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そこに愛はあるのかい(わらい) ~吉高さんin『蛇にピアス』
2012年03月26日 (月) | 編集 |

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吉高由里子、高良健吾 他

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ちょっと前・・・・て、もう先月か、に見たファミリー劇場の”官能”映画特集の一環。
見る前は軽く馬鹿にして(↑)ましたが(笑)、結論を言うと、ほんとに「官能」でした。
・・・・少なくとも『ピアス』の方は。(『みどりちゃん』はともかく)


冒頭の恋人”アマ”(高良健吾)との初セックスのシーンは、よくある映画的というか日本映画的というか、程々に生々しくて程々に”青春”ぽくて、適当に割愛された流れの中で”自然”におっぱいも見える的な撮り方で、ああはいはいこんな感じねとここまでは予想通りでしたが、その後に連続する、浮気相手の”シバ”(ARATA)とのそれは・・・。

ド迫力。正直びっくりしました。
基本”S”(ARATA)”M”(吉高)という設定のカラミで、そのもの自体、そういう嗜好の無い人にとっては”合意の上のレイプ(虐待)”という感じでなかなかエグくて、「問題作」でもあったわけでしょうけど。
ただそれはまあ、要するに”映画”の普通の範疇の問題でしかないわけで、そうそうびっくりしたりはしないはずなわけですが。

まあ何と言いますかね。ぷっちゃけ”芸術的必然性”のレベルを越えて、立派に「ポルノ」として通用する、擬似○入(笑)であることに目をつむれば、下手なAVくらい蹴散らす迫力があったということです。
ずばり、”その”シーンが。吉高さんの”反応”ぶりが。

というといかにも”そこ”だけ切り取って見てるゲスな野郎だと思われるでしょうが、かつそのこと自体は別に否定しませんが(笑)、ただそれはともかくとしても実際の映画のそのシーン自体も、僕が”切り取る”までもなく”浮き出て”来る、そういう独立した迫力があって、だからあえて”ポルノ(orAV)として通用する”という言い方を、してるわけです。

で、それが監督の演出意図なのかというと・・・・。そうは思わないんですよね。必ずしも。
まあ蜷川幸雄監督ですから(Wiki)、お上品な型通りのものには終わらすまいという意気込みはあったでしょうし、俳優陣にはせいぜい思いっ切りやるように要求はしたでしょうけど、それにしても何かトゥーマッチというか、ギョッとするというか、期待もしてないものが出て来たというか。
見栄を張るわけではありませんが(笑)、そのことに僕は必ずしも喜んでいたわけではなくてほんとに困惑していた、具体的には「映画」用の脳と「AV」用の脳との切り替えスイッチがチャカチャカして困ったという、そういうことは実際ありました。

そりゃ下世話な興味はあって見たわけではありますけど、別に抜こうとしてたわけではないんでね。増して敬愛する吉高姐さん(笑)では、抜くに抜けないですし。
姐さん、そこまでやらんでもと、多少居心地の悪い思いをしながら、見ていました。


話戻してそれが”演出意図”そのものではない、それ以上のものだとすれば、では何かと言えばそれはひとえに、吉高由里子という女優個人の、パフォーマンスによるのであろうと。他の俳優陣は別に普通にやっていて、結果的に全く僕の印象に残ってないわけで。
吉高さんの周りだけに、おかしな磁場が発生していた。”犯した”男(ARATA)すら、楽々と食われていた。

”女優”とは言いましたけどね、あれを「演技」と言っていいのか、今いち僕は自信がありません。・・・・勿論「艶技」だとかいう、オチではありません。(笑)
一つはまあ単純に、まだキャリアが浅くて初主演作で、余り上手とは言えない、特にせりふ回しやナレーションのもっさりした感じは最初結構いらつきました。おかげでヒロインが普通の意味で利口なのか馬鹿なのか、正直最後まで設定がよく分からなかったですし。(笑)

とにかくだから、所謂”演技力”で濡れ場に迫力を出していたとは、なかなか素直には評価し難いものがあります。記憶にある先輩女優陣の、いくつかの名”シーン”と比較しても。
例えば松坂慶子さん(『蒲田行進曲』『人生劇場』)や夏目雅子さん(『鬼龍院花子』『魚影の群れ』)の場合は、生唾呑みながらも(笑)同時に彼女たちの”女優”としてのプロ根性や底力に、それとは違う次元での感動を覚えたりしたものですが、そういうのとは少し違う。
・・・・ま、”根性”に”感動”はしますけど。なんか、違う(笑)。よくやるよ(苦笑)、という感じ。どちらかというと。

基本的な前提として、これが所謂「若手女優」用の映画、新人や場合によっては畑違いの素人(例えばモデルや芸人)を主役に据えて、それに文字通りの”演技力”を期待するのではなくてその個性やパーソナリティの方に演出や映画全体が寄って行くようなタイプの、そういう作りなのは間違い無いんですけどね。
そして僕もそういうのは嫌いではない(例えば高橋マリ子の初期2作とか)わけですが、その観点から見てもちょっと異様な感じ。・・・・だいたいそういう作りの場合は”女優”の存在感は映画に”溶け込”んで行くような感じで、それによって演技力のハンデをカバーするわけですが、この作品の場合は明らかに”飛び出し”てるんでね。何なのよという。(笑)


別の観点から検討すると、その吉高さんのAVもかくやという(この場合は)”艶技”、それが「演技力」ではないとすると何なのか、かくやとは言えAVではないわけで、つまり男優の性技に仕事を忘れて本気で感じちゃった(はあと)というそういう話ではないので(笑)、では吉高さんのプライベートセ○クスの反映なのか応用としての”演技”なのかという、お下劣極まりない方向に話が行くわけですが・・・・。答えはとりあえずは勿論ノーであり、でも本質的には満更イエスでもないことはないかなと。

撮影当時19歳の吉高さんが、どんな”経験”をして来てプライベートでどんなセックスをしていたのか、当然僕は知りません。
今時のコらしく(?)下手な40女が裸足で逃げ出すような深くて多彩な経験を既に積んでいたのかも知れませんし、あるいは言ったってまだ19歳、処女かそれに近い状態だったとしても、勿論不思議ではない。
それを詮索するのが僕の目的ではない・・・・というよりも、それ自体は実はどちらでも同じような気が僕はするんですね。この人の場合。

この人の受容性の高さや感情表現の濃密さからは、その歳で既に十分な経験を背景に持っていてもおかしくはないと思わせられますし、一方で仮に処女でも、全く未経験でも、想像だけで十分にあの”艶技”が出来たのではないかと、そう思わせるものもこの人にはある。

つまり過去何度か言っている、この人のサービス精神、他人や状況を受け入れる独特の力、それを”セックス”という現象に振り向けた時、自ずと出て来る、あるいは出て来てしまった深さ、それが映画『蛇とピアス』という作品に、どちらかというと期せずして刻まれているそれなんだろうと。
”こと”がことだけに、あるいは普段のタレントとしての社交という軽いシチュエーションとは要求のレベルが違うだけに、あるいは「演技」の経験や技術が未熟なゆえに、とどめようも無く、「本物」が出てしまったという。

”演出”家としては、なんか地雷を踏んだようなところもあるのではないかと、想像しますが。(笑)
そこまでやれとは言ってねえよというか、これ俺の「演出」じゃねえよ、文句はあのお嬢さんに言ってくれと。(笑)


だからまあ、繰り返しますが僕は吉高さんがどういうセックスをしてるのか、寡聞にして知りませんが(笑)、概ねあんなようではあるんではないかなと。撮影当時/以前に、”実行”していたかどうかはともかく。
彼女と言う人間とセックスという(正に”受け入れる”)行為が出会った時に、あれくらいの深さは出て来ざるを得ない、そういう意味で「反映」であるという勘ぐりも、結果的に”イエス”という部分があるだろうと、上はそういう意味です。

勿論普段からSM的セックスをしているという意味ではない・・・・んですが。
ただ前にも言った、年末の「笑ってはいけない」でのオリラジ藤森にDVまがいの乱暴なイジりに曝されている時の”身の委ね”方と、それにこの作品での”レイプ”セックスのハマり方を併せて見ると、間違い無くMの素質自体はあるだろうなと。それは、思わざるを得ません。(笑)

それもまあ、だから単に趣味・性的嗜好というよりも、”受け入れる”という彼女の素質がフルに発揮される、言ってみれば「自己実現」(笑)に適合性が高いのが、”M”的形態・立場でのセックスだということで。
だから彼女は乱暴に扱われても男の欲望を受け入れ続けても、それによっては何も失わない。むしろどんどん力を増すというか、”器”としての力が研ぎ澄まされて行くというか。惜しみなく受け入れて惜しみなく与えて、それが彼女の、”主体性”のあり方。
そういう意味では、天性の「女優」かも知れませんね。監督の、みんなの人形、おもちゃとしての。未だに上手いとは、あんまり思わないですけど。(笑)


似てるとすれば、管野美穂とかかなあと思いますが。あんなに上手くはないですけど。
ただ彼女にも変な無防備さがあるというか、しばしば望まれている以上に”提供”してしまってぶっちゃけてしまって、サービスを通り越して逆に居心地が悪くなったり(笑)。非常にM的なところはあると思います。

演技に”トゥーマッチ”な印象があるのも同じですね。
だから僕は上手いとは思いつつも、役柄がハマらないとどうも素直に楽しめないというか、その役というよりも”管野美穂”がそこにいるだけに感じられて、鬱陶しく思うこともよくあります。
『イグアナの娘』とか、ハナからエグい役柄はぴったりですけどね。非現実的な役柄を、渾身の自己投入で、いやにリアルに演じていました。
逆に基本的には綺麗な顔でニッコリしていればいい、化粧品や美容関係のCMとかは、余計な情報が多過ぎて非常に見てて落ち着きません。


というわけで、最近の(?)吉高さんでした。(笑)
そこに愛はあるのかい。あるな!。あり過ぎるくらいある。
逆にあり過ぎて、通常の”愛”の範疇をはみ出してしまって、現実味が無くなるくらい。
だから抜けない?いやいや(笑)。ごめんなさい、姐さん。努力します。

”映画”としては、何とも言えないですね。
”そういう”シーンも含めて、断片的には面白いイメージはいくつかありましたけど。
説得はされなかった。
少なくとも犯されただろう残虐な犯罪を、スルーして済ませられる程には。
いいのかよ!と、やはり突っ込んでしまいました。

てっきりルイ(吉高)が復讐して、でも両方愛してるという感じで終わるのかと思いましたが。


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