最後のツッコミ(つづき)

(承前)
多分動機、背景としては、文中でも触れられている”タヒチ”の風景、生活感があるんだと思います。(それと日経編集部の催促?)

現代の日本よりもある意味常に身近に”死”があるタヒチのそれが、それ自体はいたって真面目なものである坂東氏の生命論的関心を刺激し、また日本社会に対して物を言う正当性・必然性があるような感覚を彼女に与えた。
・・・・まあ、錯覚だったわけですが。この件に関して、人々に何か教えを垂れる準備も資格もこの人にはまだないわけですが。とかく外国にいると日本社会に物申したくなるものですが、少なくともこの問題の普遍性はタヒチと日本との対照だけですなわち根拠を得られる程度のものではないように思います。

あるいは”日本”側からの反論としては、同じく相対的に生命の価値が低かった戦国時代において、千利休は『一期一会』という逆に一つ一つの出会いを大切にする思想を生み出したぞと、これはまあ知ったかぶり半分ですが。


まあ軽いんですよとにかく、言葉が。内容の重大性に引き換えて。
僕が一番カチンと来たのはここですかね。

>私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。

「社会に対する責任」?最後に言うのがそれなのか?
生命論なのか単なる現実論マナー論なのか、この2つが不用意にゴチャゴチャになってるように思うんですが。生命論という究極的な論議だからこそ、「殺す」という究極的な選択を云々し、それをあえて非難覚悟で世に問うてるのではないのか。

・・・・つまりですね、これもさっきの「選択」の深刻度の勘違いの話と一緒なんですが、社会に対する”迷惑”や”責任”と言ってもピンからキリまであるわけですよ。ただの野良猫でしょ?トラでもクマでもペスト菌満載のネズミでもないわけでしょ?それとも僕が知らないだけで、タヒチの野良猫は成長すると夜な夜な人間の赤ん坊を攫って来てガリガリゴリゴリ食らったりするわけ?

マナーも迷惑もそれはそれで考えなくてはいけないだろうけど、それと猫の「生」の充実子殺しというような哲学的な問題はとりあえず別にすべきではないの?そんな取ってつけたような理由であなたの子猫たちは殺されなければならないの?

いずれにしても、そんなに社会的責任を気にするならば、問うのはまずタヒチ社会に対してでしょう。なんで日本の新聞くんだりまでやって来て見得切って恥を晒してるのか。阿呆クサ。


まあこの人も文章書きのはしくれですから、”やっちゃった”ことは気付いてるでしょうけどね。時間が経って。せいぜいバッシングでも受けてなさい。何があっても当分ちょっと同情は出来ませんね。

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・・・・ひと通り書き終わったので、ご苦労様、取り上げて下さってありがとうございますという意味で、『ハマる生活』さんに報告TBを送っておきます。
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あーすっきり。

そこらのブログだったらケッ、バーカで終わり


行為そのものと、インテリ気取りの無知蒙昧さへの生理的嫌悪感を可視化文章化、いつもながらお見事です。かなり普遍性を持っているとも思います。

そんな中でもいちばん好きなのが冒頭の文章ですが。笑。

そこですか(笑)

うむ。

「反論」というよりもムズムズイライラさせられる文章ですよね。
思い付きのレベルに胡座をかいている「思想」と、それを理由とする行動で他者の人生に(”死”のような)重大な影響を与えるというのは、最高に傲慢で、かつ正に人間的な「悪」だと思います。

叩き台がこれなので、僕自身の『生命論』への言及はほとんどしてませんけどね。
とりあえずツッコミまで。

普通

ペットを飼ってる人は社会よりペットに対する責任を感じるもんだと思うんですけどね。
どこでどうずれたのやら。

(ペットに対して)感じてはいるんだと思いますけどね、人並みには。
ただ色々半端に考えたり外聞を気にしたり表現者としての見栄が働いたりしている内に、何が何だか分からなくなったというか出発点を見失ったというか、自分の言葉が自分を裏切るモードに入ってしまったというか。
いすせれにしても、「社会的責任」自体もそれほど深いコミットメントして書いているわけではなくて、言い訳とかアリバイに近いもんだと思いますが。
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