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東京V-徳島(’09)
2009年07月12日 (日) | 編集 |
真っ向完勝。

J2第27節 東京V ○4-0● 徳島(国立)

ほぼ、何もさせなかったですね。逆に敵に退場者が出たのが、残念なような試合。


とりあえず平本最高!
外しても入れても、満場大爆笑。(笑)
こういう愛され方が、あったか。
得点の瞬間の自分の立ち上がり方の勢いに、自分で笑ってしまいました。

本人も言っているように、あの場面は確かに、取るぞ取るぞというか、早く取らないと取らないとーという、切迫した決め打ち感がありましたね。迷いも不安も、感じる余裕が無かったというか。それが敵の抵抗を、一歩一歩の速さではっきり上回っていたというか。
ある意味ああいう感じをコンスタントに出せる、先手先手の”自己中心的”な判断で敵を無化できる、あたかもいないかのように振る舞えるのが、”ストライカー”なんでしょうけど。所詮「受け身」の側は遅れますからね、究極には。

ま、人のいい平本には無理でしょうけど(笑)。今回は”乗り遅れる”「寂しさ」が、束の間のがむしゃらさを呼んだというか。
失敗プレーの後の守備に入る早さは大変結構なんですけど、それが自分の失敗を折り込み済みゆえに見えてしまうのが、悲しいところ(笑)。まあ「師匠」という位置づけが定まって良かった。基本的にはプレー内容はこれでいいですね。後は自信と安心で、多少は成功率と積極性が上がってくれれば。


試合は本当に完璧に近いもので。
コンディションが心配された「過酷」3連戦の最後でしたが、精神的充実感の持続性の方が遥かに上回っている感じで、序盤から出足の良さ、反応の良さは、目を見張るものがありました。
前者について更に言うと、激しくプレスには行っているんですが、それは必ずしも”言われて”やっているものでも(実は)”組織的な”ものでもないし、とにかく義務的ではなくてやりたくてやってる、内発的なモチベーションで各自が自然にやっている感じが印象的でした。その”内発”性を言葉にしてみると

 「無駄な抵抗はよせ。どうせ攻めるのは俺らだ」
 「いいからさっさとボールをよこせ。こちとらやることがあんだよ、サッカーやんなきゃいけないんだよ」
 「だーかーらー、客が見に来てんのは俺らがボール回すとこなの。君らじゃないの」
 「いや、意味分かんないから。何でそれ君らが持ってるのか」


と、まあどれでも好きなの選んでもらって結構ですが(笑)、それくらいの変な勢いがありました。
”ポゼッション(possesion)”=”所有””占有””取りつかれた状態”という原義を、思い出させるようなというか。(笑)
・・・・そうか、”沈着””自制”というニュアンスもあるのか。それいただこう。ボール持ったら深山の湖面のように落ち着くよ、ウチら。ガーガー言ってる内は遊んでやんないよ?無視だよ?無視。
すいません、調子に乗ってます。(笑)


全体としては、ここんところやっていることをより完璧にやってるだけで特に言うことも無いので個別の話をすると、まずこの日も河野は、河野の右サイドは、機能し切ったとは言えない感じでした。
取られはしないし、河野なりにキープしたりパスしたり、たまには突破を試みたりそれなりに色々やってはいるんですが、いずれも何か、大勢に影響が無い感じで、役割を見出してるとは言い難く。
ただ・・・・逆に要はやることが無くて(笑)、それで河野と柴崎という、ポテンシャル代表級の2人が結果ボールロストしないことに重点を置いたプレーをするもんだから、ほんとにロストしないんですね(笑)、する気がしないというか。河野がなんやかややった挙句詰まって、それでボール戻す先が柴崎で、しかもその時点で河野に2,3人マークは行ってるもんだからたいがい柴崎はどフリーで。安心なことこの上無い。(笑)
心配になるのはむしろ、藤田がたまにサイドバックの義務として、下手に突破→クロスなんてプレーを試みた時(笑)。そういうまともな1対1はほぽ勝てませんからね、この人は。逆に囲まれたり混戦とかは、しぶといんですけど。展開が読めないどさくさクロスの方が、精度も頼りになったりする。(「形」じゃなくて「判断」でプレーしてるから)

84分の選手交代が河野と柴崎同時だったのは、高木監督もこの2人を”セット”として考えてるようで、おかしかったですけど。
まあ多分、河野はまだコンディションを心配される状態で(だから前節も)、柴崎は柴崎でなかなか休養番が回って来なかったのをここでという、そういうことなんじゃないかなとも思いますが。

一方の左サイドは、レアンドロが作る、と、同時に、那須川が壊すので(笑)、いずれにしても何かしらは起きる。
いやあ、那須川はねえ・・・・です、一言で言って(笑)。逆にいい度胸だとも思いますけど。つまり状況に関わらず、毎度間際まで、ほとんど何も考えていないように見えるので。ボール持ってから考える、しかも最終決断の瞬間まで、何となくモゾモゾ考えて結局エイみたいなそういうプレー。下手にいいクロッサーなだけに、ヴィジョン(あればですが)を共有しづらくて、大黒さんなんかもいい迷惑(笑)。今か?今度か?そろそろか?まだか?やっと来た、ズドン、ああ外れた。どうせならもうちょっと早く出してくれ、それならボールスピード自体はもっとゆっくりでもいしいし。間際になって慌ててあんな速いボール送られても。死んでしまうぞ。
・・・・という場面が、実際終盤に一つあったと思いますが。
守備面での危なっかしさも、一つには不用心に何となく距離を詰めさせてしまうのが、大きいかと。とにかく、万事雑。

逆に思うのは、さぞかし子供の頃は「上手」かったんだろうなと。神童か何かだったんだろうなと。だからそんなんで、やって来れてしまった。
実際今も上手いは上手いんですよね。才気は明らかというか。基本のまずさが、帳消しにしている部分も否めないですが。これからどのように「成長」して行くのか、今いちよく分かりません。もうユース年代の選手じゃないしなあ。
まあブラジル的な異次元の”ラテラル”になる、そういう臭いは無くは無いですけど。良く言えば。(笑)


で、話戻して少し真面目に(那須川はネタ系確定か)、河野はどうしたらいいかですけど。
やっぱりこう、右からそのまま縦に抜けて行くイメージは、河野自身にも無いようですね。技術的手段がというか。それこそ前にちらっとやった、”一回転”でも加えない限り。単純なスピードがそれほどあるわけでもないですし。
そうではなくて、ゴールに向けて内側に斜めに切り込んで行くイメージですかねえ、確立可能なプレーとしては。通常時は右に開いて、攻略にかかる時はトップ下に近いようなイメージに寄って行く。レアンドロはほとんど、その場所は使わないですし。

実際「ゴールへの意識は高く持とうとしている」「しかしシュートには自信が無い」らしい(笑)河野が、代わりに自らの体をなるべく近くまで運んで行くプレーとして、何回か実現しかかってはいますが。
で、それはそれでいいんですけど、でももっと単純にシュートの意識を、河野は持つべきだと思いますね。”パス”の判断が早過ぎる。・・・・ていうかまあ、選択肢がたいてい一つしか無いんですよね。ほとんどはパスですが。シュートとパスの選択でパス、でも、ドリブルとパスの選択でパス、ですらもない。ドリブルする時も、その時はそれしか無くて、しかも上で言ったように”成功”の具体的見込みのほとんど無い、時間稼ぎ専用のようなのも多い。

高木監督からは「人を使うプレーを覚えるように」と言われているらしくそのせいもあるんでしょうが、それについて多少気の毒なのは一番候補の”サイドバック”藤田が、余り使われるのに向いていない選手だということ。2人の相性そのものは悪くないんですけど、揃ってタイプ的に中途半端で、なんか僻地でニチャニチャやってるだけで、あんまり発展性が無い。
今のところはやはり、中央、よりゴールに近いところでの、”ヨミウリ”的コンビネーションへの参加の方が、河野のプレー的には有望でしょうね。まだたまになので、「お客さん」的な雰囲気もありますけど。(笑)
真面目に石川直的な方向でのプレイク目指した方がいいのかも知れないですね、少なくともこのチームでは。外を見せ球に勝負は中、みたいな。シュートが上手いかどうかはともかく、飛び込みのセンスそのものは、過去のいくつかのプレーからはあるような気がしますし。

でも本当は、もっと単純に右を切り開いて使うプレーは欲しいですよね、チーム構成として。
完成しかかっているチームのラストピースというか。平本だって、右からの突破は本職ではないし。
ただしその為に何か動かすというよりも、努力目標という感じですけど。現状キープの方が、遥かに優先。


その為にも一つ、ベンチ枠の埋め方使い方というのが、鍵になって来るかも知れないわけですが。
この連戦中の「義成・祥平・河村・滝澤・飯尾」というやや守備に傾斜したお決まりの5人は、疲労を考慮してのセーフティ優先なのか、それとも実際に決定版なのか。
攻撃については交代で変化を起こすというよりも、スタメンの能力を信頼して後はフォローと逃げ切りで十分と、そういう計算でもおかしくはない、そういう現状ではありますけど。

特に飯尾が全く”FW”として使われる気配が無いのが、この「5人」の”守備的”という印象を強くしているわけですけど、それについてはこの日の最後の交代、既に飯尾が「右MF」として入っているところからの平本out滝澤inで、どうすんだろうと思ったら滝澤はそのまま左でトップに上がったのはレアンドロでした。
レアンドロ・大黒の並びは、ドキドキ感では正直平本がいる時より上でしたけど(笑)、それはともかく、まあ確かにこういう”変化”もあり得るかと。それなら今度は、”河野トップ”とかも、試してもらいたいですが。


最後に、久しぶりでしたがまだ明るい時間帯の国立は、かなり気持ちが良かったです。
そういう時は、屋根が無い方がいいわあ。
暗くなってからなら、ここ数年でも何回かは行ってるんですけど。
しかし正直あれだなあ。味スタ良くないなあ。テレビと大して変わらないですもんね、”臨場感”とか。
改めて思いました。トラック丸見えでも、国立の方がいい。
客席の高さかなあ、やっぱり。あんまり低過ぎるのも(日立台とか)、僕は好きじゃないんですけど。

徳島はちょっと、普通過ぎましたかね。
序盤こそカウンターはよくやっていて、その時はファビオの高さもそれなりに脅威だったんですけど、それも別に狙いじゃなかったようだし。単に出足負けしていただけで。
こういう”正統派”のチームの場合は、どのレベルに最適化するかが問題になるんですよね。残念ながら今のウチのレベルが、想定以(いや、もう、自慢話は(笑))
この日は審判が平本のドリブルに、好意的過ぎた気がしますし。


帰り道はさすがに気持ちが良くて、”仲間どうしで祝杯を挙げ”たくなる気持ちは十分に理解出来ましたが(笑)、僕の場合は当面誰にも邪魔されずに、その日の印象を黙々と発酵させたいタイプ。
出来上がった発酵”製品”は、提供しますけど。(笑)

さて(仙台の相手の)富山の応援でもするか。


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