませんが。
・アトランタの西野監督も、勿論"成功"していましたよね。ただあれは"慎重"というより"決死"のニュアンスが強かったので(笑)、少し毛色は違う例かも知れませんが。
・その中間くらいが、ロンドンの関塚ジャパン。行けるとこまで行く"決死"の覚悟で、結果的に日本代表の"ボトム"の確保に成功していた。4位まで行けたのは、ラッキーというか無欲の勝利という感じですけど。
・言いたいのはだから、余程監督に特殊な腕力でもない限り、日本代表は"慎重"になんか大会に入っては多分いけないということ。
・「慎重」を"意識"させてはいけないというか。
日本代表の"慎重"は、世界の"臆病"。死ぬ気でテンション上げるくらいで、ようやく標準、トントン。
・「入れ」たらその後でなら、多少の"駆け引き"は出来るかも知れませんけど。
・まずは弱虫を、戦える状態に持って行く方が先決という。
・最初から駆け引きなんて、のび太の癖に生意気なんだよ。

・まあそれで"いい"とは思わないですけどね。
・最終的にはどうしたって、大会をトータルで見据えた"マネジメント"は必要になりますし、"決死"で入ったチームは必ずそこをピークに、徐々に下がって行くものですから。
・関塚ジャパンも正にそうでしたし、アトランタチームの"ブラジル"後のナイジェリア戦も、"死戦"が終わった後の虚脱感、惰性でやってる部分は、少なからずあったと思います。
・まあ実際に大会全体、決勝まで見据えてマネジメントなんてしている/出来るチームは、各大会片手くらいだろうとは思いますが。
・ただせめて、"偵察"兼ねて大会に「安全」に入るくらいは、狙って出来るようにならないと。
"スタート"ラインで、"スタート"を切るというか。
・それが、出来ないんですけどね。今のところ。
・"後先考えず"死ぬ気で入るか、"後先"考えた結果"後ろ"ばっかり見ちゃうか、その二択というか。
「死ぬ」か、「寝る」か、というか。(笑)
・普通に起きてるのが、存外難しい。起きてさえいれば、まあまあやれるんだけど。
・そういう意味で、なかなかステージが上がらないな、同じレベルでグルグル回ってるな、あるいは同じ"弱点"を抱え続けているなという停滞感、一進一退感というのが。
・冒頭でぼやいていたこと。(笑)
・本来は手倉森ジャパンは、その課題をクリアする、"慎重"かつ"平常心"で戦いを展開するチームとしての、一つの有力候補だったんですけどね。
・それが結果的には、真逆の体質に見えたザックジャパンと、同じような戦いを見せてしまっているという、残念感。
・"アンカー追加""4-1-4-1"は、少しメッセージが強過ぎましたかね。4-4-2で入れば、期待に応えられたのか。
・今となっては、ですが。
・まだ可能性は残ってますし、この"後"によって、採点は変わって来るとは思いますが。
・ただとりあえず期待外れというのと、一応盛り返しはしたけど既に焦点がずれてる感は、いかんともし難いものがあります。
・"成功"したとして、何が成功したのか。"自分たちのサッカー"の健在を確認出来ただけか。
・漠然と「手倉森ジャパン」の成功が、それも「堅守速攻」という誤った宣伝文句と共に認められるだけでは、どうにもならない。
・そして"灰色続投"とか。
・まあ監督にも経験は必要ですから、一応"成功"したなら、続投してくれても構わないとは思いますが。
・次の世代は、"平常心"を実現するかも知れない。

・全くの結果論ですけど、南アの後岡田監督がもう4年やっていたら、何か違う"文化"が生まれたかもしれないなとは、思わないではないですね。
・続投して"欲しかった"わけでも必ずしもないですし(笑)、4年間の中にはどうせ岡田流の実験サッカーの期間は挟まるだろうとも思いますけど(笑)。(FC今治流の?)
・ハリルはハリル流にしかやらないでしょうけど、勝ち負け別にして何かそれが日本代表の新たな局面を開いてくれるといいですね。
・なかなかねえ、突破口が。
・"弱虫"というか、"素直"なんでしょうけど(笑)。抑制解放、双方に。
・適当なところに留まるというのが、難しい。行ったり、来たり。行ったり、来たり。


テーマ:サッカー五輪代表
ジャンル:スポーツ
残念ながら当然。/リオ五輪ナイジェリア戦
2016年08月05日 (金) | 編集 |
攻撃は結構、良かったですね。

リオ五輪予選リーグ 日本五輪代表 ●4-5○ ナイジェリア五輪代表 (Amazonia Arena)

"堅守"はやっぱり、かけらも無かったですが。


・真面目に攻撃のコンビネーションは、ひょっとするとこのチーム結成以来、一番スムーズで。
・このままこのメンバーでこの世代の"その後"を見てみたいとすら、思わせるものがありましたが。
・...勿論、"超攻撃的"チームとしてね(笑)。「堅守速攻」などでは勿論なく。

報道によれば、ここへ来ての4-3-3移行の理由は、まず何よりもアンカー設置による守備の強化ということだったようですが。
・形としては、南アの岡田ジャパンでの"阿部"と同じ。同じ流れ。
・それがどれくらい頭にあったのかは、ともかく。
・ただ残念ながら、守備を強化しようとして守備を強化する、その為の手腕が手倉森監督には無かった。岡田監督のようには。
・岡田監督の場合は、「4-4-2」の機能性を追求する中で(&それを諦めた後に)、そこにアンカーを足してその分をよそから引いて、それが結果的に4-3-3ないしは4-5-1の形になったという、あくまで「機能」本位の運用の厳しさがあったのに対して。
・手倉森監督の場合は「4-4-2」と「4-3-3」いう"フォーメーション"の選択、その比較するとやや漠然とした全体的イメージに頼った運用の甘さ、そういうニュアンスの違いがあると思います。結果的な形は同じでも。
・それでもまあ、それまでに「4-3-3」の運用実績が一通りあったのなら、まだいいんですけどね、何回も言うように「4-4-2」以外実質使い物になってなかったわけですから。
・ちなみにそれ自体がなぜなのかというと、そもそも4-4-2自体も、皮膚感覚で何となく機能させていた面が大きいので、"応用"したり"転用"したり出来るような十分な合理的機能性は無かった、悪い意味で「職人的」実績でしかなかった。
たまたま"相性"が良かったから何となく上手く出来てただけなので、違う"相性"のシステムになると何も裏打ち・実績が無い状態で始めることになると、そういうことだと思いますが。

・まあどんな監督にも得意不得意、出来る出来ないがあるのは当然で、それ自体を責める習慣は僕は無いですが、自分に何が出来るのかを"本番"で見極めに失敗する場合は、責めます。
・北京の反町監督とか、8年間責め続けています。(笑)
・ほんとに出来ると思ったんですかねえ、手倉森監督は。何かやらないと不安だからやっただけではないのか、岡田監督の成功事例の真似をしただけではないのか。
・まあ攻守に何のメリットも出せなかったそれまで(の4-3-3)からすれば、少なくとも攻撃面ではいいところが見えたわけですから、ある意味では"進歩"してるのかも知れませんが、ただそれは意図した方向の進歩ではないという。"マネジメント"に失敗しているという。
・とりあえず守備のてこ入れでシステム変更しつつ、3トップの両翼が南野と中島だったのは、どういうわけか。
・一方でブラジル代表の監督にもハリルホジッチにも臆病さを酷評されてもいたので、それへの手当て・意気込みを示す意味での超攻撃的選択だったのか。退きつつ進んで、"中"を取ったというか。
・あるいはしつこいですが(笑)「松井・大久保」"岡田"布陣を念頭に置いて、アンカー置けば両翼はダブルドリブラーでいけるはずと、皮算用したのか。
・それ以前に「大島・原川」というMFの並びも、「遠藤・長谷部」より攻撃的と言えばそうなんですけど。
・"阿部"に相当するのが例えば"井手口"なら、割りと単純に守備力が足された計算になるはずですが、井手口なんかいきなり先発で使えるわけないですしね。だから呼ぶ必要あるの?と言ってたんですけど。
・まあ実際には18人の中でそんなに選択肢も無いので、単に"ベストメンバー"として南野・中島が選ばれた可能性が高いと思いますが、この場合の問題はこれも何回か言ったように、この二人を単純に同時起用するのは効果的ではない、特に中島が死んでしまうと、実際やっぱりその通りになったと思いますが。
・まあ中島個人にも問題はあって、それはプロ入り以来、結局J2だのJ3だのでしかまともにプレーしていないので、持ち前の強引なドリブルの間合いを、高いレベルではまだアジャスト出来ていない。
・そこらへんは南野はさすがに、経験では優るわけですけど。
・とにかくアジアまでは無双出来たものが、ブラジル戦ナイジェリア戦と、どうにも窮屈そうですね。
・抜ける抜けない以前に、間合いがつかめてない感じ。何かやろうとしたところで引っかかってる。
・いずれ慣れるとは思いますが、あと2戦でどうだかはちょっと分からない。
・少なくとももっと自由/余裕を与えられないと、難しい。南野と主役争いしている状態では。

・まあ次は外されそうですね、矢島かなあ、やっぱり。
・今の守備連携の状態で誰が出ても苦労はするでしょうが、南野とのかぶりは少なくとも解消されるし、矢島がキープメインの仕事をすれば、少しは全体に落ち着けるかもしれない。
・どうせ左サイドは、藤春が盛大に上がって来るわけだし。それはそれで、十分に効果的だったし。
"上がり"はね(笑)。さすがに速いね、ナイジェリア相手でも。
・ただOAとしての仕事が出来ていたかというと・・・
・まあ残念な結果は結果なんですけど、"ショック"というより"やっぱり"が多過ぎて、何とも言えない"萎え"がありますね。
・やっぱり4-3-3は駄目だったし、やっぱり南野中島併用は無駄だったし。
・やっぱり塩谷と藤春は、"OA"としての期待に応えられる人材・選択ではなかったし。
・それが仮に、見ての通りではありますが連携の問題が大きかったのだとしても、その場合も「"現地合流"でちゃんと"オーバーエイジ"の役割を果たせるほどの選手なのか」という危惧は当たってしまっているわけですし。
・メンバー選定についての僕の"戦術"的異議そのものは、ちょっとそこまで話のレベルが行かない感じになってますが。
・ただ久保招集失敗によってたまたま繰り上がった鈴木武蔵高さ強さの、混とんとした状況における単純な頼りがいは、ある意味で予想通りというか、「だからともかくも人材的幅は確保しておくべきなのだ」という主張は間違ってなかったと感じさせてくれましたし。
・まとめてつまりは、容易に"予想"出来る必要な準備を怠ったチームが、まともにそのとばっちりを食ったという、ここまではそういう認識になってしまうと思います。
・駄目なんじゃないかなあと思ってた部分が、その通り駄目だったという。
やっぱり。(笑)

・逆にだから、悲惨な試合ではありましたが、ほんとのところそんなにショックでもないんですよね。
・「日本」として"賭けた"何かが破れたというのではなくて、ある一つのチームがある一つのあり得る負け方をしたというだけで。
なでしこがこの前のW杯決勝でアメリカに食らった"大量失点"などとは、胸の痛みのレベルが全く違う。
・"賭け"てないから、"失"わない。(笑)
・こんないい加減なチーム、やられて当然としか思わないというか。
・ジーコやザックだって、あれはあれで"ポリシー"には殉じていたわけで、それすらこのチームの場合は曖昧。
・何にせよもっと突き詰めてくれないと、悔しがることも出来ないというか。
・まあそれでもこのチームは日本の"代表"ではあるわけですから、"たまたま"感はあるにしてもこういうチームがこの場に立っていることに、色々と問題意識は持つべきではあるんでしょうけどね。
・偶然も多いけど、必然も多々あるというか。
・ただそれにしても・・・これは"僕の"チームではない。(笑)
・認めない。(笑)
相手も酷いし、オリンピック」の名前だけでいちいち騒ぐと思ったら大間違いというか。(笑)
・多分そうなるのではないかと思いますが、次はとりあえず、いつもの4-4-2で、やれることをやれる範囲でやって、改めて"力試し"してくれないかなと、どっちかというとそういう感じですかね。
・少なくともその方が、"悔しがり"の密度は濃くなるはず。
・負ける前提ですが。(笑)
・勝ってもいいけど、"灰色続投"はほんと勘弁。
・コロンビアちゃんとやってくれるのかなあ。ちょっと心配。(?)
・日本代表の"苦手"度で言えば、近年はアフリカ<<<<<<南米なはずですから、普通に行けばちゃんと苦戦するはずですけど。
・逆にあれだけ文字通り「アフリカンの身体能力」が"効"いてしまったのは、それだけ近年に無い守備の雑さ、気前の良い"1対1"を許してしまったということだと思います。
・限定も圧力も与えられず。
・まあもうこれ以上濡れ犬を叩いてもしょうがないのでやめますが。
・一応健闘を祈ります。


テーマ:サッカー五輪代表
ジャンル:スポーツ
攻撃がカギ?/リオ五輪練習試合ブラジル戦
2016年08月01日 (月) | 編集 |
ブラジルはブラジル、と言えばそれまでですが。

国際親善試合 日本五輪代表 ●0-2○ ブラジル五輪代表(ゴイアニア)

さて。


・虐殺モードからなんだかんだと、後半は0で終えたところから見ても。
・ブラジルが"本気"を出しさえしなければ、とりあえず誤魔化せる程度の守備力・安定性は、確認出来たと見てもいいとは思います。
・勿論本番はどこも「本気」を出しては来るわけですが(笑)、ただ南米勢の「本気」というのは特殊に瞬間的特例的なものではあるので。
・そこまでトータルで悲観しなくてもいいんだろうと、努めて"理性的"には思ってみますが。

・実際立ち上がりは特に悪かったわけでもなく、ナーバスになっていた様子も無く。
・ただただ、あちらが"本気"を出した時の閾値破壊ぶりが想定を遥かに越えていたという、そういう"瞬間"的な失点ではあったと思います。
・トゥーロンの惨状を思えば、(OAも加えて)フルメンバー揃った時はそれなりに様になってるなと、一つ安心はしないでもなかったんですが。
・ただそれで強いとか勝てるとか、そういう話でもないという。

・ブラジル戦に限って言っても、「このままでは破られるのは時間の問題」と明らかになってから実際に失点するまでは、それなりの時間があったわけですが。(1失点目は33分)
・その間何か守り方に工夫や変化が試みられた様子も無く、選手たちに学習・馴化が見られることも無く。
・ただただ、"時間"が来て、確率の問題としてやられただけという、そういう印象。
・あるいは同じようなことではありますが、最終ラインに人を揃えるだけでは耐えられないことが明らかになった時に、ではその前、前線や二列目の守備が代わりに頑張るかと思いきや、むしろ最終ラインよりも脆くズタズタバラバラになっていて。(2失点目。41分)

・透けて見えるのは、未だに各紙は「堅守速攻」のチームだとまとめ、監督か「割り切り」を強調しているにも関わらず。
・その為の準備や意思統一が図られているようにはとても見えないこと、惨敗のトゥーロンを経ても、アジアの延長で何となくやっている、何となく守っている状態に変わりが無いようだということ。
・何か試みて駄目だったというよりも、ぼんやり戦って地力通り粉砕されたという試合に見えます。
・それかもしくは、これはある意味"好意的"な見方ですが、今回はあるいは今大会は、「引いて守って一発を狙う」、そう"割り切って"臨んでいて、それでつい前からの守備もお留守になっているんだけど、思っていた以上に引いては守れなかったと、そういう試合なのか。
・まあ実際はそう思ってないんですけどね。(笑)
・プランというほどのプランは無くて、フリーハンドでやってみたら力の差で押し込まれて、それに特に対応もしない内にひたすらやられたと、そういう試合に見えます。繰り返しになりますが。
・あるいは仮に「引く」前提で試合に臨んだにしても、例えば20年前のアトランタチームが、前からの順送りのチェイスとディレイで少しずつブラジルの勢いを削いで、その上で最後のところで跳ね返し続けた、ああいう準備も覚悟も、まるで見受けられなかった。
・まあ20年前と違ってこれは練習試合ですから、あえてやられてみた、あるいは何もしないとどれくらいやられるのか、それを試してみた少なくとも織り込み済みで試合に臨んでいた、それくらいの可能性はあるでしょうが。
・更に勿論、どういう"つもり"だったかはともかくとして、この試合の結果・内容を承けて、改めてここから守備の仕方を考え直してみる詰めてみるみたいな作業が今更ですが行われて、本番に間に合う、吉と出るなんて可能性も無くはないでしょうけど。
・ただ率直な感想としては、とにかく"準備不足"だな、もっと言えば"緊張感"不足だなと言うのが、偽らざるところ。
・...前回関塚ジャパンが、「もう戦術永井のキチガイプレスで行けるところまで行く」と"割り切った"のは、どのタイミングでしたっけ。
・なんだかんだ開けてびっくりだったような記憶もあって、それならまだこのチームも、間に合うのかも知れないですけど。

・しかしこのチームは、ほんとに言うほど「堅守速攻」のチームなんだろうか。ほとんどもう、そういうイメージが無い。
"ポゼッション"疑惑は疑惑としても。
・さっきは"アジアの延長"と言いましたが、そのアジアでも別に「堅」かったわけではないですからね、粘り強くはあったけど。
・攻守に"粘り強い"チーム、あるいは"その場で何とかするチーム"と、強いて性格づければそういう感じ。
戦術の選択というよりも。
・このチームが一番「堅守速攻」に近かったのは、実はアジアでも対戦相手が弱かった初期の頃であって、今からそんなに特化していて行き詰らないかとその頃はむしろそっちを心配したものですが。
・今思うとなぜその頃はそう見えたかと言うと、それは実は「堅守」の方ではなくて「速攻」の方、つまり中島翔-鈴木武蔵のラインによる、力押しの"速攻"がよく決まっていたことによって、それに合わせる形で止めて蹴り出すシンプルな守り方("堅守")も自然に行われて、それで「堅守速攻」に見えたと、そういうことではないかなと。
・別な言い方をすると、速い攻撃が作り出す速いリズムが、守り方含めたこのチームの形を導き出していたということで、かすかな記憶によると手倉森仙台も、本質的にはそういうチームだったように思うんですけどね。
・シンプルでスピード感のある攻守、ではあるけれど、"堅さ"ありきのチームではないというか。
・で、現状はどうかというと、相手のレベルが上がってそうそう単純な速攻は決まらなくなって、それによってリズムが出ない、あるいはさほど得意でもない守っている時間が自ずと増える、「堅守」を問われると、そういう状態ではないかと。
・逆に、アジア最終予選でもいい時はそうでしたが、速攻が決まる時は、少なくとも期待感のある時は、覚束ないなりに"粘り"がいもある、しばらくの間なら無理も利くという。結果として「堅守速攻」に見えなくもないという。
・だから守備はこの先も多分大して改善されないだろうから、むしろ「攻撃」の方がカギを握るのではないかというのと。
・この日もそうでしたが多くないチャンスにあんな覚束ない、およそ"割り切って"るようにはとても見えない、ボールが来ていちいちびっくりしてるような「速攻」をしているようでは、話にならないという。
・あるいはあの「攻撃」の様子を見るだけでも、このチームが「堅守速攻」のチームとして鍛えられているようには、とても思えないという。

・まあここ20年間の(五輪含む)日本代表の世界大会での戦いぶりを見れば、要は"準備状態"が結果を決するというのは、あからさまに明らかだと思います。
いい準備をすれば、かなりの確度でいい結果も出せるし、逆に半端な準備をすれば何も出来ないで終わる。
いい方にも悪い方にも、それがここまでの日本代表の「実力」ということで。
・そういう意味で、現状はかなり不安であるし、また最終予選後の時間の過ごし方には、不満の方が大きいということは言えます。
・これから"割り切って"、本番でやってくれることを祈るのみですが。

・・・自分でも後で内容が分からないで困ることが多いので、今回から試合評に"サブタイトル"をつけてみることにしました。
基本書く前は特に"テーマ"とか決めずに書き出すタイプなので、後付けでも微妙にこそばゆくはあるんですが。(笑)


テーマ:サッカー日本代表
ジャンル:スポーツ
五輪壮行試合南ア戦
2016年06月30日 (木) | 編集 |
まあ本番で"どっち"が出るかという、感じですかねえ。

キリンチャレンジカップ2016 日本U-23 ○4-1● 南アフリカU-23 (松本)

とりあえず、やはり"中島翔哉のチーム"ではあるようで(笑)。おかえり


「攻撃が」「守備が」というよりも。
「攻撃も」「守備も」、気持ちが乗ってる時には独特の、思わぬ力強さと反応の良さを見せるチームで。
・相手のレベルが上がるにつれて、相対的には守備の方は、それだけでは済まない苦しさを見せるようになっては来てますが。
・それでもまあ、何とかならないとも限らないかと、そういう期待を持たせるチームではある。
乗ればね。

・問題はだから、乗れるかどうか。(この日のように)
・攻撃についても守備についても、それほど堅固なベースがあるわけではないので。
"プラスフルファ"のストロングを出す前に、その"土台""陣地"を形成する前に、ただただ抑え込まれて押し込まれて、"何も出来ない"状態に陥る可能性もある。
・この前のトゥーロンのように。
・色々出来ることはあるんだけど、一方で「ここまではとりあえず出来る」という計算が、どうも立たない感じのチーム。
・別にムラっ気ということではないんだけど、やってみないと蓋を開けてみないと、分からない。
・弱・・・くはないんだけど強いとも言い切れない。
・さりとて"可もなく不可もない"わけでもない。(笑)
・何でしょうね、筋力も根性もそこそこあるけど足腰の弱いチームというか。
・頑張って鍛えたけど、鍛え方がちょっと雑なんだよなあという。
・同じだけど、パンチ力も打たれ強さも結構あるけど、フットワークの今いちなボクサーとか。
・まあ"一流"感は無いよねえ。弱くはないんだけど。"A級"感というか。
・ただし半端な"A級"になら、案外勝てる"B級"という。(笑)
・...と、グダグダとB級批評を繰り返してますが。(笑)
・まああれですね、"トゥーロン"と(この日の)"南ア戦"の、中間くらいの戦いをしてくれれば、結果を出してくれれば御の字かなあという。
・期待してるようなしてないような。

・とまあ、生暖かい目で見てはいるんですが、ちょっと気になること。
・この日の放送席で紹介されていた手倉森監督のコメントとして、「リオ本番の厳しい環境・日程に対応する為にポゼッションスタイルを取る」(という意味の)ものがあって。
ええ?と。
・そりゃ理屈としては一つあるけどさ。一般論としては。
・"ボールは汗をかかない"っつうんでしょ?
・ただ力関係と選手の質&タイプを考えると、現実性という意味ではかなり疑問を感じます。
・いや、なるほど!ではあるんですけどね。
・確かに"ポゼッション"らしきことをやってる雰囲気があると、僕も何回か言って来ましたよね?
半信半疑ながら。(笑)
・やっぱりやってたのか。強さが"自然増"しただけじゃなかったのね?
・それにしても、アジアで走力勝負して世界で技術勝負する段取りとは、恐れ入った。
・マジかよ。
・"リオでやる"というのは勿論とっくに(笑)決まってたわけですから、当初からの遠大な計画だったのか?という。
・...いや、さすがにそれはなんか違う気がする。
・多分アジアをようやく(現実に)勝ち抜いて本番を考えた時に、割りと俄かに出て来た構想・方針なのではないかなと。
・どう見ても「将来」ポゼッションのチームを作る計画で形成されたチームには見えない、見えなかった。
・特に本番用にそういう選手の入れ替えをしているわけでもないし、基本的には自分の作れるある意味オンリーのチームを、なるべくベストに仕上げながら"方針"面の調整もしているという、そういう感じなのではないかと。
・いやあ、どうなんですかね。(笑)
・とてもズバリで見込みがあるようには感じられないけど、ただどのみち"戦術"のチームではないので、それも込みでなんかやと、上手いことやってくれないかなならないかなと、そういう心境です。

・で、それとも関連するかも知れないですけど、オーバーエイジはどうなんでしょうね。
・塩谷と藤春はポジション的には納得、コオロキは若干意外ではありましたが、まあ早くから大久保の名前が上がっていたように、"FWが欲しい"というのは決まっていたんでしょうね。
・3人それぞれ実力は(少なくともU-23よりは)あるとは思いますが、ただ代表実績等を考えると、"現地合流"でちゃんと"オーバーエイジ"の役割を果たせるほどの選手なのか。
・そう計算出来るというか。
・まあギリギリの調整・妥協はしてるんでしょうけど、落とされる選手がいるだけにね、「指定席」の使い方はちゃんとしてもらわないと。
・見てる方はモヤモヤするというか。
・一番実力が堅いのはコオロキでしょうが、人選としては多分、久保が間に合わない可能性も含めての選択なんでしょうね。
・"点を取る"専門ではなくて、"前線でポイントを作る"タイプという。
・どうやら間に合うようですけどね。
・そうそう、"関連"すると言ったのは、つまり中盤でポゼッションの要になるタイプを選ばなかったことで。
・U-23の選手の実力に満足してるのか、それともそこまではっきり"ポゼッション"にする気はやっぱりないのか。
・"アレンジ"レベルというか。
・一応コオロキのポストプレーは役に立つかもしれないけど、それは多分ポゼッションか否かとは別次元での必要性でしょうし。
・正直いささか"貫禄"不足の3人ではありますね(笑)、下手するとU-23の中に埋もれそうというか。
・まあ国内組を含めても、これからなかなかトップ選手は連れて行けなくなるのかなあという。
・ああ、でも次は「東京」か。(笑)
・中盤は大丈夫ですよ、井上潮音に任せてくれれば。(笑)
・でも4年後ってすぐですよね、"予感"だけで踊ってられるのもあとしばらくというか。
・まあ二川スカウトにガンバに引っ張られることになっても構わないから、ちゃんと大成して欲しいもの。
・理想は4年後までキープして、ヨーロッパにドンと買ってもらうことですけどね。(笑)
・夢夢。

・一方で前の代のヴェルディの"夢"中島翔哉は。
・久しぶりでも相変わらず、このチームとの"相思相愛"を見せつけてくれました。
・やっぱりこの選手の動きが、覿面にチームの攻撃のリズムを決定し、スイッチを入れる。
・以前は知らず今となっては、必ずしもそういう"戦術"なわけでもないし、役割的に「司令塔」なわけでもないですけどね。
・やはり、"愛"ですなあ。"絆"というか。
・戦術が無いからこそ、尚更数少ない「確か」なものとして、"絆"が利いて来るというか。
・若干、"孔明が来る前の劉備軍における張飛"みたいな感は無くはないですが。(笑)
最後は俺だろう、兄者(じゃ)
・まあいないんだからしょうがない、孔明が。(笑)
・リズムを作り出せる部将の力は、目一杯活かすしか。
・「型を持つ」選手というか。
・走り回る浅野の方が張飛っぽいという見方もあるかも知れませんが。(笑)
・彼は基本攪乱役で、決定的な仕事はそこまで期待されてないから。
・突っ込んで一騎打ちを仕掛けるけど結構負ける系というか。(笑)
・いや、いいプレーしてると思いますよ、今は。
・あれでいいというか。
宮市の後釜(?)という選択は危険な臭いぷんぷんですけど。(笑)
いつ帰って来るかが賭けの対象になりそうというか。(笑)
・そろそろいいかげんにしろよなあ、ベンゲル。
・あんまり信用無いぞ、あんた。
・まあそれは少し先の話。
・みんな頑張って。
・その前にメンバー発表か。

室屋元気で良かったですね。後は反動か。
大島はあれはシュートしないといけないと思うけど。アシストして喜んでる場合かなあという。
豊川は相変わらず(一人だけ)大人な感じ。狙いがしっかりしてるよね、彼は、一つ一つ。
・半オーバーエイジ?(笑)


テーマ:サッカー日本代表
ジャンル:スポーツ
一応、一応、一応、トゥーロンまとめ
2016年05月30日 (月) | 編集 |
トゥーロン2016 日本U-23 ●0-1○ ポルトガルU-23 (オーパーニュ)
トゥーロン2016 日本U-23 ○2-1● ギニアU-23 (シス・フール・レ・プラージュ)
トゥーロン2016 日本U-23 ●0-1○ イングランドU-23 (オーパーニュ)

合わせてトータル1勝3敗でグループリーグ敗退


・何ともかんとも、感想を述べ難いというかそもそも述べるべきなのかという、そういう大会になってしまいました。
・折からの度を越した故障者の続出に加えての中一日での4連戦という謎の日程で。
・特に後ろの方は青息吐息で、あからさまなミスを繰り返したファン・メリケンサックなんちゃらいう謎の偽オランダ人ですらも、結局最終イングランド戦も普通に先発で出ざるを得ないそういう状況で。
・とにかくみんなご苦労様、野良犬に噛まれたと思って泣きながら帰って来なと、かけるべき言葉も混乱して来るようなそんな感じで。(笑)

・とはいえ同情ばかりしていられない部分も勿論あって。
・色々と準備や向き合い方の難しい大会において、やはりどうも、「スタイルの無い」チームの弱さみたいなものも、出てしまったかなあというところはあるかと思います。
・それは苦しい時に拠り所となるものが無かったということでもあるし、同じようなことですが追い込まれた時に"開き直る"べき単純な共通理解が見当たらなかったということでもあるし。
・そしてより大きく言えば、事前コメントによれば"勝ち"に来ていたこの大会においてそれが叶わなかった時に、他にこの"4試合"を意義付ける文脈が見出せなかったと、そういう結果的な残念感、それが残ったということでもありました。
・Aが通じなかったからBがみたいな、あるいは通じなかったAをかくかくこのようにA+にみたいな、チーム作りの明確な"手札"や"文脈"自体がどうも見当たらなかった。
・結果を出したアジアの戦いにおいても、別にそれらが明確に見えていたわけではなかったわけですが。
・ただ結果が出てるんだから見え難いだけで中では色々あるんだろうと、勝手に好意的に解釈していたところがこちらには多々あったと思いますが。(笑)
・うーん、無かったのかなあという。
・単に注ぎ込んだ雑多な要素が、"アジア"のレベルで上手く釣り合いが取れていただけだったのかなあという。
偶然とまで言い切っていいのかは、ちょっとあれですが。(笑)
・でもそんな感じはしていなくはなかったんだよなあという。

・そうしたチームの完成度の低さを、イングランド戦(でしたっけ?)で評価を求められた外国の美人スカウトさん(笑)は「準備段階(だからしょうがない)」という言葉で目こぼししてくれたわけですが。
・どっこい手倉森監督自身は「優勝するつもり」と事前に公言していたわけで、それは明らかに好意的誤解(笑)だと思います。
・まあ他に解釈のしようが無かったんだと思いますけど。
・とにかく予定通りの結果・内容では、到底無かっただろうと思います。
・直前の久保の、現地での岩波の離脱という問題は、あったとはいえ。
・やはり"何となく"やっていた部分をあぶり出されたというのが、全体的な評価としては正しいだろうと思います。
・ほとんどが年下である外国勢との、今更ながらのフィジカル差はまあおくとしても。(それ自体嫌にはなりますが(笑))
・それ以上にプレーの一つ一つの厳密さというか、"基礎"の底堅さの差が余りにも露骨で、どうにも悲しいというか絶望的な気分にさせられる大会になってしまいましたね。
・それはいち手倉森ジャパンの問題である部分とそうでない部分と、両方混じってはいるわけですが。
・現実問題として、"アジア制覇"はしたものの一転して、過去の数大会のチームに比べても下手すると一番「準備」が遅れてるかもしれないという、そういう感想を抱かせられてしまう現状ではあると思います。
「準備」の"準備"が足りていなくて、4試合をほとんど無駄に過ごしてしまったというか。
・少なくとも今回得た程度の「経験」を得る為に、4試合も必要無かったというか。
・『「準備」の"準備"』とはつまり、さっき言った"手札"やチーム作りの"文脈"みたいなものですけど。
・あるいは1戦目の時に言った、「"試して"るとして、今何を"試して"いるのか」分からない状態ということ。
・やっぱ戦術は必要だよなあという。
・スタイルはと。改めて。
・"戦術"に頼らない強さを持ったチームだったのは確かだけど、だからといって"無い"から強いわけではないという。
・無くしたから強くなるわけでは。
・無いようであるのかなと、期待してたんですけどね。(笑)
残念でした。

・本大会に向けてですが。
・うーん、"踏まえる"べきなのかべきでないのか。この大会を。(笑)
・反省して改善出来るなら、"踏まえる"べきでしょうけど。
・出来ないのなら・・・やっぱり野良犬に噛まれたと思って忘れた方が。(笑)
・勿論DFラインに最低一人、出来れば二人OAを入れないと勝負にならないだろうと、そういう意味の反省は"踏まえ"てもらわないと困ると思いますが。
・勝つ気ならね。
・ただそういうピンポイントの部分以外については・・・どうなんでしょう。
・現場主義的なファジーなチームとして、ある意味ではもう「固まって」しまっているように見えますから。
監督でも替えない限り(まさかそんな(笑))、そうそうチームが今更変われるとも思えない。
・だったらまあ、OAも含めて極力メンバー揃えて、メンタルとフイジカルを整えるくらいしか、これからやれることはないのかなと。
・どのみち"整え"ない限りどんなサプライズも起こせないですし、このチームの良さである変なしぶとさが、出て来るまでの時間稼ぎも出来ないでしょうし。
・"手腕"や"引き出し"はともかくとして、状況判断的に手倉森監督は決して愚かな人ではないですから。
・今頃随分焦ってるかも知れませんね。(笑)
・トゥーロンのインタビューでは、途中からもう判で押したようなことしか言えなくなってましたが。
・まあ瞬間的局面的には、何かを出来る選手がいないわけではないので。
・とにかく"耐え"られるようにチームを整え直せたら、何かが起きることも、なくはないかなあと、そんな感じ。
・ヨレヨレのトゥーロンでも結局大敗はしていないのは、このチームの強さだとそう期待していいのかどうなのか。
・相手(ナイジェリア、コロンビア、スウェーデン)も強いですから、"負け"っぷりのしぶとさで面目を施すことも、不可能ではないような気はしますが。
・...何言ってるんだろう、俺。(笑)
・正直上手く、"距離"が測れてないですね。
・何かを"ぶつけた"感じでもないので。
・ぶつけるべきものが見当たらなかったというか。ただただ、食らい付いていただけで。
・まあ頑張って下さい。
・選手の質として、決して過去のチームと比べて恥じなきゃいけないようなチームではないはずなので、あんまり酷いことにはなって欲しくないなと。
・すぐフル代表の戦力になって欲しい選手も、何人かはいますし。
・あんまりケチつけずに、帰って来て欲しい。(笑)

次は6/29に南アフリカ戦だそうです。
結構空くな。
そこから本番までは更にまた1ヵ月。
そんな日程だったっけ、いつも。


テーマ:サッカー五輪代表
ジャンル:スポーツ
トゥーロンパラグアイ戦メモ
2016年05月22日 (日) | 編集 |
トゥーロン2016 日本U-23 ●1-2○ パラグアイU-23 (オーパーニュ)

試合リンクは後で。JFA、仕事遅いぞ。(笑)


管理人大好きトゥーロンの季節がやって来ました。
・2003年アテネ前年の小野ジャパントゥーロンや、2008年北京直前の反町ジャパントゥーロンは、未だに「日本代表」を考える上での有力な思考材料にしています。
・が。
・どうも今回は、様相が違う感じ。
・NHKは盛んに(メンバー入りの)"サバイバル"を煽っていますが。
・僕の知ってるトゥーロンは、そういう大会ではない。
・そんなマイナーな大会では。
・試されるのは飽くまで「チーム」であって、個人ではないというか。
・40分ハーフという特殊レギュレーション下ではあるけれど、本番もかくやという滅多にやれない強豪国勢揃いを相手にして。
・あくまでチームの全力を、戦術の有効性を、験して試して模索して、本番に向けての本気のシミュレーションの出来る大会のはず。
・当然メンバー的にも、可能な限りのベストメンバーで臨むのであって、結果として選択や振り落としがなされることにはなるだろうけど。
・決して"当落線上"メンバーのアピールの場などではなかったはず。
・...関係無いけど、日程もこんなやっつけではいつもはなかった記憶があるんだけど。

・正直故障情報が飛び交い過ぎて、よく分からない部分はあるんですが。
・翻って今回のメンバーはというと、今一つ本気度がよく分からない。
・だからNHKも、"サバイバル"で売ることにしたのか。(笑)
・まあ"海外組"がいないというのは、昔には無かった事情ではありますが。
・だいじを取っただけのようですが、特に遠藤航がいないというのが、いかにも「本気」感を薄れさせてはいますかね。
・このメンバーで本番行くわけではないんだろうなという。
・...あ、こんなお役立ちブログが。
 『トゥーロン国際大会メンバー発表!怪我で落選の主力選手一覧&遠藤航選手は?』
 (パーソナルトレーナー野中圭太郎公式)
・それによると今回怪我が理由で外れたと思われる選手は、
DF 山中、松原、室屋、奈良
MF 伊東純、中島翔
FW 鈴木武、豊川、久保裕

と、遠藤航
・久保も怪我してたのか。ううむ。
・まあ大層な顔ぶれで。
・結局だから、位置づけを変えたというよりは"変わって"しまったという、そういう面が強いのかな。
・まあ元々、"ベストメンバー"のよく分からないチームではありましたからね。
・それは単に巧みにターンオーバーしているというだけではなくて、そもそも「上手い順」に選んでる感が薄い、"オールスター"感が薄いという、そういう特徴。
・または上手くないわけでもないんだけど、あんまり「華」の無い選手の多い世代というか。(笑)

・とにかくそんな感じで、今いち盛り上がらずに見てしまったわけです。
・我らの「代表」が、通じるか通じないか的な緊張感が薄いというか。
・さすがに本番は、そんなことは無いとは思うんですけど。(笑)
・ただ"緊張感が無い"ことには他の理由もあって。
・それは"メンバー"問題とはまた別に、"戦術"的にも実は、ここに向けて「集約」している感じが薄いということ。
・柔軟に現実的に戦って、五輪予選を勝ち抜いて優勝までした、それはそれで実に立派なことではあるわけですけど。
・では「4年間」の"蓄積"の論理的帰結が、「今」の姿なのかというと。
ん?というか。よく分からないというか。
・何か蓄積したのかという。
・寄せて返してるだけなのではないかという。
・それをたまたま切り取ったのが、「今」というだけなのではないかという。
・...別に批判しているわけでもないんですけどね。とりあえずは、単なる心理的事実を言ってるだけ。
・更に言うと、「蓄積」が必ず必要とも限らない。
・あるいは試行錯誤や弁証法的発展が。
・例えば割り切ってカウンターで行きますともう早々に決めちゃって、後はその現場経験とメンバーの取捨選択だけを繰り返すというあり方も、当然あり。
・ただではこのチームがその類なのかというと、そうとも思えない。
・意外と普通に、ある意味平凡に、試行錯誤している感じもする。
・色んなものに手を出しているというか。
・要は(それが上手く行くかどうかとは別の問題として)現時点で本番をどう戦うという、少なくとも「希望」を持っているのかというのが、どうにも見え難い。
・例えば「希望」があって、それがここトゥーロンで潰えて別の道を探す、そういうこと自体は全然あっていいわけですけど。
・それ自体がよく見えない。
・仮に"試して"るとして、今何を"試して"いるのか。
・個々の選手以外に。
・だから・・・"サバイバル"?(笑)

・一つの可能性としては、単純に地力が上がってるという可能性は、あるかも知れない。
・この前のガーナ戦、今回のパラグアイ戦と。
・"強敵"と目された相手に、基本的には主導権を取ってゲームを進めているわけですけど。
・特にパラグアイは実際強敵で、プレスの厳しさや的確さは、とてもひと世代下と思えないレベルのものでした。
・それを必ずしも蹴散らせたわけではないけれど、しかし"苦戦"するにしてもそれが"強豪"っぽい苦戦の仕方というか、"格上"っぽい苦戦の仕方というか、そういう感じで。
・アジア予選に入る前頃の、"格下"の相手にすらも主導権を取っちゃうと覚束ない感じになっていた姿からすれば、やはり「強く」なったのかなということは、思わざるを得ない。
・得ないんだけど、同時に実感は薄いんですけどね。(笑)
・今いちふわふわしてるというか。
・それが見てる側の問題なのか、それともチーム自体がそうなのか、それが問題で。
・要は何が言いたいかというと、知らず知らず、またぞろ"ポゼッション"の似合うチームになりつつあるのかなということで。やっぱり。いつもの通り。
・それが監督の狙いなのか、それとも相対的地位向上による自然変化なのか、それはちょっと分かりませんが。
・試合後の手倉森監督の「お前らたるんどる」的な憤慨の仕方を見ると、どっちかというとそう"なっちゃってる"感の方が強い気はしますが。
・さてどうなんでしょうね。
・残り試合で、見極められたらと思います。

今日はそれだけ。
岩波ショック。もういい加減にしてくれ。


テーマ:サッカー五輪代表
ジャンル:スポーツ
U-23ガーナ戦
2016年05月12日 (木) | 編集 |
相手の問題もありますが、意外と"本気"じゃなかったですね。(笑)

MS&ADカップ2016 日本U-23代表 ○3-0● ガーナ代表(ベアスタ)

それも含めて、よくマネージ出来てる状態ということで、いいのかな?


・スタメンは櫛引伊東植田奈良亀川橋本拳大島野津田矢島冨樫浅野
・ガーナフル代表(らしい)を迎えての貴重な実戦の場、ではありますが、"ベストメンバー"というよりは「新戦力候補」(伊東、橋本、冨樫)と怪我等でやや離れていた「元主力」(大島、野津田、浅野)の混成軍という感じで。
・結構大胆に虫干しに使って来た(笑)なというか何というか。
・"新戦力"を試す時には、だからといって新戦力ばかり使っても準拠枠が無くなって"試し"にならないというのが通例ですが。
・一方で"レギュラー"ではなくても大島も野津田も浅野も立派に"主力"として働いた実績があるので。
・まあまあ普通にチームになってたというか、寄せ集めなりにそれぞれ居場所が定まってたというか。
上手いこと出来てるなという感じ(笑)。上手いこと編成してるというか。
・多少偶然かも知れませんが(笑)。"今試したい選手"をいっぺんに使ってるのは間違いないでしょうし。
・後は勿論、相手に歯応えが無かったというのもあるにはある。
・とはいえやっぱり、監督が落ち着いてるというか、状況をコントロール出来てる感はあると思います。
・"勝つ自信"まであるかはともかく、少なくとも腹は据わってるという。

・ただこの試合で強い弱いを測るのは、ちょっと難しそう。
・ガーナは必ずしもやる気が無い感じはしなかったんですが、それだけに何か、日本のU-23よりも更に「子供っぽい」感じの"フル代表"で、何だかなという。(笑)
・その前にメキシコに勝った(らしい)こととの併せ技で、ひょっとしたら強いのかもという気はしなくはないですが。
・ほぼ完全に自分ペースでやれたことについては。
・ただその"ペース"もよく分からないところがあって。
・なんだかんだ"ポゼッション"してたと言えばしてたように見えますが、それが"戦術"としてやってるのか相手が弱いので自然に/たまたまそうなってるだけなのか、そこが今いち。
・力関係でやり方が変わること自体は構わないというか当然なわけですが、ただそれが"引き出し"の一部として位置付けられるものなのか、特に何でもないものなのか、そこらへんがどうも。
・"たまたま"というには堂々とし過ぎてる気がするので、案外このチームは"ポゼッション"のチーム(になっている)なのかもしれないと、素直な観察としてはそう思いましたが、さりとてアジア予選までの流れを思い出すと何でそういうことになってるのかはちょっと不思議
・そんなにメキシコ戦で自信を付けたの?(未見)
・まあトゥーロンで分かるんだろうと、思っておくしかないですが。
・この試合に関しては、相対的に矢島の地位が高かったのか効いてるのかなと、思わなくはないですが。
それくらいですね。(笑)

・でもまあほんとに、妙にまとまりが良くて、驚いたところはある。
・離脱前は、期待されながらも"たまに炸裂する大砲"でしかなかった野津田が、いつの間にかきちんと「MF」として機能する感じになっていたし。
"新潟"(移籍)効果?
・いやあどちらかというと、このチーム自体の、あるいはこのチームでの"成長"というか"蓄積"みたいなものの方を、僕は感じましたけどね。
・いつ"蓄積"したのかは、ちょっと謎なんですけど。(笑)
・一つ単純な問題としては、野津田抜きで成果を上げたチームに再合流することによって、野津田の心境が変わっている、そういうことはあるだろうと思います。
・謙虚になったというか(笑)、やらなきゃ、と自然に思えるというか。
・とにかく今まで見た中で、一番まともに"機能"している野津田に見えました。"チームの一員"感があるというか。
・これは広島時代も含めてね。
・一方で浅野は、相変わらずどうも感心しない。
・言いたかないけど、おだてられ過ぎなのではないのか。
・どうも自意識過剰気味で、判断が遅くなってる気がする。
・足は速いけどプレーは遅いというか。
・どこが"ジャガー"だか。
・下手にCWCで点が取れたのがまずかったか。
・考えたって大したプレー出来ないって。
・走ってりゃいいんだよ、ビュンビュン。
・あえて言いますが、むしろ得点は期待しないようにした方がいいと思います。
・日本伝統の、"DFW"といったん割り切るというか。
・もう永井謙佑でいいというか。(笑)
・新戦力組の中では、1点目に繋がった伊東のクロスには、センスを感じました。
・感じましたが・・・日本人で"クロス"が取り柄の選手に、あんまり成功のイメージが無い(笑)のでどうしたものかという感じ。
・いっとき無敵に見えた酒井宏樹ですら、あれですからね。
・むしろクロスはおまけというか当たるも八卦的に位置付けて、それ以外の能力を問うた方がいいというか勝負した方がいいというか。
・とことん、"パス"の国だよなあという。
・"カウンター"も鍛えて欲しいけど、それと同じくらい、"クロス"も鍛えて欲しい。
文化を作って欲しいというか。
・"センス"で上げとる場合じゃないというか。
・まあ別に伊東に言ってるわけではないんですけど。(笑)
・いい選手っぽくは見えます。はい。

・後は・・・奈良か。
・"新"しくはないけど。
・相手がアレだったことはありますが、エラい頼り甲斐があるように見えました。
・高い強いは同じでも、植田よりより"厚み"というか"落ち着き"を感じるというか。
・体格的にも、なんかどっしりしてますよね。植田はシャープですが。
・どことなく、川島アニキに似ている?(笑)
・アーッ的な?(笑)
岩波の方には前々から僕は、どうも"エリート"のひ弱さ的なものを感じなくはないので、"CB"としての頼り甲斐では今のところこちらかなという。
・あんまり"才能"でやらないで欲しい、ポジション的に。
・廣長じゃないんだから。(古い)
ケイマンはあれですね、風貌的に武蔵-阿道系というか。(笑)
・日本の新しい伝統?(笑)
・時節柄タックス・ヘイブーン!とか、パナマ文書ーっ!とか叫びたくはなりますが。
・関係無いですね。(笑)

・まあこの時期としては、今までになく、"手応え"のあるチームだとは思います。
・"手応え"の「中身」が、今ひとつよく分からないんですけどね。
・戦術・・・かなあ?
・どうもやっぱり、ポゼッションやってるような気がしてならない。
・まあこれも伝統として、いつもトゥーロンの情報量は凄く多いので、詳しくはそちらを待つ、という感じですけど。
・テレビ中継はまだ決まってないのか。頼むよスカパーさん。
・コパとか別にいいからさ。(だって関係無いし(笑))
・金なら払うぜ。
・BSだと見れないんですよねえ。またスポーツバーでも行くか。
・前回はテレ東もやってくれたらしいですが。
・見たい。


テーマ:サッカー五輪代表
ジャンル:スポーツ
五輪予選決勝韓国戦
2016年01月31日 (日) | 編集 |
なんだなんだ。(笑)

AFC U-23選手権カタール2016準決勝 日本U-23 ○3-2● 韓国U-23 (Abdullah Bin Khalifa)

なんだ。(笑)


手倉森監督は何を"持って"るんだ。
・笑わ"せる"門には福来るということなのか。
・それにしちゃあ、我々の"笑い"苦いですけど。(笑)
・とにかく準決勝に続いて、少し出来過ぎな結果。
・大勢に影響の無い、「運」だとしても。
"自分たちのサッカー"チームだったら、浮かれ過ぎを心配したくなるところ?(笑)
・ま、ご苦労様でした。

・途中までは、ほんと"韓国戦"でしたけどね。
・記憶に鮮明なところでは、メダルの夢絶たれたロンドンの3決とか。
・諸外国、他の国には通じる"日本らしさ"、日本の持ち味が。
・勤勉、実直、質素、倹約?(笑)
・とにかく勝手知ったる韓国にはまるで取り合ってもらえなくて、ハナから向こうペースで直に首根っこを抑えにかかって来る。
・"社会"ではそれなりに地位を確立したと思ってたのに、たまに帰省したら家族には全くその「威光」は通じなくて、昔のまんまのミソッカス扱いで憮然となるみたいな、そういう感じに似ている?(笑)
・まあ「家族」の評価はある意味では正しいところもあって、「他人」だから、基本の部分で警戒してくれているから、通じるハッタリもあると、そういうことはあると思います。
・Jリーグで強いチームとACLで強いチームが、微妙に違ったりもしますしね。
・"対策"を練られる(た)という以前のあしらわれ感、噛み合わない感が、日本の力を発揮させないところがある。
・ことがあるというか。
・まあお互い、"付き合い"たくないというところはあるんでしょう。(あくまでサッカー的な意味でね)
・逆に日本の一方的なペースになることも、ある時期以降はちょくちょくありますし。
・この日の終盤もそう?
・とにかくなかなか、のれない試合でした。

・ただこの日の苦戦にはそれ以上の意味もあって。
・つまり骨太で底堅いようにも見えるこのチームが、一方でこれといった形を持っていない、スタイルが定まっていない部分。
・「舞台」と「相手」によって様々な長所が引き出されはしても、逆に"引き出され"ないと自分からは余り出せない、そういう危うさの出た試合だったかなと。
「基本戦術がどうなってるのかは、今一つ分からない」と、前の試合の時にも言いましたが。
・特にパスを繫いで主導権を取って攻めるという形は、事実上存在していないも同然で。
・それがこういう比較的勝負がかりでない試合で、やるべきことが見えなくなってしまった一つの理由であり。
・また韓国に中盤を厳しく寸断された時に、立て直したり我慢したりする為のパス回しの"メカニズム"が存在しない、そういう弱さとなって露わになった、暴露された、そういう試合だったと思います。
・(先行されて)反撃しようとして、覚束ない"速い"パス回しをしようとして引っかかりまくったり。
・誰かがダイレクトでショート展開しようとしても、周りは全然それを予測出来てなかったりね。
・まあ正直、結構無様でした。(笑)
守備についても、要はオーソドックスな4-4-2("フォーフォーツー"と読みたい(笑))のイメージの中で、個々が何となく連携しながら頑張っていただけみたいなところはあるので。
・中盤がやられてるからアンカーを投入して3センターにしてみたところで、それで具体的にどう守るという意志統一や訓練の蓄積があるわけではないので。
・結局韓国が疲れてくれた60分くらいまでは、危ない状態がそのままになってしまいました。
・頑張りは利くけど、頑張りしか利かないというか。(笑)
・頑張る為には、むしろ形はシンブルな方がいいのかもというか。
・まあ手倉森監督自体に、4-4-2以外の実績があるわけでもないですし。

・何に似てるかというと、アトランタチームに似てるかなと。
前園サンがゲスト解説に来ていたから思い付いたわけではないですか。(笑)
・根性と集中力はあるし、個々の独特の強さはあるけれど。
・基本"体力と精神力"でやってるので、上手くのれないと凄く崩れた試合をしてしまう。
・特に前園サン絡みで"アトランタチームは出場決定後の決勝で韓国に負けた"という過去情報がもたらされたところなので、尚更そういうイメージで見てしまいました。
・まあ最終的には勝ちました(笑)けど。
・途中からハンガリー戦(アトランタ本戦の第3戦、3-2で逆転勝ちした試合)になったというか。(笑)
・割りとそういう性格はあるチームだとは、実際思います。
・本大会どうなるかですけど・・・まあまあいけるんじゃないかなと。
・恐らくこの日露呈した弱点は基本改善されないまま本大会に臨むだろうと思いますが、韓国以外なら、まあまあの試合が出来るんじゃないかなと。(笑)
・いや、ほんとにやり難いんですって、こういう時韓国は。
・「世界」に気持ちが向いている時に、変な"地元"ムードに引っ張り込まれて混乱する。どういう顔で戦えばいいのか分からなくなる。
・大事なところで当たりませんように!(笑)

・前半の"不調"(ただしある意味本当の姿)はこんな感じで把握するとして。
・大逆転の後半をどう見るかですが。
・うーん、悩ましい。
浅野の"カウンター""速攻"による2得点は見事なんですけど、見事過ぎて釈然としないというか。
・いや、実際いい得点だし、偶然でもないとは思うんですけどね。
・前の試合の武蔵の折り返しからの久保の得点などもそうですが、余りにピンポイントで模範的で典型的なカウンター攻撃で、模範的過ぎて「日本代表」の得点としては、違和感がある。(笑)
・こういうのって、専ら"やられる"方であって"やる"方ではなかったよねという。(笑)
・いや、勿論やれるのは、やれたのはいいことなんですけど、一気に逆側に振れ過ぎて、今後ああいう得点が日本代表(少なくとも手倉森ジャパン)の「基本」パターン、基本トーンになるのかということに、なかなかリアリティが感じられない。感覚が追い付かないというか。
・だから武蔵のそれの時「乾坤一擲」なんて表現を使ってたんですが、どうやらニ擲も三擲もあるらしい、そのことに慣れないといけないらしいという。(笑)
・いや、単に僕が慣れてないというだけの問題ではなくて、その"ピンポイント"性自体に、ある種の危うさを感じなくはないかなということで。
・その「矢」が放たれる「弓」ないし「射手」の姿が、今一つ見えないというか存在がおぼろというか。
・それは先に言った"基本戦術"の不在とも関連していて、"その"プレーが生まれるに至る脈絡というか母体みたいなものが今一つ希薄なので、見事な得点であればある程、こんなのをまた期待していいのかすべきなのか、逆に不安になるという。
・...例えばアトランタの場合は、決して攻撃が組織的に整備されていたわけではないけれど、「前園」というエースが作る、周りがそれをサポートするメカニズムがそれなりに明確だったので、時に軽業のようなピンポイントゴールであっても、それなりに再現性が期待出来たんですよね。予測出来たというか。
・それと比べると、どうも騙されている上手く行き過ぎているという、不安感は現状なくはない。
技術的には、あのレベルのプレーを出来る選手はきちんといるのは分かるんですが、それをする"状況"の再現性というか、主体性にあんまり信頼がおけないという。
・やや悪い意味で、"意外性"に満ちた攻撃というか。(笑)

・凄く細かい感覚的なことを言うと、非常に"伸び切った"、退路を断って"選択肢が無くなった"状態でのゴールですよね。
やれるかやれないか、それだけという。
・やはり"鈴木隆行のつま先"的な、サムライゴールというか。
・非常に男らしくはあって、国・文化によってはそれでいけるのかも知れないですけど、基本的に日本は/日本のサッカーは、可能性を広げて確率を高めて、ある種の猶予・含意の中で何かが生まれて来るような感じでやって来たと思います。
・むしろいかに"退路を断たれた"状態に持ち込まないかという。男らしい勝負に持ち込まないかという。
・どの文化がいいということは無いわけですけど、実際にメンバーがその文化について来れなければ文化は機能しないわけで、このチームはほんとにこんな感じで戦って行くのか、あるいはそれにつれて日本のサッカー文化も変わるのか、興味深くはあります。
・実際には"そこ"で勝負しても日本が相対として優位に立てるとは思えないので、あくまで今まであった丹念細心なサッカーの良さに加える形になるのが、ベストだとは思いますが。
・...ただそれと逆なことを言うようですが、このチーム単体としての不安としては、手倉森監督が"縦の速さ"を意識づけはしつつも、決して"カウンター"とまでは割り切っていないことで、結構色々曖昧に追いながらの中での、ああいうゴールなんですよね。
・そういう意味で、若干の偶然性僥倖性は感じる、"持ち味"を活かすことにそれほど意識的では現状ないというのと、あぶはちとらずでいざという時出来ることも出来なくなる可能性があるのではないかと、そんな認識。不安。
・1点目矢島のスルーパスは、見事ではありますがあんなのがいつも通ると期待するのは、若干まずいかなと思います。マラドーナがいるわけじゃあるまいし。(?)
・逆に3点目中島翔哉が咄嗟に出したスルーパスは、"咄嗟"ではあっても高度に身に付いた、いつでも出来るプレーだと思うので、あそこらへんについては信頼していいかなと。
出来るプレーについての"確信"は、ほんと強いですよね翔哉は。
・ちょっと日本人ぽくない。
・例えば宇佐美は、"厚かましく"プレー出来る状態に至る条件が、翔哉よりもだいぶ繊細なので、そこらへんがどうも頼りにし切れないところ。
・改めてだから翔哉については、ほぼ"日本一"であるシュートの上手さを、もっとコンスタントに活かせるようなチーム作りをすべきではないのかということに加えて、ひょっとしたらゲームメイクについても、今よりもう一段はっきり中心に据える必要が出て来るかも知れないなと思います。
・"一発"サッカーの中で、より「前園」化してもらうという。
・ギャンブルサッカーなりの、確実性を、計算可能性を。
・勿論前園の時代に比べて人材の層の厚さは比べ物にならないので、闇雲に依存することを避ける努力もすべきなのは、間違いないですけど。
・ただ"みんな重要"とはいえ、その中でもやっぱり重要度の濃淡はあるよな、無視してはいけないよなという。

久保「重要」性は、一足先に自明のものになってしまいましたね。
・OAで「大迫」の名前が早々に上がっているのも、要するに久保的な選手が必要だということで、監督自身の意向が既に反映されているのではないかなという。
・すっかりみんなのアイドルアドちゃん。(笑)
・この日もポテンシャルの尋常でないところは見せましたね。
国際試合では、間違いなくこういう選手は必要だと思います。
・問題は・・・国内かな(笑)。国際の前に、国内でちゃんと必要とされるか活躍出来るか。
・鈴木隆行先輩も、国内ではそこまで輝く選手ではなかった。(笑)
・でも期待してます。(笑)
・"体の張り方"のレベルは、明らかに他の選手とは一つ二つ違う。

アトがアトランタとアドについて語るの巻。(笑)
自分語りか!(笑)


テーマ:サッカー五輪代表
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五輪予選準決勝イラク戦
2016年01月28日 (木) | 編集 |
予想外のトントン拍子。

AFC U-23選手権カタール2016準決勝 日本U-23 ○2-1● イラクU-23 (Abdullah Bin Khalifa)

出場決定、おめでとうございます!


・多少の出来過ぎ感はありますが、やって来たことが"報われた"感も同じくらいに。
・でもまあ、延長行くと思いましたよね?(笑)
・行ったから負けるとも、特には思ってなかったけど。
・あんなゴラッソ、決まるものかね。(笑)
・どの"川"だ?原"川"だ!
・誰が決めてもおかしくない感は、このチームの強さではあります。

せっかく(笑)イラン戦の"落としどころ"布陣をポジティブに評価した後での、"最強"布陣宣言
・そして実際に、南野と鈴木武蔵を先発起用しての、「1次リーグ初戦の北朝鮮戦のメンバーを基本とした」最強というか"理想"メンバーにこだわって来た手倉森監督。
・これで負けたら悔いが残るなあ、"中3日"の有利はむしろ"勝ったメンバーを変えない"という方向に活かして欲しかったなと不安な気持ちで見ていましたが。
・結果は成功のような失敗のような。
・もちろん90分で勝って目標を達成したわけですから、大失敗ということはあり得ないわけですけど。
・ただ相変わらず南野が機能していたとは言い難く。
・いくつかチャンスには絡んでいましたが、中島がやり難くなっていたマイナスを上回るものかは疑問。
・「南野でも」勝てないことはないでしょうが、少なくとも「南野だから」勝てる・強くなるという説得力は、到底感じられませんでした。
・これを"最強"布陣とこだわられても、その上っ調子さに今後に向けての不安は残るというか。

・ただチームとしては、前の試合での"成った"感を、基本的に引き継いではいたと思います。
・その機能性の中で、南野も遊んでいたというか。(笑)
鈴木武蔵のアレは乾坤一擲というか一世一代という感はありましたし、久保に合わせたのかその向こうを狙ったのかには曖昧な部分もあるようには見えましたが。
・とにかくカウンターの意思統一、自然な流れは、しっかり出来ていた感じ。
・それに"乗って"のビッグプレー。
・いやほんとね、あれがコンスタントに出来るのならば、日本は"カウンター"のチームとして立派にやって行けますよ。(笑)
・行きたいのかどうかはともかく。
・実況は盛んに「得意のショートカウンター」と連呼していましたが、このチームの特徴としては、むしろ"ロングカウンター"に類するものをしっかり出来ることだと思います。
・なぜ出来るのかを実際のプレーから見て取ると、要するに「強い」からなのかなあという。身体能力というか、総合的な走力というか。
・ただ速かったり勤勉だったり持久力があるだけでは、"ロング"カウンターの道程のどこかで引っかかる、長い距離の中でのまぎれにいちいち揺れてしまう。
・そして走った後でのプレーに、態勢的に余裕が残らない、だからラストプレーがしょぼくなる。(または至らない)
・結局日本がロングカウンターが相対的かつ慢性的に下手なのには、そういう単純な理由があったのかなと、このチームのプレーを見ていて思いました。
・そういう意味で、"教えたから"出来るものではない。なかった。(参考)
・オシムが本気で仕込んだら、出来たかも知れないけど。究極の効率性として。
・"ロング"カウンターとは少し違うかもしれないけど、2002年のベルギー戦の鈴木隆行の"足先"ゴールが決まったのだって、「執念」とか言う前に体が強かったからだと思いますし。伸び切っても、やれる。
・とにかく確かに、このチームは強い。"強い"選手をよく揃えている。
・身長は低いけどもの、中島翔哉も含めて。
・殊更ロングカウンターを主戦術として狙っているわけではないにしても。

・更に言うとこのチームの特徴としては、その"カウンター"が"攻撃的"であること。
・より正確に言うと、攻撃力があること、かな?
・普通に、イケるよ?という感じ。いくらでも
・南アの岡田ジャパンのように、耐えて耐えての一発狙い、神様お願いではなく。
・ひょっとしたら、点が入ることもあるかなという。(笑)
・それもまた、体力的余裕の部分が大きいと思いますが。
・体力と技術の均衡レベルの高い選手を揃えているということも含めて。
・守ってる時に既に存在している、"余裕"の違いもまた大きいかと思いますが。
・イラン・イラクにはそれは十分に通用した、この先更に韓国や本大会の相手にもこの余力をキープ出来たら、これはなかなかに楽しみ。
・勿論前提として、カウンターやシンプルな攻撃を是とする、「日常」のものとするチームの成り立ちそのものがあるわけですが。
・"非常"手段でないからこそ、平常心でアイデアもバリエーションも、いくらでも湧くというか。
・一つ一つは、別に細かく仕込んだものではないと思いますけどね。
・だからこそ平気で、"主軸"の交代(中島→南野)もして来る。
基本戦術がどうなってるのかは、今一つ分からないところがあるんですが。
・"ロングカウンター"では勿論なくて、あれは言わば状況に強いられて繰り出された、"長めのショートカウンター"と言うべきものかと。(笑)
・ただ何か、実は結構"ポゼッション"なのではないかと思っているところもあって、つまりそれを行うには中島のプレーは少し縦に速すぎると、攻撃が単調になり過ぎると、そう思っているところがあったりするのかなあと。
・それを中和というか相対化する為に、南野を入れると。
・まあ特に発言的な根拠はありませんが。
・そんなような意識というか目標が、見え隠れしている気がします。
・そういう意味では、まだチームは全然完成していないのかも、手倉森監督の中で。
・来たる"オーバーエイジ"の選択で、そこらへんの意図が明らかになる?
・まあ正直出場決めたばかりで、そういう報道が躍るのはあんまり愉快ではなかったですが。
・挙がった名前の「説得力」の無さも含めて。(笑)
・あんまり"大人"のプレーヤーという感じがしないなあという。いないのか。

・ともかくポゼッション・・・ないしニュートラルからショート&ロングのカウンターまで、状況次第で繰り出せる融通感という意味では、現状なかなかではありますね。
「日本代表」として。
・体力大事なんだなあという、"教え"も含めて。(笑)
・守備の余裕、攻撃の余力があるからこそ、"融通"出来るという。
・"のりしろ"が確保出来るというか。
・「戦術」だけでは厳しい。それこそオシムでも連れて来ないと。
・今後の「方向」としては今言ったように不明なところもあるんですが、変に壊したりせずに、しっかり成長させて欲しいというか成長するのが見たいというか。
・とりあえずご苦労様でした。
・正直今回は"予選"としては厳しかったですよね。
・枠の一気の縮小と、実際の対戦相手のレベルと。
・イラン・イラクとやったら、どっちかには負けそうだし。確率的に。(笑)
・イラクはまあ強かった。強かったけども。
・ただ"強い"という意識が強過ぎて、前半の攻めあぐみで変な焦りが出ていたと思います。
・"見下されている日本"というのは若干不愉快(笑)ではありましたが、そのメリットも無きにしろあらずだったかと。
・対して日本は、"自信"を秘めつつ"謙虚"でもあって、その構えの安定性がいたずらな消耗を防いで、イラン戦同様後半になる程優勢にはなっていたと思いますが。
・でもまあ、上手くいった。運もあった。
・延長戦う覚悟はしてましたから。
・正直時間稼ぎで豊川が出て来た時は、その交代枠の使い方は万が一追い付かれた時どうなんだろうと、その時点でも結構不安に感じてたりしました。
・まあ結果良し。(笑)

・そこで交代させられた時の、さして疲れてるとも思えない中島の、でも悔しがるでもなく淡々とした感じは、変な奴だなあという思いを新たに。(笑)
・秘めた"狂気"がどっちを向いているのか今いち分からない選手。
・ずっと比較している南野ですが、一つストレートな指摘をすると、長い距離を走る、または長い距離をボールを運ぶイメージがプレーに無いのが、大きな問題として言えると思います。
・特段"サポってる"ということではないんですけど、少なくともこのチームが全体として共有しているダイナミックさからはズレていて、要はチームのベース作りには貢献出来ないので、後は"切り札"機能のみというか。
・その割には・・・だいぶ物足りないですよね。
・違いを作り切れていないというのと、あと変に「責任」しょって固い感じでプレーしている場面が多いのが、どうも気に入らない。
・いっそぶち切れてくれて構わないと思うんですけど。それでこその選手というか。
・そこらへんはまあ、チーム及び監督の、位置づけ次第かなあと。
・逆に鈴木武蔵は、"大きく"プレーさせてなんぼの選手だなと。
・それこそロングカウンター用というか。
この前は"大雑把"と主にいい意味で言った(笑)オナイウですけど、混雑したところでプレーするなら、比較としてはオナイウの方がまだ適性はあるかなと。融通性というか。
・まあこうしてみると、チームの"骨格"というか"精神"のようなものは結構頑丈に出来ていますが、細かいところはまだまだ試行錯誤中な感じ。
・"最強布陣"が"最強"なのかという、問題も含めて。
・今回は結構、集中開催のターンオーバーの中で、逆に"未完成"なところというか骨太かつアバウトなところが、チームとしての臨機応変な編成に上手く繋がったなと、そういう感じ。
・監督の「本能」は信頼出来る。後は「理性」がおかしな働きをしないことというか。(笑)
・頑張って下さい。なんだかんだ帳尻は合わせて来そうな気はしますが。


色々と言いたいことは他にもあるんだけど、ハリルの時に言うべきかこちらで言うべきか、悩みながら書いているみたいなところもあります。
とりあえずこれまでの程度のハリルの仕事なら、手倉森監督で十分なところはあると思いますけど。(笑)
ハリルは"ゴール"は示しているけど、"スタート"を示せて(作れて)ないんですよね。それが今のところの二人の差。違い。


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