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Foot! × クラッキ 徹底生討論! これが日本サッカーの生きる道 [感想]
2012年10月11日 (木) | 編集 |
Foot! × クラッキ 徹底生討論! これが日本サッカーの生きる道

少し時間が経ってしまいましたが。記憶を掘り起こしながら。


パネラーの印象

羽生英之(東京ヴェルディ1969代表取締役社長) ・・・・ザ・”事務局長”(笑)。いかにも。

天野春果(川崎Fサッカー事業部プロモーション部部長) ・・・・事件は現場で起きてるんだ!

後藤健生(サッカージャーナリスト) ・・・・いつも思うけど、喋る方が書くよりも、数段面白い。

金子達仁(サッカージャーナリスト) ・・・・口を開くたびに冷風が巻き起こって、少し気の毒になった。

北條 聡(サッカーマガジン編集長) ・・・・特に印象なし。顔が少し後藤健生似。

小澤一郎(サッカージャーナリスト) ・・・・批判力はあるが、キャラ不足。名前からして”壊し屋”?(笑)

宇都宮徹壱(写真家・サッカージャーナリスト) ・・・・この人も喋りの方が、性格のアクが出て面白かった。

乾 眞寛(福岡大学サッカー部監督) ・・・・奇人変人じゃない李国秀?(笑)

柱谷幸一(元日本代表・元浦和レッズゼネラルマネージャー) ・・・・ごく普通の無定見のサッカー人。

鈴木良平(ドイツサッカー協会公認コーチ) ・・・・ドイツ親父。

マリーニョ(サッカー解説者) ・・・・ブラジル親父。要するにこの二人は、同類

元川悦子(サッカージャーナリスト) ・・・・もっと貫録のあるタイプのおばさんかと思ってました。


トーク

うーん、ググってみたけど、1部2部それぞれ4テーマ、全8テーマの一覧を載っけているサイトが無い。
覚えている限りでは

第1部 ・秋春制・?・0円移籍・観客動員
第2部 ・ザックジャパン・育成・中継・メディア


こんな感じ。もう一つ何だっけ。

その中で、個人的に引っかかりがあった内容についていくつか。


”スター”について(「観客動員」他)

何人かの人が「スター不在」ということを”問題”として挙げていて、それに対してフロンタの天野氏が「(特に金銭面を考えると)問題提起として現実的ではない」と軽くキレて(笑)いましたが。
僕自身も、突出した”スター”の不在が主要な問題だとは思いませんし、例えばJリーグでデル・ピエロを、殊更見たいとも思いません。またマリーニョが繰り返し”有望選手の海外流出”を大問題だと嘆いているのにも、余り賛同は出来ません。
単に”見たい”選手ということで言うのなら、今のところ引っ切り無しに出て来る才能のある若手選手たちがいれば十分ですし、そういう意味では現在の”循環”は、かなり好ましい部類かと。
実際の動員としても、別に清武や香川がそのままいても/いなくても、ほとんど影響は無かったと思いますし、デル・ピエロが来ればそれは一時的には関連カードでは増えるでしょうが、それはそれだけのことなのは明らかだろうと思います。

ただ近い問題で多少”問題”かなと思っているのは、特定の誰かということではなく各チームの要所要所に満遍なく出来ればいて欲しい、”成熟”した”プロフェッショナル”な安定感と高級感を与える特別な選手の不在で、つまりこれは”年金リーグ”~バブルの残滓時代のJが経済的に余裕のあった時代との比較で、結局は優秀な外国人選手の質と量(特に量)という問題に、還元されるでしょうか。
まあ日本人でも、例えば何だかんだ俊輔がボールをもった時の”高級”感みたいなのは独特のもので、やはり落ち着いて見ていられるというか、プロの試合を見ている感じにはなるというか。そういう意味では現代表でも上手い選手は沢山いても、本当にそういう役目を果たせるのは実際は本田一人だと思うので、この文脈でもやはり人数的には、”海外流出”がそんなに大きな問題にはなっていないと思います。

日本人も上手くはなっているんですけど、多分に少年/青年的な上手さ(笑)で、国際的な市場価値の問題とは別に、少なくともJリーグにおける差別化という観点からは、やはり「外国人」の存在感というのはなかなか代用出来ない部分があると思います。
まとめると、「スター」は別に要らない。ただ「プロ」「外国人」はもっと欲しい。仮に「スター」を呼ぶとしたら、それは一点豪華ではなくてある程度各チーム満遍なくそういう選手を呼べるような状態でなければ、余り意味があるとは思えない。かえって貧乏くさくなる。(笑)

あとそうした感覚的な次元とは別に、リアルに結構問題かなと思っているのは、J初期には当たり前/必須であった、「DFラインに1人はいた外国人CB」という存在がいつの間にか消えてしまったことで、色々とレベルが上がったようでそこらへんについては実は余り進歩していない、DFラインのドタバタ感やクソみたいなミスによる失点というのは、むしろ10数年前より増えている印象すら僕はあります。
結局は彼らが備えていたディフェンダーとしての個人戦術に未だに日本人がキャッチアップ出来ていないということで、それは代表のCB陣を見ても明らかだと思いますが。まだまだ学ぶことはあって、まだまだ外国人CBは必要かなと、本来は。あえて付け足せばボランチも。


・育成は上手く行っているか

まあいくつか問題はあるにしても、大筋上手く”行っている”というのがスタジオの大勢で、それに異存は僕も無いんですが。
ただ見ながらふと思い出していたことは、実はアトランタ/シドニーくらいまでの方が、人材のバランス/バリエーションという意味では、穴が無かったよなということ。・・・・少なくとも素材レベルでは。

ストッパータイプとスイーパータイプ、潰しタイプとコントロールタイプ(のボランチ)、パサー/ゲームメイカータイプとドリブラー/1.5列目タイプ。
この中では最後のタイプが比較的薄くてその分司令塔タイプが分厚かったのは周知の通りですが、アテネ以降は逆にそのタイプが大増殖して、厚かった司令塔タイプやそれに準ずるコントローラーボランチタイプが払底しているというのもまた周知の通り。後はCB、両タイプとも。器用な選手は増えたけど、専門性のあるタイプが減った。

で、僕が言いたいのは日本の育成に穴がある/偏りがあるというよりも、それも含めて、育成の”整備”の結果だよなということ。
・・・・つまり、ぎりぎりシドニー(世代の子供の頃)くらいまでは、「バランス良く育成していた」というよりも、相対的な「自然状態」で、それによって勝手にバランスが取れていたのではないかなと。(笑)
自然ゆえに野蛮・未開ではあったけど、不”自然”な穴は生まれなかった。

これはこれだけの話です。ただの感慨です。(笑)


・サッカー中継は進歩したか

VTR出演の金子勝彦翁が、意外なほど激烈な調子で「実況は凄く進歩しているけど、解説者の不勉強が目に余る」と言っていたのは賛成は賛成ですが、まあ昔も駄目な解説者は普通にいてそんなに本質的には変わってないかなとも(笑)。強いて言えば、時代的に”元スター”の解説者が増えたので、そういう意味で軽さが露骨に見えるケースは増えているかも。「俺が喋りに来てやってるんだ」という態度の解説者が多いと、翁もご立腹でしたが。
実況が進歩しているのは同意で、そこからもう一歩踏み込んで、不勉強な解説者を追い込むことまで恐れなくなってくれると、聴いている方としてはスカッとするんですが(笑)。現状むしろ「介護」に回って、助けて/隠してしまっている状態ですから。
”議論”する必要は無いけれど、論理的に答えになってない時は、もう一歩問い詰めるべき。多分鈍感過ぎて、それ自体に気付いてない解説者も、少なからずいると思いますし。逆に親切というもの。(笑)

もう一つ金子翁は、「(スロー再生などの)スイッチングのタイミングが悪過ぎる」と、あるいはもう一人の(笑)”金子”氏は「(スイッチャーに)もっと色々と好奇心を持って欲しい」と言っていましたが。
僕の観点から言うと、そうした個別の問題は問題として、例えばプレミアの中継と日本のそれを比べた場合、”流れ”が無いよな、映像を作っている(単に”スイッチャー”というよりも)「監督」の一つの意識の流れみたいなものが見えないよなと、いうのは感じます。
無くても別に見れますけどね(笑)。ただあると楽しい、「監督」的な一つの意識の流れに乗って行けると、より入り込めるというか、それにより発生する一種の”詩情”のようなものを感じることが出来るというか。

まあこれは、スポーツ中継に限らずドラマなどでも感じる差なので、結構根が深いというか、映像作りにおける”ディレクション”の置かれた位置の違いというか、意識の違いというか。
実際のところどういう役割分担でやっているのか、分からないですが。サッカー中継にディレクター/監督はいるのかな。


後なんかあったっけ。
そうそう、北條編集長だったかな、「W杯の”優勝”は、ほとんど(”初”は全て)が自国人監督によって成し遂げられている」という話は、言われてみればとちょっと思いました。
だから日本人監督がいいというよりも、監督を自国人に任せられるくらいに、その国のサッカーが成熟しているor実力上位だということだろうと思いますが。あんまり変なナショナリズム的な口実を、協会のおじさんたちに与えてもマズいので、出来ればこの”データ”は内密にしておいた方がいいと思います。(笑)
データと解釈は別というか。(笑)

まあまあ面白かったと思います。
段取りは本家”朝生”と比べても、今いちでしたが。
変な安いキャバ穣みたいな女性アシスタントとか要らねえ。せめてアフターゲームショー系のコでも、使ってくれ。


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