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W杯最終予選アウェーカタール戦
2008年11月20日 (木) | 編集 |
やっぱ面白いよね、このチーム。・・・・クオリティは大して高くないけど。(笑)

南アフリカW杯最終予選 日本代表 ○3−0● カタール代表(ドーハ)

結局そこか。にしても、何で俊輔代えないかねえ。


メツの他の仕事をよく見たことがないので勘で言ってるだけなんですが。
なんか、いかにもセネガル代表を率いた監督のチームだなあという、そんな感じがしました。
一言で言うとアフリカ風味。
無秩序、というまでのことはないし”頑張って”ないこともないんだけど、どうにもラフというか掴みどころが無いというか、序盤はどっちの(orどういう)ペースなのかよく分からなかったです。”噛ん”でる感じが無いというか。

組織化する意思はあるんでしょうが、根本のところに”自由”が存在している感じ。未完成なのは差し引いたとしても。オシムと似てる、のか?関係無いのか?
帰化選手抱え込んで個人能力拡張の方向に傾斜中という、カタールサッカー自体の趨勢なんかも、背景にあるのかも知れないですけどね。ただしこういうやり方自体は、中東の選手は基本的に精神力に問題があると思うので、あまり上手くはいかないのではないかと。イランくらいでしょう、イケるのは。ヘタレという部分では日本人といい勝負だと思います。押し並べてシュートがヘボいのは、技術だけの問題ではない。

ちなみに”セネガルのメツ”に関しては、実は僕は2002後の日本代表監督の自分的有力候補の一人として考えていたんですよね、「トルシエよりもう少しの自由を」という感じで。結果的に見ると多分これは的外れでしたね。規律と自由の関係が、単に匙加減では測れないくらい、トルシエも含むいわゆる”ヨーロッパ型”の監督とは違う感じ。実際に就任したら、ジーコ的な混乱を引き起こしたのではないか。
・・・・まあ「ジーコのところにメツ」なら、それはそれで、少なくともベターではあったかも知れませんが。(笑)


それはともかく。
俊輔の状態が状態なので、シリア戦的にアウェー仕様という可能性は僕も考えていなくはなかったんですが、蓋を開けてみればほぼいつものメンバー。(”ほぼ”の部分は後述)
であるからには少なくともガス欠までは、得意の尻軽プレス&ポゼスで圧倒してもらいたいところでしたが、かましなのか正攻法なのかは今イチ不明でしたがカタールも結構やる気だったので、途中までは割りと互角の押し引きの展開になりました。

そこで場を動かした「差」を作り出したのが、岡田ジャパンお手製の(笑)、「ソフト」パワーで。勿論例の、(僕の言う)円環パス回し。
「サイドからの地上戦」というにしんさんの説明(こっちもね)はなるほどと思うところはあるんですが、なんか、そういうちゃんとした(笑)文脈でやってる感じもあんまりしないんですよね。もっとこう、やりながらの思いつきの集積。自分なりの論理での。結果的な合理性としては、近似的なんでしょうけど。内実としては、Marioさんのの方が、赤裸々かと。(笑)

話戻して内田→達也の先制点、長谷部→玉田の2点目、そして俊輔→トゥーリオの駄目押し3点目、それぞれにビューティフルでそれぞれに説明することも可能でしょうが、僕としてはやはり、背景に共通して存在する、横の/右から左左から右への、基本的なボールの動きのイメージの統一性の方が印象に残りました。
1点目は達也の個人的センスも確かに大きかったですが、2点目は特にそうですね。展開した長谷部も受けてシュートした玉田も、むしろ流れ作業的に、”分かって”やってますよね。あの流れならだいたいあそこに来ると、玉田は分かっていたからこそ躊躇無く振り抜けた。長谷部が”パーフェクト”とご満悦なのは(笑)、よく分かる。俊輔とトゥーリオのは”俊輔”と”トゥーリオ”ですけど(笑)、俊輔のあの横軌道の得意のロングパスが、チーム全体のボールの動きに上手く組み込まれているということは、前に言った通り。贔屓目含めて、結構(いい意味で)予定調和的な得点に見えましたが。

その”ボールの動き”についてもう少し説明すると、意思統一されているから安定感がある、というのはまず当然として。もう一つの要素として、”デフォルトのアバウトさ”みたいなものがあって、それが安心感・リラックスに繋がっているという感じも凄くするんですよね。
これもまあ基本的には前言ったことの繰り返しなんですが、慣用的には「中央突破」というと個人のインスピレーションで、「”サイド”攻撃」というと約束事でボールを動かして、きっちりしたクロスにピンポイントで飛び込んで的なそういうイメージがあって、逆にサイドバックやセンターフォワードの個人能力が厳しく問われちゃったりすることも往々にしてあるわけですが。

でも岡田ジャパンの”サイド”攻撃(?)というのはちょっと違ってもっとアバウト、ともかく左右にしつこくボールを動かし続けて、その中でチャンスや隙があれば決めに行けばいいし、決まらなくても同じシークエンスに戻ればいいしというそういう感じ。
Wユースのトルシエの例では「パス回しの途中に(たまたま)ゴールがある」というような言い方をしましたが、そこまで優雅ではないにしても(笑)、とにかく基本精神として無駄を恐れない、「偶機待ち」も恐れない(笑)、そういう責任回避的というかいつか入るよ的な、気楽さが根本にある。それがヘタレの日本人には合ってるんじゃないのかという、まあそんな話でもあり得ますが。大きく言えば「チャンスの量産」戦略なんですが、「量産」の悲愴感すら、ほとんど感じないんですよね。あるいはほんとに「量産」で、オートメで黙々とやっているか。(笑)

実際には、はっきり言って僕の予想を上回るスピードで連携は上がっていて、決めにかかる攻撃の段階には、言うほど「無駄」もそんなに見えないんですけど。一方でそれぞれの個性もよく出てるし。
これはまあ、岡田戦術のというよりは、”戦術”全般、プレーの手がかりが明確に与えられているチーム特有の、そういう成り行きだと思います。決めごとが手がかりがちゃんとあるからこそ、選手は”自由”になって判断も柔軟に的確になって、また創造性を出す余裕も出て来るという。ま、いずれ程度問題ではありますが。

細かいことを言うと、「横」「円(つうか弧)」がはっきりしたことで、本来「縦」の長谷部は、逆に動き易くなっているように見えますね。”縦を基本としつつ器用”という長谷部の持ち味が、ようやく出せる状況に。


その他メンバー的なことでいうと、玉田−達也というFWの組み合わせと、大久保の2列目がどうかというのが一つ。
まず振り返ると最初に大久保を2列目として使った時は、(1)トップ下に使った本来FWの岡崎とスペースかカブって上手く行かなくて、次の試合では香川2列目大久保一つ(または半分)上げという形で、組み合わせを修正した。
で、(メンバー落ちのシリア戦は飛ばして)この試合では再び大久保が2列目に入り、形式上のもう一人は「田中達也」だったわけですけど。

それを岡崎と同じ使い方をしては論理的に再びカブることになるはずなわけですが、大久保無関係に今まで達也をそんな使い方をしたことはほぼ無くて、この試合でも達也は普通に2トップの一角と見た方が良い位置。
で、大久保はというと晴れて左「MF」に収まるかと思いきや、むしろ今までの2列目起用で一番FW的と言ってもいいような動き。俊輔の説明だとほとんど”3トップ的”と言ってもいいようなニュアンスですが、さあてそれは狙いなのかしら。2トップにしたことと俊輔のコンディション的に、大久保が中寄りに活動範囲を広げるというのは、多分あったんだろうと思うんですけど。

この試合は良かったですが、あんまり「分業」的にするのは賛成しづらいですかね。”塊”論者としては。(笑)
いや、冗談でなく、”混沌”は混沌として、精度/連携と実効性を高めることに邁進すべきで、半端に見かけの分かり易さにこだわると、せっかく長所になりかかっている”混沌”が、再び悪いニュアンスのものになってしまう。

ただ達也自体の優先順位はかなり高そうですね。使える状態なら必ず使いそう。となると、この日の布陣が、基本布陣となって行きそうなわけですけど。
うーん、どうなんでしょう。逆に今度は、玉田の「MF」適性が活かされることになるのかな。実際この日も、そういうところは少しありましたが。「俊輔」と「玉田」が頂点的に囲う”塊”の中で、みんながグルグル。


今日はこれくらいでやめて、ではその”横”志向(固め?)サッカーとそもそもの”接近・連続・・・・”との関係はどうなってるのか、そして毎回予告だけしてる気がしますが(笑)全体としての岡田ジャパンは要するにどうなのかという話を、気が変わらなければ明日やる予定。

俊輔代えろって。


コメント
この記事へのコメント
トラックバック深謝です。 余談も余談で、今日ふと思ったのですが、カタール戦の面白さって、「降格争い」いや「質の良い昇格争い」がいいか・・・、の雰囲気ですね。 良かれ悪しかれ。
2008/11/23(Sun) 19:45 | URL  | Mario #-[ 編集]
ええ!?そこまで実力接近してますかね?(笑)
もたついてたけどようやく上り調子の昇格候補/(J2の)タレント軍団と、何人か面白い選手とった僻地のJ2常連くらいに思いたいんですが。(笑)

次、磐田きっちり沈めて下さい。
ウチの方は最終節フロンタに無抵抗だと思いますが(笑)、まあ自力で問題無いですね。
連覇、おめでとうございます!
2008/11/23(Sun) 21:57 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
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