サカヲタ的はじめてのバレーボール/戦術編 ~"カウンター"と"ポゼッション"?

そろそろ終わりですかね、このシリーズも。
僕自身の、"成長期"が終わりかけているというか。バレーボールに関する。
ただこれは、書いておかないといけないだろうと。この後始まる(5月くらい?)、リアルタイムでは二度目の、代表シーズンに向けても。

テーマはバレーボールの攻撃戦術、の"大枠"
例によって一般人/サッカーファンに、分かり易いようにという視点で



焦点は"ブロック"の無力化

細かく言えば色々あるようで、でも要するに(トップレベルの)バレーボールというのは、このことをめぐって繰り広げられる争われるものだと、言えるように思います。ブロック

国際的なバレーボールの戦いの中で、常に言われるのが、白人や黒人、あるいは中国人に対する、日本人選手の「高さ」「パワー」の劣位。

それ自体はいかんともし難くその通りなわけですが、では日本のトップ選手(誰ということではなく代表に選ばれるような選手)のスパイク等の攻撃が、高さやパワーに相対的に劣るからと言ってそんなに易々と外国チームに拾われてしまうようなものかというと、そんなことはないわけです。どのみちバレーボール独特の至近距離からの全力アタックというものは、基本の部分で人間の反応限界を越えているものなので、確かに外国人選手が"200"の力で打って来るところを日本人は"120"しか出せないかも知れない、でもそもそも普通に拾える限界が"100"くらいだとすれば、200だろうと120だろうと、拾えないことに変わりはない(笑)わけです。
勿論200あるに越したことはないですが、120でも問題なく点は取れる。体育館の床板を壊す競争なら敵わないでしょうが、人間相手ならそれで十分。(笑)

・・・ブロックが無ければね。フリーで打てば。
そこにブロックがあることで、そのブロックの"上"から打つ高さや、"弾き飛ばす"パワーが必要となって来て、そこで大きな差が生まれるわけです。その"ブロック"自体の高さとパワーに、既に差があるので尚更。
勿論「高さ」と「パワー」において日本より優れている諸外国であっても、ブロックは邪魔には違いないので、いかにしてその邪魔を排除するかということをめぐって、簡単に言えばバレーボールの攻撃は工夫されているわけです。

ここまでの理屈は、分かりますね。


ブロックを無力化する二つの方法

歴史はよく知りませんが、今日(こんにち)見る限りブロックの対処策としては、大きく分けて二つの方法・方向があるようです。


1.ブロックが整わない内に打つ

整ってしまうと邪魔なので、整わない内に早く打ってしまう。
通常二人ないし三人の選手が息を揃えて隙間の無い、またアタックに対する物理的に有効な角度でのブロック体勢を作るには、やはりそれなりの準備や時間が必要なわけです。だからその暇を与えずに素早く攻撃する。
あるいはその二人や三人で壁を作るにしても、コート(ネット)の横幅はその倍くらいあるので、横移動が間に合わない速さで"余白"を狙って打てば、この場合もまたブロックを無力化出来るわけです。

と言ってもただアタッカーが急いで打てばいいという単純な話ではなく(笑)、バレーボールの攻撃というのは必ず相手の入れて来たボール(サーブかスパイク)を受ける/レシーブする状態から始まるので、そのレシーブから繋げてトスを上げてそのトスをアタッカーが打つ、この3段階の動作を速く正確に、出来ればサッカーで言うセットプレーの"サインプレー"的な感じで一気にやってしまう必要があります。

その為に「セッターに繋げるレシーブの速さ正確さ」、(それを受けて)「アタッカーに繋げるトスの速さ正確さ」の、二種類の"速さ正確さ"が必要となるわけです。
後者はより"正確"に(笑)言うと、セッターとアタッカーのコンビネーションの速さ正確さであって、トスそのものの絶対スピードとは必ずしも限らないんですけど、ただ後述する"2"との対比においては、やはり「速いトス」が上がるというイメージで概ね間違いはないと思います。
最後のアタッカーに関しては、それまでの"速さ"でフリーな状態を作ってもらっているので、そこからは相手の状況を見て、速く打とうが遅く打とうが、好きにすればいいという感じです。(基本速いですが)

今回はあくまで大枠、「思想」を説明する場なので細かい話はこれ以上しませんが、ここまで書いたことでピンと来る人もいるかと思いますが、これはサッカーで言えば、「カウンターアタック」に類似した攻撃方法&思想と言えると思います。
相手の攻撃を受けることを前提として、そこから反転して相手の"守備陣形が整わない内に"素早く攻撃する。素早いカウンターにはこちら側の予め準備した意思統一とコンビネーションが必要ですが、最終的に決める作業自体は敵の守備が整っていないので比較的楽。アタッカーにそこまでの能力も要求され難い。

サッカーだと「ショート」と「ロング」概ね二種類のカウンターアタックがありますが、バレーの場合は敵味方の陣地がネットではっきり区切られていて勝手にボール奪取の位置は設定出来ない(笑)ので、どちらかというとより受け身のロングカウンターのイメージの方が強いと思います。

そしてこれは、他ならぬ現女子全日本中田久美監督が採用している戦術・思想です。
中田監督の場合は特にサーブレシーブに対する要求が厳しくて("低く、速く")、初年度の昨季招集された全日本選手の中で、レシーブ専門職のリベロを除いて中田監督の要求水準を満たせたのは結局新鍋・内瀬戸の二選手だけでした。そして中田ジャパンが3人でサーブレシーブをするシステムである以上、コートにはリベロ+新鍋・内瀬戸の3人、言い換えると巧いけれど非力な新鍋選手と170cmの小柄な内瀬戸選手の2人が常時いることになって、ありていに言って非常に小じんまりとした、あえて言えばやや貧乏くさい(笑)チームに結果としてなってしまいました。
中田監督も最初からそうしようとしたわけではなくて、当初は古賀紗理那や石井優希、サーブレシーブはしませんが堀川といった日本人の中では"大型"なスパイカーの同時起用でスタートしたんですが、そのサーブレシーブの精度の問題等で、徐々に上記の手堅い一方の選手起用に落ち着いてしまいました。それでも一人世界的エースがいれば、攻撃はドログバに任せられれば(笑)守備的なりにチームは成り立つんですけど、そういう選手はおらず。・・・いないからこそ(古賀ら)"準エース"の複数起用でそれをカバーする、彼女たちで守備も間に合わすつもりだったわけでしょうけど。

こういう非常に苦しい選手層なりには、去年は各大会で見せ場は作った方だったと、そういう総括が正しいのではないかと思います。
それを可能にしたのが、この前V・プレミアの久光(中田監督の前担当チーム)について言った、中田監督特有の"職人的"緻密さ、"名選手"的現場感覚、プレーのディテールの細かさだったろうと思います。その細かさが逆に、対応出来る選手の幅を狭めてもいたわけでしょうが。

以上をまとめて言うと、中田ジャパンは、職人的精度を命綱とする守備型のチーム、サッカーで言えばW杯におけるパラグアイやウルグアイ、CWCにおける欧州代表相手にジャイアントキリングを狙う南米代表のクラブのような、まとめて南米系のカウンターチーム、割り切ったアンダードッグチームと、そういうイメージでいいのではないかと思います。
Vの久光だと戦力優位でもあるので分かり難かった中田監督の本質が、代表だとより露わになったというか。

あくまで「南米」だと思いますね、「欧州」ではない(サッカー基準)。「組織」というよりは「連係」、「戦術」というより「コンビネーション」。ベースは個人の技術精度。
次2つ目の方法。


2.攻撃枚数の多さでブロックに的を絞らせない

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17/18NECレッドロケッツ総括 ~金と女と男とガイジン(?)

リーグ自体のファイナル(JTマーヴェラスと久光製薬スプリングス)は今週末に控えていますが、そこにはたどり着けずに一足先にシーズンを終了した、そして前年王者としてはかなり劇的な弱体化をしてやや物議を醸した(リーグは8チーム中5位)NECレッドロケッツについてだけ、少し総括をしておきたいと思います。

NECレッドロケッツ



結局"金"(かね)か

NEC、国内間接部門・ハードウエア事業領域で3000人削減=中計 (ロイター'18.1.30)

NEC(6701.T)は30日、2020中期経営計画を発表した。その中で、2018中期経営計画で想定していた以上に既存事業の落ち込みが顕在化したとし、固定費の削減を含む抜本的な収益構造の改革に踏み切ると表明。国内の間接部門やハードウエア事業領域で希望退職を募るなど3000人の構造改革を打ち出した。


まあビジネスのことはよく分かりませんが。

シーズン前にはロシアの有名選手コシェレワを獲得するなんてもあったので、最初は余り気にしていませんでしたが。
・・・気にしていないというのはどういうことかと言うと、そのコシェレワ獲得の失敗(?)を承けてなのかどうなのか、山田監督による「今季は純国産編成で日本人選手を鍛える」(という趣旨の)宣言を、賛否は別にして一応の"方針"として、ある程度は素直に受け取っていたということです。
加えて言うならば、昨季16/17シーズンもNECは、ニコロバという強力な外国人選手を擁しながら、試合及びシーズン終盤のみの最低限の起用で、言わば"準"純国産でリーグ優勝したという実績があったので、元々余り外国人選手を重視していないんだそういう方針なんだということも、一応納得が出来たわけです。
ただの酸っぱいコシェレワ(ぶどう)の負け惜しみではないんだと。(笑)

ところが上記のようなNEC本体の経営不振という情報や、加えて今季の新入団選手が高卒選手たった一人、しかもシーズン中人材難で苦しんだWSでもベテラン岩崎がフル稼働せざる得なかったリベロですらなく、むしろリーグの中でも選手層の厚さで定評のあるポジションであるMBの選手だったことで、どう見てもこれは能動的な「補強」とは言えない、コネなのか前から決まっていたのか、知らないですがとにかく現場の事情を受けてのものではない、特別枠的な"仕方のない"「採用」のように見えて、俄然チーム運営のやる気の無さというのが疑われるようになりました。

金が無くて誰も獲れなかったのを、無理やり"当初の方針"と強弁しただけではないのか?という。

改めて考えるとシーズン前の"コシェレワ"騒動(?)にも色々と疑問はあって、まずそもそも「噂」は本当だったのか、本当に獲りに行ったのかということが一つ。
獲りに行ってなかったとすればそもそも金が無かったということになりますし、行ったのだとすれば仮にコシェレワは獲れなかったとしても、そんな大物ではなくても必要があって獲りに行ったのだから代わりの選手を獲るべきですし、そこでいきなり"純国産"に振れるというのも極端に思います。確かに今季は来季の新リーグ移行の準備シーズンとして、ある意味成績を度外視し易いシーズンではあったんですが、それならそれでもっと前から「育成」の方針が出ていてしかるべきだと思いますし。

考えられるのは
1."コシェレワ"用の特別予算しかなかった。("ヴェルディのトッティ"みたいなもの)
2.獲得交渉の前後で、俄かに経済事情が厳しくなった。
3.現場の判断として、「大物」でないのなら要らない、半端な外国人なら日本人でいいと判断した。
あたり。

"2"が一番嘘くさいというか、都合が良過ぎる(悪過ぎる)想定だと思いますが。(笑)
1と3の間として、コシェレワが駄目となった時に、短期間で代わりを見つける為の運営の機能性や予め確保された予算が(経費も含めて)部として存在していなかったと、そういう可能性もありますね。ある意味コシェレワ獲るより大変、"程々"のでも使える選手を見繕うのは。
最初から誰も獲る気が無かったということは、やっぱり無いと思うんですよ。コシェレワに本当に行ったかどうかはともかくとして。前もっての("国産"で行くという)方針にしては、開幕時点での内外の雰囲気がバタバタし過ぎていたと思います。

最悪というか最低レベルの想定としては、実は昨季までの主力近江・鳥越両選手(後述)の唐突な引退も含めての"経済"事情で、"コシェレワ"なんて大嘘、または煙幕みたいな"真相"。駄目押しで運営の方が責任逃れでぎりぎりまで金がある振りしていて、現場を慌てさせたとか。
まあ分かりませんけどね。

とにかく要するに金が無いんだなという感触は、かなり強くなっていますね。
それはそれで仕方の無いことですけど、山田監督が分かって"正当化"したのなら、危機管理としては分からないでもないですけど結局チームを取り巻く雰囲気をおかしくしただけという感じがどうしてもします。選手は単純な戦力問題としてどのみち不安だったでしょうけど、特に僕らファンの疑心暗鬼やいらつきは、かなりのものだったというかあの発言で無駄に増えてしまったというか。後味の悪いシーズンでした。


結局"セッター"か

改めてシーズン前の"前年王者"NECの不安点を整理してみますと。

1.ニコロバの抜けたWS陣の、パワーと高さ。
2.近江あかりの抜けた、守備と繋ぎとリーダーシップ。
3.鳥越未玖の抜けたリベロ。

大きくはこの三つ。誰もが分かるというか。

加えて言うならば、

4.全日本を辞退して肘の手術に踏み切ったMB大野果奈のコンディション

というのもありましたか。

結果的にこれらがどうなったかというと。

1.ニコロバの穴 埋まらず。(埋めてないから)
2.近江の穴 埋まりはしないものの、古賀と山内がまずまず頑張って、少なくとも"サーブレシーブ崩壊"というまでの事態にはならなかった。
3.鳥越の穴 鳥越台頭まではレギュラーだった岩崎が、フルシーズン支え切ったは支え切った。少なくともVプレミア相対の中で、取り立てて弱点と言われるようなポジションにはなっていなかった。
4.あにはからんや問題なく不動のレギュラーでフル稼働。

結論として、4はいいとして2についても3についても、前任者に見劣りはするものの即ちで前年優勝チームが大崩れするような状態にはなってなかった言えると思います。それだけでは。
1は埋まってはいなかったものの、しかし上でも言ったようにそもそも昨季もニコロバはレギュラーではなかったわけで、穴は穴でもチームの"ベース"に開いた穴ではなかったはずと、単純に昨季を基準にすれば言えると思います。

しかし実際には今季のNECは、戦力の足し算レベルで"ちょっと弱くなった"なんてものではなく、ほぼ「崩壊」状態、"王者"の面影など皆無な別チームに成り下がってしまいました。最初から。そして最後まで。

なぜそうなったかというと・・・結局はセッターかなという。具体的には新人セッター塚田の起用。
一見するとよくある"戦犯"探しのようですが、単純にそういうわけでもなく。

要は近江の穴、鳥越の穴、ニコロバの穴、それぞれ苦しいながらも何とか耐えようとしていた際どいチーム状態に、止めを刺したのが塚田の起用、そこでついに耐え切れずにチームが決壊した、そういうこと。
それはセッターが"要"のポジションであるという一般論的な意味でも勿論ですが、上の1から4を見れば分かるように、今季のNECにおいて"セッター"はそもそも「弱点」として計算(?)されていなかったわけです。昨季のレギュラーセッター山口かなめは全日本にこそ呼ばれなかったものの、リーグでは際立ってと言っていいくらいの安定したかつ切れのいいトスワークで、優勝に大きく貢献していたわけです。
勿論近江や鳥越と違って引退もしていませんし、"埋めるべき穴"としては予定されていなかったわけですね。そこにわざわざ山田監督は、新人セッター塚田を起用して新たに「穴」を開けてしまったと、その負担にチームは耐えられなかったと、そういう話。

以上はある種机上の計算というか、前シーズンとの単純比較でどこが分かれ目になったかを探し出したということですが、塚田自身のプレーも良くなかったですね。ていうか良くなかったから、"穴"になってしまったわけですけど。
問題は沢山ありました、それが持ち味なのかも知れませんが硬い一方で少し乱暴な指の使い方トスの上げ方、それで安定していればまだ合わせようもあるんでしょうが軌道自体もしばしばぶれぶれ。大学時代から知っている山内とだけは物理的にも心理的にもコミュニケーションが成立している感じでしたが、それ以外の選手とはさっぱり、特に古賀とは全く合わず、タイミングはほとんど一貫してずれているし組み立て的にもある程度は古賀の役割とは言え、余りに見え見えな連続上げや丸投げにも程がある二段専用みたいな回し方で、本当に気の毒でした。バックアタックも、冗談みたいに合わなかったですね。
他にもブロードを全く使わなかったのは(終盤ようやく少し)、チームの方針と本人の技術と、両方なんでしょうかね。「速いトスだから大野の速いクイックと合う」みたいな言い方をする解説者もいましたが、それは一般論から希望的に言っているだけで、別に山口に比べて特に合うなんてことはなかったと思います。そもそも山口のトスで、長年大野は全日本選手になっていたわけですし。

まあ塚田のプレーに駄目出しするのが、目的ではないんですけどね。基本的には、使うのが悪いという話。他に埋めるべき穴が沢山あったんだから、せめてセッターのところくらい安定させておいてよという。山口がよっぽど体調不良とかならともかく。
または塚田がよっぽどいいか。
"新人"塚田の育成という観点で見ても、"外国人"や"ベテラン"の支えがある状況で初めて、そういうことは効率的に行えるんじゃないのと、これは多くの人が言っていた通り。同時に色々やり過ぎ、負荷かけ過ぎ。

とにかく単なる「弱体化」ではなく「壊した」という点で、開幕からの塚田の(根拠不明の)レギュラー起用は失策だったと思います。
あの序盤で失った自信・去年のチームのイメージを、ついに最後まで取り戻せなかったというかその後個別に出ては来たプラスポイントも、上手く"チーム"として拾い上げるベース・骨組みをあそこで決定的に壊してしまったと、そういう感じです。そういうシーズンでした。

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はじめてのバレーボール(補) ~サーブレシーブ、外国人枠、ファン気質

Vリーグは昨日でレギュラーラウンド終了。次のプレーオフまで、少しだけお休み。
こちらは春高バレーシリーズの続き・・・とも思ったんですけど、なんかひと息つきたくて、バレーはバレーでもこっちのシリーズ。


結局サーブレシーブの上手い下手とは何なのか

シリーズ第一回からの宿題ですが。
小柄で俊敏な日本人は、スパイクレシーブ(ディグ)に関しては、大柄な欧米選手に比べて平均的に上手いと定評がある。
しかし一方でサーブレシーブ(レセプション)については、劣っているわけではないけれど特に優れているわけでもない、求めている精度が他国より少し厳しいのもあって、現代表でも国際試合で計算出来るのは、昨年の段階では新鍋理沙選手と内瀬戸真実選手のWSでは結局二人だけという、やや苦しい状況でした。

簡単に言うと、俊敏性と反応だけでは、レセプションは出来ないと、そういうことが言えるわけですが。
では何なのか。

一つのヒントとしては、レシーブの専門職である特殊ポジションのリベロの選手を除いた、近年の代表的なレセプションの名手二人木村沙織選手と新鍋理沙選手の二人が、揃って「バレーで一番好きなプレーはレセプション」と、インタビューで答えていることにあるかなと。(ちょっとソースは失念)
パワーと上背にやや欠け元々比較的守備的な選手だった新鍋選手はまだしも、185cmと日本人最高クラスの高身長のバリバリの攻撃選手で、若い時はむしろサーブの狙い目にされて苦しんでいたこともあるらしい木村選手まで最終的にそういう境地に至ったのは、なかなか興味深いことだと思います。

ここから推測出来るのは、誰にでも出来るわけではない難度の高いプレーであるレセプションは、一方で特有の魅力のあるプレーであり、レセプションの上手い選手は単にレセプションが"出来る"のではなくて、むしろ積極的に"好きな"くらいの選手だということです。(そしてそれが稀少だと)

ではレセプションの"快楽"とは何か。
ここからはほぼ純粋に想像ですが。
それは相手が勢い込んで打ち込んで来るサーブをふわりと受け止めて"殺す"快感、とっさの反応であるディグとは違って入念に配慮したポジショニングで"待ち構えて""嵌める"快感、更に言えば自分は"力"を使わずに相手(サーバー)にだけ力を使わせてかつそれを"無駄にさせる"快感。(笑)

まとめて言うと、"ドS"の快感、底意地の悪さの勝利。(笑)
ああ、と思う人は思うかも知れません。新鍋選手、Sですよね、意地悪ですよね(笑)。木村選手、ああ見えてSですよね。ちびのリベロの選手の届かないところにハイタッチの手を出すとか、よくやってましたよね(笑)。いつもにこにこはしてますが、あれは愛想がいいというより他人の事は気にしてないというタイプですね。
それ以前に、"受け"の快楽でもあるかも知れません。
Sが受けというのはよく分からないかも知れませんけど、受け、つまり一歩引いた状況で全体を俯瞰してコントロールする、掌中に収める、そういう快楽です。それがSの気質に合うわけです。相手の力を利用する、自分はなるべく汗を搔かない、そういうイメージも重要です。
その快楽に慣れちゃうと、必死こいて「攻撃」に行くとか、かったるくてやってられないというところはあるわけです。サッカーほどではないにしても、バレーの攻撃も成功することより失敗することの方が、ずっと多いわけで。そんなのSのプライドが許しません。(笑)
というわけで守備的な新鍋選手だけでなく、大エースの木村選手すらも、慣れてしまえばレセプションの方が楽しくなるわけです、気質に合うわけです(笑)。目覚めたわけです。(笑)

内瀬戸選手の性格はよく知らないですし、みんながみんなそこまで分かり易くそういう類型に当てはまるとは限りませんが、他にも代表にはそこまで縁が無かったですが、同年代の代表的なレセプションの名手、NECの近江あかり選手なんかも、独特の癖のある超強気な性格で知られていましたよね。だから何かしらそういう傾向はあるんだろうと思います。

技術的にはやはり、"ふっと力を抜く"というのが出来るか出来ないかが大きな分かれ目で、その為に"S"である必要は必ずしもないのかも知れませんが(笑)、ただ他人に気を遣ってばかりの真面目な選手にも、逆にただ大雑把な選手にもそれが難しいことなのは、何となく想像出来ると思います。
現役のレセプションアタッカー候補で言えば、石井優希選手は技術的には結構出来るように見えますが、プライドの高さと自信の無さが同居する神経質な性格で、"出来る"時と出来ない時が、心理状態でかなり出て来てしまう感じ。もう一人古賀選手は、ふわふわしているようでかなり融通の利かないところのある頑固な性格で、"一生懸命"上げるばっかりで余り力が抜けないので、だいぶ慣れては来ましたがまだまだ固い感じで、試合後は随分腕が疲れてしまうみたいですね。

役に立つかどうか分かりませんが(笑)他の競技の例で言えば、野球の中の「二遊間が守れる選手」、そういうタイプの"守備の達人"が、多分バレーのレセプション名人と共通するものがあるのではないかと思ったりします。(笑)
サードならバ〇でも守れるけど(笑)、セカンドとショートはね。ある種の飄々と受け流すような技術・感覚が無いと。そういう複雑微妙さが。
こんなところです。(笑)
まああんまり昔のことは分からないので、最近の例からの想像・推測ですが、満更的外れではないのではないかと、自分では思っています。

木村沙織新鍋理沙2近江あかり

左から木村沙織、新鍋理沙、近江あかりの、日本が誇るドSレセプター三傑。(笑)


Vリーグに外国人は必要か。

こちらは新しいトピックス。
別に外国人選手を排斥しろと言っているのではなく(笑)、現行の「各チーム一人」という制度下における外国人選手の影響についてという話。来季からの新・Vリーグでは、そこにアジア枠が加わるということですが、中国のトップクラスでも来ない限りそれで大きく状況が変わるとは想像し難いので、変わらないという前提で話します。

簡単に言うと、一人だけ入れるくらいなら、日本人だけでやった方が、試合自体は面白くなる可能性が高いのではないかというのが、現時点での僕の見込み。
それは先だっての春高バレーの面白さであり、ラスト2戦で大砲カルカセスを思い切って外してみた時の上尾の、いきなりいいチームになったような妙な機能性であり、また昨季の爽やかな好チームが、"世界の"ミハイロビッチを入れたことにより見る影も無いク〇チームに成り果てた今季のJTの姿であり。

それでJTは現在2位につけている(昨季は最終的に4位)わけですから、"弱くなった"とは言いません。ただ魅力が無くなったつまんなくなったということ。ついでに「全日本の強化」にどちらがいいかという話は、いったん置いておいて下さい。あくまでリーグとしての魅力試合の面白みという観点から、話しています。
勿論面白い面白くないは人それぞれなので全くそう思わない人はそれでいいんですが、ある程度以上同意してくれる人向けに上記のような"現象"の理由を考えてみると、簡単に言えば「同質性」が高くなるということでしょうね。それによって戦術的な統一性徹底性が確保し易くなって、"いいチーム"感が出易くなるし、試合の展開もスムーズできちんとした"綾"が出易いものになる。だからそういう試合をいい試合と感じる人には、少なくとも面白くなる。

これだけだといかにも縮み志向というか、ただの低レベル均衡みたいに聞こえるところがあるかと思いますが、問題はバレーボールという競技の特殊性で。
シリーズ第三回でも"階級制"というアイデアに触れてみたように、日本バレーは欧米等の世界の競争相手と比べると、極端な体格的パワー的劣勢に置かれているわけです。スポーツの常識で言えば、本来戦うべきではないような(笑)。(だから"階級制")
だから外国人を排するというのは"低レベル均衡"というより"正常化"に近い性格を持つものであり、試合が面白くなる競技性が向上するのは、ある意味当たり前なんですよね。

そしてそのことは、"外国人"そのものの性格にも、関係して来ます。つまり助っ人として呼ばれる外国人選手が、日本人選手を上回るのは、"いい選手"であることよりも何よりもまず"デカくて強い"という単純な理由が大きいのであり、勿論見習うべき点のある選手も少なからずいるでしょうが、本質的にはそうです。
だから例えばサッカーにおいてJリーグが、リーグのレベルからするとオーバースペック的な大物外国人を呼んだとして、そこで戦力均衡は確かに破壊されますがしかし同時にその選手のプレー自体の素晴らしさや味方を活かす能力などにより、サッカーとしての魅力が増すことも十分に期待出来るわけです。(そりゃメッシとか呼んではそれはやり過ぎでしょうけど(笑))

しかしバレーの場合は、"個人技の足し算"性がサッカーより強いというのもあって、大物外国人を呼んでも単にデカくて強い女が小さくて弱い女をいじめてるだけみたいな事態に、なりがちなんですよね。なかなかそこに、バレー的な"豊かさ"は生まれない。・・・少なくとも一人では。
これが同レベルで複数いれば、そちらが新たな"基準"となって日本人だけでは生まれ難い新たなバレーボールの次元が浮上して来たりすることもあるでしょうが、一人では単に、「小人の国のカリバー」です。ただただチームバランスゲームバランスが歪むだけです。
別な言い方をすると一人だけいてもそれに合わせて"レベルが上がる"ということはまずないので、だったらいっそ日本人だけで、ゲーム性の内的な充実を目指すことに専念した方が、面白いリーグになる可能性は高いのではないかということです。

久光のアキンラデウォは凄い選手だし、トヨタ車体のネリマンはいい選手だけど、見てて楽しくは別にないんですよね。唖然としたりドン引きしたりするだけで(笑)。サッカーのスーパー助っ人たちのようには。
余りにも前提条件が違い過ぎて。
そりゃ熊は強いけどそれは熊だからでしょ。マス・オーヤマの強さと比べても仕方が無い。(笑)
まあミハイロビッチはともかく、ネリマンに"熊"は少し失礼かも知れないですけど。(笑)

「全日本の強化」については、普通二つの意見があります。「レベルの高い外国人とやることで訓練出来る」という意見と、「日本人選手のブレー機会が確保されることによって育成が進む」という意見です。
僕は原理的には特にどっちとも思いませんが、ただ上で言ったように"外国人が一人だけいても駄目だ"という意味で現状前者には否定的なので、消極的に後者かな。特に若手の出場機会は確実に増えるでしょうし、日本人だけになることによる戦術性の向上によるバレー脳の鍛錬効果も、期待出来ないことはないかと可能性としては思います。ならば試合としては面白いだろう国産リーグに、現状では一票。

ちなみに今季唯一国産チームで臨んで苦戦しているNECですが、"唯一"であることによって国産であるパワー的不利の影響が余りに大きくなってしまっているので、一チームだけで効果を判定するのは難しいですし、例えばカルカセス不在時の上尾との国産対決で苦戦したように、外国人抜きならNECが強いとも、単純には思いません。やはりまず基準を揃えるところから、始めないと。
まあNECについては、ファイナル6敗退後(笑)に、まとめて書く予定です。するでしょう?敗退。


続・バレーファンのファン気質問題 ~"党派性"という病

前回「バレーファンはサッカーファンに比べても限度を越えて口汚くて狭量で引く」という話をしましたが、その理由としては主に(男性ファンが)"異性"選手を応援することにより生まれるエロス的な愛憎の濃さというものを、挙げておきました。

それはそれでだいたいそんなところだろうと今でも思ってはいるんですが、一方で"狭量さ"の描写として少し足りないなとその後思うところがあって、それは一言で言うと「党派性」の強さ、単に個々人がいがみ合っているのではなくて。
代表的な例は、例えば5ちゃんの久光スレ。今季結局全勝で悠々とレギュラーラウンドを首位通過して、さぞかし皆さん上機嫌だろうと思いきや、まるで降格チームか何かのような殺伐とした雰囲気で、特に「新鍋」派と「石井優希」派が、日夜血で血を洗う争いを繰り広げていて笑います。
傍から見ればどっちもそれぞれいい選手だろうとしか言いようが無いわけですが、とにかくあちらを立てればこちらが立たず、必ずどれかの"派"に属して相手を撃滅するまで戦わないと気が済まないようです。

「新鍋」派はまあそれでも独立自尊なところがあるのでまだいいんですが、「石井優希」派はめんどくさくて、定期的にNECの古賀紗理那選手も巻き込んでこちらでも"どちらが上か"闘争をおっ始めます。「古賀紗理那」派というのは普段は特にいないと思うんですが、ただしそういう時には決まって擁護派が登場して、よせばいいのにまともにやり合って結局"古賀紗理那を認めることは石井優希を認めないことである"タイプのおかしな論にはまって行きます。

こういうのはバレーの世界の一つ伝統のようで、いち世代前には「江畑幸子」と「迫田さおり」という二人の名アタッカーをめぐって、"エバサコ論争"と呼ばれる超粘着質な叩き合いを、今でもたまに繰り広げています。他には全日本セッター宮下遥選手をめぐっても、似たような壮絶な言い合いが定期的に起こります。
いずれも内容はほとんどテンプレなんですけど、もうなんか全然僕には笑えないプロレスです。

"オタ"と"アンチ"という言い方はどの分野でも慣用的には使われますが、バレーの場合は文字通り"オタ"か"アンチ"かに、あらゆる事象について全ての人が分類されないといけないような、そんな雰囲気です。

これらは主には選手個人個人について繰り広げられることが多いですが、他にチームや監督についても、やはり特有の湿度の高い愛憎が、表現されることが多いです。軸となるのはやはり"巨人軍"的な憎まれ役の久光製薬で、それ自体はどこの分野でもあることでしょうが、それにしても"A"というチームが好きな人は漏れなく"B"と"C"は嫌いみたいな構図・物言いがあちこちで律義に聞かれて、かなりうんざりします。現全日本監督中田久美氏をめぐっても、好きな人は決め打ち的に賞賛し、嫌いな人はひたすら馬鹿にするの二極みたいな風景が、やはり目に飛び込んで来ます。
当ブログにコメントを寄せてくれた人にもナチュラルな感じにそういう人がいましたから、もうほんと"ファン気質"というか、"習慣"なんでしょうね。

僕自身の気質としては、人それぞれ意見があるのは当たり前だし、何なら悪口雑言にも質のいいものならそれ自体として言語的快楽を認めなくも無いんですが(笑)、一方で「党派」的な物言いは、徹底的に受け付けないんですよね。分かり易く言うと、僕の意見に真っ向反対して来るしかし特に党派的でない人と、僕に献身的に味方してくれるしかし党派臭を漂わせている人がいたら、僕は後者を出禁にして前者と仲良くします。そういう人です。
とにかく嫌なんですよ。党派を選ぶよう迫られるのも嫌ですし、増して勝手に僕を党派的にくくられたりしたら、冗談半分でも基本ブチ切れます。関係性によっては執行猶予はつけますけど。

"悪口雑言"との比較で言うと、それは要するに、"表現"の段階でのノイズでしかないわけですが、「党派」的な人は、そう振る舞う習慣のついている人は、"認知"の段階で既に歪んでいる、党派的に単純化しているので、議論の根っこが腐ってしまうんですよね。だから時間の無駄なので、出禁にするわけです。(笑)
ほんと困るんですよね。本来ほとんどチームの好き嫌いとか無い人なのに、誰かに党派的に好きを表明されると、その影響でついその対象が嫌いになりそうになるので。ハリルホジッチ熱烈支持派とかもほんと迷惑なので、黙って分析だけしてて欲しい、変に感情を出さないで欲しいと、これは余談ですが。(笑)

以上、ぼやくだけぼやいて、特に解決策とかがあるわけでもあるはずもないんですが。(笑)
少ないチーム数と薄い選手層の中で、何でそんな選り好みばっかりしてるんだろうと外野的には思わざるを得ないんですが、"少ない"からこそ、そうなのかも知れないですね。よく分かりませんが。


今回はこれくらいです。
なるべくぎりぎりまで、「はじめて」「外野」という立場を貫きたいですね。その方が楽しい。(笑)
当事者になっちゃうと、それこそ"党派"性なんかも。


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「高校」バレーの「プロ」性

春高バレーをヒントに(その2)

春高2018

(その1)はこちら

前回の終わりに"育成"について書くと予告しましたが、それはまた次回になりそうです。


春高 > Vリーグ?

とにかく面白かった春高。
それは単に、"青春"だからということではなく。
純粋にバレーの試合として、今まで見て来た(と言っても僕の場合ここ数年というレベルですけど)ものとは異質の、時には何ランクか上とも思える、面白さを感じました。
つまりは"Vリーグ"より上ということですけどね。
勿論個人レベルではさすがにVリーグの方が強い弱いで言えば強い、平均レベルは上なわけでしょうけど、ただそれと「試合」としての充実度、「チーム」としての完成度凝縮度は、また少し違う問題なので。
はっきり言って僕が見た範囲では、春高と比べるとVリーグの試合はスカスカだし、Vリーグの各チームはバラバラに感じます。元々感じてはいましたが(笑)それをある程度"日本人""日本"の問題として諦めていたところが、春高を見ておやそうでもないぞ?やれば出来るじゃないか日本人どうしによるバレーの試合でも、こんな面白いものになるんじゃないかと、目を覚まさせられた感じです。

具体的に例えばどこらへんにVリーグとの違いがあるかというと、一つには劣勢のチームの試合中の"修正"の確実さ、このまま一方的かなあと思って見ていても、次のセットでは確実に何か変えて盛り返して来る、必ずしもトップクラスのチームじゃなくても。そこに現れている「試合」への取り組みの真剣さと、修正を可能にするそもそものそれぞれのチームの完成度、"脈絡"の堅固さ。
比べると何となく勝ってダラダラ負けることの多いように見える、Vリーグとは違う。

もう一つおやっと思ったのは、所謂"二段トス"、サーブやスパイクで崩されて無理やり上げた、苦しい状態のトスに対する、スパイカーの強打率フルスイング率の高さ。Vリーグならまず軟打に逃げるか返すだけになりそうなボールでも、高校生は出来る限り全力で決めに来る。そしてそれらは必ずしも一発では決まらなくても、少なくとも一か八かのギャンブルや無様な失敗には終わらずに、流れの中での一つのプレーとして、ほとんどの場合はちゃんと成立している。"当たり前"のプレーとして機能している。
あれ?やれば結構出来るものなの?なのにVリーガーはやらないだけなの?と、ちょっと"納得"の基準が変わって来そうな感じでした。

一つにはこれは、敵ブロッカーの単純な高さの違いというものは多分あって、流れの中ではそんなに優秀でないMBでも、物理的な高さがあれば苦しい状態から限られたコースに打って来るスパイクに対しては、立派な"壁"になれるわけです。代表的には、久光の岩坂選手とかがそのタイプですが。それに関しては、選手の身長に関しては、さすがに高校に比べてVリーグの方が、確実にそういう選手は各チームいる。
ただそれだけでもないだろうと僕は思っていて、では何かというと要するに"真剣味"の違い、一本一本、その一打に懸ける気持ち、チームの勝利の為に最後の血の一滴まで絞り出す準備が整っている度合いが高校生の方が圧倒的に上なので、"失敗"を恐れる気持ちよりも苦しくても可能性を求めて決めに行く気持ちの方が勝つ、そういう風に僕には見えました。


"最高峰"の輝き

こうしたチームの凝縮感や、選手の勇気や真剣味がどこから生まれて来るかと言えば、それは春高ないし高校バレーという"舞台"自体にあるのだと僕は思います。
そこにあるのは何か(例えば"プロ")に至るただの「過程」ではないし、ただの高校生の大会、「年代別」の大会ではない。そういう相対観の中に、春高や高校バレーは存在していない。

そうではなくて高校バレーは高校バレーで一つの独立した世界でありその中の"最高峰"であり、完全燃焼するに足る、そこでの勝利に本気のプライドを抱いてしかるべき目標であるのだと思います。
そういう意味で彼女たちは、年齢とは別にその世界では「一人前」であり「成熟」していて、変な言い方をすると"プロ"なんですよね。・・・いや、真面目に、「これはゼニの取れる試合だ」と、僕は思いました。現行のVリーグより遥かに。目の前のものが何らか"最高"のものだと信じられるから、少なくとも"玄人"がベストを発揮していると感じられるから、客は納得して金を払うわけで。
Vリーグは勿論ですけど、Jリーグにも現在その納得感があるか、僕は大いに疑問ですが。

勿論いったんVリーグに入り直せば、そこでは彼女たちはやはり"子供"なわけですけど、それはまた別の話違う「世界」の話。

ここらへんで参考になるかと思うのは、これまでインタビューを読んで来たたいていは全日本にも選ばれているクラスの女子バレーボール選手の多くが、最終目標や遠大な計画の下に競技を続けて来たのではなくて、ふとしたきっかけで始めてみる→たまたま認められたりたまたま誘われたのでその上でも続けてみる→特に続けるつもりも無かったけどまた誘われたので続けてみる→気が付くと全日本に選ばれて五輪にも出たりしたみたいな、至って行き当たりばったりな(笑)選手生活を送っていることです。

一言で言えば「プロ」の無い競技の悲しさなわけでしょうが、とにかくこういう若干刹那的になりがちな宿命の競技において、また実際実業団や大学バレーの世間的存在感が薄い中で、春高を筆頭とする高校バレーは分かり易い目標であり、一つの"集大成"であり、最高レベルではないにしても「最高峰」なわけですよね。
まずそこまでたどり着く。そっから先はまた別問題。そんなピリオド感が、存在していなくはない。
分かり易く言えば、「Vリーガー」になることを夢見てバレーを始めるバレー少女はほとんどいないでしょうけど、「春高バレー」に憧れてバレーを始めるバレー少女なら、普通にいるだろうというそういう話。(笑)

とにかくだから、高校バレーは「過程」でも「子供」でもないから、そこに向けて全てが集約して行く一つの「最高」の舞台であるから、大人同様の"プロ"同様の、ゼニの取れる成熟したプレー・試合が、そこで成立するんだと思います。
・・・余談になりますが、アメリカで大学スポーツがプロ並みに売り上げを上げる立派な興行になっているというのも、春高バレーを見ていると何となく想像は出来る気がしましたね。あちらは大学ですが、やりようによっては所謂"アマチュア"スポーツ"学生"スポーツも、プロ並みの風格を備えることはあるんだろうなと。
逆に言うと「プロ」がプロであるのは年齢や経済的法律的仕様によるとは限らなくて、僕がJリーグの試合に余り"プロ"を感じられないのも、何かそれなりの理由はあるんだろうと、勝手に"納得"してしまいましたが。(Vリーグは一応"プロ"ではないので、また別の話に(笑))

「子供」と切り捨てられない立派な競技的成熟を備えつつ、しかも同時に年齢相応の純粋さや無心さ、"青春の輝き"も注がれている、一粒で二度美味しい(笑)高校バレー。
いやほんと、ゼニ取れると思います。


「高校」という単位

高校バレーの競技的充実の理由の一つには、「高校」という母体そのものの性格もあると思います。
基本的には選手の帰属感、忠誠心の濃密さがVリーグとは段違いということですが、特に「教員が担当する」という関係上、"監督"の在任年数の長さとヌシ度、そこから来る求心力戦術的徹底度が、何かVリーグとは別次元という感じ。
そういう事情はどの学校スポーツでも多かれ少なかれ見られることでしょうが、春高を見た限りでは、サッカーよりも更に、バレーの監督の"終身"感は強い感じ。流動性が低いとも言えますが。
"雇われ"度で言えば、(高校)野球 >>>>>>>>> サッカー >>> バレー くらいの印象ですかね。

それはそれで弊害はあるでしょうし、だいだい僕は(サッカーでは)どちらかというとすぐ監督を替えたがるタイプなわけですが(笑)、ただ"ベンゲルの長期政権"になら文句は言いやすくても、"アレックス・ファーガソン"くらい突き抜けちゃうと、もう何も言えないというか「そういうもの」だとして考えるしかなくなるじゃないですか。(笑)
そういう凄みです、バレーのは。"アレックス・ファーガソン"が、あっちにもこっちにもいるというか。

そして多分、それはバレーボールという競技の特性にあっているんですよね。狭いコートに6人しかいなくて、そんなに華麗な戦術があるわけでも多様性があるわけでもなくて、むしろいかにある方向性プレー原理を徹底させるか骨身に染みさせるか、理論的にという以上に職人的に研ぎ澄ますか、そちらの方に成否の比重が大きくかかる。サッカーに比べてね。求められる"正確性"も、サッカーより厳密だと思いますし。
だから長期政権があっている、監督がその部に"根を下ろしている"ことの効用は弊害より大きくて、例え古臭くても徒弟的でも、選手たちがある意味盲目的にそれに従う、信じてやり切ることから発生する力が、理論的選択や柔軟性よりもしばしば比重が大きい。

逆にそれが、多分Vリーグに圧倒的に足りないところ。Vリーグの試合が"スカスカ"で、Vリーグのチームが"バラバラ"に見えてしまうところ。例えばサッカーなら意外と成り立つレベルであっても、バレー基準だと到底足らない感じになる。
高校の監督に比べれば"腰掛け""通りすがり"の、しかもサッカーと比べても必ずしも能力や実績で選ばれているわけでもない監督では、どんな戦術も方向性も、ろくに徹底出来ない。増して選手は高校生のように純真ではないし(笑)、高校のように期限が切られているわけでも逆に("プロ"として)10年20年などという長いキャリアを見据えて自分の生活の為にやっているわけでもない。結局そのつもりはなくても、"ダラダラ"やっているような感じにはなってしまう、高校バレーと比べて。

まあ高校生が誰もかれも監督に心酔しているはずは無いですし、繰り返しますが当然"弊害"や"悪い例"も、あちこちにあるのはあるんでしょうけどね。
ただ一方で、仮に監督の個人的資質という要素を差し引いたとしても、今度は名門校のブランド・伝統への憧れやそうでなくても共に青春を過ごす仲間に対する忠誠心という形で、少なくとも"3年間"という限定の中でなら、やはりVリーグとはレベルの違う集中した帰属意識というものが高校生バレーボーラーを衝き動かしているのは想像に難くなく、それが独特なプレー密度の高さを、また担保するわけですね。

そうして積み重ねられた、名門校を頂点とする、堅固で分厚い"ピラミッド"という。(前回)


「高校」という単位 part2

ここからはほぼほぼ妄想ですが。

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"頂"(いただき)の高さとは ~春高バレーをヒントに(その1)

春高バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)というものを初めて見ました。(フジテレビONE)
"春"と言っても、1月ですけどね。3年生にとっては最後の大会なので、そういう意味でも、"冬"っぽくはありますが(笑)。サッカーは確か、"冬の選手権"て言いますよね。

結果は大阪代表の、金蘭会高校が優勝。

文句なしでした。同格のチームは他に2,3ありましたが、一番伸び伸びとバラエティに富んだバレーをした、魅力的なチームだったと思います。
僕が特にお気に入りだったのは、2年生の"5番"曽我啓菜選手ですね。

曽我啓菜

身長は170cmそこそこですが最高到達点はVリーガーも含めた日本人トップクラスになる驚異のジャンプ力、身体能力で、ほとんど『ハイキュー』の"変人速攻"的な超速ブロードの威力もさることながら、ジャンプした時の空中姿勢が実に無理なく美しいんですね、一瞬"止まっている"感じがするくらい。「超速」なのに「止まっている」という、この真のフィジカルエリートならではの矛盾。フィギュアスケートかよと思いました。
性格もやんちゃな感じで、ルックスも「シュッとしたおサルさん」みたいな感じで可愛いです(笑)。プレーのイメージにぴったりというか(笑)。金蘭会はなぜかみんなそんな感じでしたけど。

純粋な意味でのルックスとしては、鹿児島南の神ノ田(かみのだ)奈緒選手が、僕のイチ"推し"でしたかね。

神ノ田奈緒

実業団てタイプじゃないから大学行くのかな?既にして"女子大生"的な風格のある、しっかりした美人さんでしたけど。関東の大学にでも来てくれたら見に行きたい。他にも即モデルデビュー出来そうな長身美少女とか沢山いたんですけど、いずれ画像が確保出来たら、まとめて紹介したいと思っています。(笑)


それはそれとして。いやあ、面白かったです。
サッカー/バレー、プロ/アマ(大人/学生)問わず、ここ数年で観た日本人によるチームスポーツ(球技)の試合・大会の中で、一番だったかも。
特に金蘭会(大阪)、東九州龍谷(大分)、下北沢成徳(東京)、誠英(山口)によるベスト4、準決勝以降の試合はどれも凄まじくて、あらゆる種類の涙が出てしまいました(笑)。(ベストバウトは金蘭・成徳の準決勝)

なんか色んな"扉"が開いてしまってまだ収拾し切れていない感じですが、思ったこと気付いたことを、書いて行きたいと思います。


1."スケジュール"の問題

見てみて驚きましたが、スケジュールが凄いんですねこの大会。(公式)

1月4日(木) 1回戦(20試合)
1月5日(金) 2回戦(16試合)
1月6日(土) 3回戦 & 準々決勝(12試合)
1月7日(日) 準決勝(2試合)
1月8日(月・祝) 決勝(1試合)


計51試合を5日間で一気にやってしまう、勝ち進んだチームは最大5連戦、競技が違うとは言えサッカーでは考えられない。
別局でやった2回戦の半分以外は全部見ましたけど、ぶっちゃけ見る方も大変でした(笑)。3日目まではろくに睡眠も取れない。"バレーファン"なのに1/6に再開したVプレミアリーグはまだ1試合も見れてない状態で、何とかならなかったのかこの日程という感じはしますが。
ちなみに準々決勝までは2セット先取、準決勝以降がようやく見慣れた3セット先取という方式で、最初の3日間はとにかく猛烈な勢いで試合が消化されます。試合のテンポも全体的に早くて、決勝は地上波フジで生放送しましたが、CM中に5,6点普通に入っちゃうので、諦めてCSの録画放送の方に回りました。(笑)

その中での一つの"山"が3日目で、一部シード校もありますが1回戦2回戦3回戦と連戦を勝ち抜いて来たチームが、その3回戦の後の同日に準々決勝をやらないといけないんですね。
これはしんどい。見てる方も(笑)しんどい。
上の神ノ田選手の鹿児島南も3回戦にまで進出していて、勿論応援はしていたんですが、しかし勝ったとしてその後もう一回準々決勝を戦うことを考えると、正直もういいんじゃないか、神ノ田ちゃん目の下に隈出来てるぞという感じで、負けた時は少しほっとしてしまいました。

こういうスケジュールから言えること、もたらされることは、最初から優勝するつもりのチームじゃないと、優勝出来ないということかなと。一つ一つ勝ち抜いて、"結果的に"優勝するなんてことは、まず難しいだろうと思います。
最初から5日間のトータルを、"3日目"の連戦をも視野に入れたフィジカル、メンタル、更にはタクティカルなコンディショニングをしてある総合力の高いチームじゃないと、どうしても力尽きる、先細りになる。(鹿児島南がそうだったように)

こう書くと既存強豪校有利じゃないかここも格差社会かみたいな話になるかも知れませんが(笑)、実際の印象は、そういうものではありませんでした。
一つの言い方ですがCランク、Bランク、Aランクと各校の実力が積み上がって、既に十分に立派なAランクチーム(鹿児島南はBとAの間くらい?)の、その更に上に文字通り"スペシャル"なSランク高校、ベスト4+αが存在しているという感じで、実に分厚く、かつ健康的な"ピラミッド"という印象でした。
Aランク以下のチームの"健闘"にも、Sランク高校の"面目"にも、等しく敬意を捧げられる。

こういう重層性があるから、別に"手を抜いていた"わけでもないんでしょうが、Sランク高校たちが大会の後半になるとそれまで使っていなかった"ギア"をもう一段階入れて来るから、準決勝ないし準々決勝の一部以降に、それまでずっと大会を見て来た僕をもぎょっとさせるような「神試合」が出現するわけです。
ただの"拮抗"とも、(Jリーグお得意の?(笑))低レベル混戦の"ドラマ"とも違う。

過酷は過酷でしょうけど、なかなかよく出来た"負荷"だなと。結果的には。
まあVリーグと日程重ねちゃうのは、やっぱり問題があると思いますけど。サッカーとラグビーと(高校選手権の)決勝同日というのもなあ、もったいない。


2."エース"の憂鬱

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17/18V・プレミア女子2ndレグ(+1)雑感 (+エロ)

1stレグについてはこちら

12/9(土)に終わった2ndレグと、ついでに(?)翌日曜日にやった3rdレグの初戦を合わせた印象。
年内のリーグ戦はこれで終わり。

現在の順位表はこちら
1位久光(勝ち点43)、以下JT(同33)、デンソー(22)、東レ(19)、NEC(19)、トヨタ車体(19)、上尾(15)、日立R(10)の順。
ほぼ現在の実力を反映した、納得の結果・勝ち点差という感じ。
低調だけどまともなリーグというか。まあ番狂わせの起きにくいスポーツではあります。

久光独走、以下どんぐりという大勢は1stと変わっていませんが、対抗馬と予想されたJTが一応その通り少し抜け出し、NEC・日立のどん底組からNECが巻き返して中団に加わり、日立だけが低空安定という状態。上尾がそれに急接近(?)はしていますが、他の中団チームもどこが落ちてもおかしくない不安定感なので、年明けての展開はまだ予想出来ません。上二つは堅いとしても。


以下順位順に少しコメントを。


久光

・全日本組の新鍋・石井優・野本に続く"第4のWS"今村優香選手の安定ぶりが光ります。力4・技6くらいのバランス型ですが、頭が良さそうなのでレセプションも出来ないのかなと期待したいところですが、出場機会が増えてもやらせていないということは、結局やれないということなんでしょうね。
・攻撃力だけで全日本に呼ばれる器かどうかは・・・。候補・バックアッパーとしては堅そうですが。
・同じく全日本岩坂の陰に隠れがちな実力者、MBの森谷も、出た時のプレーを見るともう少し使われても良さそうな気がしますが、不遇が続いています。
・こちらはまあ、当の岩坂が未だ攻撃能力開発中のところがあるので、それでかなという気も。(笑)
・最後に"いるけどいない"都市伝説帯川がいつベールを脱ぐのかは、皆の関心の集まるところでしょう。本当にバレーが出来るのか。(笑)

JT

・スペックだけで2位にはなっていますが、魅力の無いチーム。去年に比べても。
・その"スペック"の大部分を占める「世界の」ミハイロビッチがまた、"数字"を上げるだけの実に魅力の無い選手に、僕の目には映ります。
・サッカーだとそこらへんはもっとはっきりするはずですが、残念ながら(?)バレーは「足し算」の面がサッカーよりだいぶ強い競技なので、"数字"を上げればそれなりに認めなくてはならないのがどうも。
・若きいぶし銀田中瑞希が活躍している試合だけは、JTも何とか"チーム"に見える感じ。
・見かけ"才女"の吉原監督も、何かただの"叱咤激励"役という感じですし。

デンソー

・......地味。(笑)
・限られたスペックをフルに活用している戦術的完成度は、"本気"を出していない久光を除けば一番かも知れませんが、しかし現状で目一杯なのも誰の目にも明らかで。
・今後も他が上がれば下がるでしょうし、他が下がれば上がるだけの未来が容易に見えます。
・こういうのももしサッカーならば、もっと"好感"を持って見えるだろうし、「完成度」だけでももっと好成績が期待出来たりしますけどね、特にJリーグだと。
・そこはまあ、競技特性ということで。
・若き大砲工藤嶺選手がもっと主力になって行けば、変わる可能性はあるかも。
・ただ同じ役割のベテラン石田瑞穂選手も十分によくやっているので、悩ましいところ。
・基本みんなよくやってますよ、このチームは。だからこその、ポテンシャル不足。

東レ

・逆にスケール感は一番かも知れないのがこのチーム。黒後、ケイディ、堀川のWS陣は久光に次いで安定していますし、MB陣も人材としては悪くはない。サーブを強く打つというのも徹底されている。
・ただ監督とセッターの技量的に、今ある粗さが解消される当てもほとんど無いので、"粗"いままいかにチームが乗っていくか固まっていくかに、今後の成績はかかっている感じ。(そういうことはなくはない)
・救いになっているのはリベロ中川有美選手の奮闘で、驚異的な守備範囲の広さで来季の全日本入りが盛んに噂されています。知的美人だし、僕も希望(笑)。タイムアウト時のリーダーシップも頼もしい。
・しかし黒後サーブいいね。少し古賀に分けてやって欲しい。(笑)

NEC

・良くはなって来ました。"チーム作り"の速度としては、多分予定通り。
・ただいかんせん、テクニカルなクオリティそのものが上がらない。特に正セッター塚田しおりのトスは、安定して不安定。
・バックアタックのトスの覚束なさは毎度冷や冷やしますし、ブロードが使えないのは(それを使いたがらない)チーム戦術的に、練習自体が足りてないのかもしれないですけど。
・真面目だし頭も悪くなさそうだけど、根本的にセンスとテクニックが足りてない感じ。じりじりと成長したとして、いつまでかかるのかという。
・そして勿論、せっかく"抜擢"した若手の山内と廣瀬が、相次いで故障離脱してしまったのも大問題。どちらも使われた時はいいパフォーマンスをしていただけに、無念ではあるでしょう。
・ただそれが「全員」揃ったとしても、やっぱりまだ今季は、優勝争いには遠く足りない感じ。単純にクオリティが足りない。むしろ若手の為にも、外国人が欲しかった気はしますが。
・古賀はスパイクが日替わりなのは"特徴"として理解出来ないことはないですが、そこにサーブのしつこい不安定が重なると、真面目に全日本招集に躊躇いを覚える感じに。むしろ(不安だった)"レシーブ力"メインで入るかもという、笑えない笑い話。
・ここ数年で培ったチームの"強豪"魂は生きているし、よろず尻ぬぐいの負担そのものには古賀はよく耐えているけど、それらの"我慢"の利いている間にものになるのかなこのチームという。
近江か外国人か、せめてどちらかがいればなあという。確かに育てるに足る"素材"はいるだけに、惜しい。
・または古賀が木村ならば。(そういう予定だった?)
・"育成メイン"の意図自体は分かるし間違っていないと思いますが、構造計算が余りに楽観的過ぎたまたは杜撰だったのは、否定出来ないと思いますね。
・勝てなくてもいいけどチームが崩壊するのは、見たくない。他チームから見たら自滅でしかないですし。

トヨタ車体

・ネリマン。
・...で終わりにしたいくらいですけど。(笑)
比金のトスがガタガタなのは、単純に体力不足が大きい感じ。さりとて代わりに出て来る山上は、はっきり言ってまだこのレベルでプレー出来る選手ではないですし。
・とはいえ選手の全体的質はそこまで悪くはない、ただNECにあるような強豪魂の欠如、負け犬根性が、チーム力向上の"圧"の発生を妨げている感じ。含めて多治見監督の能力も疑わしい。

上尾

・こちらはハナからアンダードッグで、まあそれなりにはやっている思います。
・"全日本"の余韻が薄れたセッター冨永が、チームの低レベルに飲み込まれて苦悩しているのは、見てて気の毒ではありますが。
山口堀江の若手は悪くないので、まあ来季以降に期待という感じ。

日立リヴァーレ

・内瀬戸の退団と渡邉久恵の故障という問題はあるにしても、選手の質はそこまで悪くはない。
・やはり名ばかり監督(甲斐祐之)の極端な無能・求心力不足と、ここ数年の好成績でもNECのようには築かれなかった(しつこいですが)強豪魂の欠如が、ここまでの低迷を招いているんだろうなと思います。
・それで2位や3位にはなれるわけですから、まあ何というか"リーグ"としての活力不足は、感じざるを得ませんね。"プロ"じゃないからなのか、それともチーム数(8)が少な過ぎるのか。
・1試合1試合は、それなりに盛り上がったりはするんですが。(あと両ファイナルステージ)


・・・なんか暗くなっちゃったので(笑)、ここらで僕の各チームの"推し"選手(主にエロ的意味で)でも、紹介しておきます。(笑)

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Vリーグ初生観戦 in とどろきアリーナ

行って参りました先週末。
デンソー-上尾NEC久光のダブルヘッダー。(Vリーグの標準的な興行形態)
場所はNECのホーム、川崎市のとどろきアリーナ、要するにフロンタの等々力競技場と同敷地の体育館なんですが、等々力自体随分行ってないので少し迷いました。会場にはBリーグのブレイブサンダーズら、他の川崎市をホームとするスポーツ団体のマスコットも勢揃いして盛り上げていましたが、ふろん太くんは格が違うからか、来てくれてませんでした(笑)。まあいいですけど。


(1)会場に入って

持ち物チェックは無し。というか会場での飲食自体禁止らしいということを後で知ったんですが、気付かずにばくばく食ってました(笑)。すいません。どうりで寒いのに外で食ってる人が多いなとは思いましたが。
席に着いた第一印象。わっ、近い。2階スタンド席でしたけど、どこの席とかあんまり関係無いなという感じの、満足の距離感。体育館スポーツのいいところでしょうか。その分応援団の鳴り物・・・というか打ち込み(?)の電子音は、かなり耳障りでしたけど。
デンソー上尾両チームの選手たちが入って来ると、ますます近いというか狭い(笑)。コート半面だと随分狭いところで練習しているなという感じに。面白かったのはスパイクや特にサーブ練習は、相手コートに打ち込まないと練習にならないので、これから対戦する敵チームの選手が互いにそのサーブを受けて、練習を"手伝って"いたところ(笑)。そんなことしてたんだ。

(2)研究

そもそもなぜ出不精でテレビっ子の僕が、DAZNで見られる試合をわざわざ生観戦に訪れたかと言うとそれは目的があって、テキストやモニター画面ではどうしてもピンと来ない、「要するにバレー選手は試合中どういう動きをしているのか」を肉眼と全体視野で体感的に確認する為でした。
特にサーブレシーブ関係。サーブレシーブのフォーメーションや、それとの比較でサーブ権がある側の動き、あるいは(サーブレシーブを担当するWSである)レセプションアタッカーの色々な場合の動き。

この日4チームを見てだいたい分かったので、経験者には当たり前のことかも知れませんが知らない奴はここらへんから引っかかるんだよということの確認含めて(笑)、まとめておきます。

・サーブレシーブフォーメーション

4チームともリベロ+WS2人の3人体制。たいていリベロが真ん中でしたけど、違う場合もあったかな?

問題となるのはそれ以外の選手の位置取りで、まずサーブレシーブを担当しない残り一人のWS(通称"打ち屋")は、前衛ローテーションの時は勿論前衛ネット際でスパイクに備えていますが、後衛の時はどうするかというと、上の"3人"が作るレシーブ"ライン"の真後ろが定位置となります。これは要するにせっかくサーブレシーブを"免除"してスパイクに専念させたいのに、サーブで狙える位置にいたらその配慮が台無しになるからで、それでレシーブ担当者の真後ろに「隠れる」わけですね。たいていは打ち屋の方がレシーバーより身長が高いので、見た目少しせこく見えますけど(笑)。後はあれですかね、打ち屋はたいていバックアタックを打てるので、その為の助走をあらかじめ取るという、そういう含みもあっての"最後尾"なんですかね。
ちなみに"前衛"の時も半端な位置にいると狙われてしまいますが、ネット際まで行ってしまうと"近過ぎる直接フリーキック"みたいなもので、サーブで狙うのはかなり困難になるので大丈夫なわけです。

次にもう一人の重要な"サーブレシーブ免除者"("レシーブの次"の"トス"の担当者な為)のセッターですが、こちらも前衛の時は、それこそネットに張り付くような位置にいるのが通例です。問題は後衛の時で、これは2パターンあって一つは打ち屋と同じく、レシーブラインの後ろに隠れるパターン。そしてもう一つは、"ライン"よりはにいるんだけど、その代わりに誰か他の選手がマンツーマンの壁としてガードしているパターン。ガード役はレセプションアタッカーの一人であることがほとんどでしたが、担当外の前衛MBがやっている時もあった気が。(狙われたらどうするんだろう?MBが受けるのかな)

どういう時にどちらのパターンなのかははっきりとは分からないんですが、例えばレシーブラインを高く取っている上尾の場合は全てラインの"後ろ"にいるパターンでしたが、対してより低くラインを作っていたデンソーは"前"パターンだったので、要するに打ち屋と違ってあんまり後ろからスタートしてしまうとセッターの場合はトス態勢を早く作る上で支障があるので、低いラインのチームはセッターは"前"スタートなのかなと推測しますが。
ちなみに"ガード"役のレシーバーは、デンソーだと鍋谷、NECだと古賀の両代表選手で、要は最も中心的なWSなんでしょうが、当然攻撃でも中心にならないといけない立場なわけで、なかなか負担は大きいだろうなという感じです。

WS3人(レシーブする人2人としない人1人)、セッター、(後衛MBの代わりとしての)リベロと来て、残る一人の前衛MBは、勿論前の方でサーブを避けています。が、具体的な位置は結構まちまちで、前衛(にいる時の)セッターの前にいる場合後ろにいる場合、大きく分けるとこの2パターンですかね。後者を主に採用していたのはNECで、これはNECの代名詞の「シンクロ攻撃」をする為に、なるべく他の(サーブレシーブ時後ろに寄っている)チームメイトと近い位置から一斉にスタートする為なのかなとか思ってみましたが、正直分かりません。他のチームでも"後ろ"にいる時はありましたから。

とりあえず以上が、サーブレシーブ時の各選手の基本的な位置取りです。

・サーブ権のある時

これはだいたいローテーション通りみたいで、サーブ番の人を含む後衛の3人が、そのまま後衛に残って後は前というのが基本。ただたまに前衛ローテのレセプションアタッカーが、後衛かそれに近い位置まで最初から下りて来ていることがあって、これは何らか相手の切り返しのレセプションアタックに対する備え、ディグの準備かと思われますが、どういう時にそうするのかは未確認。単純に相手の前衛が強い時か、もしくは味方のサーバーが弱い時か。(笑)
サーバーと後衛の誰かを除く3,4人が一直線に並んでサーブを待つのが通例なのは、攻撃時左右中央のどの位置から誰が攻撃しようとしているのか、直前までバレないようにする為でしょうね。
ちなみに今回は主に「前後」の注意ばかりしていたので、「左右」についてまでは手が回りませんでした。またの機会。

・レセプションアタッカーの動き

大変な仕事ですよほんとに(笑)。最も"スター"の多いポジションですけど全く楽じゃない。
実際一番能力・総合力の高い選手がやるポジションで、それゆえスターも生まれるんでしょうけど。

個別には多分、"バックアタック"というプレーをどれくらい得意としているかによって、動きは少し変わって来るだろうと思います。
今回見ていて一番特徴的だったのは、デンソーの看板スター鍋谷選手。まず後衛ローテ(サーブがいいのでサーブ番から始まることが多い)では、勿論サーブレシーブにがっつり入って、上で言ったようにセッターが下りて来た時にはそのガード役もやります。バックアタックも得意技で、常に準備しています。
次に前衛ローテでも、サーブレシーブ時には同じように下がってレシーブに備えます。サーブ権がある時はさすがに前衛に張ることが多いですが、時には下がり気味にディグに備える(?)こともあります。
まとめて言うと、6種類のローテ×サーブ側と被サーブ側の12パターンの内、前衛の3ローテ×サーブ権のある時を除いた9パターン、ディグに下がるケースを更に加えれば下手すると10/12の割合で、ほとんどの時間を「後衛」(的)ポジションで暮らして(笑)いるわけですよね。改めて見ると凄い割合というか、意外と地味なポジションだなというか。もう"後ろ"の人じゃんという。
その割にテレビによく映るのは、つまり前衛でスパイクを打つ時(の少なくとも半分)は"後ろ"から駆け付けているわけで、その分の運動量も必要になってほんと大変。だからスパイクが決まらないからと言っていじめるのはこれからはやめましょう。(笑)

鍋谷ほどは後ろに重心はかかっていないようですが、鍋谷よりスピードの無い古賀はもっと大変な面もありますね。比べると久光の石井は古賀よりはスピードがありますし、レセプションの第一責任者は新鍋の方なので、少なくとも久光での負担はこの二人よりは軽いとは言えるかも。

・・・帰ってから別会場の試合をDAZNで見ていて気が付きましたが、以上のようなことは別に中継でも分からないことは無いんですよね。ただ"そういうものだ"と思って見ないと目に留まりにくいし、モニター画面だとどうしても全体の流れを見てしまうので、なかなかこういう見方は僕はしづらい。だから行ってみて良かったのは確かです。

(3)彼女たちの"肉体"

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17/18V・プレミア女子1stレグ雑感

現在の順位
1位久光、2位トヨタ車体、3位JT、4位上尾、5位デンソー、6位東レ、7位NEC、8位日立。


(概観)

前年度優勝のNECレッドロケッツと3位の日立リヴァーレが7位8位に沈む波乱の幕開け・・・とスポ新的には言いたいところでしょうが、単なる久光製薬一強とその他七弱という形勢。
勿論"七弱"の中でもネリマン、ミハイロビッチ、ケニアと強力外国人スパイカーを補強したチームが上位に来ていることに意味が無いわけではないでしょうが、それにしてもの七弱。今日強かったチームが明日には弱くなり、Aに快勝したチームがBに惨敗し、そのBに快勝したチームが次はまたAに惨敗するみたいなことを七チームが延々繰り返す間に、久光一人は七、八割の力で悠々と勝ち進んで未だ勝ち点失無しという、なかなかに酷い状況。(笑)
久光が強いのはまあ当然で、新鍋・石井・野本の全日本WS陣が健在なところに世界的MBアキンラデオを補強し、昨季まで足を引っ張っていた不器用セッター中大路から常識的でチームにも馴染んでいる栄へとセッターも交代して大きな穴が無くなり、全日本疲れは無いわけではないでしょうけどしかし全日本の骨組み・形がそのまま継続して持ち込まれているメリットも大きく、優勝候補の筆頭なのは戦前から分かっていたことではありました。リベロだけは弱いままですが、今のところ大勢に影響なし。ちなみに全日本MB岩坂もちゃんといますが、この人は常に一人プラマイゼロで、こちらも大勢に影響無し。

問題はむしろ他チームの惨状の方で、攻守の要近江、引退しなければ全日本レギュラーだった可能性も高いリベロ鳥越、大砲ニコロバが抜けてかつ新人以外補強無しのNECが落ち込むのはこちらもある意味予定通りですが、加えて守備の要内瀬戸と近年の躍進の功労者松田監督の抜けた日立の崩壊が危惧されていた以上に酷く、また世界的エースミハイロビッチを補強したもののその代価なのか既存WSを失い過ぎたJTが求心力を失って思ったようにチーム力が上がらず、他のチームは元々一段力が落ちるところにいいところも悪いところもあるという想定内の(不)出来で、全く久光を追えるチームが今のところ見当たりません。
第一候補はやはりJTで、WSの層の薄さは否めないものの出遅れていた全日本候補田中瑞希の復帰でかなりマシにはなったので、後は吉原監督が求心力を取り戻せれば、前年4位の実績からもある程度は出来て当然のチーム。新外国人ネリマンが期待以上の当たりだったトヨタ車体がそれを追うという様相もついこの前まではあったんですが、ようやく揃った陣容からこちらは全日本候補WS高橋沙織が故障離脱すると見る見るバランスが崩れてネリマン孤軍奮闘状態になって、今はそれどころじゃない感じに。ケニアの上尾も頑張ってはいますが所詮は昇格初年度ですし、むしろ川北監督の戦術力が光るデンソーの方が同じ昇格組でも魅力はある気がしますが、一方でこちらは大砲が不足している。そういう意味では新人黒後と新人的新外国人(誰だっけ?)が意外と安定している東レの方が、ポテンシャルはあるかも知れません。
というわけで、二位以下の争いは、今後もし烈と思われます。(笑)

リーグ全体を見渡して思うのは、やはりしばらく全日本を見慣れた目で見ると、さすがに随分レベルが落ちるなと。一つ一つのプレーに厳しさが足りず、特に"速さ"に関しては同じ選手でも全日本の二割引きくらいで普通に通用してしまっている感じ。
まあ全日本が"さすが"であることが確認出来たのは、いいことと言えないことはないですが。(笑)
それとこちらは全日本と共通の課題ですが、やはりサーブレシーブをきちんと受けられる、または受けても攻撃参加に支障の出ない選手が絶対的に足りていないなと改めて。Vで駄目なら全日本ではもっと駄目なわけで、頭の痛いところではあります。
各チームのレセプションアタッカーの内、新人の東レ黒後が"洗礼"を受けるのは当然のこととしても、JTの橘井や車体の村永など、狙われると露骨に動揺して試合中に自信を喪失して行く選手がちょいちょいいるのは、なかなか厳しい感じはします。それは「レセプションアタッカーが未熟」と言うべきなのか、それとも「本来レセプションをさせるべき選手ではないのに人材不足でやらざるを得ない」と言うべきなのか。日立の長内などは、後者の表現が当てはまりそうではありますが。
代表組では、久光の石井なんかはVだと結構悠々とやっていて、さすがと言えばさすがですし、やっぱりVは甘いなと言えばそうですし。一方でNECの古賀はVでも同じような感じで苦労していて、要は向いていないんじゃないかと思わざるを得ません。

というわけで暗めの話題も多いですが、フル観戦二年目で馴染みの選手も増えて、楽しいは楽しいです。(笑)


(個別)

NEC(昨季優勝)

・チームの態をなしていない。軸が無い、ないしはブレている。
・近江と鳥越が抜けて本来なら残りの優勝メンバー、古賀や山口がまずは中心になるべき/はずでしたが。
・山口がコンディション不良という噂もありますが大卒新人塚田を正セッターにしてしまったことによって、塚田と同じく大卒新人で気心の知れた山内の二人の方に軸が自然移動してしまって、元々"先輩"とは言え年齢的には彼女たちと変わらないか下である古賀や柳田の存在が凄く中途半端な感じに。
・柳田をキャプテンにしたのはそこらへんで何とか重さを出そうということなのかも知れませんが、いかんせん"エキストラアタッカー"的な選手なのでスタイル的に柄じゃない感が強い。
・ミドルでは全日本の島村が昨季に引き続き謎の冷遇をされているので、塚田・山内一派(笑)は同年代の上野を引き入れて派閥固めを狙っているのではないかみたいなそういう風にも見えます。(笑)
・とにかく非常にマズい編成に見えます。古賀が素直な性格なので、まだ決定的な亀裂には至っていないようですが。でもじゃあすんなり「塚田・山内」のチームになることを、実績では圧倒的に上の古賀がすんなり受け入れられるのか。
・せめて塚田の"司令塔"ぶりが冴えていれば実力でとも言えるんですが、トスは固いし組み立ては単調(寄せるにしろ散らすにしろ)だし、今のところとてもそういうレベルには。"合う"選手以外とは合わないみたいな、融通の利かない感じもしますし。
・レセプションアタッカーとしての山内は予想以上に健闘していて、このまま近江の後釜になってくれればという期待は感じますが。
・ただ顔がなあ、性格がなあ。近江の面倒見のいい「親分」な感じとは、またちょっと違う感じもします。
・Jリーグなら、古賀には移籍を勧めたいくらいな感じすらしますが。(でもVは基本的に無理)
・まあ直近デンソー戦では、いくらか全体の馴染みは良くなっているようにも見えましたがさて。
・それはそれとして古賀は恐ろしくサーブが安定していないのでなんだなんだと思っていましたが、そのデンソー戦ではいきなりサービスエースを3,4本決めていたので、要はフォーム改造中なのかも知れませんね。
・狙いがあるならいいんですけど、ただ迷ってるのなら困りものですが。
・手術明け大野が普通にフル出場しているので、それはひと安心。数少ないまともなクイックを打てる日本人ミドルですからね。

久光(同二位。以下同様)

・新鍋が露骨に手を抜いていて、笑います(笑)。それでも勝てるんだからいいんですけどね。
・今村を初めてリーグで長時間見ましたが、要は全てそこそこの万能型で、しかも守備が上手いわけではないのでそりゃ久光では永遠のバックアップだよなという感じ。他のチームなら十分レギュラーでしょうが。

日立

・長内のパンチ力、特に二段トスをストレートに打ち抜くプレーは魅力ですね。他は色々と問題がありますが。
・コンディションがまずまず回復して来た栗原もさすがのプレーですが、逆に現代表世代の選手たちの完成度の低さが浮き彫りになる感じで、複雑な気分。
・スポーツ選手らしからぬ化粧の濃さが嫌いだった佐藤あり紗が、髪型が変わって少し可愛く見えて来たのが悔しいです。(笑)

JT

・奥村少し太りましたかね。代表の時ほどの切れが感じられません。
・田中瑞希は上手いですね。攻撃型の内瀬戸というかパワー型の新鍋というか。守備はそこまでのレベルではないですけど。
・琴ちゃん(井上)の出番が少ないのは寂しいですが、怪我持ちのようなので代表シーズンまでは、のんびりやってもらうのもありかなと。
・代表で当たった時も思いましたが、ミハイロビッチはそれほどの選手ではないですね。"かさ"にはかかって来ますけど、本当にチームを勝たせる選手ではない。
・あとお呼びでない"胸ポチ"は何とかして欲しい。日本ならいい下着あるでしょ。(真面目)
・田中美咲は単純に動けてないですねえ。覇気も無い。美人ですけど。
・MB芥川のスピードとパンチは魅力。NEC大野のライバルという感じ。

トヨタ車体

・ネリマン超優良。もう少し他に打ち手のいるチームにいれば。NECとか。
・荒木もいるし、そんなに落ちるチームとは思えませんが、ネリマンのプレーが前向きなだけに、もう少し人材を揃えてあげたい。

東レ

黒後はサーブで狙われて崩されても崩されても、次の試合の時はケロッとしているのがいいところですね。
・最近では、崩されたその試合中でももう立ち直ってる感じですし、レシーブ力自体も多少は向上している気がします。
・スパイクについてもその鈍感力的冷静さが、有効性を増している感じ。高さはそこまで無いですが。
・堀川は駄目ですね。センスが無いというか機械的なプレーに終始しています。(同じサウスポーエースの久光の)長岡もそういうところが無いわけではないので、物の見事に下位互換。

デンソー

鍋谷バックアタックが切れ切れです。完全に何かコツを掴んだ感じ。
・今代表を選ぶなら、古賀を外してでも入れるべき選手になって来ました。
・3セット取り切る持久力には問題がありますが、ハマった時の攻撃の多彩さはかなり魅力なチームで、顔だけだと思っていた(笑)田原愛里が名セッターに見える試合などもあって、川北監督やるなと。
・新人スパイカー工藤の破壊力も目を引きますが、でもそれでも180無いんだよなあ。困りもの。
・なんだかんだ古賀は高さがアドバンテージ。本来の売りでは無いと思いますが相対としてね。

上尾

・セッター冨永が完全に一本立ちした感じ。
・別に"上手く"はなっていないと思いますが、「自分がチームを勝たせる」という責任感を持った、現役では数少ないセッターになって来ていると思います。
・ほとんどの日本人セッターは、自分のプレーで精一杯ですから。または戦術依存。
・そういう意味ではやはり、(岡山)宮下のキャリアもだてではないと思います。性格は不器用でも。
・ケニアの変則強打は威力はありますが、根気か体力に問題があるのか、活躍した次のセットは決まって休もうとするので、取り扱い注意かなと。(笑)

おまけ。V・チャレンジI(二部)の数試合より。

・PFU江畑完全復活気配。
・故障持ちで体力には配慮する必要があるでしょうが、真面目に代表のラストピースになり得るコンディションに見えました。
・栗原同様、やはり"ロンドン"(まで)戦士はレベルが違いますね。年齢的には、現代表選手とほとんど変わらない(満28)ですし。
・久しぶりに長い時間上げてるのを見ましたが、宮下の合ってるのか合ってないのか、打ってみるまで分からない感じのトスは不思議。岡山の戦術もあるんでしょうけど。
・改めて研究したいなと。(DAZNさんもっと中継お願い)


という感じです。
今週末は川崎でNECのホーム戦があるので、生観戦デビューして来ます。
Vリーグはほとんど首都圏開催が無い(圧倒的に西中心)ので、そこが難点ですね。


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グラチャン2017(女子)まとめ

何だかんだ、一種の"季節"ものとして、お茶の間(笑)は盛り上がってた感はありますね。
地上波の力は偉大だ。

これが今年の代表の最終戦です。
5月から約5ヶ月間フルに拘束というと、サッカー的には随分長い気がしますが、実際の印象としてはこんなものかという感じ。見かけの試合数は多くても、仕上げるには結構ギリギリかなあという。
まあ必要とされるコンビの緻密さも、だいぶサッカーより細かい感じですし。

ちなみに大会の位置づけとしては、"旦那"である日本が主催する、コンフェデレーション杯的な大会です。
サッカーのそれが本番(W杯)の前年に行われるのに対して、こちらは逆に(五輪の)翌年に毎回開催されています。当然チーム完成度は各国余り期待出来ないので、"世界大会"としての地位は低め。


メンバー

WS 新鍋理沙、石井優希、鍋谷友理枝、内瀬戸真実、堀川真理、野本梨佳
MB 岩坂名奈、荒木絵里香、島村春世、奥村麻依
S 冨永こよみ、佐藤美弥  L 小幡真子、井上琴絵

アジア選手権メンバーから、古賀紗理那石井里沙の両WSが抜けて、石井優希堀川真理が復帰。
ちょうど石井優が古賀(レフト)の、堀川が石井里(ライト)の、そのまま代替という形。
なお古賀はアジア大会中に悪くした膝が癒えずとのこと。


戦績(5位)

9/5 〇3-0 韓国
9/6 ●1-3 ロシア

9/8 〇3-2 ブラジル
9/9 ●2-3 アメリカ
9/10 ●1-3 中国

アジア選手権の内容からはもっと酷いことになるかなとも恐れていたので、まあまあ格好がついた方かなと。
こんな規模の大会で"5位"とかいう順位はそんなに誰も気にしないと思いますから、それよりも"毎晩"それなりに盛り上がりどころのある試合が出来たのが、対外的お茶の間的には安堵と、もうすっかり「内部」の人の気分。(笑)
日テレ(地上波)の番組作りの方は、相変わらず寒かったですけどね。こういうのはいい加減何とかならないのか、逆にああいう演出や構成が、実際問題どの層どの世代に刺さっているのか、誰かちゃんと研究して欲しい気がします。そこまで日本人馬鹿か?
試合前の煽りVとかは、バレーファンには評判悪いですけど、初めて見る人には十分新鮮なので、あれはあれでいいと思うんですよ。でも試合中の"ゲスト"のコメントとかは、誰にとっても地獄でしょう。"澤穂希"とか、番宣ですらないし、ほんと誰得案件。どこかに"やれ"という人がいるんですかねえ。

解説の専門性とかは、サッカーでも解決されていない問題なので、まあとりあえずしょうがないかなという。
"質問に対する答え"ですらない場合が多いのは、かつての「名選手」の姿として、悲しいものがありますが。(迫田のことじゃないですよ。竹下も、大林も含めてです)
ただこれは究極的には、「日本人の言語行動」の問題だと僕は思っているので、いちスポーツ解説者を責めてもしょうがないという部分も、多々あるようには思います。
だいぶ余談になってしまいました。


感想

[全体]
・なるほどねえという感じ。
"ミドル中心"のバレーというのは、こんな感じになるのかと。
WGPの段階では、「確かに前チームよりミドルの得点は増えているけど、要はサイドが取っていた分の配分が変わっただけ」という印象で、余り何か積極的な像は結べなかったんですが。
・その後のアジア大会で合流した大ベテラン荒木絵里香のさすがにプロフェッショナルなプレーに引っ張られて、かつサイドの3枠の内の2枠に新鍋・内瀬戸という守備的な選手が固定されたことで。
・かなり腰を据えて、"ミドル中心"のチームスタイルというのは、固まって来た印象です。
・常に実力への疑問が絶えない"キャプテン"岩坂も、まあまあ点を取るようになって来ましたし、島村と奥村も出た時にはコンスタントに活躍していましたし。
・最初は見慣れなかった(笑)日本のブロックが決まることも、十分に"日常"の風景にはなって来ました。
・いや、ほんと、前チームではたまに日本のブロックが決まると、思わず二度見する感じでしたからね。(笑)
・やれば出来るもんなんだなという。
・それらミドルの活躍を可能にしている一つが、あるいはそれと一致しているのが、中田監督の掲げる「レセプションアタック重視」「Aパス主義」という方針であると思われるわけですが。
・これについてはかなり前提を説明しないと面白い話にはならないので、今はやめておきます。
・とりあえず"レセプションアタック"というのはサーブレシーブからの攻撃、また"Aパス"というのはそれを可能にする、セッターがトスを上げやすい精度の高いサーブレシーブのことです。
・とにかく中田監督は精密なコンビプレーによるミドルブロッカーの攻撃を中心に据えていて、ウィングスパイカーもそちらを優先したレシーブ力重視の人選(新鍋・内瀬戸)になっていると、現象としてはそういうことです。
・対して前監督の眞鍋氏は、人材的に世界的劣位にあるミドルの機能についてはある程度諦めていて。
・相対的に人材豊富だったウィングスパイカーの方に比重を置いたバレーを主に行い、最も極端な時にはミドルブロッカーを0人にしてウィングスパイカーを5人使う戦術を取ったりしました。(残り一人はセッター)
・僕がリアルタイムで見始めた2015WC当時には既にそういう極端なことはやめていて、ポジション配分としては今の中田ジャパンとも変わらない標準型になっていましたが。
・しかし比重はやはりウィングスパイカーの方に置かれていて、上で言ったようにブロックは滅多に決まらなかったですし、"活躍"として印象に残っているのは、ウィングスパイカー兼用の変わり種ミドルの山口舞選手のが専ら。(笑)
・ちなみに国内のVプレミアでも少なくとも僕が見た過去2シーズンでは、ほぼ全チームがサイド中心のゲーム構成をしていて、日立のジャクソン選手のような強力な外国人ミドルもいたりはするんですが、ろくに使われずに要するに各チームがウィングスパイカーの打ち合いで勝負している感じ。
・だからこれだけ常にミドルを意識している日本人チームというのは僕は初めて見たので、何はともあれ新鮮というか、新しい経験ではありました。

・ただ・・・何というか、落ち着かないですね(笑)。割りと。
・それなりの戦績を上げて、ブロックを含めた守備の安定があっても。
・それは結局、ミドルがコンスタントに活躍するのと裏腹にウィングスパイカーの得点力が不安定だからで。
・何度か書いているようにミドルの攻撃は一般に決定率は高いんですが、ピンポイントのコンビネーションを必要とするので発動条件が厳しい。
・対してサイドからのスパイクは、雑でいいということは無いですが(笑)ミドルの攻撃に比べると、要は上げとけばいいので基本的にいつでも出来る。打数自体も圧倒的に多い。
・だからサイドに強い選手がいると、割りとどんな状況でも「いつでも決められる」イメージが持てるので、心理的にとりあえず安定するんですよね。
・少なくとも長岡古賀が軽快に決めまくった、僕の原体験でもある2015WCの時はそうでした。
・対して今回のチームは、固定の新鍋と内瀬戸はそれぞれに上手い選手ですが、パワーや高さには欠けるのでアバウトにドカンというわけにはいかなくて、ミドル並みに結構繊細に、針の穴を通すようと言えば聞こえはいいですが(笑)要するにおっかなびっくり決まるコースやタイミングを探す感じの打ち方になって、解放感が無い。
・守備のタスクの優先度も高くて、特に新鍋は打数自体も少ない。
・唯一今回比較的スパイクに専念出来る"裏レフト"と呼ばれるポジションには、石井優希や野本梨佳が入りましたが、どちらも安定した活躍は出来ませんでした。
・というわけで守備に攻撃に手堅い割りには、どうも安心感が無いというか何とかなるだろうという余裕の無いチームになって、疲れたというか勝っても勝利感が薄いというか。
・イメージ的体感的には、そういう感じです。
・「ウィングスパイカーが豪快なスパイクで取る点」と、「ミドルブロッカーが緻密なコンビネーションで取る点」は、イコールではないんだなと、そういう感想というかそれが分かったというか。
慣れれば安心出来るんでしょうか。(笑)

・戦術的には、いつもそうですが多事争論(?)で。
・とりわけ「バックアタックが無い(攻撃枚数が少ない)ので特にS4ローテが回らない」問題と、中国がやって来た「ショートサーブによるAパス(ミドル)封じ」は、誰が見ても大きな問題でしたね。
・まあそこらへんの細かい話は、いずれ。
・...今のチーム構成でも裏レフトに世界的エースがいれば、ある意味チームの形としては"完成"とも言えるわけですけど、残念ながらその当ては無いので。
・構成をいじるのかそのままいる人材で何とかかんとかやって行くのか。
・監督も考えているところだろうと思いますが。
・基本的に今のミドル中心のチーム構成は、中田監督が"好んで"やっていることだと思いますが。
・ただ幸か不幸か(笑)現世代の日本の女子バレーは、どうも"空前"に近い著しいサイドの人材不足状態のようなので、結果的な合理性は十分にあると言えるというか、そうなってしまっているというか。(笑)
・勿論他の選択肢もあるとは思いますが。
・ミドル中心だからと言って、別に急に「ミドルブロッカーが人材豊富になった」わけではないという悲しさ。
・まだしもコンビネーションで誤魔化しが利くポジションだという、そういう相対の話。
・そりゃ荒木にも頼るかと、納得しないわけでもない、そういうとりあえずの一年目でした。

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サカヲタ的はじめてのバレーボール(その3) ~「身長」問題、ファン気質、その他

(その1)(その2)

割りと今回は雑談的な。


5. 女子バレーと体格

(1)女子バレーと男子サッカーの"身長"感

が、ほぼ同じだという、薄ーい"発見"。(笑)

こういうことです。

男子サッカーで身長が「185cm」以上あると、「大きい」なあと感じますよね。
女子バレーも同じです。180は結構いますが、185以上だとかなりレアです。

一方で男子サッカーで「170cm」を切ると、「小さい」なあと感じますよね。
女子バレーも同じです。セッターとリベロという特殊ポジションだと割りと普通ですが、主体となるウィングスパイカーやミドルブロッカーで170切る選手というのは、これはこれでレアです。

あるいは男子サッカーCFCBの選手は、出来ればマストで180cmは欲しいところですが、実際にはちょいちょいそれを下回る選手が、普通にトップクラブや代表のレギュラーを張ってたりもしますね、日本の場合は。
女子バレーも同じです。本来は(CF兼CBである)ミドルブロッカーはマストで180cmは欲しいところなんですが、やはりちょいちょい欠けることはあります。現代表でも奥村選手なんかは177cmしかないですが、立派に全日本のレギュラー候補です。


と、非常にざっくりした話ではありますが男子サッカーと女子バレーの身長に関する"ボーダー"がほぼ同じだということを指摘して言いたいのは・・・

いかに女子バレーが、限られた人材で回しているかということです。(笑)

これ同じ日本人の「男子」と「女子」の話ですからね。男子でも人材確保に苦労するところなんだから、女子なら猶更という。少なくとも(男子)サッカーファンには、そこらへん実感出来るはずという。
確かにサッカーはバレーほど"高身長"競技ではないですけど、実際にはやっぱり出来る限りの高身長を、常に求めてはいますからね。

そこからもう一つ推測出来るのは、サッカーなら、頭や心が足りなくて割りと容赦なく淘汰されているレベルの"素質"選手、体だけ/スペックだけ選手が、バレーだと切り捨てる余裕も無くトップレベルに残存している、使わざるを得ない状態にある率が高いだろうということ。
いや、具体的に「誰」ということを言っているわけではほんとに無いんですが(笑)。何せ選択肢が少ないので、誰がどの程度「足りない」のか、サッカーと同じレベルでは実感出来ない。

(2)"階級制"のススメ?

しかしまあほんとに、サッカーに行ってもバレーに行っても、いくら河岸(かし)を替えても結局ついて回るのが、この「身長」「体格」の問題とそれに伴う身体能力の問題。
たまにうんざりします。いつもマイナスからのスタートかよ。結局欧米人が勝つように作られている競技じゃないか。そりゃそうかあっちの土俵に後から乗ってるんだからと、短気を起こしそうにもなりますが。
せこせこ戦術工夫する暇があったらルールを変えた方がいいんじゃね?連中だってやってるんじゃん、日本人が勝てる競技だとすぐに。ちょいちょい。臆面も無く。

とまあ愚痴モードになりかけてでもふと見ると、勝てそうな、少なくとも露骨な不利は無さそうな"ルール"でやっている競技も、無くは無いんですよね。特に格闘技系には。
所謂「階級制」ということですが。

ここらへんに関して同様に"短気"を起こしかけたバレーファンが(笑)、たまに口走ってるのを見かけるのが「身長制限を導入せよ」という主張。
ただこれは僕は、"夢想"にしてもあんまり賛成出来ないんですよね。意図が露骨過ぎて屈辱的だし、逆に高身長選手への「差別」に繋がりかねない感じがするし。
そうではなくて僕が提案するとしたら、「体重制限」ですね。結局は格闘技と同じです。
身長だと問答無用に決まってしまいますが体重ならもっと総合的な基準になりますし、仮に身長の高い選手が低い階級でやりたければ、"減量"を頑張ればいいわけです。そういう意味での、「公平」性もある。それもあって、格闘技は体重で分けてるのかなとも思いますが。

まあ本当に導入して欲しいかは微妙ですが、ただ一つ興味がある、見てみたいなと思うのは、体格的な劣勢から"解放"された時の、全日本女子の競技力がどうなるかということですね。
多分「絶対王者」に近い状態になるのではないかと、その"階級"における。それくらい、体格的ハンデに抗して日本の女子バレーが積み重ねて来た工夫磨いて来た技術は立派なもので、例えば過去の国際試合の動画を英語実況で聴いてると、「小さいのにすんごく頑張る」全日本女子への賛嘆の念みたいなものを、感じることがちょいちょいあります。そういうファンは世界中にいそうというか。

実際の"階級"分けがどんな感じになるかは・・・後でグラチャン、では参加国が少なければ、WGPのデータでも見ながら考えてみますか。(笑)
今日はめんどくさいのでやめます。かなり大仕事っぽい。(笑)


6. バレーファンとサッカーファン

または女子バレーファンになって気付いたこと。意外と真面目な話かも。

(1)"ニワカ"ファンの気持ち

ニワカという言い方はあれですが、簡単に言うと、新しいファンは新しい選手が、自分がその競技を好きになった時に活躍している(た)選手が可愛いということです。
例えその選手が過去の同タイプの選手と比べて大したことが無くても、二番煎じでも劣化版でも。
可愛いものは可愛いし、"大した"ことはなくてもときめくんですよね。
結局は「出会い」と「思い入れ」の問題なので、当たり前と言えば当たり前なんですが。でも実感しました。
そして僕自身は歴史主義者なのでやや特殊ですが、どんなに凄いと聞かされても古い選手にはそんなに関心が無い。古いファンがへたくそ呼ばわりする(笑)目の前の現役選手で十分に満足出来ますし、また"比較"しないからこそ見落とさずに済む、それぞれの選手の固有の良さというものも時にあったりするんですよね。

そこらへんを経験して、サッカーではまあまあ"古株"に属する自分の、新しいファンの"熱狂"への時に内心冷ややかな思いや、ヴェルディや代表の若手選手へのしばしば辛辣な態度を振り返って反省したりしました。(笑)
だからといって、「評価」が変わるわけではないんですけどね。比較出来てしまうものは仕方無いし。(笑)

(2)男性ファンと女性ファン

または"同性"ファンと"異性"ファン。選手に対して。
僕はつまり、男子サッカーにおいては"同性"ファンで、女子バレーにおいては"異性"ファンなわけですが。
結論から言うと、この二つは全然別ものだと思います。時に"相容れない"と言ってしまいたいくらいに。

まず異性ファンが異性の選手を邪な目線で見るのは、これはもう仕方の無いことだと思います。(笑)
むしろ自然なことであるし、咎めても意味の無いことだと思います。(全て勿論、"ヘテロ"前提です、念の為(笑))

ただだからといって、邪・・・では言い方がきついので"不純"くらいにしておきますが(笑)、とにかくそういう要素含みで選手を見ている人とそうでない人の見方を全く同じに扱っていいかというと、それも違うと思います。
いつも違うというわけではないですが、"ちょいちょい"くらいは違うと思います。(笑)
一番違いが出易いのは、悪いプレーをした選手調子or評価の悪い選手を"守り"にかかる局面ですかねえ。やっぱりどうも"エロス"的というか、母性的ないし父性的な色合いがはっきり出て来ますね異性ファンは、そういう局面では。自分の贔屓の選手なら尚更ですし、仮にそうでなくても。最後は理屈じゃない感じ。
褒める時でも結構そうですね。いいプレーをしたのは確かなんだけど、褒め方がちょっとなあみたいな。湿度が高かったり、どさくさで広げ過ぎてたり。
むしろ前面に出している方がまだ周囲は扱いやすくて、隠れてたり"不純"性を否定されたりすると、凄く困るわけですが。勿論"気付いてない"パターンもありますし。
だからと言って小柳ルミ子さんとかは、やっぱりちょっとキモいんですけどね僕は。いくら"隠してない"とは言っても(笑)。お母さん、そういうのは自分の子供だけにして?

・・・ということを、自分が「父性愛」(または単に性愛)を発揮する立場に女子バレーでなって、まざまざと気付いた、自覚したということです。俺今絶対公平じゃないよな、分かってる。分かってるんだけど。(笑)
ウチの子にケチつけたら、承知せえへんでえ!

(3)バレーファンとサッカーファン (選手ファンとチームファン)

プレーを見てるだけだったバレーを、最初ツイッター、次に2ちゃんと段々ネットにも目を通すようになった僕ですが、そこで驚いたのが、バレーボールファンの圧倒的な口の悪さ
ツイッターと2ちゃんではまた口の悪さの種類は違うんですが、「全肯定」と「全否定」の壮絶な殴り合い、自分が絶対に正しくて自分に同意しない相手には一片の真理性も人権も生存価値も認めないという謎の勢いには、共通したものがあります。2ちゃんの場合はそこに、露骨に下品な言葉遣いや性的な当てこすりが加わるという。

サッカーファンも特に"上品"というわけではないでしょうし(笑)、この前はハリル肯定派の肯定っぷりが行き過ぎだという指摘もしたばかりではあるんですが(笑)、いやいやそんなもんではないんですよ(笑)。一度全日本スレでも覗いてみたら分かると思いますが。
それが証拠に・・・というわけでもないですが、サッカースレでは一度も使ったことが無かった"NG"機能をバレースレでは使いまくって、最近では平均してレスの3割程度しか読んでいないと思います。(笑)
ツイッターももう見ませんね。2ちゃんほど"下らない"内容は少ないにしても、言葉遣いのきつさ汚さが、精神衛生上悪過ぎて。多少知的なことが書いてあっても、全くリスペクト出来ない。

何でそんなことになってるんだろうと理由を考えてみると、補助的には例えばサッカーに比べても戦術的技術的に厳格な競技なので、それに伴うコメントや主張も非寛容なものになりがちみたいな、そういうところもあったりはするのだろうと思います。少なくとも一部はそうでしょう。
しかしより広範に感じるのは・・・何はともあれ"愛憎"が濃い!ということです(笑)。とにかくいちいちけたたましい。肯定するにしろ否定するにしろ。

といって愛憎が濃い人が特にバレーファンになるという理由も思い当たらないので、むしろバレーを見てると、愛憎が"濃く"なるんだろうなと。理由としてはつまり(2)で言ったことの、特に悪い部類の例かな?皆それぞれ選手をエロス的に見ることから競技(の観戦)に入っているので、万事「エロス」的に対処する癖がついてしまう、慣性というか。"バレー"という枠の中では。
それこそ僕の"久光ジャパン"への反感だって、そんなに品がいいものとは言い難いですからね。(笑)
まああれ自体は、"鹿島ジャパン"でも"浦和ジャパン"でも、起こり得る感情だとは思いますが。

以上はつまり、「女子バレーの男性ファン」限定の話ではありますけど、実際問題「女子バレーの女性ファン」なんて"類型"を構成出来るほども見かけないので(笑)、当面は通用する説明かなと思います。

男子サッカーの場合は今のところは、数的にも勢力(笑)的にもまだまだ男つまり「同性」ファンが主体なので、そこまで「ご贔屓の間のエロス的動機によるいがみ合い」が前面には出ていないと思いますけどね。
つまり"女性"ファンが駄目だとは勿論、更に女性ファンが男性選手をエロい目で見るのが駄目だとも僕は思いませんが、ただそれによってサッカーを見る視点が余りにも個々の選手本位"エロス"本位になって来ると、問題は起きて来るかなと。少なくとも男性ファンと、同じ土俵で論じ合うのに支障が出て来る場合が増える。
実際にはそういう"エロス"主体シーンそのものはとっくに存在しているんだと思いますが、今のところは「陰」にとどまっているようですし、出来れば「陰」のままでいるべきだと思います。
女子バレー論壇(?)の惨状を反面教師に。(笑)


7. その他引っかかる用語

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