2010年07月12日 (月) | 編集 |
ホーム勝てねえな。
南アフリカW杯 オランダ ●0-1○ スペイン(サッカーシティ)
いや、どうでもいいんですけどね。(笑)
ベスト8以降の勝敗。
ベスト8
オランダ ○2-1● ブラジル
ウルグアイ ○1-1(PK4-2)● ガーナ
アルゼンチン ●0-4○ ドイツ
パラグアイ ●0-1○ スペイン
ベスト4
ウルグアイ ●2-3○ オランダ
ドイツ ●0-1○ スペイン
3位決定戦
ウルグアイ ●2-3○ ドイツ
決勝戦
オランダ ●0-1○ スペイン
ベスト8戦の3戦目から、"ホーム"扱いの国6連敗。
いや、ほんとどうでもいいんですけどね。(笑)
ただこうやって試合評とか書いてると、また負けたなあと。決勝のオランダ-スペインの時には、完全に気にしてましたね。例の"タコ"の予想と共に。(笑)
おめでとう、スペイン。
まあどちらも、"勝つ"or"優勝する"為の努力を、多分最も前のめりに行った国だとは、言えると思います。
「スタイル」主義でも勿論ないし、逆に単なる「義務」や「願望」でもなくて。
ドゥンガのブラジルは、あれで理想主義的というか、"効率性"という"綺麗事"というか。思えば。
そういう脆さがあったかも。
この2チームは、もっとぐちゃぐちゃ(笑)している。
終始"低調"扱いを、僕自身もしていた今大会のオランダですが、どうだったのかなと。
"好調"ではない、あるいは攻め手が乏しかったのは確かですけど、それはそれとして非常に訓練された、準備された、「確信犯」的なチームだったのかなと。鉄の軍団。
ゲルマン魂は実は既に、大会前から持ち主を変えていた?(笑)
これがこのまま"継承"されたりしたら、ほんと、「新時代」ですね。
・・・・まあ、"イタリア"の方かも知れませんけど、どっちかというと、このリアリズムは。プラス南米的マリーシア。なんてグローバル。(笑) (そう言えばオシムは"バルサvs世界選抜"とか言ってましたが(笑))
でもほんとに、オランダ国内で大きな勢力争いかOB会(?)との決裂でもあったんじゃないかというくらい、相当に腰の据わった、勝利至上の戦いでしたね、通して見て。
相手以前に"オランダサッカー"に対する先入見的責務との戦いで、チームがまとまっていたような。
その仕上げが、決勝でのプレッシング・・・・と、いうより気迫の"間合い潰し"と、文字通りの"潰し"。(笑)
いや、なかなか壮烈でした。途中までは、正直オランダが勝つイメージしか浮かばなかったです。スペインのどんな華麗な攻撃よりも、オランダのロッベン一発の方が決まりそうな気満点でしたし。
そのロッベン自身を筆頭として、微妙に捕まってるんだけど体で抜け出して来るオランダの突進の迫力に、スペインがいつまで耐えられるかと、冷や汗タラタラでしたけどね。
しかしそれを凌ぎ切った、かつ激戦の末の最終局面に至って、「自分たちの時間」を演出して見せたスペインの方の、"確信"の強さも凄かった。
「パターン」や「図式」としては、絶対"負ける方"でしたけどね。仮にスペイン自身の、"負け"の歴史を引き合いに出さなくても。やはりユーロの実績は大きいというのと、あともう一つやはり、この前のバルサのCL制覇の、文字通りの『クオリティ』勝ちの、『サッカー』勝ちの『パスサッカー』勝ちのインパクトが、大きいんではないかなと。その"歴史"を拠り所として、良い結果を信じて待てる。従来の(上記)「パターン」の幻影に怯えずに。(僕は怯えてましたけど(笑))
その"スペイン(バルサ)的パスサッカー"自体の状態として言うと、確かにそんなに点は取れていないし、それこそバルサ程圧倒もしていないし鮮やかでもなかったですが、そんなことはいちいち気にしない、もうこのサッカーをやること、このサッカーで戦えて結果勝てること勝ち進めること、それだけで満足出来るくらいに、確信が強いというか愛が深いというか、最早そんな状態に見えます。
こだわりとしては絶対だけれど、意外とラフで打たれ強いアイデンティティのありようというか。同じく内容は求めても、クライフやブラジル代表サポ的に際限なく要求がエスカレートして行くのではなくて、根底の意志さえ確認できればそこから先はもっと包容力があるというか辛抱強いというか、優しいというか。
・・・・厳父(クライフ?)的ではなく、慈母的というか。愛は愛でも。ちなみにこの場合の"慈母"はデル・ボスケとかアラゴネスではなく、選手たち自身です。選手たち自身が、自分たちのサッカーに対して、慈悲深いという、妙な関係。(笑)
まあバルサでのペップは非常に"慈母"的な感じはしますが、一応ここはスペイン代表という別のチームなので。
とにかくだから、今回のスペイン代表は粘り強くて辛抱強くて、最低線を頑固に守りながら、じっと良い結果を待ち続けられる。不信やストレスに容易に支配されずに。真に自己肯定的というか。理想を追いつつ"完璧"の幻想には囚われない、タフな理想主義のあり方。
公平の為に言っておくと、あの"銀河系"レアルを管理し切った、デル・ボスケ個人の懐の深さというのも、大いに貢献していたんだろうとは、勿論思いますが。まああんまり何をしてるのかは、ちょっと見てもよく分からない人ですけど。(笑)
結果現実に見せたサッカーそのものは、それほど衝撃的なレベルのものではなかったですが、チーム単体としては、一つのチームの見せた均衡としては、相当に稀有なものだったのではないかなと。
だから逆に、これを"スペインorパスサッカーの勝利"的に、"スタイル"の次元でのみ位置付けてしまうと、ちょっとずれるかなと。・・・・つまり、再現性一般性としては、結構微妙という。技術的レベルという要因を加えてすら、全然不十分なような。
要はスペイン人にすら、二度と作れるかという、そういう多分に歴史的偶然の助けを得た、チームではないかなという。それを必然に近付けるには、とにかくこれからしばらく、勝ち続けるしかないんではないかという。世界が二度と忘れられなくなるまで(笑)。対戦相手たちが、悪夢を見るようになるまで。
まだ、足りないでしょう。
まあ"ペップ監督"という「切り札」も、まだスペインは残しているわけですけどね。その時までバルサの進撃が続いていれば、本当に(スペインの)長期政権もあるかも知れませんが。
ナバスとセルヒオ・ラモスの、"素軽い"感じが非常に印象に残った試合で、またそれが突破力として実際に効果的で、確かに"軽量"スペインサッカーが一つの「支配」モードを、ワールドカップという場で実現して見せたという、そういう実感は残りました。いい意味で勝てば"官"軍で、いつか"日本人の俊敏性"とやらも、そういう「モード」を実現したいものだなと。(笑)
まあオランダの"重戦車"ぶりの方が、今後も確率的には、より普遍的なアドバンテージではあり続けるんでしょうけど。でも一方で「自分たちのペース」に引き摺りこめば有利ということもまた普遍的ではあるので、まあめげずに頑張りましょうという(笑)。勝てる時は勝てるよという。
ビジャがややお疲れ気味だったのは、ちょっと残念でしたかね。+ビジャ(トーレスでもいいけど)もあると、ほんとに集大成っぽくて良かったんですけど。"ニュースペイン"の。
その場合にはロッペンにも一点あげて、スコアは2-1になります。(笑)
むしろ今後の注目は、オランダ代表の方かも知れませんね、真面目な話。
正直「オランダ代表」には飽き飽きしているところはあって、大会前も(日本の対戦相手として以外は)ノーマークに近かったんですけど。(旧)ドイツやイタリアのマンネリズムならロマンでも、(理屈が多い分?)オランダだとほんとにただのマンネリ。
今回のチームを踏まえて、次はどういうチームを作って来るのか。そもそも今回のチームは、「成功」として捉えられるのか。
オシムはガーナ代表の評価が高いんですね。(スカパー)
確かに可能性は、僕も感じました。
だからといって"次"更に良くなってると素直に期待出来ないのが、ブラックアフリカの悲しいところですけど。
アトランタのナイジェリア代表は、未だに僕の、代表サッカーにおける有力なベストチーム候補ですけどね。
確かに一瞬、「南米」すら越えた感覚はあったんですけど。あの"無限"感。真の"自由"感。
当時は特に、"ブラジル"に対して、結構僕はアレルギーがあったので。ヴェルディのそれも含めて。(笑)
強制された自由感というか。「偏見」としての自由。風土というか、因習というか。
今はとりあえず、降参してますけど。(笑)
アルゼンチンは所詮ブラジルの代わりは出来ないことは今回で分かったと思うので(笑)、大人しく元のコレクティヴというか、偽欧州路線(いい意味で言ってます)に戻って、頑張って欲しいです。
そんなに代表監督のなり手って、ないものなのか。ないのかもなあ。
ともかく今回は、"スーツ姿のマラドーナ"を、どうもありがとう。段々似合って来るのが怖かった。(笑)
アロハでもマラドーナ。スーツでもマラドーナ。
こんな総括。岡田ジャパンについては、勿論別枠で。
南アフリカW杯 オランダ ●0-1○ スペイン(サッカーシティ)
いや、どうでもいいんですけどね。(笑)
ベスト8以降の勝敗。
ベスト8
オランダ ○2-1● ブラジル
ウルグアイ ○1-1(PK4-2)● ガーナ
アルゼンチン ●0-4○ ドイツ
パラグアイ ●0-1○ スペイン
ベスト4
ウルグアイ ●2-3○ オランダ
ドイツ ●0-1○ スペイン
3位決定戦
ウルグアイ ●2-3○ ドイツ
決勝戦
オランダ ●0-1○ スペイン
ベスト8戦の3戦目から、"ホーム"扱いの国6連敗。
いや、ほんとどうでもいいんですけどね。(笑)
ただこうやって試合評とか書いてると、また負けたなあと。決勝のオランダ-スペインの時には、完全に気にしてましたね。例の"タコ"の予想と共に。(笑)
おめでとう、スペイン。
まあどちらも、"勝つ"or"優勝する"為の努力を、多分最も前のめりに行った国だとは、言えると思います。
「スタイル」主義でも勿論ないし、逆に単なる「義務」や「願望」でもなくて。
ドゥンガのブラジルは、あれで理想主義的というか、"効率性"という"綺麗事"というか。思えば。
そういう脆さがあったかも。
この2チームは、もっとぐちゃぐちゃ(笑)している。
終始"低調"扱いを、僕自身もしていた今大会のオランダですが、どうだったのかなと。
"好調"ではない、あるいは攻め手が乏しかったのは確かですけど、それはそれとして非常に訓練された、準備された、「確信犯」的なチームだったのかなと。鉄の軍団。
ゲルマン魂は実は既に、大会前から持ち主を変えていた?(笑)
これがこのまま"継承"されたりしたら、ほんと、「新時代」ですね。
・・・・まあ、"イタリア"の方かも知れませんけど、どっちかというと、このリアリズムは。プラス南米的マリーシア。なんてグローバル。(笑) (そう言えばオシムは"バルサvs世界選抜"とか言ってましたが(笑))
でもほんとに、オランダ国内で大きな勢力争いかOB会(?)との決裂でもあったんじゃないかというくらい、相当に腰の据わった、勝利至上の戦いでしたね、通して見て。
相手以前に"オランダサッカー"に対する先入見的責務との戦いで、チームがまとまっていたような。
その仕上げが、決勝でのプレッシング・・・・と、いうより気迫の"間合い潰し"と、文字通りの"潰し"。(笑)
いや、なかなか壮烈でした。途中までは、正直オランダが勝つイメージしか浮かばなかったです。スペインのどんな華麗な攻撃よりも、オランダのロッベン一発の方が決まりそうな気満点でしたし。
そのロッベン自身を筆頭として、微妙に捕まってるんだけど体で抜け出して来るオランダの突進の迫力に、スペインがいつまで耐えられるかと、冷や汗タラタラでしたけどね。
しかしそれを凌ぎ切った、かつ激戦の末の最終局面に至って、「自分たちの時間」を演出して見せたスペインの方の、"確信"の強さも凄かった。
「パターン」や「図式」としては、絶対"負ける方"でしたけどね。仮にスペイン自身の、"負け"の歴史を引き合いに出さなくても。やはりユーロの実績は大きいというのと、あともう一つやはり、この前のバルサのCL制覇の、文字通りの『クオリティ』勝ちの、『サッカー』勝ちの『パスサッカー』勝ちのインパクトが、大きいんではないかなと。その"歴史"を拠り所として、良い結果を信じて待てる。従来の(上記)「パターン」の幻影に怯えずに。(僕は怯えてましたけど(笑))
その"スペイン(バルサ)的パスサッカー"自体の状態として言うと、確かにそんなに点は取れていないし、それこそバルサ程圧倒もしていないし鮮やかでもなかったですが、そんなことはいちいち気にしない、もうこのサッカーをやること、このサッカーで戦えて結果勝てること勝ち進めること、それだけで満足出来るくらいに、確信が強いというか愛が深いというか、最早そんな状態に見えます。
こだわりとしては絶対だけれど、意外とラフで打たれ強いアイデンティティのありようというか。同じく内容は求めても、クライフやブラジル代表サポ的に際限なく要求がエスカレートして行くのではなくて、根底の意志さえ確認できればそこから先はもっと包容力があるというか辛抱強いというか、優しいというか。
・・・・厳父(クライフ?)的ではなく、慈母的というか。愛は愛でも。ちなみにこの場合の"慈母"はデル・ボスケとかアラゴネスではなく、選手たち自身です。選手たち自身が、自分たちのサッカーに対して、慈悲深いという、妙な関係。(笑)
まあバルサでのペップは非常に"慈母"的な感じはしますが、一応ここはスペイン代表という別のチームなので。
とにかくだから、今回のスペイン代表は粘り強くて辛抱強くて、最低線を頑固に守りながら、じっと良い結果を待ち続けられる。不信やストレスに容易に支配されずに。真に自己肯定的というか。理想を追いつつ"完璧"の幻想には囚われない、タフな理想主義のあり方。
公平の為に言っておくと、あの"銀河系"レアルを管理し切った、デル・ボスケ個人の懐の深さというのも、大いに貢献していたんだろうとは、勿論思いますが。まああんまり何をしてるのかは、ちょっと見てもよく分からない人ですけど。(笑)
結果現実に見せたサッカーそのものは、それほど衝撃的なレベルのものではなかったですが、チーム単体としては、一つのチームの見せた均衡としては、相当に稀有なものだったのではないかなと。
だから逆に、これを"スペインorパスサッカーの勝利"的に、"スタイル"の次元でのみ位置付けてしまうと、ちょっとずれるかなと。・・・・つまり、再現性一般性としては、結構微妙という。技術的レベルという要因を加えてすら、全然不十分なような。
要はスペイン人にすら、二度と作れるかという、そういう多分に歴史的偶然の助けを得た、チームではないかなという。それを必然に近付けるには、とにかくこれからしばらく、勝ち続けるしかないんではないかという。世界が二度と忘れられなくなるまで(笑)。対戦相手たちが、悪夢を見るようになるまで。
まだ、足りないでしょう。
まあ"ペップ監督"という「切り札」も、まだスペインは残しているわけですけどね。その時までバルサの進撃が続いていれば、本当に(スペインの)長期政権もあるかも知れませんが。
ナバスとセルヒオ・ラモスの、"素軽い"感じが非常に印象に残った試合で、またそれが突破力として実際に効果的で、確かに"軽量"スペインサッカーが一つの「支配」モードを、ワールドカップという場で実現して見せたという、そういう実感は残りました。いい意味で勝てば"官"軍で、いつか"日本人の俊敏性"とやらも、そういう「モード」を実現したいものだなと。(笑)
まあオランダの"重戦車"ぶりの方が、今後も確率的には、より普遍的なアドバンテージではあり続けるんでしょうけど。でも一方で「自分たちのペース」に引き摺りこめば有利ということもまた普遍的ではあるので、まあめげずに頑張りましょうという(笑)。勝てる時は勝てるよという。
ビジャがややお疲れ気味だったのは、ちょっと残念でしたかね。+ビジャ(トーレスでもいいけど)もあると、ほんとに集大成っぽくて良かったんですけど。"ニュースペイン"の。
その場合にはロッペンにも一点あげて、スコアは2-1になります。(笑)
むしろ今後の注目は、オランダ代表の方かも知れませんね、真面目な話。
正直「オランダ代表」には飽き飽きしているところはあって、大会前も(日本の対戦相手として以外は)ノーマークに近かったんですけど。(旧)ドイツやイタリアのマンネリズムならロマンでも、(理屈が多い分?)オランダだとほんとにただのマンネリ。
今回のチームを踏まえて、次はどういうチームを作って来るのか。そもそも今回のチームは、「成功」として捉えられるのか。
オシムはガーナ代表の評価が高いんですね。(スカパー)
確かに可能性は、僕も感じました。
だからといって"次"更に良くなってると素直に期待出来ないのが、ブラックアフリカの悲しいところですけど。
アトランタのナイジェリア代表は、未だに僕の、代表サッカーにおける有力なベストチーム候補ですけどね。
確かに一瞬、「南米」すら越えた感覚はあったんですけど。あの"無限"感。真の"自由"感。
当時は特に、"ブラジル"に対して、結構僕はアレルギーがあったので。ヴェルディのそれも含めて。(笑)
強制された自由感というか。「偏見」としての自由。風土というか、因習というか。
今はとりあえず、降参してますけど。(笑)
アルゼンチンは所詮ブラジルの代わりは出来ないことは今回で分かったと思うので(笑)、大人しく元のコレクティヴというか、偽欧州路線(いい意味で言ってます)に戻って、頑張って欲しいです。
そんなに代表監督のなり手って、ないものなのか。ないのかもなあ。
ともかく今回は、"スーツ姿のマラドーナ"を、どうもありがとう。段々似合って来るのが怖かった。(笑)
アロハでもマラドーナ。スーツでもマラドーナ。
こんな総括。岡田ジャパンについては、勿論別枠で。
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