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恐怖と好奇心と好意は、似てるのさ
2009年05月19日 (火) | 編集 |
いかにも僕が言いそうなことですが(笑)、違います。
今週放送の『戦場のヴァルキュリア』第7話、「ダルクスの災厄」の中のセリフ。

戦争シミュレーションゲームが原作らしく、ほとんどはあえて突っ込む気にもならないような、手堅い定番展開の作品でダラダラながら見していたら、突然”深い”セリフが出て来てビビりました。(笑)
まあ定期的にあるんですけどね。主要キャラの周辺だけは、変に深い描写が時々。他は”ガヤ”もいいとこですけど。

ちなみにこれは、主人公の親友で、変わり者の主人公に比べればエリートだけど、心の広いいいやつの、少々出来過ぎな感もある”ファルディオ”のセリフ。さる伝説的な歴史的事件について、その真偽を疑って調べようとする主人公に対して、それが事実であることを重要な世界観のよりどころとしている若い兵士が、馬鹿馬鹿しいと反発しながらも、何やかや理由を付けて結局調査に同行するその様子を指しての言葉。
なお”好意”の部分には、それ以前からの主人公の(飄々とした)性格そのものに対して、その兵士が示していた反発が、含意されてると思われます。

「恐怖」と「好奇心」には、明らかに”興奮”という共通性がありますね。接近/回避の軸をめぐる。
また「恐怖」と「好意」については、恐怖が引き起こす正にその”興奮”が、当事者間を結びつける、環境依存型の「好意」を発生させるという話が、確か映画『スピード』

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の中でありましたね。(笑)
「好奇心」と「好意」は、余り説明の必要が無いかも知れません。僕もこんなですから(笑)、たまに「好奇心」を持たれて「好意」的な接近をして来る向きがいなくもないですが、ふん、そりゃ単なる好奇心だろ、分かってんだから。せいぜい飽きるまで構・・・・いや何でもないです。まあ詳しくは御手洗に聞いて下さい。(笑)

”ヴァルキュリア”って民族の名前だったのか。変に設定が深いような気配もあるし、OP&EDも気合が入っていて、多分力作なんだろうと思うんですが、全然そう見えない時も多々あります。(笑)
まあ、しばらくは見ますよ、少なくとも。


まだ3回ですが(テレ玉の再放送)、『ガンダムW』

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がマジに面白くてびっくりしています。
初期富野版との比較云々というより、むしろ「ガンダム」という余計な色が付くことが勿体無く感じるような、良質の作品だと思います。実際それで僕も今まで見なかったわけですし。ケッとか思って。
色々ありますが、とりあえず「少年」や「少女」の、特有の野蛮さや高貴さ、併せて残酷さみたいなものを、実に的確に表現してあると思います。ちょうど第3話で、主人公ヒイロを評したずばりそういうセリフがありましたが。それ(そういう”大人の”評価)に対して「少女」が、「そうですか?普通の男の子だと思いますよ」と返したのも、秀逸でした。同年代とすれば、確かにそうでしょう。

とにかく引っくるめて、セリフのクオリティ高っ!ガンダム流のクドさと合わせて、いかにもイタくなりそうな題材・切り口なんですが、全く満足しています。パッと見モロ”シャア”のコピーみたいでゲッとさせるキャラ(ゼクス)も、見事に踏襲しつつ、ちゃんと実の入ったキャラになっているし。難易度高いよお?
「アニメおたくや雑誌編集者などが絶対についてこられないホン(脚本)」を目指した(Wiki。シリーズ構成隅沢克之)、とのことですが、どちらかというと”アニメ的な定型を押さえつつ、それ以上のことが描かれている”作品に思えますが。あんまり報われなさそうな(笑)タイプの、良さ。「定型」の時点で、かなりの程度見る人決まっちゃいますからね。

当時の評判はどうだったんですかね、暇な時に調べてみたいですが。
製作過程はごちゃごちゃしていたようですが、このクオリティ、文体は、最後まで維持されているのか。
心配しつつ、楽しみに見たいと思います。


『咲-Saki-』はちょっと展開が待ち切れないので、漫画読んじゃいそう。(笑)
まだ半荘の途中で週またぎとか、やらない段階でこれですから。
麻雀用語を連呼する、能天気なED(動画)が差し替えられてしまったのは残念。評判悪かったのかな。(笑)
『花咲ける青少年』”カジカ”の瞳が、その後の”豹頭の男”グインよりよっぽど猫科大型獣みたいで、ドキドキします。(笑)
『東のエデン』は一応”ニート”という一つのテーマ(というよりモチーフ)が見えて来ましたが、なんか定義がよく分かりません。単なる「就職氷河期世代」の総称みたいにも見えますが。


ダブルインカムノーニート。(意味なし)
以上、臨時アニメ話でした。


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コメント
この記事へのコメント
ここでの反発の対象はウェルキン(主人公)ではなくて、イサラ(主人公の妹)ではないでしょうか?
反発(恐怖と好奇心)の理由はダルクス人で、好意は文字通りでしょう。「おまえのために残ったんじゃないんだからな」みたいなツンデレ発言もしてますし(笑)
2009/05/19(Tue) 16:30 | URL  | 次郎 #3xs9owas[ 編集]
まず”反発”というのは、あくまで僕が出した言葉なので(笑)直接作品の中で(シナリオ的に)特定するのは難しいと思いますが、一般的な言葉の意味としては、「反発」というのはどちらかというと新たにor目の前に現れた誰か(の行為)や何かに対して出て来るホットな感情ですから、2000年前の事件に由来し、特に積極的に何もしていないイサラに対して”最初から”抱いている感情に名前を付けるとすれば、それはむしろ「偏見」などと言うべきではないでしょうか。もしくは「怨念」とか。「反感」くらいなら、ありでしょうが。
ウェルキンに対する「反発」そのものは、イサラと関係の無いところやパーソナリティ全般について、この回だけでも繰り返し表現されていましたよね。

”恐怖と好奇心”について更に細かく言うとすれば、自分が依拠しているダルクス人伝説の歴史的事実性が覆される、アイデンティティの基盤が揺らぐ(または単に面子が潰れる)「恐怖」。しかし同時に存在する”真実”への、あるいはそういう恐ろしい結果に終わるかも知れない探索過程という”冒険”への、「好奇心」あたりですかね。

「好意」については・・・・ググってみたら確かにそういう(イサラに対する)場面があったようなので、そうなんでしょうね。だとすると尚更、僕の、基本的には作品の内容と直接の関係の無い、皮肉な”解説”が活きて来てしまう感じもします。(笑)
あんまり意味的に考えると逆に分かり難いですけど、要するにベクトルどうあれ、「感情の亢進」で結びつく(ついている)ということですね。
2009/05/19(Tue) 19:15 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
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