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今更ですがレアンドロ
2010年01月17日 (日) | 編集 |
公式に出たので、一応惜別の辞を。

レアンドロ選手移籍のお知らせ(1/16)

この度、レアンドロ選手が、ブラジルのグレミオ(Grêmio de Futebol Porto Alegrense)に移籍することが決定しましたので、お知らせします。
レンアンドロ選手のプロフィールは下記をご参照ください。

レアンドロ[LEANDORO Lessa Azevedo] 選手 FW
生年月日:1980年8月13日(29歳)
出身地:ブラジル
身長/体重:173cm/70kg
経歴:
ボタフォゴ(ブラジル)→コリンチャンス(ブラジル)→ロコモティフ・モスクワ(ロシア)→ゴイアス(ブラジル)→フルミネンセ(ブラジル)→サンパウロ(ブラジル)→東京ヴェルディ


ふーん、ロコモティフ・モスクワとか行ってたんだ。似合わねえ。(笑)

一言で言うと、"ブラジル"の、"ブラジルサッカー"の奥深さ、摩訶不思議さ(笑)を、改めて感じさせてくれた選手ですかね。
仕上がってみれば、ああ、てなもんなんですけど、仕上がるいつもほとんど直前まで、そういう仕上がりになることが予感出来ない。"過程"が見えない。
本人そんなに複雑なことを考えてるわけでも、言ってるつもりもないんでしょうけどね。自然にやってるだけで。"つもり"がないから、それ以上の説明もない。だから分からない。ブラジル人の言うことしたいことは、分からない。(笑)

比べればアルゼンチン人なんて、凄いことは凄いけど、"分からない"ことはあんまりない。多分そんなに日本人と、思考形式も語法も変わらないんじゃないかと思います。「説明」に対する感覚も。国民構成と文化内の、「白人」度の高さゆえか。
ヨーロッパサッカーばっかり見てJリーグを見ない「損失」があるとすれば、単に愛国愛郷的理由だけでなく、そのブラジル度の高さ、ブラジル人と正面対決しながら作って行く作って来たサッカー/リーグのそれに対する、その過程に対する洞察や理解の経験と、縁薄く過ごしてしまうことかなと。せっかく自分も、日本人なのに。手近にあるのに。

ヨーロッパにも勿論ブラジル人は沢山いますけど、立場が違う、基本的な。
ほとんど一方的に、「合わせる」立場だから、ブラジル人が。
あるいは既にユニバーサルにアジャスト・成熟した段階のプラジル人しか、見る機会が余りないから。
文化的思考実験的経験としては、それほどディープなものにはなり難い。
・・・・「正面対決」はしていない、というか。

サッカーを理解し語る"言語"のある側面が、発達しないままでいる可能性が、高くなる。
だから語れないということはないんだけど、あるタイプのある深度の語り方に、限定されてしまうということはあるでしょう。


話戻してレアンドロ。

2008年。上手いのは、誰が見ても一目瞭然分かった。ただどう使えばいいのか、否どうしたいのか、どういう最終ヴィジョンを持っているのかが、恐ろしく分からなかった。・・・・なんでしょうね、性欲はあるし互いに魅力は感じてるのに、「セックス」についての具体的な知識があらかた欠如した状態?(笑)
何というもどかしさか。ねえねえ、ところでこの穴どう使えばいいの?(ゴホンゴホン)
欠点がある選手というのはいくらでもいるけど、「能力」が高いのは分かるのに「長所」の特定できない選手というのは、かなり珍しい。"シュートを打たない"というのすら、結果的に不都合なだけであって、本質的な欠点や足りないところと言い切っていいのか、自信が無かった。

2009年。まずはレアンドロ自身よりも、チーム構成上の論理的帰結として、レアンドロのパス「能力」が"パサー""ゲームメイカー"として役立つ、機能してくれることを、我々は願った。・・・・"祈った"というか。(笑)
3トップ~4-4-2初期の高木ヴェルディにおいて、それは概ね、半分くらいは叶ったんでしょうか。
決定的なパスの出し手としての存在感は、少なくとも2008年よりは高い水準で推移していた。
ただでは戦術的にチーム構成的に、安定したパーツになり得ていたか、"ゲームメイカー"の称号を与えるに足る、信頼感や予測可能性、心理的な安定の発信源になれていたかというとかなり疑問で、むしろいつ発動するかよく分からない、試合によってどういう動きをするのか当てに出来ない、不安定要因としての側面と相殺してナンボという、そういうレベルだったと思います。
・・・・そして前年のプレーぶりを基に考えれば、それ以上を求めること自体が無理があるとも。ここらへんまでだろうなと、当たり前に

ところが長めの故障離脱から復帰した河野との共同作業と、派生的な右から左への配置転換後のレアンドロの安定ぶりは・・・・。それまで見せていたあらゆる「能力」が、一斉に「長所」として機能し始めたレアンドロの姿は・・・・。
今度は逆に、前年の姿をイメージするのが難しくなるような(笑)、恐るべき"断絶"ぶりで。確かに同じ選手の、同じ技術なのに。出来上がってみれば、こんなにあからさまに役に立つのに。一つ一つは全く分からないことは無いのに、全体としてはさっぱり分からない(笑)。簡単なのに難しい。

それは何か、必要な言語かソフトに、思いがけない共通性の欠如があるからだろうと、思うわけですが。
その後の松田ヴェルディは、出来上がったレアンドロの機能性を、もう一回"こちら"側の言語にソフトに、変換し直して見せたチーム、チーム作りをしたんだと思いますが。言ってみればその時のレアンドロは、上で言った"ヨーロッパサッカーに適応後のブラジル人"みたいなものか。
ね、だから"あれ"だけ見ても分からないでしょ?松田ヴェルディだけ見ても。レアンドロとその存在が語った「謎」や「神秘」は。サッカーを見る経験としては、すっきりはしてるけど薄いという部分はどうしてもある。みっちり過程を見て来たヴェルサポのそれと比べて。
・・・・まあ"見た"からと言って「分かった」と言い切れないというのも、事実ですけど。(笑)


グレミオに行くのは結構なんですけどね、出来ればJ1のどっかそれなりの地位のチームにでも移籍して、そんでもってそのチームがレアンドロの使いこなしに四苦八苦する様を、ニヤニヤしながら見てみたかったという、そういう気持ちは無くはないですね。(笑)
そうちょうど、よせばいいのにフッキやエジムンドを取って行った、フロンタレッズを見ていた時のようにね。

ウチが伊達じゃないってことが分かったでしょ?
と、景気がいい感じではいおしまい。
またいつか会おう、レアンドロ。どっかブラジルのチームの主力選手として来日して(CWC?)、そうそう、こんなプレーだったとゲラゲラ笑いながら、あなたのプレーを手を叩いて見るような機会が、是非ともあって欲しいものです。


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コメント
この記事へのコメント
こんにちは。

以前シッカーダイジェストでお世話になりました。エントリーと関係ない内容で申し訳ありませんが、またブログを再開いたしました。

リンクを貼らせていただきましたので、よろしければまたよろしくお願いします。
2010/01/17(Sun) 23:02 | URL  | martha #-[ 編集]
今見たら、なんかほんとにひっそり、「あの時」の続きという感じですね。(笑)
またよろしくお願いします。
2010/01/18(Mon) 00:19 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
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