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"中庸"的な日本サッカー談義 ~"footballista"西部謙司×河治良幸×浅野賀一対談
2018年04月30日 (月) | 編集 |
紙版



をつらつら読んでいておっと思って紹介せねばと思ったんですけど、web版にも載ってるんですね。
それで商売になるのかなと思いましたが、だから「特別公開」(web版文中冒頭)なのか。

「ハリルホジッチ解任の是々非々と彼のサッカーの是々非々は分けて考えるべきだろう。それらが混在した状況で議論してもまったく噛み合わないことになる」
基本テーマはこれですね。
時期としては、ウクライナ・マリとやったベルギー遠征の後、つまり「ハリルホジッチでW杯を戦う」ことは、まだ前提である時期の対談です。
全体としては西部さんが主役で、知る限りこれまで比較的「ハリルホジッチ」(支持)や「ポジショナル」を中心とする近年の日本のサッカー論議に一定の距離を取っていた印象のある西部さんが、一気に踏み込んで語って来た(笑)、それがある種一番の見どころかなと。



ザックとハリルの戦術的葛藤とは?日本のカオス攻撃と欧州の秩序/[W杯座談会 前編]西部謙司×河治良幸×浅野賀一 ('18.4.12)
JFAは「消極的な勝利至上主義」オーダーなき発注者が誤解を生む/[W杯座談会 後編]西部謙司×河治良幸×浅野賀一 ('18.4.13)

多少恣意的になっちゃうかもしれませんが、"対談"ということで結構話が前後重複しているので、話の流れではなく「テーマ」別に、面白かった箇所を抜き出してみます。まあ全文が読めるようになってるからいいでしょう。


日本の"通じた"ところと"通じなかった"ところ(2014ブラジルW杯回顧)

一瞬今更?と思うかもしれませんが、"通じた"ところを改めて主張することによって、「日本サッカー全否定」的な"ハリル支持"思潮に対するくさびというか、議論の正常化"中庸"化を試みた内容だと思います。

西部「逆にコロンビア戦は初めて大久保がCFに入って無茶苦茶な動き方をした無秩序な攻撃だったけど、それまでのザッケローニのサッカーには全然ないやり方で攻撃そのものはかなり迫力があった。その代わり、どうやって守備するのか用意してなかったのでガタガタにやられた。ただし攻撃自体には素晴らしく見るべきものがあった」
(前編)


西部「前回大会について言えば、香川と本田を軸にしたチームがあって、それで2試合やったと。3試合目は大久保と青山を入れてまったく違うチームと言っていいほどになっている。評価の軸は1試合目2試合目と3試合目は実はそれぞれ違っていて、内容を見ないで一緒くたに『自分たちのサッカーはダメだった』という評価になってしまっているけど、技術委員会の人たちは1試合目、2試合目、3試合目は別物でそれぞれの評価をしてそれで次の代にどう繋げるかを考えなければいけなかったんだけど、結局まとめてしまった」
(後編)


"コロンビア戦"というのは、コートジボワールに負けてギリシャに引き分けた後の、3戦目ですね。
面白い、というか少し意外でした。
大きく言えば「日本の良さを見る」派の僕ですが、正直そこまであの試合に注目はしていなかったです。言ってみれば"本田・香川"に続く、「ザックジャパン的バランスの悪さ」の"新たなヴァージョン"、むしろ"悪あがき"という(笑)、それくらいの認識。
ただまあ対談(前編)の表題(↑)にもあるように、細かい&即興的なコンビネーションによってある種の"カオス"を生み出すのが日本の攻撃の特徴・長所であると、そういう論点ではあると思います。個別のヴァージョンの好み・評価は、ある程度人それぞれとはいえ。僕自身は「大久保」だったらまだ「本田・香川」を"活かす"(頼るのではなく)ことの方に、興味がありますが。

西部「でも攻撃が通用するのがわかったんだから、あの攻撃でどうやって守るかを考えれば良かったと思う」
(前編)


浅野「河治さんも言っていましたけど、日本のミクロな崩しの良さを出したいですよね。ポジションを崩して狭いエリアをコンビネーションで抜けるのは良さでもあると思うんですけど、そこでボールを失った時の守備バランスの悪さは裏表の弱点としてある」
(後編)


ふうむ本当に西部さんは、"3戦目"の評価が高いんですね。「通用するのがわかった」とまで言ってしまうか(笑)。まあ何か、"感動"したんでしょうね。例えば僕が、トルシエの年代別チームや2002年と2008年のトゥーロンのチーム(参考)に未だにインスピレーションを受け続けているように。
いずれ「可能性」のレベルの問題なので、それぞれに"心のチーム"はあるだろうと思います。(笑)
ともかく「いい所は既にあるのだからそれを活かす方向で考えるべきだ」という総論or論の立て方は、賛成。
浅野さんのこの"一段落"は、本当に見事に、ザックジャパン及びそこまでの日本サッカーの"現在地"をまとめていると思います。つまり
 ・ミクロな崩しの良さ
 ・ポジションを崩して狭いエリアを抜ける
 ・ボールを失った時の守備バランスの悪さ
の3つですが。
総体的特徴("裏表")である部分と、「本田・香川」的ザックジャパンが個体として行き過ぎていた部分が両方あって、僕は後者の"罪"を重く見てザックジャパンについては専らネガティブな評価をしているわけですが。
同じ「本田・香川」的コンビネーションを使うにしても、もう少し上手くやれるだろうしやれたチームも過去にあったろうと。こんなのを"代表例"にして欲しくないというか。(笑)
まとめると、全体(or結果)として良くなかったからといって、部分の良さを見落とすな、無視するなという話でしょうか。それぞれ別に、論じるべきであると。


ハリル下における日本代表の"ベース"の低下という問題

西部「でも日本代表チームに関して言えば、少なくともザッケローニ監督の時代は運ぶこと自体には問題はなかった。今は運ぶのも苦労しているけどね。」
(前編)


以前にも西部さんが同趣旨の発言をしているのは見たことがあるので、持論なんだろうと思います。
まあ"ハリル熱烈支持"に凝り固まっていない、真ん中から右(わらい)の日本代表ファンならほとんど誰もが感じている、あるいは疑問に思っていることではないかと思いますが。"世界"云々は別にしても、こんなに下手だったっけ?という。
これに関して例えばお馴染み(?)スケゴーさん(@sukego_fut)なんかは、「要は選手(パサー)の質が下がっているんだ、下手になっているんだ」という断じ方をよくされていて、それ自体はそうなのかもなあと思わなくもないんですが、ただそれだけとはどうしても思えない部分も。つまり「日本サッカー」という括りだと"世界"との直接比較の中でつい弱気にはなりがちですが(笑)、一方でカテゴリーを問わずクラブサッカーのレベルだと、"監督が代わった途端に上手くなる"チームはいくらでも、ほぼ毎年のように見ることが出来るわけで、やはり個々の監督の手腕・影響力の部分を、無視することは到底出来ないだろうと思います。
つまり"ハリルホジッチ下で"、下手になったということ。(可能性)
西部さんが暗に言っているのも、そういうことではないかと思いますが。

関連して。

西部「問題なのはハリルホジッチのチームに日本サッカーの平均的な選手を当てはめると弱いこと。
最終的に最後の3週間で整えて戦える形にして臨むにしても、1番大事なのはチームの力の7割8割を占めるのは素の状態[対戦相手の特別な分析を含まない・筆者注]での力。マリ戦、ウクライナ戦で見せたものです。その部分に何を上乗せしていくのか。

現在のチームは、監督が後で上乗せしやすいようにベースを作ったので、ベース自体が下がってしまっている。これに上乗せはするのでしょうが、いわば自作自演です」
(後編)


一つの流れの発言なんですが、情報量が多過ぎるので分けてみました。
前段の"素の状態"というのは、ハリル時代になって問題にしていいのかいけないのか、常々悩む部分ですね。
そこらへんを例えば僕は、"チーム"を作るアプローチ」(従来)と「そうでないアプローチ」(ハリル)と分けてみたわけですけど。
西部さんは、分析・対策は分析・対策でいいとして、依然としてやはり"素の状態"≒"チーム"は重要で、それが「7割8割」を占めるという考え方。少し、安心しました。(笑)
更に言うとその"素"の中に、その前の「ボールを運ぶ」力も含まれるわけだろうと思います。
後段の「ベース自体が下がっ」たというのはなかなか強烈な言い方にも見えますが、ミニマムに言うと「ハリルホジッチのチームに日本サッカーの平均的な選手を当てはめると弱い」(前段)ので使える選手の絶対数が圧倒的に足りなくて、"背に腹は代えられない"選手起用を繰り返した結果妥協に妥協を重ねたある面要求水準の低い、競争が働いているようで働いていない、また人材的に"取りこぼし"の多いチームになってしまったという事でしょうね。

その直後には、こういう話題になってますし。

河治「だから結局、ザッケローニのメンバー固定と逆のように見えて、ハリルホジッチのサッカーの中で機能させられる人間は限られているんですよね」
河治「現時点のメンバーリストは35人と言っているけど、正直35人もいないんじゃないかな」


「自作自演」と言ってますが(笑)、この件に関してはハリルホジッチは被害者でもあり、加害者でもあり。使い易い選手が少ないのは気の毒ではありますが、一方でその国の「平均的な選手」を上手く使えないことに、その国の監督を引き受けた以上責任が無いとはとても言えない。こんなのはどのチーム(国)の監督についても言えることだと思います。ハリルホジッチについてだけ、特別に甘くする義理は無い。
あえて言えば「ハリルホジッチが認識・主張する日本代表の"弱さ"」は、「ハリルホジッチの日本代表の"弱さ"」でしかない面が何割かはあると思いますし、似たようなことですが「ハリルジャパンの"ポゼッション"時の弱さ」はあくまで「ハリルホジッチのチームの弱さ」であって、「"ポゼッション"一般の弱さ」ではない部分が、これも何割かはある。ここらへんのグルグル回ってる感じが、"自作自演"なのかな?(笑)。自業自得というか。

ただしそういう"ハリル向き"の限られた選手で構成されたハリルのチームが、強いか弱いか(強かったか弱かったか)については、何とも言えないというのが僕の答えです。それもあって、見たかったと。
これは"勝負はやってみないと分からない"という一般論だけではなくて(笑)、「鍛え上げられたエリート」か、「底上げ&総力結集か」という、"育成"方式の方の問題としても。
つまり、あえて"狙った"比喩(笑)を使うと、少数精鋭のハリルのチームが、「メキシコ五輪」的な成功を収める可能性。使える選手は1チーム分弱くらいしかいないし、後には余り繋がらないだろうし、釜本が肝炎になったらそこで終わり(笑)だろうけれど、でも銅メダルは獲るかもしれない。
・・・「東京」→「メキシコ」の流れに倣うならば、ハリルにはもう4年あげてもいい。勝負はカタール。

ごめん、言ったみたかっただけです(笑)。"釜本の肝炎"って(笑)。まあハリル支持派も非支持派("不"というより)も、望んでいるのは日本代表の一回限りでない根本的な強化でしょうから、あんまり皮肉を言うのはよしておきましょう。
ていうかそんなに言うならハリル、育成の方をやってよ。やる気無い?あ、そう。

"ハリルのサッカーの将来性"という話題については、また後で。


協会の"オーダー"
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テーマ:サッカー日本代表
ジャンル:スポーツ
ハリルジャパンベルギー巡業メモ
2018年03月28日 (水) | 編集 |
書くことはあると言えばあるし、無いと言えば無い。

国際親善試合 日本代表 △1-1△ マリ代表(スタッド・モーリス・デュフラン)
キリンチャレンジ杯2018 日本代表 ●1-2〇 ウクライナ代表(スタッド・モーリス・デュフラン)


・基本浮かんでくるのは総論・総括的な感想ばかりなんですが、でもそれは本番が終わるまでは書くべきでないことですし。
・"結果"を踏まえて、また考えも変わるかも知れないし変わること自体至って真っ当なことだと思いますし。
・というわけで沈黙することが多くなるわけですが。

・とにかく僕とハリルホジッチさんとは、サッカーについての考え、というより"関心"がかなり違うようなので、なかなか個別の話をするのも難しい。
・実際興味深くは見ています。(僕流に言えば)"チームを作る"ではないアプローチで4年間を過ごして、どういうチームになるのかどういう本番での("テスト"ではなく)戦いになるのか。
・あるいはそういうアプローチが、どこまで今後の主流になるのかならないのか。
・過去の代表監督と比べても初めてのことで、見てみないと分からないというのが本当のところ。
・強いて言えばザッケローニがそれに近いアプローチを試みていた部分があると思いますが、最終的には全く貫けなかった、あるいは"まとまらない"という意味でしか(笑)貫けなかった。
・ハリルホジッチの場合はそもそも多分アプローチが、それしか無いんだと思いますが。
・そういう考えでしか、サッカーを捉えていない。
・日本サッカーに対する批判は批判として、基本的には"批評"的に対しているのではなくて、ある意味"素朴"に、自分のやり方"自分(たち?)のサッカー"を、日本代表にも適用しているんだと思います。
・そして一喜一憂する。意外な結果に。(笑)

・とにかくそういう"実験"を見守る立場として、逆に引っかかっているのが、ロシアで終わりというのが確定事項らしいこと。
・「解任」云々ではなくて、本人の意思として。

退任を明言するハリル監督、過去には仕事選びで後悔も… (サンスポ)

ハリルホジッチは今年6月に行われるロシア・ワールドカップを最後に日本代表での冒険を終えることを明言している。次の行き先についていまだ明かしていない。


・まあもう、この全く合わない(サッカー)風土に、こりごりしているんだろうとは思いますが。(笑)
・ただ"合わない"からこそ、真にその成果を見るにはもっと時間が必要だと思うんですよね。
・8年もやれば自ずと人が入れ替わって文化も変わるでしょうし、この"4年間"で向けられた批判もまさか同じことをもう4年はやれないでしょうから、こちらも自ずと論調は変わって来ると思いますし。
・特に見たいわけではないけれど見たくないわけでもない。(どっちやねん)
・まあその"見たい"度も、それこそ本番の結果・内容によって、変わって来るだろうと思いますが。
・ハリルホジッチのチームが好きか嫌いかで言えば好きじゃないですけど、"好きじゃない"ことにももうそろそろ慣れました。(笑)
・幸い(?)誰が監督をやっても俄かに日本が世界トップにキャッチアップするのは、以前にも増して難しくなっているようですし。
・別に失敗に終わってもいいからもう4年くらい試してみてもいいと、割りと本気で思っています。
・別にいいですよ、代表チームの一つくらい。
・僕にはヴェルディシティも、ジェフ千葉だってある。(笑)
・ついでにNECレッドロケッツもある。(笑)
・勿論"次の4年"用にベストチームを作れと言われたら、僕ならハリルホジッチと違うアプローチをとりますけどね。
・でもそれはそれ、仮に成功しても、後に残らない成功になるかも知れないですし。
・基本的には"世界的視野"や"キャッチアップ"よりも、"個別的最適化"を求めて行くアプローチになるだろうと思いますし。
・"キャッチアップ"、出来るならいいですけど、出来ないとしたらどうするんですかという。諦めるんですかという。
・というかまあ、両方視野に入れて欲しいと望むのは、間違いなんでしょうか。
・普遍は普遍、個は個でしょう。
・最終的には僕は、"個"的関心で生きている人です。普遍を睨みつつも。
・...と、うっかり"中身"が漏れ出て来たところで、この問題については終わり。(笑)
・チャックチャック。


・マリ戦。
・横浜方面とは関係無し。(いや、でもどうしてもそっちが咄嗟に思い浮かぶ(笑))
・入りは良かったと思います。ムードは。
・監督の精神的な"リラックス"が伝わって来て、"さあ新しいサイクルだ"という希望すら感じられたというか。一瞬僕も、このチームを好きになりかけました。(笑)
・今回本田は招集されてはいますが、やはり「ビッグ3」的なもの、それに代表される日本代表の過去の"影"から解放された(と感じている)のは、大きいんだろうなという感じ。
・だからこそその試合の結果・内容に、試合後妙に無防備に落胆していたんだと思いますが。
・"いける"と思ってたんでしょうね、もっと。
・大島と森岡の同時起用も、別に"さらし"たわけではなくて本大会へ向けての、それなりに"本気"の前向きなアプローチだったのではないかと、僕は思いますが。
・基本素直な人だと思うんですよ、だから。
・"戦略家"なのに"素直"というのが、また戸惑うところなんですけど。"任せる"気になかなかなれない。
・それはそれとして、これはオシム以来思っていることなんですが、"マスコミ"のプレッシャーってそんなに気になるものなんでしょうか。
・そんなに日本語の記事を読んでいるのか、あるいはそれについて具体的に協会の方から何かいちいち圧力でもかかるものなのか。
・家族を脅迫されたわけでも(岡田)、解任デモを起こされたわけでも(ジーコ)ないだろうに。
・やっぱり記者会見ですかねえ、あれが結構堪えるものなのか。
・どうも外から見てると、今いちぴんと来ない部分なんですけど。
・逆により分かり易く"人格攻撃"されていたトルシエは、なぜ平気そうだったのか。
・ジーコが"デモ"を余り気にしていないようだったのは、あれはジーコならではの鈍感さなのかな?(笑)
・ともかくだいたい"オシム"のあたりから、妙にマスメディアの"影"を、代表監督が直接的に気にするようになった印象があります。
・何かプレゼンテーションのシステムでも変わったのかな。
・"腐ったミカン"(ネルシーニョと加茂の選択)の頃は、ほぼ「協会」の姿しか見えなかった気がするんですけど。
・"秘蔵っ子"と思われた井手口を外して来たのは驚きましたが、そうかあドイスボランチにするのかあ、それなら絶対必要というわけでもないか。
・それにしても、いた方がいいんじゃないかと思いますけど。なけなしの"ハリルの選手"なわけですし。
・本当にこのまま外れる可能性があるんてじょうか。"出来心"の移籍が、こんな重大な事態を招くとは。

・ウクライナ戦。
・カウンターじゃないのかよ!ロバノフスキー爺さん化けて出て来ないのかよ!
・という程度の知識。
・"ムード"はともかくとして、ある意味いつも通り、2戦目なりにアジャストした来た感じはありました。
・ハリルが。
・前にも言いましたが、割りといつもそうで招集直後は駄目で、帯同が長ければ長い程いい感じ。
・"リセット"体質というか。
・まあ"データ"体質なんでしょうけどね。
・"帰るべき"形があるわけではないので、選手のアジャストも、当然最初は手がかりを見つけるのが難しいでしょうし。
・今回の企画は・・・ああ、そういうことですかという感じで慣れて行く。
・という意味でより帯同期間の長いW杯本戦はいけるんじゃないか、少なくともこれまでのベストの環境にはなるんじゃないかと、これも多分、前に言ったと思いますが。
・だから本人が言うほど「代表向き」なのかなあと、疑問なところもぼくはあるんですが。

「クラブで毎日のように選手と接するのは難しい。(中略)
(代表チームでの仕事のほうが)私には合っていると時々思う。代表チームの合宿がない時には、オフィスで試合を分析し、細かなディテールを詰めるための作業をしている。だから、代表チームでの活動が始まったときには、すべての準備が整っている。アドリブでどうこうするのではなく、入念な準備が必要なんだ。」
(上記記事)


・アドリブでやるタイプではないという主張は分かりますけど、ハリルのやり方に選手が慣れるという効用が、"常時接触"にはあると思います。
・まあこの4年のハリルのような経過をもしクラブで1シーズンでやっていたら、とっくに解任されているとは思いますけどね。(笑)
・あの「進歩」「蓄積」の分かり難さ。(もしくは無さ)
・テストは負けてもいい、予選さえ通ればいいという"最終目標"があるから、許されていただけで。

中島翔哉の、能力もそうですけど特有の鈍感さ空気の読まなさは、ついにここで"メリット"になったかという感じでした。(笑)
・2戦続けば、何にせよ立派。
宇佐美にはそれすら無いからなあ。
・そう言えばより"理知的"にマイペースなは、クラブでもちゃんと出ているのになぜ呼ばれないんでしょうね。怪我してましたっけ。
・これも驚きでした。
三竿がこのままメンバーに入って来たら、なんか夢のようというか現実感が無いというか。
・とりあえず先発でのプレーを、見てみたいですけどね。


以上、これはメモだろうという感じの、"メモ"でした。(笑)


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欧州遠征2戦
2017年11月16日 (木) | 編集 |
あんまり書くことも無いんですけど、それ以上に余りに書かないのもあんまりなので。(笑)

国際親善試合 日本代表 ●1-3〇 ブラジル代表(スタッド・ピエール・モーロワ)
国際親善試合 日本代表 ●0-1〇 ベルギー代表(ヤン・ブレイデルスタディオン)

"代表"のテンションはまた独特なので、筋肉落ちるとマジ書けなくなると思います。(笑)


・まあブラジルは強過ぎたし一方でベルギーは弱過ぎたし、相手が豪華な割りには書き難い試合だったのは確かだと思います。
・...弱いっていうか、変わってないですよねベルギー代表。(笑)
・前のW杯あたりの「人は揃ってるけど結局力技」という、雑な印象から。
・監督も代わったし予選も快進撃しているらしいし、さすがにマシになってるのかと思ってたんですけど。
・良かった!進歩していないのは日本代表だけじゃなかった!という喜び方はあれとしても(笑)、そう簡単にチームの"格"は変わらないんだな伝統の壁は破れないんだなと、そういうことは改めて感じさせられる事例ではあるような気はします。
・あるいは文化。
・ぶっちゃけデブライネとか、日本代表の方が上手く活かせるんじゃないですかね。(笑)
・それはともかく。

・"感想"としては、どういうものがありますかねえ。
・ブラジル戦は置いておくとして、ベルギー戦に関しては、良くも悪くもアジアの時とそんなに変わらないなという印象でした。
・同じように強みと弱みがあり、相手のレベルに対応してこちらの(やることの)レベルが上がるということも特になく、同じようにざっくりした感じ。
・通常営業でやれて偉いという見方も出来るかも知れませんが、ただし「やっぱり強いところとやると面白いなあ、アジアと違うなあ」という、今までの"代表"チームでなら味わえた喜びは、特にありませんでした。
・まあそれだけベルギーが駄目だったという可能性もあるので、ブラジルまでは行かないもっと中間的な相手とやってみたいみたいな注文は、ちょっと細か過ぎるでしょうか。(笑)
・"欧州遠征""相手がベネルクス"ということで、どうしても岡田ジャパンのオランダ戦とかを連想はしてしまいますけどね。(笑)
・ときめきという意味では、カミカゼプレスの方が上だったなあとか(笑)。少なくとも前半は慌てさせられたし。
・後半のオランダの"リベンジ"も面白かったし。

・弱点としては、結局細部が粗いということですよね。
・特に攻撃面にに関しては、運動量と個人技でどうにかしていた部分が、やはりそこはアジアの時よりも、問題化して見えていたようには見えました。
・ただハリルがグループや連係を育てる、成熟させるタイプの監督ではないのはもう明らかなので。
・となるとハリルが言うように更に個人技を上げるか、新しい選手が出て来るか。
・そういう意味では、森岡長澤がまずまずやれたのは、収穫なんでしょうね。
・グループの大雑把さを補う、個人の精度要員として。
・かつ'(フィジカルな)戦術の足もなるべく引っ張らない。
・かつて一瞬柏木を重用していた時以来、ハリルもあれで"探し"続けてはいたのかも知れない。
・柏木で駄目だったことが、森岡や長澤なら叶うのか、恐らくそこが単純に問題というか、本番でもそういうタイプの選手が起用されるかどうかを決めるんでしょうね。
・まあ多分、ハリルはほんとに変わっていないんでしょう、最初から最後まで。考えていることも、やろうとしていることも。
・優先順位には多少の変動はあっても。それによる見え方の変化。

・まとめとしては、凄く良かったわけでも凄く面白かったわけでもないけど、その"通常営業"感をいい方に取れば、いい遠征だったと言えるのではないかと、そういうことですかね。
・実際まあ、ヨーロッパやトップレベルとの、"地続き"感自体は、これまでの代表チームより大きいということは言えるんじゃないかと思いますし。
・それがハリルの大雑把さのメリットというか。(笑)
「標高」に差はあっても、「地続き」は地続きですから(笑)。山は見えているというか。


・以上、リハビリ的更新でした。
・もっとめんどくさいことを書いては消し書いては消しした挙句、結局こんな感じになってしまいましたが。
・まあそういうのは、本番に取っておきますよ。多分。(笑)
・うーん、本番"後"かな?どっちかというと。


テーマ:サッカー日本代表
ジャンル:スポーツ
帰って来たハリルホジッチ(?)/ロシア最終予選ホームオーストラリア戦
2017年09月01日 (金) | 編集 |
これでいいと思います。

ロシアW杯アジア最終予選 日本代表 〇2-0● オーストラリア代表(埼玉)

少なくとも今まででもっとも、"応援"したくなるハリルジャパンではありました。


・かなり思い切ったメンバー編成でしたが、僕的には"ギャンブル"性よりもむしろ"妥当"性の方を、より強く感じました。
これだよこれというか、回り回ってようやくやりたいことを素直にやって来たなというか。
「乾」だけは少し意外でしたが。前回出場時のフリーキーなプレイが評価されるのかどうか、いささか疑問だったもので。
・結論的に言うとハリルは気に入っていたというか、気に入っていたからこそ、"勝手"にプレーするのを許していたということなんでしょうね。
・またはもっと積極的に、多くのタスクを背負わせていたか。
・とにかくスペインで鍛え上げた走力と守備力は勿論、大迫以外ではほとんどただ一人の細工力収め力で、走れ走れの前線に一定の落ち着きをもたらしていたと思います。
・最初から原口だったら、果たしてどうだったか。
・まあ相手も相手だし駄目ということもないでしょうが、乾の方が何かと潰しは利く気がします。(笑)
・相変わらず結構ポジションはあっちこっちに流れていて、その分得意の左サイドの突破プレーの「型」はたまに思い出したようにやるだけという感じ。(笑)
本田の場合は"流れる""中に入る"ことも含めて「型」ですけど、そういうのともまた違う。
・実に変なプレー、変な存在感だなと。(笑)

・話戻してとにかく走るぞというメッセージの明確なスタメン、特に浅野を右で先発で使って来たのは驚きました、笑いました。(笑)
・そこまでやるかねという。その発想は無かったわ。(笑)
・この痛快な感じは、僕的には遥かに遡って遡って、永井川又武藤を前線に並べて来たハリルジャパンデビュー戦以来の感触。(遡ったなあ)
・えらいがちゃがちゃはしてたけどとにかく走るんだな縦に速いんだなと、痛快に分かり易かったあの試合。
・"ポゼッション"の臭いとか、かけらも無かった
・それはそれでいい、まずやってみようとその時はそれで納得したはずだったんですが。
・ところが次の2戦目で早速本田香川岡崎の"ザック"(以来)メンバーが先発起用され、その時点では連戦ということもあって虫干し含めた「ターンオーバー」だ、あるいは「別バージョン」のテストだ的解説・解釈が聞かれたわけですが。
・しかし実際にその後起きたことは、どちらかというと"ザック"メンバーを中心とした"縦に速い"サッカーの模索という、折衷的なもので。
・案の定というか何というか、その結果「不徹底な縦に速いサッカー」(メンバーが苦手)と「大幅に劣化したポゼッションサッカー」(監督が苦手)の二つを、試合ごとに状況ごとに行ったり来たりするというのが、物凄く大雑把に言えばここまでのハリルホジッチジャパンだったと思います。
・僕としては、"1試合目"的なメンバーをまず中心に、そこに肉付けして行く、時に応じてベテランや毛色の違った選手を加えて行く、そんな感じで行くのかなと思っていましたし、そうして欲しいと思っていました。
・しかしハリルはそうではなく、古い実績のあるメンバーでまずチームを作って、それを鍛えようと思ったのかその間に若手の台頭を待とうと思ったのか、勿論両方ではあるんでしょうがどちらの比重が高かったのか、それは今もって僕には謎です。
・それ以前になぜそうしたのかも謎ではあるんですが、川又・・・はともかくとして(笑)永井あたりがその後全く呼ばれていないのを見ると、"1試合目"メンバーの実力に単純に大きな不安を感じて、これではサッカーにならんとそう判断したのかなと、そういう推測は一応してみたりします。
・でもその後も「日本人」的感覚で見ると、"ならん"サッカーで結構平気でハリルはやれる人のように見えるんですけどね(笑)。とりあえず走れりゃいいんじゃないの?というか。やはり謎ではあります。
・と同時に、かえって難しいやり方をした気がするなあというのも。最初から「日本は世界の三部」だという認識なら、安全策なんて取る必要無くない?というか。
・とにかくハリルは、いったん"古い"メンバーで整えて、それを徐々に入れ替えるやり方を取りました。
・パターンとしては、("オフト"に戻してスタートした)加茂ジャパンと同じですね。
・それ以外はオフトもファルカンもトルシエもジーコもオシムも、"緊急避難"の第二次岡田ジャパンでさえ、最初にバーンと自分色のメンバーを揃えるところから、始まっています。だから意外と珍しい。
・ザックは(結果的には)"引き継ぎ""総決算"が仕事で特に必要が無かったし、アギーレは万事曖昧でよく分からなかったですが、"マイナーチェンジ"の割には独自色を出していたかな?
・ハリルはいかにも変えそうなのに変えなかった、かなり"慎重"という印象を僕は受けました。
・加茂監督のように、"ファルカンの破壊の収拾"という必然性も、無かったわけですが。

・最終的には、この試合のメンバーに見られるように、かなりその「入れ替え」は成功したようにも見えます。
・ただ・・・際どかったよね?と思いますが。(笑)
・乾も久保も井手口も昌子も、つい最近戦力になったばかりの選手ですし、それよりは長いですが大迫もそう、代わりの作れなかった長谷部はようやく間に合って、ダブル酒井はまだ一人前になったかなってないか。(多分なってない)
・そして何より原口、彼の突然変異的成長・変態がなかったら、かなりチーム構成が怪しかったはずですが、でもあれは明らかにイレギュラーな成長で、"予定"していたというのは無理があると思います。当初から試していたトップ下として、レギュラーになったというならともかく。
・"台頭"して来た選手の抜擢の仕方、あるいは"揃って"来た駒の使い分けはなるほど思い切りが良く、鮮やかだったと思いますが。
・全体のプロセスとして、それほど周到だったとも秩序立っていたとも、僕には思えません。
・例えばトルシエやオシムのそれ(人事)と比べてね。(別に比べなくてもいいんですけど)
・"旧メンバー"と一緒に沈没する危険も大いにあった、そういうプロセスだったと思います。
・大迫がブレイクするまでは、延々岡崎でお茶を濁していたりもしていたわけですしね。その"間"は無かった。
・"代わる"選手を「望」んではいたでしょうけど、「予期」していたとも「計算」していたとも、僕には思えない。
・まあ結果的に「揃った」駒の使い方に関しては、僕も大いに感心しますし期待もしています。そのことに特に異論はありません。

・この試合に関しては・・・
・要は"開き直った"んじゃないですかね。(笑)
・追い詰められてもいたでしょうし、本当に「解任」の危機も感じていたのかも知れない。
・更に言えば中間には、大迫も長谷部も(本田も?)間に合わないと考えるのが妥当な時期もありましたよね。
・もうどうとでもなれと、いっときはそういう心境にもなったかも知れない。
・そして目標と定められたこの試合に向けて、戦略自体はオーストラリア代表の研究から論理的に導き出されたものだとしても。
・メンバー選考の思い切り、そして選ばれたメンバーの荒々/粗々しいけれど躊躇の無いプレーぶりには、何らかハリルの今までにも増して腹を括った精神状態が反映していた、そんな風にも見えました。
・とにかくこれくらい有無を言わせない感じのハリルが、僕は好きです。そういうハリルならというか。
・それでこそ見ていて感情も乗せられるし、やっていることの"評価"もし易い。


・うーんと、最後に少し、またハリルをめぐる「論」について。
・そんなにハリル解任・批判の具体的な論が盛り上がっていた、あるいはハリル支持派(?)がそれを気にしていたとは知りませんでしたが。
・だからといってまたどうも反撃が極端に振れ過ぎているように感じますね。
・そこに巻き込まれてはマズいので(笑)なるべく冷静に論点を整理すると。

 1.この世にはハリル支持派と不支持派の二種類の人間がいるわけではない。
 2.サッカーは「相手に合わせるサッカー」と「自分たちのサッカー」の二種類で分けられるわけではない。
 3.仮にハリルを"支持しない"人がいるとして、その人が"ポゼッション"や"自分たち"派だとは限らない。
 4.仮に"ポゼッション"寄りのサッカーを日本代表に望む人がいたとしても、その人が「本田」「香川」の起用を望むとは限らない。


・・・大きく言ってここらへんが、単純化ないしはごちゃごちゃにされているように見えます。
・1は当たり前と言えば当たり前ですけど、そもそも「支持」とか「不支持」とかいうのはあくまで"政治"的なタームなので、人事権や投票権を持っている人の間での話か、あるいはそういう人たちに向けて何か具体的に働きかけようとしているわけでもなければ、言うだけ滑稽だしそもそも"決める"必要も無いことだと思います。
・少なくとも僕は答えませんよ、仮に質問されても。僕を見て勝手に判断するのは止めませんけど。(笑)
・まあこれは、代表監督に限らない話ですね。クラブの監督でもそうです。
・必要も無いのに"決める"こと自体が、議論の質を落とすと思います。政治的態度は政治の時だけで十分。
・2はそれこそ当たり前ですが、それが巡って3になると、かなり見過ごせない単純化の問題になると思います。
・4も馬鹿馬鹿しい話で、そもそもハリルは上でも言ったようにかなり自発的積極的に本田と香川を起用して来たと思いますが、それは"ポゼッション"をやる為でも"ポゼッションをやれ"という圧力に屈したわけでもないでしょう?ハリルなりの利用可能性を見て、使っているはず。
・逆に僕なんかは、比較すればハリルよりはポゼッション寄りのサッカーを日本代表に考えていると思いますが、でもあんなに本田と香川を使おうとは思わないですからね。逆にびっくりしたくらいです。
・香川はよく分かりませんが、ちなみに本田については、やっぱりサイドでの"アクセント"というのを、「縦に速い」サッカーの中でもハリルは求めている(た)んじゃないかなと、僕は思っていますが。
・乾の重用も、基本的にはその流れなのではないかと。
・とにかく糞味噌一緒の贔屓の引き倒しみたいな"支持"は、見ていて悲しくなるからやめてもらいたいなと思います。
・オシムの時とおんなじだなあとも、また。
・だから名声のある監督は嫌なんだと、変な方向に嫌気が差しそうです。(笑)
・誰も気にしない小物にしよう、小物に。

・後は・・・うーんどうしようかな。まあ言っておくか。
・"作戦家"としてのハリルの手腕を褒める、それ自体はハリルという"個人"の仕事に対する評価として、いいんですけどね。
・ただ日本サッカーに欠けていると問題視されているのは、「作戦」そのものではなくて、作戦を可能とするような「理」や「相対観」の方なわけじゃないですか。
・その時にそれを余りに"ハリルホジッチの「作戦家」ぶり"に集約してしまうと、話が狭くならないか貧しくならないかということ。
・例えば同じ「理」や「相対観」を前提としていても、どの程度"作戦"サッカーになるかはそれぞれの監督の個性によるわけですし、あるいはそれは「スタイル」構築型のサッカーと、別に矛盾しているわけでも共存不可能なわけでもないわけじゃないですか。
・それを「作戦」といういち側面だけ強調して語ってしまうと、逆に従来型の「自分たち」系のサッカー観も、それとのコントラストで温存されてしまうんじゃないのと、大げさに言えばそういうことも言えるかと。
"ハリル"という経験の消化の仕方として、それは正しいのか豊かなのかと。

・・・これらの難点全ては、ひとえにハリルホジッチという一人の監督を、「擁護」しよう「支持」しよう、「名将」であることを論証しようという、過剰で無駄な情熱に由来しているように、僕には思えます。
無駄なんですよ、無駄。保護を必要としている子供じゃあるまいし、端的な是々非々以上の擁護なんて、要らないんです。
ハリルも、ロティーナも(笑)、全ての監督がそうです。どのみち投票権は無いんですから、僕らには。
なるべくぎりぎりまでフラットに議論する、それだけでいいんじゃないですかね。


以上。
なんか景気悪い感じになっちゃいましたが(笑)、とにかく突破が決まってほっとしました。
ロシア涼しいといいですね。


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親善試合シリア戦メモ
2017年06月08日 (木) | 編集 |
うーん、どういう基準で書いたらいいのか。

キリンチャレンジカップ2017 日本代表 △1-1△シリア代表 (味の素)


・前半見た限りでは、もう書かないでいいかとも思ったんですが、選手起用に変化があるとやっぱり書きたくなりますね、単純に。
・だからやっぱり人気取りの為には、監督は動かないよりは動いた方がいいんだと思います。(笑)

・ええ、シリア。ひょっとして強かったんですかね?
・勿論アジア基準、中東基準での話ではありますが。
・スコアが均衡していたというのもあるんでしょうが、最後まで特に切れたり緩んだりしてなかったですよね、バテてはいても。
・先制点に繋がった、後半立ち上がりの勢いには驚きました。後半なのにまだそんなに元気なの?というか、そんなにちゃんと勝ちたいの?というか。
・むしろ親善試合の方が、無心にやれるとか。勝負がかりだと欲と計算が先に立って、見込みが薄くなると切れちゃう。
・いや、まあ単純に、割りといいチームだったような気がします。うん。
・"苦難のどん底の祖国の為"なんて分かり易い物語には、そう簡単には乗っかれませんが。
・それにしてもまあ、よく普通にサッカーやれるというか、チーム編成出来るというか。
・知る限りかつてのイラクより滅茶苦茶な状況のように思えるんですが、その当時のイラク代表よりも、基盤はしっかりしているように感じましたね。
・どういう背景のチームなんだか。サッカー選手は優遇されて守られてたり?
・分かりませんが。
・とにかくUAEとかよりも、全然ちゃんとしたチームには見えました。

・一方で天下泰平金満ニッポンですが。(別に悪いことではない(笑))
・にしては何とも、貧乏臭いチームで。(笑)
・まあしょうがないんですよ、現在絶賛、下々(しもじも)の暮らし勉強中ですから。
・ただ雇ったガイドが案内するダウンタウンが、余りにも異国情緒溢れていて果たしてこれ参考になるのかなという、そういう疑問はあるんですが。
・あっちでもこっちでも、昼間っからデュエルデュエル。(笑)
・生き馬の目を抜くのは上手いんだけど、生き馬の目しか抜き方を知らないみたいな。
・と、よく分からない比喩で通りがかりにてきとうにハリルをdisっておいてと。(笑)

・それにしてもほんと、どう評したらいいんでしょうね、こういう試合は。
・何をハリルに、求めたらいいのか。どれくらいを。
・基本的には、こういう勝つ必要の無い試合だと、"対策屋"ハリルのやることは特に無いというか。
・まあでも、"勝ちに"行った試合なんでしょうね、スタメン的には。
・兼、"勝ちに行く"メンバーの、コンディション調整の試合。
・今野起用は正にそうなんでしょうけど、久保の不調は、練習の時から気付いていたものなのか。
・原口もドイツでずっと不調&プレイスタイルそのものに迷いと疲労が見られるので、この両翼が調子が悪いとちょっと危険は危険。
・それでもまあ、何とかなるだろうと思えてしまうのがアジアですが、でも多分、本番まではもたない。
・(対戦相手の)レベル的体力的にというより、気持ち的に?
・ハリルもハリルだけど、ヘルタもヘルタだから。
・結局移籍するんでしたっけ?それならまた話は。
・という心配な両翼を差し置いて(笑)、しかしこの試合最も問題になったのは、今更ながらの中盤の構成力。
・構成力というか・・・"中盤"力?何でもいいから、何かやってよという。(笑)
・蛍・今野・香川の逆三角形で、香川がいても大丈夫なのかこれという感じだったのに、その香川までが負傷退場。
・蛍も今野も、それから香川の代わりに入った倉田も、出来ることはやってたんでしょうけどね。
・"出来不出来"の問題ではないというか。元々の構成の問題。構想の。
・中盤無しでも司令塔無しでも、そういうものとして監督がやろうとしてるのならそれでもいいんですけど。
・結局(後半)いったん前線に入れた本田を下ろして来るのなら、やっぱり監督も問題だと思っているということではないかという。
・"タメ"が無いのが?活きたボールが出ないのか?
・同じく後半投入の乾の、"勝手に司令塔"プレーがどこまで許されてのことなのかよく分かりませんが、その結果のチームの活性化自体は、ポジティヴに受け止めていたように見えましたね。
・しかし何だったんだ乾は(笑)。誰だチミは。スペインからのトランジットのどこかで、中身入れ替わったのか。(笑)
・俺の知ってる乾と違う。
・軽い故障もあってあんまり使うのに乗り気じゃないような感じだったのには、ハリルなりの"見識"を勝手に感じていたんですが。
・それまで呼ばなかったですし。
・あんまり特に無かったのかな。あんな自由にやらせるようなら。
・まあ繰り返しますが、あのプレーがどう評価されるかは、この後を見てみないと分からないですけどね。

・基本的には多分、(大迫以外の)前線が利き切らなかったから、中盤もより問題になってしまったんだろうとは思います。
・それにしても機能する気配が、今後も無いような気がしますが。
・長期離脱明けの今野をこんな無理して使うくらいですから、"この形"にこだわりは持ってるんでしょうけど。
・ていうか何でそもそも逆三角形なんてやってるんでしたっけ。普通にドイスボランチじゃいけないの?少なくともその方が、誤魔化しは利くでしょう。
・せっかく高徳がボランチ出来るようになったんだし。
・あれからハンブルガーSVの試合を少し集中して見てみて、何が評価されているのかは、一応分かりました。
・割りと単純と言えば単純なんですけどね。(ドイツ的に)体は張れるし、(日本人的に)マメにも動けるし、両足とも一通りは使える。
・それらスペックの合算というか。
・一つ一つそんなに抜けてるわけではないんだけど、併せると結構使い勝手がいい。
・そんなに繊細な動きは出来ないけど、その分は"両足"使えることで、常にノータイムでボールが出せることでカバー出来る。
・その両足も日本人基準だとそんなに非凡でもないんですけど、平均的なドイツの肉体派選手に比べると、十分にオシャレ。(笑)
・あくまで"ドイツ基準"だというのが多分高徳の問題で、ドイツでの「実績」をひっ下げて代表に帰って来ても、体力以外では下手すると普通のJリーガー以下みたいなプレーしか出来ない。
・長友、すげえ、うっちー、上手えみたいな、そういう決定的な差が出せない。
宏樹にもそういうところがあるんですかね、そっちはよく見たこと無いですけど。
・ただ(酒井)宏樹の場合は一応日本にいた時に、既に"凄い"プレーはしてましたからね。
・高徳の方は、なんかいつの間にかドイツ行ってた感じですけど。(笑)
・とにかく"日本と比べて大雑把"という意味ではハリルも同じなので、なんか相性良さそうな気がするんですけどそうでもないのかな。
・ハリルのサッカーを表現するのに、"ボランチ"酒井高徳は役立ちそうなイメージもあるんですけど。
・アンカーとかは、無理でしょうけど。(笑)
・いや、でも、蛍よりは、ひょっとして・・・

・本田インサイドについて。
・ええその前にちょっと、微妙に確認というか修正したい些細な歴史的経緯(?)があるんですが。
・今出ているNumber

の本田についての記事で、「(ミランで)トップ下から右サイドに移されたことで調子を崩した」という書き方がされていたんですが。
・それはある面ではそうなんですけど、ある面では嘘で。
「トップ下という絶対的な力を要求されるポジションでは賞味期限が切れかけていたところを、右サイドに移ってその汎用性で寿命が延びた」という面が。
・少なくとも"代表"キャリアでは、大いにあると思うんですけどね。
・具体的にアギーレもハリルも、"トップ下"ありきの人ではなかったわけですし。
・逆にザックなんかは、自分が退任した後の本田を見て悔しがってるかも知れない。(笑)
・あんたが右サイド出来るなら、俺も香川との共存にあんなに苦労しなかったのに、リスク侵さないで済んだのにと。(笑)
・僕自身本田右サイドに関しては、便利だなという部分と"脱・本田"のタイミングを逸せさせたなという部分と、アンビバレントでしたが。(笑)
・変な延命すんなよというか。
・もう少し前向きな別の観点の"悔やしさ"を言うなら、右サイドで"誤魔化した"ことによって、ボランチやトップへの転向という、もっと根本的に代表に変化を起こせるルートが、当面閉ざされてしまったのが残念でしたね。
・どうやったって、"こなす"以上のプレーを本田があのポジション(右サイド)で出来ないのは、最初から見えていたわけですし。
・一方で今回の"インサイド"でのプレーは・・・
・あえて言えば、「右サイド」でのプレー経験が生きていたのかもなと。言わば「ボランチ」(orトップ下)と「右サイド」の、"中間"的なポジションなわけで。
・まあでも今後については、本田の衰え次第かなあという。
・ある程度やっぱりモビリティが無いと、務まらないポジションなわけで。
・パーマネントな起用法候補になり得るかどうかは・・・
・ドイスボランチに戻すなら、いよいよ"ボランチ"本田が実現しそうな空気感ではありますけどね。
高徳と本田のドイスボランチ?いやあ、まあ、逞しくはあるけど。(笑)
・どっちかというと、守備職人+、相手によってその二人を使い分ける感じですかね、強そうなのは。
・守備重視なら高徳、保持するなら本田。
・ただし高徳ボランチは、ハリルがチームを仕切れる前提。駄目な場合は、本田にお任せ。
・まあ結局どれも実現しない可能性が高そうですけど。(笑)
・本田はまあ、とりあえず次の移籍先(でのプレー)次第ですかね。
・どのみちメンバーには欲しいけど、余り当てにしたくはない。

・"潰す強さがあって攻撃にも関与出来る"という意味では、実は今の「今野」へのハリルのこだわりは、そのまま高徳を当てはめやすいのかも、とか。
・ちょっとさすがに、戦術理解力は違いますが。(笑)
・テネリフェでトップ下で生き生きとプレーしている柴崎ですが、本田に比べてもインサイド適性は高そうなので、割りとあっさり、"問題"を解決してしまう可能性もある。
・アギーレの時は、まだまだ幼さが目立ちましたが。
・ああ、でも"アンカー"問題が。森重でもまた使うか。
・やっぱりドイボラの方が、無難そうではあります。

・まあ雑談はこれくらいで(笑)。イラクにはさすがに勝つでしょ。勝つよね?


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タイ代表の遠い道のり/ロシア最終予選ホームタイ戦
2017年03月29日 (水) | 編集 |
一応"予定"通りの圧勝。中身は少々、意外でしたが。(笑)

ロシアW杯アジア最終予選 日本代表 〇4-0● タイ代表(埼玉)


・FOOT×BRAIN か何かで「タイ代表/タイサッカーが体格・身体能力を優先して選手選考をしている」という話を聴いた時は、気持ちは分かるけどそれどうなんだろうと思いましたが。
・実際に当たってみると、"タイ人独特の"細かい上手さや俊敏性(どっかで聞いたような・・・)は特に損なわれずに、確かにスケール感はアップしているように見えたので、ここまではまずまず成功なのかなと。
ピヤポンがいたら危なかった?!
・あとワチャラポン。(笑)
・まあそんなこと言ったらこっちもカマモトオクデラを連れて来ちゃいますけどね。
・実際オクデラとダブル酒井って、今いきなりやらせたらどっちが上なんだろう、サイドの選手として。
・さすがに今の選手?それとも・・・
"ボランチ"としては、まず間違いなく、オクデラの方が上だろうと思います。(笑)
・ともかく中東勢の性根の腐り具合が、そうそう簡単に直るようには見えないので。
・真面目に"アジアの底上げ"は、東南アジア勢に期待するしかないでしょうね。
・またはトランプが、キリスト教世界をぶっ壊してくれるか。(笑)
・イスラムが「キリスト教に対する"野党"」の立場を越えて、自分たちの世界に"責任"を持つようになれば。
・持たざるを得ないようになれば。
・自ずとその精神性も変わらざるを得ないでしょうから。"良くなる"とは限らないとしても。(笑)
・まあたかだかサッカーの為に、世界にそこまで迷惑をかけるわけにはいきませんが。(笑)
・しかも"アジアサッカー"。(笑)

・というわけで軽く応援しながら見ていたタイ代表ですが。
・まだまだ、というか全然ですね。
・越えられるかどうか自体分からないに、きっちりぶつかっている。
・そこで中東勢だと根気が無くて、すぐ諦めるんでしょうが、タイ/東南アジアは、もう少し民度が高いと期待したい。
・戦術的なことは、これからいい(外国人)監督との出会いに待つという感じで多分いいんでしょうが。
・局面での個々の振る舞いを見てると、なんか凄く"分かる"駄目さに満ち溢れてましたね。(笑)
・体格も似ていることだし。
・ああ、そこで持っちゃうの、ああ、そっち選択しちゃうの、ああ、違うんだよそのタイミングじゃないんだよと。
・"日本代表目線"(上から?)でいらいらしたり頭を抱えたり。(笑)
・日本もある時期までは、そんな感じでしたよね。
・個々に上手い選手はいつの時代にもいましたが、強い相手や高いレベルの戦いになると。
・右往左往して、それらがすんなりとは繋がらない。平常心では出来ない。
・"通用する/しない"以前にね。
・今だってほんとにパニくったりチーム状態が悪いと、そういう事態は出現しうるわけではありますが。
・さすがにそれはかなり、レアというか極限的事態。
無意識に出来ちゃうことのレベルが、それなりに高いというか。
・言ってみればタイレベルだと、"極限"がすぐ来ちゃうわけでしょうが。(笑)

・日本(代表)がどうやってそれを乗り越えたか、少なくとも"極限"の閾値を遥かに高めたかと言えば。
・一つにはトルシエあたりに始まる攻撃のオートマティズムや、個人の閃きに依存せずに攻撃が連動するようにする基本的な仕組みの構築の経験、いくつかの模範演技の刷り込み。
・それから"海外"進出・成功選手たちの、特にその割合の過半数化による、風土の書き換えというか空気の共有というか。
・そしてそれら全ての背後にある、育成年代の多少の紆余曲折はあれどそれなりに絶え間ない、"世界基準"を意識した教育の蓄積。
・後はあれかな、"スカパー"以降の世代の膨大な海外サッカー視聴経験かしら。それによる無意識の豊饒化。
・ちなみに仮に上に1,2,3,4と番号を振ると、3,4はともかくとして1,2については。
・特にザック以降は、"2"つまり"海外"選手たちが自然に持ち帰って来るものに頼り過ぎて、"1"自前のインフラの構築をおろそかにしているのが、ポテンシャル発揮の非効率化というか、"チーム"形成の「根」の浅さに繋がってしまっているんだと思います。
・それは個々の監督(ザック・アギーレ・ハリルホジッチ)の資質・タイプの問題もあるでしょうが、むしろ彼ら「外国人」監督たちの日本サッカーへの不案内さ、あるいは"お客さん"属性が。
・彼らの混乱や仕事の不徹底に繋がっているように見えるんですよね。
・極東の後進国にふらりとやって来て、全然出来ないかと思えば随分出来る、じゃあこっちもこれくらい出来るかと思えば妙に出来ない。
・それで匙加減がよく分からないところにそれなりに「理解」可能な、"自分のいたところ"からやって来た海外選手たちのプレーが目の前にあるから、とるものもとりあえずそれでやろうと。
・"選んでいる"のと同時に"しがみ付いて"もいるから、結局どこか舐められるというか、指導が最後まで腑に落ちないというか。
「基準」をバシっと引く。「監督」があって「選手」がいるんだという状態が、ちゃんと構成出来ていない。
・"厳しい"ようで、全然"厳しく"ない。選手を甘やかすことで自分も甘やかしているというか。

・そこらへんは要は歴史と知識と理解の問題であって、実は「日本人監督」の方が厳しく出来るという部分があるのではないかと、思うところがあります。
・日本人の出来ることにも出来ないことにも、日本人監督なら少なくとも、驚いたりはしない。
・彼らの「凄さ」の裏の「駄目さ」、「駄目さ」の裏の「良さ」を、すっと認識することが出来る。
・"それでどうするか"というところには、また別の問題があるわけですけどね。(笑)
・でも監督として「怖い」のは、実は日本人監督の方ではないかと、少なくとも「代表」カテゴリーだと。
"見られている"怖さ。これは「監督」や「上司」の怖さの基本だと思います。
・ザックやアギーレやハリルに、それがあるか?というと・・・。ねえ?
・褒められても怒られても、なんかああそうですかという感じ。
・やれと言われればやりますよ、仕事ですから。
・でもねという。
・だから日本人監督にしろとまでは言いませんし、特にそういう"派"でもありませんが。
・"外国人監督"信仰・願望が、かなり地の底まで落ちつつあるのは、日本のサッカーファンのマジョリティに共有されつつあるのではないかと。(笑)
・とりあえず金かかるだけ損だなというか。(笑)
・まあトルシエなんかはね、来日してほとんど"一瞬"であのワールドユース準優勝チームを作り上げているわけですから。
・そうはいっても「個々の監督の資質・タイプの問題」も、無視することは出来ないんでしょうけど。
・ともかく選考プロセス/基準については、再考の必要はあるかなという。
・"監督くじ"に当たり外れは付き物とはいえ、3つ続けて外すと、同じタイプの"外し"方をすると、それは"くじ"自体にも問題があると、考えざるを得ないのではないか。

・とりあえずはやっぱり、国内・Jリーグ実績かなあ、広範に説得力を持ち得る基準としては。
・それ前提なら、やっぱり外国人監督の方が"夢"はありますけど。
・今のところはオフト・ジーコ・オシムの3例か。
1勝1敗1分?公平に見て(笑)。1ノーコンテストというか。(笑)
・ジーコのはそもそも、"実績"なのかという問題もありますが。
・逆の例で見ると、ファルカン・トルシエ・ザック・アギーレ・ハリルの4例。
・僕の基準だと、1勝4敗ですが(笑)。一応ハリルは途中なので、(仮)ないし(参考記録)としてもいいですけど。
・まあ成功不成功は、特に"広範に説得"するとなるとなかなか難しいものはありますが、とりあえず「ネルシーニョ・ベンゲル」にしろ「オリベイラ」にしろ、噂された"本格"例は、結局一度も試されていないのでね。
「オシム」はなんか、"海外"含みの威光が最初から入ってる感じで、純粋に"Jリーグでの"成功監督という感じはあんまりしない。
・比べると「ロティーナ」は、そこまでの"威光"は無いのでより純粋にJリーグでの仕事で判断出来るかも。
・でも今は勘弁して下さい。(笑)
・そういえば「シャムスカ」なんてのもいましたね、さすがに時期尚早には、感じてましたが。
・やはりリーグは取らないと、まずいでしょうねえ、最低限。
・実際の「W杯」が、"リーグ"に近いのか"カップ戦"に近いのかは、微妙なところではありますが。
・とりあえず予選はリーグの方でしょうけど。
・ああ、「ストイコビッチ」はリーグ取ってるのか。でも「シャムスカ」の方がいいなあそれなら(笑)、前言撤回しようかな。
・前言撤回、僕が決めます!!それが基準です!!
・と、川淵サンは決め(て)たのかな?(笑)
・まあ「日本人監督」については、"Jリーグでの成功実績"以外で選ばれることは現状あり得ないわけで、"同じ基準を適用する"という公平性の名目で、新基準を導入することは可能かも。
・それだと外国人監督に不利過ぎるとすれば、アジアないしは欧州南米以外での成功実績も加味するか。
・...げっ、それだとハリルホジッチは合格してしまう!(笑)。うーむ。
・やっぱり俺が決めるしかないか。しょうがない。
・まあ"くじ"はくじなんですけどね、結局。
・ただこれだけ「国内」監督が冷遇されてる国も多分珍しいので、少なくとも今後再考の余地があるのは確かでしょう。
・真面目に"幻想"そのものは、ハリルホジッチがとどめを刺してくれそうですから。
・協会の人だって、さすがに感じているはず。
・世代的にも、そんなに一般サポと感覚は違わないだろうしそろそろ。
・今後の検討課題。

・タイはまあ、とりあえずいい監督呼ぶことでしょうね、今出来るのは。国内強化は気長に進めつつ。
・合う合わないなんて高次元の話は置いておいて、情け容赦なくグローバル・スタンダードを刷り込んでくれる外国人監督。
・"日本人"である加茂監督がその初期段階をやってくれた日本代表は、思えば随分ラッキーだったと思いますよ。
・"世界"に目を向けつつ"分相応"でもあったという、あのバランス感。
・そこでやられたことを日本人ほど律儀に国内リーグに落とし込めるのかという問題はあるでしょうが、一方で「海外サッカー」そのものは当時の日本人より遥かに見ているはずですから、望みはあるのではないか。
・そして何より、「改革」「進歩」のテンションを保ち続けること理想を持ち続けること。
・ついでに国内経済が破綻しないこと。(笑)
・待ってます。期待してます。6割くらい。(笑)
・低い?十分?(笑)
・次会った時見る影も無くなってたら悲しいなあ。
・バーレーンとか昔そうだったなあ。

・なんかすっかり原口の存在を認識しなくなっている自分が怖いです。
・"頑張る""頑張らない"の基準が、おかしくなっている。(笑)
・この晩のJスポーツ『FOOT!』で、ついにベン・メイブリーが核心の一言を発していましたね。
「それぞれの監督にやり方があるのは当たり前だけど、『日本代表』の監督なんだから、もう少し"日本人"の良さを活かすことを考えるべきではないか」
・軽々に監督批判とかするタイプの人ではないので、なんか"当たり前"の指摘がズシッと来たというか。
ベン・メイブリーが言うかあというか。(笑)
・"考え方""やり方""派閥"以前のレベルなんですよね、ハリルのは。
・「批判」というより「ため息」というか。
・まあ"違う世界の人"という認識が一番落ち着く。
・違う競技の人かもしれない。
・幸せに、別れたいですね、出来たら。
・それこそ中東行ってみたらどうでしょう、給料も弾んでくれるだろうし。
・それで強くなった中東チームなら、逆に日本代表の"為"になる。
・でも直接来られても困る。
・まあ「アルジェリア」って、ほぼほぼ「中東」ですけどね。(笑)
・発想の転換ですら無かったか。(笑)
・まあジーコ同様、要するに"ローカル"な人だということではないですかね。
・カルチャーセントリズムな人というか。
・あんまりいじめちゃ可哀そうだし、いじめても特に何も出て来ることはないだろうと思います。
・しょうがないんですよ、はい。
・それでもどこかしら「サッカー」で繋がってるところはあって、たまにそれが顔を出して何とかもってはいるわけですが。
・その"繋がり"がこれから太くなったり深くなったり広くなったりすることは・・・ないでしょうね。
・あと2年、頑張りましょう!(色々と)


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ともかく再始動/ロシア最終予選アウェーUAE戦
2017年03月24日 (金) | 編集 |
勝った勝った。乙(おつ)乙。

ロシアW杯アジア最終予選 日本代表 ○2-0● UAE代表 (Hazza Bin Zayed Stadium)

しかし。試合・・・


・UAEがショボくて泣けました
・"大事な試合"に向けて集約して来たような思いとか年月みたいなものが、何も感じられない。
・そういう作業がやろうとしても出来ない、そういう体質というか国柄というか、そうなっちゃってるんでしょうねえ、中東全般に言えますが。
・なんだかんだ、民主主義は大事か。(笑)
・真面目に去年のJリーグが終了して以来、プレミアだあブンデスだあ、勿論CWCだあ開幕したばかりのJ2だあと、カテゴリー問わず色んな"相手"と(心理的に)戦って来ましたが。
・何なら競技も問わず、VリーグやらRIZINやらを入れたっていい。(笑)
・とにかくこれだけ手応えの無い"相手"というのは、他に見たことが無い気がします。
・デンソーエアリービーズやPFUブルーキャッツなら、何とか比較出来るか・・・
・今季どん底だった岡山だって、もっと内容のある試合してた。
・...ああ、"岡山"って岡山シーガルズのことね。J2の方の岡山なんかは、そりゃあ随分立派ですよ。
・戯言はともかく、始まって2,3回のUAEの攻撃を見て、敵ながら暗澹たる気持ちになりました。
・一人一人は下手ではないけれど、"やりながら"考えてるようないい加減なコンビネーションに、雑だけど思い切りは悪いシュート。
・なんかさあ、戦いに臨む精神がさあ。美しくないよなあ。
・日本が弱かった頃は、そのムラがふてぶてしさにも見えて、怖かったりもしたんですけど。
・"いじめっ子"の正体見たりというか(笑)。大人になって。
・ちなみに僕は、特にいじめられた経験はありません(笑)。存在自体がいじめみたいなタイプは、たまにいなくはないですが素知らぬ顔で避けてます。(笑)
・とにかく間違って取られて1点かなと。逆にこんな相手に2点以上取られるなら、出場出来ないで結構だわと。
・サッカーの神様は、その程度には公平なはずというか。

・一方日本ですが。
・まあ、こんなもんかな。
・特にハリル・ジャパンの、「初戦」はね。
・相変わらず"形"があやふやというか、集合して戦いながら、前回までのことを思い出すような体質のチームで。
・何回か言ってますが、一緒にいる時間が長くなればなるほど、固まって来るチーム。
・その時はね。(笑)
・ハリルさんは「研究」はするし「戦略」は練るんですけど、それ以前の「作り」の部分はなっかなかレベルは上がって来ない。
・これからも多分、そうでしょう。
・その"普請"の粗さに日本代表が耐えられれば、成功しないこともないんじゃないですかね。
・今回はとにかく、「吉田麻」「大迫」のレベルの違いが、それを"耐え"させましたね。
・勿論それをサポートする原口の若干闇雲な(笑)頑張りと、久保裕也の"ライジングサン"ぶりと。
・やはり国力が違うし活力が違うし、やる気が違うし負ける気が無いし。
・我慢比べを一定時間凌げば、まず負けるような相手ではなかったと思いますが。
・どんなにこちらに弱みや不安があっても。
・それだけででは互角以上の相手にどうにかなるのかは霧の中という感じは依然としてあるんですが、ハリルさんは至ってご機嫌のようですし、こんな感じで今までもやって来たんでしょうから自信はあるのかも知れません。
・"自分の言う通り"やってくれれば。
・不安なのは、来日以来の一貫した日本代表への本質的な部分での"低評価"と。
・もう分かってますが"あえて"言ったりはしない素直な人柄からの、「日本代表をW杯に連れて行くことが私の仕事」という(意味の)発言の"本気度"からすると。
・要は今やっているこれ「互角以上の相手との闘い」と、そう思っているのではないかこれが仕事の範囲だと思っているのではないかという。
・それ以上のことは、ハナから気にしてないのではないかという。特にはというか。
・だとすると・・・

・まあいいでしょう、先のことは。
・どのみち誰がやっても、実際(強豪相手の)勝率自体は現状大して変わらないと思いますし。
・負けた時に監督が"当然"という顔で悪びれなかったとしても、うっかり勝った時にも"当然"(私の言う通りにすれば)という顔をされたとしても(笑)、それは気分の問題でしかないと言えばないので。
・"過程"を楽しめないのは、残念ですが。チーム作りの。
・それもまあ、サッカーの楽しみ方の一つでしかないと言えば、まあないので。
・なんか投げやりですね。
・どうも年末年始のVリーグと年初の(?)J2リーグが、自分的に面白過ぎて。
・何は無くても代表のはずの僕ですが、代表が薄味に感じられて仕方が無い。
・始まっちゃうと、要は"サッカー"ですからね。
"かかってるもの"の大小だけでは、そうそう興味はもたない。
・バレーの代表(女子全日本)は、ではどう見えるんだろう。ある意味初体験で楽しみ。
・ちなみにこちらも勝ち目の薄さでは、サッカーといい勝負のようです。(笑)

今野は何というか、改めて"攻撃の天才"だなと。
・日本のサッカー史上、実は屈指なのではないかと。
・なぜか基本仕様が、「守備」の選手になっちゃってるわけですが。
・育て方によっては違う"人生"も・・・と思わなくはないんですが、しかし高校からプロ入りしばらくあたりの今野のプレーに、守備の方で"救世主"的期待がかかっていたのも、思い返してゆえの無いことではないように思うし。
・ただ岡崎が点取れるなら、今野だって"点を取る"選手には、なれたはずですよ、それは間違いない
・才能は明らかに、岡崎より上というか。(笑)
・結局はでも、そういう良くも悪くも適ポジションが分からないところが、「大成」を妨げたということは言えるのかも知れません。
・SBもCBもそれぞれに僕は好きでしたけど、一方で"本職"のボランチとして一流になれたとは、ついに思わない
・能力でやってるだけでしょ、未だに。
・オランダあたりに生まれたら、どういう選手になっていたのか。
・バロンドールクラス(ただし"メッシ""クリロナ"はいないという前提(笑))に、なったりしなかったか。
・ネドヴェドより点取りそうな気がするんだけどな。(笑)
・バレーなら、高さは余り無い(女子で175くらい)けど守備が死ぬほど上手くてブロックを弾くパンチはある、ウィングスパイカーか。
一枚ブロックの勘が良くてサイドのボールもそこそこ打てる、ミドルブロッカーか。
・総合格闘技とかもいけそう(笑)。五味より多分、UFC向き。(笑)
・何を言ってるのかな俺は。

・倉田に関しては、そもそも前回東アジアで活躍した時に、何でその後残らなかったのかが、少し不思議でした。
・仮にも複数得点した武藤雄樹の無視のされ方を見ても、よっぽどハリルにとって黒歴史でトラウマで、あの大会は一回忘れたかったのか。(笑)
・あるいはあの時点ではハリルももうちょっと日本代表に対する基準が高くて、倉田の総合力はともかくとして個々の絶対能力では、呼ぶに値しないという判断だったのか。
・勿論その後本人が成長したとか、そういうことはあるんでしょうけどね。
・「香川に代える」というのは変化としては分かり易くて、恐らくは最初から持っていたプランだったろうと思いますが。
・出来れば「原口に代える」の方も、検討して欲しいなと、今後は。
・倉田じゃなくてもいいけど。
酒井宏と久保は、多分合うんじゃないかなと、今後も。
・二人とも、日本人では珍しく「欧州」の臭いがあるというか、「南米」の臭いが薄いというか。
・しかしまあ、久保の"とりあえず動ける"感じは、本田さんの出たてなども思い出させて、残酷ではありますね。(笑)
・スピードはそもそも、本田よりありますけど。
・かなり最終ラインまで戻っての守備とかも頑張ってはいましたが、基本的にはやはり、FWなんじゃないかなあというのはあります。
・大迫に比べてもね。
・"右の原口"にしちゃうのは、ちょっと勿体ないというか。(笑)
・原口が"FW"じゃないという、意味ではないですが。(笑)
・原口は最近のヘルタでのプレーも苦しげな感じで。
・なんか少し解放してあげたいなというのと、代表でのプレーももう少し限定というか、明確化してあげられないものかとは思いますね。

・繰り返しますがハリルのチームは時間と共に良くなるので。
・次のタイ戦は少々メンバー落としても圧勝しそうな気はしますが。
・多分変えないんでしょうね、ほとんど。
・大迫くらいは、休ませるのかな。
・"旬"の昌子も、使って欲しい気はするんですが。
・吉田と森重怪我しないですね(笑)。しろとは言ってませんが。(笑)


テーマ:サッカー日本代表
ジャンル:スポーツ
ゴールのようなスタート。/ロシア最終予選ホームサウジアラビア戦
2016年11月16日 (水) | 編集 |
一周回ってワン!(?)

ロシアW杯アジア最終予選 日本代表 ○2-1● サウジアラビア代表 (埼玉)

でもW杯には出るよ。出ますとも。ウチが出る。


・ありていに言って、B組の"3強"サウジと日本とオーストラリアは。
・いずれも「身につかないヨソ行きの新戦術に四苦八苦しながら何とかかんとかやっている」という同じ状態なわけで。
・どこも"本来の持ち味"は出せずに迫力不足というか、従来のマッチアップの形が成立せずに"謎の試合"が続いているというか。(笑)
・通りすがりの外国人が見たら、随分パッとしなく見えるだろうとは想像します。
・ガイドブックに載ってる名所旧跡みんな改装工事中かよという(笑)。なんだあの中途半端に"近代的な"建物はという。
ゲイシャガール侍らせてモスクでオージービーフ食おうと思ってたのに、当てが外れたぜ。
・それもこれも、以前よりも更に広がる傾向にある欧州・南米との差を、何とかしなければという努力ではあるわけですが。
・少なくとも日本とオーストラリアはそうですね。サウジの文脈は、よく分からない。
・たまたま今関心を持っている王族の好み?(笑)
・ともあれ"本来の持ち味"も、伊達や酔狂で"本来"だったわけではないので、なかなかそう簡単には行かないと思いますが。
・一応身についたとしても、あるローカルな店の行列の先頭近くから、別の流行ってる店の行列の最後尾に回るだけかも知れませんし。
・それはともかくその覚束ない試行錯誤の中から、抜け出す可能性が一番高いのは、やはり日本だと思います。
・一番低いのは勿論サウジ、抜け出すか抜け出さないかは別にしても、抜け出さなくても抜け出さないなりに強さは発揮しそうなのはオーストラリア。
大航海時代以来の人種的民族的序列は、そう簡単に揺らがないというか。(笑)
・なぜならその"序列"は、要は「自己改革能力」の序列でもあるから。
・アングロサクソンが正しいかイスラムが正しいかなんてことを言っていても始まらないけど、とりあえず現在のイスラム(教)がイスラム圏の自己改革能力の足かせになってるのは確かで。
・往時の"イスラム帝国"においては、革命と開明の原動力であったものが。
・特にサッカーの中では、イスラム圏の、あえて言えば"モラル"の低さ、自律心の弱さというのが常に目について。
・それが要は、"改革"力の低さに繋がるわけですけど。
・易きに流れて、当面相手を丸め込めればそれで良いという。
・メンツにはこだわるけどプライドは無いというか。

・3者の比較に戻れば日本の場合は特に、"本来"とは言ってもそこまで根深く"本来"ではないというそういう有利な要素もある。
・つまり日本が"ショートパスによるポゼッションサッカー"なんてものを、ここまで看板にし出したのは出来るようになったのは、早くてトルシエ、遅ければザックの頃からで、10年前後の歴史しか無い。
・サウジの個人技カウンターやオーストラリアの放り込み戦術(?)ほど、身に付いたものでも"自然"なものでもない。
・勿論身に付いたのにはそれなりの必然性はあったでしょうけど、とにかくそれ自体「学習」性のものであって、それゆえの可変性は大きい。
・一度変えたものは二度目も変えられるはずというか。
・それをするには、今の(ポゼッション)"スタイル"が形成されるに至った文脈、ないしはそれを「一つの結果」として導き出したより深層の構造の把握ないしはその"力"の発動が望まれるわけですけど。
・リオの手倉森監督なんかは、さすがにそこらへんを、感覚的に分かってるところも大きかったと思います。
・そんなに"違う"ことをやったつもりは多分無い。ついでに言うと南アの岡田監督の"豹変"も、変わらない根本のものを見ていたからこそ、思い切って出来たんだと思います。
・勿論ハリルにこんなことをごちゃごちゃ言っても、通じないだろうとは思いますが。
・だからハリルが何かしてくれるというよりも、ハリルを通じて"も"出て来るかも知れない日本の隠れた力に期待するというか、ハリルを通してハリルを越えて行けジャパンというか。(笑)
・まあそんな現状。
・そこまで行かなくて、何であれ改革"好き"である、改革というものを常に真面目に前向きに受け止めるという文化は、アジアにおいては十分にアドバンテージではあると思います。
・オーストラリアはやる気はあったとしても、いかんせん人材の供給に大きな問題を抱えていますしね。
・Aリーグの発展次第かも知れませんが、少なくとも今回は、間に合わないのではないか。
・サウジ及びイスラム圏については、ハナから信用してないところが上で言ったように僕はあります。
・その時々バーレーンがいいとかカタールがやる気だとか、色々名前は挙がるけどそれはそれだけのことで、単に湾岸の序列が変わってるだけでレベルも中身もほとんど変わってないように僕には見えます。
・とにかく"アジアのレベルは上がっている"という最近よく聞かれる決まり文句には、僕は全くうなずけない
・欧州南米との直接の比較を抜きにしたとしても、下は別に上がってない("変わって"はいるかも知れないけど)一方でリーダーたる日韓の足踏みの方は明らかで。
・現状維持かむしろ下がってるんじゃないのという、そういう印象。
・日本が苦戦してるのは、ほとんど純粋に日本の側の問題だろうという。
・勿論オーストラリアの「加入」は事件ではありますが、"レベルが上がってる"というのとはそれは別の話でしょうという。

・そんな(?)ハリルジャパンの最新試合。
・ようやくという感じで、"ハリルの"選手による"ハリルの"サッカーが、まあまあ展開されたと思います。
・ほとんど就任1試合目以来?(笑)
・あそこでいきなり出来たことが、なぜここまで出来なかったのかやらなかったのか、なかなか理解の難しいところではあるんですけど。
・あれで存外ハリルは情に流される人(笑)なのか、それとも単に日本の若い選手(そんなに若くもないですが)が使えるレベルに達するのに、ここまで待つ必要があったのか。
・意外と"2試合目"の本田世代のプレーに、ザック程じゃなくてもハリルも魅了されたのかなとか、思ったり思わなかったり。
・そこまでじゃなくても、2試合を見比べて単純に総合力に差があり過ぎるなとは、思ったかも知れない。
・例えば清武はともかく原口や大迫に関しては、今日のレベルに達するまで時間が必要だったこと自体は明らかですけどね。
・ただあんまり"待ってた"感じはしないんですよね、言い換えれば「世代交代」的なことを意識的に考えていたようには。
・あくまで"その時"のチームのクオリティ、選手の使える使えない具合だけを、その都度見ている感じ。
・それゆえの漸進性。
・更に言えば、自分が「特別」なことをしているつもりがない、ただの「正解」を教えている教師だとしか思っていないから、(「世代交代」や選手の入れ替えのような)特別の措置特別のケアの必要を感じない、それゆえの結果的な漸進性。
・まあ新しい論点ではないですが。
・ともかくいかにも動きの良さそうなフレッシュなメンバーで始まったこの試合は、ありていに言って結構わちゃわちゃしていたと思います。(笑)
・個々に頑張ってはいましたけど、例えば原口とかも、これまでの試合程基準枠がはっきりしていなかったので、そこまで鮮明に"違い"は見せられなかった。無駄走り度はむしろ増していたというか。(笑)
・まあ一人が目立ち過ぎるのも問題ですし、決して希望の無いわちゃわちゃではなかったですけどね。
・互いのセンスとその同通性は認めあっていて、いずれそれが噛み合う「ワクワク」も内包されていたというか。
・わちゃわちゃワクワク。(笑)
・「チーム結成1試合目みたいだ」というFoot!のベン・メイブリー氏の辛口な評価はその通りだとは思いますが、"本番に間に合うか"という問題については、僕自身はさほど心配していません。
・どのみちそんなに精密にチームを作る人ではないというのも、もう分かってますし(笑)。その横の木崎伸也氏も言っていたように。
・少なくとも"ハリル"的には、格好をつける時間はあるんじゃないかと。
・これまでの「問題」も、戦術的精度の問題というよりはむしろ最低限の要求をその時のメンバーが満たせなかったという、そういう性格のものがほとんどだったと思いますしね。
・逆にその「先」については、ようやくこれから見られる可能性が出て来たわけですが、果たして「先」があるのかな。
・あればもうけものというくらいの感じに、今は考えてますが。
・当面今のチームを形にする為には・・・
・単純な慣れを別にすれば、なんだかんだ本田、かなあ。ないしは「本田」にあたる選手。
・つまり今までハリルがあのポジションで使って来たのは、本田にしろ今回の久保にしろ、あるいは小林悠にしろ。
・走り屋というよりはポイントを作ったりアングルをつけたりすることが出来る選手で。
・タイプが決まっている以上、人材が限られる、またはその範囲内でクオリティに限界が発生する可能性がある。
・今のところは、結局本田なんでしょうしね、この日の起用法を見ても。
・まあ久保のプレーにも、可能性は感じましたが。
・...実はこのポジションでも、一番上手そうなのは結局大迫な気もするんですけど。
・二人必要?早速?(笑)
・まあ大迫以外でCFで機能したのが本田なのを見ても、この二人には互換性があるんでしょう。
・その分かぶって、今まで大迫が呼ばれ難かったとか。
武藤が戻って来たら、武藤にセンターを任せて大迫が右へみたいなことは、ほんとにあるかも知れないという気がします。
・一応例の(笑)"1試合目"では、武藤に右MFをやらせているようですから(記憶に無い)、そういう起用法もあるのか。
・矢島とかも良さそうな気はしますけどね、来季浦和でレギュラーが取れたら、という話か。
・どちらかといえばレフティの方がいいんでしょうけど、小林祐希の名前はあえて出しません。(笑)
・なぜか"ボランチ"としてのみ、認知されているようですし。
・割りとこう、それぞれのポジションで候補は限定されているというか、どちらかというと"専門職"の範囲内でハリルは選ぶ人のように見えます。
・だからあんまり突飛なアイデアを出しても、意味は無い。コンバート好きではないというか。
・そういう中でも、今回本職FWの久保をあえて持って来た右MFとCFは、やはり同系のポジションと認識されている可能性は高そうですが。
・そう言えば誰かが「金崎」って言ってましたね、それはありか。全然ありだな。
・ただ大迫と同時に使うと、"スビート"の総合値が少し足りなくなる気もする、本田程ではないにしても。

・今のところは、それ以上のイメージは無いですかね。"見えて"いるものが、より良く機能して欲しいという以上のものは。
・ボランチに不満がある人は多いでしょうが、つい最近柏木を外したばかりなので、ある程度もう、"方針"は固まっている可能性が高い。
・SBはほんとに仕方なく、いる中から使っているようなので、そこでそれこそ内田のようなひと味加えられる選手が出て来れば、戦術の幅は出来そうですが、そこは何というか"出て来る"待ちなので。
・槙野と太田の起用法(使う使わない)を見ても、守備力というか身体能力優先なのは間違いないので、なかなかに難関ではあります。
・CBはどう考えてるんでしょうね、やはりビルドアップ力優先なのか。
・ボランチやSBに比べてもなんか"放置"されてる気がするんですけど、そこまで気が回らない感じなのかな、あるいはもう諦めてる。(笑)
・まあ多分、事が起きてから考えるというか、"困難"にぶつかった時に一つ一つ対処して行く感じなので、余り一遍に色々考えても意味が無いかなという。
・というわけで暇なので(笑)、"時の人"大迫についてコメントすると。
・本人も"使われなかった"昨シーズンと"使われている"今シーズンで、自分的には違うプレーをしているつもりはないとどこかで言ってましたが。
・実際のところ原口あたりと比べると、出来るプレーはずっと変わってないというか、もう何年も前から一通り"完成"されていた選手だと思います。
・ただ今回再合流しての、オマーン戦、サウジ戦と見てのプレーで感じたのは、なんか・・・手数が増えてるなということ。
・いい意味でせわしないというか。(笑)
・「何でも出来る」(ほんとに出来る)ので悠然とプレーしていた選手が、その"メニュー"をはい、これどうぞ、次これどうぞ、今いちですかじゃあこんなんでどうでしょうと、畳みかけるようにパッパと切り替えて提供して来るようになった。
・随分腰の低い"高級レストラン"だなというか。(笑)
・結果的に言うと、「何でも出来る」ゆえにある種受け身な印象のあった選手が、その回転数を上げることによって積極性を増した、インパクトを増したという、そういう感じ。
・より"使いたい"気にさせる選手になったというか。
・多分それは"原因"というよりは"結果"で、こうなるに至った理由はドイツでの生活の中で何かあるんでしょうけど、とにかく現状としては、以前との違いとしては、そういう感じ。
・まあ実際、意識の敏感性は増してるんだと思います、ラフプレーのかわし方を見てもね。
・"先""先"に頭が行ってるなあというのは分かる。
・これだけ恵まれた能力で長い間"お坊ちゃん"をやっていたやれていた選手が、よく変われたものだなと思いますが。
・いいチームいい監督に出会ったんでしょうね、詳細は分かりませんが。
・とにかく"メニュー"の多さに、アジアレベルだと相手はクラクラしてる感じですね。(笑)

・長谷部も地味に、精神がリフレッシュしてるかなあという印象。
・それが状況を見る目の冷徹さという形で出ているのが、面白いところですが。
・"空気"を読む気とか、一切無いですね(笑)。元々変人だという、話は聞いてましたが。(笑)
・退潮感まっしぐらの香川ですが、意外とハリルは"グループ"に留まらせ続ける気もするので、その場合は回り回って、「ボランチ」の変化の足りない部分を、時に担ったりするようになるんではないかなと何となく予想。
・フルタイムは、ちょっと無理でしょうけど。
・それはそれとして清武のバックアップは欲しいですけどねえ。"バックアップ"ではなくて、"清武のいないバージョン"の方を、作って来そうな感じも。
・そもそも"トップ下"というよりは"縦の2トップ"という認識のようですし、それだとそんなに、本人的には困る印象は無いのかも。
・長期欠場でもしたら、また別でしょうけど。

こんな感じで。若干ふわふわ。
何せ"作りたて"のチームですから。(笑)
原口について書くのをまた先延ばしにしちゃいましたが、どうにも余りに大きな"テーマ"を背負ってる選手なので。存在自体が。
下手するとかつての中田ヒデ級の、"違和感"。(いい意味でね)


テーマ:サッカー日本代表
ジャンル:スポーツ
揺れ動く我が国。/ロシア最終予選アウェーオーストラリア戦
2016年10月12日 (水) | 編集 |
どっちも弱かった(笑)。でも日本の方がマシ。

ロシアW杯アジア最終予選 日本代表 △1-1△ オーストラリア代表 (ドックランズ)

ハリルも少し、デュエル始めた。(笑)


"新生"オーストラリアが強いなんてことは、基本信じてはいませんでしたけどね。
・そう簡単に、「新生」なんてされてたまるものかというか。
・パスサッカー舐めんなよ?
2年前のアジア杯で当たった時に感じた、「これやってどうなるの?」感は、なかなかに深刻でしたし。
・ただJsports「Talking Foot!」で名良橋氏(笑)がかなり本気で恐れている、日本は勝てないと思っているようだったのは、氏の心にも無いことは言いそうにない人柄から、少し不安は感じましたが。
・実際に当たってみたら、ほら見ろという。
・確かに日本はよく守った、上手く守った。
・でも仮に上手く守らなかったとして、このオーストラリア怖いか
・あるいはこのオーストラリアを怖がるチームが、世界に存在するか?
・ところがその晩の火曜Foot!のベン・メイブリーによると、地元豪紙ではこの日のオーストラリア代表を「今予選最低の出来」と酷評モードだったらしいので。
・つまりはそれまでの試合では、このチームでそれなりに蹂躙出来ていた(だから名良橋氏も恐れた)ということでしょうから。
・何というか・・・アジアの闇は深いね。
・ハリルもさぞかし帰りたかろう。(笑)

・トップ下が清武ではなく香川だったこと以外は、大幅なスタメン変更にはなるほどな感はありました。
・戦術的狙いそのものもさることながら、性根据えて考えて来た感というか、"血が通ってる"感というか。
・SBの危機を型通りの太田とかではなく、酒井高を右に回しての槙野で凌いで来たのも、凄く"本気"感があって良かったです。
・こういうのは好き。
デュエルしようぜ!(笑)
・役人の答弁みたいなチーム作りは御免さ。
・清武については、若干体調不良だとかいう情報もどこかで見ましたが、まあどうなのか。
・香川はむしろ、今季のドルトではこの日のような感じのプレーの方が"常態"なんですよね、実は。(笑)
・不本意ながら。(笑)
・そういう意味では、適材適所。
・適材・・・と言えば1トップ本田ですが。
・スタメンでは「6年ぶり」(本人談)だそうですが、途中からは一回ありましたよねハリルになって、どこかで。
・勿論プロフェッショナルにはこなしつつどうしても不満げではあったのは、一つにはやはり(中盤での)コンビネーションにもっと絡みたい気持ちが強いのと、もう一つは結局、"1トップ"でのプレーに自信が無いからみたいですね、特に国際的水準での。
「足を引っ張らないように」というのは笑いましたが。(笑)
・ただ中盤のようにはアジリティを要求されない分、全体的な肉体的衰えの影響を受ける度合いは、むしろ1トップの方が少ないように見えました。
・他の選手との相対含めて、「日本」への貢献度、プレーの希少価値という意味でも。
・他にいませんからね、今のところ。
・これから大迫や金崎も、もっと試されるんでしょうけど。
・ただテレ朝の放送席が言っていたように、やはり"存在感"が特別なので、(コンビネーションから)"括り"出されても、チームの一員でいられる度が高い。
・そこらへんが他の選手ではどうか。いちFWになってしまわないか。(そして使われない)
・やりつかない戦術なだけに、最後まで肝であり続けるかもという予感。
・余りいい"予感"ではないですが。(笑)
・ハリルが最初から、いち選手いち戦術的駒として、ここに色んな選手を使って来たのならこんなことにはなってないわけでしょうが。
・僕が「岡崎は戦術的必然性で使われているわけではない」と言い続けて来たのも、一つはそういうことですね。
・"岡崎"だから使われているだけ。そして一事が万事でそういうぬるさ曖昧さが、ハリルのチーム作りメンバー選考全体にあった。
・逆にただ"1トップ本田"の場合は、正にその「名前」が、それが"移動"して来たところが、戦術的緊張感を生み出しているとも言えるわけですが。
・どこまでそれがもつのか。あるいはどこまでそれに頼るのか。
・...そう言えば同じく火曜Foot!の木崎伸也氏によると、ハリルは前々から本田にコンバートを「打診」していたそうで。
「打診」というのもまた存外立場が弱いものだなという、感慨も含めて(笑)。これからずっとというわけには、簡単には行きそうにないなという。

・ハリル自身について言うと、この日の性根の据わり方が、追い詰められて覚醒した本気になった、あるいは開き直ったという流れ文脈的な理由によるものなのか。
・それとも単にオーストラリアという互角以上(と目される)の相手を前にして、"アルジェリア代表"的な得意なタイプの手腕が振るえる、見知った状況に帰って来た安心感から、ある種オートマティックに「手腕」が発動しただけなのか。
・相変わらずの試合中の挙動不審からすると、後者の疑いはまだまだ強いわけですけど。
・ほんともうちょっと落ち着いて欲しい(笑)。「スタイル」とか「気性」という以上にただただ動揺している感じで、これで威厳を感じろというのも無理な話だと思いますが。
裏表無さ過ぎだろ逆にという。
・交代選手の用意も、毎回どたばたが過ぎますよね。
・え?今からアップ?みたいなことが多過ぎる。
・ちなみにでも「丸山」の(二列目)投入自体は、僕はそんな異議は無いです。驚きはしましたが。
・守備固め兼パワープレー要員でしょ?せっかくのSB兼用レフティだし、面白いじゃない。
・直前の紅白戦では先発起用も検討されていたらしいですし、力の見極めはそれなりに十分に行われていたのだろうと想像します。
・逆に最終ラインで使うには軽いと思われている可能性もありますけどね、"槙野"という結論からすると。
・だから今後も、むしろこの日のような使い方がメインになるのかもなという、丸山は。
・とりあえず"お気に入り"ではあるんだろうと思うんですけど。
・ボランチ起用とかは無いのかね。
・長谷部山口の、代わりが一切見当たらない現状からすると。

・試合は両チームとも決め手を欠く中で、原口の自作自演みたいな格好に、結果としてなってしまいましたね。
・得点シーンは形の綺麗さもさることながら、最早「決めて当たり前」みたいな感じに原口がなってるのが、頼もしかったです。
・クラブでは必ずしもそういう立場ではないわけですから、そこらへんは割りとあくまで、「このチーム」での地位向上という性格が強い気がします。
・それだけ力んじゃう選手が多いとも言えますが。
・PK献上のシーンは・・・うーん、原口一人が対応するしかなかった状況的に同情すべき点はありますが、ピンポイントではやはり、迂闊なプレーではありましたね。
・体を"寄せる"のではなく"当て"に行ってしまっては、取られても仕方がないなというかおえつらえむきだなという。
・今や守備を「第二の本職」としている(笑)原口としては、そこらへんはやや厳しく求めたいところ。
・恐らく今後もまたああいう場面はあるでしょうし。
・まあご苦労様ではあります、色々と。
・頼るのはこれくらいを上限にしたいというか。
・いる限りは心中でも仕方ないかも知れませんが、原口"的"な選手の備えは、今後しておくべきかと。
・また永井でも試してみるとかね。("斎藤学"じゃないのは確か)
・案外岡崎そのまま転用かも知れないですけど、"長い距離"を走るイメージがちょっと足りないかなあ。
・かといって浅野では、ちょっと頭の中のクオリティがまだ。
・とにかく交代要員がいないのはきつ過ぎる。
・戦術的には上手くハメたこの日の日本ですが、何にせよ終盤息切れする癖は変わらず。
・それは思うに、肉体的というよりメンタル的ブレイン的な面が大きいんじゃないのかなあと思います。
・お互い走るのは当たり前な現代サッカーの中で、結局のところみんな"疲れる"のは同じなわけですよね。
・そこで更に頑張れるチーム粘れるチームとそうでないチームを分けるのは。
・結局はそのチームに対する忠誠心、疲れて来てサボりたくなる集中が切れそうになるその気持ちに、"抵抗"する何か。
・そしてそのベースになる、チームの戦術・やり方や、それを指揮する監督に対する信頼感納得感、そういうものだと思います。
・そこらへんがまだこのチームについては、圧倒的に足りない
・選手たちがサボってるとは決して思わないけれど、余り"抵抗"出来てるようにも見えない。
・相手に負ける前に(or相手が弱くても)、自分たちで少し負けてるところがある。
・そしてそれは恐らくこれから"世界"と戦う上では大きな問題になるだろうし、むしろ決して負けてはいけない部分だとも言える。
・そこらへんもまあ要するに、これからハリルがいかに"デュエル"して行くか、チームを「自分の」ものにして行くかにかかってるだろうと思いますが。
・選手への身も蓋も無い駄目出しや、メディアとの"口げんか"にかまけるのではなくね。
「俺は悪くない」はもういいから。認めてあげてもいいからその先をよろしく。

・それにしてもメディア状況、言論状況の怪しさよ。
・テレ朝中継と僕のTLの範囲では、「ポゼッションじゃないからいけない」なんてスタートラインにも立ってない馬鹿な議論にお目にかかることはありませんでしたが。
・上記Foot!での木崎伸也氏の口から、別に聞かれてもいないのに「こんなつまらないサッカー」という言葉が飛び出して来るのを目撃(?)して、これかと。(笑)
・こうした番組上での役割も越えた発言が非匿名の"プロ"の口から飛び出す、恐らくはハリルホジッチとの直接的対応の中で醸成された"私怨"に近い悪感情・空気が、確かにメディアに漂っているのは間違いないようですね。
・スポ新的定型より、もう一歩踏み込んだ悪意、悪感情。
・金曜Foot!の中山淳さんのここんところのアンチ発言には、ハリルの"フランス"時代の失敗を見て来たゆえの不信感という事情もあるようですが。
・いずれにしても、毎度お馴染み業界ゴロ"年寄り"連中以外から、ここまで感情的な時の代表監督への否定を見るのは、ちょっとなかなか記憶に無いかも。
・まあハリルホジッチ側に同レベルの"感情"的幼稚がある、そして恐らくどちらが"先"かと言えばそちらが先だろうという観測は僕にもあるわけですが。
・ちなみに「本田が良ければ勝てた」というのは、確かにテレ朝のインタビューでは言ってましたよね。コンバート(成功)したばかりのタイミングで、何だかなあとは思いました僕も。
・ただそれにしても、何だこの話のレベルの落ち方は。
・プロなのはベン・メイブリーだけか。(いや、まあ笑)
・ここまで批判のレベルが落ちてしまうと、対応して"擁護"のレベルも落ちてしまうので。
・昨晩からtwitterを見ながら、ウーンと唸りっぱなしです。どっちにも乗れねえなあこりゃ。
・一つ構造的な問題としては、「ハリルの批判者」はそれでも一応"ハリルホジッチ"を批判しているんですけど、「ハリルの擁護者」はどちらかというと、"ハリルの批判者"を"批判"するのがメインなんですよね。
・その一段階矮小な議論の流れでハリルを"擁護"するものだから、どうも平均して説得力が不全になる。
・"積極的"な擁護の為の、本式のルートを通って来ていないというか。
・別な言い方をすると、ハリル擁護にかこつけて、「ハリルの批判者」に象徴される(と彼らが思っている)"日本サッカー"の無知・後進を嘲笑うのが真の動機だったりするので、どうにも素直に受け取れないか、あるいは過度に単純化した議論になっていることが多い。
・逆に本当にハリルがいいと思っているのか疑わしかったりするし、あるいは"いい"と思う理由付けが要はハリルの実績・名声だけだったりする。
・ハリル就任以来何回か言ってますが、オシムの時もこういう言論ははびこっていて、結局そういうタイプの"擁護"者は、オシムやハリルの敵を増やしているだけなんですよね。
・ちなみに僕の場合は、色々と隠せない感情はありつつも(笑)、「日本代表監督」としての"仕事論"に常に問題を限定・設定し直すことによって、バランスを取るように努めているわけですが。
・オシムやハリルが(本来)どれくらいいい監督かどうか"偉大"なのかどうかは、一言興味が無い
・今は問わない。
・そういう立場。否定も肯定もしない。
・まあまとめてどうでもいい話かもしれませんが、ただハリルの指導が"染みない"、ハリルホジッチがなかなか選手or日本サッカーに受けれられないことの背景に、あるいはそれと「同型」の問題が、ハリルの"擁護"論の中にあると、そうも言えないことも無いと思うので一応言っておきます。
ハリル擁護の"仕事論"というか。(笑)

なんか疲れたな今回。
不健全な話題だからかな。(笑)
ちなみに記事タイトル("揺れ動く我が国")は、「原口」と「言論」に振り回されて落ち着かないと、そういう意味だったと思います、思い付いた時は。(笑)


テーマ:サッカー日本代表
ジャンル:スポーツ
ハリルはニホンとデュエルしない。/ロシア最終予選ホームイラク戦
2016年10月07日 (金) | 編集 |
"合宿"の成果は、出ていたと思います。

ロシアW杯アジア最終予選 日本代表 ○2-1● イラク代表 (埼玉)

それにしても、カミカゼイラクよ。


・かつてのイラクは、イランなどに比べるとやや地味ながら粒の揃った、アジアでは珍しいクールな大人のサッカーをして来るチームという印象でしたが。
・今回のイラクは、最初から最後まで一本調子を恐れぬ鬼気迫るハイテンションと、どんなに疲れていようが態勢が苦しかろうが、勝負の縦パスからの組み立てのフォームを崩さないド根性ぶり、気持ちの揃えっぷりで。
・"強い"とはひとっつも思わなかったけれど、ある種の感銘を受けるチームではありました。
・戦術的にも面白いと言えば面白くて、「縦に早い」攻撃スタイルではあるのだけど、決して"ロング"パス的な組み立てではない。
・むしろ少なくともカウンター時に限っては、日本よりもパスの距離のイメージは短いのではないか。
・しかしパスが横に回る"ポゼッション"では全くなく、さりとて"カウンター"というのとも少し違う。
・でも"縦に早い"。
・ひょっとしたらドルトムント的なショートカウンタースタイルのつもりなのかも知れませんが、それがなんか独特の"ローカル"な達成のされ方をされている。(笑)
・そのローカルさの中に、"かつての"イラクサッカーの面影も見て取れないことはないんですが。
・つまり速いけど雑ではなく、細かいクサビの繰り返しでボールを前に運ぶスタイル。
・それ(その伝統)と"ドルトムント"が組み合わさると、こういう感じになるのかな?
・とにかくまあ、その"一貫"ぶり決死ぶりが、応援したくなるけどでも"悲劇"の匂いもするそういうサッカー。
カミカゼ。(笑)
・好成績を収めた五輪年代が中心の若いチームというのも、あったんでしょうね。
・例によって、見かけでは年齢感はよく分かりませんが。(笑)
・(攻撃の)組み立ての形は綺麗だけど、やや自己完結しているのとそこまでハイスキルでもスピーディでもないのと。
・最初のセットのコンパクト陣形が崩れた後は、守備がヨロヨロになるのとで。
・消耗し易いスタイルと合わせて、前2戦"健闘しながらも結局敗れた"というのは、分かる気がしました。
・少なくとも現時点では、警戒するような完成度成熟度の相手ではかったと思いますが。
・でもやられた(引き分けに持ち込まれた)と思いましたね。
・一方で吉田麻の謎のコーナー奥での粘りからのFK奪取は、"何か"が起きる感じもあった。
・「結局やられる」チームの立場に身を置いてみると。(笑)
・そして山口蛍の、吸い寄せられるような年一ミドル。さいたまの悲劇。(笑)
・何とか4年後まで命脈を繋いで、いいチームになれよ?さようなら。(蛍の光)

・で、日本。
・ハリルホジッチの指導の、特に"浸透力"に大きな問題があるのは間違い無いんですが。
・それは場合によっては、一定期間接触し続けることである程度解消出来る問題でもあって。
・だからまとまった準備期間&集中開催の本番では、さみだれの予選よりはだいぶましになる可能性は高いと・・・思ってはいましたがどっかで言いましたっけ?(笑)
・ツイッターも合わさると、そこらへんが時々分からなくなる。(笑)
・とにかく今回も、間は1ヶ月空いてはいましたが、多分物理的時間よりも"シリーズ"としての意識の連続性の方が大きいので。
・一種のそういう「合宿」効果は、出ていた試合だったと思います。
・元々そんなに複雑な&細かい指示は、出ていないと思いますしね。
・結局"フィジカル"と"メンタル"の人だし。
・「戦術」自体も、その"フィジカルとメンタル"から、自由連想的に(笑)発想されている可能性が高いというか。(笑)
・だから言うことも、やや構えが薄いというか身も蓋も無いものになることが多い。
・ちらっと見た現役時代の威風堂々とした立ち姿を見ても、「名選手」型の監督なんだろうなとは思います。
・"なぜ出来ない?!"で終わってしまうことのしばしばある。
ジーコ型釜本型というか。(笑)
・とにかくまあ、そうね、やや曖昧な記憶ですが、「二次予選の良かった時」くらいには、戻って来た試合だったと思います。
・"これ以上"があるかは、よく分からないですけど。

・"よく分からない"のは、その「二次予選」があっさり忘れられた浸透力の問題がやはり一つ。
・それからハリルホジッチの"教え"自体に、さほどの奥が無いという、今言った問題が一つ。
・ただ実際のところサッカーは、"奥がある"から強いとも、"奥が無い"から弱いとも、限らないわけで。
・チームの強さは、あくまでチーム単位、個々別々。
・だから問題は、その"ハリルホジッチの"サッカーを"日本代表が"やるということ、やった場合どうなるかということ。
・ただそれについて僕が言いたいのは、世界の趨勢とか日本代表の現在地とか、そういう深遠な(笑)話ではなくて。
・割りとミニマムに、ハリルホジッチの「選手選考」の問題。(&発掘育成)
・...どういうことかと言うと。
・つまり仮にハリルホジッチの指導に"奥が無い"としても、そこに日本(代表)サッカーのカルチャーに変革を要求する、一定のインパクトがあるのも確かなわけで。
・過去にそれをしようとした監督、そう言うに足る"新戦術"を持ち込もうとした監督は、いずれも大胆な選手の選び直しをしている。
・加茂周もトルシエもオシムも。
・加茂周のゾーンプレスは(わざわざ一世代遡った)バルセロナ世代の大学サッカー系選手たちの地味秀才の真面目さに支えられていたし、トルシエの"創造"はシドニー世代の選手たちの呑み込みの良さと英才教育の余裕に支えられていた。オシムの"オシムチルドレン"については、今更言うまでもない。
・今回のハリルホジッチも、それをすべきであったと思うし、実際最初はそうするようにも見えた。
・しかし気が付くと&割りと早々に、「海外」ブランドの"格付け"に頼った酷く最大公約数的なものに収束しているのは、ご存知の通り。
・ハリル個人の問題は置くとしてそういう選考になっている根本・最大の理由としてあるのは、あっさり言ってしまえば「日本のトップ選手の海外進出が常態化した」からだと思います。
・思いますというか、そうでしょう。(笑)
・無い袖は振れないわけですから。(笑)
・決まり文句のように言われる、「日本が世界と互角に戦う為には、もっとどんどん日本人選手が海外に出て行くのが当たり前にならないといけない」という"理想"が、一定程度実現した結果として、今日がある。
・その恩恵を本格的に受け始めたのは恐らくザックが最初だったと思いますが、ザックの場合はそもそも日本人の技術リスペクトの"ドリームチーム"サッカーだったので、ブランド順に選ぶのも筋が通るというか収まりが良かった。
・"ブランド"でカバー出来ない部分についての手当・工夫は、十分だったとは言えないとしても。
・次のアギーレは、比較的育成・発掘的な監督だったようには思いますが、まあ期間も短いし何とも言えないところが多い。
・問題はその次のハリルホジッチで、やろうとしているサッカーの性格からすれば実績や所属クラブにこだわらず、もっと「自分の」選手を作り出して行く必要があったと思いますが、なまじ頼れるブランド・権威があるゆえに、どうしてもそちらに引っ張られて中途半端なままここまで来てしまった感が強い。
・また問題なのは、そうして"頼られ"た海外の「実績」選手たちが、言うほど「世界」的普遍的なサッカー選手になっていないことで、ほんの一部を除いて。
・「外国人」監督がサッカー的意思疎通について当てに出来る程に。
・それなりに成功してはいても、あくまで「日本人」選手として成功しているだけで、帰って来てやっているプレーも「日本人」のもの。
・だから結果として、勿論「日本人選手の海外進出によって日本が弱くなった」などということは無いとしても、こと選手選考の創造性効率性については、不自由や縛りが増えた割りには確実性は増していないという、少し困った状態にある。
・招集の困難や練習時間の問題とはまた別に、「チーム」としての徹底性完成性が、以前より低くなる傾向が出ているという。
・「それ」用の選手でちゃんとチームが作られている率が低いというか。

・以上が"日本代表の選手選考"という問題についての現在の一般的な構造で、つまりそうした事情もあって"合わない"選手を使ってどれくらいハリルサッカーの伸びしろがあるのかというのが、上の疑念ですが。
・まああと二年弱あるので、その気になれば何とかならないことはないかも知れないですが、ここまでのハリルホジッチのやり方を見ているとその"その気"自体にも疑念がある。
・「予選突破までは」と割り切っているのなら、いいんですけどね。
・例えば(と言いつつ他の例は浮かばないですが笑)宇佐美に対する"我慢"のように、ハリルホジッチに"育成"的な感覚が皆無ということはないんでしょうけど。
・ただ「素材」や「ポテンシャル」を見つけてそれを「作り上げる」「仕立て上げる」喜び・興味というよりも、あくまで「現在」の「絶対値」「総合値」を基準にその(自らの欲する)必要レベルからの誤差や欠損分を、どれくらい"我慢"出来るかという、そういうくらいの感じ。
・もしくはその"我慢"の幅が、余り広くない。
・宇佐美についても、たまたまボールテクニックの「現在」「絶対値」が既に必要レベル(以上)に達していたから、他の部分について比較的我慢が利いたという、そういう感じかと。
・だから"教祖"的戦術家でありながら、信者の教育や"洗脳"には興味が無い、勝手についてくるものだと思っている呑気なタイプというか。
・単に「戦術家」なのに「セレクター」といういびつなタイプと言ってもいいですが。
・まあ彼が自分の戦術を"戦術"だと思っているかには、少なからぬ疑問がありますが。
・つまり戦「術」というのは基本的に一種のトリック、多くは弱者が強者に勝つ為の工夫であるわけですが、彼の場合は「強者」ゆえに見える"簡単"なこと"自明"な理を、そうじゃない人にも無邪気に求めているだけというか。
・まあ「名選手」タイプという、またその話にはなりますが。
・あるいは"戦術"の持つ「超」現実性、「脱」現実性、それ自体が彼には無縁のもの。
・彼に見えるただ一つの現実を他人にも求めているだけなので、そもそも"我慢"したり"育て"たりする意味自体が、余りよく分からない
・それでやれる時もあったりやれない時もあったりは過去にもしたでしょうが、ちょっとここ日本では、"やれない"率が今のところ高いかという。
・その時の対処法が、多分彼の過去経験やメソッドの中には存在しない。
・ただただ、狼狽したりムキになったりしているだけで。
・結局彼が今少し嫌われ気味なのは、来る時に持って来た結論・信念を繰り返すだけで。
彼自身が変わろうとも進化しようともしていないように見える、日本が悪いと言っているだけに見えるからで。
・まあその必要性自体を、そもそも感じないなら仕方無いんですけど。
・その範囲内で、何が出来るか、どれだけ出来るか。
・"出来た"ことがどれだけの効力を持つのか。
・とりあえずはそういう問題になると思いますが。
・目的は「ハリルホジッチが創造的な仕事をすること」ではなくて、「日本が勝つこと」ですからね。(笑)
・勝ちゃあいいんですよ。(笑)
・我々が本当にそれだけを目的に「日本代表」を見ているのかについては無視出来ない疑問はあるわけですけど、いずれにしてもまあ、それは通りすがりの外国人監督に言うことではない。
お仕事だけの付き合いになりそうですが、お互い頑張りましょう。(笑)

・それにしても、"適材適所"よりも"総合力"で選手を選び過ぎる使い過ぎる感は否めないわけですが。
・ここまでを振り返ると。
・「欧州」とか「教育」とか抜きにしても、それは"依存心"と言うのではないのかなという。
・監督も少しはデュエルせい!というか。
・まあもういいです。(笑)
清武のパスの実効性は、ほとんど中田英寿以来というべきもので。
・剛のヒデと柔のキヨという感じでもありますが。
・とにかくああいう「世界」基準でゲームコントロールしてくれる選手がいて初めて、それぞれの選手の(潜在的な)「世界」性も発揮されるというところはあるので。
・全員サッカー(笑)とはいえ、やはり特別重要な選手(役割)とそうでない選手という区分けはある。
原口についても勿論言いたいことは沢山ありますが、大きな論題の一部として考えているのでまた別の機会に。
酒井宏は"狙い"が正鵠を射ている率が高まっている気がしますが、残念ながら精度が今一つ伴わないのは、"当意即妙"よりも"型"の選手だからか。
・惜しいプレーは多いんですけどね。
本田さんの"ヘディング要員"性(笑)。割り切って使えば、逆に面白いかも。
・含めて武藤待ちかも知れないですけどね。
・あと大迫か。

ま、これくらいで。
すぐ次もあるし。


テーマ:サッカー日本代表
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