ヴェルディ、代表、グラドル、漫画、アニメ、等
「はるか17」
2005年06月09日 (木) | 編集 |
はるか17 (Volume1) はるか17 (Volume1)
山崎 さやか (2004/02/23)
講談社

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大人気御礼でドラマ化だそうですが。平山あやは好きですが。
あまり好きじゃないです、これ。

確かにアイドルや業界の「実態」をかなり踏み込んで当事者の視点で書いたという意味で画期的でもあり、興味深くもあるんですが、最終的にどうにも作者(山崎さやか)の切り口、感覚が気に食いません。かび臭いというか、無駄に道徳的というか。

僕もアイドルマニアを自認してはいますが別に業界事情に詳しいわけではないので、作品の中で描かれる年齢詐称やら常態化したセクハラやら、はたまた悪徳業界人に転落させにれるアイドル候補生の悲哀やら、半ば都市伝説的なそういう「恥部」みたいな部分が嘘だとは言えませんし実際あったりはするのでしょう。作者ないしは編集者の取材の跡は普通に読んでいても読み取れます。

全体としてはヒロインはるかの自己実現物語として見るからに「前向きな」トーンで構成されているんですが、結局アイドル業界/芸能界自体は暗に否定されているというか、いいとこありがたくお目こぼしをちょうだいしているという感じで、ここらへん作者の女性という限界なのかなという感じもしなくはありません。舞台として使ってるだけで、個人的には本当は嘆かわしいとしか思ってないんだろうというそういう印象。
象徴的には”深夜ヴァラエティ”の明らかに古臭い描写に表れていると思いますが。あれは油断でしょう。単に「下らない」としか思ってない本音が出てるんでしょう。

僕自身、「アイドルというのは要するに人身売買」だと発言したこともありますし、また度々”人を見かけで判断する男”だと自嘲だか開き直りだかを披露したりしていますが(笑)、こういう業界にいかがわしいところや批判の対象になってしかるべき部分があるのは当たり前のことです。人権だか労使関係だかの立場から改善を要求する運動を起こそうとするならそれはそれでいいでしょう。

でもことは創作で、しかも他ならぬその業界のインパクトを紛れもなく利用してヒットを狙っている(実際ヒットした)人の背後にそういう消化されない本音、生な道徳感情が見えてしまうのはかなりみっともない気がします。業界を全体として愛する立場から言えば、偽善者浅慮者と一言バッサリやってしまいたくなることがちょくちょくあります。
嫌いなものを好きになれとは言えませんが、創作者としては見るからにいかがわしい題材を扱うなら尚のこと、それについて昇華なり価値の転換なり、あるいは「ナニワ金融道」的な割り切りなり何らか処理を施してから人前に出すべきではないかと思います。

・・・・まあ要は編集者主導の仕掛けモノで、絵柄的にも意外性を狙って女性漫画家を適当に見繕って起用したと、そういうことなんだろうなと想像はしますが。ていうか、はるか萌えん。(結局そこか)

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