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なでしこ準々決勝
2011年07月10日 (日) | 編集 |
何とも言えない試合でした。

ドイツ女子W杯準々決勝 日本代表 ○0-0(延長1-0)● ドイツ代表(ヴォルフスブルク)

とりあえずおめでとう。必然かつ神かがりの勝利かと。


・同じ"体格差"と言っても、例えば男子の場合は、一応"組んだ"上で、その上で負けるあるいは圧されるという感じですけど。
・でも女子の場合は・・・・。
・違い過ぎて"組む"にすら至らず、何か"すれ違う"という感じ。"交錯する"というか。
・激しくて真剣な試合ではあるけど、「異種格闘技」的なキワモノ感。

・この試合、序盤から実に的確かつハードなプレッシャーを間断なくかけ続け、一対一でもしつこく根気よく踏ん張って、破綻というほどの破綻は守備には無かったと思いますが。
・にも関わらず結果として何点取られても不思議ではなかった大ピンチが、ある意味コンスタントに(笑)訪れる。あたかも運命のように。
・それはあっさり言ってしまえば体格差、パワー差が、限度を越えてあるからで、ドイツとしてはそんなにいじめてるつもりも無いのに(笑)いじめているような、終始そんな感じ。
・逆に言えばドイツはそれほど効果的な攻撃はしていなくて、個々のプレークオリティも大雑把で、だから点を取られなかったということは、まあ言えるか。
・正直これで仮にも世界一?と、レベルを疑う部分も僕はありましたが。
・一方で日本の攻撃という局面ではその差はもっと絶望的で、とにかく日本選手がいたい/入りたいポジションを、大女巨人が至って無造作に埋めているので(譲る理由も無いし(笑))、まともにシュートが打てるようなスペースやタイミングが皆無で、得点の予感は最初から最後までゼロに近かったです。
・シュート以前の、少し無理してチャンスを拡げようと頑張る段階で既にね。黙々と弾き飛ばされて、入りたいところには入って行けない。
・"ぶつかる"にすら至ってないというか。

・ではなでしこのプレーが悪かったのか、クオリティーが低かったのかと言えばそんなことは全然無くて、多分出来としては完璧に近かったのではないかと。
・あるいは例えば岡田ジャパンや加茂ジャパンがそうであったように、そもそも攻撃手段と呼ぶべきものが技術的戦術的に絶望的に少なかったのかというと、そういうことでもない。
"得点の予感"が無いのは同じでも。
・なでしこは万事とてもよく整備されたいいチームで、出来としても完璧に近かった、ただ・・・・階級が違ったという、やはりそういう感じ。(笑)
・"ダメージ"ではなくて"ポイント"制のサッカーだから、それでも勝てたわけですけど。
・最後の得点は、ドイツの疲労というのは勿論あったわけでしょうけど、何かエアポケット的というか、よくやった"ご褒美"という感じはどうしてもします。
・綺麗で的確な攻撃ではあったけど、それまでに試みたそれと大差無いレベルのものの、"門前払い"感を思い返すとね。
・あそこまで残していた集中力は見事ですけどね。なんかラモス(澤)-ゴン中山(丸山)的な古典美に感じましたが。

大野→岩渕の交代は、ちょっと疑問だったかなと。
・岩渕を抜け出させるような縦パスの出し手としては、その時点で大野しか見当たらなかったですから、何かちぐはぐな印象を受けました。
・それ以前に、「組み立て」や「展開」が、見かけは綺麗でもろくに実効性は無くて、"チャンス"の可能性としては結局大野の縦一本スルーパスしか無いようにも見えましたし。
・この試合に限っては、比較するならば宮間の(展開力の)方が、やや無用の長物だったかもというか。宮間と澤と、二人も要らないというか。
・少なくともあの時点ではね。
・まあとにかく、こんなことを問題にしなくてはならないくらい、岩渕の出来がさっばりだったということですが。
・ただし意外では無かったですけどね、この大会の岩渕を見ていれば。
・確かに体がまだ(日本人としても)出来ていないというのはありますが、それにしても決断力やプレーのメリハリや、もっと言えば思い切りが足りない。(まあ前者が後者の理由になってるわけでしょうけど)
・戦う準備が出来ていないというか。
・途中出場から再交代を命じられた時に、ろくに悔しさを見せなかったのも、何だかなという感じですし。
・前にNHKのドキュメンタリーを見た時にも感じたことですが、要するにいい子ちゃんなんですよね。
・真面目でいいコではあるんですけど、本当の意味での真剣味が足りない。言われたことをやってるだけ。
・問題解決の努力が足りない・・・・というより、問題を"発見"する能力が欠けてるという方。
・"反省"が、出来ない自分の"赦免"願いに聞こえるタイプというか。
・単に若いせいとはとても思えないので、レベルアップはほぼ機械的にフィジカル面のパワーアップ待ちかなという。
・じりじりとしか上がらないだろうというか。

・ぶっちゃけ大きくは河野祐希にも、感じるタイプの不満なんですよね。ざっくり括れば。
・今時の若いモンなんてことは、言いませんけど。(笑)
・でも何か、一つの典型像という印象は受けています。
・妙に真面目で素直
・かつて"指示待ち族"なんてことを言われた世代がありましたが(笑)、あれとも違う。
・つまりあれは、ある種の"怠惰"や潜在的な"反抗"("虚無"やミーイズムの表れとしての)というニュアンスを持っていたと思うので。
・彼らはあくまで前向き。ただし、浅い。問題を自分のものとして捉える習慣が無いというか、捉え方の"標準"が浅いというか。
・"世代"の違いとは、要は"標準"の違いということですからね。無意識の前提の。「当たり前」の。
・個々の出来不出来や、意欲のある無しの問題ではなく。
・更にちょっと前によく言われた、Jの育成カリキュラムの"規格化"というのとも、また違う話だと思うんですよね。
・それを言うなら、多様な情報にさらされ続けた結果の、「分別」臭さの方かと。「小成」というか。
イタくない若者たち。(笑)
・珍走団と共に、妄想族も絶賛死滅中?

「ドイツ」と言われると、実況が一回言い間違いかけていた「西ドイツ」ではなくて「東ドイツ」の方を、なせが僕は先に連想してしまうんですが。
・それだけ「再統一」のインパクトが大きかったということか。
・僕の知ってた「(西)ドイツ」とは、違うものになってしまったという。
・その実況は、やたら状況を日本側に有利なように解釈するのが、ちょっとうざかったです。
・川上さんがちゃんと戻してはくれましたが。
・なまじサッカーそのものはちゃんと知っている人のようだったので、逆にわざとらしさが倍加というか。
・選手たちの"真剣"さに見合った真剣な言葉を、よろしく。


試合後、改めてこれを見直しちゃったり。(笑)
試合中の感じでは、エースのキャプテンの選手が、なんか"委員長"っぽくて可愛いと思いました。(ドイツね)
日本では阪口の言語感覚と熊谷のキャラが、面白いですね。
ていうか阪口いい選手だ。1stボランチにああいう選手がいると、楽しいですよね。
サッカーに品格が出るというか。
いいなあ、FC、米本が離脱しても高橋秀人がいて。


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