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東京V-湘南(’09)
2009年06月25日 (木) | 編集 |
最初のリードを守り切れていたら、”完勝”と言ってよかったんですけどね。

J2第23節 東京V ○2-1● 湘南(国立)

この日のチームは・・・・75点。(笑)


「試合が」じゃなくて「チーム作り」という意味でね。>75点
”70点監督”に5点がプラスされたわけは、前の試合よりも”良く”なっていたから。・・・・つまり今までのいくつかの”良い”状態は、常に、後になってみるとその最初がピークで後は落ちて行く一方だったから。代表的には「守備的4-2-2-2」ヴァージョンの横浜FC戦、あるいはそもそもほとんど良い評判の無い”4-3-3”で言っても、これが「ベース」ならまあまあかと思った開幕徳島戦が、結果的には一番の安定度だったように思えるという。(少なくとも守備面では)

この日の「上昇」分も、基本的には”2試合目でこなれた”という以上のものでは特に無いと思います。
でも確実に、前の試合の良かった部分(鬼キープの安定感)を一つも損なわずに、そこにより流動性や柔軟性が、加わってはいた。服部のチーム掌握も更に進んだ・・・・のは、「現象」というより「原因」か?
それが可能になったのは、一言で言えば、その”鬼キープ”そのものの、力だと思います。つまりレアンドロと河野の2列目のキープ力が、少なくとも合わせれば、この前言った”大連勝をも可能にする絶対的な拠り所”に、なる資格を持っているかも知れない。J1で通用するかとかは、とりあえず置いておいて。とにかく2試合続けて同じ物の同じレベルでの再現を、可能にしていた。更に重要かも知れないのは、余り良くなかった試合の入りを、耐えて誤魔化して、チームの落ち着きの回復を待つ時間稼ぎに、なってくれていたことか。それこそが正に僕が言った、「資格」だったわけですが。

その場合に認めなくてはいけないだろうと思うのは、恐らくは”2人まとめて”の部分が、かなり重要なんだろうなということ。
つまり(コンディションに不安のある)「2人をリレー的に使って”キープ所”を必ず一つ確保する」という意見がネット上では前々からありましたが、持たないのは分かっていても一遍に使う、好調の滝澤を強引に外してまでもという、「チーム作り」の流れからは多少疑問のある前節での高木監督の決断が、理由はどうあれ結果的には正しかったのかなと。”やり過ぎ”くらいじゃないと、”絶対”にはならないという。少なくとも当面は。


ディテールで言えば、やはりレアンドロの”左”への地味なチェンジが、”ゲームメイク”という観点からは、期待以上にしっくり来ている感じか。逆足サイド(プレー)で想定されるボールの持ち方の”深み”が、持ち前の”遅さ”の正当化にかなり良いというか。(笑)
もう一つはこれは去年も見られたことですが、これも持ち味(?)の”フラフラ”の範囲が、左だと割りと限定されるというか、周囲が反応可能な範囲に収まるというか。

その場合次に問題になるのが河野のプレーで、こちらも逆足サイドではありますし、基本的にはレアンドロと役割は同じだとは思いますが、レアンドロのゲーム” メイク”の安定性と、比べた上での”ドリブラー”色の強さから、キープ/落ち着かせプレーをメインとしつつも、よりゲーム”ブレイク”的な、動かす方のプレーを、もっとやって行かなくていけないだろうと。例え一拍遅れる逆足とは言え。 
都並さんなんかはそこらへん、「もっと左に流れて突破するようなプレーを」と言っていましたが、そしてそれは開幕から僕自身が言っていたことでもあるわけですが(笑)、ここはむしろ、右に固定したままで、あえてもっと突破のプレーをやって欲しい。余りポジションそのものを変えると、特にレアンドロの変な虫を起こしてしまいそうですし。(笑)

後はまあ、2人を同時に頭から使ってしまった場合のベンチメンバーの変化力が問題で、ここらへんは”5人枠”の問題が絡んで来て監督には気の毒なところではあるんですが。ここまで支えて来てくれた滝澤と河村を、いきなりベンチからも外すのは忍びないというのも分かるは分かりますし。
でも永里は欲しかった、この試合でも。勝ったからいいようなものの。いっそあれかなあ、河村の”右サイドバック”や”センターバック”を少し真面目に調整してもらって、今だったら祥平が担っている”守備のユーティリティ”役を、河村にあてがうとか。厳しいか(笑)。ていうかまあ、そこまでして使うほどのことは。
どちらかと言えば滝澤の役目を河村に代替させる方が現実的かも知れませんが(”左足”なら那須川がいますし)、しかし河村以上に、外される前の滝澤のプレー内容は良かったわけでね。ううむ。

それにしても服部のプレーの説得力よ。せっかく河村のプレーで手を打つ形で、チームを見る習慣を付けて来ていたのに(笑)。技術とか何とか言うよりも、やはりリーダーシップとヴィジョンがね。
将来像的にはある意味今回の決断は、”禁断の味”を覚えさせてしまったようなところがあって、つまり仮にこれで昇格出来たとしたら、服部の年齢を考えればこのポジションの補強は必須、多分それなりのレベルの外国人を連れて来ないと、チームのレベルを確保出来ないということになるでしょう。要するに”個人頼み”の色彩が、密かに強まってしまったということ。河村で何とかするなら、そうはならなかったはずですが。


まあ回り回って、それを言うのも今更というくらいに、明確に”個人頼み”のチームではありますよね、今の「いい状態」は。4-3-3か4-4-2かという以上に、当初の高木構想、あるは高木監督に期待されたものとは、かなり違う方向に踏み出して行ってしまって、しかも戻ることは叶わない。そもそもそのレベルの監督だというのはもう明らかですし。だから”75点”なわけですけど。(笑)
明らかに目先の勝利(昇格)こそ大事な年ですし、別に野暮な批判をする気は無いですけどね。もうちょっと出来るのかなとは思ってましたが、格別具体的な期待が僕個人としてあったわけでもないですし。

それに関して一般論以上に見るべきなのは、繰り返しになりますがやはり「レアンドロ河野ダブル」の”やり過ぎ”が、思わぬ新しい視野を開いたということと、後は・・・・大黒。
つまりいわゆる「中盤」に露骨な比重を置い(てしまっ)たサッカーの場合、必然的に「前線」の「決定力」が、役割分担的には要求されて、それに耐えられないから日本代表は色々するわけですし(笑)、Jリーグはブラジル人FW次第みたいなリーグにもなるわけですが。しかしウチには大黒がいる。ならば逆算して中盤サッカーも、別に非合理ではないという。

それ以外にも林や柴崎という新戦力の想定以上の台頭という事実があって、それを活かすという方向で、大きくは”個人頼み”色は強くなって行ったわけですけどね。

・・・・ちなみに「レアンドロ河野ダブル」そのものは、僕自身の初期構想にもあったわけですが、あの場合は左右が逆で、”キープ役”はどちらかと言うとレアンドロ専任、河野は”ブレイク”がメインというそういう構想なので、今のとはちょっと違います。
よく見ると(笑)右藤田左那須川のサイドバックまで”的中”していますが、那須川はともかく藤田については、むしろ長友的肉体派のイメージ、アップ&ダウンのダイナミズム期待だったので、良い方悪い方両方に、期待は外れています。(笑)

しかしあれだなあ、今回の躊躇無い起用を見ていると、そもそも再契約時点で、服部はボランチとしてイメージされてたのかなという、気もしますね。
正直”左サイドバック服部”との再契約には、えらい後ろ向きだなあと余りいい感情を持っていなかったので(だから未知数でも”那須川”だった)、ならばありかなと、今更納得。

実は’07年の加入時点で僕の気持ちはそうで、今更じい様をサイドバックでフルに使うなんて、想定外でした。(ボランチとして)”服部に負けるな金澤慎”などと檄を飛ばしていたのが、今となっては懐かしいですが。(ソース見つからず)


この先もそんなに細かいところが良くなるという期待は無いんですが、鬼キープの絶対性を拠り所に、大黒を筆頭とする個力を上手く活かして、何とか勝ちまくって奇跡に繋げて欲しいもの。”勝負は第3クール”と、一応は言っても笑われない状態には、なって来てるのかな。
ただしいつも”2人”が揃うとは限らないので、”2人”時のイメージを拠り所に、”1人”+でほぼ同レベルのことが出来るようには、ならなくてはいけないと思いますが。

むしろ滝澤が服部役を出来るようになったりしないかなあとか、いかんいかん、そんな夢見てる場合では。”特別”は”特別”だし。そこを見誤ると計算が。
那須川が安定してくれば(まだしてはいませんけど(笑))、SBの攻撃力の部分はそちらに任して、藤田というのも一応は候補ですけどね。なんか違うような気も、するんですけど、まだ”ボランチ”としては正体不明。

とりあえず誰も再度の故障を発生しないように、祈っておきましょう。


しかし柴崎のミドルは、生理的に気持ちのいいレベルに到達して来ましたね。
遠藤といい勝負。タイプ的なライバルは、長谷部でしょうけど。(笑)


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