2014年08月15日 (金) | 編集 |
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"なぜか"というのも失礼な話かも知れないですが。(笑)
アマゾンの画像が小さめなのは、アップに耐えられるほどのアレじゃないからという、そういう配慮からだなんてそんな滅相も無い。
いや、好きなんですけどね。
ただ余り大きな声では言い難いというか、少なくとも黒澤優嬢に始まる数々の"アイドル好き"の履歴の、その"系譜"の一部として考えられてしまうと、ちょっと辛いという。
ああ、奥歯にモノが。(笑)
まあほんと、好きは好きだったんですよ、最初から。
・・・"最初"というのは、"アイドリング!!!"という意味ではなくて、ロンハー等、各種バラエティで主に「おバカ」「にぎやかし」系のバラドルとして、イジられクサされ、"その他大勢"の一部としてリアクションコメントを中心での活躍が、僕の目に映るようになって来て以来ということですけど。
そういう場所では完全に"ウザい""バカ"という設定・ポジションで、かなり酷いあしらいを受けていたわけですが、僕はいやあ、そんなこともないだろう、確かにかなりけたたましくてグイグイ前には来るけど、ウザいというよりは勇ましい、潔い、なんなら清々しいくらいの印象をウケるコじゃんこのコはと、そんな風に。
バラエティのお約束は分かるけど、それで掬い切れてないよね、ちょっとこのコはと。有吉仕事雑だぞ!とか。(笑)
特にこのコの"前"への出方は、バカだから身の程知らずだから、空気を読めないから出るのではなくて、もっと弁えた割り切った位置から、討ち死にも折り込み済みで出て来る、やっぱり何というか、"潔い"というそういう出方に感じました。
"身の程知らず"系のバカは、僕も結構容赦なく嫌う方ですから。それとは違うというのは強く感じました。
ただ今のところ、それしかポジションが無い、処理のしようがないんだろうなあと、そういう当時の感想。
そこらへんのモヤモヤを解消してくれたのが、『キリウリ$アイドル』(水曜22:30)と『チャリーズエンジェル』(第3土曜21:00)という、今年MXで始まった二つのMC番組。
一言で言って・・・上手い!驚いた。
"回しも出来る"とかいうレベルではなくて、非常に自然体。天性。もう10年もMC稼業やってるような感じ。
バカではないだろうとは思っていた、僕の予想・期待すら、軽く飛び越えるレベルというか、むしろやっぱり俺バカだと思ってたのかなと反省するレベル。(笑)
とにかくストレスが無いんですよね。スムーズに場を進行させつつ、しかし一つ一つの反応は非常に自然というか、"進行"に囚われないというか。(その為の)"技"に。
別な言い方をすると、MC番組で改まって気取ってるのではなく、"おバカ""リアクション"タレントとしての「菊地亜美」も、矛盾なくそこに存在しているという感じ。そのまんま席を移動しているというか。そういう意味では"堂々"とはしているけれど"低姿勢"のままでもあり、好感度は高い。
番組によって違いは多少ありますけどね。
サブMCとして長谷川豊アナがついている『キリウリ』の方だと、その安心感からかたまにいち出演者いち"アイドル"としての感想や反省の弁とかがポロッと出て来て、それこそ我々のよく知っている「菊地亜美」に近い感じも見え隠れする。(それがまた自然でいい)
一方完全に一人MCで、素人さんである女子競輪選手の相手をする『チャリーズエンジェル』では、"プロフェッショナル"というのとも少し違うんですが、ホスト(ホステス)としてきっちり場を取り仕切って、体張り系の企画なども交えつつも「バカ」の臭いはもうほとんどしない。ある種"アネゴ"肌みたいな面も覗かせますし"ファッションリーダー"的な役回りも当たり前にこなしますし、出るところへ出れば(地元?)それなりの"地位"を持っているコで、実は本来は自尊心の高いコなんだろうなあと、そういう部分も感じさせます。
で。でですよ。
そういうむしろ"天性のMC"とでも言いたい資質を持った、しかも結構女としてのプライドを本来は持っているコが、逆によくあんな("おバカ"系リアクション系の)仕事が出来るな今までやって来たなと、そういう感想も持つわけですが。
・・・まあ一般論としても、こういうジレンマを抱えながらやっているタレントは少なくないんでしょうが。
典型的には、"ひな壇が苦手な芸人"みたいな。そこでは間抜けに見えても、回す側に回ると俄然キレがよくなったりとか。
ただ菊地さんがそういう一般的な"不本意"系(?)の人と少し違うのは、「不本意」だろうと「不得意」だろうと、得意なことと何ら変わらない勢いでグイグイ参加するので、普通に見てる分には"本来の姿じゃない"感みたいなものは感じられないということですね。だからこそ額面通り受け取られて、額面通りバカだと思われ(笑)たり、あるいは便利使いされる。そして更に、"本来"じゃないものについての印象が固定する。
フテくされながら仕事するよりはよっぽどいいわけで、だからこそ使われてそういう意味では良い循環なんですが、誤り(?)が固定するという意味では、悪循環。なんかやっばりちょっと、モヤモヤしますが。(笑)
Wikiでは
というバカリズムの寸評が載ってますが、まあそういうことなんでしょうね。「(菊地は)その番組で求められた振る舞いをしている。」
決して"自分"が無いわけではないのに、振られた役割に過激に従順というか。
そういう目で改めて見ると、別にこの人は集団芸が"上手い"わけではないんですよね。
はっきり言ってしまえば、必ずしも面白いわけではない。
面白くなくてもグイグイ参加するから、余計バカだとかウザいとか、また思われるわけでしょうが。(笑)
いや、ある意味では上手いんですよ?きっちり乗るという意味ではね。ただきっちり過ぎて、面白くは無いことは、ままあるという。
ただこの人は、面白いか面白くないかは、あんまり気にしてないんですよね。・・・ていうとバラエティタレントとしては語弊がありますが(笑)、一つ一つの、すべったり外したりするのは余り気にしてないというか、もっと違う次元に自尊心を置いているというか。少なくとも、"失点"は恐れていない。それよりも、攻めること、参加すること、前向きな勢いそのものを、重視しているというか体現しているというか。
「質より量」と、本人は言ってるそうですが(笑)。また身も蓋も無い。(笑)
そこらへんがまとめて出ていて面白かったのが、この『ナカイの窓 次世代ゲストMCスペシャル』(動画)とか。
前半、菊地さんを含む5人の"次世代MC"(山里も入れれば6人)でワイのワイのやってる時の菊地さんは、てんで面白くない。番組のフォーマットに従って、調子良く合いの手を入れてるだけで。まあ唯一の非芸人、唯一の女子として、乗るのに精一杯ということもあったんでしょうが。勿論、遠慮はしてません、全然(笑)。少なくとも表面上は。フィーチャーされてない割りに、音声は拾われているというか。(笑)
そして番組後半、"次世代MC"候補のテストとして、仮想トーク番組でゲスト中居正広をMC菊地亜美がもてなすハイライト場面。
これも・・・ある意味では面白くはないんですよね(まだかい)。当座というか。次々繰り出されるどうでもいい質問に、中居苦笑、周囲不評みたいな。
ただその"次々"が、半端無い。苦笑されようがウケなかろうが、気にせずとにかく次々行く。結局最後まで特にウケはしないんですけど、あくまで次々行く。勢いが衰えることは決して無い。
結果的に僕は、腹抱えて笑ってましたね。一つ一つが面白いとか気が利いてるとか、そういうのとは別の次元の笑いを、"MC"菊地亜美の駆動力は生んでいたと思います。
これが菊地亜美的、「質より量」かという。(笑)
同じくWikiから、伊集院光ですが。「バカ発言自体は本当にバカ発想だが、レスポンスの速さなんかは頭が切れる、聡明である。」
内容ではないという、上のは好例(笑)。内容はバカでも結果的に当たっているというか、必要なこと"正しい"ことをやっているというか。"聡明"。
まあ"本能"に近いかもしれませんが。(笑)
あるいは拙速は巧遅に勝るという、孫子理論?(笑)
とにかくバカなことを言っても、少なくとも白けないんですよね。寒くならないというか。すべらない、とは言わない(笑)。でもすべっても寒くはならない、少なくとも場は暖まる、それが菊地亜美の長所というか、使い勝手の良さというか。どんな状況でもまあ、何とかしてくれるだろうな、変な穴だけは空けないだろうなという、安心感。
勿論上の二つの実際のMC番組では、別にすべってはいません。基本思ったことを素直に言うタイプですから、"仮想"トークとかはあえて言えば苦手だったろうと思います。苦手にも関わらずの、あの勢い(笑)。苦手ゆえに無内容ではあっても、苦手な事をしているさせているという居心地の悪さを、周囲に微塵も感じさせる暇を与えない。やっぱ凄いというか、変な安心感があるというか。(笑)
何でしょうね、3点取られても5点取ればいいという精神というか。サッカーで言えば(笑)。それどころか多分、9点取られても全く動ぜず10点目を取りに行くと思います、この人は。それ競技変わっとるやろと言われても、気にしない。(笑)
あるいはボール取られても取られても、飽くなきネガテイブトランジションで、さっき取られたことすら覚えてないような勢いで、即座にまた取りに行く。取られるんですけどね(笑)。いくら何でも取られ過ぎやろ、というくらい。でも気にしない。何なら自分で別のボール持って来て、相手が茫然としている間にそれでゴール決めそうな勢い。(笑)
かと思えば、妙に悠然とポゼッションしたりするし(MC番組)。"使い分けてる"という感じはしないんですよね。内蔵されている"メカニズム"が、必要に応じて即座に最大効率で、常に自然に発揮される感じ。日本代表も見習いたい。(笑)
自尊心はある。でも自意識の邪魔は入らない。
余りに見事過ぎて、どこまで考えてやってるのかという疑問は、改めて湧いたりしますが。
やっぱり・・・バカなのかなあとか(笑)。いや、いい意味でですよ、いい意味で。偉大なるというか。大いなるというか。(笑)
だって、"考え"たらやっぱりどうしても入って来るでしょう、自意識の邪魔が。バカリズムとか伊集院とか、人一倍"考える"タイプの人が高く評価するのも、そこらへんの不思議感があるからだと思いますね。どういうからくりなんだよという。
結果やってることは、"クレバー"なんですけどね。だからまた嫌われたりして。(笑)
まあ、ただそもそもの今回の言いたかったことに帰ると、この人は決してひな壇系集団芸系の人ではないと、それは言っておきたいと思います。"勢い"でカバーはしても。(笑)
MCは勿論そうですが、単純に言って、主役なら主役なほど、あるいは出演者が少なければ少ないほど、本領を発揮するタイプ。それに気づいてしまって以降は、逆にまだまだ主体の"その他大勢"系で出ている番組は、余り見る気がしないというか、見ても不完全燃焼というか。
むしろローカルでただの旅番組ですけど、これとか面白かった。
『わがまま!気まま!旅気分! 菊地亜美 6月28日』
将来的にはというか、だからこそさっさと出世して、本領の発揮出来る仕事の割合を増やして行って欲しいですね。
MCとして、本人は"島崎和歌子"目標とか言ってましたが、もっと普通にポスト久本を狙えるポテンシャルは十分あると思います。かなり際どく"下げ"られても平気、という意味でもね。
問題はやはり張り付いた"おバカ"のレッテルで、久本の"下品"よりもある意味タチが悪くて、基本ツッコミ役であるMCを正面切ってこなすには。周囲の抵抗感が。
まあ徐々に実績積んで行くしかないでしょうね。一回ちゃんと見れば、回しの実力そのものは、誰の目にも明らかだと思いますし。・・・ズケズケも"おバカ"のカテゴリーなら安全ですけど、"直言""毒舌"に移行するには、一つ越えなくてはいけない("尊敬"という)ハードルがある。
とりあえず明日はちょうど、月に一度の『チャリーズエンジェル』

の放送日なので、興味がある方はどうぞ。
MXの21:00、J1中継終わりからの流れででも。(笑)
かなり、イメージ変わると思います。
(追記)
ちょっとこの週は、ゲストも構成も特殊でバラエティバラエティした緩い回でした。
出来れば過去の回をどうぞ。
(菊地亜美のチャリーズエンジェル 動画)
(『キリウリ$アイドル』 動画)
女としては・・・・・・。うーむ。(笑)
健気で可愛らしいとは思うんですけど、どうも引っかかりませんね。
最近好きなタイプが『サイレーン』のイノと『ベイビーステップ』のナツな僕ですから、グイグイ前向きなコは好きなはずなんですけど、何かがちょうどギリギリ圏外に、彼女を押しやってるらしいです。(笑)
残念!!(笑)
ま、身近にいたら、可愛がるとは思いますけど。(笑)
応援してます。
マジに出世、期待してます。
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