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始まっちゃった2023シーズン
2023年02月21日 (火) | 編集 |
勿論始まって悪いわけではありません(笑)。微妙に浮かれてて、現実感が無いだけです。(笑)

J2第1節 東京V 〇1-0● 金沢 (味の素スタジアム)


1.本当に4-3-3だった


・"すり合わせはしていない"とはいえ全くの出鱈目の訳はなかった訳ですが、昨季途中の"4-4-2"への変更に色々とこだわった(『江尻強化部長 & 城福監督関連記事備忘録 ~主に4-4-2問題を巡って』)身としては、やっぱりちょっと、意表を突かれてしまいました。
・..."すり合わせ"してなかったのは個別の選手の配置だけで、"4-3-3"自体はこの時点(1/20)で既に既定路線ではあったのかな、内々には。
・と、今となっては思ったりしますが。
・城福監督がそんな思い付きであれこれいじるタイプでないのは既にここまででも十分に感じてはいるので、それを前提に再度流れを整理してみると。
・まず(途中)就任当初は、既存メンバーの慣れをまず優先して、永井-堀と続いた4-3-3を踏襲しながら、チームの把握に努めた。
・その後いよいよ本格的に自分のサッカーを注入する為に、その為に最もベーシックで分かり易い4-4-2に、当座の混乱や選手層とのミスマッチは承知の上で、ある意味では強引に踏み切った。
・そして明けて新シーズン、前年終盤に十分な手応えを感じた城福スタイルの浸透を前提に、(4-4-2での)"練習問題"を解く期間は終わりにして、改めてチームとしての最高到達点を目指して、数年の伝統とその為に形作られた選手層によりマッチした4-3-3に"予定通り"復帰した。
・実は"予定通り"だった説というか。
・去年末の状態から特にきっかけ(開幕からの不振とか)なしに、せっかく定着したように見えた"新スタイル"をあえてまた変更する理由はなかなか考えづらいので、そんなに突飛な説ではないというかむしろそうなら一番自然な感じもするんですけどね。
・森田の覚醒の後に、更に斎藤・北島と技術のある中盤系の選手を意欲的に獲得したのも、既に編成の段階からのそういう予定だったと考えて考えられなくもない気がしますし。
・染野の引き留めに失敗したという問題は確かにありましたけど、さすがにそこまで染野一人のいるいないに左右される計画を立てるとは思えないですし。
・エンゲルスも今のところの評判では、2トップタイプではないんですよね?
・まあ1試合だけの話ですけど。何のことは無い、これからその都度の使い分けが行われたりするのかも知れないですけど。(笑)
・でも結構この試合に関しては、一つのやり方を"煮詰めて"来た、よくも悪くも"固まった"感じが、あったような気はしましたが。


2.ベテラン/実績選手中心のスタメン

・明らかに実力/実績優位の新加入宮原はともかくとして、左CBに平、左SBに奈良輪、アンカーに加藤弘堅を配置した開幕戦のスタメンは、若干意外なところがありました。
・昨季の起用法を見た限りでは、平も弘堅も"頼もしいバックアップ"的な位置づけなのかと思ってましたし、右で"新境地"を開いた奈良輪を古巣の左で先発起用したのも。
・平に関しては、ンドカ流出という事情と本人のコンディションの回復が合わさってかなと、まだ納得し易くはありますが。(それにしても少なくとも最初はもっと若いor未知数の選手を使うのかなと予想してました)
・弘堅の力は分かってはいる訳ですが、システム再変更と併せるとむしろ今更弘堅に"賭ける"ような体制にも見えなくもないですし。
・左に戻ったことで奈良輪はあえて言えば、少し前から既に衰えは見え始めていたただの"ベテランSB"に戻ってしまった感じもしますし。
・若干どうなのかなというか、随分保守的な選択だなという印象は、無くもない。
・ただこれに関して一つ思うのは、今だけというかとりあえずの"模範演技""モデル提示"みたいな意味合いなのかもしれないなというのは。
・つまり昨季の就任当初の城福監督は、前体制までは"スーパーサブ""切り札""飛び道具"的な位置づけの選手だった新井瑞希とバスケス・バイロンを、いきなり先発で揃って使って。
・そりゃ確かに能力は高い選手たちだし何か変化・違いを見せたいのは分からないではないけれど、随分余裕の無いことをするないきなり出し切っちゃってあとどうするんだろう的な懸念を、当時感じさせられたものでした。
・ただその後しばらくすると、普通に色々な選手の可能性を拾い上げる十分に柔軟性のある選手起用に移行した/落ち着いて行ったので、どうもあれは持続可能性とかはとりあえず置いておいて、チームの"理想""MAX"に近い形力の計算出来る選手を使ってとりあえず描いてみた、提示してみたと、そういうことだったのではないかなと、そういう考えに。
・チーム作りの"最初"の手続きとして。
・だから今回のベテラン依存的な構えも、同様の"青写真"提示の為の手堅い起用なのではないかなと、何となく。
・それで共有されたチームイメージの元に、この後はもっと起用は流動化して行くのではないかなと、昨季同様。
・そうであって欲しいというか。
・固め過ぎは息苦しい。
・それにしても弘堅のところだけは、弘堅のプレーを"基準"にしてしまうと、そう簡単に替えが利かなくなる気はしますが。
・ドイスボランチならともかく1アンカーだと。


3.その他気になる点

・4-3-3前提ですけどね。
・河村のCF。
・プレス強度や運動量は勿論頼りになりますし、ボールキープでも奮闘はしていますけど。
・やはりストライカーとしてのスペシャリティなりフリーマン/0トップ的な戦術的幅のような部分では、そんなに多くを期待出来る選手には思えない。
・2トップなら色々と誤魔化しは利いても、1トップ(3トップ)前提となると。
・少なくともJ1昇格を狙うチームの、このポジションのエースとしては。
・後半の阪野投入→サイド移動という起用法が、トータルでは一つの解答候補なんだろうなとは思いますが。
・上で言ったように4-3-3復帰が既定路線だったとしたら、そんなことは言われないでも分かってるというか好き好んでCF河村に頼るような編成にしているわけじゃないよ、無い袖は振れないだけだよという話になるのかも知れませんが。(笑)
・目の前の現象としては、やはり感じてはしまいます。
・そしてもう一人、森田。
・オールラウンドな能力を持った器用な選手で、やろうと思えばGK以外の全てのポジションを少なくともJ2レベルならこなせるんじゃないかと思いますが。
・ただ半面器用なだけというか結局何が出来る選手なんだろうと、なりかけていたところを昨季の4-4-2以降に伴う2ボラ固定、&"堅い"チームの変化要素一手引き受けによって、ようやく個人昇格が心配されるような選手になった/なれたのは、記憶に新しいところ。
・開幕戦の新加入斎藤とのインサイドコンビに贅沢感"ドリーム"感があったのは確かですが、一方でまたまあまあの選手に戻ってしまうんではないかという危惧も、僕は無くはない。
・開幕戦のプレーが特に悪かったという訳ではないんですけど、その前の数年間の(悪い意味での)"実績"があるのでね。
ようやくハマってめでたく残留させられたのに、下手に動かして元の木阿弥になったりしたら、かなり馬鹿馬鹿しいなと。
・違うポジションで去年並みのor去年の延長のプレーがすんなり出来ると、そこまでの信用は僕はまだ無い。
・上手く行けばいいですよ、いいんですけどね。別に無理のある起用という訳ではないですし。
・でもなあ・・・。ちょっと不安です。(笑)
・昇格目指すなら、まあまあの選手が何人もいるより、特別な選手が特別でいてくれる方が、大事なように過去の例からは見えますし。

・言ってることを合わせると、要は4-4-2のままで行けと、読めるは読めてしまいますけどね。
・そうなのか。そうなのかな?(笑)
・去年はむしろ、"抵抗"してたのに。(笑)
・まあやはり、変化変更のきっかけ/理由が当面見えないところに、今回も抵抗はあるんでしょうね。
・元々やっていた形ですし、この試合だけを見ても、変更の"スムーズ"さ自体は比べ物にはならない訳ですけど。
・ただ目的はスムーズさでも正当性でもなくて、強くなることなので。
・前のやり方で享受していたメリットを、殺すとまでは言わないですけどぼかしてまで得られるどんなメリットがあるのか、開幕戦だけでは見ることは出来なかった。
いいとこ同程度の戦闘力しか出せないなら、あえて変えずにこの先行き詰まった時の変化の可能性・選択肢を、残しておいた方が安全じゃないか、先に消費してしまう分損じゃないか的な。
・まあまだ1試合ですけど。(笑)
この前の記事の時の各証言でも、普通に"上手く行かなくなった"時に変える監督で、こんな先手先手で変えて行く監督という印象は無いので、どういうことなのかなどういうつもりなのかなと、単純に分からないところはあります。
・"予定通り"説が正しければ、今回は今回と、別に考えることは出来る訳ですが。


まあ特にネガってる訳でも、逆にポジってる訳でもないんですけどね。
そもそもがいかに目標には掲げようとも、昇格出来て当然のチーム/クラブではないので、ネガと言ってもポジと言ってもたかが知れてますし。
ただせめてプロセスに納得感は欲しいというか、なけなしのリソースの無駄な使い方はして欲しくないなと、そういう願いです。
まあ納得感があるから勝つというものでもないんですけど(笑)。J1昇格なんてアクロバットは、むしろ予想外の事態の発展が無いと達成出来ない気がしますし。
そういう天命を待ちつつ、人事を見つめて行きたいと思います。今季も。(笑)


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テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
江尻強化部長 & 城福監督関連記事備忘録 ~主に4-4-2問題を巡って
2022年11月17日 (木) | 編集 |
特にサッカーの戦術やスタイルの選り好みが激しい方ではないと思いますし、現強化部や今季の城福監督が少なくとも相対的には満足のいく仕事ぶりを見せてくれていることにも異論は無いんですが、相変わらずこの(↓)部分、つまり(堀政権までの)4-3-3から4-4-2への切り替えの具体的な文脈の部分

モヤモヤしたままなので、手掛かりを求めて無料記事の範囲内で江尻さんと城福さんについての記事・発言を探してみました。(本当は堀さんについても探したんですが、無い!(笑))
城福さんにとっての4-4-2とはシステムとは。
江尻さんのサッカーのヴィジョンと具体的なシステムとの関係とは。(関係があるとすればですが)
その他たまたま目について興味を惹かれたコメントについても。


城福"ヴェルディ"以前

初めて明かす甲府での3年間の秘話。城福浩が語るサッカーの本質と課題。(Number 2015.1.9)

――そのような状況の中、パトリックが加入して4-4-2から5-4-1に移行したのが、一つの分岐点になった印象があります。

(中略)「現実にはゴールが奪えないし、全員で踏ん張っていても最後に失点するケースが増えていき、4-4-2を続けていても残留できる確信が持てなくなってきた。ならば横幅68メートルのピッチを4枚で守るのではなく、5枚で守ったらどうかと。システム変更は、その発想からスタートしたんです。
 実際問題、パトリックは4-4-2で使うこともできた。5-4-1に変更したのは、あくまでもチームとして積み上げてきたものがあったからなんです」

2013年の甲府J1初年度。
F東時代初期の4-3-2-1とそれ以降の4-4-2のイメージは強いですが、5-4-1とかもやってたんですね。(しかも一定以上の期間)
理由も至って実利的なもので、必要があればヴェルディでもやるかも。(勿論他のシステムも)

――個人的には、パトリックが加入した後の攻撃のアプローチにも感銘を受けました。普通ならば、パトリック目がけてロングボールを放り込むだけの展開になってもおかしくないのに、実際にはコンビネーションでサイドを丁寧に抉ってから、相手を崩していく方法を実践されている。
そして2014年になると、ゴール前で細かく崩すプレーが多く見られるようになりました。

(中略)「そうでなければ、13位という順位は望めなかったと思います。僕自身、残留を最後まで争うような状況は避けたかったし、もう一つ上のレベルで戦っていくために、カウンター一辺倒から脱却したいという思いはありました」

――2014年の甲府は、日本サッカーそのものにとって一つのモデルを提示したように感じます。日本人選手を軸に、格上の相手と戦っていけるチームを作る。しかも結果にこだわりつつも、主導権を握れるような戦い方を少しずつ実現していく。これは、まさに日本代表に求められている課題です。

「モデルが提示できたかということは、自分で口にすることではないというか。僕にとっては、まず選手がどう思ってくれたかが一番の基準で。その次がファンやメディアの方が、どう評価して下さるかになると思っていますので」

甲府のチーム状況に従って手堅く現実的な戦い方を選択しつつも、テクニカルな方向性・工夫も諦めずに、それをじりじりじりじり粘り強く/漸進的に実現していたらしい(J1)甲府時代の城福監督。
基本的にはヴェルディでも、同じことをする予定ととりあえず考えていいような気がしますが。(後述のコメントも参照)


J1広島独走はレスターの乱と同じ?城福新監督が授けた最高の「普通」。(Number 2018.5.19)

少なくとも、ここまでの戦いをみる限り、何も難しいことはしていない。奇抜なアイディアや斬新な戦術を試みているわけでもなければ、大枚をはたいてワールドクラスの大駒を手にしたわけでもないのである。
 フォーメーションもきわめてオーソドックスな4-4-2だ。さらに1試合平均のボールポゼッションも44.6%で、下から2番目にすぎない。相手からボールを取り上げ、攻守に圧倒している風でもないのだ。
 ある意味、やっていることは「普通」である。ただ、チームとしてやるべきことを、とことんやり抜く力が普通じゃない。
 いち早く攻守を切り替える、球際で負けない、休まず帰陣する、体を投げ出す――といった基本の「き」から、中を締める・外へずれる――という守備のイロハに至るまで、とにかく、1人ひとりが手を抜かない。

近過去デジャヴ。(笑)
F東再任を挟んでの、広島時代。
結局この年の広島は優勝がかなり現実的に見えるところまで到達し、だからこそそこからの急落(最終2位)に大ブーイングを受けながらシーズンを終えたらしいですが。
J1で2位になれるなら、J2でも?(そして昇格?)
ここではレスターになぞらえてありますが、別の記事ではアトレティコとか言われてます(笑)。そういうチームか。(監督か)


江尻"城福"以前

江尻篤彦強化部長就任のお知らせ(2020.1.9)

2020シーズン、つまりは2019シーズン途中から始まった永井ヴェルディの、"2年目"に登場したのが江尻強化部。そしてそこから(まだ)3年目が今季。
基本的な話ですけど、僕だけかもしれないですけどどうも江尻強化部長ってもっと前からいる、ないし起源不明みたいに感じてしまうことが多くて(笑)。それは多分、クラブの歴史の中でも異例なほどのサポからの信頼感を、短期間に獲得したゆえかと思いますが。・・・加えて言うならば就任後2020年末に起きた経営陣のお家騒動で、時間感覚がぼやけた&騒動"以前"からいる江尻さんの"古株"感が強まった(笑)という理由もありそう。
とにかく確認。


対戦経験のある江尻強化部長が語った「永井監督と補強」(サッカーマガジン 2020.1.26)

(すでに終わった補強に)私はまだ深く関わっていないですが、良いメンバーが来てくれたと思っています。

こちらもおさらい的な内容になりますが、強化部長に就任した2020シーズンの編成には、タイミング的に江尻さんは基本的に関わっていないと。

(移籍)ウインドーが閉まるまで、しっかり私自身がチームとほかのクラブの選手を見ながら、大学生も含めてみていきたいと思います

その一方で、状況を見ながら考えるつもりの追加の補強プランの中に、既に"大学生"がある種名指しで入っているのか江尻さんらしいというか、そもそもからして核に近い発想なんだろうなという。ヴェルディの現状に必要であるという以前に、"大卒"選手全般の資質に評価する部分が元々あったのではないかなと。

これら"タイミング"の問題にしろ江尻さんの"初心"の問題にしろ、要するに永井ヴェルディに対する江尻強化部の距離感の問題と、そこから永井的4-3-3サーカススタイルから今日の城福的4-4-2ストロングスタイルへの転換プロセスに、僕が感じているしっくり来ない感or単に謎感という問題の糸口として関係して来る訳ですが・・・。
どうしましょう。それについては今ではなく、最後のまとめとして。


ともかくそこから1年後。

2021シーズン東京ヴェルディ新体制発表会見を行いました(2021.01.23)

クラブの中期ビジョンは2021年の今年から2023年シーズンまでの3年間を目標にJ1昇格を目指したいと思っております。そして、2024、2025シーズンに向けてJ1定着、そしてACLを目標にチーム作りをしていきたいと思います。
このチームの柱である育成組織からの昇格組、そしてスカウト網を強化してJ1、J2、J3、アマチュアクラブ、大学生、高校生。そういうところにも目を向けてチームを編成していきたいと思っております。

前段は"2021年"からの3か年計画の発表。
後段は一見すると"全部"を言ってるだけにも見えますが(笑)、実際は"ユース以外"へより目を向けるという宣言なのだと、その後の現実の大卒路線を見ると分かりますね。

今回、堀スカウト部長がコーチになったというところで皆さんにご心配をかけていると思いますが、その代わりに(強化部テクニカルストラテジストの)坪井君が色んな分析面、先ほど挙げたJリーグのプロチーム、大学生、高校生、社会人のアマチュアの選手を含めて、彼が分析をしてくれてピンポイントで選手を発掘し、補強していきたいと思います。より分析のところを強化していきながら、スカウトのところに落とし込んでいきたいと思っております。

堀スカウト部長の"穴埋め"については語られていますが、そもそもなぜ現場コーチにしたのかは語られていません。後の堀"監督"(代行)の就任時の各記事では一応"守備担当"という話にはなっていましたが、本当にそれが理由なのかな。・・・あるいは逆に、"スカウト網強化"の為の坪井氏登用の方がメインで堀さんのコーチ転任は就職あっせんだったのかなと今思いましたが。(根拠は特に無し(笑))


東京V来季監督に城福浩氏招へいの可能性高まる 新指揮官のもと心機一転へ(日刊 2021.12.6)

という報道・噂が2022シーズンが始まる前に既にありましたねということの、確認・備忘。


“新生ヴェルディ”が始動。江尻篤彦強化部長が語る巻き返しへのビジョン(サッカー・キング 2022.1.9)

それでも9月に堀監督が就任し、最終的にはすごくいい形でシーズンを終えることができました。特にリーグ終盤の数試合に関しては、選手たちにも手応えみたいなものがあったと思います。
 だからこそ、今オフは選手たちの中に、『昨季終盤のような手応えのあるサッカーを新シーズンも継続してやれるのか?』という気持ちがあったと思います。彼らとは面談もしましたが、『サッカー的に何か変わるのか?』、『監督はどうなるのか?』という質問が大半でした。我々はそんな選手たちに、『こういうサッカーをやっていく』というビジョンを伝えました。それを理解してもらえたからこそ、こういう編成が実現できたのだと思っています。
 堀監督からは優先事項として、今ある戦力を残してほしいというオーダーがありましたし、強化部としても限られた予算をどう使っていくかを考えたときに、新しい選手や外国籍選手を迎えるよりも、今いる選手たちにお金を使って、今ある形を継続したいという思いがありました。今回の編成は、そうしたいろいろな要因が重なった結果です。

昨オフの雰囲気。成程。
上で言ったように"城福新監督"の噂は出てはいた訳ですが、これを見ると一方で堀体制"継続"についてのかなり明確な意思も、また感じられる気がします。本命城福への繋ぎのつもりが、思いの外上手く行ったから、という感じなんですかね。"城福に断られたから"的なバタバタした感じは、少なくとも無いように見えるんですけど。

クラブとしては、選手たちに「ここに残ってもJ1にチャレンジできそうだ」と思わせなければいけない。今季、チームに残ってくれた選手は少なからずそう思ってくれているのではないかと推測しています。

後で出て来る梶川のコメントにもあるように、2022年は結構選手間で本気度高く"J1"が意識されてのスタートだったのかなという感じ。(それが開幕ダッシュにも結び付いた?)

──昨季は佐藤凌我選手、深澤大輝選手ら大卒ルーキーが1年目から欠かせない戦力となりました。今年もDF谷口栄斗選手(国士舘大)、MF加藤蓮選手、MF稲見哲行選手(ともに明治大)、DF宮本優選手(法政大)、FW河村慶人選手(日本体育大)と5人の大学出身選手が加入し、チーム強化の新たなトレンドになりつつありますが、大学生を重用する狙いはなんでしょう?

江尻 (中略)最も重視しているのは我々にない特徴を持った選手かどうかです。チームに足りない部分、具体的には最後まで諦めずにピッチで戦う姿勢を見せられるかどうかを大事にしています。
 プロでやっていく以上、勝ちにこだわって、ピッチ上でベストを尽くす姿を見せなくてはいけない。『そんなの当たり前でしょ?』と言われるかもしれませんが、その当たり前を当たり前にできないのが現実です。私が彼らに求めているのは、パーソナリティ、人間性です。ピッチ上でのプレーの質ももちろん大事ですが、それに加えてどれだけリバウンドメンタリティを備えているか。
 試合に出られなくてもレギュラーを取れるように頑張り続ける、最後まで諦めずにボールを追う。そういうパーソナリティを持った選手たちを集めたつもりです。その効果は1年後、2年後に成果として表れるんじゃないかと期待しています。

"我々"(≒ユース上がり)に"ない"特徴を持った大卒選手たち。
"リバウンドメンタリティ"(等)について語る強化部長と現監督の熱量というか一致感にブレが無いのが、他クラブに比べても今のチームのいいところでしょうね。どちらも本気で言っている。

江尻 例えば、山越はこれまでのヴェルディになかった高さや対人の強さを持っていますし、なおかつ我々が強みにしているビルドアップの能力も備えた即戦力です。
(中略)
バスケス バイロンについては以前から気にかけていて、山下諒也がチームを離れることが決まってすぐに獲得に動きました。

山越はビルドアップも評価されてたのか。
バスケスバイロンが山下の代わりという感じはあんまりしないんですが、これはどちらかというと山下の方が、"ウィング"として今一つはまっていなかったことを意味するのではないかなと。バイロンのプレーの方が、むしろ普通・標準。山下はスピードFWではあるけれどウィングではない。むしろ中寄り/ストライカータイプだと、僕は思っていました。


【オシム氏死去】江尻篤彦氏「走らなければ勝てない」東京Vでもオシム氏の考え方を受け継ぐ(日刊 2022.5.2)

-オシムさんのサッカーから学んだことは?

江尻氏 フィジカルの部分とメンタリティーは絶対に外せない方でした。インテンシティー(強度)という言葉が主流になってますけど、03、04年の時もメンタルとフィジカルが融合されたサッカーを志向していた。当時「考えて走る」ということになっていましたけど今で言うインテンシティー。走行距離、スプリントの回数、距離とか、そこのところとメンタルの部分を組み合わせて、ハードワークが大事だと当時からおっしゃっていた。

-現在、強化を担当している東京Vでもオシム氏の考え方を受け継いでいくのか?

江尻氏 根本的に僕の中にオシムさんの考えは根強く残っている。(中略)
我々が駆け出しのコーチだったので細かい事を言っても分からないだろうと、オシムさんはよく選手を選ぶ時「走れる選手を連れてこい」と言っていた。今、自分が強化の責任者になった時、「走れる選手を連れてこい」の意味が良く分かる。今のヴェルディの戦い方からしても、走らなければ勝てないというのを身に染みて感じています。

いかにも優(やさ)男なルックス(笑)や、専ら才能だけでやっているように見えた現役時代の"軽い"プレーの印象、及び成功したとまでは言えないジェフの監督としての実績だけからは、言ってることは特に間違ってないとは思うけれど、なぜ"江尻篤彦"にヴェルディが"強化"されないといけないのか何なら喝を入れられないといけないのか、モヤっとする部分が無くもなかったりする訳ですが(笑)。そういうあんたは誰?というか。
ただ江尻さんの意識の中心は何よりもオシムであって、そこから受けた影響からの使命感/問題意識で、ヴェルディでの仕事にも向かっているようですね。そこがあるから、腰が据わっていられるというか。・・・つまり我々が喝を入れられているのは、"オシムのコーチ"にであると(笑)。ジェフの監督ではなく。増してオフトジャパンのなんちゃって左サイドバックでもない。
選手だった羽生や巻や阿部とかだとすぐ連想出来るんですが、正直コーチ江尻の印象はそこまで無いので、言われないと意外と忘れてる。(僕は(笑))
走れ走れも"大学生"好きも、言われてみればオシムジェフではある訳ですが。


堀ヴェルディ
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ジャンル:スポーツ
'22年堀ヴェルディまとめ (&城福ヴェルディ初戦)
2022年06月20日 (月) | 編集 |
結局開幕2戦で受けた印象(『さぐりさぐり順調/’22.2月のヴェルディ』)の範囲から、最後まで一歩も出ないまま終わってしまった感じの'22年堀ヴェルディでした。

一応戦績。

1節 △1-1長崎
2節 〇3-0栃木

3節 △1-1徳島
4節 〇1-0群馬
5節 〇2-1町田
6節 △3-3山形
7節 〇5-2琉球

8節 〇1-0大分
9節 ●2-3熊本
10節 ●1-3山口
11節 △1-1千葉
12節 ●0-2甲府

13節 ●1-2岡山
14節 〇3-1仙台
15節 ●3-4新潟
16節 ●0-2水戸
17節 △3-3秋田
18節 ●1-3金沢
19節 △1-1大宮

[天皇杯2回戦 〇2-1秋田]
20節 △1-1横浜FC
21節 △2-2岩手


全42節のちょうど半分、一回りの対戦が終わったところでの退任という行儀の良さは、何となく堀監督らしい気はしないでもないです(笑)。誰からも嫌われはしないいい人。まあ江尻GMの方の意図的な区切りだったのかもしれませんが。
客観的にだけ見ると(J2チーム相手の)天皇杯含めて直近4戦負けは無しという成績での解任は、割と異例と言えば異例かもしれません。上向きとは言えないまでも少なくとも下向きではなかった訳で。まあその内容の横這い感、別な言い方をすると"変わらない"感自体が解任の理由なんでしょうしそれ自体に異議はないですが。でも珍しいは珍しい気が、割と。"常勝"チームという訳でもないのに。(笑)
逆に言えば(9節以降の)行き詰まりからの特に打開策無しでもそれなりに勝ち点を拾えるだけのポテンシャルのチームであり、だからこそ"横這い"では許されなかった、そこに「監督の責任」を強めに認定する正当性が存在した、そうも言えるかも知れません。

話を冒頭に戻して。
"開幕2戦の印象"とは何かというと。

・基本的には、"一生懸命"やってるだけみたいなところはあると思います。
・そこからの手癖的にそれなりに色々出来ることはあるんだけれど、どこまで大きく意図的に共有されたものがあるかというと、やや疑問。
・そこまで監督の目は届いていないというか、やはり"自然残存"で選手が勝手にやってるだけみたいな部分は少なくないのではないかという。
・その限界はどこかで来そうには思います。

・ある意味既に"出来上がってる"ように見えるところもあるんですよね、このチームは。
・つまりこのチームは、言わば"西野ジャパン"的なチームなのではないか。"ハリルジャパン"の後の。
・特殊戦術の後の"常識"のチームというか。その時の全部乗せの"バランス"のチームというか。
・そういう意味での伸び伸びとした良さはあるものの、そこから何か意図的に変化・運用する余地があるかというとそこには疑問がという。
・何か"骨組み"的な戦術がある訳ではないので、変化させる為の"手がかり"が薄いというか。
・西野ジャパンがその場限りの"好チーム"であったように、どの程度の"先"が、長期的運用可能性がこのチームにあるのかという。
・上手く行かなくなった時に、何が出来るのかという。


「自然残存」も「特殊戦術」も、前任の永井秀樹監督の(ポジショナルプレー)要素を指しています、時間が経ってるので念の為。
まとめて言うと戦術的(ポジショナル&パスサッカーやハイプレス/ネガトラ&縦に速い攻撃)にも戦力的(伝統の上手い選手と現フロントが集めた強い/戦う選手)にも、目の前のチームが出来ること出来そうなことをいっせいのせでまとめて"全部乗せ""一生懸命"やっているチーム、やっているだけのチーム。それらの優先順位や関係性が意識されているのかが怪しい、チーム作りに時間性や構造性の見出し難い"瞬間"のチーム。
そうした特徴が上手く回転して良い結果が出ていたのが8節までで、負けをきっかけに回転が悪くなったあるいは隠れていた問題がむき出しになって行ったのかそれ以降と、僕の観察の精度や関心の熱量だと(笑)、ほとんどそれだけでまとめてしまえるorそれしか言うことの無いチーム、21試合でした。
いい所、いい時期は確かにあった、でも凋落の仕方は全くもって予想の範囲だったという。

僕が、あ、これは駄目だな、やっぱりやばそうだなと最初にはっきり思ったのは、9節に初黒星を喫した直後の、10節山口戦のスタメンですね。
それまでコンディション理由を除けばほぼ固定スタメン(GK高木和[他]、DF山越、馬場/ンドカ、谷口、深澤/加藤蓮、MF理仁、梶川、石浦/森田、FW小池、佐藤凌、杉本)でやっていて、それで問題が見えていなかった訳ではないけれど所謂勝っているメンバーはいじらない論法も含めて、それはまあいいでしょうとして。

そして負けた。ついに。
いつかは負けるものですし"一生懸命"やるチームならではとも言えるミラクルな展開に踊っていた部分も少なからずあったので、まあ仕方がない仕切り直しだ、ここからだと、サポの雰囲気は概ねそういうものだったと思います。
そこで堀監督が次節山口戦に選択して来たスタメンは、基本メンバーは固定したままの、前線の両サイドをそれまで"スーパーサブ"として使っていた/活躍していたバスケス・バイロンと新井に入れ替えるというものでした。当時それを特に問題にしていた人は見当たりませんでしたが(見えない所にはいたかもしれません)、僕自身はうーんとなっていました。
何か、"必死"だなと。"力ずく"だなと。敗戦をいいきっかけにそれまで出ていた問題点の落ち着いた検討や、チームの戦術構造や戦力編成の再確認や洗い直し、あるいは"固定"で滞っていた色々を通す流す試み、僕が期待していたのはそういうことでしたが、そうではなく8戦無敗(の栄光)をもたらしたチームとにかく維持しよう何とか継続させよう、その為に緊急用の虎の子の戦力も最初から使ってしまえ、何は無くても燃料だ熱量だという、そういう余裕の無い姿勢。あるいは既に確立している"セット"の、先発用と途中用を入れ替えるだけのひねりの無い視野の狭い起用法。そういうものを僕は感じてしまいました。
単純に"スーパーサブ"を先に使ってしまうという策自体どうかというのもありますし。そりゃ確かに彼らの能力は高いけれど、先発が調子が悪いからといってストッパーを先発させて後どうするんだよ、能力が高い順に使えばいいってもんでもないだろ的な一般的疑問もありましたし。ポストシーズンの緊急時とかならともかくまだ前半戦だぜ(野球の話はもういい)。彼らの"スーパーサブ"感が、余りにもハマっていたというのもありましたし。(その後もハマり続けたように)

結局だから、本当に"瞬間""その時"しか無い監督なんだなと、あるいは"全部乗せ"の結果出来上がったある意味たまたまの最初の"成功"チーム、そのチームのイメージを追うだけしか出来ない。
基礎があって上(うわ)ものがあって、幹があって枝葉があって、ベースがあって応用・運用があって的な奥行きや立体性が何も無い。
上で言ったことを繰り返すと、"時間"性と"構造"性の無いチーム作り。
サポの方では"親切"に(笑)、チームの特徴なり拠り所なりを特定してそれぞれに論じていた(当然そういう意識が当事者にあると想定して)訳ですが、不調に陥ってからも堀監督が何かそこらへんの整理整頓や順位付けを改めてしていたようには僕には見えなくて、ただ最初からそうだったように、チームが持っている選択肢の全てを同時に一生懸命に等価に、実現しようとしていただけに見えます。
直前の試合の結果を承けての多少の重点の変化が無かったとは言いませんが、基本が"全て同時に"なのでなまじ重点を作るとかえってバランスが崩れて、てんやわんやになることも少なくなかったような(笑)。勿論"重点"の方も、徹底されることは無かったと思います。

とにかくそういう監督の、そういうチームでした。
最初から最後まで。
この一面性というかチーム作りの外面(なぞり)性が、堀監督自身の資質・限界なのかそれともクラブ/フロントの"方針""注文"に対して受動的過ぎたゆえの"他人事"感なのか、そこらへんはよく分かりませんが。堀さん自身も元々は"体制"側の人だった訳で、"受動性"を言い訳に出来ないようには思いますが、一方でにじみ出る人の好さが(笑)。多少の同情・斟酌の余地を。
まあ成績的には昨季は残留をともかくも果たし、今季も一時は首位に立ちつつ今も11位と大怪我までは行ってないので、期間も短いですし歴代"退任"監督の中では、かなり感情のいいままお別れ出来た人ではありますね(笑)。お疲れ様でした。



そして就任した城福浩新監督。

J2第22節 東京V 〇3-0● 山口 (味の素スタジアム)

結果初戦を快勝では飾った訳ですが、ご存知のように前半25分早々の相手の退場(とその際のPKによる先制)というイレギュラーに恵まれた試合であり、かつ上で言ったようにそこまで直近の成績が悪かった訳でも無いので、なかなか改善した!新監督効果だ!と、盛り上げるのも難しい状況・内容ではありました。初陣3-0勝利の新監督にしては。(笑)
とにかく先制してもリードしても勝ち切れない、お決まりのように追いつかれる逆転されるのが"癖"になりかけていたチームとしては、圧倒的優位な状況とはいえ無失点で逃げ切れたことは監督が変わっていい気分転換になった、ネガティブ思考を絶ち切れたと期待したいところではありますが。

それはそれとしての全体的な感想としては・・・やはり難しいなということでした。
何が難しいかと言うと前監督も蒙っていたこのチームの難しさ、ポゼッションでもダイレクトでも何でも、やろうと思えばそれなりに出来る能力と訓練のチーム的蓄積、上手い選手も速い選手も勤勉な選手も、右利きも左利きも、最近では高い選手までもそれなりにそれぞれのポジションで揃っている、下部組織からの伝統と新しいフロントの努力の合算、それ自体は決して"間違っている"とは言えないバランスの良さ。・・・"内部"と"外部"のバランスすらいいですからね。
だからこそ堀前監督も"八方美人"的なチーム作りをした、出来たというところはあって、またそのアウトプットがそれ自体として決して大きく"間違った"ものではなかったからこそ、調子が良ければ開幕から8戦無敗などという状態も生まれていた訳で。

それで何が難しいのかというと、"出来る"とは言うけれど"出来る"だけ、メニューには載っているけれど美味いとは限らない(笑)、そのどれかがそれ自体として(ロティーナの徹底介護とか抜きに)J1を窺えるレベルに達することは滅多に無い、卑下する必要はないけれど"出来る"という前提で戦おうとすると足を掬われがちという"レベル"の問題、絶対値・徹底性の問題。それが一つ。何だかんだと離脱者が多くて結局"足りない"思いをすることの方がここ2,3年多い気がする&実際足りない所(中盤の強さなど)もあるにはあるという問題と併せて。
そしてもう一つは、直前堀監督が大きく間違ったことをやっていた訳でも極端に不成績だった訳でもないだけに、後任監督が差別化をする、チームを変えるのは結構難易度の高い仕事だよなという部分。"色々"ある"色々"出来る中で、余程はっきりしたor新たな基準を打ち出すか、出来る/出来ないの曖昧さを打ち壊すような厳しい基準でも持ち込まない限り、結局前監督の仕事のマイナーチェンジか多少の改善に留まるのではないか、チーム自体が持っている慣性を止められないのではないかという、そういうこと。それが城福監督に出来るのかという。

出来なくても責める気には余りなりませんが、出来ない可能性は高そうに思えるなという。
"壊す"可能性は・・・どうでしょう(笑)。そんなパワーがあるなら、かえって期待出来るかも知れませんが。
ともかくスタートは上々でした。「マテウス」「小池」「佐藤凌我」という、前年までに比べて今季は精彩を欠いていた選手たちが揃って活躍したのを、良い"象徴"だと煽って煽れないことはないかも知れませんし。(笑)

まあ頑張りましょう。(笑)


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ジャンル:スポーツ
何やら愉快なチーム/ほぼ’22.3月のヴェルディ
2022年03月28日 (月) | 編集 |
3月は本当は水曜日にもう1試合あるんですが、コロナの3回目接種明けで体調が読めないのと、直近のあの"スペクタクル"山形戦後の気分のまま(笑)書きたいのでこのタイミングで締めちゃいます。

J2第3節 東京V △1-1△ 徳島(鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム) [得点者 : 深澤大輝]
J2第4節 東京V 〇1-0● 群馬(正田醤油スタジアム群馬) [得点者 : 山本理仁]
J2第5節 東京V 〇2-1● 町田(味の素スタジアム) [得点者 : 杉本竜士、杉本竜士]
J2第6節 東京V △3-3△ 山形(NDソフトスタジアム山形) [得点者 : 佐藤凌我、新井瑞希、谷口栄斗]


・...とはいうものの、そんなに特に書きたいことは無いんですよね。
・プレー内容も課題も、2月の2試合で見られたものと大まかには変わってないように思いますし。
・それゆえの苦労もありつつ、しかし戦績は2勝2分けで依然無敗と、過ぎる気もするくらいに順調。
・2月の2戦は1勝1分けですから、単純にそれを3回繰り返しただけとも言える(笑)、見事なくらいの横這い。(笑)
・横這いというと停滞しているようにも聞こえますし、実際冒頭で言ったように特段プレー内容が"改善"している訳ではないと思うんですが。
・それで成績が落ちるならともかく維持はされている訳ですから、これはいい意味の横這いかと。
・実際問題、ある程度の年数クラブサッカーを見ていれば分かると思いますが、1か月間もチーム状態(成績)が維持されれば、それだけで結構立派なものなのでね。
・チームというのは時間と共に最初のバランスから、劣化して行くのがむしろ普通で、それをその都度新機軸でいかに戻すかやり直すかというのが実際には現場の仕事の大部分。
・"進歩"の為にやっているなんてのはレアケースか理想的なイメージでしかない。
・ていうか真面目な話、"進歩"の為にやっている訳ではないですよね、目標はあくまで"勝利"(勝ち上がり)であり成績を上げる事であり、進歩はその手段の一つでしかない。
・などという謎の極論は置いておいても、順位的にも(気が早いですが)昇格プレーオフ圏内筆頭の3位であり、良い部類の成績なのは確か。
立派な横這い。(笑)

・その"横這い"の中ででは何がなされているかと言えば、個々の選手、色々な選手が、使い方も含めて色々に、順番に、試されている、その繰り返し。それだけと言えばそれだけ。
・ただそれだけでも結構十分に、チームは活力を保っているし組織力の水準も(向上はしないまでも)保たれているし、また保つ為の活力も十分に補給されている。
・見ているこちらも、これは結果が出ていることが大きいでしょうが、それで十分に楽しいし"横這い"への不満もそんなに感じないでいられている。
・同じことを3サイクルやられても(笑)、全然退屈はしていない。(笑)
・もっと立派なサッカーでも人は割と簡単に退屈するものですが。ぶっちゃけ"勝ちまくる"以外に確実にファンを満足させる結果というのは、サッカーチームには無い(笑)。苛酷なことに。
・その割には、楽しいですよね。

・楽しい楽しくないは置いておいてのトータルの感想としては、勢い任せでやっているようにも見えて意外とチーム組織は堅固だなと。
・粗は依然あっても押さえるポイントは押さえられ続けている。(そこから下にはなかなか下がらない)
・そして2月の時も試しにいくつか考察してみた堀監督の選手起用も、未だはっきりしたことは言えないですけどただ試している訳でも入れ替えている訳でもなくて、成功失敗は勿論あるけれど一つ一つ選手のリアクションなりチームの変化なりをちゃんと呼ぶような噛み合い方は出来ていて、それもあって戦術的変化は無くてもチームの活力は維持されているようだなと。
・前永井監督に比べても多分もっと細かい、それなりに繊細な観察に基づいている、またそれに紐づいて一定の信頼感なり求心力は確保出来ているようだなと。
・特に"カリスマ"は無くても。
・そんな印象です。ただの印象ですけど。
・満更ただの中間管理職でもないようだなと。(失礼(笑))

・何て言いますかね、かなり大雑把な言い方にはなりますが、ペップシティを見ている感じとも似てなくはないんですよね。
・チーム組織は勿論あるんだけどそれはむしろ"前提"的背景的な関心として置かれていて、実際は日々そのチーム組織を利しての個々の選手の活躍を見ている、今日は誰がどのように活躍してくれるのかな、やっぱカンセロかな、意外やスターリングか、と思ったらウォーカーかよ!!ひゃっはーみたいなそんな呑気な観戦態度。(笑)
・ベルナルドさん(梶川?)は今日も今日とてご苦労様みたいな。
・それで十分楽しいし、勝ててもいる。
・個々に見ているだけで楽しいし、変化も付けられる選手が揃っている。
・J2なりにではありますが。
・そんな今日この頃です。
・まあこれで最後まで行ける訳でもないでしょうけど。(笑)


・そんな中でも特筆すべき選手たちと言えば。
・まず堅いところでCBの谷口選手。
・この人は何というか、本来"ドラ1"相当の素材がよそが遠慮してくれたのかなんだか知らないけど4位くらいでひょろっと獲れてしまって、何か随分お得というかいいのかなみたいなそんな"高級感"の選手ですね。
・このレベルのCBを"移籍"で獲得しようと思ったら、結構大変だった筈。
・プレー見たことも無かったですけど、大学サッカー(国士舘大学出身)も何やら魔窟だなあと、いい意味で。
・その印象を更に強くするのが、今年は左SBとして出ている深澤選手。
・中央大学出身。
・元々CBらしいですけど去年は右で今年は左でそれぞれ申し分ない活躍をしていますが、"器用"とかそういうレベルの問題ではなく、自分のプレーをハナから俯瞰で、自ら「盤上の"駒"」として使役しているような、そんな印象を受ける頭抜けた客観性。
・動きだけならそれこそペップシティにでも、今すぐ問題なく溶け込めるのではないかと思わせる、プレー感覚の先鋭性。
・ほんとなんか「置いて」いる感じなんですよね、自分のプレーを。
・何なの?という。そういうプレーが、大学サッカーでそんなに必要だったの?ちなみにJリーグではほとんどのチームでそんな基準で選手はプレーしてないよ出来てないよ?という。
大学行くとそんなに賢くなるの?という。(笑)
・まあそんなことも無いんでしょうけど、それこそ最近の代表レベルでの三笘(筑波)や上田綺世(法政)ら大学経由選手たちのプレーを見ていても、日本人選手の国際水準へのキャッチアップには(高卒すぐの)プロよりも大学の方がむしろ近道なのではないか"学歴社会"化が日本サッカーの突破口なのではないかとか、満更冗談でもなく思えて来たりする今日この頃であり、深澤のプレーでもあります。
・昔々加茂ジャパンの時も、相馬・名波・藤田・山口素ら"大学経由"選手たちの、高校/ユース系選手たちに比較しての戦術理解レベルの平均的高さに似たような感想は持ちましたが、あれから20年以上経ってもあんまり印象が変わらないのはどう考えるべきなのかなという。
・J/ユースを中心とする日本のメインストリームサッカーは、ちゃんと(年数分)成熟しているのか。
・と、それはそれとしてもう一人、こちらは浦和ユースからオーストリアSVホルン経由という、また違った独特の経歴の選手新井瑞希選手。(Wiki)
・去年堀体制下で盛んに使われ出した時は、面白い選手だし前政権との差別化としては分かるけれど、軸として使うような選手なのかなという疑問は無くは無かったんですね。
・ドリブルの威力もえいやあの思い切りの良さも魅力的ではあるけれど、ある意味では無責任というか(笑)助っ人外国人選手的というか。
・ブラジルからのお試し雇用若手選手的というか。
・引き続き主力で使われていた今年初めのプレーもその印象は特に変わりなかったんですが、ここ何試合かで何か見る見るプレーが変わって来たというか、「10番」の背番号が伊達じゃない感じになって来たというか。
・単に飛び道具ということではなく、彼のキープ力やカットインプレーの相手に与える脅威が、むしろチームのというか重し的に、"前提"的に考えるべき要素になって来た感があります。
・自分のプレーの威力を自覚して置き所をコントロールするようになって来た気がするし、キープからの人を使うプレーも意図的になって来た。
・あと数試合で、本当に「10番」としか言いようのない選手になって来るのではないかと、そういう予感。
・本人の自覚も周りの扱いも。
・突破のドリブルキープのドリブル、カットインシュートにパスとひと通り全て有効的ではありますが。
・全体の印象としては何ですかね、「FWにはなったけど"ストライカー"にはならなかったクリロナ」みたいなそんな個人的印象。(笑)
・チャンスメイカー寄りのクリロナというか。
・出来上がった"クリロナ"しか知らない世代の人はよく分からないでしょうけど、マンUで有名になり始めた頃のクリロナは、"とにかくサイドで滅茶苦茶にドリブルしまくる選手"であって、今のような鬼コスパの点取り屋になるなんて、ちょっと想像出来ない感じだったんですよね。
・というわけで別の"世界線"も少し。(笑)
・身長は170cmで189cmのクリロナとはだいぶ離れてますけど、ゴリッとした力強い存在感は共通したものがある気がします。
・そういう"左サイドのテラー"感というか。
・右で使うのはやめましょう。さすがに。堀さん。(笑)
・もう1ドリブラーじゃないですよどう見ても。
・まあ杉本の(左から中に入っての)得点力は得点力で、当てにしていた部分があったんでしょうけどね。そちらを優先していたというか。
・どうせ今右は余り機能してないし、逆に杉本を右で使ってみたらどうなるのかなとも。それなら右SB山越でも、一応机上の帳尻は合いそうな気もする。
・そんなこんな。


・意外に書けちゃったんであんまり必要無いと言えば無いんですけど、"書くことが無い"穴埋め用に考えていた企画(遊び)を最後に少し。
"下部組織出身""外部出身"で二分してみた、2022年ヴェルディ陣容。(公式の名鑑参照)

[下部組織出身]
GK 高木和 (佐藤久)
DF 深澤、馬場、谷口、平 (佐古)
MF 山本、石浦、森田 (西谷)
FW 阿野、佐藤凌、杉本 (橋本)

[外部出身]
GK マテウス (長沢)
DF 加藤蓮、山越、ンドカ、山口 (奈良輪)(宮本)
MF 加藤弘、梶川、井出 (稲見)(バスケス)
FW 小池、端戸、新井 (河村)(阪野)

・怪我人等は戻って来た前提で。
・だいたい半々ですね。それぞれで特に無理なくチームも組める、バランスのいい編成。
・正直この作業の中で初めてちゃんと経歴を知った選手も少なからずいました。(笑)
・だからやって良かった。(笑)
・フルに機能した場合を考えると、若干"[外部出身]"チームの方が強いかな。(特に前線が)


以上。
来月末も、こんな感じで呑気にしていられるといいですね。(笑)


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さぐりさぐり順調/’22.2月のヴェルディ
2022年03月02日 (水) | 編集 |
さぐりさぐりなのは主にです(笑)。書くのか書けるのか。

J2第1節 東京V △1-1△ 長崎(トランスコスモススタジアム長崎) [得点者 : 杉本竜士]
J2第2節 東京V 〇3-0● 栃木(味の素スタジアム) [得点者 : 杉本竜士、梶川諒太、河村慶人]

チームはともかくやろうとしていることをやり切っていて、その"ご褒美"として好結果を受け取っている感じの2戦。


・曲がりなりにも"試合内容"について書くのは1年以上ぶり(最後は'20.12.1?)で、連続性が途絶えている以上一体どういう基準で見たらいいのか評したらいいのかという感じですが。
・とりあえずは「今年の昇格」というのを一応目標に、当面は書こうと思います。
・ぶっちゃけマストという体制でもないでしょうし出来なければ責めるとかそういう構えではないんですが、目標は目標でしょうし少なくとも最初くらいは。
・その内には"'22堀ヴェルディ"なりの基準や(真の)目標みたいなものも、見えて来るかもなと。


チームの"アイデンティティ"のあり方

・他の人の書いていることも色々参考にすると。
・現チームの特徴/長所は「縦への早さ、直接性」「ネガトラの勤勉性」の2点に大きく求められるよう。
・言語的に言うと"ストーミング"的なイメージはある訳ですが、現監督が曲がりなりにも前監督の"副官"であった以上、そこに永井監督時代の正統"ポジショナルプレー"的な要素/遺産がどのように絡むのか残るのかが、チームの全体像を決めるようには思います。
・一つの基準としては、「永井ヴェルディの発展形/改良形」なのか、それとも最早「別チーム」なのか。
・この問いを直接ぶつければ、恐らくは前者だという答えは返って来るだろうと思います。"副官"ですし。(笑)
・ただ去年の代行就任後の歩みを思い出すと、就任しばらくのある意味驚くほど何も変わらなかった継続/改良試行期のありていに言えば"失敗"を経て、現在のような特徴のチームに変化しての立て直し/立ち直りが与えた印象は、どちらかというと"別チーム"、別な戦術ないしは現存選手の特徴を活かす為の"フラット"な戦い方への開き直り的な移行、そういうものに近かったように僕なりには記憶しています。

・その場合"永井"要素に関しては、ある種の"自然残存"に期待することになる訳ですが。
・選手の顔触れは大きく変わらないとはいえ、"主"を失ったチーム戦術/チームの形がどこまで生き永らえるかについては、経験的にはかなり悲観的にならざるを得ません。
・何なら2,3試合で面影が無くなってしまっても、基本全然驚かない。
・堀監督は"副官"とは言っても、吉武コーチなどとは違って戦術面のパートナーというよりもむしろお目付け役やフロントとのパイプ役みたいなものに近いタイプの存在だったと思われますし。
・そして堀監督が前年チームにもたらしたものは、戦術的な"派閥"性はともかくとして、大きくは「単純化」「カンフル的活性化」の類だったろうと思う訳で。
・その効果がシーズンを跨いでどこまで続くのか、改めて姿を現す"堀監督のチーム"にどのような生きた全体性が期待出来るのか、僕は不安でしたし続投が発表された時にあちこちで挙がった戸惑いの声の中にも、そういう含みは多くあったろうと思います。(笑)

・結果目の前に現れた今年のチームは・・・
・思ったより、"ちゃんと"してるなと。(笑)
・特徴ははっきりしつつも、一本鎗や単純化の果てのスカスカ感も特になく、一つの"チーム"という感じがちゃんとありますし、「永井」の面影も随所に見られる。
・手直し&補強は今後も必要としつつ、これが今年の"スタイル"だと言われても、まあそれはそれで納得がいくというかそれなりの「全体」感、行き届き感はあるなと。
・少なくともここまでは。
・堀監督がそんなに複雑な仕事をしているとも思えないんですが、やはり前監督が単にここ2年のトップ監督であっただけでなく、それ以前から下部組織の監督であってそこで育った選手たちが現チームの主力(候補)として各ポジションに残っているのは、大きいのだろうと思います。
・トップ監督になってから接した選手たちに対しても、"教育者"(別に例の件に絡めての皮肉ではなく)という性格を強く持っていた、持ち得ていたというのも、同時にあるでしょうし。
・ただの"いち監督"の"戦術"ではないので、その分自然残存の寿命も長く、生命力も強いと。
・そもそも「ポジショナルプレー」自体が、"戦術"以上の改造効果を持つものだという一般論的テーゼもありつつ。

・具体的には特に、ファイナルサードやペナルティエリアへの侵入、崩しのプレーには、ストーミング的な直接性・強引さや日本代表的即興以上の合理性や練られた機知がちゃんと感じられます。"遺産"が、
・ある意味そこは安心して見ていられる。
・不安があるのはその"前"ですかね。(笑)
・"中盤"というか崩しのプレーの発射台を作るプレー、そこまでの持ち上がり。
・開幕2戦の先発インサイド梶川・石浦が共に身体的な頑強さには欠けるのもあって、強い相手にどこまで通用するのか、ちゃんとボールを持ち上がれるのか圧力負けして中盤を失うことにならないか、不安というか余り確信は現時点ではありません。
・ここまででも一定頻度で出ている、個人的ミスやコンビネーションミスによる、割とあっさりしたボールロストが、管理できるのかリカバリー可能な範囲に収まるのか。
・今後森田や井出が戦列に加わって来れば、ある程度は改善が期待出来る部分ではありますが、恐らくそれだけでは"昇格"レベルまでは苦しそう。
・やはりもう少し、チームとしての安定感が欲しいパートかなと。

・もう一つは、縦に早い流れに乗っての崩しのプレーは上で言ったようにそれなりに計算の立つものに見えますが。
・一方で一回止まってからの、ゆっくりじっくり崩すプレーに関しては、永井時代のいい時に見せていたものに比べると、ちょっと落ち着きというか覚悟みたいなものは見られないかなと。
・やはりそこは、"チーム戦術"として推奨されていない部分だというのがあって。
ボールが動いている限りは何とかなる感じはある。でも一回止まると、そこからどうしようというか止まった状態から動かせる感じが余りしない。
・出来れば両方出来たいですけどね、少なくとも前のチームが出来ていた程度には。
・上の中盤の落ち着かなさという話とも、多分繋がってるだろうと思いますが。
・基本的には、"一生懸命"やってるだけみたいなところはあると思います。
・そこからの手癖的にそれなりに色々出来ることはあるんだけれど、どこまで大きく意図的に共有されたものがあるかというと、やや疑問。
・そこまで監督の目は届いていないというか、やはり"自然残存"で選手が勝手にやってるだけみたいな部分は少なくないのではないかという。
・その限界はどこかで来そうには思います。
・まあ永井監督時代がそんなに立派だった訳では勿論なく、その頃はその頃で"考え過ぎ"ての失敗や立ち往生みたいなプレーもよくあったわけですけど、それとはまた違う種類の欠点が、今のチームには見えるという。
・ある意味必然的に。

(チームの伸びしろ問題)

・予備的な論として。
・ちょっと気が早いかなという気もするんですが、まあ当たるも八卦で思い付いた時に書いてしまおう。(笑)
・こうした個別の"改善点"とは少し違う観点として。
・矛盾するようですがある意味既に"出来上がってる"ように見えるところもあるんですよね、このチームは。
・具体的には上の前シーズン回顧での、「現存選手の特徴を活かす為の"フラット"な戦い方」辺りに関係して来ることなんですけど。
・つまりこのチームは、言わば"西野ジャパン"的なチームなのではないか。"ハリルジャパン"のの。
・特殊戦術'(当事者感覚での)の後の"常識"のチームというか。その時の全部乗せの"バランス"のチームというか。
・そういう意味での伸び伸びとした良さはあるものの、そこから何か意図的に変化・運用する余地があるかというとそこには疑問がという。
・何か"骨組み"的な戦術がある訳ではないので、変化させる為の"手がかり"が薄いというか。
・西野ジャパンがその場限りの"好チーム"であったように、どの程度の"先"が、長期的運用可能性がこのチームにあるのかという。
・上手く行かなくなった時に、何が出来るのかという。
・本当に"ストーミング"をやってますくらいのはっきりした意識があればまた別なんでしょうけど、そういう訳ではないだろうと思いますし。
・江尻強化部長にはかなりの程度明確なヴィジョンがあるらしいのは分かるんですが、やはり現場は現場ですし。そのヴィジョンに基づいて"招聘"した監督という訳ではないわけですし。
・当分は個々の手当てや"改善"で十分忙しいだろうとは思いますけど、それ以上に出来る余地が何かあるのかなと逆に。
・まあ結果チームの戦闘力が十分ならば、別に変化させる必要も無いわけですけどね。
・一応現時点での先取り的心配。


堀監督の選手起用の特徴(仮)

・材料の乏しい中での、全くの仮説なんですけど。
・上て言ったように基本的には選手に伸び伸びやらせるのが堀流だとは思うんですが。
・その一方今季は、既にいくつかおやと思わせる選手起用が。
・初戦からの深澤の左サイドバック起用や、2戦目の新井の先発右ウィング起用。
・並行して山越の右サイドバック固定も、勿論特徴的ではありますが。
・まあコロナ離脱の問題があって、ぶっちゃけ物理的に使える選手がどの程度いるのか分からないという問題はあるんですが。
・それはそれとして昨年あれだけ右サイドバックとして良い働きを見せた深澤を、あえて左で使って来たのは結構意外だったと思います。
・出来なくはないようですけどね、能力的には。どのポジションでも変わらず本当に頑張るいい選手ですし。
・ただ積極的に"活かす"起用とは言い難い。対面の山越が必ずしも"本職"というわけではないだけに、違和感はあったと思います。
・一方の新井も、"右利きのドリブラー"を"右ウィング"で使うこと自体は、特に変則的な訳ではないわけですけど。
・ただ新井"個人"の問題としては、去年はっきりと左FWでのカットインを織り交ぜたウィングプレーに特権的な適性を誰の目にも明らかに見せていただけに、意外な起用なのは確か。
・こちらも能力的には出来なくはないんだろうと思います。ただわざわざやるかねという。
・右を主戦場としていた快足フォワード山下移籍の穴埋めの模索という、意味合いはあるんでしょうが。
・そこで思い出したのが、昨年就任直後の堀"采配"の、最初の特徴というか代名詞的(笑)存在だった"ファイヤーフォーメーション"
・後半途中からの、"攻撃的"選手のある意味機械的足し算的な一挙投入
・あれを当時は堀監督の、地味な外見に似合わない(笑)意外な"ヤマっ気"という風に苦笑交じりは我々は捉えていたわけですが。
・違うのかもしれない。
・むしろ"機械的足し算的"の方が、本質なのかも。
・"出来る"からやらせるという、一種の生真面目な機能主義/形式主義みたいな傾向が、堀監督にはあるのかも知れない。
・選手の特徴の把握が大掴みというか。
・"個性"や"感性"というよりも。
・まあほんと思い付きなんですけど。
・上の二つは結構意外だったので。

・まあこの論には、"山越右サイドバック"起用をどう捉えるかという問題が鍵としてあるようには思うんですけどね。
・こちらはかなり気に入って使っているように思うので。その起用意図によっては話が変わって来る。
・例えばCB的性格の(若狭より更に?)濃い山越を、擬似3バックの右として逆側は上げて偽SB的に使う前提なら、"SB"としての深澤の左右はそこまで問題ではなくなる。
・ただ一方でその"SB"深澤が去年のチームに与えた好影響も考えると・・・というのもあるんですけど。
・山越自体は、人材不足の穴埋めのイレギュラーという以上の重心を明らかに感じる起用ではあると思いますけど。
・個人的にも、たまに見せる器用ではないけれどパワフルな攻撃参加は嫌いではない。
・まあよく分かんないですけどね、まだ。大宮時代のプレーも特に注意していた訳でもないですし。
・やっぱり思い付き・・・かなあ。(笑)

以上、やはり連続性不足で余り自信は無いながらも、とにかく書いてみました。
何かの足しになったでしょうか。
正直去年あたりは神戸についての方がまだ自信を持って書けるような状態だったので、何ともリハビリ感。(笑)


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永井政権の終わりに寄せて ~開いた"勉強"と閉じた"勉強"
2021年09月10日 (金) | 編集 |
永井秀樹監督 辞任のお知らせ(ヴェルディ公式)[9.1]

今日またフライデーに記事が出たりと、なかなか落ち着かない感じですがそれはともかく。
僕は勿論、あくまでサッカーの話について。


今季唯一永井ヴェルディについて書いた開幕前のプレビュー記事で、僕は約1年半を経ての永井監督のチーム作りの進捗状況とそれについての永井監督の捉え方について、こんなことを書きました。。

とどめとして言うならば、北九州なり何なりも含めた2020年のJ1/J2の各チームのサッカーを見て、永井少年/青年が吉武先生と構想を温めていた(らしい)数年前ならともかく、今永井ヴェルディがやってることやれることが、"Jリーグ"水準でもそこまでレベルが高かったりレアだったりするのだろうかという。ちょっと何か、内向きに固まり過ぎているのではないか自画自賛に過ぎるのではないかと、そういう印象は受けます。


これは永井監督が、自分のサッカーを"異常なほど高い"理想という自認のもと行っているという発言に対して書いたことですが。(『永井秀樹監督の「異常なほど高い」理想。ロティーナ監督の称賛も「現状維持は後退の始まり」』)

更に、大きく言えば永井ヴェルディと同種のサッカーをやっている、その方面の第一人者マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督との比較として、こういうことを書きました。

そもそも「理想」という言い方自体、実は少し気に入らないんですよね。永井ヴェルディのチーム作りのプロセスに感じていたもやもや感と、リンクもするし。どういう"プロセス"感なのか、どういうスピード感なのか。
・・・つまりですね。あくまで例えばではあるんですけど、ペップ・シティを日々&数年間見ていて、ペップが「理想」を追求していると感じることは、実はほとんど無いんですよね。もっと端的に、日々の課題目前の状況を、遥か先の問題としてではなくて今この瞬間解決しようとする、そういうある意味刹那的な作業の実は積み重ねに見える。そういう"切迫"感の方が、ペップとそのチーム作りが帯びているアトモスフィアのメイン。


その内ペップが意外と"刹那"的にやっているように見える部分がある云々はまた別の問題なので置いておいて、言いたかったのはとにかく似たようなことをやっていてもチーム作りの作業の"回転"感、試行錯誤のスビート感が全く違うということ。勿論ペップの方が、格段に速いわけですけど。

この二つの問題意識、永井メソッドは(今も)"先端"なのか、そして永井監督のチーム作りは(例えばペップと比べて)どうして遅く/悠長に感じられるのか。
これらを通して、あるいはこれらの背後に僕が抱いている監督永井秀樹像としては、

進行形の戦術家/理論家/勉強家ではなく、ある特定のやり方をor人生のある特定の時期に行った"勉強"の成果を、「答え」として「結論」として、後生大事に抱え込んでチーム運営を行っている(た)人」

というようなものになります。
それが今この瞬間も、大中小様々な答えを求めて突き進み続けるペップのような人との、スピード感・プロセス感の違い。(あるいはJリーグ全体の進歩・変化に比して、永井ヴェルディが優位性画期性をどんどん失って行ったように見える理由)
勿論ペップと比べられたら大抵の監督は勘弁してくれという感じにはなるわけでしょうけど、そういう"量"的"程度"的問題とは別に、"開いている"ペップと"閉じている"永井監督という質的な違いの印象は、並行して見ていた僕にはどうしても否定し難いものとして感じられました。

永井監督が最初からそうだったのか、ある時期まではそうでなかったけどある時期から段々そうなって行ったのか、そこらへんの評価の幅については、ふかばさんあたりの見方も参考にしたいところではありますが。


"勉強"というもの

上を承けて、ただここからは永井監督個人の話では特になく。
結局だから、"勉強"というのは意外と難しくて。すればいいってもんでもなくて。場合によってはしない方がマシなんてことにもなり得て。
"勉強"を始めたら、少なくともそれを"拠り所"にしようとするなら、勉強し"続け"ないといけないんですよね。走り出したなら止まっちゃ駄目。(笑)
ある時期の勉強の成果は放っておくとあっという間にアウト・オブ・デートになりますし、その割にその"成果"の価値は本人の中でそう簡単に揺らがないし、愛着もあるし、「勉強した」という自負もあるし自信もあるし、あるいは(勉強を始めた当初のように)「自分は勉強熱心で頭の柔軟な人間だ」という自己像も残り続けるし。実際には少し前の通説・流行に固着しているだけの、自負だけはやたら大きい傲慢で「頑固」な人間になっていたとしても。
結果だから人生のある時期たまたま少し熱心に何かを勉強したことによって、勉強する前よりもかえって頭の固い人間になってしまうということは、ままある。元々素朴に頭の少し固い人よりも、むしろ不可逆的に。

こういう書き方をするとまるで勉強し続けなかった人中途半端な勉強をした人を責めているようですが、実際は勉強し"続け"る(た)人の方がレアなんだと思います。(地頭も含めた)勉強の為の資質に恵まれ、環境に恵まれ、出来れば職業的要請もあった一部の人。
だからそれ以外の普通の人に必要となるのは、むしろ"勉強"についてのある種の"見切り"ではないかと思うわけですけど。やってもいいけど余り大げさに考えない、マウンティングの快楽に溺れない、人はある日突然賢くなったりはしないという常識を忘れない(笑)。あるいは"勉強"を拠り所としない(タイプの)人たちが時に発する、素朴で端的な言葉の力に耳を塞がない。まあ色々。

ともかくこと"サッカーのプロ監督"に限れば、今日ますます"職業的要請"はマスト化し、また情報化し他の人のやっていることが可視化され易くなって刺激も受け易くなっているという意味で"環境"にも恵まれ、後は資質の問題が残るだけと言えばそういう状況な訳ですけど。
その点においてでは永井秀樹氏はどうなのか・・・と、おっと結局そこに帰って来てしまったか。(笑)

上で言ったことからも分かるように、結論から言えばそこまでの勉強体質ではないだろうと、僕自身は思っています。人生で最も意欲的で最もオープンマインドで知的緊張感の高い特別な時期に達成した勉強・学習の成果を、今ちょうどヴェルディという実地で試し終わったところ。別な言い方をすると、(見てませんが)ヴェルディユース監督時なりトップ監督就任時が言わばベストコンディションで、そこからは成長・学習の速度は停止に近く鈍化し、貯金の取り崩し、同じことの繰り返し、内部論理内の循環に終始していたのではないかと。そして一回"開いた"頭も徐々に閉じて行き、かつてはあった客観性や現実との緊張関係を失い、それでも"勉強した"自信は変にあるから上手く行かないことを("異常なほどの")「理想の高さ」のせいにしたり、あるいは苛立ちを"パワハラ"的な指導としてぶつけたり・・・というのはまあ、いささか大雑把過ぎる想像ではありますが。

もう一度言うと"勉強"の真価は勉強し続けることにあるので、勉強が本当に得意な人好きな人は勉強を通じて"勉強"そのものを、勉強する/し続けるシステムを学んで自分の中に形成する訳ですね。そこまで行けない人が、ある特定の勉強の「結果」を「正解」として自分の中に取り込んで、そこで停止してしまうのに対して。
就任後の永井監督だって、海外サッカーを見るなり吉武コーチを改めて招聘するなり、勿論勉強を続けてはいたわけでしょうけど。ただそれがかつての集中した勉強ほどの密度や体系性を持ち得たのか、日々現実とぶつかって動揺する体系の補強や刷新に役立つようなものになり得ていたのか、そこまで永井監督が勉強熟達者なのか体質者なのか、率いるチームの2年余りの観察の答えとしては、僕はNOですね。結局最初に持ち込んで来たものの余韻で、それが深まることも固まることもないままその"中"でぐるぐる回っていた、そういう印象です。

特赦1959_16

・・・突然すいません(笑)、今のは元中国国民党軍上級将校の語る、軍事指導者としての蒋介石(国民党総裁)の話でした。(年譜)
最近好きでこのドラマ。(笑)


"永井秀樹"への期待

監督永井秀樹が、ではどうしたら良かったのか今後どうなって欲しいのか的な話。

永井秀樹が監督を目指しているという話が伝わって来た時、多くの人がイメージしたのは個人技/個人能力を重視した、どちらかというと古風でベーシックなプレースタイルの監督像だったのではないかと思います。現役時代のプレーからも、"緑の血"からも。(笑)
そうか頑張れよと、出来れば少なくともラモス先輩よりは何とかなってくれよと、概ねそんな感じの生暖かい期待。(笑)

ところが実際に姿を現した"監督"永井秀樹は、嘘かほんとか欧州トップモード追従の"本格"派ポジショナルプレー監督で、なんだなんだと。どうしたどうした。大丈夫なのかそれ逆にと。(笑)
まあ現役時代のスタイルと監督としてのスタイルの連想なんてのは、ありとあらゆる形で裏切られるのが相場ですし、その後吉武"先生"とのそれなりの年月の研鑽の話(記事)なども伝わって来て。まあとりあえず現物を見てみましょうと、勿論すぐに切り替わりはしたわけですけど。

そしてその"現物"がどうだったかというと、全く駄目ということは無かった、少なくとも事前に危惧していたようなレベルの付け焼刃ではなかった、それなりの内容はあったしいい場面も定期的にあった、教育効果もはたまた"布教"効果(笑)もあったと思います。(それこそ僕が本格的に"和式"を受け入れられなくなった原因の間違いなく一つではありました)
ただそれでも最後まで、どうも借り物感というか上っ面感というか、"お勉強"したんでやってます感というかそういう手応えの薄さは僕は拭えませんでした。別な言い方をすると、なぜ"永井秀樹"がこれをやらなければいけないのかやっているのか感というか。
・・・別にそんな必然性が無くてもいいとは思いますが、少なくとも"選手"永井のことなど忘れさせる説得力は、"監督"永井は持たなくてはならないと思います。
例えば監督高木琢也を見ている時に、"アジアの大砲"のことなんて、リアルタイムで/最も多感な時期に(笑)そのプレーを見ていた僕でも、全く思い出しませんから。それくらい"監督"としての高木琢也に実体感があって、彼がどういう人間だからそういうサッカーをするのか、スタイルの好き嫌いとは別の次元での説得力がある。覚えてる限りではほとんど最初から。

その点"永井秀樹"の場合は、誰がやってもいいようなことをやっている、だからいつまで経っても焦点が定まらない、そんな印象が僕はありました。
"選手"永井秀樹のイメージは、悪い意味でまだ上書きされていない。

だから仕方なく(?)現役時代に戻って、そこから"将来"像を描き直してみると。
一つはまずは、現在の姿・方向性がやっぱり正しいんだという可能性。それもないわけではないと思います。
例えば選手永井秀樹が晩年(引退は2016年)に見せていた、途中投入で(当時の感覚では)ほとんど"魔法"のようにしばしば局面を一気に切り開いて見せたあのゲームメーク、パスワーク、あの中に"ポジショナルプレー"が集大成的に内蔵しているポジションやスペースの"魔法"共通するものが存在していたのは多分間違いなくて、そこから監督としての永井秀樹の志向がそちらに向いたそういう可能性や少なくとも部分的な繋がりは、あるんだろうとは思います。思いますが・・・ちょっと"間"が飛び過ぎかなと。そういう内在的な繋がりを引きちぎる勢いで「完成品」としてのポジショナルプレーの学習に向かっちゃった、そういう薄さを、監督としての永井秀樹の仕事からは僕は感じてしまいます。なまじ完成品があったゆえにかも知れませんが。
"繋がり"があるとすればむしろ、佐藤優平に代表される特定選手のプレーに先祖帰り的に依存する部分。彼らを"選手"永井秀樹の代わりと考えれば、結局"選手"としての次元と監督/戦術としての次元が、上手く繋がっていない間が飛んでいる/空白があると、そういう風に言えそうには思いますが。"やりたいこと"ではあるんでしょうけど。(ポジショナルプレーが実現しているものが)

もう一つは全く逆で、そんな借りて来た猫はやめて、大向こうの予想/期待通りに、"名人"選手らしく"名人"サッカーをやれと、そういう方向性。
・・・いや、やれということではないんですけど。というかどういうサッカーをやれなんてことは言わない。言えないし言いたくもないし。ただ余りに"結論"(ポジショナルプレー)がいきなり降って来た感じだったので、もう少し過程の見えるチーム作りが見たい、監督としての脈絡・成長が見たかった、その中になるほど永井秀樹だあるいは永井秀樹はそうしたかみたいな、そういう納得や理解を積み重ねてみたかった、そういうことです。その中に出来れば選手としての"魔法"の監督バージョンが見られれば喜ばしいですけど、それはまあ純然たるロマンの領域なので。
とにかくなんか、一回チャラにしてみたいというか、"重力"に引かれて落ち着くところに落ち着いて、そこで(例えば高木琢也のように)永井秀樹の実体性が出て来るのを見たいというか、その時それはどちらかというとやはり"名人"サッカーなのではないかという、そんな予感の話。(笑)
そうですね、例えばストイコビッチは、監督成りたて当初はベンゲル・オシム両恩師の薫陶よろしく、結構鮮やかに整然とした知的なサッカーをやってましたが、気が付くとスーパースターのカリスマを前面に出したモチベーター型監督としてJリーグ優勝を成し遂げて、その後も基本はその路線に落ち着いていたように見えましたよね。例えばあんな感じ?(笑)


まあ現状でもポジショナルプレーの伝道師として、少なくともJではそれなりの需要はある気がするので、現実的にはこのまま世を渡って行くんだろうなという感じはします。その中で僕も納得するような(笑)、方法論の内面化を永井監督が成し遂げてくれたら、多分それが一番いいのかなと。
最後にちゃぶ台返しみたいなことを言うと、本当は永井監督も別に"ポジショナルプレー"がやりたいわけではない筈なんですよね。あくまでテクニカルな攻撃サッカー的なものがやりたいことであって、それがたまたま奇才ペップ・グアルディオラによって知性主義の極み的欧州トップモード"でもある"という状態が作られていたので、まとめて手を出して少しごちゃごちゃしたというか情報過多になったというか、そういうことかと。つい背伸びさせられて、現実感を失ったというか。
だからまあ、"チャラ"にするかはともかく(笑)として、結局何がやりたいんだろう何をやっているんだろうということを、一度ゆっくり考える時間は必要なのではないかなと、ヴェルディでの現場経験を経て。

そんな感じです。選手としての、特に晩年のプレーへの尊敬はやっぱり僕も忘れられないので、成功は願ってます。


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ジャンル:スポーツ
2021年開幕2週間弱前ヴェルディ雑感 ~永井監督の発想とペップの発想
2021年02月16日 (火) | 編集 |
例年開幕前にやっていたプレシーズンマッチの出場時間まとめは、手間がかかるばかりでほとんど本番の予測の役に立たない(笑)ので、もうやめます。
代わり・・・というわけでもないんですが、Jの終了と入れ替わるように調子を上げて[12/19サウサンプトン戦から連勝スタート]、今や第二の全盛期と言えそうな状態に達してJオフ中の僕の関心をくぎ付けにしたマンチェスター・シティ、永井ヴェルディも有力な手本の一つとしているだろうペップのチームの観戦経験などから、永井ヴェルディの現状とここまでについて最近出たサカマガwebのインタビュー記事を叩き台として少し書いてみたいと思います。
それをもって、今季の"展望"にも。
別に上げ足を取っているつもりはないですが、種類としては"言葉尻"に近い内容なので。ぴんと来ない人は気にしないで下さい。


佐藤優平が喜び挑む「脳内猛レース」。「監督の進化に追いついていかなければ」('21.2.14)

"進化"

「監督が永井さんになって1年半ぐらいで、最初に言っていた基本ベースは変わりませんが、監督が求めることは進化しています。だから選手としては、常に向上心を持って練習からプレーできています。(中略)監督の頭の中はどんどん進化しているんです。だから早くその頭に、僕たちの技術と頭が追いつかなければいけないんです」


その"進化"とは。

「永井さんは最初は『80パーセント以上のボール保持』ということを言っていましたが、いまは『80パーセントのゲーム支配』に変わっているんです。最初は保持するのが80パーセントというところからこのサッカーを始めることが大事でした。非常に分かりやすくスタートしたんです」


うーんこれは、「進化」というよりも教授法とその"方便"の、「変化」ですよね。教授内容自体が変わっている(進化している)わけではない。そうでないと困るというか。
つまり、永井監督自身が、最初は『80パーセント以上のボール保持』が目的でそれで勝てると思っていたのが、その内いやそれでは勝てない、『80パーセントのゲーム支配』に目標を変更しようと"進化"したのだとすれば、余りに素朴過ぎてそこらの素人サポ以下みたいな話になってしまいますから。
佐藤優平自身も("ボール保持"で)分かりやすくスタートした」と言ってますから、そんなことはないだろうとは思いますけど。さすがに言葉尻(笑)というか。"方便"だということは分かっている。(はず)

ただやはり、言い方としては正確ではないと思いますね。
変化しているのは方便としての目標の設定の仕方であって、元々の内容ではない。「監督の頭の中」は進化していない、元々知っていた事の伝え方が変化しただけ。・・・むしろ"好意"として(笑)、"進化"説は否定したいですね。(笑)
その伝え方の変化によって、監督の生産物としての「チーム」は"進化"するかも知れませんが。『ボール保持』から『ゲーム支配』へ。でもそれを監督の"進化"と言ってしまうのは、むしろ監督を馬鹿にしていることになる。(なりかねない)

まあ軽いインタビューの言葉尻を記者が編集しただけのものですから、別に優平を批判しているわけではないですけど。ただ文字として"残る"言葉ですから、一応修正はしておきたい気がします。

と、選手側の理解問題については一応それで決着をつけたことにして、一方監督側は・・・


永井秀樹監督の「異常なほど高い」理想。ロティーナ監督の称賛も「現状維持は後退の始まり」('21.2.13)

"理想"

「選手の取り組みの部分では80点ぐらいは与えたいと思います。僕の理想異常なほど高いですが、それを差し引いて75点ぐらいかな。選手はみんなよくやってくれました」


うーん・・・・
これはかなり、ストレートに監督自身の言葉、強調点という感じですね。余り誤解の余地なく。
そして多少引っかかりますね、僕は。
「理想」なのか?。そしてそれは、「異常なほど高い」のか?

まずたかだか極東の2部リーグの中位チームでやっている自分の作業を、"異常なほど"高いと言ってしまう自負心に、どうも引っかかりがあります。恥ずかしげもなくとまでは言いませんが。舞台のレベルや現在までの1年半の客観的成果(主観的にどう思うか自体は止めませんが)を踏まえた上で、そんなに"高い"ことをやっていると思っているのか、あるいは舞台も成果も度外視していいくらいに、世界的にアヴァンギャルドorオリジナルなことをやっていると思っているのか。
まあ思っているのかもしれないし、本当にやっているのかも知れませんけどね。
ただ普通に聴けば、やっぱり違和感は感じます。
逆に"Jリーグとしては"というくらいなら、まあ定期的に褒めてくれる人もいますし、ぎりぎり言えなくはないのかもしれませんけど。
それにしても例えばロティーナやリカルド・ロドリゲスよりレベルが高いと、言えるようなものなのか、まあ別に言っているわけではないので(笑)ロティーナやリカルド・ロドリゲス"並"でもいいですけど、では彼らは自分のやっていることを"異常なほど"高いなどと言うだろうかという。
あるいは"舞台や成果を当面度外視出来るほどオリジナル"ということならば、今治岡田メソッドなどというものもありましたが、あれをどう評価するかは別にして岡田氏があれを言う為にどれだけの状況設定や理論的言語的準備をしているかを考えれば、いかにも"軽い"印象は受けてしまいます。
とどめとして言うならば、北九州なり何なりも含めた2020年のJ1/J2の各チームのサッカーを見て、永井少年/青年が吉武先生と構想を温めていた(らしい)数年前ならともかく、永井ヴェルディがやってることやれることが、"Jリーグ"水準でもそこまでレベルが高かったりレアだったりするのだろうかという。ちょっと何か、内向きに固まり過ぎているのではないか自画自賛に過ぎるのではないかと、そういう印象は受けます。

そしてより実践的に言うならば、「"異常なほど"高い理想」という認識・性格付けは、ゴールやタイムリミットを曖昧にする、無限延長するという"効果"を、場合によってはもたらしてしまうことになると思います。予防線だなんてことは言いませんが、ある種の弱気や不安の無意識の表れなのかなくらいのことは、まあ。
そもそも「理想」という言い方自体、実は少し気に入らないんですよね。永井ヴェルディのチーム作りのプロセスに感じていたもやもや感(詳しくは後述)と、リンクもするし。どういう"プロセス"感なのか、どういうスピード感なのか。
・・・つまりですね。あくまで例えばではあるんですけど、ペップ・シティを日々&数年間見ていて、ペップが「理想」を追求していると感じることは、実はほとんど無いんですよね。もっと端的に、日々の課題目前の状況を、遥か先の問題としてではなくて今この瞬間解決しようとする、そういうある意味刹那的な作業の実は積み重ねに見える。そういう"切迫"感の方が、ペップとそのチーム作りが帯びているアトモスフィアのメイン。そういう意味では、そんなに例えばモウリーニョと大きな違いがあるようには感じない。立派な勝利至上主義者というか。日常的には。
別な言い方をすると、ペップは自分の作業を「理想」とは位置付けていない気がします。むしろ勝つ為にどうしても「最低限」今やらなくてはいけないこと、その繰り返し。だからこその"切迫"感スピード感。

一般的な目標設定の問題としても、「理想」と「最低限」では、やることは基本的に同じでも作業のスピード感切迫感は全然違って来ると思います。いつか達成すべき素晴らしい理想ではなくて、最低限出来てないと成り立たない立ち行かないと認識しているのでは。人間が死に物狂いになれるのは後者の目標設定ですよね。余程規格外に情熱的な理想主義者じゃない限り。少年漫画の主人公的な。(笑)
ペップにも「理想」はあるでしょう。ただ日々の監督業を駆動しているのは、それとはまた別の次元のタイム感のように、僕には感じられるのです。
ちなみにペップにも"理想を追求している"と感じられる時はあります。それは調子の悪い時です(笑)。就任初年度とか今回調子が上がる前の長めの停滞・不調期間とか。そういう時には、自分の過去の幻や未来のなりたい姿に向けて、果たしてたどり着くことがあるのかなと思わせるスローペースや空回り気味であがいているペップの姿も見えたりします。だから単に調子よく作業が進んでいる時は「理想」モードはかき消されて後退して、上手く行かないと浮かび出るだけ(笑)かもしれないですけど。

ペップ・シティの不調期≒永井ヴェルディの通常運転?
なんて酷いことを!(笑)
いや、まあ、今書いたことを繋げてみたらそういう話になってしまって、あれ困ったなとなっているところです。(笑)
まあそういう嫌味はともかくとして、永井監督よりも天下のペップの方に、より"必死さ"を感じることが多いというのは、別に嘘ではないです。


「開幕してからも、現状維持は後退の始まりだと言ってきているように、毎試合毎試合バージョンアップが必ず必要です。そこはこだわっていきたい」


うーん。これな。
いや、何が問題なのかと思うと思うんですが、例えば去年の年末こんなことを書きました。
>・仮に2分するとしたら永井監督がどちらなのかは、難しいところがあるかもしれませんが。
>・"狂気のポゼッションサッカー"の人として「自分たち」派の究極として、特に"批判"される場合も多いですが。
>・ただその"スタイル"の構築自体の中に「対策」「対応」の思想が色濃く入っているとも思うので。
>・僕自身は、あえて言えば「対策」「対応」派の監督だと思っています。


永井監督は大別するとどういうタイプの監督なのか、スタイル構築派なのか対策・対応派なのか。
いくつかの理由でこの時点では僕は後者という性格付けを一応しておいたわけですけど。
うーん、なんか怪しくなって来た。(笑)

それこそ今言ったばかりの"ペップ結構場当たり主義"論の中では、逆に永井監督を"遠大な目標に向けて気長にスタイル構築"をしている人として描き出したわけですし。
今回の個所で引っかかっているのは、「毎試合バージョンアップ」という言葉なんですよね。
つまり"場当たり主義"論で言うならば、問題となるのは"毎試合のバージョンアップ"ではないんですよ。その都度の行き詰まりや困難を打開する為の努力や工夫が問題なのであって、逆に言えば行き詰まらなければそのままでいいわけです。別に"バージョンアップ"は必要ないわけです。少なくとも"毎試合"は。勝つ為にやってるので、勝ててるなら変える必要は無いわけです。
"不断のバージョンアップが毎試合必要"というスケジュール感というのは、要するに究極理想のスタイルの構築に向けて遠大な努力を続けるというチーム作り像、プロセス感のものだと思います。勝つ為というより理想の為。到底「対策・対応」型のものとは言えない。

勿論二分する必要ないと言えば必要ないんですけどね。"不断の努力"自体は、どうあれ必要ですし。一般論として。(笑)
そういう"一般論"を述べているという部分は当然ありつつも、しかしそれ以上に/それ以外に、どうも永井監督の"チーム作り"の一つの傾向というか性格というか偏りというか、そういうものを言葉のニュアンスとして、今回僕は感じてしまったという話。
最近新たに強化された"ペップ・シティ"の印象と、それとの比較での永井ヴェルディのある種の悠長さというかスピード感の不足の実感と疑問への、一つの答えとして。彼はやはり"スタイル"派なのかなという。

"スタイル"派にしてはチームを全体として形成しようとするグリップ力が弱いなという印象から、"対策・対応"派という結論も出してみたんですが、違うのかな。"弱いスタイル"派の方だったのかな、その後で書いている。


・・・3つ目として、再び2.14の方の記事(『佐藤優平が喜び挑む「脳内猛レース」。「監督の進化に追いついていかなければ」』)から。

"ギュンドアン"という一つの解答

「いまはシュートの選択肢が最優先だと監督は言っています。打つところは打つ、チャレンジするパスは出す、というようにどんどん変わっていっているんです。ボールを持つだけではないんだよ、ということは、選手の頭の中にどんどん入ってきています」


「去年までは決めきるところで迫力が欠けていました。ゴール前の迫力、人数のかけ方、ボールの運び方で少しずつチャレンジが増えてきています。ゴールに直結するプレーが求められていますね。結果を出さないと試合には勝てないのは、1年半やってきて全員が分かっていること。得点に直結するプレーが最優先で求められています」


「自分たちはつなぐことがメーンとされていますけれど、裏でフリーになるならそこを選択するし、ドリブルで運んでシュートを打つことも選択肢になります。きれいなサッカーと言われてきたけれど、強引さも必要だし、ゴール前の迫力に欠けているのは明らかで、もう少し泥臭く変わっていかないとこじ開けられない」


監督の/チームの進化という話の流れで出て来た、最近の重点ポイント。
とにかくシュートだゴール前だもっと強引に泥臭くと言ったワード(標語)が並んでいるわけですが、さてどうなのか。
それが"進化"なのか。少なくとも永井戦術の。

点が取れるようになること自体は、どんなチームにおいても「強化」には違いないわけですけど、その為に"ゴール前"や"最後のところ"に力点を置くというのはアプローチの可能性の一つであって、そしてあんまり"永井戦術"そのものの延長に見えるものには思えないんですよね。「強化」ではあっても「進化」ではないのではないかというか。だから駄目とは言いませんけど。

かたや今回のもう一方の主役ペップ・シティがどのように復活したかというと、周知のように別に"ゴール前"が強化されたからではない。頼みの綱のアグエロは長らく欠場したままですし、ジェズスやスターリングの"宿題"は一進一退ですし、代わりの"ストライカー"が新たに補強された訳でもない。あくまで"崩し"の質を高める、チャンスの数を無限に増やすという、基本方針は変わらないままに、カンセロのような新要素を加えつつの全体の機能性の良化によって、基本的には復調したはずです。(それ以前に守備の強化が先行しているという話はまた別にありますが)

ただそういう「正論」は正論として、もっと端的な誰にでも分かる(笑)"新要素"としてやはり無視できないのが、アンカーorボランチから新たにインサイドMFとしてフル活用されるようになって開花した、ギュンドアンの得点力。・・・開花というか、狂い咲きというか。(笑)
そこにおけるギュンドアン個人の改めての確認された能力の高さは勿論として、もう一つやはり「端的」に印象深いのが、中央からゴール前に出て行く得点力の高い選手(MF)という要素の、分かり易い有効性。ペップのチームの歴史においても、これまでさほど目立っていなかった要素としての。
個人的な感慨として非常に印象深いのは、なるほどギュンドアンみたいな選手が中盤にいれば、別に殊更「戦術」として「偽9番」のような仕掛けを用意しなくても、勝手に/自然にセンターフォワードはいかにギュンドアンの為にゴール前のスペースを"空ける"かということを考えるし、ポジションチェンジはスムーズに行われるよなということ。

勿論そうした「仕掛け」自体も基本戦術として用意はされているわけですが、ギュンドアンの存在がそれに命を吹き込んだというかより説得力を持たせたというか。それゆえの威力。
"戦術"的に言うならば、従来メイン的に使われて来た3トップの"横"の入れ替わりに対して、(無かったわけではないですが)"縦"のベクトルの強化、再設定。

翻って永井ヴェルディにおいてここらへんがどうかというと、やはりメインで考えられているのは、その名称が示唆するようにセンターのフリーマンとサイドのワイド"ストライカー"との間の「横」の入れ替わりなわけですね。
「縦」が無いわけではないですが、メンバー編成的にも"前"に出る力を特徴とする選手が中盤に置かれることは基本的に無かった。一瞬澤井直人が置かれたりすることもありましたが。そしてそうした時そのプレー/存在の有効性を指摘・主張する人もいたわけですが、ただそれをチーム全体の中でどのようにどのような比重で位置付けるべきなのか、僕もよく分からなかった。基本的にはやはり、監督の"狙い"の方を、先に考えるべきではあるでしょうし。チーム全体に、まだ未完成感も濃い中で。

それが・・・。まああけすけに言えば、「ペップもやってるんだからいいのか」と、そういう心境になったという話です(笑)。その目覚ましい有効性の例示と共に。
少なくともそこを強化しても、必ずバランスが崩れる基本戦術が揺らぐわけではないんだなと。シティはシティではあるんでしょうけど、最終的に。そして永井ヴェルディは永井ヴェルディで。
一応言っておくと、今のギュンドアンのようなプレーがペップの戦術の中核部分には無かったのだろうということは、他ならぬギュンドアンが在籍自体は5年目でもこれまでほとんどそういう使われ方をして来なかったことに、表れているだろうとは思いますが。ここまでやるとまでは思っていなくても、今のようなプレーが"出来る"選手だということ自体は、シティ・ファンのほとんどが最初から分かっていたことだと思います。少なくともアンカーとかよりは(笑)。フェルナンジーニョの代わりよりは。(笑)

とにかく"ゴール前頑張れ!"よりは、こちらの方が「方法」らしいかなと、自分で考えたわけではないですがシティにおけるギュンドアンのプレーを見ていて、思ったという話です。
凄く当たり前の方法ですけど、気持ちコロンブスの卵というか。
今年加入した選手の中では、梶川諒太なんかは、割りとそういう要素のある選手には思いますが。他にも例えば僕のよく知らない若手の中に、そういうプレーの出来る選手がいたりしないものか。
まあ具体的には、見てからですね。


以上、特にペップ・シティとの比較という視野における、今僕の(心の)目に映る"永井ヴェルディ"という話でした。
開幕前にして妙に悲観的な展望も含まれていたりはしましたが、より"上"を見る上では無視できない側面だとは思ったので。


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'20-'21年 井上潮音選手以下ここまでの退団選手について
2021年01月12日 (火) | 編集 |
まだあるかもしれませんが、他ならぬ井上潮音絡み案件で何も言わないと、逆に何かあると思われそうなので(笑)とりあえず書いておきます。

まずはその潮音の件から。


井上潮音選手移籍のお知らせ(2021.01.07) →J1神戸へ移籍

驚いたかと言えば驚きましたし、ショックを受けたかと言えば受けましたけど、それがネガティブなものかと言えば特にそういうことはないかなと。
ご存じのように僕は井上潮音選手のプレーを2016年以来特別に愛好していて、またその出身&所属クラブたるヴェルディも基本属性として愛好の対象ではある訳ですけど、ただこの二つの結びつき自体には特別な愛好(笑)は無いというか、二つはそれぞれ別の次元のものというか。
要は井上潮音選手に限らず、僕が好きな選手に望むことはその選手が個人として輝くこと輝ける環境を与えられることであり、一方で好きなクラブ/チームに望むことはそのチームがチームとして輝くことでありまたその為にその"チーム"を輝かせてくれる選手を与えられることな訳ですね。

この二つが一致すればそれは幸せなことではあるかもしれないですけどただそれは"幸せ"としては中核的なものではなく、むしろ"おまけ"に近い。僕の好きな選手が輝くのが僕の好きなチームにおいてかどうかはほとんど"たまたま"という問題であって特にそうあって欲しいという希望は無いですし、逆に僕の好きなチームを輝かせてくれる選手が僕の好きな選手であるかどうかも"たまたま"で、ほとんどどうでもいい。・・・例えば僕の好きな選手が"そこそこ"の輝きを僕の好きなチームで見せていて僕の好きなチームが"そこそこ"の輝きを僕の好きな選手によって与えられていたとして、一般にはそのそこそこウィンウィンな状態の維持を願う人もいるでしょうが、少なくとも僕の場合はそれぞれにもっといい状態の可能性が見えるならばむしろ積極的に関係を解消してもらって構わないと、僕はそう考えるタイプ。(今回のケースは、それに近いかも知れない)

要は両者の関係性・結びつきの密度や必然性が問題なのであって、僕の好きな"選手"の立場から"チーム"を見れば、"好き"なチームとはその選手を最も輝かせてくれるチームであるし、逆に好きな"チーム"の立場から"選手"を見れば、"好き"な選手とはそのチームを最も輝かせてくれる、あるいは"そのチーム"によって/そのチームゆえに輝いている選手。
何か理屈だけ言っているようですけど(笑)前段の最後とかは凄く重要で、つまり僕がヴェルディのファンとして最もいとおしく思う選手の典型は、元々好きだった選手でも下部組織育ちの生え抜き選手でもなくて、むしろヴェルディに移籍して来たことによって再生したり新境地を見出したりして、正に今目の前のその瞬間の"ヴェルディ"というチームと不可分な関係で輝いている選手。去年なら若狭とか井出とかがタイプ的にはそうか。(実際にはそこまでの感情には至らなかったですが)
別に"移籍"して来なくてもいいんですけど(笑)、要は出自は関係ないということですね。よーいドンでどのようにチームになるか、どのようにそのチームの一員として輝くか。長くいる選手にはさすがになにがしか"瞬間"以上の感情は芽生えますが、それはつまりその選手の結びついている「チーム」の概念が他の選手よりより深くて恒久的だということで、いずれにしてもチームとの"関係性"の問題。

・・・あれかな、別の言い方をすると、その選手がその選手として"今"のように(良く)なる過程を見ていた選手ということかな。そこに"愛"が芽生える。"元々"とか、"出身"ではなくて。氏より育ち。(?)


まあ一番最初に戻って"二つ"が不可分なレベルで一致した時は、それは幸せなものですけどね。
例えば2016年の井上潮音とヴェルディ。(のいくつかの最良の試合)
例えば1999年李国秀一年目1stステージの、林健太郎とヴェルディ。
他に近いものとしては
2003年オジー一年目のチームでの小林慶行とオジー・ヴェルディとか、地味に2017年ロティーナ一年目の内田達也とチームの関係なども、結構好きでした。
中盤ばかりだと不公平なので他のポジションでも挙げると、あえて挙げるのも照れ臭いですが(笑)2007年昇格成功時のチームとフッキ(-ディエゴ)の関係は普通に爆愛してましたし、分かる人にしか分からないかもしれませんが2002年ロリ政権下の"右サイドバック"田中隼磨とヴェルディとの関係も、とても幸福なものだったと思います。(あれに比べたらそれ以後の田中隼磨なんて、ただのイケメンスタミナ馬鹿ですよ。異論は認めます)

という"幸福"な例を挙げて行くとほらやっぱり好きな選手が好きなチームにいるのがいいじゃないかという話になりそうですが、必ずしもそうは思わないんですよね。むしろ別の方がいいという可能性が。
つまり上手く行けばいいですけど、普通は上手く行かないわけですよ、少なくともどちらかが。ゲーム理論的に言えば、両方上手く行くケースは単純に考えて4つに1つ?(××、〇×、×〇、〇〇)
そしてその場合、どうしても責任のなすり合いが生まれる。個人のせいなのか、チームのせいなのか。個人ファンは少しでもチームのやり方に不満があるとその選手に対する(非"個人"ファンの)批判を素直に聞きづらくなりますし、逆に(非"個人"ファンの)チームファンはそういう個人ファンの態度にどうしても異物感を感じる。ツイッター時代になって余りそういう摩擦を直接見る機会は減った気がしますが、"サイト"時代は実際選手個人のファンが集まる空間と一般チームファンの空間の関係は、結構剣呑というか永久の平行線みたいなところが大げさでなくあったと思います。選手ファンがどんなに上手にその選手を"擁護"したとしても、前提&目的が違う断絶はどうしようもないものに感じました。
僕も"井上潮音ファン"目線での記事をいくつか書いていて、その時はなるべく"チーム"ないし"サッカー"全般の議論の一部として包括的な形で提示するよう努力はしましたが、それでもけっと思った人は何割かはいるはず。

まあ現在でも、あんまり監督"擁護"を積極的にやり過ぎると、"個人"対"チーム"みたいな変な感じになることは、ちょこちょこある気がしますけどね。監督が"悪くない"ということを言うことに、実際どんな意味があるのか悪いいいではなくて現実にチームを良くするのが大目標だろう的な反発が。まあ僕は一般に監督には冷たいので、この場合は立場が逆になるのが普通ですが。(笑)

ともかく両者の併存は実際火種の元なので、特定の応援選手がいる場合は、その選手は応援チームにはいない方が平和ではないかと、そういう風に思うところはあります。まあたいていは頻繁に見る応援チームの選手の中から"応援選手"が見出されるので、いきなりは難しいところはあるんですが。
でも一度"別れて"しまえばもう本当に別問題で、実際ヴェルディで"CB"として愛していた林健太郎がレンタル先の神戸でボランチとして楽しくやっているらしい、何ならそっちが本来らしいという話なのでああそれは良かったねと思っていて、その後李国秀総監督の就任に伴って林が帰って来るというのを聞いた時は、実は二人の師弟関係をその時点では知らなかったのでええ?帰って来ないでいいのにこんな(どん底)チームにと、普通に思っていました。林は林、ヴェルディはヴェルディに、もう完全に。
まあ逆に鳴かず飛ばすだったら(笑)、縁のあるウチで再起を図ったら?という選択肢は考えるでしょうけどね。若干のセンチメンタリズムと共に。善朗帰還時などは、そういう感じ。


・・・というわけで、神戸に行くことになった潮音ですが。
まず個人"昇格"となったことは、喜ばしい"意外"性ですね、近況、特に去年終盤の尻すぼみなプレーを考えると。それもあって、"移籍"自体に反対する理由は薄いわけですが。
だから今(昇格)かよという意外性と、ほんとにいいんですか?という"意外"性と。(笑)
比較的順調にプレーしていた時期ですら、ボール持たせてもどうせ何も出来ないと敵に陰口(?)を叩かれていたらしいですし、"個人"としてJ1で何が出来るのか、というより何が出来ると目されているのかには、不思議の念はあります。(何が出来ないとは必ずしも思わないですけど)
J1というより「神戸」であるという、可能性はありますか。
ただこれも複雑で、"バルサ化"プロジェクトの一部としてなら、"永井ヴェルディ"での戦術ありきの(非個人的)プレーも役に立てる当てはつけ易いでしょうが、三浦アツ監督続投となるとそこらへんはどうなるのか。どういう期待なのか。
少なくとも就任当初のよりクラシックなプレイスタイルにおいてと考えれば、"中盤のゲームメーカー"というよりクラシックな期待である可能性もある。ただあれ(アツ初期)は基本的には緊急措置的なものだと考えられるので、そうなるとやはり"バルサ化"的な文脈なのではとも思いますが、でもアツだしな。
そこにプラスして、アツや林健太郎(まだいるの?)という個人的な繋がりでの引きの可能性も考えると、結構混沌。どの「井上潮音」を見ているのか。
そしてやはり・・・。大丈夫なのかなという(笑)。アツで。ACLは健闘したらしいですけど。特に"繋がり"で呼ばれた場合も考えると。

とまあ、"注文"をつけられる立場でもないとは思うし、逆にどのやり方なら良くてどのやり方なら駄目という"計算"も立ち難い近況なので、とにかく頑張りましょうねという結論にはなりますが。
今年は2チーム見る事になるのか、というか見る事にならないほど出場機会が無かったら悲しいなと、まあそういう話ですね。
でもアツかあ。せっかく"J1"見るのに。
色々上手く行くといいですね。

ちなみに井上潮音の"プレー"について改めて振り返るのは、彼の「引退」の時ですね。
今ではない。(笑)


・・・続いて他の退団選手について、まとめてダーッと。
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