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東京V-愛媛(’11) &早くも考察
2011年04月25日 (月) | 編集 |
どうもこう、"総身(そうみ)に知恵が回りかね"ているようなチームで。

J2第2節 東京V ●1-2○ 愛媛(駒沢)

そんなに「大男」という、わけでもないのに。(笑)


「前」「右」に補強(戦力)が偏り過ぎているという、最初から/誰にも分かっていた問題が、モロに出てしまったようなところのある試合でした。
・中断期間にそれなりに善処したという話もあったんですけど、結局その成果は見せられず、こっちも当たり前のことを再び言う羽目に。
・「前」の方はまあ、すぐ分かりますね。
・ボランチ&CB(&GK)の弱さや混乱が、分かり易く、ほぼ致命的な前半での2失点に結びついてしまったこと。
・失点シーン以外でも、それなりに調子良くパスを回す中盤(以降)とDFラインの間に、何とも言えない"繋がり"感の不在があって、空中楼閣というか佐伯の不在を痛感するというか。
・「右」の方はというと、確かにこの日"左に"入った森勇介はチームで一番の輝きは見せましたが、それは要は単に、森勇介の能力が高いというだけのことであって。
・森自身がやり易そうだったか、あるいはその森の能力や活躍を、チームとして活かせていた位置づけられていたかというと、非常に疑問。
・本来爽快なはずの森の突破も、段々負担をかけて申し訳ないというか、しまいには見るのが苦痛になって来てしまったり。
・仮に頼るなら頼るで(勿論そんなつもりはないでしょうけど)、せめて得意なところでやらせるべき。"穴埋め"に能力を浪費させるのではなく。
・場合によっては福田の「得意」は犠牲にしても。(別に福田が特に悪いわけではないけど)
・ちなみに「ビスマルク」「北澤」のかつての"右"争いの時は、当時のレオン監督はきっぱりとビスマルクの"右"を優先して、北澤は左に回しましたね。
・それは要するに、"得意"を与えた時の「最大値」を考えてのことだろうと、僕は納得していましたが。
・そこでつけられた「階層」が、結果としてチームの秩序作りにも、大いに貢献していたと思いますし。
・なおその後左に回された北澤は、怪我の功名というか何と言うか、"突貫小僧"から急速に穴埋め上手の器用な選手に変貌して、元々大したスピードもテクニックも持っていなかった(そのくせ結構自分でやりたがる)北澤自身にも、モデルチェンジのいい機会になったと僕は思っています。
・更にちなみにビスマルクの方はその後鹿島では、妙に"左"のプレーがはまっていましたが。(笑)
・とにかくこの日のバランスは、僕は気持ちが悪かったです。あぶはち取らずというか、お茶を濁しているだけというか。
・チームとしての、「秩序」のイメージが見えないというか。
・逆に森が"安心"して左をやる為には、福田の方が更に進境を示して、"福田の右があるから森の左が活きる"くらいの状態にならないと、駄目だと思います。
・あえて言えば森を外して、"右の福田"中心の去年のサイドのバランスに戻した方が、まだしも"チーム"力は上がるのではないかと。
・勿論そんなもったいないことは、したくないですけどね。
・とにかくお茶濁しは嫌だ。今の形が川勝監督の何か積極的な「決断」の結果には、見えないんですよ。
・その犠牲に、森の「能力」がなってる感じ。ああ気持ちが悪い。
・いびつなチーム構成で、"無難"にやろうったって無理。

・そういう意味では、「菊岡・祐希」の"冒険"ボランチというのは、姿勢としては少なくとも、好感は持てます。
・去年序盤の「菊岡・柴崎」とは、似てるようで似てない。あっちは甘い夢、こっちは苦い現実をくぐった後の、覚悟というか開き直りというか。
・勿論戦術的には、共通するイメージは川勝監督の中に、あるんてしょうけどね。
・ただ物事の意味やニュアンスを決定するのは、原理より経緯ですから。
・そしてそこでの「富澤ボランチ」への未練というのは、結局「原理」なのかなという。原理主義。原則主義。中盤の底に、何かそんな"ような"選手をという。いると安心というか。(こっちは心配)
・とにかく言われるところの"実験"をしているというよりも、単に迷ってる日和ってるという印象の方が、強いです。要は今年の戦力を、扱いかねているというか。
・富澤ボランチが結果を出してるならともかく出してないのに迷うというのは、結局はどういうチームにするのか徹底するのかに、迷っているということで。むしろ"現実"主義(直視)が「菊岡・祐希」で、"理想"主義が「富澤アンカー」なんですよね、一般的なイメージとはですが。(笑)
・「菊岡・祐希」という、行きがかり上出て来た"答え"に、つまり"現実"に、うっそーんという自信の持てない気持ちが強いのかなという。
・当然「菊岡・祐希」も駄目だという可能性はありますが、前向きな失敗をした後とそれすらする前では、対処の「現実」性もまた変わって来るわけで。
・今はまだ布団から出てもいない。二度寝中というか。(笑)

・で、どういうサッカーがしたいのかということなんですが。そもそもそんなものが、あるのかないのかということも、含めて。
・それが微妙。最初は(上でも書いたように)全然だと思っていたんですが、案外そうでもないかなとも。
・まずは甲府戦(前半)の時に言った"フットサル"もどきという印象は、この日も残ってはいました。
"軽快"という以上に、"過剰"にパスが回る。
・特に河野と祐希のラインあたりを中心に。
・つまりこれは、ユースが引っ越して来たということなのかと、見てもいないのに(笑)思いましたが。
・僕がランドに足繁く行ってた頃のユース(菅野がいた頃ね)は、もっと地味で弱かったですし。
・以来しばらく、トップとのサッカー的な繋がりもあんまり無かったですしね。
・祐希が危惧したよりは遥かに落ち着いてやれていたのも、単に"トップに慣れた"というよりも、環境ごと"引っ越して来た"という面が、大きいからではないかなと。
・結局「王様」でしょ?この選手は。祐希の方が合わせなくてはいけないとなると、やっぱり困難はずっと大きくなる気がしますが。
・サボってるという、意味ではないですけどね。持って生まれたものというか。
・だから問題は、仕えるに足る「王様」なのかどうかですが。さて。
・一つ一つの展開のレベルは高いし、概ね判断として的確でもあるとは思うんですか・・・・。今いち「模範解答」以上のヴィジョンは、僕には伝わって来ない。まだ、というか。
・"まだ"チーム全体を握り切ってないのは確かで、かつそれ自体は無理のないことだとは思うんですが、では将来どうなるのかというとそれも"まだ"イメージ出来ないんですね僕は。「予感」が無いというか。
"ゲームメイカー"というのは、単に「パスの上手い選手」ではないんですよね。勿論それがないと、始まらないのは確かですが。(笑)
・その選手のイメージ伝達力によって、何やらサッカーが簡単になる秩序立って来る選手でなくてはいけないので、だから言わばその選手自身が「解答」なわけで、そこで「模範解答」の方が意識されるようでは要するにそれは"平凡"ということなわけで。
・まあそういう意味では柴崎も、決して"非凡"だったわけではないと思いますけど。あくまで"優等生"。模範解答。
・近年では憲剛という、"模範解答"型の「成功」者もいたりはしますけど、それでも結局、遠藤の"非凡"には勝てないところが、どうしてもある。
・祐希の場合は存在感そのものは派手なだけに(笑)、どうしても要求は高くなります。そうでないと、上手く収まりがつかないというか。
・祐希の"ロングパス能力"(あくまでいち能力)を活かせる戦術下でなら、大いに役立つ選手と、今はまだそこまでしか僕には見えません。「駒」の範疇というか。(しかし王様でもある(笑))
・ちなみに(高木)次男は、既に間違い無く、"非凡"の類だと思います。チームを委ねる価値が、基本的には既にあるというか。
・川勝監督の使い方は、必ずしもそうではないですけどね。"アクセント"役くらいに、見ている気がする。

・話戻して。
・そういう"ユース"風(?)ノリノリ/悪ノリパスサッカーの跋扈を、結局川勝監督は特に統御はしていないor出来ていないのではないかというのが、試合中の僕の感想でしたが。
・チームスタイルがどうとかいうよりも。
・だから祐希の「能力」も森勇介の「能力」と同様に、ただそこにあるというか消費されているだけというか。
・まとめる/回収するシステムが無いので、足しても足しても、いっこうに器にたまらない。"形"がいちいち変わるだけで。
・このままではマラニョンも同様?次男は既に絶賛"消費"中?アポジはそもそも「能力」あるの?(笑)
・河野は・・・・頑張ってる方かなと。
・まとめて要するに、半端に膨れ上がった戦力を、どうにも扱いかねていると、そこらへんを差して「総身に知恵が回りかね」と、そう言ったわけですが。
・ちなみにその"戦力"の中には、"ユース化"によるパス回しの過剰化ゴージャス化も、含めて下さい。
・ほんと、「大男」まで行かない「中男」くらいなんですけどね。あるいは「少し肥った小男」というか。(笑)
・そうね、"食った"ものが身になってないから、ほんと肥っただけだよね、今のところ。
・落ちた"筋肉"(柴崎)の部位は、付けてる最中なのか体型そのものが変わってるのか。
・選手編成についてもう一回言うと、余りにバランスが悪い・定見が無いように見えるので、フロント/飯田産業主導で、川勝監督は追認作業の方で踏ん張ってるだけなんじゃないかと、そう思ってたんですが。ある意味善意で。
・ただそれ以前の経緯からすると間違い無く"GM兼任"的だったはずの、去年の編成を思い出しても・・・・
・元々"バランス"は取らないというか、少なくとも僕にはバランスが取れてるようには見えない編成を、平気でする人なのかなとも。
・つまり去年のちびっ子編成を、「地上戦サッカーの実験用に、半ば以上わざとやった(大き目の選手を外した)」んじゃないかと疑っていたという、あそこらへんの話です。
・今年だと、「若手の成長待ちの為にわざと経験のあるボランチを取らなかった」という、例の話ですね。
・全く納得は行かないですけどね、僕は。馬鹿馬鹿しいというか不自然というか、わざわざリスクしょってるだけに聞こえる。
・ていうかそんな"方針"以前の選手層ですからね、今年のは。仮にも「昇格」を目指す/口にしているチームのものとしては。
・死ぬほど成長したって追っつかないって。上がってからのことも考えれば、尚更。
・だいたいそうしてめでたく若手(祐希)が"成長"してみても(し始めですけど)、結局足らないままじゃないか。
・祐希がレギュラーになったら、今度は祐希のバックアップがいない。祐希が"バックアップ"だったんだから当然ですが。
・勿論守備専の方は、言うまでもなく。とにかく徹底的に足らない。
・それで全体として補強してないというのなら、諦めもつくんですけどね。なまじ数は取ってるだけに、何やってんだろうとは、どうしても思います。
・まあ"飯田"資金の投入は多分途中からだったでしょうから、必ずしも全体として予定通りではないんだろうなとは思いますが。
・それにしても何だよアポジって。(笑)
・飯田さん(て誰?)の遠い親戚か何かか。


・・・・いかん。悪口だけで、字数が埋まってしまった。(笑)
でもこれで終わるわけには行かない。折ります。


ただしこれは何か、面白いと感じさせるものがありました。お題、"ヴェルディと縦"

Q:ハーフタイムのコメントで、「全体的に悪くない。落ち着いてプレーしよう」と指示していましたが、縦の攻撃が多かったということか?

「縦に行かない場合の方がウチの場合は多いので、本当は『悪くない』って言いたくないけど、本当は悪いに決まっているしね。あんな点の取られ方したら。ただそれは毎回あんまり言うと、選手も委縮するし若い選手も気を使っているので。

悲しいのは、縦に行っている時に横もある程度行っていればいいけど、横が全然動かないから横が完全に止まっているから縦しかないっていう。普通のチームがやることを、今季ウチがそれをするか、大変だけどいくつかの選択の中で、縦をとか長いボールをとか、そういうチームにしていきたいと、選手たちと何回も話している。だから練習もキツい。

今日は『暑いから』というのを言い訳にしがちだけど、さっきも試合終わってから選手たちに言ったのは、本当に良いチームで上に上がりたかったら、前半みたいに縦に運ぼうとするのは、本当に有効で、愛媛さんは中央が堅いチームで、そこを裏つけるような良い出し方なら構わないけど、苦しくて蹴るという動作だったらそれは許されないというのを徹底して選手たちに話して、こういう無様なゲームにならないようにという風にしたいです」(J'sGoal)


簡単に言うとですね、この日(前半)悪かったのは、(悪い時の定例の)「横パスだらけだったから」ではなくて、むしろ「縦に急ぎ過ぎたから」だということ。
そしてその「縦」というのはレベルアップの為の今年の大きな主題として、取り組んでいることだということ。

・・・・更に細かく言えば、その「縦」というのは単に手数をかけずに簡単にという、言わば"モデルチェンジ"ではなくて、今までのヴェルディらしい「横」の味をほとんど完全に保存しながら、更に選択肢として、かつ多分「横」と同等のクオリティでするという、そういう意識でやっていると、そういう風に僕には読めましたが。
横に行きながら縦というかな。その為には物凄い運動量も必要で、だから"練習もキツい"と。


そう言われると、実は心当たりは無くは無いんですよね。
ます最初に、この日のヴェルディの問題が「横パス」だとは、僕も思わなかったです。前半後半、それぞれに。
前半については明らかに前がかりの裏を突かれての失点(突かれ方が間抜け過ぎるとは言え(笑))だから当たらないし、後半愛媛が引いてからは、これは基本的に、単に崩し切れなかったということに尽きるだろうと。
崩し切れなかったこと自体にイライラはしますけど、ヴェルディのトライそのものには、そんなに僕は大きな不満は無いです。力とコンビが足りなかっただけでね。(十分足りないですけど(笑))

で、焦点はむしろ前半で、"フットサル"だか"ユースの引っ越し"だか知りませんが、僕が"過剰"さを感じたあの徹頭徹尾クルクルネチネチ回しながら、しかし言われてみれば確かに一方でひたすら前に殺到するようなボールの運び方というのは、てっきり選手が調子に乗ってやってるだけかと思いましたが、そうか狙いなのか。
・・・・上の談話だけでちょっと解釈"過剰"気味かも知れませんが(笑)、なぜああも過剰なのか、そしてそれが放置されているのかについての、存外まともというか、多少は安心出来る理由付けになるかなと。

本当に"安心"はしてませんけどね。つまりそれが上手く行く、特に今年に間に合うということには、相当に望み薄く感じますから。(笑)
それこそバルサみたいなもんでしょ?「繋ぎまくりなから縦にも速い」というのは。そう言えばライカールトもペップも、中盤の底にアンカータイプを置くかについては、単に"置くから安心"ということではなくて、置く"安心"と回しのスキルの高いメンバーだけで組む"安心"とを、常に天秤にかけてますからね。

するとさしずめ富澤はマルケス(メキシコ代表のね)のイメージでしょうか、近年のバルサのメンバーで言えば。CB兼用ということで。
いやあ、ちょっと(笑)。まだ土屋の方が、可能性が。


結局前半と後半(折る前と後)で違うことを言ってしまいましたけど、どっちも本当です。(笑)
どう思います?(笑)


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コメント
この記事へのコメント
昨日の試合は駒沢だったので、海外サッカーは良く見るけど、Jはテレビでたまにという友人を連れて、入れ知恵なしに見てもらいました。かろうじて知っていたのは飯尾!当たり前ですが、森、河野、菊岡の順に、誰なの?って聞かれました。森を知らないのもどうかなんですが・・・。試合後の話で、両チームともCFが目立たなかった。愛媛は、ブラジル人なんだよね?ヴェルディはサイドチェンジも決まってたし、クロスの精度もよさそうだし、中盤のパス回しもできてるのにフィニッシュの形がないの?河野は持てるけど、何がしたいか判らないという意見でした。
 あとから、考えると、河野は、ペナルティアークあたりで、10分に1本は、シュートを打つと決めサイドに流れない時間を作ることを決め事にしたらいいんじゃないかと思った次第です。
2011/04/25(Mon) 11:48 | URL  | 緑の血のイレブン #-[ 編集]
前にも書きましたが、あんまり河野自身に何かを求めてもしょうがないと思います。同じ調教するにしても、犬ではなくて猫を調教する感じで、元々のやりたい行動に、状況の方を併せて"芸"にするという感じ。
要は河野が概ね気持ち良く、むしろ何も"考えない"でプレイ出来る状態なのが大事で、その場合は勝手に、いいプレイやスペシャルなプレイが、一定の(小さくない)確率で出て来るということで。そういう意味で、今の状態は高木時代や去年の悪い状態に比べれば、特段悪くはないというのが、僕の観測です。
その人の感想はいかにももっともではありますが・・・・当たり前過ぎてあんまりピンと来ませんね。初見でヴェルディって、ちょっと難易度が高いんじゃないでしょうか。(笑)
2011/04/25(Mon) 18:56 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
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