2008年06月13日 (金) | 編集 |
古田なら仕事断る見識も持って欲しかったな、というのはともかくとして。(笑)
U-23親善試合 日本代表 △0-0△ カメルーン代表(国立)
ついに”続き”が見られました。残る関門はオーバーエイジ枠選定か。
さすがにトゥーロン(5/30終了)から間が無いので&トゥーロンでの手応えに自信も持っているのでしょう、ようやく前の大会から真っ直ぐかつ上向きに、延長したチームを見ることが出来ました。
過密日程の中でのローテーションにも追われながらの”シャッフル”過程の挙句、恐らく今のところのベストと考えられているらしいメンバーは、
GK 西川
DF 森重、水本、吉田、田中
(守備的)MF 梶山、本田拓
(攻撃的)MF 梅崎、本田圭、谷口
FW 森本
という布陣。森本と谷口は、縦の2トップという見方も出来るかも。
この内本田拓のところは、捻挫のアクシデントが無ければ細貝が本命と考えられますが、CBは左利きでフィードもいい吉田は多分置いておきたいんだろうとして、水本のところは青山直が全く互角かそれ以上で、難しいところ。このチームにおける”リーダーシップ”ということで、水本なのかな。
森重は左の方が面白い気もしますが、田中も捨て難いし長友もいるので、北斗を外したことも考えて基本的には右担当か。
前線は森本が必ずしも李より上とは思いませんが、谷口のプレーの良くも悪くも「硬さ」を考えると、組み合わせとしては柔らかい森本の方が融通は利くか。李-エスクデロセットだと、これが逆になるわけですね。
後で述べる中盤以下の均質性・同質性を考えると、1トップには出来れば少し違いを作れる選手が欲しいところで、森本にはもうひと頑張りもふた頑張りもしてもらいたい。ていうか開始早々の梅崎のクロスパスに対するシュートミスには、イエローカード出してやろうかと思いました。(笑)
試合を見て色々と言いたいことはあるんですが、二つ、ポイントを絞って。
1.”進歩”した部分
イタリア戦とそれに続くコートジボアール戦(特にイタリア戦)では、主に敵の圧力に対する「対応」「反発」という形で発揮された反町ジャパンの均質的連動性ですが、この試合では先手を取って、自分たちから仕掛ける形でそれを表現することに成功し、ほぼカメルーンに何もさせなかった、少なくとも”ペース”を握らせることはありませんでした。
・・・・多少カメルーンの迫力不足も目立ちましたが、それがあちらの実力・状態の問題なのか、こちらが”消した”ということなのか、今イチ分からないです。
とにかくこれくらいお馴染みの「アフリカ人の驚異の身体能力」が気にならなかった試合も、過去の代表戦で珍しいんじゃないでしょうか。
ただこれは『守備的』(受動的)にやった、『攻撃的』(能動的)にやったということではなくて、同じメカニズムのシチュエーション毎の現れの違いということなのではないかと思います。基本的には。
基本的にはと言うのはやはり、イタリア戦以後のチームの充実と実績・自信があったからこういう戦いも出来たということは、否定し難くあるだろうからですが。
こういう風にマイペースで戦えるのが望ましいのは確かですが、個人的にはむしろ、次またもっと強い相手と戦っても、いざとなればイタリア戦のレベルにすぐ戻れるだろうことの方が頼もしくて、そしてそこからの反攻の際には、この日の「実績」も自信の支えとして、イタリア戦より躊躇の無い形で行う役に立ってくれるだろうと、そんな感じで期待と目算を抱いています。
2.面白いと思う部分
と、今のところの満点に近い戦いを繰り広げながら、結局ホームで0-0に終わってしまったわけで、その部分には批判や不満も集まるんだろうと思います。
僕もそこらへんについて、特に本番で解消される当てがあるわけでも処方箋を持っているわけでもありません。
ただ・・・・ですね。
今まで広い意味の「世界大会」で戦った「日本代表」の中で、僕をある程度満足させたチーム、具体的にはナイジェリアワールドユースのトルシエのチーム、’02トゥーロンの小野さんのチーム、それからカナダU-20W杯の吉田監督のチームの3つですが、それらはいずれも「鮮やかな攻撃力はあるが脇の甘い」、攻撃的または特攻的な性格(笑)を基本の部分に持つチームで、反町ジャパンのようなこういう堅実でソリッドな、それでいて一通りの柔軟性もあるチームというのは例が無いんですよね。
ひょっとしたらこれは”変人”反町さんならではのもので、今後もあまり無いかも知れません。(笑)
そういう意味で、この実に地道な、地道過ぎるくらいの、働いた分の返りは必ずあるけれど、さりとて働けど働けど”楽”には全然ならない(笑)、遊びや意外性のほとんどない締まり屋の「日本代表」が、本番でどういう戦いを見せてどういう成果を持ち帰るのか、単純に興味があります。
「水がこぼれない」と、風間さんは言い得て妙なことを言っていましたが。
”こぼれない”とも言えるし、流れない、または流れが予測し切れるとも言える。
広い意味では”日本人的な真面目さ”ではあるんですが、付きものの特攻的ナイーブさはほとんどない。
・・・・で、多分ここからの更なるブレイクスルーには、やはり”オーバーエイジ”を筆頭とする「特別な選手」の力に、反町監督としては期待したいところなんでしょうが。難しい。
難しいというのは、まず単純にそんな選手の心当たりがほとんどないということ、特に森本の項で述べた”1トップ”要員としては。正直今更ですが、やはり平山が使えればなと、思う部分は少なからずありますね。
それと例えばそれ以外にも、本田圭のところに松井とか、谷口のところに大久保とか、よく分かりませんがいくつか可能性は考えられているんでしょう。ただこれだけ、コツコツコツコツ、クドいくらいに地道にチームを作る反町監督の下で、ここで「特別」即ち「異質」な選手を入れて、それをフィットさせるのはかなり大変だろうというのと。
と同時に、せっかくの均質性を元にした連動性を若干でも弱めて、それで差し引きプラスになるのかなという、それほどの選手がいるのかなと、また元に戻りますが。
梅崎なんてのは、実は”組み込んだ””異質の”選手なんだと思うんですけどね。密かに。
これに関しては評価しています。
シドニーもアテネも、どちらかというと不安/ひ弱な部分の下支え的な感じでオーバーエイジを使って、つまりはむしろ”オーバーエイジ”の方にチームを寄せて行った感じで、「プラスアルファ」という使い方ではあまり無かったわけで。
どうすんでしょうね。使うこと自体は確定みたいな話ですが。
U-23親善試合 日本代表 △0-0△ カメルーン代表(国立)
ついに”続き”が見られました。残る関門はオーバーエイジ枠選定か。
さすがにトゥーロン(5/30終了)から間が無いので&トゥーロンでの手応えに自信も持っているのでしょう、ようやく前の大会から真っ直ぐかつ上向きに、延長したチームを見ることが出来ました。
過密日程の中でのローテーションにも追われながらの”シャッフル”過程の挙句、恐らく今のところのベストと考えられているらしいメンバーは、
GK 西川
DF 森重、水本、吉田、田中
(守備的)MF 梶山、本田拓
(攻撃的)MF 梅崎、本田圭、谷口
FW 森本
という布陣。森本と谷口は、縦の2トップという見方も出来るかも。
この内本田拓のところは、捻挫のアクシデントが無ければ細貝が本命と考えられますが、CBは左利きでフィードもいい吉田は多分置いておきたいんだろうとして、水本のところは青山直が全く互角かそれ以上で、難しいところ。このチームにおける”リーダーシップ”ということで、水本なのかな。
森重は左の方が面白い気もしますが、田中も捨て難いし長友もいるので、北斗を外したことも考えて基本的には右担当か。
前線は森本が必ずしも李より上とは思いませんが、谷口のプレーの良くも悪くも「硬さ」を考えると、組み合わせとしては柔らかい森本の方が融通は利くか。李-エスクデロセットだと、これが逆になるわけですね。
後で述べる中盤以下の均質性・同質性を考えると、1トップには出来れば少し違いを作れる選手が欲しいところで、森本にはもうひと頑張りもふた頑張りもしてもらいたい。ていうか開始早々の梅崎のクロスパスに対するシュートミスには、イエローカード出してやろうかと思いました。(笑)
試合を見て色々と言いたいことはあるんですが、二つ、ポイントを絞って。
1.”進歩”した部分
イタリア戦とそれに続くコートジボアール戦(特にイタリア戦)では、主に敵の圧力に対する「対応」「反発」という形で発揮された反町ジャパンの均質的連動性ですが、この試合では先手を取って、自分たちから仕掛ける形でそれを表現することに成功し、ほぼカメルーンに何もさせなかった、少なくとも”ペース”を握らせることはありませんでした。
・・・・多少カメルーンの迫力不足も目立ちましたが、それがあちらの実力・状態の問題なのか、こちらが”消した”ということなのか、今イチ分からないです。
とにかくこれくらいお馴染みの「アフリカ人の驚異の身体能力」が気にならなかった試合も、過去の代表戦で珍しいんじゃないでしょうか。
ただこれは『守備的』(受動的)にやった、『攻撃的』(能動的)にやったということではなくて、同じメカニズムのシチュエーション毎の現れの違いということなのではないかと思います。基本的には。
基本的にはと言うのはやはり、イタリア戦以後のチームの充実と実績・自信があったからこういう戦いも出来たということは、否定し難くあるだろうからですが。
こういう風にマイペースで戦えるのが望ましいのは確かですが、個人的にはむしろ、次またもっと強い相手と戦っても、いざとなればイタリア戦のレベルにすぐ戻れるだろうことの方が頼もしくて、そしてそこからの反攻の際には、この日の「実績」も自信の支えとして、イタリア戦より躊躇の無い形で行う役に立ってくれるだろうと、そんな感じで期待と目算を抱いています。
2.面白いと思う部分
と、今のところの満点に近い戦いを繰り広げながら、結局ホームで0-0に終わってしまったわけで、その部分には批判や不満も集まるんだろうと思います。
僕もそこらへんについて、特に本番で解消される当てがあるわけでも処方箋を持っているわけでもありません。
ただ・・・・ですね。
今まで広い意味の「世界大会」で戦った「日本代表」の中で、僕をある程度満足させたチーム、具体的にはナイジェリアワールドユースのトルシエのチーム、’02トゥーロンの小野さんのチーム、それからカナダU-20W杯の吉田監督のチームの3つですが、それらはいずれも「鮮やかな攻撃力はあるが脇の甘い」、攻撃的または特攻的な性格(笑)を基本の部分に持つチームで、反町ジャパンのようなこういう堅実でソリッドな、それでいて一通りの柔軟性もあるチームというのは例が無いんですよね。
ひょっとしたらこれは”変人”反町さんならではのもので、今後もあまり無いかも知れません。(笑)
そういう意味で、この実に地道な、地道過ぎるくらいの、働いた分の返りは必ずあるけれど、さりとて働けど働けど”楽”には全然ならない(笑)、遊びや意外性のほとんどない締まり屋の「日本代表」が、本番でどういう戦いを見せてどういう成果を持ち帰るのか、単純に興味があります。
「水がこぼれない」と、風間さんは言い得て妙なことを言っていましたが。
”こぼれない”とも言えるし、流れない、または流れが予測し切れるとも言える。
広い意味では”日本人的な真面目さ”ではあるんですが、付きものの特攻的ナイーブさはほとんどない。
・・・・で、多分ここからの更なるブレイクスルーには、やはり”オーバーエイジ”を筆頭とする「特別な選手」の力に、反町監督としては期待したいところなんでしょうが。難しい。
難しいというのは、まず単純にそんな選手の心当たりがほとんどないということ、特に森本の項で述べた”1トップ”要員としては。正直今更ですが、やはり平山が使えればなと、思う部分は少なからずありますね。
それと例えばそれ以外にも、本田圭のところに松井とか、谷口のところに大久保とか、よく分かりませんがいくつか可能性は考えられているんでしょう。ただこれだけ、コツコツコツコツ、クドいくらいに地道にチームを作る反町監督の下で、ここで「特別」即ち「異質」な選手を入れて、それをフィットさせるのはかなり大変だろうというのと。
と同時に、せっかくの均質性を元にした連動性を若干でも弱めて、それで差し引きプラスになるのかなという、それほどの選手がいるのかなと、また元に戻りますが。
梅崎なんてのは、実は”組み込んだ””異質の”選手なんだと思うんですけどね。密かに。
これに関しては評価しています。
シドニーもアテネも、どちらかというと不安/ひ弱な部分の下支え的な感じでオーバーエイジを使って、つまりはむしろ”オーバーエイジ”の方にチームを寄せて行った感じで、「プラスアルファ」という使い方ではあまり無かったわけで。
どうすんでしょうね。使うこと自体は確定みたいな話ですが。
反町監督決断!OA枠は遠藤&大久保 (スポニチ)
ふーむ。どちらもそれぞれに心配。
大久保はタスクがこなせるのか、遠藤はチームの体質を変えてしまわないか。
ここんとこの梶山は、そう悪くないんですよね、五輪でもFCでも。
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