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BBCワールドニュース『自由意志 思考を決定するもの』より (1)二つの"自由意志"問題
2020年05月01日 (金) | 編集 |
元ネタ原文書き起こしはこちら
未読の方は、読みながらどうぞ。まあ僕のまとめを見て訳が分からなかったら原文に当たるとかでも(笑)、いいかも知れません。


(人間にとって)「自由意志」(はあるのか無いのか)について包括的に取り上げた番組ですが、僕が見るにこの番組は2種類の当面異なる「自由意志」の問題を、ある意味ごちゃまぜに取り上げているところがあると思います。
何かと言えば、『「無意識」と「意識」(自由意志)』というどちらかというと(精神分析以降の)近代的な問題と、『「運命」と「自由意志」』というより古典的な、古代中世以来様々な人類の思想(各宗教やギリシャ悲劇やスコラ哲学等)が取り上げて来た問題の二つです。

後で述べるようにこの二つは最終的に合流するとは言えると思うんですが、当面整理の為にまずは分けて考えておきたいと思います。


1.「無意識」と「意識」

(リベット実験)

実験については本



も出ています(折り悪しくコロナで図書館が閉まってるので再開次第借りて読もうかと)し様々な解釈も既にあるようですが、とりあえずはBBCのまとめに従って、コメントして行きます。


[実験内容]

回っている点を好きな時にクリックすればいいのです。(中略)そしてこの選択をする時に脳の活動が高まります。
それでボタンをクリックすると思ってしまいますけども、実際にはその前に準備電位と呼ばれる段階がありました。1秒早く、クリックをするという決定をしているのです。

簡単に言うと、最終決定のその瞬間、言い換えれば"意識的選択"のその瞬間にピンポイントで脳の活動が高まるのではなく、その1秒前からなだらかに脳の活動が高まる(グラフ)ことが分かったという実験。つまりその決定をすることを、1秒前から脳は"知っている"。我々の意識的な決定は、常に1秒ずつの予定調和であるという話。

ちなみにこの説明とグラフだけだと、脳が知っていたのは決定の"タイミング"であって、決定"内容"については何とも言えないようにも読める気がしますが、まあこの実験は正に(クリックの)"タイミング"を測る実験であってまたタイミングが分かればプログラム上(円周上を回る)点がどこにあるか(つまり含めての決定"内容"全体)も決まって来るわけですから、ここでは区別の必要は無いのかなととりあえずは納得しておきます。

でも点がランダムで動くプログラムだと、"タイミング"だけではやはり足りない気がするけどなとまだぶつぶつ。


["心"と"体"]

自由意志というのは、心が体をコントロールしていると思うわけです。つまり心が自分の好きな決定をして、命令を体に送っているとみなされるわけですけども、リベット実験を考えると、この意識した意思というのは、その前の脳の活動によって決まっているということが分かるわけです。心と体の因果関係という考え方に、異議を唱えるんです。

少し分かり難いところがあるかな?
"心が体をコントロール"しているというのは、"意識"が"行動"をとでも置き換えれば、要するに「自由意志」(の活動)についての典型的なイメージを言っているということは分かると思います。
問題はそこで「脳」という言葉が何を意味しているかですが、「脳」というのも「手」や「足」ほど分かり易くはないですが、要するに「体」(の一部)なわけです。その事は「身」「心」問題、心はどこにあるかあるいは体と別に"心"があるのかという問題の時に、「体」側の代表として「心」という概念を否定する方向で"脳"が登場する状況を考えれば、より分かり易いと思います。
ともかくそういう「体」の一部・代表としての脳において意識("心"観念の代表)よりに"決定"がなされているらしいこの実験結果が、「心」が「体」に因果する、コントロールしているという我々の"希望"にダメージを与えるという、そういう話。


[無選択の「選択」]

リベット実験を慎重に見ると、運動が無くても何かが起こると人が予想すれば、準備電位が見られるんです。何かが起こるという予想や期待に基づいてです。

原文では同じ流れながら何か突然入って来たようにも感じた一文でしたが。
恐らくこれは、単に時間的に意識的「選択」に脳の「準備」が"先行"するのではなく、「選択」はなくても「準備」は起きる、つまり我々の行為・行動の本体は当面"準備"と副次的に位置付けられた無意識の脳の活動の方にあるのであって、実体的に見える"意識的選択"の方こそがむしろおまけ的なもの副次的なものだと、そういう事を言っている"補強"箇所なんだろうと思います。
・・・やや先取り的に言うと、ではそんな不要不急(笑)の"意識"的選択とは何なのかという話になると思いますが、それは脳≒無意識が意識というお客様(?)に提供しているパフォーマンスである、サービスである、何かをやっているという幻想的満足を与える為の、あるいは起きている事態を分かり易く認識する為の"象徴"的現象であると、上の前提からは説明出来るかも知れません。勿論前提が正しければの話ですが。

"「期待・予想」と「準備電位」"という現象自体については、何か別の観点からの検討、例えば「行為」と「イメージ」の関係とかあるいはあくまで「準備」は準備であるという視点からの論などもあり得るような気はするんですが、ややこしくなるのでここでは触れません。


[意識の非在]

実験は終わりました。私はもう心がコントロールしていません。意識下の意識によって導かれています。
お腹がすきました。我々の決定は、以前の脳の活動の決定によると言えるでしょう。

実験終了後リラックスして街を歩く"被験者"の日常の姿をバックにしてのくだり。
ついさっきまで"心のコントロール"について緊張した議論をしていた割には、やけにあっさりと「もう心がコントロールしていません」と言い切っていて、なんだあ?という感じに一瞬なりますが。
あえてまとめるとすれば、人工的な実験状況下で最も意識的に(回っている点をクリックするという)ミッションを遂行している時ですら無意識の支配が優位であったのだから、何も意識的なミッションの無い日常状況下では当たり前のように無意識、"以前の脳の活動の決定"---例えば"空腹"の信号---の影響が支配的であると、そういう事でしょうか。


[無意識と理性?]

無意識というのは、知性が無いということではありません。無意識が理性に合った反応を示すんです。

ここは分かり難いですよね。あたかも理性≒意識の決定に合わせて、無意識がその充足を"準備"するかのような言い方。今までの話と逆ではないかという。

["サブリミナル"広告]

時に我々は無意識の理性にとても影響を受けるんです。広告をする企業はそれを利用しています。心理実験を行って、無意識のサブリミナルな影響を人々に及ぼそうとしています。

そのすぐ次に出て来るのがこれ。これ自体は、もうお馴染みの話だと思いますが。
前後しますが前段に出ている具体的状況。

お腹がすいてとても疲れています。意識下の声に聞きます。疲れてお腹がすいていると言います。そして昼食に豆を食べたいと言います。

「お腹がすいてとても疲れてい」るというのは、既に意識化もされている事実。ただその事実を前提に、何を食べるのかの選択肢の部分に、例えば"サブリミナル広告"の影響の結果としての、無意識レベルで既に行われている"決定"の支配が存在しているという、そういう事でしょうか。

分かる事は分かるんですけど、あえて「無意識が理性に合った反応を示す」という紛らわしい言い方が挿入されている意味がよく分からない。いきなりサブリミナル広告の話では駄目なのか。
何か意味はあるんだろうとは思うんですけど、ちょっと分かりません。
・・・ひょっとして"理性に合った反応"の"理性"は既に「無意識の理性」なのかな。そんなこと無いと思うんだけどな。(笑)


[嘘?]

じゃあ豆はやめましょう。それとも意識下が騙されたと思うから、それをやめたんでしょうか。それは問題かもしれません。しかしこれは意識した意思決定でも起こるんです。人々は嘘をつきます。

ここはもっと本格的に分からない。
"意識した意思決定"で"起こ"っているのは何なのか。それと「嘘」はどう関係しているのか。
まず「問題」なのは、無意識の決定と想定される選択に意識が逆らおうとした、しかしその選択すらも無意識下の思考が真因なのではないかという、疑いのループですね。それはまあ分かる。
次の「これ」は何を指しているのか。(サブリミナル広告等に)"騙される"ことを指しているのか、それともループの形成のことか。

最後に「嘘」ですが、これを最初僕は自分(ないし本人)が"意識した意思決定"として嘘をついている時に、その人の無意識と意識の内部的関係が何らかサブリミナルな影響下での意思決定の状況と似て来る的な話なのかなと思ったんですが、それが具体的にどういうことなのかがさっぱり思い付かなかったのでそこで行き詰まり。
もっと単純な解釈としては、「嘘」によって自分が他人をor他人が自分を騙している時に、その「嘘」が「サブリミナル広告」と同じ働きをしていると、その状況自体は要は置き換えればいいので簡単に想像は出来ますが、簡単過ぎて逆に置き換える意味が分からない。"嘘"のつき手が企業だろうと個人だろうと、騙される方としては同じことですから(笑)。わざわざ付言する程の話かなという。
強いて言えば「サブリミナル広告」の"嘘"が無意識に働きかけるのに対して、「個人の嘘」は通常意識をターゲットにするという違いはあると思いますが、だから何なのかというのが結局分かりません。

・・・どなたかすっきりした読解が出来る方がいれば、お知恵を貸して下さい。(笑)

もやもやしますが当面解決出来ないので、とりあえず次に行きます。
"(自由意志と「想像」)"パートは[熟考編]として後編に回して・・・



2.「運命」と「自由意志」
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今週のモーニング(’20.5.7) & 今月の月刊少年マガジン(’20.5月)
2020年05月07日 (木) | 編集 |
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『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』

似顔絵の件は意外な"答え"でした。
てっきり山田の距離の詰め方に女の子が怯えてるのかと思ったら、(過度に)癒されていた時間だったとは。
子供って、子供なんですよね。まだまだ動物に近いというか。
簡単に言えば、シミュレーション的思考が出来ないということなんでしょうけど。実際"例え話"は通じない。

『グラゼニ ~パ・リーグ編~』

思っていた"専門職"の「貫禄」を見せる感じとは違いましたが、とにかく熱い"リリーフ復帰"編。
要は作者もずーっと違和感を持ちながら描き続けていたということで、"本物"の『グラゼニ』はやはり初期型のあれだということ。
昔はほんと、面白かったですよねえ。

『リエゾン ―こどものこころ診療所―』

てっきりネグレクト乳児の図かと思ったら病院のサービスでした。
"フリ"にしても"てっきり"感が強めで、やはり作者の力量にいつも通りの不安が。
僕は子供も動物も好きなんですが、赤ん坊は好きじゃないので、今回の癒され描写はピンと来ないです。
勿論類推は容易ですが。生理的にどうも。

『カバチ!!! –カバチタレ!3–』

少しごちゃごちゃ感もありましたが、熱を感じる「親子」問題編でした。
作者に思い入れのある題材なんだろうなと。
結局住吉さん絡まなかったなあ。次のエピソードへの振りとか?(笑)

『ミツナリズム』

確かに「領地」「家来」という恩賞は、人によっては有難迷惑かも知れませんね。(笑)
特に名誉欲のない(この作品の三成のような)タイプには。
一般的には、武将と官僚の根本的な違い。

『ドラゴン桜2』

教育論はほぼ全面賛成
少なくとも日本というケーススタディでは。
"平均"を上げたから、日本はアジアで唯一負けないで済んだというか。
要は「明治」革命はかなりの部分、正しかったんですよね。その内の問題のあった部分を遠因として大日本帝国の敗北はあったわけですけど、それに対する「昭和」革命の"反省"はやり過ぎちゃいけないと、なんか右の人みたいなことを言ってますが。
必要な自由と不必要な自由というか。本当の不自由と見かけの不自由というか。



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『虚構推理』

こういう単発回もあるのか。("漫画"は読み始め)

『さよなら私のクラマー』

『四月は君の嘘』の方を読んだ時に気が付いたんですけど、基本的にこの人は極端に一本調子なんですよね、リズム・文体が一種類しかない。その代わり"キメ"は強い。だからはまると気持ちいい。
・・・車田正美的な資質?(笑)
クラマーも無料試し読みで序盤を読んだ時はその単調さが勢いとして心地よかったんですけど、こうして"途中"から読んでみるとやっぱりいつ見ても同じだなと感じてしまって好き度は下がりましたね。

『かくしごと』

なんか深刻な話になってますがどんな秘密が?
家族が死病だったとか?

『ましろのおと』

100回記念のダイジェストは良かったです。(笑)
一応分かりました。(笑)

『新 仮面ライダーSPIRITS』

なんか多分これは本当に傑作だと思いますよ。
むしろ"仮面ライダー"であることが、作品のブレイクを妨げるだろうなという感じ。
作者の次回作に期待。(笑)

『フェルマーの料理』

『クラマー』同様の人気サッカー漫画(『アオアシ』)作者の別作ですが、こちらの方がより作者の力量の"本物"度は感じます。
数学オタクが主人公ですが、多分作者も本当に頭がいいんだろうなと感じさせる、切迫した"理解されない"孤独や料理を"数学化"する「勢い」を感じます。
女の子の口にする、東京に集まる「化物」についての実感も。"高い"境地を知っている作者なんだろうなという感じを更に。


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今週のモーニング(’20.5.14)&少年マガジン(’20.5.13) &今号のイブニング(’20.5.12)
2020年05月14日 (木) | 編集 |
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ちょっと鬱っぽくて困ってるんですが、それについてはまた後で。(重いわ)


『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』

"この二人"にすら恋愛感情がというなら、今回の描写には相手に"意識"させる秘訣がやはり詰まってそうな予感。(笑)
難しいんすよねえ、結局それが。(独り言)

『グラゼニ ~パ・リーグ編~』

今回のエピソードは少なくとも、"ピッチングコーチ"の職務内容を知る機会にはなりましたよね。
個人的には、思ってたより結構広かったなという。
ここまで起用法に関わっていたとは。
逆に"技術"指導は少なめに感じましたが。

『リエゾン ―こどものこころ診療所―』

最終的には"妹"の方に対するお母さんの「うるさい」という反応が一番ぞっとしましたね。
本当に本当に"本音"というか。
で、結局今回は"誰"の状態に最も焦点を当てるんでしょうか。それとも「家族」?
そこら辺の整理整頓は、ちょっと過去の例からすると不安。

『ドラゴン桜2』

何というか、結局ある時期(小泉?)以降"アメリカ"から持って来たものって全部駄目じゃないですか、日本では。
誰かの利益誘導にしかなってないというか。
ヨーロッパの"理想化"の是非云々以前の次元で、とにかく"アメリカ"は駄目でしょう。

『カバチ!!! –カバチタレ!3–』

金貸しがそんなに成り立たなくなってるとは、知りませんでした。
そう言えば小金持ちの友達がそんなこと言ってたような気がしますが、自分には関係無いのでスルーしてた。



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『五十六の密命』

僕も詳しいわけではないので、ファンタジーなのか歴史なのか今のところよく分からない。

『インハンド』

主人公が暢気すぎて、さすがに少しイライラして来ました。
"キャラ"というより、作者の未成型な"本音"がそのまま出て来ちゃってる感じ。
薬物なり洗脳なり全般に関する。
漫画になってないというか。

『リーガルエッグ』

なんか惜しいんだよな。
面白い要素はあると思うんだけど。
一番の問題は、「法」を問う的にそれが所詮は作り物である約束事であるという意識が薄くて、あたかも"自然"物であるように"本来"の法というものがあるように前提して、それを「問うて」いるからではないかと思います。
どういう論理でどう作るかという、法というのはそれだけのものです。必要なのは整合性と一貫性。(と、そこから来る公平性)
宗教とか持ち出さない限りは。

『ふたりソロキャンプ』

結局モテるじゃねえか馬鹿野郎感。(笑)

『ストーカー浄化団』

相変わらず"事例"としての新しさがまだ見えない。
だらだら引き延ばすタイプの作品ではないと思うんだけど。
ネタが尽きたらさっさと退場すべき。

『狩猟のユメカ』

混沌。
色々なタイプの"道徳"性が混在する、"面白い"作品ではあるんだけど。
収拾つくのかなと、そろそろ。

『グラゼニ ~夏之介の青春~』

んん?
"左利きの特異性"の話はこれだけ?気のせいというだけ?
「左は右の逆ではない」問題は、もっと生理的なレベルで少なくとももう少し検討すべきだと思うんだけど。
例えば"左投手に対する左打者の不利"を、そのまま"右"の例では使えないように。



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『ヒットマン』

"いつもの"感じにも見えますが、ひょっとして"定期"で放り込まれる「ラブコメ展開」回なんですかねこれは。
"水着回""温泉回"的な。

『カノジョも彼女』

「知るか」(咲)
「彼女だから」(咲&渚)
「3人での生活を続けて欲しい」(直也)

あたりのセリフの、訳の分からない破壊力。(笑)
一方で「してもらいたいことをちゃんと言うのも、対等な関係の為に大切だ」という、結構ちゃんとしたテーマ性。(多分)

『それでも歩は寄せてくる』

 「俺も1巻買ってみます」
 「なあ!?」

の"詰み"感。
今週もラブコメ名人芸たちを堪能しました。(笑)


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鬱が先か悪夢が先か
2020年05月16日 (土) | 編集 |
一応、「卵が先か鶏が先か」の、文字りのつもりです。(笑)


中心となっている現象

悪夢とそれと前後する"鬱"的な精神身体的状態の頻発


"悪夢"癖

・夢を見ること、正確には「直前に夢を見ていた状態での覚醒」の頻度自体が、増えているのか平均より多いのかは、分からない。
・増えているような気はする。
・ただ少なくともその"夢"の内の恐怖的な"悪夢"ないし嫌な気分で目覚める夢の比率は、ここ1,2カ月で大幅に増えているようには感じる。
・付言するとすれば、そうした"覚醒"時に悪夢から目覚めて「ほっとした」気持ちになる度合いが従来のようには無くて、悪夢の衝撃や嫌な感情の残留の方を、やたら強く感じる傾向が強い気がする。


覚醒後の日常生活

・悪夢の「内容」についていつまでも覚えていたり悩んだり恐れたりというようなことは、特に無い。
・(従来の)他の夢と同様、夢のこと自体はすぐに忘れて普通の生活に入っている。

・一方で不安感や直接のきっかけの無い悲しみの感情や落ち着いてじっとしていられない感じ、無気力や集中力の欠如といった総じて一般に"鬱"的と評されることの多いだろう状態の訪れの頻度が、ここのところ増えている。
・それには(後述する)特有の知覚の変化も、たいてい伴う。
・生活上、その原因となりそうな大きなショックやトラブル、ストレスは、自覚する限り見当たらない。
・ちなみに時節柄「新型コロナ」にまつわる何かが当然連想されるであろうが、それによる生活の変化は全く無いわけではないがどちらかというと自分の状況の安楽さに感謝や若干のやましさを感じたり(笑)すらする近況であって、そちらの影響の可能性はゼロではないが取り立てて有力とは思えない。

・それでも否定出来ない、一時的に通常の生活を困難にするレベルで出現する鬱的な状態を、何度か経験する中でその共通の契機として思い当たったのが、前述の頻発する"悪夢"。
・典型的な状況としては、前日には大いに楽しんでいた同じ動画コンテンツの続きを、翌日見ようとしたら途端に全く楽しめない、集中出来ずに見続けられないというような状態の出現を不思議に思って間に何があったかを思い出してみると、その間の睡眠で見た悪夢があったというようなそういう状況。
・上で述べたように"悪夢"自体は直後には忘れているのでここまで"特定"出来るケースは少ないのだが、「悪夢」と「鬱」のそれぞれの頻発の総体的な同時期性からは、(二つの関連は)自然な推論ではあるだろう。
・またそのことを意識してからの"悪夢"後の自分の状態の観察の結果からすると、"悪夢"からの数時間から一日、あるいは次の穏やかな睡眠(覚醒)や明るい夢見による"上書き"までの間、総じてネガティヴな精神状態や生活に困難を来す鬱的状態の出現が見られるようだ。

・また"出現"のタイミングと共に注意を引かれるのが、その"鬱"的状態の比較的な重篤性。
・つまり生活上のショックやストレスの影響による上記のような鬱的状態そのものは、僕も人並み(?)に過去幾度となく経験はしているわけだが、その際に気を逸らしたり気分を持ち上げるのに有効だった細々とした対処行動(いつもと違った美味しい食事とかとっておきのテレビ番組とか)が、今回効き目が全般的に薄い、効いても効き目の持続が短かったりそもそも効かなかったりというのが個人的に少しショッキングであった。
・まああくまで"実務"上の重篤性(つまり対処がより困難)であって、心理学的精神医学的に有意味な差なのかは分からないが。


「悪夢障害」?

・この自分的に新奇な"重篤"性や心当たりのないままのしつこい頻発性から、余り愉快な認識とは言えないが本格的に自分の鬱病の可能性を疑わざるを得なくなり、同時に今のところ最有力の"実行犯"である「悪夢」との関連性を探る為"「うつ」「悪夢」"で検索をかけてみると、「悪夢障害」という耳慣れない用語が飛び込んで来た。
・本



も出ているようですが、例えばこういうサイト。

悪夢障害とは (新宿ストレスクリニック)

繰り返す悪夢によって睡眠が妨げられ、日常生活に支障をきたす状態を医学界では睡眠障害の一種「悪夢障害」と呼んでいます。

悪夢の方を"原因"とする、障害概念のようですね。(結果ではなく)

悪夢障害の特徴は、眠りの浅い「レム睡眠」のとき、特に明け方に悪夢を見やすいこと。また、数時間ごとに何度も目覚めてしまい、そのたび寝つくのに時間がかかったり、日中の眠気が強く認知力・行動力の低下を招いたりすることなどがあげられます。

生活習慣の問題もあり、明け方かどうかはよく分からない。
以降の記述は悪夢に限らない、睡眠障害全般に伴う現象だと思われる。

悪夢から目覚めたとき、時間や場所、身元など、パニックにならず現在の自分の状況をしっかりと把握できることも特徴的です。夢の内容も詳細に覚えているため、それがより現実世界との境をあいまいにし、不安感やイライラ感の増加、対人関係へ悪影響などに発展してしまう傾向もあります。

覚醒の自覚はある。直後は夢の内容も覚えている。ただ前述したように(夢を見たこと自体を含めて)すぐに忘れてしまうので、「現実世界との境をあいまいにし」の部分は当てはまらない。

悪夢は、うつ病の前兆である場合もあります。
人はストレスが多くなると眠りが浅くなり、夢を見やすくなります。中でも悪い夢を見る回数が増えるのは、日常生活において精神的な負荷がかかっているサイン。夢の中でも仕事や育児、介護など心配ごとを抱えている環境に自分がいて、対人関係のトラブルが起こるなど現実世界とリンクした悪夢を長期にわたって見続けているなら、あなたは大きなストレスを抱えている可能性が高いでしょう。

僕が"検索"をかけた直接の疑いは、こちらの方ですね。うつの一症状(ないし影響)としての、"悪夢"。
「ストレス」→「浅い眠り」→「夢」の関連性はある種理の当然なわけですが、「現実世界とリンクした悪夢」という定義付け性格付けを重視するなら、余り当てはまらないような気もします。何か特定の"心配ごと"があってそれを夢(悪夢)に見ているわけではないですし、悪夢の内容を覚醒時に心配しているわけでもないので。
まあ"リンク"の学問的な厳密性については、それこそセラピーでも受けてみないと何とも言えないところはあります。象徴化されて、リンクしていないように見えるが実はしているという可能性も、大いにあるので。ただ"心配ごと"の心当たりはない(笑)。特には。


再び「悪夢」との"因果"関係

・上を見る限り「悪夢」に起因する自然な諸状態をある種機械的に記述・定義しただけに見える「悪夢障害」概念と。
・当面一般論の域を出ないように見えるか少なくとも僕の状態にジャストでは当たっていないように見える、「うつ」と「悪夢」の関連性。
・そこで再び自分自身の観察に戻ると、僕が全般的本格的うつ罹患の可能性は肯定しつつも、「悪夢」そのものの原因説を強めに考えるのは、僕の(鬱的)状態の"出現"が、かなり明確に夢見に区切られているように見えるから。
・つまり上でも少し言いましたが、無難なor明るい夢で目覚めた後の次の睡眠までのサイクル内の精神状態に、普段と違った様子は見られないから。
・あくまで「悪夢を見た」ことの影響で、少なくとも時間的に「悪夢」自体を起点として、精神状態の変化が起きているように見える。
・それを一つ補強するのが、先述した「知覚の変化」
・これは何かというと僕がこれまで何か激しい精神的ショックやストレスによって「不安」「イライラ」「無気力」「集中力欠如」といった所謂"うつ病"的な精神状態に陥った時に、それが重い時ほど決まって知覚の変化が伴うんですね。
・具体的には、慣れ親しんだ部屋を急に狭く感じる、特に天井を低く感じて息苦しくなる、更には照明を暗く感じて(あるいは暗い部屋にいられなくなって)いつもより煌々と照らしたくなって、いつも使わない照明設備も使うようになるといったもの。
・何が言いたいかと言うと、これらは所謂"心理状態"よりかなりあからさまな変化なので、慣れや強がりの入り込む余地が少なく、状態の「指標」として信用度が高い。
・だから「悪夢」の後のサイクルでは起きるこうした知覚の変化が、「通常夢」(?)の後のサイクルでは起きていないということは、夢見と状態変化の直接的な相関が明確であることの比較的確かな証拠になるのではないかという事。
・つまりうつだから悪夢を見るのではなく、悪夢を見るからうつ(的状態)になる


[更なる考察]

・と、とりあえず第一段階の現象記述としては、ここらあたりで妥当なように思いますが。
・更に深層に目を向ければ、勿論疑問は尽きない。("治療法"の問題自体を別にしても)
・筆頭は、仮に想定通り「悪夢」が"原因""主犯"であるとして、ではその「悪夢」はなぜ見るのか頻出するようになったのかという、そもそもの問題。
・それが文字通りの病としての「うつ」であるという事になれば、元の木阿弥というか逃れられないループのような話ではあるわけですが。
・それ自体の検討・対処は、いよいよ専門家のお世話にでもなる時に取っておくとして。
・僕が当面興味のある考察、心当たりとしては、以下のような問題。

1.脳の脆弱化(脳内環境の不安定化)

・これまでは(うつの原因の)"心当たりが無い"ということを強調して来ましたが、少なくとも前触れ的な心当たりはあって。
・何かというと自分がここのところ妙に"感じ"易く揺らぎ易くなっているということは、不思議の念と共に感じてはいたんですよね。
・それまで何ということなくやり過ごして来た事に、妙に敏感に反応してしまう。
・それこそtwitterでいいねがついたとかつかなかったとか(笑)いうことに対する喜怒哀楽の大きさとか、あるいはこれはほんと笑ってしまうんですけど、馴染みな割りに懐き切らないある野良猫が、たまに唐突に見せる"威嚇"のディスプレイに、恐れこそしないけれど変にまともに衝撃を受けてその後少し落ち込んだり。
・猫だぞ猫。もう10何年野良猫と付き合ってるんだお前は。何だその今更のカマトトは。
・何かどこかの手綱が緩々になってるというか、自分の反応が自分で制御できなくなっている感覚は、あるにはあったんですよね。
・脳のガードが緩くなっているのか、あるいは逆に、構造が硬化して衝撃を逃がせなくなっているのか、どちらかはよく分かりませんが。
・あえて"脳"という言い方をするのは、"心"のような表現を使うには、どうにも意識から"遠い"というか"末端"的な現象に感じるからなんですか。
・例えば口内炎になればイライラはしますが、それで何か自分の性格の根本が変わったとは思わないでしょ?(笑)
・炎症が収まればいいだけの話。広義の"心理"状態ではあっても。
・そういうものに近い、何か器質的な現象というか、精神科医より修理工を呼んで部品を取り換えるなり何なりするのが正しい対処に感じるような。
・それが長期化常態化すれば、結局「性格」が変わったという事にはなってしまうわけですけど。
・それこそある種の認知症などのように。

2."影響"か"構造の固定"か

・ここらへんの発想や区別の思考に関連して。
・再び「悪夢」問題。
・「悪夢」後のサイクルに特定のうつ的な精神状態が出現すること、ただしそれは悪夢の"内容"や"記憶"をめぐっての意識的な悩みではないこと。
・当面はだから悪夢の"影響"でという漠然とした言い方しか出来ないわけですが、繰り返す内に"鬱"慣れした頭で更に自分の状態を観察してみると。
・どうも思うのは、"悪夢"を見ている(た)時のコンディション、脳の"セット"が、覚醒後も必要も無いのに「保存」されて、それが何かのはずみで作動して悪夢を見ている時に近い不安な感情・コンディションを再現しているのではないかということ、そういう感覚。
・悪夢を見る"癖"ならぬ、悪夢を見ていた"時の"癖というか。
・それに引っ張られる。それこそ理由無しに。
・そう感じるというだけなんですけどね。何かの理論から、推測しているわけではないです。(だから信頼出来るとも言えるし、出来ないとも言える)
・もしそうであるならば、上では否定しましたがこれはこれで「現実世界との境があいまい」になっている状態とは言えるかも。
・"構造"的な共通性。(結果的な)
・ただし上で言われている"あいまい"というのは主に「意識」に上っている現象の次元の話ですが、こちらは意識下の話である、より深部構造の話であるという、違いはありますけどね。
・僕の現実感が変容しているわけではない。胡蝶の夢を見ているわけではない。
・それ(意識的"現実")に付与する感情が、"悪夢"的になっている。"悪夢"仕様の脳"セット"によって。
・1で「構造の柔軟性喪失」の疑いについてちらっと言いましたが、ひょっとするとこれも似た現象かもしれませんね。一度構成された悪夢的構造が固定されてしまう。
・...ただそれなら楽しい夢の「構造」も"固定"されるべきじゃないのかという、疑問・不満もありますけど。(笑)

3.身体的原因の疑い

・と、全般的にどちらかというと、「身体」的「脳」的な色彩の方を、強く感じている最近の僕の"心理"状態問題でありますが。
・...そう思いたいだけかもしれませんが。"うつ病"とか嫌ですからね、ベタだし。(笑)
・まあ何か少し遠いというか、あくまで自分の「一部」に爆弾を抱えながら暮らしているような感覚が強いのは確かです。影響は全般的でも、爆弾は所詮"持ち物"であって、自分自身ではない。
・爆発していない時は、本当に何でもないですしね。
・今朝も馬鹿馬鹿しく楽しい夢と共に目覚めて、こうして馬鹿馬鹿しい文章を書いています。(笑)
・"悪夢"期の時は、こんなのすら書けなかったですから。書けるものならむしろ、"リハビリ"に使えそうなんですけど。

・とにかくだから、そこまで本格的な"心理"的な不調ではないと仮定して、ならば"身体"的な原因を考えてみると。
・まず思い浮かぶのは、やはり「更年期障害」ですかね、男の。年齢的にあり得るものとしては。

LOH症候群(男性更年期障害)Wiki

精神症状
集中力の低下、無気力、不安感、頭のもやもや感、イライラ感、うつ、疲労感、不眠、記憶力の低下
身体症状
不眠、精力低下、多汗、勃起障害・性機能低下、筋力低下、筋肉痛、ほてり、発汗、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿、Morning erectionの消失

精神症状はまあ、見ての通り。身体症状については一部を除いてそんなに心当たりはないんですが、特定の"心当たり"が無い中"年齢"である程度自動的に表れる「障害」として、とりあえずマークはしています。
・嫌ですけどね(笑)、「うつ病」でも「更年期障害」でも(笑)。嫌な二択というか。(笑)
・現実的な対処の楽そうなのは、身体メインの後者でしょうけど。
・後はまあ、更に取り止め無くなりますが、初期の認知症(よりマイルドに"老化"と言ってもいいですが(笑))とか。まあ可能性は色々と。
・心理的なこと以上に僕があれこれ考えていてもどうなるものではないので、もっと顕著な何かが出て来た時に、また対処を考える事になるでしょうが。


以上、突然変な物を読ませて申し訳ありませんが、一回書いておかないとなんか辛いので、ブログ持ちのわがままを通させていただきました。
まあこういう"自己分析"自体は、好きは好きなんですけどね、例え不吉な話でも。(笑)
そういう意味の耐性はある方だと思いますが、いよいよとなったらやはり専門家の戸を叩くことになるでしょう。どっち方面の専門家なのかは、まだ不明ですが。
ここ2,3日は全然問題無くて、このまま一時的な現象として過ぎ去ってくれることを願いますが。
ちなみに眠るのはやはり少し怖くはなってますが、それでも気を付けて睡眠時間自体は十分に確保出来ているはずです。少なくとも従来並みには。

では。
今後いつものようにブログを更新していたら、元気なんだな、少なくとも調子のいい日なんだなと、考えておいて下さい。(笑)
twitterは一瞬なので、どうかな?


テーマ:不安定な心
ジャンル:心と身体
今週のモーニング(’20.5.21) & 今月のマガジンエッジ&R(’20.5月)
2020年05月21日 (木) | 編集 |
mo_2020_25



『望郷太郎』

中沢新一登場というから何かと思ったらポトラッチの説明かよ。
それは知っとる。
というか既存の概念なんだから、基本的なことはまず作中で説明すべきだと思います。

『グラゼニ ~パ・リーグ編~』

"先発・完投"の方が美しいとは思いますが、"分業"システムにはだからこそ輝ける異才に働き場を与えられるという面は確かにあるんですよね。先発には足りないけどという。
角三男とか。(古い)

『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』

余り見たことの無い、"取り締まり"側と"取り締まわれ"(?)側の関係で、面白かったです。

『相談役 島耕作』

"経営者の市場"の問題は、実際気にかかりますよね。
それでも最低でも"社内"よりはマシという、可能性はありますが。話のレベルというか。

『カバチ!!! –カバチタレ!3–』

"特約"に書いたからと言って有効になるような契約なのかな。(笑)
売春というだけではないのか。(個人間だからいいのかな。「管理売春」じゃないから)



edge2006



『童貞絶滅列島』

"途中までしたから童貞指数が下がった"笑った。(笑)
微妙なバランスから、唐突に"ギャグ"寄りに傾いたというか。
確かに「初フェラ」は「初フェラ」で、エポックメイキングな体験ではあると思いますが。(笑)

『くにはちぶ』

この張り付いている女役人さんのキャラが、今後どんどん生きて来そうですね。
最初からそう設定されていたのか、途中から育ったのか、よく分かりませんが。
「傍観」の罪が一つのテーマではあるんでしょうから、彼女の("絶望"しているままなんて醜悪という)"煽り"自体は理に適っていると思います。厳しいですけど。



r202006-202007



『今夜は月が綺麗ですが、とりあえず死ね ‐last‐』

コミックDAYSプレミアムの毎月溜まる200ptの使い道として、これの単行本を最初から読みました。
途中からの印象だとひたすら陰惨悲愴な話に見えたんですが、実は王道学園ラブコメみたいな要素も最初はあって、しかもそれが迷走ではなくてちゃんと"ハイブリッド"されていて感心しました。
勿論今回の"林さん"の例からも分かるように、「愛」について根本から問うストーリーでもあります。傑作だと思います。

『雨の日も神様と相撲を』

相撲

この作者は明らかに猛烈に相撲が好きだと思いますが(笑)、にも関わらず(だからこそ?)例えば総合格闘技のようには相撲の「理」はそこまで突き詰められてはいないと割り切っている感じが、面白いと思いました。
「相撲」はあくまで「相撲」として面白いという。その枠の中での、"極限"を楽しむという。
"J2相撲"とかもそれでいいように思うところもありますけどね(笑)。別に先端を目指さなくても。
主人公の不自然ではあるけれどわざとらしくない、不思議なバランスの朴念仁ぶりが笑えます。(笑)
ただお嬢さんそんなに主人公意識してたかなというのもありますが。いつの間に?

『小説の神様』

いいですね、これも。
主人公、友達、編集、そして勿論パートナーの女子作家、それぞれの「創作」や「小説」への嘘偽りない愛、真剣な思いがひしひしと伝わって来ます。
危ういことこの上ないこの主人公を使って、果たしてどのように"ハッピーエンド"にたどり着くのか。(ハッピーエンドなのは多分間違いないと思います)
良いということ好きということ、そして創作や表現の価値は、何周か回って結局シンプルな事なんだろうと思います。それでいいというか。


テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
最近読んだ電子書籍漫画単行本 ('20.5.23) ~最終大放出
2020年05月23日 (土) | 編集 |
各々読んでから3カ月以上経ってしまって「最近」の看板に偽りが生まれて来ましたし(笑)、そもそもどういう企画だったのかも忘れかかって来たのでここらでまとめて大放出して終わりにします。
数か多いので、全28作品を「男子系」と「女子系」「特に面白い」「面白い」「まあまあ面白い」の3ランクに分けて掲示し、「特に面白い」(≒特に個人的に薦めたい)作品のみにコメントをつけることにしました。
[・・・と思いましたが結局それぞれに一行コメントはつけておきました。(5/24)]

ちなみに"どういう企画"だったかというと、「各電子書籍サイトで無料で冒頭数巻が読める作品の内僕が読んで面白かったものの紹介」みたいな感じでした。無料なので読んでみて!という。
なおこれまで通り、タイトルの後の[ ]内は僕が無料試し読みに使ったサイトです。



男子系

特に面白い



『ゆーあい』 とこみち [Kindle]

"奇書"、という感じ。
男子高校生のある同級生女子に対する一方通行的な恋のドタバタを描いたラブコメ的なフォーマットですが、その一方通行ぶりを「キモい」「事実上ストーカー」、更に言えば「病理」と冷徹に認定し、周囲にも本人にもその認識を表明しつつ、しかし決してそれを理由に完全排除はしない、可能な範囲での接近・受容を許す謎な対応を見せる女の子。
ただそれは単にもて遊んでいるのではなくて、それらの"恋愛感情"にまつわる様々な形態や性格の意味をそれぞれ冷静に評価し、無駄に感情的な反応は示さないという、女の子のフェアネスというか「真理」愛のあらわれらしい。(多分)
「キモい」と言えば何でも済むと思うなよ?「ストーカー」だったらそれがどうなのだそれのどこがどのように悪いのか悪くないのか、「恋愛」とは何なのだという疑問を、"実験室"的にしかし秘められた知的熱情と共に追求した感じの作品。(よく分からん(笑))
その内全部読むつもり。




『圧勝』 小虎 [Book Walker]

Amazonレビューが真っ二つ("否"が優勢?)な作品ですが、前回の『あーとかうーとしか言えない』同様、僕は迷いなく"賛"の方に票を入れました。迷いなくというのは"論争に一石を投"ぜんということではなく、"論争"があること自体が予想外で、相変わらず世間とずれてるなあ俺ということを『あーとかうーとしか言えない』と併せて確認(笑)してしまいました。自虐抜きに言えば、なるほど世間のある割合の人はこういうタイプの描写に反感を覚えるのかと、学習出来たというか。出来たからと言って僕からすると"自然"な描写なので、他にどうすりゃいいんだろうという感じですが。"タイプ"的には「画力」が向上すればかなりの部分機嫌を直すタイプの人たちな気がしますが、正直僕はそこらへんどうてもいいんですよね。読み易いか読み難いかが全てで、これは読み易い作品。(逆に「画力」自慢の作品は読み難いのが多い?)
・・・極端に言うと、上手だろうと下手だろうと、"絵"に注意が特に行ってしまう時点でそれは「漫画」としては失敗だろうと僕は思っています。

作品の内容としては、序盤だけでは予想しづらい個所もあるので少し難しいですが、『ゆーあい』ともある意味似ているやはりこれも「恋愛」や男女間の感情的な諸概念の根本を問うタイプのストーリーですね。舞台はゆーあいの"高校"から一つ上がって大学、ヒロイン(マドンナ?)はかなり魅力的な容姿の女子大生で、彼女や他の様々な組み合わせによるバラエティに富んだ男女の具体的な性愛関係が描かれています。
ただ彼女自身は自分の魅力にも貞操にも病的に近く無頓着無防備で、周囲を大いに振り回すんですが、それが単純に発達障害的な欠損というようにも見えないなと思っていたら何やら他人の"本音"を現実化させてしまう超常的な影響力の持ち主らしく、過去の彼女を巡る殺人事件を追い続ける捜査官なども出て来て果たして彼女の正体はという、一応はサイコスリラーないしダークファンタジー的な体裁ではあるようです。
でもこの作品の魅力は"殺人"云々よりも彼女の日常における人とのイノセントな接し方の一挙一動の破壊力の方で、そこに主人公の"元イケメンの中身真正オタク"の親友の第一印象を大きく裏切る有能さ・批評力の適切な解説機能が加わってという、やはり"心理"劇の方かなという。
まあいずれ全部読むつもりです。



面白い(原作つき)



『佐伯さんは眠ってる』 春原ロビンソン(原作), 小菊路よう(漫画) [Kindle]

世にも優しい"小悪魔"物語。




『この恋はこれ以上綺麗にならない。』 舞城王太郎(原作), 百々瀬新(漫画) [まんが王国]

"殺し屋""虐待""病的心理"といった題材を、「悪趣味」にならずにまとめ上げる手腕は原作者さすが。




『怪獣のトカゲ』 山本崇一朗(原案),福地カミオ(漫画) [DMM電子書籍]

『からかい上手の高木さん』『それでも歩は寄せてくる』の人らしい、巧妙無類なウザがらみナンセンスストーリー。


面白い(オリジナル)



『白暮のクロニクル』 ゆうきまさみ [Kindle]

ゆうきまさみ流スタイリッシュ・ヴァンパイヤストーリー。"違い"は見せています。




『ムカデ戦旗』 森秀樹 [Kindle]

「忍び」「鉱夫」、二つの分野のディテール濃厚な超骨太戦国ストーリー。




『警眼 ケイガン』 早坂ガブ [DMM電子書籍]

異能捜査官と美女による、エッジも効いた良質なエンタメ。




『セーラーエース』 しげの秀一 [コミックDAYS]

"車"漫画の大家による、飄々としかし本格感もある女子野球漫画。




『罠ガール』 緑山のぶひろ [不明]

割りと流行りの"狩猟"系女子漫画ですが、凄く自然体でいいと思います。




『めしあげ!! 明治陸軍糧食物語』 清澄炯一 [不明]

なんか唐突に出て来た(笑)軍隊食糧事情グルメ漫画?




まあまあ面白い



『天を射る』 西荻弓絵(原著),飛松良輔(イラスト) [DMM電子書籍]




『第七圏』 ミナミ(原作), ヒカリ(作画) [honto]




『足芸少女こむらさん』 灰刃ねむみ [DMM電子書籍]




女子系

女子漫画のいいのはクオリティ&内容が均一化する傾向があるので、"線"引きが難しいです。
かなり気分。

特に面白い



『町田くんの世界』 安藤ゆき [コミックシーモア]

既に実写映画化もされている作品で今更かも知れませんが、それと知らずに読んで衝撃を受けました。
町田くんの"イノセンス"の、2,3周回った感じの冷静・公平な描写と、その説得力に。
イノセンスというのは知の"欠如"ではなくそれ自体として「完全」なもの満たされたものなのだなそうであり得るんだなという、そして恐らく今もこれまでもこの先も、女性それを求め続けて信じ続けるんだなという。
出来ればそれに応えられる男でありたいけど、難しい。(笑)




『苺田さんの話』 小沢真理 [Kindle]

こちらも心優しいお人好し男子の恋物語(?多分)ですが、それに突っ込みつつ何やかやとサポートする、"人形に乗り移った宇宙人"苺田さんのキャラが良くて癖になります。




『恋のウニフラ』 江本晴 [Kindle]

アラサー不器用女子とド生真面目(ただし優秀)男子の設定アクシデンタルでトリッキーな恋の成り行き。正に"ラブコメ"で若干"女子"性が強過ぎるところはありますが、男の方の筋の通った真面目さが絶妙におかしくて、先が読みたくなります。(笑)


・・・線引きが難しい中、まとめて"イノセント"三部作ということで、「特に面白い」カテゴリーを形成してみました。
真面目な人ほど面白いですよね。



面白い



『アリスとアマリリス』 小沢真理 [Kindle]

借金に追われる母娘の結構悲惨な話ですが、作者一流の表現力でそれにとどまらない様々な魅力あるシーンが満載です。




『のこのこ』 明治カナ子 [Kindle]

変な世界観ですが突き抜けていて、"奇を衒っている"安っぽさが全くありません。




『まめコーデ』 宮部サチ [Kindle]

"モデル"と"ファッション"のしかし全然"おしゃれ"ではない(笑)、奇妙なサクセスストーリー。(多分)




『ソロ活!』 なつみ理奈 [まんが王国]

割りとよくある"キャリア女子の悩み"ものですが、主人公の凛としたパーソナリティが、独自の味わいを醸し出していると思います。




『強制恋活~恋愛なんてクソくらえと思っていた少女漫画家が恋活してみたら~』 あだち [Kindle]

タイトル通りのエッセイ漫画ですが、自虐や開き直りがちょうどいいさじ加減で収まっていて、それが各回の「恋活」の"感想"の説得力になっていると思います。




『あかねのハネ』 磯谷友紀 [コミックシーモア]

女子バドミントン漫画ですが、ヒロインが正体不明というかぶっ飛んでいて面白いです。(笑)




『永世乙女の戦い方』 くずしろ [DMM電子書籍]

女子将棋漫画。棋士たちの関係性の描写がこれまでにない感じで面白そう。




『ゴーガイ!岩手チャグチャグ新聞社』 飛鳥あると [コミックDAYS]

"地方振興"的な意図で企画されたと思しきローカル新聞漫画ですが、そういう"意図"が気にならない充実した勢いのある内容で面白いです。当然「地方紙」あるあるも楽しめます。



まあまあ面白い



『少女巡礼』 にしお栞 [honto]




『タカコさん』 新久千映 [honto]




『もういっぽん!』 村岡ユウ [DMM電子書籍]


テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
今月のモーニング2 & アフタヌーン & 月刊少年シリウス(’20.5月)
2020年05月26日 (火) | 編集 |
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イブニングも出てますが、まずは"月刊"のものをまとめてみました。


『天地創造デザイン部』

うーん、あんまり「植物」部門展開好きじゃないかな、今のところ。
キャラがピンと来ない。
むしろ動物的というか、今までの方がよっぽど"植物"的な人たちが揃っていた気がします。(笑)

『とんがり帽子のアトリエ』

先生ラスボス化はやっぱ避けられないのかあ。
少なくとも一回はありますよね、"対決"展開。

『1122』

"同志"感という落ち着きどころ自体は理解も共感も出来ますが、これだけ遠回りしてたどり着くほどの内容だったかというと疑問。むしろここ"から"何かを書くならば、興味は惹かれますが。
(モー2での)前作『にこたま』



と比べると、"頭で"考えて描いたというか作者も整理できないまま描いてそれ以上の発展も描きながら無かったという、そういう印象でした。

『ゴールデンゴールド』

"インフルエンサー"(予備軍)の頭の中?
実際"お嬢様"気質というか、中心にいないと気が済まない/中心にいる事に気が引けないというメンタリティは、意外と関係しているかもしれないなと読んで思いました。
僕なんか最初から腰が引けちゃって(笑)。あんまりあからさまなメッセージは出す気になれない。

『ブラックガルド』

作者得意の"極限状況での恋愛"(的)関係展開ですが、"得意"だけあってぐいぐいます。(笑)

『お部屋は見ての汚楽しみ』

第二回も物凄い説得力
逆にどういう汚部屋なら否定するのか掃除するという結論になるのかが、次の興味でしょうか。

『ひとりでしにたい』

2か月空いたせいですかね、なんか文体が安定して来たような気がします。
分析力があり過ぎるゆえの自己加虐的な傾向が収まって。
"描きたい"ことを、描いている感じ。

『狭い世界のアイデンティティー』

おや、ラス(中)ボスかと思った藤田が味方に。
"改造"に怒ったからというのがきっかけのようですが、たまにはこういう展開もいいかも。(もう終わりですが(笑))



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『メダリスト』

正直フィギュアスケート(もの)は苦手なんですが、とても良かったです。
"先生"も"生徒"も直情的ですが、その"情"の内容の切実さと行動の表現がちゃんと釣り合っているように感じました。
こういうのは感情移入しやすい。
ただのネグレクト母かと思ったお母さんの言い分の意外な"道理"も、作品の厚みになってますね。

『来世は他人がいい』

ヒロインの強気な性格はともかくとして、実際の戦闘力と戦術力をどの程度当てにしていいのかよく分からなくて、こういう具体的な戦いの展開になるとどきどきします。(別にいい意味ではなく笑)
ていうか何の漫画なんだろうこれという感じに、最近。
まさかここからヤクザ漫画には、ならないだろうと思いますが。(笑)

『友達として大好き』

ええ話や。(という感じにますます(笑))

『ヒストリエ』

へええ、アレクサンドロス側に付かないという展開か。
歴史どうだったかなあ。(あえては調べない)

『マージナル・オペレーション』

軍事費って一発一発をまともに考えると、気が狂いそうになりますよね。(笑)
逆に言うと何だかんだ国って金持ってんじゃんという。(まあ刷ればいいわけなんでしょうけど基本は)
"ゲスト"参加の女自衛官の、型通りの「正義感」と「報復感情」(への違和)が、いい感じで世界観を精密にしてますね。割りとさらっと描写してますが。責めてはいないというか。

『プ~ねこ』

いち早くコロナ(笑)。(一応(笑))

『波よ聞いてくれ』

ノーカン。

『イサック』

時代状況の過酷さや始まった時の感じからすると、随分熱いというか温かい話になって来ましたね、イサック自身キャラも含めて。
あの女の子は最初からこう設定されていたのか、そしてこれから"ジャンヌダルク"になって行くのか。



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『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』

脱出イベント。なるほど。(笑)
好かんわあ、時間に追われるの。何の為の現実逃避やねんという感じ。
RPGはゆっくりやらせて欲しい。(笑)

『夜桜四重奏』

ストーリー把握回、大変助かりました。(笑)
実際これくらいのマイナー雑誌の場合、僕のように「コミックDAYSプレミアム」拡充によって読み始める人は少なくないと思うので、各作品必要かもしれません。
シャーマンキングシリーズとか、いきなりは無理。(笑)

『転生したらスライムだった件』

正直忘れていた暴龍様ですが。(笑)
"人"型なのかあ、どうだろう。
多少バラエティという点で難が。

『川島芳子は男になりたい』

"パパ"の怒りは一瞬「正論」を表現しているのかと思ったら、違いました。確かに"迷惑"ではあるしなあと。
そして石原莞爾は一応善玉らしい。


テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック