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本番その3 デンマーク戦
2010年06月25日 (金) | 編集 |
本田もそうだけど・・・・。"持ってる"のは、誰より岡田監督なのではという。(笑)

南アフリカW杯予選リーグ 日本代表 ○3-1● デンマーク代表(バフォケン)

二つ、入るかね。(笑)


本田の一本目は、入りそうだなとは思いました。
カメラの角度も含めて(笑)、本田が五輪予選で決めて初めて世界に名を売ったあのFKと、非常に似たロケーションに見えたので。ああ蹴れば、入んじゃねえの。あ、入った。入ったよ!!(笑)
キーパーのミスかどうかはともかく(オシムも言ってたなあ)、キックとしては完璧に狙い通りでしょうね。"駄目元"の距離という意味も含めて、多分一番蹴り易いタイプのキックなんじゃないですかね。

二本目は遠藤が蹴れば面白いけどなとは思いましたが、蹴るとはあんまり思ってなかった。
それにしても随分リラックスしたキックで、何かチーム状態の良さを窺わせる感じ。(早くから焦っていたデンマークと比べると特にね)
ここまで来ると、是非「コロコロ」も一本決めて帰りたいですけどね。(笑)

しかしまあ、故障者も(出場停止も)特にいないし、薄い選手層となけなしの武器と、限られた戦術が嘘みたいに効率良く組み合わさって成果を上げている、最高に近い展開の予選リーグでしたね。
戦術の切り替えも、ギリギリではあったけど結果的にはベストに近いタイミングだったかも。あんまり早いと飽きるし研究されるし、本番(&本番直前)なら、ほとんど何も考えずに集中出来るし。初戦一番ヌルいカメルーンで練習出来たのも良かったし。

さぞかし前世で功徳を積んだんでしょうね、岡田監督は(笑)。こんな乱暴な使い方してると、来世で苦労しそうですけど。(笑)
いや、ほんとね。例えばトルシエの時の鈴木隆行の"起死回生"ゴールとか、稲本が2ゴールしたのとかもびっくりはびっくりですけど、あれは本当にびっくりでほとんど予想しようの無いもので、それはそれで幸運には違いないわけですけど。
ただ今回起きていることは、"材料"としては一応事前にあったもので、その組み合わせで、全てが上手く行けば論理的にはあり得るんだけど逆にそんな上手く行ってたまるかよ馬鹿馬鹿しいというタイプのもので、運の良さ、"話の上手さ"としては、更に一つ次元が上に感じます。(笑)

トルシエのが"とかくこの世はままならぬ"という大人の教訓なら、今回のは"こうなったらいいのになあ"という厨房の妄想が実現しちゃったような、そんな感じ。うっそーんという。(笑)
何かいいことしたっけ、俺ら。トルシエの時は、これまでの努力へのご褒美だと、一応は了解したものでしたが。やっぱ前世の(以下略)


結局過去2戦と同じメンバーながら、立ち上がりはやけにフワフワバタバタして、マッチアップをいじって意図的に左サイド(日本の右)を重点的に攻めて来たデンマークに、何度か危ない場面を作られて。
何やってんだろ油断かな・・・・油断と言うか、カメルーンやオランダほと分かり易い圧迫感が無いので、集中に苦労してるのかなと思ってましたが、4-2-3-1だったんですね。どうりで、見慣れた感じ。見慣れた軽さというか。(笑)

後で振り返ってみればデンマークにもそんなに攻め手は無かったわけで、デンマークの決勝トーナメント進出への言わば渾身の策と、こちらの不安定な状態が一致してしまったかなりマズい時間帯だったわけですが、そこを無事に凌げたのが、まずは大きな勝因と。
まあでも実際、そんな怖くは無かったですけどね。"ズレてるなあ、早く修正せえよ"と思ってはいましたが、「デンマークが怖い」というのとは、ちょっと違う。何なら打ち合いやる?久しぶりに、サッカーやってみる?という。
実際にそんなに余裕がある状況ではないんでしょうが(笑)、まあ実績から来る自信というのは、恐ろしいもので。・・・・いや、試合前は怖かったですよ、僕も。自信があったわけではなかった。でも始まって何分間か肌(?)を合わせてみると、過去2戦の記憶をよりどころに、「ああ、別に怖くはない」ということが、ダイレクトに分かって来るので。(彼我の)等身大の力がというか。

「戦い方」としては・・・・。結局"ニュートラル"をやろうとしたということなんですかね、岡田監督としては。
"カメ"ではない。かといってはっきり"ハエ"でもない。それともこのメンバーなりの"ハエ"なのか、アンカー(阿部)つきのハエというか。すぐやめちゃったのでよく分からないですけど。
いずれにしても、かなり攻撃の方を意識したスタートで、メンバー変更は無くても'98ジャマイカ戦とは違う決断をしたと、そう結論付けていいんですかね。

・・・・アンカーで思い出しましたがまた少し昔話。
「3バックで臨んだ」というのが、まず一つ大きな特徴であった'98第一次岡田ジャパンでしたが、ただその前に一応、「ボランチの服部、または山口が中盤の底でプレーをすると同時に、DFラインに入り3バックを形成し、守備をするというシステム」、つまり4バックのまま守備に重心を置いたやり方というのも、トライしてはいるんですよね。それが当時の選手、特に新たに期待された服部の理解・遂行能力の限界で上手く行かなかったから、より分かり易く3バックになったということで、そういう意味でもやろうとしていることは、今とあんまり変わってないと言えば変わってないという。

何が言いたいかと言うと、だからこそ日本サッカーの地力UP、選手たちの戦術理解力のUP、"世界標準"化というのを、顕著に感じるということで。岡田監督自身も勉強はしてるんでしょうけど、それ以上にね。守り自体もそうだし、守りながら攻める、ヴァリエーションや余裕も。
別に"パターン"を確立しているということでもないんですよね。そこまで手は回ってないでしょうし、ただ今の戦い方に慣れる中で、それぞれがそれぞれに、持っているものを出す余地を段々と見出しつつあって、それがちょいちょい重なって来てもいるという。

正に戦いながら強くなって来ている。
と、いうのと、このままやって行けば日本なりの「コレクテイブカウンター」スタイルのようなものすら、自然発生的に形作られて行く(行っている)んじゃないかと、そんな感じすらするという。岡田監督にそういう意識は、全然無いでしょうけど。(笑)


ま、非常に不十分ではありますけど。
やはり場当たりというか、自然発生の弱さ・危なっかしさみたいなものも、随所に感じますけど。
やっぱり、効率が悪いですよね。今のところ、事なきは得ていますが。
特に「簡単に(オートマティックに)ボールを運ぶ・回す」というところが実はほとんど出来てなくて、個人任せとひらめき任せになっている。点は入ってますけど、パスを回すのにはかなり苦労してますよね。大してプレッシャーが無い時でも。

関連してあえて言いますと、この試合の僕が見る最大の問題は、「本田の使い過ぎ」ではないかと。本田の立場に立って言えば、ちょっと頑張り過ぎだと思います。単に"利いてた""活躍してた"という以上に。なんかもう、次の試合用の貯金まで使い始めているように見えて、最後の方は「もう行くな、本田」とか、つぶやきながら見ていました。
呑気に△とか言ってる場合じゃないだろうと。一番ボールが収まるのは確かなんですが、ちょっとどうでもいいところで頼り過ぎてたと思いますね。それだけ上手くボールが回っていなかったというのと、特に遠藤あたりの利きが、まだ本物じゃないというのと。

同じ"大活躍"でも、例えばヒデのそれのようにセルフコントロールの利いたものではないので、痛々しいんですね。一つのプレー、また一つのプレーと、単純に足されているだけなので。俊輔あたりのいい時と比べても、それは言えると思います。
実は"人が好い"というのと、あくまで「環境・状況次第」のタイプだというのと。自分の"基準"をバンと持って、それを押し付けるようなタイプではない。

"実力"という意味でもそれは言えて、「インテル」「オランダ代表」レベルだと、つまりそういう"環境"下だとまだカスタマイズが済んでないので、ほとんど何も出来なくなってしまう。"済んで"るレベルなら、十分に強いけれど。ありていに言えば、「デンマーク」レベルなら。(笑)
最終的にどこまで行けるかというのはまだいいとして、当面「パラグアイ」だとどうなのかですが。うーむ、ちょっと不安。

むしろ岡崎なんかの方が、スタイル自体ははっきりしているし、あんまり細かいことは考えないので(笑)、舞台に慣れて点も取ったところで、いっちょやってくれないかなと。森本見たいのも山々ですけど、どうもその時は"緊急事態"な感じもしますし。(笑)


細かいことを言うと、結局この試合で、この展開で、矢野は出し切らなかったんだなあというのは、少し残念です。前回の出来にやや不安を感じるのも、分かるは分かるんですけど。
追い回し要員で岡崎というのも悪くは無いですけど、それだと後が無くなってしまいますし。毎試合(松井・大久保の)"両翼"の燃料切れというのは、これからどうしても計算しておかないといけないことですしね。長友上げるのもいいんだけど、もっと普通の交代策も、あった方が。とりあえずもう一回、出しておいて欲しかった。やっぱりあの身体能力は魅力ですよ、この厳しい戦いで。使えるなら使いたい。(連れて来たんだし(笑))

頑張ってるのは分かるんですけど、攻撃時の長谷部の細かい精度は、ちょっと不満ですね。
なるほど、ジーコは呼ばないだろうなとか(笑)。ドイツでサイドバック起用を考えられるのも、分かる気がするというか。もっと上手かった気がするんですけどね、なまってるのかなあ、そういう期待をされなくて。(笑)
自分の衰えをも計算に入れた、ここに来ての中澤のプレーの落ち着かせ方は見事だなと。出来ることだけを、確実に。コメントもなんか、悟ってますし。(笑)

トゥーリオもね、集中してる時はむしろ"淡々"とした選手に見えるんですよね、不思議に。


正直スロバキアなら、「やりながら上手くなる」で間に合ったろうになあという気持ちはありますが、まあ仕方が無いです。
強そうですけどね、パラグアイは。やるしかないですね。
デンマーク戦の"失敗"を受けて、やっぱり「カメ」スタートでしょうか。メンバーは滅多なことでは、変わらなそうですが。


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