2009年03月29日 (日) | 編集 |
このチームは、これで終わり?
南アフリカW杯最終予選 日本代表 ○1-0● バーレーン代表(埼玉)
しかし逆に、どっからわいて来るんだろう、あの”大観衆”はと、素朴に不思議に思うところもありますが。
ヴェルディの客は、正直過ぎる。(笑)
勝ちゃあいい試合だし、見飽きた相手だし、試合中も気が付くとヴェルディのことばっかり考えてるようなそんな状態で、とても何かを要求するような態勢ではないと言えばそうなんですが。
ただねえ、”停滞””横這い”という以上に、むしろ積極的に低次元で固まろうとしている気配が濃厚で、とても好意的には見られないですね。
はっきり「後退」しているんじゃないかと、思えるところすらありますし。
ここからがついに、本当の正念場か。W杯ベスト4への?いやいや、そうではなくて。”岡田監督就任”と聞いた時に僕を含めた多くの人が想像した、「堅実なだけのチーム」との長い長い付き合いのです。
・・・・しかし何で遠藤はあんなポジティヴなんだろう(笑)。俊輔の方は折りに触れて、倦怠や不満の臭いを漂わせていますが。
オーストラリア戦の結果と内容、それからこの試合についてのそれに、岡田監督が示している”満足”がどこまで本音なのかそれとも言葉の上だけなのか、後者の面が強いとしてそれが意識的な虚勢/政治なのか、それとも自分自身でもそう思い込もうとする心理的防衛なのか、それなりに混沌とはしているんだと思います。
どのみち不満を感じたとしても、毎回毎回速攻で打開策が練れるわけではないのは当然ですし。
でも例えばトルシエの強がりには、理想のサッカーが実現出来ない”哀しみ”みたいなものを、常に容易に背後に感じることが出来ましたし、ジーコの底知れぬ天然ぶり(笑)にも、好意や賛意は持てなくても、まあ実際そういう人なんだからしゃあないという、諦めというか異物への畏怖というか、とにかく何らか気持ちの落ち着けどころは無くは無かったと、一応はそう思うんですが。
しかし岡田監督の最近の自己満ぶりというのは、何か余りにも見え透いてるというか、薄っぺらいというか。何よりも”サッカー”が感じられないんですよね。サッカーそのものに対する敬意や探求心が。単なる見解の相違や失敗ということではなくて。
要は「自分の仕事」(とその成果)に対する愛情と満足があるだけで、本当のところは何が目的なのかどういう基準を持つべきなのか、そこらへんについての視点が、半ば意図的に微妙に中心を外されている感じ。背後には逆に自信の無さがあるんだろうと思うんですけど。直面し得ない課題との対決を、なるべく避けようとする。なまじ数字上の”成果”を手に入れてしまっただけに。口実もあるし守りたいものも出来てしまった。
勿論元々正道ではない、やや無理やりなショートカットであり、前提としての蓄積不足があるというのは分かり切っていたことなんですが、それでも「挑戦」と「独創」にともかくも突き進んでいたから、僕もなるべくは汲み取るように汲み取るように評して来たわけですが、それが歩みを止めてしまったらただの下手クソでしかないんでね。寝るな、寝たら死ぬぞ?!いや、結構気持ちよさそうに寝てるか。(笑)
この試合は直接的にはここのところの得点力不足の解消の為、特に”中”の人数不足、シュート要員の不足を補う為に、組み合わせとしては似たようなことを前にもやっていた「大久保を左MFに持って来ての3トップ気味」の布陣を、より意識的にやったと、位置付けとしてはそういう把握でいいんですかね。
まあ、分からなくはない。ないんですが。
しかしその陰で、去年終盤にかけてせっかく先鋭化に成功して来た「横」「円環」のパスワーク、(今年の)仕上がりなのか本質的な完成度なのかそれとも相手関係なのか、オーストラリア相手に十分に本領を発揮したとは言い難かったそれが、もう何かすっかりテーマとしては曖昧になって忘れられかけて、あるいは「出来ている」基準が低い方に安定してしまって。そのこと自体に岡田監督が留意している様子も見られなくて。
現象的に見れば、何か一発のスルーパスというか、パサーとレシーバーの1対1関係がバラバラに存在しているような感じで、それでいいなら苦労しないというか、一言「ショートカウンターです」で最初から良かったじゃないかという。勿論それこそ相手関係でボールキープ率自体は高いんですけど、やってることは結局一発裏狙いみたいなものがほとんどで。
要因としては”3トップ”色が強くなって、後ろの3人(パサー)の位置が終始やや低めだったというのと、それとも重なりますが相手が無抵抗で「リスクをかけなくても攻められた」(遠藤)という、そういうことがあるんでしょうけどね。
でもそういう言い訳は、「本気」になった時の崩しのパスワークの威力にこちらが納得していればそれでもいいんですけど、あのオーストラリア戦を見てしまった後ではねえ。
結局もう、意識的にか無意識にか、そこらへんでの”勝負”や追求は態良く避けて、”ヴァリエーション”の方へ目を向けるかリスクを抑えることを考えるか、まあそれはそれで結構なんだけど、ではそもそも何で勝負する気なのサプライズを起こすつもりなのという。「バランス」ったって高いバランスと低いバランスと色々あるんだよと、”器用貧乏”と言いたいところだけど、実際には”器用”ですらないんでしょ?どうせというのもありますし。ハナからそこで勝負になるくらいなら、あんなこと始めてないわけだし。
押せばいいというもんじゃないのは確かなんだけど、「手を変え品を変え迫る」のと、「あっちが駄目ならこっちでもいいや」は似て非なるものだと思うんですけどね。これから旧スタイルとの”昇華”型やはたまた目覚ましい新スタイルが、お目見得したりすることが、あるんでしょうか。予感無いなあ。一回逃げた奴は次も逃げるんじゃねえのと、まあここまで言い切っていいのかどうかは、よく分かりませんけど。
実際にはもう、(今回の)「監督業」自体に、焦点が移っちゃってんでしょうけどね。ここまで来たら、欲が出るというか。”コーチ”だったのが”マネージャー”になったというか。
元々この人に期待されていたのはそれだったわけですが、根本の部分で決して「堅実」ではないスタイルを、堅実性を主眼に運営することにどれほどの意味があるのか。あるいは効果は。
例えばトルシエも、ある種の「宗旨変え」で最終的に(W杯ベスト16という)結果を残したわけですけど、あの時は正に結果そのものが目的だったというか、それ以上の選り好みなんて本来的に言える立場ではなかったわけで。今回は自ら”スタイル”そのものをテーマに企画を立ち上げて、かつ「普通」にやっては到底達成できないような目標を掲げてその為のリスク、その為のチャレンジだったわけで。
・・・・つまり”慎重”にやればベスト4に入れるんなら、そりゃまた随分地力のあるチームってことになりますけど。
はあ。なんか僕の思考も低いレベルで安定してるな。(笑)
まああれですよ、岡田監督の「自己満足」が、当面の/形ばかりの”結果”に依拠しているのなら・・・・実際そうですけどね。ウルグアイにちょっとやられたくらいで、あんなに青くなるんですから。
つまり負ければいいわけですよ。どこかにガツンとやられれば。それでまた変わる。どうも良い”変わり”方をする為のベースや軸を、自らゆるゆるにしてしまった気がしてならないんですけど、とにかくこんな試合を見せられるよりはマシですから。その時はせいぜいまたあがいていただきましょう。ひょっとしたらまだ見ぬ泥鰌も、隠れてるかも知れない。(笑)
つまり悪いのはこれで勝ててしまう、アジアのレベルの低さ。ということで。
・・・・まあ全然笑い話じゃなく、それはそれで真実で、実に困りものなわけですけど。
もういいっすね。”本番”に向けてコンディションを整えないと。(笑)
やめてくれってこんな集中出来ない日程。
南アフリカW杯最終予選 日本代表 ○1-0● バーレーン代表(埼玉)
しかし逆に、どっからわいて来るんだろう、あの”大観衆”はと、素朴に不思議に思うところもありますが。
ヴェルディの客は、正直過ぎる。(笑)
勝ちゃあいい試合だし、見飽きた相手だし、試合中も気が付くとヴェルディのことばっかり考えてるようなそんな状態で、とても何かを要求するような態勢ではないと言えばそうなんですが。
ただねえ、”停滞””横這い”という以上に、むしろ積極的に低次元で固まろうとしている気配が濃厚で、とても好意的には見られないですね。
はっきり「後退」しているんじゃないかと、思えるところすらありますし。
ここからがついに、本当の正念場か。W杯ベスト4への?いやいや、そうではなくて。”岡田監督就任”と聞いた時に僕を含めた多くの人が想像した、「堅実なだけのチーム」との長い長い付き合いのです。
・・・・しかし何で遠藤はあんなポジティヴなんだろう(笑)。俊輔の方は折りに触れて、倦怠や不満の臭いを漂わせていますが。
オーストラリア戦の結果と内容、それからこの試合についてのそれに、岡田監督が示している”満足”がどこまで本音なのかそれとも言葉の上だけなのか、後者の面が強いとしてそれが意識的な虚勢/政治なのか、それとも自分自身でもそう思い込もうとする心理的防衛なのか、それなりに混沌とはしているんだと思います。
どのみち不満を感じたとしても、毎回毎回速攻で打開策が練れるわけではないのは当然ですし。
でも例えばトルシエの強がりには、理想のサッカーが実現出来ない”哀しみ”みたいなものを、常に容易に背後に感じることが出来ましたし、ジーコの底知れぬ天然ぶり(笑)にも、好意や賛意は持てなくても、まあ実際そういう人なんだからしゃあないという、諦めというか異物への畏怖というか、とにかく何らか気持ちの落ち着けどころは無くは無かったと、一応はそう思うんですが。
しかし岡田監督の最近の自己満ぶりというのは、何か余りにも見え透いてるというか、薄っぺらいというか。何よりも”サッカー”が感じられないんですよね。サッカーそのものに対する敬意や探求心が。単なる見解の相違や失敗ということではなくて。
要は「自分の仕事」(とその成果)に対する愛情と満足があるだけで、本当のところは何が目的なのかどういう基準を持つべきなのか、そこらへんについての視点が、半ば意図的に微妙に中心を外されている感じ。背後には逆に自信の無さがあるんだろうと思うんですけど。直面し得ない課題との対決を、なるべく避けようとする。なまじ数字上の”成果”を手に入れてしまっただけに。口実もあるし守りたいものも出来てしまった。
勿論元々正道ではない、やや無理やりなショートカットであり、前提としての蓄積不足があるというのは分かり切っていたことなんですが、それでも「挑戦」と「独創」にともかくも突き進んでいたから、僕もなるべくは汲み取るように汲み取るように評して来たわけですが、それが歩みを止めてしまったらただの下手クソでしかないんでね。寝るな、寝たら死ぬぞ?!いや、結構気持ちよさそうに寝てるか。(笑)
この試合は直接的にはここのところの得点力不足の解消の為、特に”中”の人数不足、シュート要員の不足を補う為に、組み合わせとしては似たようなことを前にもやっていた「大久保を左MFに持って来ての3トップ気味」の布陣を、より意識的にやったと、位置付けとしてはそういう把握でいいんですかね。
まあ、分からなくはない。ないんですが。
しかしその陰で、去年終盤にかけてせっかく先鋭化に成功して来た「横」「円環」のパスワーク、(今年の)仕上がりなのか本質的な完成度なのかそれとも相手関係なのか、オーストラリア相手に十分に本領を発揮したとは言い難かったそれが、もう何かすっかりテーマとしては曖昧になって忘れられかけて、あるいは「出来ている」基準が低い方に安定してしまって。そのこと自体に岡田監督が留意している様子も見られなくて。
現象的に見れば、何か一発のスルーパスというか、パサーとレシーバーの1対1関係がバラバラに存在しているような感じで、それでいいなら苦労しないというか、一言「ショートカウンターです」で最初から良かったじゃないかという。勿論それこそ相手関係でボールキープ率自体は高いんですけど、やってることは結局一発裏狙いみたいなものがほとんどで。
要因としては”3トップ”色が強くなって、後ろの3人(パサー)の位置が終始やや低めだったというのと、それとも重なりますが相手が無抵抗で「リスクをかけなくても攻められた」(遠藤)という、そういうことがあるんでしょうけどね。
でもそういう言い訳は、「本気」になった時の崩しのパスワークの威力にこちらが納得していればそれでもいいんですけど、あのオーストラリア戦を見てしまった後ではねえ。
結局もう、意識的にか無意識にか、そこらへんでの”勝負”や追求は態良く避けて、”ヴァリエーション”の方へ目を向けるかリスクを抑えることを考えるか、まあそれはそれで結構なんだけど、ではそもそも何で勝負する気なのサプライズを起こすつもりなのという。「バランス」ったって高いバランスと低いバランスと色々あるんだよと、”器用貧乏”と言いたいところだけど、実際には”器用”ですらないんでしょ?どうせというのもありますし。ハナからそこで勝負になるくらいなら、あんなこと始めてないわけだし。
押せばいいというもんじゃないのは確かなんだけど、「手を変え品を変え迫る」のと、「あっちが駄目ならこっちでもいいや」は似て非なるものだと思うんですけどね。これから旧スタイルとの”昇華”型やはたまた目覚ましい新スタイルが、お目見得したりすることが、あるんでしょうか。予感無いなあ。一回逃げた奴は次も逃げるんじゃねえのと、まあここまで言い切っていいのかどうかは、よく分かりませんけど。
実際にはもう、(今回の)「監督業」自体に、焦点が移っちゃってんでしょうけどね。ここまで来たら、欲が出るというか。”コーチ”だったのが”マネージャー”になったというか。
元々この人に期待されていたのはそれだったわけですが、根本の部分で決して「堅実」ではないスタイルを、堅実性を主眼に運営することにどれほどの意味があるのか。あるいは効果は。
例えばトルシエも、ある種の「宗旨変え」で最終的に(W杯ベスト16という)結果を残したわけですけど、あの時は正に結果そのものが目的だったというか、それ以上の選り好みなんて本来的に言える立場ではなかったわけで。今回は自ら”スタイル”そのものをテーマに企画を立ち上げて、かつ「普通」にやっては到底達成できないような目標を掲げてその為のリスク、その為のチャレンジだったわけで。
・・・・つまり”慎重”にやればベスト4に入れるんなら、そりゃまた随分地力のあるチームってことになりますけど。
はあ。なんか僕の思考も低いレベルで安定してるな。(笑)
まああれですよ、岡田監督の「自己満足」が、当面の/形ばかりの”結果”に依拠しているのなら・・・・実際そうですけどね。ウルグアイにちょっとやられたくらいで、あんなに青くなるんですから。
つまり負ければいいわけですよ。どこかにガツンとやられれば。それでまた変わる。どうも良い”変わり”方をする為のベースや軸を、自らゆるゆるにしてしまった気がしてならないんですけど、とにかくこんな試合を見せられるよりはマシですから。その時はせいぜいまたあがいていただきましょう。ひょっとしたらまだ見ぬ泥鰌も、隠れてるかも知れない。(笑)
つまり悪いのはこれで勝ててしまう、アジアのレベルの低さ。ということで。
・・・・まあ全然笑い話じゃなく、それはそれで真実で、実に困りものなわけですけど。
もういいっすね。”本番”に向けてコンディションを整えないと。(笑)
やめてくれってこんな集中出来ない日程。
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