ヴェルディ、代表、二次元、女子バレー 他
RT議事録感想
2008年12月30日 (火) | 編集 |
2008年度ヴェルディ・ラウンドテーブル議事録(PDF)

一応言っておくと、そのものには行ってない人です。


・あれ?大黒の話は出なかったの?

フッキとレアンドロをめぐるドタバタについては、だいたいここに書かれてるようなことだったのだろう、言い換えればかなりの特殊事情なんだろうと、一応収められないことはなかったわけですよね元々。
それぞれの金額のデカさと、(それに比した)レアンドロの使えなさ具合は極端とは言え。

むしろ決定的に「ウチのフロント/強化はアカン」と絶望的な気分になった、引いては100歩譲ってラモスでもいいから(笑)、サッカーの”専門家”に強化の実権を与えて欲しいと、今回の一連の団体の活動への基本的支持を与えるある意味一番の根拠は、僕にとっては大黒の獲得の方だったわけで。

なぜ大黒獲得が愚策かということについては獲得時に一回書いてるのでもう細かくは書きませんが、要は大黒はいい選手でチームが大枠で「FW」を必要としていたのは確かなんですが、でもそれは間違っても大黒のようなタイプではなくて、そのことはナンボ監督としては無能な部類でもさすがに柱谷やラモスには分かるはずで、当時危惧したとおり最後の「財布の底」をハタいてああいう選手を獲るようなそんなハイリスクローリターンな真似は、大黒のネームヴァリューに遮二無二寄り掛かった素人だからやってしまうんだという、そういうことです。

・・・・ありていに言うと、議事録のフッキ/レアンドロ問題のところで萩原社長は、フッキを「ストライカー」、レアンドロを「パサー」と、ちゃんとサッカー用語で表現していますが(笑)、じゃあ「FW」と「ストライカー」はどう違うのか、あるいは「FW」にはどういうタイプがいるのかそして今チームに必要なタイプはというところまで来ると、まず間違いなくついていけないでしょうからね。

その後大黒とサニー・サイド・アップの関係が一部取りざたされて、それが真の獲得理由だとも言われてますが、ならばそのことも含めて問うべきなわけで、いずれにしても去年の強化の仕事の是非を問うのに、フッキ/レアンドロだけで終わっているのはかなり残念です。


・全体的には良かった

とはいえ議事録で見る限り、話し合われた・・・・というか、会社・フロント側がそこで説明している内容には、僕はかなり満足しています。「安心した」とまでは言いませんが、これまでの根本のやる気や勉強の姿勢すら全く信用・期待出来ないかのような、そういう絶望からは解放されました。
少なくとも一つ一つの説明は、仮にそれが”言い訳”であったとしても、ほとんどが納得可能なものでした。決して萩原社長に”言いくるめられた”とは感じません。やはり以前から感じていたように、この人は基本的に善意でやる気もある。何人かの高名な名物社長のように「凄くある」わけではないとしても(笑)、自分の知識と常識の範囲内で、なるべくならいい仕事をしようとはしている。・・・・最初からそうだったのかどうかまでは分かりませんけどね。

誤解を恐れず言えば、少なくとも監督としてのラモスより社長としての萩原さんの方が、確実に上なんじゃないでしょうか(笑)。少なくとも将来性はある。謙虚に反省する能力があるというか。
柱谷監督とだと微妙ですね。だいたいどうやったらいいのかというのは分かるんだけど、知識不足経験不足で上手く行かなくて、あるいはディテールの欠陥が結局全体を危機にさらしているという意味では、同じくらいかな。
とにかく、むしろこの駄目クラブと共に、(今のところの)駄目社長も成長&成功して欲しいと、そう願うような心境にはなりました。

結果論のこじつけっぽかった「育成型クラブ」も、急こしらえの割りには実体のある認識になりつつあるようですし。むしろ”経営パートナー探し”の過程で、相手発でそういう常識を身につけたようなそんな気配もありますが。
細かいことは分かってないでしょうけどね。つまり実例を知らないでしょうし、そこから生まれる自分なりのイメージというものもないでしょう。でも大雑把とはいえ、そういう方向でパートナー探し自体も進んでいるという話は、好感度が高いですね。ちゃんと見つかるといいですが。

いやあ、別のところでそれなりに成功したあの歳の人が、こんな最果ての右も左も分からない業界で、随分前向きに柔軟にやっているなと正直思いますよ。成果が出なきゃあ、しょうがないとはいえ。
例の「ラモスに実権」要求に対する「コミュニケーション向上で対応する」という、一見誤魔化しっぽい話も、社長自身が、ラモスが蚊帳の外になっていたことを後で知ってびっくりしたということみたいですし。管理責任は管理責任として、ならば現行システムをちゃんと運用しますという回答は、決しておかしいものではない。

そもそものGM制を廃止して強化本部/合議・分業体制にしたのも、説明を信じる限りは本当に良かれとおもってしたことみたいですね。それがとある事情通らしい発言者が提案した、読売クラブ/初期ヴェルディ時代に上手く行っていたシステムと、結果的に同種の発想だと、即答した感じは割合信用できるかなと感じたんですが。
ただ僕自身は責任の所在が分かり易いのと、監督同様に首をすげかえるのが簡単そうなので、どちらかというとGM制的なものの方を推したいかなと思いますが。実際にラモス”常務”についてそういうことが起きる可能性が語られていましたが、なまじ”役員”だったり内部の人だったりすると、株主総会や社内人事で立場があっちゃこっち行っちゃいますし。スペシャリストとして”雇う”方が簡単じゃないですかね。少なくとも機構的には。

あと細かい文句を一つ言うと、「育成型」をヴィジョンとしつつも、スポンサー関係へのアピールとしては「一年で復帰」が必要なんだという説明は、どうなんだろうなというのが。
結局腹が据わり切ってないんじゃないのかというのと、だいたい今年の広告主(の広告効果)にとって来年以降なんて直接関係無いじゃないかという気もしたんですが、複数年契約をしようとする場合には、関係あるということなのかな。事情がよく分からないですが。

・ラモスの挙動について(笑)

事前に2chで槍玉に挙がってたほどはおかしくないと感じて、軽く胸を撫で下ろしました。(笑)
元の気性や日本語力の問題はあるとして(こういう”会議”はつらいでしょう)、そんなに無責任とも逃げ腰とも思わなかったです。

一番問題になっていた「俺のことはもういいよ」発言は、該当箇所を見ると

あと2人か3人かの質問で、それで終わらせてもらいますよ。
これ何か卓球みたいにやっている、ピンポンピンポンやって何もならないこれじゃあ。
やらせるかやらせないのか、やらせるかやらせない、約束するかしないか、そんなばかばかばかしいのはもういいって、おれのことはもういいって。


これは言葉遣いはともかく、実は僕もほぼ同感でした。
単純に質問がクドいんですよ。それについての「もういい」でしょう。

で、一方で”団体がラモス押しを至上目的化している”という批判も、これも僕はそうは感じませんでした。「あの場」では正に”ラモス”しか材料が無くて、それの機構内での位置の確定というのをしつこく追及していただけで、それはある種テクニカルな問題であって、決して狂信とかそういう類のことではないと思います。
その意味では「株主総会」に左右されない為にも、広く「強化本部」システムではなくて狭義の「強化部」内にある意味地位を落としてくれた方が良いという最後の方に出ていた意見が、今いちフロントの人に伝わっていなかったのは残念でした。

多分そうする為には、ラモスがよりはっきりと日テレに雇われるような待遇が必要だと、現行システム前提ではそうなってしまうのかも知れないですね。つまり勝澤現強化部長が、日テレの広報部(?)からの異動であるように。
・・・・あれどうもほんとに「部長」なんですよね、萩原社長の説明からすると。”ヴェルディの強化部の”というより、日テレの一部署の(笑)。だから素人が就く。
そこらへんの枠が、萩原社長にまだはまっているわけですが、それは「固執」しているというよりも単に常識が違うということなんだと思います。”ヴェルディの社長”としても一生懸命やっているけど、同時に日テレの一部門の責任者という立場・意識も、厳然と萩原さんの中にはある。当たり前のように。

とにかくラモスを自分の下で、単なる中間管理職(”部長”ではありますが)的な立場に置くことに違和感があまりにあるので、「常務取締役」にしたと、そういうことなんでしょうね。諸説ありますがある程度以上の「高給」を支払う都合上でも。別の給与体系に置いておきたかったというか。
ここらへんはちょっとやはり単なる運用とは別に、一回考えてもらわないといけないかも知れません。変えるか変えないか含めて。とりあえばそういう二重体制的な状態の中で、知恵は絞ってるようですけど。


・その他機構的なこと

やっぱり読んでて単純に知らないことが、そこらへんについてはあるなあと。
そもそも日テレの株主総会の結果がそこまで影響するというのもよく分からないんですけどね。FCニッポン自体が株式を公開しているわけではないわけで(笑)、日テレの子会社的なクラブであるのは周知でしたが、それじゃあほんとに子会社じゃないかという。会社法の細かいところは正直分からないんですけど、これってJリーグの規約的に問題無いんでしょうか。他のところはどうしてるんでしょう。

しかもそれが”経営パートナー”を探していて、その相手の意向によっては日テレから出せる役員の数も変わるって、どういうことだ独立してるのかしてないのか。逆にそうなった時、日テレの株主総会の結果は”パートナー”にどのような強制力を持つのか持たないのか、さっぱり分かりません。

それとああ!と謎が解けたのは、加藤善之さんの立場の話で。
何らか強化の担当者として常にいるけど、でも決定的な権限を持っているわけではないようだし、その分責任を取ることも”異動”することも勿論無くて、よく分からんなあとみんな思ってたことと思います。これについて関連個所を抜粋してみますと、まず社長の

ラモスさんにエグゼクティブディレクター、加藤くんにテクニカルディレクター、スカウトには江原くんとかそういう人たちにもいてもらって、これは社員とか契約社員ではなくいわゆる労務上で言うと請負契約というかたちのスペシャリストとして契約をさせていただいているわけですね。


という発言(p.13)。それから新強化部長勝澤さんの

私は強化部長という立場ですけれども私の上には強化本部というものがございます。その強化本部の中にはエグゼクティブディレクターとしてのラモス、テクニカルディレクターとしての加藤、チーフスカウトとしての江原、そしてスコアラーとしての寺門という者がおります。
(中略)
ただその強化部長としても、例えばその4人が言ってきたことに対してできない部分はできない、予算的に足りない、今はやめよう、そういうことを言うのも私の仕事だと思っております。


という発言(p.30)。

これを併せて読むと「日テレ」と「ヴェルディ」の二重体制がよく分かるというのと、加藤さんというのは担当者というよりも”顧問”とかに近い立場なんだなというのが。もうちょっと直接的ではあるけれど、責任者とはちょっと違う。
ちなみにラモスも「エグゼクティブディレクター」であることと、「常務取締役」であることは、別の話なんですよね多分。ややこしい。(笑)

まあ加藤さんについては今までどうだったかというのも結構謎なんですが。2005年の大量離脱時には、コウモリ的な言われ方をしてましたし。
それも基本同じで、肩書はともあれ「中」の人であったことは多分一度も無くて、でもその都度変わる「外」の人でもなくて、主張が無いからなのか人柄なのか分かりませんが、なぜか日テレから来た人も扱いやすくてでも一応元選手だし現場に顔も通ってるし、それっぽい仕事をその都度頼んでいる嘱託社員的な、そんな状態でずっといたんでしょうね。それをある意味制度化したのが、今回の”テクニカルディレクター”という役職。


・結論

意外と長くなっちゃいましたけど、とにかく一応落ち着いた、舌足らずなところはあるけれどそれなりにヴィジョンを持って知恵を絞ってやってるのは分かった。少なくともこれから良くなることは期待出来る。
だからまあ、後は成果が出るのを待つということで、もう不買運動とかは今回に関してはいいんじゃないかというのが、僕の結論です。

まあラモスの処遇というか、強化に関する意思決定に”サッカーの人”をいかに恒常的に関わらせるかについては、確かに運用に多くを頼っているとは言えると思います。やはり二重体制というか、サッカークラブである前に日テレの一部門であるという機構上慣習上の問題は厳然としてある。そもそもラモスが実権を持てる可能性があるのも、EDであることというよりも「常務」であることの方に、”法的”根拠があるわけですし。
これはいかにも特殊だし、今回限りの状況なわけで。それともこれからヴェルディの強化を取り仕切るサッカー人は、必ず常務に就任するんでしょうか、株主の同意をいちいち得て。(笑)

実際には「強化本部」という名目で、その都度”識者”の知見を取り入れて、業務と権限は基本日テレ系の人という、そういう体制で行くつもりなんでしょうけどね。今回の勝澤さんのように、社員の中では、比較的サッカーに明るい人が回されて来るという、そういう慣行になるんでしょうか。
まあ無くはないやり方ですけどね。エゴとしての「企業の論理」ではなく、方法としてのそれというか。・・・・ああ、専門家が議論・証言して、陪審が決定を下すみたいな感じか、今分かった(笑)。うーむ、しかしそれは。

と、先行きには不安・不透明は少なからずあるんですが、それは”糾弾”的な「抗議」の対象というよりは方法論の選択という次元に一応落とし込めていると思うので、一応非常手段は解除でいいんじゃないかなと。後はとにかく結果を出せと、そういう意味では監督の”戦術”の選択と同じです。・・・・出る、と思ってるかと言われると辛いところはあるんですが。これも監督と同じで、「誠意がある」だけでは足りないわけで。

ただねえ・・・・変わらないですよねこれ、いかに努力しても今すぐには。”悪いところを直す”というより、根本から違う会社にするくらいの規模の話です、それが今回よく分かりました。
しかもただ今経営パートナー探し中で、それによって”会社”の形態そのものも変わる可能性があるわけでしょう?
だからちょっと、今深追いするのは無理な話だろうと。だからラモスの本来の権限通りの活動の約束、及び新しく来た勝澤・大山両氏の人柄、及び勿論ようやく見えた来た萩原社長の「顔」によって、形式ではなくて内実が向上することに期待すると、今はそれで矛を収めるしかないんじゃないでしょうか。

「活動が実った」とは少し違いますが、つついたことで随分色々と事情は分かりましたよね。
逆に次に”要求”するとすれば、単に「現場の声を」というより、経営モデルの提案に近いレベルのものじゃないと駄目な感じで、唸っちゃいますけど。
うーん、現行を前提とするならば、真面目に「強化担当役員」として、今ラモスがいる地位を制度化するしかないのかも知れないですねえ。ラモス自体はそこまで明確ではなくて、要するに”たまたまサッカーに詳しい常務”なんでしょうけど(笑)。なんじゃそりゃという。

とにかく、シーチケは(本来買う人は)買いましょう派に転向です。なんかごめん。(笑)


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コメント
この記事へのコメント
ようやく議事録見ましたが
>ヨーロッパのビッグチームでやりたいという
>希望は私にも言っておりましたし
>一番大きな原因はやはり日本人選手との
>不協和音

このくだりを読んで、日本人選手同士でも不協和音があったのではないかなと思ってしまいました。

それはともかく、議事録読んでいると、去年のヴェルディは本当に無責任体質だったんでしょうね。社長、田中氏、ラモスか、柱谷監督、加藤さんがそれぞれ、責任を押しつけあって居たように思います。なお、無責任というのは、責任者が居ないという程度の意味です。

誰が何に対しての責任を持っているか、合意や理解しないまま、なんとなくクラブを運営されていたって感がありますね。


>勝澤現強化部長が、日テレの広報部(?)
>からの異動

これに関しては、日テレではなく、ヴェルディの広報部だと思います。

>渉外・編成部長兼広報部長 勝澤健
http://www.verdy.co.jp/news/report/?cmd=DispNews&news_id=267

強化部長の上に強化本部を置くという形式は、これまた無責任体質を招きそうなのでやめて欲しいのですが


結局のところ、今までヴェルディにヴィジョンがなかったのは、ヴィジョンが必要なかったからなんじゃないかなと思いました。ようやく追い込まれたみたいですから、ヴィジョンを必要とするクラブになったと思います。根拠がありませんが、なんとなく期待してもいいんじゃないかという気持ちはありますね。
2009/01/07(Wed) 03:05 | URL  | わたなべ #JalddpaA[ 編集]
>このくだりを読んで、日本人選手同士でも不協和音があったのではないかなと思ってしまいました。
あったのはあったんでしょうけど、ここの社長の発言自体は、いかにも事前に受けていた”レクチャー”そのままという感じで、実際にその時にどう関わった/目撃していたのかは謎という感じがします。

>責任を押しつけあって居た
大山さんが言っていたように、単純にばらばらにやっていたという感じがしますね。基本的にはそれぞれ善意で、そこにちらちらと悪意(というか保身や虚栄)が混じりつつ、かつ自分が汗掻いて根本的に事態をどうしようという、大きな”善意”は存在しない。
ほっとけば人間なんてそんなもんだと思いますから(笑)、逆にシステムとして責任と権限の所在を明らかにする必要があるわけですけど。

>なんとなく期待してもいいんじゃないかという気持ち
基本的な善意ととりあえずの相対的な前向きさはあまり疑っていないんですけどね、それが困難にぶつかった時に、どれくらいの覚悟があるのかは。はっきり言えば、”Jクラブの経営”という行為自体が、限りなく無理筋に近いものですから、普通ではなかなか。

社長の「遠からず引退」という淡々とした感じが、逆に腹括った印象でそういう意味では、期待しています。(笑)
2009/01/07(Wed) 13:02 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
そうですねえ
責任を押しつけあっていたと言うよりは、責任を引き受ける人が誰もいなかったという感じでしょうか。

>実際にその時にどう関わった/
>目撃していたのかは謎という感じがします

田中尚雅氏からの伝聞以外に情報がなかったのでしょうね。割と正確な気もしますけど、田中氏がどれだけの精度の情報を得ていたのか不明という気もします。ただまあ、フッキと日本人選手との間の関係が決定的に悪かったのは確かなのでしょうね……。

社長と田中氏とラモスと柱谷監督の間のコミュニケーションが欠如していた可能性が高いですね。この四者、責任は等価だと思いますです。

>ほっとけば人間なんてそんなもんだと思いますから(笑)、
>逆にシステム

システムが弱かったですね……。
2009/01/08(Thu) 00:19 | URL  | わたなべ #JalddpaA[ 編集]
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