2015年04月01日 (水) | 編集 |
一応日付けが変わる前に、上げときます。
JALチャレンジカップ 日本代表 ○5-1● ウズベキスタン代表 (東京スタジアム)
書き上げた直後に始まった千葉-C大阪戦の余りの壮麗さ(笑)に、思わず舞台袖で出番を見失いかけていたエントリー(笑)。あんな試合の余韻には勝てないよ。
・ちなみにカテゴリー名は、結局"ハリルホジッチ"ジャパンにしました。
・やはり"ダイレクト"志向ということで。(こじつけ)
・まずスタメンですが、少々意外でした。
・"総とっかえ"そのものは、ある程度予告・予想されたものでしたが。
・それにしても新旧織り交ぜて、または残りメンバーランダムorフラットに組んで来るかと思いましたが。
・結構露骨な"旧"メンバー固め。
・(未出場組の中で)外れた「太田・水本・柴崎・大迫」、特に後ろ二人については単純に適合性に問題があって、それで消去法的にそういうメンバーになった可能性もあるとは思いますが。
・可能性というか、側面というか。
・それでも多分、コンディション不良の内田も含めて最終的にああいう"同窓会"メンバーを並べたのには、やはり「旧メンバーのカスタマイズ実験」的な意味合いが、こめられていたんだろうなと思います。
・実験、またはデモンストレーション。
・ほら、旧メンバーじゃ駄目でしょ的な。
・ま、"駄目"というところまで強いニュアンスは無いようには思いますが。(笑)
・ハリルホジッチ自身も、見てみたかったのかも。
・1戦目旧メンバー→2戦目新メンバーの順番だと、もっと("駄目出し"感が)露骨ですけどね。(笑)
・そうじゃないところが優しさなのか、実際天秤にかけている最中なのか。
・"旧メンバー"からすると、むしろ初戦の"新メンバー"の戦いを、手本に出来たところもあったろうし。
・フェアというか、のりしろの大きい上手いマネージメントをするなという印象は。
・偶然じゃなければ。(笑)
・若手にもベテランにも優しく。
・ターンオーバーの中でも重点強化選手(宇佐美・川又)は2回使うという、細かさもありますしね。
・その一方で非重点強化選手(?)の大迫・柴崎にも、時間は十分に与えていますし。
・この周到さからすると、1戦目・2戦目の順番にも、やはり意味はあるというかバッチリ計画通りではあるんだろうなと、考えざるを得ない。
・3戦目の"解答編"が楽しみ?!(笑)
・むしろ親善試合を、もう一個やりたい感じというか。
・その"旧メンバー"による2戦目は。
・やはり1戦目に比べて少し分かり難いというか、無理矢理感が無いわけではなかったですが。
・思ったよりは出来ていたというか、意識"だけ"は少なくとも浸透していたというか。
・1,2戦目通しての感想としては、とにかくみんな、緊張してやっているなという。(笑)
・ザック末期は置いておくとしても、同じく"新監督"であったアギーレ時代とも、濃密感が全然違う。
・"手腕"がどうとかいう以前に、単純に「言われていることの量」とその「厳しさ」が、全然違うんだろうなという感じ。
・代表チームらしい緊張感というか、結局このヒリヒリ感を求めて、我々は外国人監督を招聘する(したがる)んだよなという。
・それはそれでいつまでたっても教わりたがりというか、依存心が抜けないというか、そういう問題はあるわけですが。
・それにしてもアギーレは、やはり物分かりが良過ぎた。(笑)
・アギーレ自身のブログラムが元々日本代表に親和性が高かったのか、それともやはり少々迎合的になっていたのか。
・"八百長"問題が無かったら、もうちょっと強気に出られていい違和感も出せたのか。
・少ない時間の中で示されたアギーレと日本代表の融合の形は、"スタイル""完成形"としてはそれなりに面白味のある有望なものだったと思いますが。
・いかんせんプロセスが少し安易というか促成感が強くて、仮にあれでアジア杯を乗り切れたとしても寿命・賞味期限はそんなに長いものでは無かったのではなかったかと。
・イージーカム、イージーゴー。
・"形"としては同じでも、もう少しきちんと「葛藤」しておかないと、"融合"や"完成"の結合状態自体が浅くて緩いものにしかならなかったろうなと。
・こちらからすると、大してクドいてもいないのに勝手に落ちたという感じでした。(笑)
・そこまで言うなら分かったわ!、いや、別にそんなに言った覚えは。
・とにかくいずれそういう問題は出て来ていただろうと。
・その点ハリルホジッチは、出だしは順調というか、つかみはOKというか。
・まあアギーレも迎合し出したのは、もう少し後からだったとは思いますが。
・付け加えると、重要度的には変な話ですが、ぶっちゃけ「アジア杯」よりも「W杯2次予選」の方が、締め切りとしては"緩い"感じがしますしね。
・ある程度ゆっくりしっかり、融合する時間はあるのではないか。
・仮にそれが、融合"出来ない"ことが分かる、時間になったとしても。(笑)
・さて。
・2試合フルメンバー使って、それぞれに"哲学"を表現させることに、かなりの程度成功したとみなしていいだろう、ハリルホジッチジャパンのスタートですが。
・で、どうなるのか。
・出来るのかどうかということと、出来てどうなるのかということと。
・勿論資料は、不十分極まりないものではあるわけですが(笑)。そこはあえて。
・関係ありそうなものとして最近面白かったのは。
・『Number』最新号
のチョウ・キジェ×反町対談。
・その中でチョウさんが言ってたことの一つとして、「(今年)湘南に入って来た選手が、"湘南らしい"プレイをしようとして状況に関係無い/不適合な"速い"プレイをしたがってこっちが戸惑うことがある」という話。
・その中でも出ていましたが湘南やハリルホジッチ的な"速い"プレイが一般的でない日本ならではの、切ない(笑)頓珍漢なエピソードではあるわけですが。
・とにかくそれくらい、現状日本人には異様な、まだ直感に"落とせ"ないプレーであるということ。
・出来ることは出来ても他人行儀というか。
・同様なエピソードとして、一方で湘南に入って来た選手の中には、「パスがすぐ縦に出て来るので」困る、戸惑うと悩みを訴える選手がしばしばいるということ。
・これはつまり、「縦に出る」ことの意味・意義が理解されずにプレイの形ばかりが注目されるということですが。
・「縦の方がいいじゃんねえ?」とチョウ・反町の二人の間では自明なこととして共有されているようですが(笑)、とにかくそこらへんがもっと広く共有されないと、ただ急いでるだけということになりかねない。
・(本田等が)"スピード"的に対応出来るか出来ないかという、以前に。
・問題は「速い」か、あるいは「より速い」かということではなくて。
・ゴールに直接的効率的に向かう、あるいは崩しを効率的に行う為に必要・有効なプレーの手順があって。
・それを行うと必然的に"速く"なるということで。
・そこらへんが理解共有されないと、やらされてるなぞってるだけになって真の効率は出て来ないし、"速い"のではなく"急ぐ"ことによるミスや狙いの不適切も出て来やすいという。
・別な言い方をすると、単に「スタイル」として、"遅い"サッカーから"速い"サッカーに(見よう見まねで)置き換えるだけなのか。
・それとも今まで自分たちがやって来たことの意味、そこにハリルホジッチが持ち込んだものの意味、それを理解して併せて、"改良"するのか"進化"するのか、"融合"するのか。
・「自分たちのサッカー」の一番見苦しかったのは、スタイルが目的化して思考停止しているように見えていたことなわけで。
・それを別の"スタイル"で繰り返すというのは、いかにもぞっとしない。
・仮にその"模倣"に、それなりの有効性があったとしても。
・別にモラル的な問題(だけ)ではなくて、"ハリルホジッチ"の取り込み方の効率の問題、それと日本代表との組み合わせによる、生産物の最大化の問題として(も)。
・一般的にも、あるスタイルを主体的に遂行しているチームとなぞっているだけのチームでは、前者の方が強いに決まっているので。
・特に長期的な戦いや、その中での融通性の問題としては。
・戦術自体の優位劣位や時代との相性というものは当然あるでしょうが、どのみち日本が世界を"リード"するなんてことは当分望めない(笑)というか、望む必要の無いことでしょうから。
・結局は戦闘力を決定するのは戦術の血肉化の問題である部分が大きくて、どんな戦術であれ"置き換え"で前のチームより強くなることを期待するのは、ほとんどくじを引いてるだけみたいなところがあるかなと。
・まず取り組みの部分をちゃんとして、その後の"ボーナス"として"その"戦術自体の有効性を期待するという方が、賢明というか安全な構えかと。
・まあだから、"モラル"と"実効性"は、たいてい結構一致してると思うんですけど。
・実際ね、"生き残る"ベテランは、その「血肉化」の部分が強いんですよ。
・それが「適性」における、若手に対する劣位をカバーして、更に上回る。
・今回の本田はどうか。
・ま、余談ですけど。(笑)
・少し違う観点から言うと、仮にある戦術・スタイルを見よう見真似、なぞってるというような態度で実行していたとして(どのみちそういうことは多かれ少なかれあるでしょうし)。
・その難点を"オートマティズム"の徹底化でカバーするというアプローチも、一方であり得るわけです。
・実際ハリルホジッチもこの前の会見で、"ある程度のオートマティズム"について言及していましたね。
・ただどうなんでしょう、まだ2試合見ただけの感想ですが、そこまでオートマティズムの人ではないかなと。
・指示は細かいけど、それは要点や原則についての話が多いというか。
・つまりトルシエ的な"調教"(笑)とは違う気がする。
・むしろやはり、オシムの「原理」→「展開・実現」の方に、近い感じ。
・帰納(トルシエ)ではなくて演繹(オシム)というか。
・だからこそ、原理の「理解」がやはり必要になるだろうと。
・もっと。
・実際ハリルホジッチはどう出るのかなあと、興味津々ではあります。
・つまり選手の変化が先か、ハリルホジッチの変化が先か。
・アギーレの場合は、選手が変化しようとしているのを遥かに上回る速度で監督がどんどん合わせに行っちゃった感が強かったんですが。
・ハリルホジッチも、過去柔軟にその時々の選手や状況に合わせて来たとはいうものの。
・合わせる"価値"が無ければ強引にやるかも知れないですし。
・忠誠の対象は、戦術ではないけど選手でもなくて、「勝利」そのもの、「現実」そのものという感じの人ですから。
・その為の効率として、戦術の方が遥かに重要だと判断すれば、"選手"はある意味切り捨てるかもしれない。
・それくらいの厳しさを期待したいというのと、正直日本代表の選手たちがどれくらいお眼鏡に適うのか、不安な部分が現状大きいというのと。(笑)
・既にJリーグについて、一つ駄目出し発言などがあったように。
・いずれにしても、妙な妥協はしないである種の"基準""相場"は、少なくとも示してもらいたいなと。
・国際的なというか。
・その上でどう出るかは、見てみないと分かりませんが。そこまでどういう人かは、まだ分からないというか。
・それなりに知ってた(互いに)筈のオシムですら、"アジア杯"仕様なんかはかなり意外な感じのチーム作りでしたし。
・色々と考えるんだろうなと。
・出来ればそこらへんが、ある程度外から見て分かるようにしてもらえると、こっちからすると楽しいわけですが。(笑)
・全部説明しろとは言わないけど、なるべく、ひとつ、よろしく。(笑)
・色々言いましたが、例えば湘南を見て、選手の主体性に不満を感じることは、特には無いのでね。
・たまに単調になることはまあ、無くは無いですが。
・とりあえずあれくらいの"血肉化"をやってくれれば、問題は無いと、そのあたりがとりあえずの基準かな。
・アギーレにも外されたし、大迫はやっぱり使うとプレーが"遅く"なると、そういう評価なんですかねえ。
・本田のところで使われたのは、偶然ではないのか。
・柴崎はむしろ、アギーレの"速さ"には意外な程適応したなという印象だったんですが、逆にあれくらいが限界であるという、可能性は。
・いっそこちらも、本田のところで使ってみるとか。大渋滞ですが。(笑)
・"上手く"行っていた選手については、今回とりあえずコメント無し。
・概ねみんな"だいたい"ではやってたので、そこからも漏れちゃった選手に対してだけ、目を向けてみました。(笑)
・水本だけはまあ、あれですけど。あれはちょっと、特殊例。戦術条項というか。要経過観察。
・得点としては、2点目乾の切り込みからこぼれを拾ってクロスを上げての、岡崎のゴールが、いい点だったと思います。
・狙いとしての「速さ」と「積極性」を重ねた結果の波状攻撃で、偶然ではない。
JALチャレンジカップ 日本代表 ○5-1● ウズベキスタン代表 (東京スタジアム)
書き上げた直後に始まった千葉-C大阪戦の余りの壮麗さ(笑)に、思わず舞台袖で出番を見失いかけていたエントリー(笑)。あんな試合の余韻には勝てないよ。
・ちなみにカテゴリー名は、結局"ハリルホジッチ"ジャパンにしました。
・やはり"ダイレクト"志向ということで。(こじつけ)
・まずスタメンですが、少々意外でした。
・"総とっかえ"そのものは、ある程度予告・予想されたものでしたが。
・それにしても新旧織り交ぜて、または残りメンバーランダムorフラットに組んで来るかと思いましたが。
・結構露骨な"旧"メンバー固め。
・(未出場組の中で)外れた「太田・水本・柴崎・大迫」、特に後ろ二人については単純に適合性に問題があって、それで消去法的にそういうメンバーになった可能性もあるとは思いますが。
・可能性というか、側面というか。
・それでも多分、コンディション不良の内田も含めて最終的にああいう"同窓会"メンバーを並べたのには、やはり「旧メンバーのカスタマイズ実験」的な意味合いが、こめられていたんだろうなと思います。
・実験、またはデモンストレーション。
・ほら、旧メンバーじゃ駄目でしょ的な。
・ま、"駄目"というところまで強いニュアンスは無いようには思いますが。(笑)
・ハリルホジッチ自身も、見てみたかったのかも。
・1戦目旧メンバー→2戦目新メンバーの順番だと、もっと("駄目出し"感が)露骨ですけどね。(笑)
・そうじゃないところが優しさなのか、実際天秤にかけている最中なのか。
・"旧メンバー"からすると、むしろ初戦の"新メンバー"の戦いを、手本に出来たところもあったろうし。
・フェアというか、のりしろの大きい上手いマネージメントをするなという印象は。
・偶然じゃなければ。(笑)
・若手にもベテランにも優しく。
・ターンオーバーの中でも重点強化選手(宇佐美・川又)は2回使うという、細かさもありますしね。
・その一方で非重点強化選手(?)の大迫・柴崎にも、時間は十分に与えていますし。
・この周到さからすると、1戦目・2戦目の順番にも、やはり意味はあるというかバッチリ計画通りではあるんだろうなと、考えざるを得ない。
・3戦目の"解答編"が楽しみ?!(笑)
・むしろ親善試合を、もう一個やりたい感じというか。
・その"旧メンバー"による2戦目は。
・やはり1戦目に比べて少し分かり難いというか、無理矢理感が無いわけではなかったですが。
・思ったよりは出来ていたというか、意識"だけ"は少なくとも浸透していたというか。
・1,2戦目通しての感想としては、とにかくみんな、緊張してやっているなという。(笑)
・ザック末期は置いておくとしても、同じく"新監督"であったアギーレ時代とも、濃密感が全然違う。
・"手腕"がどうとかいう以前に、単純に「言われていることの量」とその「厳しさ」が、全然違うんだろうなという感じ。
・代表チームらしい緊張感というか、結局このヒリヒリ感を求めて、我々は外国人監督を招聘する(したがる)んだよなという。
・それはそれでいつまでたっても教わりたがりというか、依存心が抜けないというか、そういう問題はあるわけですが。
・それにしてもアギーレは、やはり物分かりが良過ぎた。(笑)
・アギーレ自身のブログラムが元々日本代表に親和性が高かったのか、それともやはり少々迎合的になっていたのか。
・"八百長"問題が無かったら、もうちょっと強気に出られていい違和感も出せたのか。
・少ない時間の中で示されたアギーレと日本代表の融合の形は、"スタイル""完成形"としてはそれなりに面白味のある有望なものだったと思いますが。
・いかんせんプロセスが少し安易というか促成感が強くて、仮にあれでアジア杯を乗り切れたとしても寿命・賞味期限はそんなに長いものでは無かったのではなかったかと。
・イージーカム、イージーゴー。
・"形"としては同じでも、もう少しきちんと「葛藤」しておかないと、"融合"や"完成"の結合状態自体が浅くて緩いものにしかならなかったろうなと。
・こちらからすると、大してクドいてもいないのに勝手に落ちたという感じでした。(笑)
・そこまで言うなら分かったわ!、いや、別にそんなに言った覚えは。
・とにかくいずれそういう問題は出て来ていただろうと。
・その点ハリルホジッチは、出だしは順調というか、つかみはOKというか。
・まあアギーレも迎合し出したのは、もう少し後からだったとは思いますが。
・付け加えると、重要度的には変な話ですが、ぶっちゃけ「アジア杯」よりも「W杯2次予選」の方が、締め切りとしては"緩い"感じがしますしね。
・ある程度ゆっくりしっかり、融合する時間はあるのではないか。
・仮にそれが、融合"出来ない"ことが分かる、時間になったとしても。(笑)
・さて。
・2試合フルメンバー使って、それぞれに"哲学"を表現させることに、かなりの程度成功したとみなしていいだろう、ハリルホジッチジャパンのスタートですが。
・で、どうなるのか。
・出来るのかどうかということと、出来てどうなるのかということと。
・勿論資料は、不十分極まりないものではあるわけですが(笑)。そこはあえて。
・関係ありそうなものとして最近面白かったのは。
・『Number』最新号
![]() | Number(ナンバー)874号 日本サッカーへの提言 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー)) (2015/03/19) 不明 商品詳細を見る |
・その中でチョウさんが言ってたことの一つとして、「(今年)湘南に入って来た選手が、"湘南らしい"プレイをしようとして状況に関係無い/不適合な"速い"プレイをしたがってこっちが戸惑うことがある」という話。
・その中でも出ていましたが湘南やハリルホジッチ的な"速い"プレイが一般的でない日本ならではの、切ない(笑)頓珍漢なエピソードではあるわけですが。
・とにかくそれくらい、現状日本人には異様な、まだ直感に"落とせ"ないプレーであるということ。
・出来ることは出来ても他人行儀というか。
・同様なエピソードとして、一方で湘南に入って来た選手の中には、「パスがすぐ縦に出て来るので」困る、戸惑うと悩みを訴える選手がしばしばいるということ。
・これはつまり、「縦に出る」ことの意味・意義が理解されずにプレイの形ばかりが注目されるということですが。
・「縦の方がいいじゃんねえ?」とチョウ・反町の二人の間では自明なこととして共有されているようですが(笑)、とにかくそこらへんがもっと広く共有されないと、ただ急いでるだけということになりかねない。
・(本田等が)"スピード"的に対応出来るか出来ないかという、以前に。
・問題は「速い」か、あるいは「より速い」かということではなくて。
・ゴールに直接的効率的に向かう、あるいは崩しを効率的に行う為に必要・有効なプレーの手順があって。
・それを行うと必然的に"速く"なるということで。
・そこらへんが理解共有されないと、やらされてるなぞってるだけになって真の効率は出て来ないし、"速い"のではなく"急ぐ"ことによるミスや狙いの不適切も出て来やすいという。
・別な言い方をすると、単に「スタイル」として、"遅い"サッカーから"速い"サッカーに(見よう見まねで)置き換えるだけなのか。
・それとも今まで自分たちがやって来たことの意味、そこにハリルホジッチが持ち込んだものの意味、それを理解して併せて、"改良"するのか"進化"するのか、"融合"するのか。
・「自分たちのサッカー」の一番見苦しかったのは、スタイルが目的化して思考停止しているように見えていたことなわけで。
・それを別の"スタイル"で繰り返すというのは、いかにもぞっとしない。
・仮にその"模倣"に、それなりの有効性があったとしても。
・別にモラル的な問題(だけ)ではなくて、"ハリルホジッチ"の取り込み方の効率の問題、それと日本代表との組み合わせによる、生産物の最大化の問題として(も)。
・一般的にも、あるスタイルを主体的に遂行しているチームとなぞっているだけのチームでは、前者の方が強いに決まっているので。
・特に長期的な戦いや、その中での融通性の問題としては。
・戦術自体の優位劣位や時代との相性というものは当然あるでしょうが、どのみち日本が世界を"リード"するなんてことは当分望めない(笑)というか、望む必要の無いことでしょうから。
・結局は戦闘力を決定するのは戦術の血肉化の問題である部分が大きくて、どんな戦術であれ"置き換え"で前のチームより強くなることを期待するのは、ほとんどくじを引いてるだけみたいなところがあるかなと。
・まず取り組みの部分をちゃんとして、その後の"ボーナス"として"その"戦術自体の有効性を期待するという方が、賢明というか安全な構えかと。
・まあだから、"モラル"と"実効性"は、たいてい結構一致してると思うんですけど。
・実際ね、"生き残る"ベテランは、その「血肉化」の部分が強いんですよ。
・それが「適性」における、若手に対する劣位をカバーして、更に上回る。
・今回の本田はどうか。
・ま、余談ですけど。(笑)
・少し違う観点から言うと、仮にある戦術・スタイルを見よう見真似、なぞってるというような態度で実行していたとして(どのみちそういうことは多かれ少なかれあるでしょうし)。
・その難点を"オートマティズム"の徹底化でカバーするというアプローチも、一方であり得るわけです。
・実際ハリルホジッチもこの前の会見で、"ある程度のオートマティズム"について言及していましたね。
・ただどうなんでしょう、まだ2試合見ただけの感想ですが、そこまでオートマティズムの人ではないかなと。
・指示は細かいけど、それは要点や原則についての話が多いというか。
・つまりトルシエ的な"調教"(笑)とは違う気がする。
・むしろやはり、オシムの「原理」→「展開・実現」の方に、近い感じ。
・帰納(トルシエ)ではなくて演繹(オシム)というか。
・だからこそ、原理の「理解」がやはり必要になるだろうと。
・もっと。
・実際ハリルホジッチはどう出るのかなあと、興味津々ではあります。
・つまり選手の変化が先か、ハリルホジッチの変化が先か。
・アギーレの場合は、選手が変化しようとしているのを遥かに上回る速度で監督がどんどん合わせに行っちゃった感が強かったんですが。
・ハリルホジッチも、過去柔軟にその時々の選手や状況に合わせて来たとはいうものの。
・合わせる"価値"が無ければ強引にやるかも知れないですし。
・忠誠の対象は、戦術ではないけど選手でもなくて、「勝利」そのもの、「現実」そのものという感じの人ですから。
・その為の効率として、戦術の方が遥かに重要だと判断すれば、"選手"はある意味切り捨てるかもしれない。
・それくらいの厳しさを期待したいというのと、正直日本代表の選手たちがどれくらいお眼鏡に適うのか、不安な部分が現状大きいというのと。(笑)
・既にJリーグについて、一つ駄目出し発言などがあったように。
・いずれにしても、妙な妥協はしないである種の"基準""相場"は、少なくとも示してもらいたいなと。
・国際的なというか。
・その上でどう出るかは、見てみないと分かりませんが。そこまでどういう人かは、まだ分からないというか。
・それなりに知ってた(互いに)筈のオシムですら、"アジア杯"仕様なんかはかなり意外な感じのチーム作りでしたし。
・色々と考えるんだろうなと。
・出来ればそこらへんが、ある程度外から見て分かるようにしてもらえると、こっちからすると楽しいわけですが。(笑)
・全部説明しろとは言わないけど、なるべく、ひとつ、よろしく。(笑)
・色々言いましたが、例えば湘南を見て、選手の主体性に不満を感じることは、特には無いのでね。
・たまに単調になることはまあ、無くは無いですが。
・とりあえずあれくらいの"血肉化"をやってくれれば、問題は無いと、そのあたりがとりあえずの基準かな。
・アギーレにも外されたし、大迫はやっぱり使うとプレーが"遅く"なると、そういう評価なんですかねえ。
・本田のところで使われたのは、偶然ではないのか。
・柴崎はむしろ、アギーレの"速さ"には意外な程適応したなという印象だったんですが、逆にあれくらいが限界であるという、可能性は。
・いっそこちらも、本田のところで使ってみるとか。大渋滞ですが。(笑)
・"上手く"行っていた選手については、今回とりあえずコメント無し。
・概ねみんな"だいたい"ではやってたので、そこからも漏れちゃった選手に対してだけ、目を向けてみました。(笑)
・水本だけはまあ、あれですけど。あれはちょっと、特殊例。戦術条項というか。要経過観察。
・得点としては、2点目乾の切り込みからこぼれを拾ってクロスを上げての、岡崎のゴールが、いい点だったと思います。
・狙いとしての「速さ」と「積極性」を重ねた結果の波状攻撃で、偶然ではない。
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