2008年04月18日 (金) | 編集 |
スタッフ編はこちら。
ちなみに僕は見て分かる/感じることを書くというのが基本なので、現時点で知識の不十分なところはご容赦を。
『RD潜脳調査室』
第2話が第1話の別視点ストーリーみたいな感じだったので、まだほとんど話が進んで(&設定をよく理解して)ませんが。「(電)脳」「意識」「リアリティ」というテーマからすると、ひょっとすると毎回こうして視点をずらしながら・・・・とか思ったりもしますが、まさかね。さすがにそれでは視聴者が。
色々いいところがありますが、列挙してみると
1.全体を包む”海”感”水”感の心地良さ。表現の豊かさ。
2.人物描写のレベルの高さ。
3.科学観の奥行き。(の予感)
こんな感じか。
1.はある意味ではメイン・テーマなのかなと。つまり電脳によって実体化・理解された意識の世界を、一種の「海」として表象すること、体験させることが。
2.は例えば波留じいさんとミナモちゃん、久島博士とソウタ、それぞれ微妙に相克的な価値観が、全く平等にしかし決して淡々とではなく、それぞれが力一杯表現されている生き生きとした感じ。便宜上二項対立的に書きましたが、実際は全然そんなことはなくて、もっとこう完全に包括的というか区切りが無いというか。海のように広がっている/繋がっているというか。でも抑制も効いている。
3.まだ世界背景やキーコンセプトについて、作中で説明されていないので具体的には言い難いですが。とりあえず久島がソウタに、「直観が論理に先立つ」と、自らの科学哲学を明確に断言する場面があって、興味を惹かれました。
それから噂の/問題のキャラクター・デザイン(コメント欄)ですが、上山徹郎という漫画家さんで、「圧倒的に精密な画力と計算された構図」(Wiki)で知られる天才肌の人で、別にロリ漫画家でもエロ漫画家でもないようです(笑)。過去作の一覧を見てもむしろ”シャープ”な印象なのに、どういうこだわりなのかあの太腿は。
なお第3話は4/22(火)25:14〜に変更になったようなので、これから見ようとしている人は注意。
『紅(くれない)』
今まで見た範囲では
・主人公は何か妖怪的なものを体に寄生させている。(だから変に格闘が強い)
・高校生だが、上記能力を活かしてトラブルシューター的稼業で暮らしている。
・何か日本の旧家の”封じられた(女)神たち”みたいな系譜があって、そこから逃げて来た幼女(お姫様)をかくまうことを引き受けて、二人の交流が柱となるらしい。
・同級生たちは主人公の身の上を割りと理解していて、それを情報面でサポートしてくれる幼馴染的なツンデレメガネっ娘(村上銀子)も1名。
くらいしか設定が分かりませんが。
こう並べ立てると馬鹿みたいですが(笑)、トーンはいたってシリアス、ダーク。ただし抑制的で、日常感覚が強いのが特徴。
セリフも実にシャープで無駄が無くて、スパッスパッと切れて僕好みです。
でもドロドロもしてるし、熱くもあるんですよね。「旧家」の男/支配層と女/被支配層の腹の探り合いとか、お姫様の”常識”と(主人公の)世間の”常識”との正面からの、かつ公平な激突の描写とか、かなり良かったです。
ただ一点、幼女の隠れロリコン的描写は今ぐらいにとどめて欲しいというか、むしろ要らないというか。銭湯で目線の高さで浴槽をまたがせるシーンとか、ゲッと思いました。見た目単なるリアリズムなんだけど、そんな言い訳は聞きません。(笑)
ツンデレメガネっ娘はかなり良いです。前期『レンタルマギカ』の穂波ちゃん、継続出演という感じ。(笑)
『ソウルイーター』
”鬼神”の出現を防ぐ為に邪な魂の刈り取りを行う、死神様配下の少年/少女たちの活躍。
コンビは3つあって、つまりまだ紹介期間中。
なので「ストーリー」とかはよく分かりませんが、どっちにしろキャラを見せる話でしょうね。
「見得」や「決め」がかなり過剰ですが、頑張るだけのことがある、独特の構図や色彩感覚の美しい、魅力的な絵になっていると思います。
少年少女たちのセリフやこだわりの表現も結構クドいですが、それはそれでかわいらしい感じ。
まああんまり「語る」ことは無さそうなんですけど。見て楽しいだけで。
・・・・そうそう、”少年少女”ものではあるんですけど、なにげに成人女性(笑)キャラの絵がエロくて良いです。第一話の猫女の横チチとか、かなり「分かってるなあ」という感じの描写でした。
『我が家のお稲荷さま。』
実にこう、”『レンタルマギカ』の後釜”という感じの作品。別に関係は無いんですけど。
一本芯の通ったお人よしの少年主人公(たち)と、魔法/妖怪世界とのからみ。日常的近代的価値観とその”外”との摩擦を描きつつ、でもいずれ円満には収まるというぬるま湯な感じも。
別にいいんですけどね、ちょっと眠たい。魔法/妖怪サイドの非情な感じを、どれくらいちゃんと描けるかが鍵になるかな・・・・といいつつも、特にどうもならないだろうなという予感がぷんぷん。
主人公たちを守護する”お稲荷さま”のヴィジュアルは悪くないというか、妖狐蔵馬とか思い出していいというか。ふさふさ尻尾はみんなの萌えポイント(笑)。雄にも雌にも化けるんですが、やっぱり雌がいいかな。本質的には”お母さん”でしょうし。
『秘密〜TheRevelation〜』
殺人被害者の脳を活性化させて、その記憶映像から犯人の特定・事件の解決を図る特殊捜査の話。
最初「記憶」=「客観記録」という機械的な理解なのかなと思いましたが、一応「あくまで被害者の主観が記録されている」だけだという留保はあって、クレーム発動を思いとどまりました。(笑)
記憶が基本「映像」であって、その為に読唇術の出来る主人公が配属されたという設定も、それなりに考えられたものではあると思います。
ただなんか、のっぺりしているというかちょっと勉強したのを繋ぎ合わせただけというか、(原)作者なりのヴィジョン・把握みたいなものが見えなくて、SF的哲学的スリルに欠けます。
”人間描写”の部分の類型性を見ると、エンターテイメントと割り切っているというよりも、そもそもがそういう人なんじゃないかなという感じ。本人的には”深い”ものを描いているつもりなんだろうなという。
映像的仕上がり的にはいい感じで、これで満足・興奮出来る人には傑作なんだろうと思います。
そのことに文句をつける気はありませんが。
ただ実写/テレビドラマならだいたいこんなもんで「話題作」になりそうですけど、アニメだとどうかな。アニメ・ファンの要求はもっと高いというか、擦れてるんじゃないかなという。
演出的に、間違ってはいないけど少し陳腐だということは、前回も書きました。話も要するに(失われた)「家族の価値」みたいなのが、今のところ続いてますし。
まとめて言うと、野心的なようで常識的な作品。内容的にも、作り的にも。捜査指揮官の”天才”さんが、どれくらいかき回してくれるか。
・・・・ちなみに「記憶」と「記録」については、ちょうどある本の抜粋として書いたところなので、ちょっと不親切な内容ですが興味のある人はどうぞ。ここらへんから。
(後編)につづく。
ちなみに僕は見て分かる/感じることを書くというのが基本なので、現時点で知識の不十分なところはご容赦を。
『RD潜脳調査室』
第2話が第1話の別視点ストーリーみたいな感じだったので、まだほとんど話が進んで(&設定をよく理解して)ませんが。「(電)脳」「意識」「リアリティ」というテーマからすると、ひょっとすると毎回こうして視点をずらしながら・・・・とか思ったりもしますが、まさかね。さすがにそれでは視聴者が。
色々いいところがありますが、列挙してみると
1.全体を包む”海”感”水”感の心地良さ。表現の豊かさ。
2.人物描写のレベルの高さ。
3.科学観の奥行き。(の予感)
こんな感じか。
1.はある意味ではメイン・テーマなのかなと。つまり電脳によって実体化・理解された意識の世界を、一種の「海」として表象すること、体験させることが。
2.は例えば波留じいさんとミナモちゃん、久島博士とソウタ、それぞれ微妙に相克的な価値観が、全く平等にしかし決して淡々とではなく、それぞれが力一杯表現されている生き生きとした感じ。便宜上二項対立的に書きましたが、実際は全然そんなことはなくて、もっとこう完全に包括的というか区切りが無いというか。海のように広がっている/繋がっているというか。でも抑制も効いている。
3.まだ世界背景やキーコンセプトについて、作中で説明されていないので具体的には言い難いですが。とりあえず久島がソウタに、「直観が論理に先立つ」と、自らの科学哲学を明確に断言する場面があって、興味を惹かれました。
それから噂の/問題のキャラクター・デザイン(コメント欄)ですが、上山徹郎という漫画家さんで、「圧倒的に精密な画力と計算された構図」(Wiki)で知られる天才肌の人で、別にロリ漫画家でもエロ漫画家でもないようです(笑)。過去作の一覧を見てもむしろ”シャープ”な印象なのに、どういうこだわりなのかあの太腿は。
なお第3話は4/22(火)25:14〜に変更になったようなので、これから見ようとしている人は注意。
『紅(くれない)』
今まで見た範囲では
・主人公は何か妖怪的なものを体に寄生させている。(だから変に格闘が強い)
・高校生だが、上記能力を活かしてトラブルシューター的稼業で暮らしている。
・何か日本の旧家の”封じられた(女)神たち”みたいな系譜があって、そこから逃げて来た幼女(お姫様)をかくまうことを引き受けて、二人の交流が柱となるらしい。
・同級生たちは主人公の身の上を割りと理解していて、それを情報面でサポートしてくれる幼馴染的なツンデレメガネっ娘(村上銀子)も1名。
くらいしか設定が分かりませんが。
こう並べ立てると馬鹿みたいですが(笑)、トーンはいたってシリアス、ダーク。ただし抑制的で、日常感覚が強いのが特徴。
セリフも実にシャープで無駄が無くて、スパッスパッと切れて僕好みです。
でもドロドロもしてるし、熱くもあるんですよね。「旧家」の男/支配層と女/被支配層の腹の探り合いとか、お姫様の”常識”と(主人公の)世間の”常識”との正面からの、かつ公平な激突の描写とか、かなり良かったです。
ただ一点、幼女の隠れロリコン的描写は今ぐらいにとどめて欲しいというか、むしろ要らないというか。銭湯で目線の高さで浴槽をまたがせるシーンとか、ゲッと思いました。見た目単なるリアリズムなんだけど、そんな言い訳は聞きません。(笑)
ツンデレメガネっ娘はかなり良いです。前期『レンタルマギカ』の穂波ちゃん、継続出演という感じ。(笑)
『ソウルイーター』
”鬼神”の出現を防ぐ為に邪な魂の刈り取りを行う、死神様配下の少年/少女たちの活躍。
コンビは3つあって、つまりまだ紹介期間中。
なので「ストーリー」とかはよく分かりませんが、どっちにしろキャラを見せる話でしょうね。
「見得」や「決め」がかなり過剰ですが、頑張るだけのことがある、独特の構図や色彩感覚の美しい、魅力的な絵になっていると思います。
少年少女たちのセリフやこだわりの表現も結構クドいですが、それはそれでかわいらしい感じ。
まああんまり「語る」ことは無さそうなんですけど。見て楽しいだけで。
・・・・そうそう、”少年少女”ものではあるんですけど、なにげに成人女性(笑)キャラの絵がエロくて良いです。第一話の猫女の横チチとか、かなり「分かってるなあ」という感じの描写でした。
『我が家のお稲荷さま。』
実にこう、”『レンタルマギカ』の後釜”という感じの作品。別に関係は無いんですけど。
一本芯の通ったお人よしの少年主人公(たち)と、魔法/妖怪世界とのからみ。日常的近代的価値観とその”外”との摩擦を描きつつ、でもいずれ円満には収まるというぬるま湯な感じも。
別にいいんですけどね、ちょっと眠たい。魔法/妖怪サイドの非情な感じを、どれくらいちゃんと描けるかが鍵になるかな・・・・といいつつも、特にどうもならないだろうなという予感がぷんぷん。
主人公たちを守護する”お稲荷さま”のヴィジュアルは悪くないというか、妖狐蔵馬とか思い出していいというか。ふさふさ尻尾はみんなの萌えポイント(笑)。雄にも雌にも化けるんですが、やっぱり雌がいいかな。本質的には”お母さん”でしょうし。
『秘密〜TheRevelation〜』
殺人被害者の脳を活性化させて、その記憶映像から犯人の特定・事件の解決を図る特殊捜査の話。
最初「記憶」=「客観記録」という機械的な理解なのかなと思いましたが、一応「あくまで被害者の主観が記録されている」だけだという留保はあって、クレーム発動を思いとどまりました。(笑)
記憶が基本「映像」であって、その為に読唇術の出来る主人公が配属されたという設定も、それなりに考えられたものではあると思います。
ただなんか、のっぺりしているというかちょっと勉強したのを繋ぎ合わせただけというか、(原)作者なりのヴィジョン・把握みたいなものが見えなくて、SF的哲学的スリルに欠けます。
”人間描写”の部分の類型性を見ると、エンターテイメントと割り切っているというよりも、そもそもがそういう人なんじゃないかなという感じ。本人的には”深い”ものを描いているつもりなんだろうなという。
映像的仕上がり的にはいい感じで、これで満足・興奮出来る人には傑作なんだろうと思います。
そのことに文句をつける気はありませんが。
ただ実写/テレビドラマならだいたいこんなもんで「話題作」になりそうですけど、アニメだとどうかな。アニメ・ファンの要求はもっと高いというか、擦れてるんじゃないかなという。
演出的に、間違ってはいないけど少し陳腐だということは、前回も書きました。話も要するに(失われた)「家族の価値」みたいなのが、今のところ続いてますし。
まとめて言うと、野心的なようで常識的な作品。内容的にも、作り的にも。捜査指揮官の”天才”さんが、どれくらいかき回してくれるか。
・・・・ちなみに「記憶」と「記録」については、ちょうどある本の抜粋として書いたところなので、ちょっと不親切な内容ですが興味のある人はどうぞ。ここらへんから。
(後編)につづく。
| ホーム |


