そのうち「今月のアギーレ」とかに、シリーズ化されたりして。
日本のサッカーファンの成熟(退廃?)を承けて、これまでになく、生ぬるい感じで"迎え"られている新監督ですが。
賛でもなく、否でもなく。
期待感も無く?(笑)
まあ無いことは無いんでしょうけど、当たればいいなと、それくらいで。
アギーレ監督 独自改革論を激白「日本人にずる賢さ伝える」 (スポニチ)
日本代表のハビエル・アギーレ新監督(55)が独自の“ピカルディア(スペイン語=ずる賢さ)”を注入する。28日付のスペイン・マルカ紙に、就任後初めて日本代表監督としての抱負を激白した。
(中略)
「競争力、勝負強さが足りない。ゲームマネジメント、ラテン系の激しさなどを伝えたい。一般的に日本のサッカーはスピーディーで技術力も高いが、ピカルディアがない。サッカーで競い合うにはお人よしなチームだ。改善しなくてはいけない」
アギーレ新監督 日本にラテン的活力を! (デイリー)
同じインタビューだと思いますが、デイリーのアギーレの方が知性を感じる気がするのはなぜ?(笑)アギーレ新監督はまずスペイン1部・エスパニョールや別の国の代表などからのオファーもあったとし、プロとしての決断から日本代表を選ぶことを決めたと説明した。
現状の日本サッカーで足りないものを「競争する姿勢」と言い切り、「フェアプレー精神の中で、試合のコントロール、ラテン的な活力といったものを私が提供していきたいと思う。彼らのサッカーはスピードがあり技術的には非常に成長してきているが、意地悪さはない。もしかするとサッカー的にはとても無垢だと言えるかもしれない」と率直な感想を述べた。
まあ言いたいことは分かりますが、程ほどにねという。
ずる賢さやそれから個力は、日本の足りないものでは、多分今後もあり続けると思いますが、だからといってそれをテーマ化しても解決しないというか、かえって事態を悪化させるだけだと思いますね。
それがジーコとザック両ジャパンから、学ぶべき大きな教訓の一つというか。
日本はナイーヴなんですよ。真面目なんですよ。それでいいんです。それが特性で。
むしろそれを武器にすべきというか、それで突き抜けるべきというか。
"ヒカルディア"を注入するならするでいいんですが、それは戦術自体の中に、根本のチームスタイルの中に、表現されるべきだと思います。「小技」や「意識づけ」ではなくね。じゃないと単にそうしろと言われたら、素直にそっち行っちゃうだけですから、日本は。そこまで回り込んで、マネージしないといけないと思います。まあいずれ分かると思いますが、アギーレも。
なんか馬鹿にしてるような言い方ですが、"得意""不得意"というのは、そういうもんなんですよね。ラテンがこそこそずる賢く立ち回ってる時に"生き生き"とするように、日本は愚直に突き進んでる時に、"生き生き"とするんですよ。もっとリラックスしろよと言われると、逆に緊張するんです。(笑)
まとめると理想としては、"抜け目なく勝負強い"スタイルを、"愚直に一心に"実行できるような状態になれば、そこで問題は一つ「解決」するんじゃないですかね。僕がしつこくトゥーロン'08のチームを評価するのは、それが出来ていたからですね。スタイルの柔軟で対応して、その実行の尋常じゃない愚直さで(イタリアを)追い詰めた、という。なるほど!と思いましたね、あれは。
アギレ新監督、5バック検討「日本とメキシコは似ている」 (サンスポ)
発想元はともかく、方向性としては悪くないというか、一度ちゃんと試して欲しいとは思うスタイルだと思います。少なくとも選択肢として。日本代表のハビエル・アギレ新監督が29日、5バック導入を検討していることが分かった。
28日付のメキシコサイト「メディオ・ティエンポ」に「日本とメキシコは似ている。ボールを保持する攻撃と5バックのDFライン。それがアイデアだ」と明かした。
ハイプレスはやらせれば概ね出来るのは分かってるので、むしろ"引き"方を学ぶというか、押し引きをちゃんと"戦術"としてレパートリーに入れておくというのは、大事なことだと思います。特攻か、総退却かではなくね。(笑)
独占インタビュー!アギーレ監督の野望 (デイリー)
他の記事を読んでても感じたんですけど、割りとこの2点を、具体的には考えてるのかなあと。‐W杯で日本代表の試合を見たと思うが、印象は。
いい形で試合をスタートしていたが、いいスコアで試合終了を迎える力強さに少し欠けていた。運の悪さもあったが、終盤の強さが欲しい
‐ハビエル・アギーレの代名詞とも言うべきキャラクターの強さ、気力、迫力が備われば日本代表は大きく変わると思うか。
自分たちのスタイルや形を継続する。それはボールをしっかりと扱い、多くの選手が攻撃参加し、相手より多くボールを保持して試合を支配するというもの。
漠然とずる賢さというよりは、「試合の締め方」。終盤の戦い方、集中の仕方というか。
まあジーコ&ザック、両"放任"型代表チームでは、独特の唐突な終盤の攻撃の強さというのは見られたわけですが(笑)、そこらへんのメリハリを、もっと意図的なものとして仕込むという、そんな感じなのかなあと。
もう一つは日本の攻撃の特徴を、パスとかポゼッションとかカウンターとかいうよりも、とにかく「多くの人数がからむ」と、そこらへんに見出しているのかなという。人数が問題ならば、別にポゼッションじゃなくても例えば最近あんまり聞きませんが、"コレクティヴカウンター"なんてものもあるのでね。さっきの"5バック"で"ボール保持"というのも、合わせるとそんなようなイメージはなくはないですが。持つ時だけ持つ。人数かける時だけかける。一気に。コレクテイヴに。
そうじゃない時は、堅く。のんべんだらりと持つことにこだわるのではなく。
まあ半分願望ですが。反町ジャパンをめぐって、よく考えていたテーマというか。オリベイラ鹿島なんかを、横目で見つつ。
その他。
アギーレ新監督“日本語習得”を宣言 (デイリー)
まあ大事。少なくとも悪いことではない。慎重なのも、リアリティがあっていいかと。サッカー日本代表監督に就任することが決定したハビエル・アギーレ新監督が、日本語を「勉強」していくことを明かした。スペイン紙マルカ(29日)のインタビューの中で答えた。
新指揮官は8月中旬以降に来日し、監督就任会見に臨む予定。その際、日本語を話すかと問われた新指揮官は「いやいや、少しずつやっていく。基本的な質問に答えられるよう、日々勉強していく。ディエゴ・フォルラン(C大阪)が入団会見でいくつか日本語のフレーズを話したのを聞いたが、驚いた」と話した。
日本をリスペクトしてくれるのは結構なんですけど、"異郷"に来る、(サッカー的に)"未踏・未開"の地に来るという警戒感は、やっぱ持つべきだと思うんですよね。ザッケローニの失敗の一因も、そこにあると思います。リスペクトし過ぎ、ヨーロッパと地続きで考え過ぎ。・・・まあはっきり言えば、"浅はか"だったと僕は思いますが。思慮不足。好奇心不足。4年間を終えた今でも、なんかなんにも分かってない見てない感じの人だなあと、退任後の談話等を見て。"親切"にされてウキウキかよという。
アギーレがどうだかは分かりませんけど。"ブラジル"(ジーコ)や"イタリア"(ザッケローニ)のような一級国出身でないというのは、いいことかもという。土人の気持ちが分かるというか。(笑)
アギーレJ 中南米4連戦!「世界は驚く」5バック導入も (サンスポ)
なんかエグいな、"中南米4連戦"と言われると(笑)。コパ・アメリカかよというか。日本代表のハビエル・アギーレ新監督(55)が30日付のメキシコ紙エストのインタビューに応じ、9、10月に中南米と4連戦を行うことを明かした。
既に発表済みの初陣ウルグアイ戦(9月5日)、ベネズエラ戦(同9日)に加え、ホンジュラス(10月10日)、ブラジル(同14日)との対戦も明言。母国メキシコ代表を2度率いた指揮官が実力を熟知する相手がそろい、日本の現在値を把握するための絶好のマッチメークとなった。
ていうかなんでアギーレが言うの?どっかで「技術委員長もやらせろ」と協会に迫っているという記事がありましたが、気分的にはそういう感じなのか。協会仕事も仕切るというか。
・・・と、こっちがメインの記事のつもりだったんですが。
あららら、随分はっきりと。(笑)「攻撃的な戦術は私が得意とするところではないし私の限界と能力は認識している」と攻撃面の指導は得意でないことを明かした上で「日本には攻撃的な変化を与えたい。スチュアート(ゲリング)は試合の流れと攻撃的な戦い方を扱うのがうまい」と参謀となる英国人のゲリング・コーチとともに攻撃的チームをつくるプランを口にした。
状況に合わせて仕事をしていただけで、別に守備的ではないとフォローする記事もいくつか出てましたが、本人が言うんだからもうそういうことでいいんでしょうね。(笑)
だから(攻撃は)コーチにやらせる、というのもむむむですが、しかもそれがイギリス人だというのは・・・どうなの?(笑)
"イタリア"でも、随分違和感あったのに、"イギリス"?ロングボール学会?(いやまさか)
せめてドイツ人なら、まだ想像もつくんですけど。
まあ楽しみではあります。怖いもの見たさで。(笑)
アギーレ監督次男・ミケル氏がコーチ就任へ 4人目スタッフ (スポニチ)
まあコーチ編成にこだわるうるさいタイプ(特に協会にとって)なのは確かなようですが、よくあるブラジル人監督的"ファミリー大集合"というよりはもっとプロフェッショナル、"プロジェクト"感が強いので、そんなに悪い印象は無いですかね、今のところ。日本代表の新監督に就任するアギーレ氏の次男ミケル氏がコーチとして入閣することが4日、濃厚となった。同氏に近い関係者が明かした。
既に決定しているコーチのゲリング氏、GKコーチのリカルド氏、フィジカルコーチのモラス氏に続き、アギーレジャパンでは4人目のスタッフとなる。
アギーレ氏には3人の息子がおり、長男は弁護士、三男はメキシコでサッカー選手と多彩だ。その中でもミケル氏はスペインで生活を共にしていたように、父が各クラブで指揮を執った際にアシスタントを務めてきた。
はっきり言って、協会がつけたがる"日本人五輪監督"コーチシステムって、ほとんど意味が無いように思えますし。押し付けカップリングじゃあ、何も学べまいという。招集選手の調整はやらないといけないとしても、戦術的統一性とか、無理な話というか、表面だけ合わせられても害ばかりというか。
結局はそれぞれに、やるしかない。
まあアギーレも、手倉森も、それぞれに頑張って下さい。(笑)
以上、"ここまでのアギーレ"でした。(笑)
まあ世界的に評判が高い人種だとは言えないですよね(笑) 一応アンチェロッティの右腕にイングランド人が一人いますが
そのゲリング氏は、リヴァプールとSGIなるスクールでコーチを務めていて、そのときにどうもアギーレ息子(今回のミケル氏かどうかは不明)を教えってるぽいんですよね。多分そこの縁。
http://www.sginternational.co.uk/about.html
まあ、怖いもの見たさですね(笑)
"イングランド代表"よりは"アメリカ代表"の方が、まだサッカー的に接点はありそうですけどね。(笑)
楽しみ・・・かな、今のところはまだ。一応。(笑)
少なくとも能天気なタイプでは、全く無いように見えますね。