ヴェルディ等サッカー、漫画、アイドル 他
栃木-東京V(’09)
2009年07月20日 (月) | 編集 |
楽するのも楽じゃない。

J2第28節 東京 ○3-0● 栃木SC(栃木グリーンスタジアム)

ちょっと引っ掛かりの残る、楽勝。(やっぱ楽なんじゃん(笑))


”連勝中の1つ”のイメージで見ると、得意のパターンの快勝のように見えますが、”1試合”として見ると敵の出来の悪さに助けられた、単なるどさくさの試合のようにも見えます。
ただ前回対戦時の苦戦を思い返せば、それ自体少なくとも一部は、こちらのチーム状態の向上が与えるプレッシャーによると、考えることは出来るでしょうが。
つまりヴェルディの最近の試合ぶりを見れば、ただ闇雲にプレッシャーをかけに行くには躊躇う部分が出て来るはずなので、それが栃木から前回の時のようなある種無心な結束力と集中力を奪い、結果選手の名前通りの差が、そのまま出ることになってしまったと。・・・・まあ栃木自体がその後なまじ積み重ねたJ2での”キャリア”が、無心になり切れない色々と窺い知れないチーム内的状況を、生み出したりもしていたんでしょうけどね。

大黒は・・・・。だってこの前もいたし。
実はチーム内での位置は、当時とほとんど変わりないし。

とにかく形だけなぞっているようなどこか虚ろなプレッシングサッカーと、反応のバラバラな攻撃しかして来ない栃木に対して、楽に攻めて楽に守って、予定通りの勝利と、総体としては言えると思います。
ただポンポンと点を取って注文通りの逃げ切りスタイルにはめ込んだはずが、思うようにはボールキープが安定せず、強行スケジュールの中での直近順位の相手との激戦が予想された前節徳島戦に比べて、遥かにイージーにチャンスを作らせる、結構危ない試合に。
まあ比較の問題ではありますが。甲府戦の前に、”栄光の”(徳島戦の)イメージから少し距離を取って、頭を冷ます意味では良かったかも。


ただどんなスタイルにも(特に心理的な)波や耐用年限みたいなものはあって、上手くいっているいつものスタイルの”いつも”の部分に、どうしても悪い意味での慣れや緊張感の減衰みたいなものは起こり得て、それが同じことをやっているつもりでも知らない内に、”上手くい”かせる為に必要な要素や基礎の取りこぼしをもたらすと、そういうことはある。少しの粘りや、判断のオープン性や、そして勿論、必要な分の運動量など。

この試合は特に、どうも暑さというか不快指数が半端無かったようなので、”楽”したり”流す”ことを意識した途端に、余りにも一目散に店仕舞(笑)をし過ぎて、殿軍(しんがり)も見張りも置かずに敵に背を向けたような、味方との連絡もサボり気味になってしまったような、そういうところはあったかも。
楽しようとし出すとキリが無いというか、緊張感のある戦いの中なら抑え込めるレベルの”しんどさ”を、やけに意識することになってしまったというか。栃木の反攻がもう少し本気度が高かったら、どうだったか。あるいは”名前”がより互角に近ければ、個力の平均が。

以後の戦いいかんによっては、結果論的に忘れてもいいような程度の「引っ掛かり」ですけどね。
どのみちチームの”ノーマル”を余り狭く取ってしまうと、後々きつくなりますし。前にも言ったように、”大きく”勝つには、ある程度の「誤差」や「まぎれ」を飲み込んで動じない体制を、チームとして構築すべきなわけで。
ただここのところいい目ばかり見て来て(笑)、そろそろリズム的に下がる可能性も、無視出来ないので。それならそれで、逆に甲府との小”決戦”をいい目標に、立て直すなり新たなサイクルに入るなり、あるいは単に1試合として集中するか。

乗り切れば後はどうにでもというか、後のことは後というか。(笑)
ああ、しかし、出来ればちゃんと、1週明けて週末にやりたかった。
”観客動員”という意味でも。


柴崎の累積欠場は、痛いというのと同時に、実際のところどの程度の影響力があるのか、見ものだというのと。
シーズン序盤の単に”チャンスメーカー”ではなく、最近の押しも押されぬ”ボランチ”としての柴崎のそれの。
正直よく分からないところもあります。
今季従来の起用と役割の少し変化することになる河村が、”穴埋め”という以上の新境地を開いたりすることも、期待しつつ。”繋ぎ”と”縦パス”という個別の特徴自体は、一応柴崎と同じなわけですが。大黒との関係性の良さも含めて。ただちょっと動きの質がね、どうなるか。

結局服部は休ませられなかったか。
それも含めて、河村に試合慣れさせるのが必要だったのは確かとしても、河村自身も累積3枚だったわけで、結果が悪ければ意外と悪手になり得た交代だったような気もしますが。仮に柴崎が退場しても、多分この試合への影響はそれほどでも無かったですし。代える対象(柴崎か服部か)か、代える駒か(河村か菅原か)。まあ最終的に菅原も出て来て、しかも河村がCBに入ったりしているので、なんか全然次元の違う話になってしまいましたが。

ここぞとばかりに苦言呈しまくりの大黒さん。(笑)
勝ち試合だからあえてという配慮があるのは明らかですが、それにしてもやはり、ボールの出て来る遅さに慢性的にいらいらしてるのは、ほんとのことでしょうね。俺の動き”直し”にあんまり慣れるなと(笑)。しんどくないわけじゃあ、ないんだぞと、一発(or浅い順目)の方がタイミング的に色々と余裕があるのも、間違い無いですし。

ただそうやって大黒のタイミングに余りに合わせて行くと、やっぱりちょっとチーム全体のリズム/今の良い均衡が崩れる感じもしなくはないので、多少欲求不満気味でも(笑)基本的には今くらいのバランスで、ただ本当のチャンスの時には、ちゃんと出してあげるという、そういう感じか。
”スタイル”というよりは、むしろ個々のプレーの”クオリティ”の追求の問題としてね。通りそうなパスは、掴めそうなチャンスはきっちりものにするんだよという、そういうこと。


それにしても那須川は、フリーじゃないとボールが上がって来ないですね。
あとレアンドロの”ボランチ”ぶりも、この試合は磨き(?)がかかっていました。(笑)
おかげでそれに対応し切れない河野が、木偶の坊に。まあ自由があっても使い切れない、河野自身のあの位置でのプレーのレパートリー自体が、根本の問題なんですが。逆に”キープ”サッカー以外だと、あんまり存在価値が無いような感じになってしまっている。あるいはよほど余裕のある試合状況での、細工/攻撃参加。まあチームの伸びしろと、一応は言っておきますけど。

さて水曜日。
甲府のスピード対ヴェルディの懐(?)。いざ勝負。


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コメント
この記事へのコメント
おひさしぶりです。
アトさんあいかわらず切れ味するどくらっしゃって。
昨日の甲府戦。
やっぱ柴崎いないのはでかかったみたいですよ(みたい…って自分試合見れて無いんで・汗)。
服部もパス出せるけど、やっぱ柴崎みたいに前にどんどん行けないからね。前線で一樹が孤立したみたいです。

話しかわって。
去年の年末のサポーターがランドに集まったとき、自分も行ったんですけど、アトさんらしき人見かけて声かけたんだけど…それ以上話せませんでした(汗)あれ、アトさんだったのかなって。
ここ数年お話してませんね。
って書くとさらにうざがられそうなので、撤収ー。
2009/07/23(Thu) 16:51 | URL  | ヴェ #JalddpaA[ 編集]
はい、うざいです。というかなぜ今頃そんな話を。
ともかく、アトさんは正直者の目にしか見えないはずなので、それは別人でしょう。
2009/07/23(Thu) 20:26 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
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