東京緑、代表、アイドル、二次元、女子バレ
バンプ・オブ・チキン『ジュピター』、軽くレビュー
2015年04月09日 (木) | 編集 |
jupiterjupiter
(2002/02/20)
BUMP OF CHICKEN

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1 Stage of the ground
2 天体観測
3 Title of mine
4 キャッチボール
5 ハルジオン
6 ベンチとコーヒー
7 メロディーフラッグ
8 ベル
9 ダイヤモンド
10 ダンデライオン

ぽすれんの毎日引けるおみくじが結構当たって、最初に当たったポイントが期限切れになる頃にはだいたい700円分くらいいつも溜まってるので、それで半年に一回くらい新譜を仕入れています。(笑)
その内の一枚。バンプ・オブ・チキン初体験。'02年の作品。
他に今回聴いた中では、ケン・イシイ『ガーデン・オン・ザ・パーム』とかも良かったです。

割りとTL上での推薦が激しい(笑)バンドなので、正直期待よりも警戒心の方が大きかったんですが・・・。
良かったです。残念(?)ながら。予想に反して。ちょっと悔しい。(笑)
ざっくり言うと、スピッツ('87デビュー)の後のデビュー世代のロックバンドとしては、唯一に近く本気でいいと思ったかなあという。初めて、というか。ちなみにデビューは'94年。(バンプWiki)
ブリグリ('95デビュー)(or川瀬智子関係)とかも好きは好きですけど、内容的にはよく出来たロック同窓会という以上のものではないし。気持ちはいいけど、"感動"するようなものでは。他のバンドはそれ以下。
ロックにこだわらなければ、中田ヤスタカ的なあるいは初音ミク的な企画ものなども含めれば、快感サウンド自体は時代時代、切れ目なくあるわけですけど。上のケン・イシイとかもテクノですし。ただ"本業"はあくまでロック聴き、バンド聴きなもので。(笑)
ま、基本的に、ある世代のものはある世代のもので、余り口出しする気は無いので、あくまで僕の体感というかポジションでの話です。スピッツで最後かと諦めてたら、まだいたか!という。スピッツも別に"画期的"なものは特に無いと思いますけど、既知のもののコンビネーションの中でも、"本気"になれる瞬間が少なからずあるので。この"終わった"ジャンルにおいて。(あえて言えば)

さてバンプですが、一枚しか聴いてない範囲での感想としては、サウンド的には割りと普通というか、素直というか、ロックの快感原則に屈託なく従ってる感じ。"ストレート"というよりも、"器用"という感じですかね。まあこれはある世代以降のバンドに共通して言えること。そうならざるを得ないというか、そうでなければただの無知か馬鹿である可能性が限りなく大きい。(笑)
まあサッカーの育成と同じような話ですかね(笑)。若ければ若いほど、耳年増になるのは避け難い。
ただこのヴォーカル、藤原基央というらしいですが、この人の才能は本物ですね。特別というか。
歌詞と、それを音楽として表現・実現する能力。それを素直でカラフルな快感ロックサウンドが"彩って"いるというのが、このバンドの基本的な構造に思えます。
まあスピッツだって草野マサムネがいなければ、みたいなところはありますし。ちょっと回転数を速くしたフォーク・ロックじゃん的な。(それはそれで面白いか(笑))
元々ロックは"パーソナリティ"ミュージックですから、特に革新的でなくても個人的天才が一人いれば、十分"特別"なものにはなり得るという。

その藤原基央の描く世界ですが、字面的には結構ウェットというか、甘いというか、スピッツよりもむしろ軟弱(笑)とさえ感じるところがあります。
上でスピッツを"フォークロック"と言った時の"フォーク"は、主にアメリカ、バーズとかそこらへんのことをイメージして言っているんですが、こちらはむしろ日本の、"四畳半フォーク"とかそっちの"フォーク"をイメージさせる瞬間がある。かぐや姫とか(笑)。さだまさしとか。(笑)
清志郎ですらない。
でもそれが実際に"音楽"として響いてみると・・・ロックなんですよね。他にいいようがない。
余りにナチュラルにロックだから、逆に無防備にストレートに、"ウェット"で"甘い"歌詞が描けるのかなというか。まあ意識してるわけではないでしょうが、この人の中のバランス感覚というかジャイロスコープというか。
清志郎の"ロック"は、結構意図的というか頑張ってやってるところがあったと思いますけど。"フォーク"や"プルース"の深い淵に、そのまま沈んで行きそうなところを。
ただまあ、"フォーク的な歌詞をロックとして響かせることが出来る才能"という意味では、清志郎的という言い方は出来ると思います。
草野マサムネはメロウですけど、でもあれは最初から"ロック"の範疇内のメロウという感じですから。ある意味安心して聴ける。
とにかくそういう資質を感じます。才能というか。
・・・例えばミスターチルドレンとか、逆にどんなに頑張って"辛(から)い""ドライな"ことを歌ってみても、全く"ロック"に聴こえないんですよね僕には。そういう人たちもいる(笑)一方で。
近頃甘口の酒が多いとお嘆きの貴兄に、甘口のばんぷおぶちきんを贈ります、あえて。

もう一つ今回"アルバム"として聴いてみて思ったのは、ああ"音楽"だなあということです。ピンポイントで言うと、半年くらい前に予習的に動画で見てみた『天体観測』よりも、今回音だけ聴いた時の方が断然良かったということ。
正直言うとですね(笑)、その時はそれで聴かなかったんですよ(笑)。つまんね、と思って。普通じゃんと思って。今部屋で聴いてると、アドレナリン出まくりますけど。
・・・どうですかねえ、Wikiでは『特に「映像的な音楽」という点では藤原も自覚している面があり』とありますが、場合によってはそれが過剰というか、過度に機能してしまう面があるのかなあと。陳腐にというか。(具体的過ぎて)
上で僕が言ったような、"四畳半フォーク"的な「情景」性というのも、その一環かも知れませんが。
同じようなことですが、その『天体観測』を筆頭にキャッチーな曲も少なからずありますが、多分単品ではなくアルバムで聴いた方が、いいというか本質が理解し易いバンドなんじゃないかなと。
バラだと「甘く」「ウェット」な曲が、まとめて聴くと妙な迫力をもって迫って来るというか。
そういう意味では、ほんと"ロック"バンドですよね。「ヴィジュアル」ではなく「音」、「シングル」ではなく「アルバム」。オーソドックスというか、伝統的(笑)というか。

その代表曲『天体観測』を別にすれば、僕の特にお気に入りは、T6『ベンチとコーヒー』とT10『ダンデライオン』ですかね。
前者は僕の言う"四畳半フォーク"性というか、"ニューミュージック"性のある意味究極みたいな曲。
実体験を元にしているらしいですが、"市井の人の哀歓"的なものを、物凄くストレートに、歌詞の意味をそのまま受け取れる感じで歌っていますが、それが音楽的な快感を邪魔しないというかそれ自体が快感化しているというか。
それを特に可能にしている、曲中繰り返されるキラーフレーズ"まいるね"のマジックワードぶりはどうよ。どこまで意図的なのかよく分からないんですけど、正に清志郎的な"魔法"が使われていると思います。まいるね
後者はダンデライオン(タンポポ)という英語から、ライオンとタンポポの友情(?)という寓話的なモチーフで描いた・・・でもかなりストレートな(あえて言いますが)"ラブソング"だと思います。ほとんど"愛"を「定義」しちゃってる感じの。
モチーフ的に思い出すのは、木村カエラの『ワニと小鳥』ですが。('07)

 木村カエラ/ワニと小鳥
 ワニと小鳥(補)

まああちらは関係の破綻の話で、こちらはど真ん中なので直接の関係は無いですが。
ただこういうモチーフだからこそ描ける、"ストレート"な愛の話という、共通性はあるかなと。
・・・ていうかまあ僕が、こういう"異種"感の友情・愛情や、"異形"の者の恋みたいな話に、滅法弱いんですよね。(笑)
聴く度しつこく泣きそうになって困ります(笑)。動物好きの血が騒ぐというか。
「濡れた頬の冷たさなど生涯お前は知らなくていい」「濡れた頬の冷たさなど恐らくお前が奪ったんだ」
・・・なんかあんまり考えてないというか、一貫性は無いというか、勢いで書いた感じもする歌詞なんですが。(笑)
それもまたいいという。"感謝の有頂天"というか。

ちなみにそれが5年後に、「ライオン」が「タンポポ」への感謝を忘れた姿が、「ワニ」と「小鳥」の姿です。多分。(笑)
まあどちらも真実です。多分。(笑)


他のアルバムも、その内聴くと思います。
半年後かも知れませんけど。(笑)
とにかく良かった。『キャッチボール』も絶妙だよなあ。(話が尽きない)
ほんとは宮崎駿『風立ちぬ』とかと併せて"色々レビュー"とかにする予定だったんですが、案の定長くなっちゃった(笑)ので単品で。


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テーマ:邦楽
ジャンル:音楽
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