ヴェルディ等サッカー、漫画、アイドル 他
第一部・完。/J1昇格プレーオフ準決勝 福岡-東京V
2017年11月27日 (月) | 編集 |
ロティーナ及びスペインサッカーとJリーグの一年。

J1昇格プレーオフ準決勝 東京V ●0-1○ 福岡 (えがおS)

リカルド・ロドリゲスについても少し。


・まず反省会。
・34節名古屋戦で大破されて以降は。
・4連勝を含む6勝1敗1分と好成績でフィニッシュしたものの。
・1戦1戦は要は行き当たりばったりというか結果オーライみたいな感じで過ごしていただけなので、いざ"この1戦"となってみた時に"ぶつけるもの"が意外と曖昧というか大したものが無かった、成績ほどの強みは無かったと、そういうことは言えるかなと。
・リーグ最終徳島戦も、"この1戦"と言えばそうだったんでしょうが、あの時はロティーナのピンポイントの徳島対策によって、その対策自体の効果はともかくとしても、チームとしてのまとまりは、少なくとも確保出来た。
・そういう意味ではあれは"成功"だったというか、あれが無ければもう1戦早く、この日のような"馬脚"を現すことになっていたのかなと。
・ものすごーく結果論ですが。(笑)
・ただこの日は、戦前の予想通りではありますが、相手が全然違うこと、「勝たなくてはいけない」前提があったことで、徳島戦のような分かり易い"対策"は、打ち難かった。
・そしてその結果強いられたのは、余り得意とは言い難い戦い方だった。
・つまり最終的に5位という好成績を挙げたものの、どちらかというと守備に特徴のあるチームカラーであり、また"戦力優位"が生じたのはドウグラス覚醒後のアランとの"両外国人揃い踏み"の僅かな期間でもあり、余り"引いた相手を崩す"ということをメインテーマにした戦いはして来なかった。
・中位に沈んだ後半は特にそうでしたし、上位をキープしていた前半はたまにそういう場面はあったものの、特に解決はされないまま(または攻撃に偏することでバランスを崩したりしながら)、成績降下によって4-1-2-3へのシステムチェンジで戦い方自体が変わり、そこらへんは曖昧なまま棚上げされていた。
・そして"復活"をもたらした4-1-2-3サッカーは、猛プレスからの快速トランジションによるカウンターアタックを本質としたものだった。
・そしてそれすらいっときの機能性は既に失い、最後に徳島を破ったのはむしろ開幕時に近い守備的スタイルで、その後でいきなり本格的に引いた福岡をどうにかしろと言われても、正直どうもならんというか無い袖は振れないという感じで、見ようによっては無抵抗で、大事な1戦に敗れてしまいました。
・だから「しょうがない」というのが、結論にはなりますが。
・他の選択肢としては、徳島戦同様に守備重視で0-0で引っ張って、カウンターやセットプレーで機会を窺う、あるいは後半一気に戦力投入で時限付きアタックを仕掛けるという、そういう戦い方でしょうか。
・この日のぎこちない攻撃やあやふやな守備を見ると、そういうやり方もありだったとは思いますが、「勝たなくてはいけない」立場からすれば、前がかりに行くのも決して"間違い"とは言えない。
・だからまあやっぱり、しょうがないなというのが、結局は常識的な落ち着きどころにはなると思います。

・それはそれとして。
・"たられば"ですらない愚痴を言わせてもらうとすれば。
・まず一つの「チーム」「システム」として考えた時に、ヴェルディの4-1-2-3の機能性の隠れた妙味の一つは、「田村の右サイドバック」にあったように思うんですよね。
・あの守備を固めつつも意外なほど当意即妙の攻撃参加が、型通りのシステムの機能性にアクセントを加えていた。
・前の試合徳島戦では、井林の欠場という事情はあるにせよディフェンスでフル出場していただけに、流れでそのまま使っても良かった気はしますが、選ばれたのはいい加減さすがに評判も良くない、毎度窮屈そうな"右サイドバック"安在でした。
・前線で言うならば、これも"良かった頃"を思い出すならば、二外国人+安西の組み合わせ方としては、アランは(この日の)右ではなく左で、主にカットインシュートやセンターのドウグラスとの頻繁な入れ替わりの中で機能していたわけですし、一方安西は安西で、左サイドの突破屋としてではなく、利き足右サイドでのむしろ"ゲームメイカー"的な多彩なプレーで、攻撃をリードしていたはずです。
・その時々事情はありますから、ずーっと4-1-2-3基本でやっていた流れならば、僕も今更こんなことを気にしなかったかも知れませんが。
・ただ前の試合の非常に意志的な3-4-3(3-5-2?)で一回その流れがストップされ、再スタートで次のターンへ、しかも「点を取って勝たなくてはいけない」というテーマがはっきりしている中で。
・"徳島戦スタイルの継続"ではなく、"攻撃"モードを選択した以上、その攻撃力総合力を最大化するという目的を意識した時に、「良かった」組み合わせというものを改めて思い出して何か不完全燃焼感が残ってしまったという、そういう話です。
・一人全てを背負って見え見えの"突破"一本で苦闘する"左サイド"安西を見ながら、ということもありつつ。

・繰り返しますけどこれはたらればですらもない、"こうしたら上手く行った"と、僕が思っているかどうかすら怪しい(勿論全然思っていないわけではないですが(笑))ふわふわした話ではあるんですけど。
・問題は多分、ロティーナの神経質な"左右"のこだわりに若干うんざりしつつ、かつこだわるならちゃんとこだわれよと、だいたいあの時4-1-2-3に移行する直前の安西は逆に"左"サイドで躍動していて、それをわざわざ右に持って行ったことに当時の僕は疑問をつぶやいていたわけで。
・そこまでして右がいいなら右で使えばいいじゃんという、なんか何周かしたややこしい議論でもあるんですけどねこれは。(笑)
・(同様に右で活躍していた)アランの左コンバートもそうでしたけど。
・実際には"徳島戦"の状態から、それを基準に「ずらす」形で攻撃寄り4-1-2-3寄りにシフトしたのがこの日のスタメンなんだろうとは思いますが。
・そうそう理屈通りには行かなかったねと、これも結果論ではあります。

・根本的には多分、ロティーナが、あるいは徳島のリカルド・ロドリゲスさんもそうですが。
・チームを"チーム"として、一つの完成された全体として、"理想"形を目指すものとして余り考えていないということにあるんだろうと思います。
・リカルド・ロドリゲスさんに比べればロティーナは、少なくともフォーメーションについてはより(一世代?)保守的ですけど。
・ただいずれにしても細部の機能性や時々の対応性、近場の、目の前の現象に"対"するものとして、"変化"の「相」としてしか考えていなくて、我々が馴染んで来た何というか「アイデンティティ」的な発想は、余りしないことにあるんだと思います。
・それゆえのたまの理解し難さというか、落ち着きの無さというか。(笑)
ロティーナに関してはそれは少なくとも今季の限りでは、特にプラスでもマイナスでもないというか、良し悪しだな色々だなという感想にとどまりますが。
リカルド・ロドリゲスさんの場合は多分幾分か"害"の方が大きくて、つまりあれほどの瞬間クオリティを誇った'17徳島がプレーオフ出場すら逃す羽目になったのは、"クオリティ"を"チーム"として回収して安定させる、「既成事実」化させる機能が、リカルド・ロドリゲスさんのチーム作りに欠けている面があったからだろうと僕は思っています。
・僕自身、「全部見た」と自慢げに言いながらも、"変化"を細かく追っていたのはある時期までで、いつしか飽きてしまって流し見に移行していました。(笑)
・どうせあるレベル以上には行かないのは分かってしまったというか、負けよりは勝ちの方が多いだろうし定期的にとんでもない攻撃や得点は挙げるだろうけどだからといって突き抜けて強くはならないというのが、見切れてしまったというか。
・"クオリティ"(と"対策")力ずくでは、突破の難しい側面が、"チーム"作りにはあるらしいというか。
・一つの言い方ですが、Jリーグの既存監督の上位クラス、例えばJ2で言えばチョウ・高木・反町各氏らですが、彼らがもしリカルド・ロドリゲスと同様の"クオリティ"を手にしたならば、確実にリカルド・ロドリゲスよりも上の総合力のチームを作るだろうと、そう思います。
この前も言いましたが、やはり"J2で6位にも入れない"というのは、言い訳の利かない成績なわけで、本当に楽しませてくれた素晴らしい監督だけど、「合格点」なのかと言われると徳島の戦力と見比べても、微妙な判断になると思います。
・ロティーナは勿論、合格ですけどね。
・言ってしまえば"マネージメント"という、よくある言い方にはなるんですけど。
・とにかくアイデンティティ舐めんなよと、言いたいところではあります。
・とりあえずグアルディオラ以外対しては。(笑)

・一つくらいは上に上がるかと思った(エスナイデルジェフ含めた)"スペイン"系監督のチームは、結局全部残留してしまって、かつ継続のようですね。
・「成果」はあったはずなんですけど、確かに
・来年も3つ見るんでしょうか、僕。(笑)
・とりあえず三人三様、それぞれに楽しませてもらったのは間違い無いです。
・皆々様も、一年間ご苦労様でした、お付き合いありがとうございました。


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テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
山が動いた。/東京V-徳島(’17)
2017年11月20日 (月) | 編集 |
"最終節"のマジック炸裂?

J2第42節 東京V 〇2-1● 徳島 (味スタ)

未だに色々と、信じられないです。(笑)


・まず最初に言っておきたいんですが、ヴェルディが勝った、プレーオフ進出を決めたのは勿論大変喜ばしいんですが。
・一方で結果として徳島の息の根を止めてしまったのはとても悲しいというか、予想外というか、心の準備が出来ていなかったというか。
・千葉の試合結果を確認して、えっえっえっと、二度見三度見してしまいました。
・出し抜いたのが松本ならば、キャラクター的にもありそうな話ですけど。(笑)
・ヴェルディとジェフが勝ち残って徳島がその両者の下という最終結果に、"サッカーファン"としてどうしてもしっくり来ないというか胸が痛い部分があるというか。
・それだけ今季徳島とリカルド・ロドリゲスが見せてくれたものは、極東の二部リーグで見られるものとはとても思えない感動的なもので。
・「日本サッカー」の中でしかるべき地位影響力を持つべきものだと、日本サッカー全体の為にも思ってしまうので。
・それがこの結果では、"消えて"しまってもある意味自然というか不公平とは言えないところがあるわけで。
・とりあえず、悲しいなと。来季以降どうするのかは、知りませんけど。
・このまま続けてくれるにしても、一年待たせるのもなんか申し訳ない感じ。役不足というか舞台不足というか。
・まあ勝ち切れなかったこと、この最終成績に理由が無いわけではない、決して"運が悪かった"わけではないとも一方で強くは思いますが。
・でもやっぱり、悲しいです。僕は。
・勿論ヴェルディもジェフも、それぞれによくやったとは思いますが。
・徳島のそれと比べると、ヴェルディは所詮"まあまあ"というレベルだし、ジェフにはどうしても"札束で殴ってるだけじゃん"という部分が残りますし。(笑)
・やはり徳島と同レベルのサッカー的感動は。
・...というのが、今年一年、この3チームの試合をほぼ全部見て来た僕の立場からの感想ですが。
・ふう。
・まあ。負けるのが悪いんですよ!(最後にそれ?(笑))
・バカヤロウが。(涙)

・さて試合ですが。
"予想"はまあ、当たったと言えば当たったのかな?(笑)
・徳島はやはり小細工せず猛然と攻めて来ましたし、一方でヴェルディ/ロティーナは"策"でそれに対応しようとして、しかしそれほど上手くはいっていなかった。
・耐えて耐えてセットプレー2発で勝利と言うと、いかにも"してやったり"な試合のようですけど。
・とてもそんな余裕のある試合内容では。
・レギュラーCB井林を欠いたこともあって注目されたスタメンですが、結局田村を右CBに起用しての3バック、かつ安在を右安西を左に対面サイドのマーカー気味に配した、変則的&ガチガチに近い守備的布陣。
・井林に加えて中盤の守備を支えていた渡辺コウタまでを体調不良で欠いていたという事情が、どこまでこの選択に影響していたのかは不明ですが。
・僕の予想では、コウタがいても多分布陣的にはこんな感じになったのではないかと思いますが、まあそれはもう確かめようがないのでいいとしましょう。

・とにかくそういう決死の布陣で臨んだヴェルディでしたが、それでも徳島の圧力を止められていたとは言えないと思いますし。
・追いつかれてからはどんどん余力が無くなって行って、まさか勝ち越せるとは全然思ってなかったです。
・振り返っても、何だったんだろうなあの点はという感じがします。
・"場"の力が取らせてくれた点か、あるいは今まで使えなかった力が朦朧とする意識の中で突然使えるようになったのか。(笑)
・とにかく「ヴェルディが」取ったという感じが、全然しないんですよね。
・特にセットプレーが得意なチームでもないですし。あんな大事な時に普段出来ないことが出来るようになるかねという。
・リカルド・ロドリゲスさんの心がけにどんなマズいところがあったのか、地元の神社にどんな失礼なことをしたのか。(笑)
・とにかくマジカルでした。
・あのまま引き分けでも何とかなりそうな空気ではありましたが、結果的にはならなかったわけで。
・まあほんとに、良かったなというか嘘みたいだなというか。
・駄目だったら・・・後悔は残りそうでしたね。
・要するに相手の良さを消すことに専心して、こちらの良さはほとんど出せない(出さない)試合だったわけで。
・安西が鬼神の運動量でチャンスを作っていたのでそこまでそういう印象は無いかも知れませんが、あれははっきり言って「計算」していいレベルのプレーではないですから。

・いや、ロティーナが間違っていると言ってるんじゃないですよ?
・ただ"後悔"が残ったろうなと言っているだけです、(安西を加えた)"看板"3トップを、未使用のまま敗退したら。
・それだけに、本当にほっとしています。良かった。ふう。
・まあほんとに間違ってはいないですよ、実際対戦してやっぱり徳島は強くて、ここ2試合くらいの馬なりサッカーでは、ズタズタにされた可能性は大きかったなと、改めて思いましたし。
・"右"で窮屈なプレーを強いられた安在ですが、その中から左足一発でチャンスに絡むというのは、多分"ゲームプラン"に近い、イメージ通りだったと思いますし。
・必ずしも「好調」ではない中で、役割がはっきりしている分、最近に無く気迫を感じたプレーでした。
・アランは単純に体調が悪いんでしょうね、ことここに及んでここまでプレーが落ちるというのは。
・ついつい、"無尽蔵"の活力を期待してしまう選手ですが、こんなにフルに頑張ったのは本人初めてに近いでしょうし。
・潮音の負傷退場は、正直がっかりしました。アクシデント絡みとは言え。
・橋本がいてくれて、しかもいきなりシュートまで打ってくれて、随分そのがっかりムード救ってくれましたが。
・それでも引き分けが精一杯かと思ってたんですけどね。
いやあ。(笑)

・そして"未体験"ゾーンへ。
・アラン、コウタ、潮音とコンディションの怪しい選手も多くて、正直そんなに余力があるチーム状態には見えませんが。
・ここからもう一回上がってくれるのか、あるいは頑張り切ってくれるのか。
・"緊急布陣"は続行なのか、あるいはまた何か別の考えで行くのか。
・徳島と福岡では全然違うタイプの相手ですしね、蓋を開けてみないとという、感じではあります。
・コウタが戻って来られると、随分"復活"感はありそうですけど。

・いやあ。
・欲が出て来ますね。(笑)
・"決勝"はまた緊張しそうですけど、"準決勝"は割りとまだ「挑戦」的な感じでいけそうな気も。
・待っているのは、どんな週末だ?
・...そうそう、たかだかプレーオフ進出で、『山が動いた』を使っちゃうのはどうかと心配する人もいる(?)かと思いますが。(笑)
・大丈夫です、まだ『扉が開いた』が残っています。(笑)
・是非、使わせて下さい。
・決勝後に。


バイバイ、2017リカロド徳島!


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ジャンル:スポーツ
今更特に言うこともなし。/東京V-山口(’17)、京都-東京V(’17)
2017年11月12日 (日) | 編集 |
J2第40節 東京V ●1-2○ 山口 (味スタ)
J2第41節 東京V 〇1-0● 京都 (西京極)

とうとう最後まで、十分過ぎる可能性が残りました。期待はしていたけど、信じていたとは言えません。(笑)


状況を整理しますと、

5位 徳島 勝ち点67 得失点差+27
6位 東V 勝ち点67 得失点差+14

7位 松本 勝ち点66 得失点差+17
8位 千葉 勝ち点65 得失点差+11


(6位以内になる)可能性があるのはこの4チーム。
その最終節の対戦相手は

東V徳島
松本-京都
千葉-横C

その結果として可能性のある勝ち点は、

徳島・東V ○70△68●67
松本 ○69△67●66
千葉 ○68△66●65

ヴェルディは勝てば勝ち点70で文句なし。
分けると徳島も同勝ち点でかつ得失点差で負けているので徳島を上回ることは無い。
だから松本に勝たれると松本と徳島の下になってその時点でアウト。
松本が引き分け以下の場合、千葉が4点差以上で勝つと得失点差でアウトで、3点差だと得失点で並ぶけど、総得点で負けるのでアウト、2点差勝ち以下ならOK。
負けた場合、当然徳島には上回られて、松本か千葉が勝ったらその時点でアウト。松本が引き分けた場合も得失点でアウト。

なるほど。なるほど。


まあ松本と千葉のどちらも勝たないと期待するのは馬鹿馬鹿しいので、徳島に負けてしまったらその時点で基本諦めでしょうね。
問題は終盤まで同点の時に、リスクを犯して勝ちに行くかどうか。
他会場の情報を取れるとしても、相手が2チームなだけに、余程はっきりした途中経過でないとなかなか方針が決めづらそう。

うーん、痺れる。(笑)

そもそも対戦相手の徳島をどう見るかですが、僕一応ここまで全試合見てるんですけど、正直よく分かりません。強い時は強いんだけど、強くない時も少なくない(笑)。クオリティが低いことは滅多に無いですけど、それが得点や勝利に結びつくかは、毎試合始まってみないとよく分からない変なチーム。
すいません、役に立たなくて。(笑)

最近は慎重に立ち上がる試合も無いではないですけど、それで結果がいい記憶が余り無いので、普通にガンガン来そうな気はします。"スペイン対決"でもありますし。リカロドさんがあの気性で大人しくしているとも。
ちなみに相手に合わせて何か狙った時も、最近ではあんまり上手く行ったイメージは無いですね。
すっかり何というか、"頭はいいけど要領の悪いチーム"というチームカラーです。(笑)

ただロティーナも何か張り切って狙って来る可能性は結構あって、それが例えば4バックで安在右サイドみたいな無理やりなやつだと、いい予感が無いですね。
はあ。最後にこの顔合わせかよ。疲れるぜ。(笑)


ヴェルディのチーム状態としましては。
基本的には、ロティーナのかけた"魔法"は解けて、中長期的には"崩壊""弛緩"の途中だと思います。
ただ幸い残り試合が少ないので、壊れ切るところまでの"暇"はそもそも無いでしょう。
要するに限りなく等身大でやっている状態ですが、"魔法"ではなくても"しつけ"自体は十分に残っているので、そんな無様なことにはならない。ただ結構、試合の入りは既にまちまちというか、不安定な感じにはなってますね。
プレーオフに入ればまた違う感じで締め直して来るとは思いますが、"リーグ戦"の一つである徳島戦はどうか。単純に最終(決)戦の緊張が、どう出るかという問題もありますし。

明るい材料としては、アランが京都戦の決勝点で、また上がって来てくれそうだなということですかね。
井林の出場停止は、井林個人のクオリティ的にはそんな大したことではないような気もしますが、何せずーっと中心だった選手ですから、いなくなった直後の試合は混乱する可能性も。
だから3バックにするのか、それともCBの数が減ったから4バックにするのか。

あんまりこういうことを考える人ではないんですけどね、さすがに考えます、残り1試合だと。(笑)
いやあ、痺れますね。


・・・何で最後徳島なんだよ!!(発作)
皆さん良い週末を。(今週の話?来週の話?)


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"始祖鳥"は知らなかった & 5連勝ならず
2017年10月30日 (月) | 編集 |
まずは『FOOT×BRAIN』(10/29)「東京ヴェルディ~シリーズ・オリジナル10検証」の感想。

1.
チームエンブレム

logo_verdy_2015new

がコンドルではなくて始祖鳥だというのは、初めて知りました。
「企業スポーツ」と「プロスポーツ」の"合いの子""分かれ目"みたいな自意識なんでしょうか。(笑)
2.
"ラモスの京都移籍がチーム凋落の始まり"という歴史観は全く賛成出来ませんが、思い入れは人それぞれでしょうからそこはまだ我慢しましょう。
3.
でも"凋落史"に「読売新聞撤退」が全く出て来ないというのは、何の"忖度"だか知りませんが、ただの偽史でしょう。
4.
挙句凋落の理由を問われた都並・北澤の両OBが、「複雑で一言では言えない」という意味の答えをもっともらしく答えていましたが、いやいや「金が無くなったから」でしょう、仮に"複雑"なところがあったにせよ、まずそれを言わないと話にならない、また忖度ですか?とちょっと呆れました。

まとめて予想を遥かに下回る下らない内容でした。初心者の勉強にすらならない。
そして相変わらずのウチのOBの、使えなさという。
「選手・松木安太郎」の話は、少し面白かったですかね(笑)。多分確かに、いい選手だったんだろうなと思いました。
選手ラモスの指示が細かくて的確だったというエピソードもありましたが、それをなぜあそこまで指導者・評論家として「言語化」出来ないのかと、また考え込んでしまう事項でもありました。


以上です。
これでフリューゲルスの時に全日空のぜの字も出て来なかったら、逆に尊敬しますが。(笑)
でも"F・マリノス"が無視されることくらいは、普通にありそうな気がします。



続いて"5連勝出来なかった"問題。

J2第38節 東京V 〇2-1● 岐阜 (長良川)
J2第39節 東京V △0-0△ 福岡 (味スタ)


いやあ、強くなりましたね。
どちらも別に会心の内容会心の結果ではありませんが、ちょっと前まであんなに必死にやっていた4-1-2-3をもうすっかり自然体で、各選手の自発性がバリバリ乗りながら、でもちゃんと"忠実"にもやれている。
名古屋戦で粉砕されて一回は追求をやめた型なので、"最高到達点"は特に上がっていないと思いますが、柔軟性や安定性が上がった分、試合中の安心感はもう段違いです。"好不調"とは違う次元で基本的にちゃんと「戦え」ているので、チームを誇らしく思えます。

勝ったり負けたりは色々あるでしょうけど、こう言っては何ですが僕はもう満足してしまっています。(笑)
前回言ったように、今のチームをロティーナが"目指して"いたとは思わないですが、しかし一方でロティーナが行った様々な努力やコーチングが、回り回って"実って"いる、それは確かだと思います。
リカロド徳島のような戦術的な華やかさはありませんが、このまま行けば亀がウサギに(?)勝ちそうな気配で、色々と考えさせられる事例ではあるかも知れません。

個別に改めて見ると、やはりドウグラス・アランと、預けどころが"二つ"あるというのは、かなり有利ですよね。
といって別にツインタワーなんて武骨なものではなくてそれぞれタイプが違うので、布陣も柔軟に組める。
去年までなら2トップでやりそうな組み合わせでもありますが、この二人+日本人の「3トップ」の形が、かなり融通が利いていい感じですよね今更ながら。
結局前にその二人がいるから、中盤も走り甲斐があるし後ろも我慢し甲斐があるしと、頼っていると言えば頼ってはいるわけですが、それもまた逆に「一人」ではなくて「二人」であることの幅が救っている感じ。

まあとにかく、厚くない選手層を上手く使っている、いいチームにはなっていると思います。
カルマルが使えないのは、大きな誤算ではありますが。(笑)
それでも何というか、井上潮音の復活に僕が大騒ぎしないような、すっきり最適化されたチームには。


残り3試合、変わらずいい戦いを見せてもらいたいものです。
そして出来ればプレーオフへ。(凄く普通)


テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
東京V-町田(’17)、東京V-山形(’17)、群馬-東京V(’17) メモ
2017年10月16日 (月) | 編集 |
3連勝すか。

J2第35節 東京V 〇3-1● 町田 (味スタ)
J2第36節 東京V 〇3-1● 山形 (味スタ)
J2第37節 東京V 〇2-1● 群馬 (正田スタ)

サッカーって不思議。チームって。


・正直2連勝目まではあんまり手ごたえが無かったというか、こんなんで連勝出来るものかしらんと、2つの大連勝以外"連勝"の出来ていないチームのサポとしては首をかしげていたんですが。
・3つ目には、"本物"感がありました。
負けそうでしたけど(笑)、一番。
・カンスイルが下がってくれなかったらヤバかったですけどね。
・でもまあ、試合内容は良かったと思います。
・どこが強いとは言い難いんでけど、むしろその焦点の"絞れない"感じに、強さを感じました。
・充実感というか。
・...つまり今までの2つの"大連勝"は、それぞれ「3-4-3」「4-1-2-3」によるある程度フィックスされたやり方が"ハマ"って。
・相手が戸惑っている内に一気に星を稼いだ面が強かったですが。
・今回のはそこまで"鮮やか"なものではなく、ヌルヌルなし崩し(?)に、"最終"的にそこまで持ち込んだという、そういうしぶとさ構えの深さを感じました。

・"システム"的見地から言うと。
・4-1-2-3のチームが名古屋戦でとどめを刺されて。
・3-4-3に戻すのかしらんというのが僕の予想でしたが。
・まあ戻したと言えば戻したわけでしょうね、少なくとも続く町田戦のスタメンの選択の時点では。
・しかしそこからの3連勝を支えたのは、3-4-3の機能性そのものというよりは、それと4-1-2-3との、使い分けの柔軟さで。
・それをもってロティーナの対応力が凄いとかネルシーニョを思い出す的なコメントも見られるわけですが、嘘ではないけれどちょっとうーんという感じ。
・確かに結果的に"使い分け"られてはいるわけですけど、ただその"為に"、その計画の下にロティーナがシステムを運用しているとは、余り思えないので。
・なぜかというとロティーナが4-1-2-3を導入した時の流れとしては、開幕から貫いていた3-4-3ベースのやり方がいよいよもって行き詰って。
「大きな変化が必要かもしれない」という発言と共に、ある意味"決死"の面持ちで(笑)システムチェンジを行ったわけで。
・3-4-3にしろ4-1-2-3にしろ、ある程度それぞれのやり方に"殉じる"ような、むしろそういう姿勢でロティーナは、システムを扱っているように見えます。
・少なくともヴェルディでは。スペインではいざ知らず。
・"使い分け"前提だったネルシーニョや、完全(?)機能主義のハリルホジッチとは違う。
・意外と「スタイル」派であるというか。
・ヴェルディの準備不足という問題はあるにしても、ネルシーニョの時だって"3バック"や"使い分け"の準備なんて、ヴェルディは出来ていなかったわけで。
・かなりの程度、ロティーナ自身の姿勢がそうなんだと僕は思います。
・それぞれを"一途"(笑)にやった結果、その成果の「足し算」として、"使い分け"が出来るようになっているだけというか。
・そういう希望は持っていたにしても。
・逆に言えば、3-4-3で勝ち続けられれば、最後までそれでやったと思います。"対応"もその範囲内で。
・4-1-2-3にしても、それは同じ。
・ロティーナが"凄い"とすれば、"戻した"3-4-3や、更に慌ただしく戻した4-1-2-3が、割としっかりと、何事もなく出来ていたことで。
・それぞれをちゃんと仕込んであるんだなと、例え教科書的ではあってもと、そこらへんは底力を感じました。
・ただ"計画"通りだともそれが"持ち味"だとも思わない。
・ロティーナだって変化・成長するわけで、あんまり「元から」凄い的な予定調和に持って行ってしまうのは、不毛な感じがします。
・ハリルについても言ったように、僕はその監督が"凄い"か"凄くないか"という、二択的価値判断的な評価には、興味が無いというのもありますし。
・下す必要の無い"判断"だと思うというか。
・与えられた現象を追えばいいだろうと、伝記を書くわけじゃあるまいし。
・それはともかく。(笑)

・とにかくそのことでチームに何が与えられたかというと。
・それはリラックスというかシステムからの解放というか。
"生徒"であることからの卒業というか。
・3-4-3も4-1-2-3も、それ自体ではそんなに頼りにはならない。
・ならばもう、自分たちでやるしかないと。しのごの言っててもしょうがないと。
・「やり方」で勝つのではなくて「サッカー」で勝つんだと、そういう何か、一つ覚悟が決まったというか"身"が入ったような感覚は、無くはないです。
・特に新機軸がなく、"復習"状態に入ったことで、ようやく今年のチーム(がやって来たこと)をそれぞれが俯瞰出来るようになったというか。
・まあ名古屋戦惨敗後の初戦の町田戦で、町田の特殊なチーム戦術の裏をお得意のスカウティングで取れたことは、大きく助けになったとは思いますけどね。
・とりあえずよりかかるものがあったというのと、その"遂行"に専心することで、余計なことを考えずに"システム"の問題も、ついでにフラットに出来たというか。
・だから何というか、「3-4-3に戻した」というよりも、「システムにニュートラルになった」と、風景としてはそっちの方が近くなっていると思います。
・ロティーナの第一の意図としては、やっぱり"戻した"んだと僕は思いますけどね。
・群馬戦が4-1-2-3だったのは、あくまでアラン欠場による攻撃力減のカバーの為の組み換えではないかと。
・まあ勝ったし内容も良かったので、次どうするかはまた分からない感じですが。(アランまだいないんでしたっけ?)
・とにかくなんか、強かったなあと。あれが駄目ならこれと、自ら次次とプレーを選択していく力強さが、チームに感じられたなと、そういう感想です。
・だからこそ負けそうになった時は、サッカーの神様皮肉がお好き過ぎるだろうと思いましたが。(笑)
・このタイミングで負けさせるかねと。(笑)
・勝って良かった。なお強かった。

・ようやく躍動した、カルロス・マルティネスさんでありましたが。
・なんか表情が全然違って、片やドウグラスがカル・マルさんの加入で血相変えたのとは裏腹に。
・一方のカル・マルさんは日本くんだりまで"助っ人"に来たのに、ポジションが確約されていない状況に、逆に不安を増していたのかなと、そんなことも今更思いましたが。
・争っているのが現地人ではなくて同じ外国人だというプレッシャーも、あったでしょうし。
・"登録"自体を枠で弾かれる心配は無かったわけですし、およそ言い訳にならないとは思いますが、心情としては別に分からないわけではないです。(笑)
・もしそうならね。
・とにかくアランがすっぱりいない状況で、ようやく落ち着いて出来たというところはあったのかなと。
・まあそれ以前からコンディションの上昇やチームへの馴染みは、見えてはいましたけどね。
・切り返しは上手いですねえ、やっぱり。さすがスペイン人というか。ゆったりしてるのに止められない。
・そのカルマルを頑として(利き足の)右で使うのは、分かるような分からないような。
・縦にも抜けられるアランを逆足サイドの左で使い続けていたのと、同様にというか対照的にというか。
・シュートが主な仕事なんだから、左で使う方が自然な気もしますけどね。"カットイン"につかう体力すら、不安だったのかな?(笑)
・まあとにかく、多少角度は狭くなっても利き足で自然にプレー出来る右に置いてもらったことで、余裕を持ってプレー出来ている面はあったとは思います。
・クロスも上手いので、そっちの含みもあるのかな。
・突破も出来なくはないけれど、基本的には"右足職人"的なプレーですよね。
・守備は頑張るようになりましたけど、攻撃面では割りとまだ気を遣われている存在ではある気がしますが。(笑)
・後は"魔法"よろしくという、感じです。
・弱い相手なら、結構利きそう。

・とにかく"崩れそう"な強さではなくて、"崩れた"果ての強さなので、最高到達点はともかく最低点はそんなに低くないというか、最後までしぶとく戦ってくれそうな感じは割りとしますね。
・あと5試合くらいなら、"終わら"ずにやってくれそうというか。
「終わり」宣言後の、意外な持ち直しですが。(笑)
・いや、「始まって」はいないと思うんですけどね(笑)、でも「終わって」もいない。
・チームは生き物だなあと、改めて感じました。
・こういうのは整理整頓され過ぎのネルシーニョのチームや、"チーム"が無いのが"チーム"のハリルホジッチのやり方では、なかなか生まれ難いものだと思います。
・「スタイル」や「自分たちのサッカー」(仮)を、最低限目指す志向があってこそ、生まれるものというか。
・結果的に出来るか出来ないかではなくて、"志向"の力学が生み出すものというか。
・逆に正直過ぎるところがあるんですよね、メカニカルなサッカーは。
・成功か失敗かで、終わってしまうところがある。
・そのスピード感についていけるリソースがあるならそれでもいいでしょうけど。
・そうでないチームは、その"あわい"でどう生きるかを、考える必要がどうしてもある。
・とまあここらへんのことは、いずれ代表の方の話として書く機会もあると思いますが。

・あと何かあったっけ。
・ああそうそう、"ロティーナの対応性"に関連して、(町田戦でしたっけ?)「右に置いた安在を左に移した判断が凄い」みたいな意見を見かけましたが。
・それはむしろ、コンデイション不良の安在を無理に右で使って機能すると思った元の判断の方に、問題があると言うべきだと思います。
・"修正"は修正でも、"誤り"を修正しただけでは?という。
・"溺れた"策を、撤収しただけでは?というか。(笑)
・普通の日本人監督なら、そもそも起きないマッチポンプ。
・離脱前だって、右では結局苦労してましたからね。
・ま、蛇足ですか。

あと5試合。
意外とあるなという印象。
とりあえず今月あと2試合。


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横浜FC-東京V(’17)、名古屋-東京V(’17) メモ
2017年09月26日 (火) | 編集 |
ある種総決算。

J2第33節 東京V △1-1△ 横浜FC (ニッパツ)
J2第34節 東京V ●1-4〇 名古屋 (パロ瑞穂)

または"悪い"走馬灯。


・物凄くわたくし事で申し訳ありませんが、昨日ひょんなことからメインノートの液晶画面を損壊してしまいまして。
・買って半年くらいなのにい、また買い替えかよそれとも修理か?と落ち込んでいたところ。
・壊れたのは本当に表面だけみたいで中身は無事のようなので、HDMIケーブルで他のモニターに映して対処する方法でしのぐことにしまして。
・中古屋で6800円の19インチのブラビア(SONY)を買って来ました。
・ちなみに何でテレビかというと、パソコンのモニターよりそっちの方が安いからです。
・パソコン自体は15インチなので本来は19も要らないんですが、一応なんちゃって分離型(笑)になったので、少し離れたところに置いて使うことも想定して大きめのに。17もあったけど古くて重かったですし。
・ただ実際に使ってみると、離してしまうと視線があっちゃこっちゃ行って落ち着かない、老眼にも辛いので。
・結局手元で使うことにしましたがそれにしては19はでかい。小さいよりはマシかも知れないですけどでもそれも程度問題かなあという感じ。
・というわけでまだ色々と作業環境を模索中で落ち着かないので、ざっくりした感じで失礼。
・ちなみに昨日のあっちのブログの方の記事(『海外ドラマ、下から見るか?横から見るか?』)は、損壊前に書いたものです。(笑)
・もっと広い作業机が欲しいなあ。後でまた中古屋覗こうかなあ。


・さてさてともかく、悲しい2戦になってしまいました。
・または"4連勝"後の4戦。
・△●△●。千葉・松本・横C・名古屋。
・見事に"昇り"損ねた格好。「ガラスの天井」(ヒラリー・クリントン)というか。
・まあガラスでもないですけどねこっちのは。普通に見えてますし(笑)。弱いから勝てないだけですね。
・"封じ込められた"松本戦の後は、構わず行け!(他に出来ないし)と僕は指令を出しましたが。
・行き切れなかったですかねえ、横浜FC戦は。戻り切れなかったというか、連勝時の姿に。
・松本を参考にしたのか、横Cが引いて来た、期待通りには(笑)戦力で"殴り"に来なかったのと。
・松本戦で自信を失ったのか、それもあって連勝中に走りまくった疲労が急に来た、または意識されたのか。
・なんかこう、思い切りが感じられませんでした。
・何が凄く悪いという感じでもないんですけどね。横浜FCが完璧に封じて来たわけでもないですし。
・ただ何回も言うように、「教科書的で一本調子」という性格の今のチームなので、せめて一途さが無いと、急に全てが色あせた感じになります。
・勿論警戒されてやり難くなっているという面も少なからずはあって、そうなると言わば「教科書」に無いことをやることになって、露骨に戸惑いが出て来てしまいますね。
・それは戦術自体の問題も一つですが、もう一つは今やってるのが(僕の推測では)ロティーナ自身にとっても必ずしも"手の内"に入ってる得意のやり方ではないので。
・どうしてもディテールというか、"得意"だから慣れているからこそ見えて来るあれやこれやみたいなものが、欠けて来てしまうんですよね。
・だから仮にもう少し時間をかけて仕上がったとしても、それほどレベルの高いものにはならないだろうというのが、僕の見立てですが。
ハリルにポゼッションやらせる場合ほど、「不得意」ではないにしても。(笑)
・こうして見ると必ずしもやりつけない鬼プレスサッカーを、しかも更にやりつけないあの当時のヴェルディにやり切らせたアルディレスは、今考えてもなかなか大したものだったなとか。
・仮にワシントンという(戦術的には)問題児を押し付けられなかったら、翌年も結構やれてたのかな。
・まあ余談ですが。しかも多分聞き飽きた。(笑)
・ま、疲れてた、ですかねえ、アランを見ても。
・安在もぎりぎりだったみたいですし。
・ただそれでも、戦術的にもうちょっとちゃんとやれてれば、勝てない相手ではなかったと思います。
・やはりこう、自分でぎくしゃくしてしまってた、印象が強いです。

・そして名古屋戦。
・今度こそ期待通り、"殴って"来てくれましたが。(笑)
殴り倒されました。(笑)
・いやあ、そういう殴り方ではないんだけどなあ、俺が期待してたのは。
・そんなちょこちょこ細かいのはちょっと。
・ヴェルディの方は・・・抑えた、んですかねえ、あれは。
・システムこそ同じでしたけど、やり方としては違うというか、むしろ前回対戦時の3-4-3の時の感じに近いというか。
・そういう意味でも、「期待」とは違いました。
・結果はほんとに、悲しいもので。
・まず前回対戦時には既に判明していた、だいぶ前に僕としては結論を出していた、「ロティーナの守り方ではJ1レベルの細かい/テクニカルな攻撃は全く受け切れない」という答え。
・それを全くその通りに、今回も見せつけられてしまいました。
・承知済みの恥を再度上塗りされる苦痛と、見えている"失敗"への道をむざむざまた歩んでしまった馬鹿馬鹿しさと。
・もうね。(笑)
・加えて近くでは千葉戦以来、毎試合のように見せつけられているハイボールへの脆さと、コーナー守備のルーズさ。
・選手のせい監督のせい、両方混じってはいるんでしょうが。
・何を律儀に今更問題点を陳列してるやら、どんな逆プロモーションビデオだよという。
・あと独立カテゴリー「カルロス・マルティネス」も追加しておきますか。
"弱点"リストに。(笑)
・こんな選手をわざわざ獲って来たこと、"大事に"使っていることも含めてね。
・まあロティーナの場合は特別な感情があるというよりも、型通りにスペックに期待し、型通りに"将来"に期待してのことなんだろうと思いますが。
・試合としてはだから、せめて前回と違うやり方で、というかせっかく最近やっている新しいやり方で、戦ってみて欲しかったということになりますか。
・それで勝てるとは言いませんが、少なくとも違った可能性、違った風景は見ることが出来たはず。
・名古屋さんの現在順位を見れば分かるように(笑)、格上は確かでも無敵の相手ではないわけですしね。(笑)
・何でわざわざやり易いようにしてしまったのか、得意のスカウティングはどこへ行ったのか。
・それとも"勝った"という、前回の結果を重視でもしたのか。
・それにしてもどうも、無気力な印象は受けましたけどね。
・疲労と、今更"受ける"試合の入りへの違和感と、かつそれとシステムとの齟齬(ないし複雑性)への戸惑いと、色々混ざっての結果かなと。
・正直ことここに及んで、すんごく退屈な試合でした。
・あきまへん。
・まあ勝てたとは言いませんけどね。
・シャビエルは反則級ですし、それで作られる余裕でますます名古屋の選手の個人技の優位は増していましたし。
・だからこそ受けては駄目だし、消しに行かないといけなかった(そうしないと始まらない)わけでもありますが。
・でもまあなんか、諦めはつきますね。
・"プレーオフ参加"はともかく、"J1昇格"なんて、このチームを前提としては、考えるだけ無意味というか。
・選手も駄目だし戦術も駄目、通じる当てが一つもない。
・1-4で負けても名古屋がそれほどの好チームとも思えなかっただけに、尚更J1の「日常」と現状とのギャップは感じさせられました。
・昇格してもいいですけど、"トッティ"資金級を投入して、スタメン全員とっかえクラスの補強をしないとどうにもならないと思います、真面目に。
・選手の質が上がれば、ロティーナの手堅さのいいところも、もっと出易くはなるでしょうしね。
・それでもあんまり期待感は無いですが。

・そんな現状ですが、昇格プレーオフ(観光旅行)のチャンスはまだまだ残っているので、頑張ってもらいたいとは思います。
・ただどうも、必要以上の落ち込みというか、"燃え尽き"感がなんか心配です。
・まあ"バクチ"だったんでしょうねえ、色々と。一気に行けなきゃそれで終わり的な。
・残り試合、何を見せてくれるのか。
・なかなか"やり直し"も辛い感じですが。
・また3バックに戻すとか?


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"躍動"の光と影/千葉-東京V(’17)、東京V-松本(’17)
2017年09月11日 (月) | 編集 |
J2第31節 東京V △2-2△ 千葉 (フクアリ)
J2第32節 東京V ●1-2〇 松本 (味スタ)

まあ、しゃあないかな。痛いけど。


・"無策"のエスナイデルジェフと"策命"の反町山雅と、両極端な対戦で若干迷うところではありますが。
・だいたいその中間くらいを平常状態と想定して、チームの現況を考えてみたいと思います。(笑)

ジェフ戦の特に前半は、やりたいことをほとんどそのまんまやれた、一種の"ショー"でした。
・結局点が入らなかったので、"虐殺"という枕詞はつけ損ないましたが。(笑)
・それをじっくり"見物"していて得心したのは、前回の「疑問」の答え。
・なぜ(システムチェンジで)あっさり4連勝出来たのか、なぜ「間瀬」や「高木琢也」のチームが、そんなほやほやチームに対応出来なかったのか。
・答えは割りとシンプルで、こちらのクオリティが高かったから。思った以上に。
・それはあの時点で想定していた「細部の力強さ」という答えと、ほぼイコールではあると思いますが。
・ただそれだとちょっと、無駄に持って回った言い方になりそうというか。
・とにかく例え"教科書的"(前回)であったとしても本質的には一本調子ではあっても、この効率でこの勢いでやられたら、余程意図的に潰しにかからないとやられるだろうなと、そう"納得"させられるジェフ戦前半の"ショー"でした。
・感心したのはヴェルディの選手たちの「迷いの無さ」が、単にビギナーズラック的な無心さによるのではなくて、もっと意識レベルでの「こういう時はこう動く」という"仕込み"によるものだとはっきり感じられたことで。
・いや、やっぱり"本場"の監督さんは違うもんだなと(笑)。改めて。
・ロティーナ的なレパートリーとしては、多分今やっているサッカーはイレギュラーなものだと思うんですけどね。
・勿論原理的には分かっているんだけど、今までのチームでは基本やらない、腰の軽いスタイル。
・それゆえ「見よう見真似」のところはロティーナにもあって、「教科書」的な印象も強いわけでしょうけど。
・と同時に、"手癖"でやらない生真面目さが、ヴェルディの選手たちの学習レベルとも上手く合っていたかなと。
・このジェフ戦くらいになるとそれでもかなりこなれては来ていて。
・最初の頃の「前後分断」感、4+1で守って2+3で攻めるみたいなぎくしゃくした感じはほとんど無くなっていて。
・その分ちょっと調子に乗っているというか(笑)、後ろの堅さというか警戒感が薄くなっているところは、感じられなくはありませんでした。
・それもあって、運動量の落ちたところの後半のジェフのパワープレーに屈してしまったんでしょうけど。
・また逆に"こなれて"しまったことによって、「陳腐化」までは行かないまでも、松本的には狙いが絞り易くなった面はあるのかなと。
・一個崩すと、"連動"して崩れてしまうので。
・とはいえそれを気にしてわざわざ"成長"を止めるのもおかしな話なので、めぐりあわせ的にはまあしゃあないなと。(笑)

・更にもっと、相手云々ではなくて内部的な(「自分たち」的な(笑))"状態"について考えてみると。
・これは"蹂躙"したジェフ戦の前半に点が入らなかった一つの理由でもあると思うんですが。
・ちょっと"流動"し過ぎ、"開放"し過ぎなんですよね。(特に前線が)
「無限の可能性」に向けて、サッカーをしている感じ。(笑)
・あちこちに顔を出す安西の機転の利いたプレー、ドゥグラスのサイドに流れるプレー、代わりに入って来るアランの切り込むプレー、いずれもそれぞれに効果的ではあって、確かに相手は対応に困ってはいたわけですが。
・結局どの形で決めるのかと、"困って"いたのは味方も同じで。(笑)
・あらゆることが出来るんだけど、"比重"がどれも変わらないんですよね。
・こういう時は結局どの形でも点が入らないというのは、サッカーではありがちなことで。
・それこそグアルディオラのシティだって、もっと大金かけてちょいちょい似たようなことやりますし。(笑)
・綺麗なサッカー、"綺麗ごと"のサッカーの宿命というか。
・まあヴェルディの場合は特に、「時期」の問題も大きいですし。
・システムもやり始め、監督も恐らく見よう見真似、それが比較的順調に成長していて今絶賛"可能性発掘中"なので。
「開く」一方で「閉じ」られないんですよ。
・でそれはしょうがないんですよね、基本的に。
・これで年末、例えば昇格POの「この一戦」で同じことをやっていたら、問題ですけど。
・今はまあ、しょうがない。
・上手くハマればそれでも蹂躙出来るクオリティはちゃんと達成しているわけですし。
・駄目な時は、ジェフのパワープレーや松本のゴール前のオートマティックなコンビネーションのような、「閉じた」プレーの決定力を見せつけられることにはなるんですが。
・そうね、決定力不足ですね、要は。
・「ゴール」のではなくて、その前の「ゴールの経路」の。(笑)
・いずれ(第二期ロティーナ)ヴェルディも、"少年期"を終えていくつかの可能性を"閉じる"ことで、大人になる必要はあるわけでしょうけど。
・それにしても発掘出来る"可能性"は、発掘しておいて悪いことはない。
・まあどれくらい状況がその余裕を与えてくれるかという、問題はありますが。
・...なんて。若干怪しい、"青年心理学"。(笑)

松本戦に関しては、まあカルマルが悪い、ドゥグラスがフルに出られなかったのが悪いということで、もう忘れてしまった方がいいような気がしますけどね。
・実際悪いんでね。というか、収めてくれる、追ってくれる選手がポッコリ外れたらどうもならないのは、自明のことなので。
・次誰か外れた時に、もう一回同じ間違いをしなければそれでいいと思います。
・確かにチームとしても"化けの皮"が剥がれたところはあるとは思いますが、でも最初から教科書的と言っているくらいで剥がれてびっくりするような化けの"皮"でもありませんし(笑)、そうどこにでも剥がせるものでもないようにも思いますし。
・徳島は・・・一番最後か、よしよし。(笑)
・最初に言ったように、「千葉戦」と「松本戦」の、中間くらいが相場だろうというのが、若干楽観の気はあるかも知れませんが僕の現況判断なので。
・気にせず"可能性発掘"作業とその完成に、戻って進んで行くべきだろうと、
・「弱点」とか気にしているよりも。
・ていうか現実的に、直している余裕は無さそうというか、直すことに気を取られるとそもそもの部分が駄目になる可能性が高いと思うので。
・全部一遍には出来ないので、まずは"成長"作業を先にやりましょうというか。
もう一回変な負け方をしたら、考え直さないといけないかも知れないですけど。

・とりあえず次節、横浜FC戦。
・一番最近見た時の印象では、外国人を中心に割りとドカドカ殴って来るジェフ的なチームとお見受けしたので。
・そこを元気に蹂躙するところから、またやり直したいなと。(笑)
・楽観的なのか投げやりなのか、自分でもよく分からないところはありますが。(笑)

・しかしアラン凄いね。
タフだし、プレー変わらないし。
・性格の良さが、今は全部いい方に向いている感じ。
・"エース"としては少し地味ですが、「第二外国人」としては最高でしょう。
ドゥグラスは少し、性格含めてムラがありますが。
・それでも期待以上の活躍を期待以上の期間続けているのは確か。
・"J1"とか"来年"とかとなると、そんなに当てには出来ない感じがしますが。
・安在はどうもやっぱり、"確変"が終わって身の丈のプレーをしている感じ。
・そもそもそんな大した選手ではないと、誰よりも自分自身が分かっていると思いますし。
・それでももう一回、もう少し上げて行って欲しいとは思いますが、チームと共に。
次男はねえ、どうしちゃったんでしょうねえ。ここまで落ちるとは。
・元々は"インテリオール"(4-3-3のインサイド)なんて得意ポジションの一つのはずだと思うんですが、いかんせん"ストライカー"として再ブレイクを果たしてここまで来た去年からなので。
・そこらへんの"つっかえ棒"が外れた感じなのかな。
・一遍今アランがやってるポジション(3トップの左)の方で、使ってみて欲しいとは思いますが。
・というかそう使うもんだとばっかり思ってましたが。(4-1-2-3になっても)
・純粋な疲労以外の理由で梶川に代えるメリットは、今のところ見出せないですよね。
・ロティーナは仕込もうとしているのかも知れませんが、モチベーションそのものが落ちている感じ。
・松本戦の後半、"反撃"システムとして3-1-4-2を使って来たのは少し新味がありました。
少しですけど。(笑)
・やはり4バックに変えたばっかりなので、並びが違っても3バックになると、「先祖返り」感というか"急ブレーキ"感が結構ありますね。
・そういう意味でも、"使い分け"とか"弱点修正"とか、器用なことを考えるのはまだ早いと思います。
・いざ忘れん松本戦。(笑)


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余り自信の無いシステム論(笑)/東京V-長崎(’17)、愛媛-東京V(’17)
2017年08月28日 (月) | 編集 |
今一つ解せないところもありますが、強いですね。(笑)

J2第29節 東京V 〇2-1● 長崎 (味スタ)
J2第30節 東京V 〇3-0● 愛媛 (ニンスタ)

でも解せない。"答え"が見たい。(笑)


・さすが、というか、だてに漸進的」に「移行したわけではないなという、新システムの安定ぶりで。
・正直そこは凄いというか、期待以上というか。
・簡単に言えば、ちゃんと"仕込んで"あるなということですけど。
・一方で実は"つぎはぎ"感も残っていて、でも残ったまま安定もしているという、不思議と言えば不思議な状態。
・人数は揃える比較的慎重なDFラインと、フル回転で頑張る中盤と、伸び伸びやる前線と。
・上手く行っている割には、そんなに統一感は無いような気もするんですが。

・その理由として僕が思うのは。
・現在のロティーナ・ヴェルディの「4-1-2-3」が、「4-1-2-3」として作られているわけではない・・・というのはちょっと分かり難いか。(笑)
・言いたいのはつまり、それがむしろ局面から全体が作られている、局面の(下からの)足し算として全体が作られている、その結果として「4-1-2-3」になっている、そういう性格があるからかなあということです。
・「4バックへ変更する」という原企画を元に、下から上へ構成されているというのもそうですし。
・と同時に、あるいはそれ以上に、重視されているのは飽くまで個々の"ポジショニング"と、順番逆かもしれませんがそれを決定する元になる近い味方との関係性であって。
・「4-1-2-3」として表記される全体像や、それと結び付けられるあるサッカーのイメージ、そういうものではないということ。
・全体像から逆算して還元的に作られていないので、そんなに"すっきり"とは通っていないんですけど、その分局面は強固で、一気に崩れたり一気に機能不全に陥ったり、そういうことにはなり難いと、そいうことです。
・まあ"パズル"的にばらばら行くことはあるかもしれませんけど。これから。
・特に負荷の大きい中盤の二枚が駄目になった時に。

・勿論「4-1-2-3」という、かなりイメージ効果の強いシステムで、ある種の"全体像"が意識されていないなんてことはなくて。
・照らし合わせやフィードバックも、行われてはいるんでしょうけどね。
・ただ思考として先行しているのは飽くまで局面の方で、そこに関しては要するにロティーナのメソッドそのものなので、3-4-3の時とも、変わっていないはず。
・比較するならばエスナイデル・ジェフの4-1-2-3なんかは、強力な前線を"基に"、順番としては構成されているように見えますし、所謂"ハイラインハイプレス"にしても、「結論」が先に与えられているのだろうと思います。(そこが問題視されるというか)
・あるいは大木監督のそれを筆頭とするこれまでJリーグで試みられた("攻撃的な")4-1-2-3は、概ね一種のモデリング的思考/志向で作られているというか、いかに"全体像""最終形"としての4-1-2-3を破綻なく機能させるかという、そちらの方に重点がかかっていた、そういう印象が強いわけです。
・"手段"というより、"目的"としての4-1-2-3というか。
・ちなみにハリルのは違いますけどね。
・そしてロティーナのも違う。もう「手段」ですらないというか、局面の機能性を足して行ったら、結果的にそういう数字になったという、そういう感じ。
・比較するならば現在リカロド徳島がメインシステムとしている、「ダイヤモンド4-4-2」もそうで。
・ありていに言って日本以外で「ダイヤモンド」という言い方を聴いたことが無いので用語としてどうなのかというのもあるんですが、とにかくその語が想起させるそれこそ往時ヴェルディ的なブラジルちっくなオープンサッカーのイメージとは違いますし。
・ミラン/アンチェロッティのあれともまた違う。
・一切の"モデリング"を経ずに、ミクロの機能性を追求して行った時に結果としてたどり着いた形という感じ。
・僕も今年の徳島はずっと見ている人ではあるんですが、ほんと"気が付いたら"なっていたという感じで(笑)、「フォーメーションをチェンジした」という言い方ではどうもしっくり来ない。
・そこらへんはずっと前から4バックの併用自体は徳島はやっていたので、「3から4」という大きな変化と共に起きたヴェルディよりも、"ひょうたんから駒"感は強いわけですけど。
・まったくね、もし開幕の時点で「徳島は半年後にはダイヤ4-4-2をやっている」と予言しても、誰にも相手にされなかったでしょうね。(笑)
・リカロドさん自身も、"予定"していたとはとても思えないし。
・とにかく3ボランチ的4-4-2ともまた違うし、どうにも余り見たことの無い、不思議な感触の4-4-2。
・その"プロセス"の奇妙性も含めて。
・リカロドさんはロティーナよりは、"全体"観はもう一段強い人だと思いますし、またサッカーを"止まった"状態から考えるロティーナに対して"動き"で把握している人なので、そこらへんでこの二人には少なからず違いはあると思うんですけど。
・それはそれとして、"スペイン"のメソッドの力強さというか、外形をなぞるだけでは分からない内的な充実みたいなものを、感じざるを得ません。
・それら全ての結実として、(ペップ)バルサの4-1-2-3みたいなのも、あるんだろうなという。
・ほんと"細部"が力強いですよね。「理」と「ニュアンス」に満ち満ちているというか。

・と、いうのがひょっとして答えなのかも知れないんですけど、冒頭で言った「解せない」問題。(笑)
・何が解せないって、つまり「システム」として特に意識的に斬新なことをしているわけではないし、"戦術"というよりはただの局面の足し算というところもあるロティーナ・ヴェルディの4-1-2-3に対して。
・対戦相手たちが余りにも脆いというか、生まれて初めて4-1-2-3を見た人のような泡食った後手後手の反応を見せていることです。(笑)
・その結果の4連勝。
・いや、だってさあ、傍目八目ということはあるとはいえ、テレビ(PC)ないしスタジアムで見ていて、次ヴェルディの人がどこにどう動いてどうボールが出るか、見ていてほとんど分かりますよね?(笑)。それくらいある意味教科書的なことをやっている気がするんですけど。人の配置から帰結する。
・それで何で、ああも易々と切り裂けるのか対応されないのか、最近二戦で言えば、「高木琢也監督」や「間瀬秀一監督」のチームが。
・不思議です。不思議じゃないですか?(笑)
・いつまでそうなのか、とりあえず一巡は持つのか、次が待ち切れないというかいっそさっさと早送りして、答えを見てしまいたい気分です。(笑)
・間違いなくチームはいい状態ですし、勝つのも嬉しいんですけど、同じくらい釈然としない気持ちも強い。(笑)
・まあそれを実行しているヴェルディの個々の選手たちの技術的精度も、間違いなく高いというか、ここへ来てまた一つプレーのレベルが上がった感はありますけどね。
・梶川渡辺がハマっているのも勿論ですし、"間に合わせ"かと思われた田村の"右SB"としての意外な「才能」にも驚き。
・まあ"下部組織出身"とはいえ、出てってからの言わば"全盛期"はほとんど見てないですしね。こんな上手い選手攻撃センスのある選手だったのか。それとも新たに開花したのか。
・とにかく「疑問」への今のところ一番ポジティブな「答え」としては、ロティーナの作り出した細部の充実が、例えば高木・間瀬監督が持っていた日本的常識を越えるものだった、それで"分かって"いても対応出来ずにやられると、上の論からすればそうなるかも。
・正直半信半疑なんですが。(笑)
"半疑"ついでに暗い予測としては。
・一つは勿論、慣れられて対応されて行き詰まるという、近未来。
・そしてもう一つは、今まで言って来たことの逆で、ある種無心に偶然的に「4-1-2-3」を"実現"していたヴェルディが、(自分たちが)慣れるにつれて「結果」としての4-1-2-3を観念的に前提とするようになってプレーが陳腐化し、細部の力強さを失う、凡百の「4-1-2-3」チームに成り下がる、そういう未来。
・疲労や故障とか能力的限界とかいうのは、とりあえず別にして。
・残りたっぷり12試合、あらゆることが起きてもまだ不思議でない余裕はありますが(笑)。さて。

・あともう一つ些細な「解せない」問題としては。
・"左FW"アランがバカバカ点を取ってる状況で説得力は無いでしょうが(笑)、やっぱり何でアランが左で安西が右なのかが、よく分からない。
・それまでアランはずーっと右で結果を出していたわけですし、一方の安西は左で定着することで、一気に評価を上げたわけで。
・後ろが3から4になってもFWの枚数は変わってないのに、わざわざ配置転換した理由がよく分からない。
・まあ成功はしてるんですけどね、今のところ。
・でも左サイドでの新たな「ダブルアンザイ」を見たいと、見られると、期待していた人も少なくないんじゃないですかね。(笑)
・その残念さ含めて(笑)の、基本素朴な疑問です。
・ぶっちゃけ安西の"ゲームメイク"光ってますけどね。利き足サイドならではの余裕かも、知れません。


こんなところです。はい。(笑)


テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
金沢-東京V(’17)、東京V-熊本(’17)、大分-東京V(’17)
2017年08月17日 (木) | 編集 |
久しぶりの連勝。

J2第26節 東京V △0-0△ 金沢 (石川西部)
J2第27節 東京V 〇1-0● 熊本 (味スタ)
J2第28節 東京V 〇2-0● 大分 (大銀ド)

再び"ロティーナ"の季節?


金沢戦

前節水戸戦に引き続いて、田村右WBの守備重視3-4-3継続。
・その部分だけでなく、負けた(2-3)メンバーを一切いじらなかった"期待外れ"に近い意外性と、0-0の塩試合という結果から。
・一般の評判は余り良くはなかったようですが、僕はどちらかというと好意的に見ていました。
・それは水戸戦では「試合運びが落ち着いた」というぼんやりした効果にとどまっていた"修正"が、この試合ではよりはっきりと"守備"の安定のレベルにまで感じられたからで。
・その結果の塩試合は、確かにワクワクするものではなかったですけど、でもそれが"ロティーナ"だろう?という。(笑)
・その"殻"を、僕からすれば無駄に破ろうとして迷走し続けていたのが、"5連勝"後のここまでだと、物凄くざっくり言えば言えるわけで。
・それしか出来ないのならそれをすればいい、ただしちゃんとね!というのが、ロティーナに限らず、僕の「監督」たちに対する標準的な態度で。
・まあ勿論、そんな大きな期待を感じていたわけでも感じているわけでもないですが、少なくとも不愉快ではない。退屈ではあっても(笑)"虚しく"はない。馬鹿馬鹿しくは。
・そんな感じ。(でした)


熊本戦

・ついに4バック移行。
・具体的には、田村右サイド内田アンカーの、4-1-2-3。
・まあほんと、「移行」という感じなんでしょうね。田村右WB3-4-3という、"プロセス"を踏んでの。
「変革」を志向しても、あくまで慎重で漸進的なロティーナ。
・筋金入りの、"塩"体質。(笑)

・ただし試合は開始わずか11分で相手に退場者が出て、その後ほぼ一方的に攻め続けるという、イレギュラーな展開に。
・なので"新システム"の評価はこの時点では保留。
・その中でも分かった、目に留まったのは。
・一つは"4バック"(2CB)にする時に、外すのはストッパー一人ではなくてリベロ(畠中)なんだなということ。
・まあ以前に試合中に4バック変更する時もそうやってて、おや?と思った記憶はありますが。
・だからまあ、基本の発想はやはり3バックの人で、腰を落ち着けてそれこそブラジル的な4バックをやる気はさらさら無いというか、元の構想に無いというか。
・確かに就任早々にもいかにも結論ありきという感じの「3-4-3」を持って来て、そのことに抵抗・疑念を感じたと、そんなこともありましたね。
・その時は"机上の空論革命派"なのか?と、どちらかというとそっちの方の反発でしたが、実際には「自分のやり方」が決まっていてそれしか出来ないという、そっちのタイプの人でした。
・だからまあ、4-1-2-3になってるのも、別に"バルサを真似て攻撃的に"とかいうことではなくて(笑)、3-4-3の元の形をなるべく残す、その帰結としての形なんだろうと、とりあえずは推測出来ます。
・それはいいんですけど・・・とりあえずアランはの方が良さそうに見えますね、ついでの(?)高木大輔右FW抜擢で、気が付くと左に入ってましたが、確か今シーズンやったことなかったですよね?
・カットインは誰でも出来るんで、縦に抜けられる選手は普通に利き足方向で縦に抜けさせて、そこでポイントを作ってもらった方が。
・実際それが、アランの大きな"貢献"だったと思いますし。
・それにしても、カルマルとアランの関係が良くない。中にいて欲しい時にカルマルはそこにいないし、明らかにタイプが違うのにちょいちょいプレーエリアがかぶってる。
・ドゥグの一発で勝ったからいいようなものの、困ったもの。
・基本的には、カルマルが楽をしようとし過ぎるからだろうと思いますが。逃げ回ってる内に・・・という。(笑)


大分戦

・初めてまともに90分やってみたロティーナ4バックの結論としては。
・やはり、4バックだなと。
・...いや、ごめんなさい(笑)、つまり"1-2-3"であることの方には深い意味は無くて、"4"にしてみること自体が企画だという意味です。
・言い方を変えると、「3-4-3の時と同じサッカーを4バックでやる」という、そういう企画。
・だから全然、"攻撃的"ではないです。
・その代わり、最初にロティーナ3-4-3を仕込まれた時に近い、"フレッシュ"な学習をもう一回することが出来て。
・それによって開幕時に近い"秩序"が、戻って来たかなと。
・いつまで続くかは分かりませんが。
・選手たちが無闇に走るのでもだらだらエスコートするのでもなく、確信を持って「ジョグ」していたのが、一つの表れですね。
・あの"ジョグ"感に、ロティーナサッカーの"美"があると言えばあると思います。
・頑張って走っても、全然効率上がんないんですよね。走る前提じゃないから、スタミナも仕込まれてないし。
・これでいいんじゃないですかね、はい。これが見られれば、一応満足というか。


8/5、つまり金沢戦前に突然口走った、僕のつぶやきですが。
・概ねそういう方向に来てるんじゃないでしょうか、
・つまり"イバン"色を排するという方向に。
・あえて排しているわけてはなくて、いちから"やり直し"たのでイバンの口を出す余地が無かったという、そういうことだろうと思いますが。
・このまま消えていいよ、イバン。スカウティングくらいなら、やってもいいけど。
・サッカーは飽くまで「監督」のものです、だから僕はこんなにいつも(笑)、監督にこだわっているんです。
・「コーチ」とか、どうでもいいとは言わないけど、優先順位は高くないし高くしちゃ駄目。
・基本的に監督が自分で出来ないことは、やらないでいいんですよ。

・という"確信"は抱きつつ、しかし今後"4バック"版ロティーナヴェルディに、改めてイバンが余計な付け足しを試みることによって。
・遠からずまた秩序が崩壊して行くんじゃないかなあと、そういう恐れと諦めをも抱いている負け犬サポですが。
・ロティーナも"変わらない"人だろうし、結局同じ失敗のパターンをなぞるんじゃないかなあという。
・その時はまたつぶやこう。
・今日のところは、とりあえず"修正"成功と言っていいと思います。
・大分の謎の「王道」サッカーのヌルさにも助けられつつ。
・千葉との時もそうでしたから、そういうチームなんでしょうねえ、変なの。
・久しぶりの安在は、試合勘のせいか勢いが鈍って、なんか"普通"の選手になってた気がしました。
・元々コンディションで外れていたのなら(真相は謎)、それも仕方のないことではありますが。
・あとアランはやっぱり右がいいと思います、今日も良くなかった。


すぐまた試合ですね。


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ジャンル:スポーツ
湘南-東京V(’17)、東京V-讃岐(’17)、水戸-東京V(’17)
2017年07月31日 (月) | 編集 |
7月の残り分、3つまとめて。


J2第23節 東京V ●0-2〇 湘南 (BMV)

・例えば直近の徳島戦などを見ても。
・今年の湘南は"受けて立つ"ことを前提とした、相手より少しだけ、必要な分だけ上回って効率よくきっちり勝つ、むしろ「鹿島」的なチームに仕上がっているので。
・この試合のヴェルディも正にそれをそのままやられた格好で、いい時間帯もあったとか無かったとか、ほとんど意味の無い話だと思います。
・何回やっても同じ結果になった可能性が高い、逆にだから、"2点で"済んでるというか。(笑)
・ロティーナヴェルディから2点しか取れないとは、情けないぞ湘南!(笑)
・まあミラーゲーム的でもありますしね、ほんと計算通りじゃないでしょうか。
・ヴェルディの守備崩壊については・・・まあ「知ってたし!」ということで(笑)、それ以上のコメントは差し控えたいと思います。
・最近の本スレとかを見ていると、ロティーナ及びその守備戦術に対するこれ俺が書き込んだのかなみたいなコメントに満ち溢れているので。
・そうなると逆に、僕は書くことが無くなる。(笑)
・残り試合、どうしたものですかね。
・色んな意味で。


J2第24節 東京V △3-3△ 讃岐 (味の素)

・"カルマル"ことカール・マルクス、もといカルロス・マルティネス初登場。
暑そうなひげと共に。
・まずそこからかも知れない。

・いきなりの先発でしたが、それなりに自分のプレーはやれていたんじゃないでしょうか、多分。
「いいボールが来ないと何も出来ない」というタイプではないですしね。
・千葉のラリベイとかを日頃見ていて少し期待していた、だいたいその通りの。
・気の利いたポジショニングからの巧みな落としが一番の持ち味?みたいなタイプかな。
・ただどうもそういう"機転"に頼り過ぎるというか、接触を嫌がる、強引なプレーは滅多にしないタイプのようにも見えますね。
・確率の高い(ように見える)プレーしかしないというか、なんかいつも厄介ごとから逃げてるというか。(笑)
・ロティーナのサッカーを補うのではなくて、ロティーナのサッカーをなぞるようなプレー、そういう意味で正に、ロティーナが欲しがった選手なんだろうなと。
・残念でした。多分大向う的には。(笑)
・まあ悪い選手ではないですけどね、ドウグラスに比べればちゃんと中央にはいますし、共存も可能そう。
・逆にアランなんかは、コントラストで"強さ"と体の"張り"っぷりが改めて印象付けられたりしていましたが。
・とにかくそういう感じの選手。せめてシュートが上手いといいですね。
・この試合ではダブルアンザイの守備の空白がやり玉に挙がっていましたが。
・まあ何というか、あれだけちょこちょこ目先を変えて、こちらも言わば"厄介ごとを避ける"プレーばかりやらされていると。
・そりゃモラルも崩壊するというか、"自己犠牲"というサイドの基本もおろそかにはなるでしょうという、そういう感じです。


J2第25節 東京V ●2-3〇 水戸 (Ksスタ)

・毎試合のように大量失点複数失点を繰り返すチーム状況に対して。
・ついにロティーナから「何か決断を下さないと」発言なども飛び出し、中間では4バック採用かなどという情報もありましたが。
・蓋を開けてみればCBとWBを少し守備的な人選にしたという、その程度の変化でした。
・まあおよそ"ひらめき"や"ばくち"の人でないロティーナとしては、そんなところだろうなとは思いますが。
・それまでのやり方も、ロティーナ的には「論理的帰結としてこれしかないはずだ」という、そういうやり方なんでしょうし。
・まあ(WBで)田村が入ったのは、驚きは驚きでした。
・ベテランとはいえそれまで出場ゼロだったわけですから、それなりに"ばくち"だったのかも知れません。(笑)
・実際には多分、固定されていたヒエラルキーの"下"の方の選手を使ってみたと、そういう感じだろうと思いますが。
・その田村が抑え気味にプレーして、冒険は逆サイドの安西が一手に担うという形は、非対称ではありますが分かり易くはあったかなと。
・全体としては、取り立ててやり方を変えた、(例えば開幕直後のように)"守備的"にしたということは無かったと思いますが。
・ただ最近余りにもふわふわプレーしていたのを、一つ一つ再確認して試合に臨んだ、そういう様子はうかがえたと思います。
・出来もいい方だったかなと。少なくとも攻め・ボール保持に関しては。
・守備の方は結局3失点はしてしまいましたが、組織的"崩壊"というよりも"ずさん"(または単に弱体)というタイプのもので。
・それを「良くなって」いるとは言いづらいですが(笑)、少なくともチームぐるみの"自殺"傾向には、一応歯止めがかかっているというかかけようとしている、そういう気配は感じました。
・まあ中途半端な感じもしますけどね。もっとはっきり守った方がいいと、そういう意見も多く見られますね。
・ただまあやっぱり、"ポゼッション"の人なんでしょうね。
・「組織」のタイプとしては、慎重ではあっても。
・"慎重"だからこそ、いざ動かそうとすると凄く大きな"動き"になって穴が開きやすいわけですけど。

安西はしかし、下手するとこのまま「右利きの左サイドバック(WB)」として、プレースタイルが固定してもおかしくない勢い。
・元々の(右サイドを)"縦に抜ける走力"を高く評価している僕としては、少し不本意というか目標を下げた誤魔化したような印象は無くは無いですが、まあ「若い若い」と言っていられる期間もそんなに長くはないのでね。
・それがやり易いというなら、強く止めはしません。
・まさか"ダブルアンザイ"が「両翼」ではなくて、「同ポジションのライバル関係」になる日が来るとは・・・。(来たのか?)
・逆に"どちらか"が取られても安心ではあるかも。(笑)
・"右"はいなくなっちゃいましたけど。
・終盤の「外国人3トップ」は、なかなかの迫力でしたね。
"3人"の方がむしろ、("2人"より)コンビネーションが良くなるという不思議。
・まあある種「覚悟」が決まるというか、日本人を排除した共通言語が働き出すんでしょうが。
・割り切った"お任せサッカー"のイメージはチラつきますが、ロティーナの柄ではなさそう。


次は8月。
希望か、絶望か。


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