東京緑、代表、アイドル、二次元、女子バレ
キリン杯ベルギー戦
2009年06月01日 (月) | 編集 |
よくは分からないですけど。

キリン杯2009 日本代表 ○4-0● ベルギー代表(国立)

とりあえず「豪州戦ヴァージョン」の岡田ジャパンは、無しになったということで、いいのかな。


寝過ごして最初の20分弱見てないんですが、見始めた途端にポンポンと点が入って、はてまだ夢の中なのかなと思ってしまいましたよ。(笑)
で、噂によると(俊輔憲剛コメント)本気でやったのはそこらへんまでだったとのことなので、間違った材料で見ているかも知れませんがその上での感想。

まずこれまで”俊輔レスヴァージョンか?”と思われて来たのが、ついに俊輔と同時起用された「トップ下憲剛」について。
”ジェラード”という岡田監督の比喩は、憲剛のプレイスタイルの一般的イメージからはなかなかそのまんまではピンと来ませんが、要するに「攻守の繋ぎ」「シュート」(ゴール)ということでいいんですかね。コメントによると縦のポジショニングも自由なようですし、俊輔と遠藤の能力に頼った役割固定的なサッカーになっていたところを補完するというのと、同時にシュートを打つ”役割”の人がいなかったのを、FWの人選以外の方法でケアするという。

それはまた即ちゲームメイカーやレジスタとしては、あまり憲剛を見ていないということで、それは決して遠藤や俊輔の直接代役的には、使って来なかったこれまでの起用法を説明するものでもあるでしょう。
少なくとも論理的には、これで納得出来ます。・・・・つまり逆に俊輔や遠藤が、「ジェラード」になるわけがないですからね。(笑)

そこから更に、松井はともかく大久保や岡崎が入ることで見方が混乱していた左MFの基本的役割が、シューターでも第2FW的なものでもないというのが、ようやく確認されたというか。
”第1FW”として今後優先順位が上がりそうな岡崎はともかくとして、大久保は立ち上げ当初の役割とは完全に変わってしまって、やや勿体ないというか積極的に使う意味が薄れる感じは、多少しますが。

一方でそうは言っても”ゲームメイカー”機能は高い憲剛が入った状態で、次から合流する”ドリブラー”松井がどう機能するのか、それはちょっと見てみたいかも。


全体的に言うと・・・・”フィンケ”っぽくなったなというのが、率直な感想。
今季のレッズが示している”接近”サッカー性との連想から、当然何らか影響・参照は予想されましたが、ただ正直少し、僕の予想とは違った形でした。

具体的には、核である「接近」サッカー、そのより効率的な運用の参考にして来るのかなと思っていたのが、それを越えて「接近」の性格そのものが、元から変わってしまった感じ。
順に言うとまず岡田ジャパンの「接近」というのは、それありきだったわけですよ。とにかく人を寄せて集めて突っ込ませて、それで通常の意味での”適切な距離感”を潰す。しかしその”潰れ”た中でも日本人は、他国特にヨーロッパ系の巨漢選手たちよりはその中でも遥かに自由に素早く動ける(と想定)ので、それをアドバンテージとして、一種「異次元空間」(笑)の戦いに持ち込んで、それでもって勝つと。
・・・・ちなみに全くの余談ですが、同じ東アジアでも韓国や中国の運動能力は、より直線的スプリント的なので、回転力メインの日本人のアジリティのそれとは違うと、元々の岡田文脈の中でも言えたと、もし問われたら答えるつもりでしたがもうそういう機会は無いかも知れません。(笑)

話戻して次にフィンケ(レッズ)の場合は、「接近」(「密集」)は結果なんですよね、ショートパスを繋ぐ為の。その目的にとっての「適距離」であって、別に相手を混乱させる為にやっているわけではない。(笑)
ただ結果として形成される外見的には似た密集状態を、もう一つの要素であるロングパスとの組み合わせでより整然と運用しているので、そこらへんを参考にして来るのかなと思ったら、違った。そうではなくて、むしろフィンケそのままみたいな、「結果としての接近」に、近いニュアンスのものになっている。

現象的に言えば、俊輔抜き憲剛シフト、4-2-1-3が、ほとんど宗旨替え/非接近、ロングパスカウンターサッカーみたいにこれまでは主になっていたのが、俊輔が加わってもう一度折り返し元のサッカーの色が混ざって、憲剛シフトの一般的な意味での効率性の骨組みを前提or担保とした、前ほど過激ではないニュー接近サッカーみたいなものになっていると、そう感じました。(つまり小さい展開の必要に応じた”接近”)
どちらがメインかと言えば前者、”憲剛”の方。ある意味ではこれまでの俊輔に対してよりも、依存度が高い・・・・実際「憲剛の為のシフト」だと、はっきり岡田監督も言ってますし。俊輔への「依存」というのは理論的というよりも実行上の、クオリティ上の問題でしたからね。結果として俊輔の色に染まって、それ抜きではほとんど成立しないものになっていたとしても。

トップ下憲剛を中心とするダイナミズム、大きめの展開の中に、俊輔が喚起する従来的”接近”ソフトが必要に応じて発動するという、そんなバランスですかね。いかにどちらかに寄らずに、それぞれが限りなく”伸び”たところに均衡点を形成するかが、このチームの将来性を決定すると、そんな風に現時点では考えられますが。
現実的には元々「無理」を通して道理を引っ込めてやり抜いて来た岡田的”接近”が、こうした要するに常識的なバランスの中で生き長らえることが出来るのか、疑問なところがありますけど。いかに”変わっ”たことを悟らせないか、またはむしろ”気付か”ないかが、鍵かも(笑)。だからシーッですね、ここでの話は。魔法が解けないように。(笑)


別な角度で言うと、気が付けば「俊輔・憲剛・遠藤」の”オシム3人衆”(笑)が久々に揃い踏みで、見ようによってはそういう匂いも、戻って来ていなくはない。・・・・つまり、”走り屋”が走るのではなく、”上手い選手”が走る、を走らせるという、そういう意味で。ドリブラー抜きのランニングサッカー。
憲剛は「立ち位置自体は前と違っていた」と言っていますが、僕の見方が正しければ、俊輔が憲剛をではなく、憲剛が俊輔を動かしているという関係自体は前と同じで、実際明らかにこの試合の俊輔は、ベースのゲイムメイクよりもその先の仕掛けの方をメインに、動いて(動けて)いたと思います。そこが解放感・新味には、なっている。

実際は二人の後ろに更に遠藤がいて、それは(遠藤が前にいた)オシムの時とは違うんですが、そこらへんは微妙ですね。このチームでの遠藤は、試合によっては”ゲームメイカー”として大活躍はしますが、そうでない時は普通にアンカー的に、少なくとも第一ポランチ的に大人しく(笑)プレーしている時も多いので、同レベルの比較対象では、実は無い。
そこらへんが常に同レベルで、つまり俊輔と遠藤がもっとマルチロール的に機能しているようでないと、本来の岡田”接近””塊(かたまり)”サッカーとしては、物足りないはずなわけですけど。

ただ正直言って、オシムとの比較は単に”匂った”から匂ったと言っているだけで(笑)、そんなに意味は無いですね。これからそちらに回帰したりは、全然しないでしょう。土台が違い過ぎて無理ですし。
オシムの場合は、何よりも徹底的に大きくワイドな展開が、その為のある種過酷なランの道筋が、まずビシッと明確に引かれている。その上を選手は走る。・・・・走ら”なくて”はいけないというか。走ら”される”というか。
あえてこういう言い方をするのは、フィンケのものもまたオシムのとは違うと感じるからで、同じく”運動量を要求するパスサッカー”でも。単純に一つ一つの”ラン”の距離が短いというのがまず一つ。勿論基本となる展開も小さい。小さい展開の組み合わせで、全体も構成するというか。オシムは広げて、狭める。入りが全然違う。

”クラシック”(オシム)と”ジャズ”(フィンケ)とも言える。ピクシーは”ポップス”かな(笑)。よりちんまりすっきりしてる。
そして勿論、”ジャズ”と言えば岡田ジャパンなわけですが、実際フィンケは岡田の方により近い、または少なくとも、岡田とオシムの中間にいる存在。

で、”走り”の話に戻すと、オシムがある程度”ここからここまでこう走る”というのが決まってるのに対して、フィンケは”こういう感じでパスを回す為には、それにつれてこういう風に走る/運動する必要が生じる”という、そういうタイプの「運動」量。「密集」の話とも似てますが、結果的に発生する必要十分なものという、そういう感じ。
だからオシムの選手がある意味陸上選手ないしは疲れを知らない前提のサイボーグ的選手(関連)であることが要求されるのに対して、フィンケのはそれよりはマイルドで、無意識的にもやや現実妥協的。概ねいる選手の可能な範囲で収まるというか、みんなでもう少しだけ頑張るというか。だからレッズも、最低限の選手の入れ替えで、割りとすぐにやれたというところがあるかと。

岡田は勿論、更に”小さい”動きを基本としたサッカー。その繰り返しと回転数アップの為に、「合計」として、運動量が要求される。運動しなければ威力は落ちるけれど、形自体がいきなり崩れるわけではない。あくまで小さい方から考える、出発点が違うので、選手選択が似て来てもオシムにはならない。
・・・・はずですがこれ以上”憲剛シフト”性が高まるとどうなるのか。オシムにはならないまでも、一般性の海に溺れてしまう可能性はあるかも。頑張れ、「接近」。(笑)

まとめると、走ら”される”オシムと、走る”ことになる”フィンケと、走り”回る”岡田。
戯画的には、こういう感じ。岡田は今後、どうなるか分かりませんけど。


で、岡田とフィンケの比較としては、もう一つ注目していたものとしてその守備の仕方、「ファーストプレスの後の”動き直し”という大きな共通性があったわけなんですが、相手の問題もあってこのキリン杯では、さほど大きな焦点になっていなかったのが少し残念。岡田のは”命綱”、フィンケのも”生命線”ではあるんだけど、それ以上に対戦相手を圧殺する”必殺技”にもなっていて、その違いが恐らくはそれ以前のプレスをかけたりショートパスを回そうとしている段階でのポジショニングの整理の良さにあって、そこらへんを改めて見てみたかったんですが、あんまりよく分からなかったです。
ただどうも、”憲剛シフト”採用でプレス時の集合の良さが・決死の(笑)集中力が少しボケてるようにも感じて、だとするとこれは問題というか、命綱が解けてしまう可能性もあるので、要注目だと思いますけどね。

最初単純ながら異様に感じた岡田のそれも、フィンケのを見るとある程度普遍的な方法論たり得るのが分かりましたし、実は”小兵パスサッカー”(という意味では共通している)のバルサの特に今季の強さの秘訣の一つにも、よく見るとなっているように思えるので、要は今ショートパスサッカーをやるなら避けられない方法なんでしょうから、せっかく掴みかけているものを手放しちゃまずいよなと。
単純に考えると、”田中達也”が抜けた(それは単に負傷欠場というだけではなくて、そのポジションに”憲剛”という別タイプが入ったという意味で)分を誰かが補う、具体的にはやはり左MF(orFW)の選手がと、そういう必要があるのかな。そうするとやはり、出てくる答えはどうしても「山田直輝」になりそうですが。あるいは岡崎のトップ「出世」で、玉田あたりが回って来るか。個人的には橋本あたりも、候補に入れて欲しいですけどね。去年末ガンバで、既に似たようなことをやってますし。


まあ正直、安定はしますね、憲剛が入ると。
その「安定」が必要なのか?有効なのか?、「世界を驚かす」為にというのが、そもそもの出発点だったはずですけど。
まあ別に一貫性だの言行一致だのを、あえて評論家でもない監督に求める気は無いですけど。勝てりゃあいいわけで(笑)。文脈は常に変化するものですし。

これで上手く行くなら、”俺流”宣言に次ぐ任期中二度目の自己改革で、まあしぶといなと(笑)。理論家でない、「サッカーオタク」でない、強味だなと。常に現実から、あるいは自分の直感的観察から、サッカーと取り組んで行く。
いや、正直そのことは、真面目に称賛に値するというか、ほとんどの若手の”サッカー通の”日本人監督連中にはない、良さだと思いますよ。ウチの監督もねえ、”薄い”よねえ、一つ一つが。(独り言)

それゆえの雑さがあるということも、何度も言っては来ましたが、一方で例えば今大会で見せた「低くて速いクロスにニアで合わせる」というあれ、やらせていきなりあそこまで出来るのって、凄いと思いませんか?不思議というか。
前の「ペナ角からの並行クロス」とか、同じく「ペナを迂回するような円環的パス回し」とかもそうですが、アイデアのピンポイントさとその実行力は、なんなんだという。こんなたまに集合して(笑)。逆に他の監督は、普段何やってんだという。

案外試合間隔が開いて、じっくり考える期間があるメリットが、練習時間の少なさのデメリットを上回ってるところがあるのかなと、思わないでもないですが。試合が追いかけて来るクラブの監督は、真面目な人ほど目先の対応に追われて、下手すると全部中途半端になるし。
意外と「代表監督」にやれることは、まだまだあるのかなあと、思い直している今日この頃です。


・・・・ええっと、そう言えば言ってなかったのでゴリラ本田の”成長”について言うと。
まあ「本性」を現したなという。
”個人”プレイヤーとしての。あえて言いますが、”サッカーセンスの無い”サッカー選手としての。本人も周りも、勘違いしていたわけですよ。なまじ時代の潮流に乗って、ユーティリティっぽいデビューの仕方をしてしまって。

根っからのスペシャリストで、全然モダンじゃないんですよこの人は。身体能力があるので、結果としてある程度の融通性は実現出来ますが。
「キック馬鹿一代」とか言ってましたが(笑)、別な連想としては、(左打ちの)”スラッガー”ですね、野球の。ライトかファーストか、ポジションは知りませんが。(笑)
サッカー的”レフティー”の繊細さとか、空間感覚とか、ほとんど関係無い。「元祖」小倉の場合は、そうした繊細さに更に強烈な左足が付いていてそれで「モンスター」だったわけですけど、順番が最初から違う。なまじ”オランダ”(2部)に行ってしまったので、しつこくその連想は、今後も残ると思いますが。

まあ逆に貴重な選手ですから、せいぜい大事にすべきではありますけど。
ニホンザルの中にゴリラが一匹。(笑)
褒めてんですよ。(笑)


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