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なでしこ決勝USA戦
2015年07月08日 (水) | 編集 |
アメリカの"意志"の力に負けました。

女子W杯カナダ2015決勝 日本代表 ●2-5○ アメリカ代表 (バンクーバー)

日本的な"精神力"とは、またちょっと違う。


・中3日と4日の差とか、日本の戦術的な方向性とか、事前に色々と懸念事項はあったわけですが。
・まとめて上からただただねじ伏せられた感じ。

・点差はともかく、試合自体の印象にはデジャヴ感(やや意味重複)があったので。
・3年前、五輪決勝のアメリカ戦の記事を見直してみました。

・日本以外みんな”大きい”中でも、アメリカの振幅の”大きさ”は特別で、やる度やっぱ違うわあと思う。
脳味噌の再編成を要求されるというか。
(中略)
・それ以外にも二得点のロイドなんかもちょこちょこ細かい速さをおり交ぜて来て、ついついマークを離し気味になるというか、使う予定の無かった筋肉を使わされるというか。(中略)
・もしこの先世代交代したアメリカの”スピード”化が進むなら、むしろ差は開く可能性があるというか、今回の”アメリカ”が最後の「倒し得る」アメリカだったということになる可能性すら、あるかなという。
(中略)
・とにかくなんか、フワフワ戦っていた印象。(中略)
・押すでもなく、引くでもなく。
(中略)
・瞬間的には凄い勢いで来るようで、いざこちらがカウンターをやろうとすると妙に人数が揃っていて、こいつら見せかけだなという。(中略)
・向うの戦いの落ち着きぶりからすると、”日本対策”として練られたものだったんでしょうね。(中略)
・やはりアメリカのゲームプランの細心さが、意外だったか。
・この前当たった時虐殺したじゃないか。なぜその勢いで来ない。(笑)

・アメリカ、及び対アメリカについての評をまとめると、こんな感じ。
・うん、ほとんどおんなじだ。
・違うのは前回は"速さ"という個別的要因にも注目していたけど、今回はもっとまとめる力(「意志」)の方の印象が強いということ。
・ひょっとして"速い"選手がさらに増えて、印象が平準化されたか。
・デカさとパワーのワンバックは、もう主力ではなかったし。
・それで「差」「開」いたというなら、正に予想通りではあるわけですが。
・後はまあ、猛攻後の引きの早さという印象は、今回は特に無かったか。
・その必要の無いくらい一方的に攻めて点が取れて、その後もっと試合全体のマネージメントとしての、"ペースダウン"を行ったからか。
・まあ"最初にかます"というゲームプラン自体は、同じだったですけどね。
・それが一種の"日本潰し"だったというのも。
・「虐殺」されたのは、もっと前の親善試合の方だったのか・・・
・まとめてのデジャヴと。
・とにかくなんというか、柔術家(日本)を徹底した打撃戦に持ち込む作戦というか。
・または技術のあるボブ・サップみたいな感じ(笑)の、「文脈」潰し。
・ただし今回はもっと手慣れた感じというか"作戦"という以上の自信満々な感じだったので。
・それがアメリカ"スタイル"なのかと思いたくはなりますが。
・ただ今大会のアメリカの評判・調子は必ずしも芳しいものとは聞かないのて。
・やっぱり日本対策なのかな。または勝手知ったる対日本仕様。こうやれば勝てる
・...そういえばワンバックは事前に、大きく振るパス」の必要性について言及してましたが。それがその一部なのか。
・ううむ。
・BSが見れないので、他の試合は見ていなくて分からない。
・ううむ。

・というわけで、「進化」の問題なのか「相性」「スタイル」の問題なのか、今いち分からないまま書いてますが。
・ドイツともやってみたかったなあ。イングランドではまだ、ほぼ純粋な"スタイル"の(違いの)問題として、理解出来る試合だった。
・ちょっと前にやったフランスの"スピード"は、アメリカのそれと似たものはあったと思うけど、ただそれで面喰らいはしても圧倒まではされなかったと思うし。
・少なくともアメリカと同レベルで。
・とりあえずとにかく、"日本vsアメリカ"に話を限定すると。
スタイル・戦術の問題として言うならば。
・日本が得意とする攻防の細かい上手さや粘り強さ、緩急や空間性。
・それら全てに一切付き合わずに、それらの"外"ないし"上"から、徹底的に大きく速く、一方的な"アメリカ"ワールドに引き込んで、やりたいだけやったら引っ込むと。
・それが基本的なアメリカの戦い方だと思います。
・それに関してはやはり、今更ながらの身体能力の差という前提はあって、体格の似た相手にやるには少しラフ過ぎる、"圧倒"されない相手だと逆に隙を突かれるという、そういう面はアメリカにもあるでしょう。
・だから他の相手には使ってない、使えないと、そういうことですかね、「評判」の差は。
・日本選手の誰がが「今回そんなに強いとは思わなかった」と言ってましたが、実は技術的には多少粗い部分もあったのかも知れない。
・そこが問題になる前に、試合を決められてしまいましたけど。
・それにしても豪快でしたね。特にセットプレー。
・ある意味ではオーソドックスというか理詰めの形だったのかも知れないですけど、その想定を遥かに越える、大きさ速さで。
・それを序盤の集中し切れてない時間にやられて、全く対応出来なかった。(岩清水「分かっていたけど止められなかった」)
・専門家による解説。
小野寺志保が解説 GK泣かせの米国の攻撃「相手をほめるしかない」 (スポニチ)

GKはサイドから正面の選手にパスが入ると、体の向きを少し変えるが、目線も切り替える。CKやFKも同じ。先制点はCKからで、GK海堀は直接狙われることを警戒。ロイドがシュートした時、一瞬何が起こったか分からなかったはずだ。

リオへ次世代への変革なくして向上なし (サンスポ)

前半3分、5分の得点は、研究から計算し尽くされたもの。高いボールを第一に想定していた日本に対して、ゴール近くで注意を引く選手、後ろから飛び込む選手と、役割を持った選手をうまく配置。裏をかいて低くて、速いボールからゴールを決めました。

"目線"を切られたという感じは、非常にありましたね。
・物理的かつ心理的に。
・何やらカメラも後追い気味だった気が。カメラマンの戸惑いが伝わって来たというか。(笑)
・一つ一つの大きさ、速さは勿論ですが、とてつもない集中力と思い切りの良さが印象的。
・よくある"トリックプレー"的なせせこましさとは無縁(笑)で、どうもこう非サッカー的な文脈というか、アメリカンスポーツのなにがしかからの流れでやってるようなそういう印象を受けました。
・僕はよく知りませんが。
・それ自体はまあ、しょうがなかったかなというところはあります。
・日本相手の戦い方なら、スカウティングも出来なかったのかも知れませんし。
・あるいはしてても体感しないと、分からないレベルのものだったか。

・問題はむしろ、そこに至る流れの方かなと。
・前回感じた"フワフワ"感は、今回も継続。
・違うとすれば、前回(五輪)は相手関係もあってもっと大会を苦悶しながら勝ち上がって。
・その間取って来た戦略のどれをどのように出すのかが曖昧なまま試合に入ってしまったという印象だったのに対して。
・今回は低調な大会inなのは同じでも、相手が弱かったので、"戦略"というよりも全体的に漠然と調子を上げながらチームを作って行って。
・それで自信をつけてある意味「予定」通りに臨んだ試合だったのではないかということ。
・ただそれが単なる自足的なものだったというか、アメリカ相手に通用するようなレベルのものではなかったという。
・そういう意味では、

「アメリカの実力に、合わせた"帳尻"をぶち壊されるのも、それはそれでサッカー的には「正しい」かも知れません」

という僕の希望(笑)というか不吉な予言は、当たってしまったのかも知れませんが。(笑)
・まあ確かにアメリカのテンションは特別でした。
・他の国相手なら、こんな試合になることはなかっただろうというのは確か。
・宇津木と有吉という大試合の経験の薄い選手を筆頭に、全体的にやや過緊張気味だった気はしましたか。
・ただそれはどちらかというと、緊張する暇も無い勢いで試合に入って来たアメリカの方が異常なので。
・まあちょっと宇津木はかなり、調子おかしかったですけどね。
・代えられなかったのが不思議なくらい。
・判断も焦り気味でしたし、自分で自分の体をコントロール出来てなかったところも。
・強過ぎる早過ぎる。
・それにしてもアメリカには、「集団」としての力を感じました。
・日本的な"みんなで協力して"とはちょっと違って、むしろ集団自体が「一つの意志」を持っているような。
・「一つの意志」に、"なった"ような。
・個人と個人が協力するのではなくて、"個人"がチーム大に極大化しているような。
・これがアングロサクソン的な「集団」性なのか?
・"エゴ"でもある「集団」。(笑)
・なんだか分かりませんが、サッカー的な"対話"が難しい相手だったのは確か。
・流行りの言い方(主に『黒子のバスケ』で(笑))で言うと、まとめて"ゾーン"に入ってるような印象もありましたけど。
・まあ「ゾーン」というのはあれでそれなりに確立したスポーツ心理学的な概念なので、あくまで印象です。
・ほんとにどうなのかは知りません。(笑)
・それが(アメリカ女子)サッカーの「進化」「新次元」であるなら、日本は置いて行かれてる旧次元にとどまっていることになるわけですけど。
・"トータルフットボール"対"役割分担サッカー"的な。
・何よりも新世代の気迫に押されていたあの。
・でもドイツの方が強いんですよね(笑)、基本的には。
・そこがまだよく分からない。
・歴史の浅い、裾野の狭いジャンルですから、まだまだ状況が一気に動く可能性は実際あるとは思いますが。
・それこそ日本の「W杯優勝」も、その余白をついて達成されたものという側面はあるというか。
・とりあえず言えることは、"チーム"としての充実という点で、今回大差があったということ。
・それから今回が既に前回の繰り返しであるように、このまま同じようにやっても少なくともアメリカには、当分真剣勝負で勝てる気がなかなかしないということ。
・日本が特に成長してなかったのに対して、アメリカは少なくとも世代交代はしてたようですし。(主力レベルでは)

・日本自体については、あんまり言うことがありません。
・再び五輪時の評を見ると。

・川澄のプレーメークへの貢献度が低いのは、既に言った通り。
(中略)
・とにかく”FW川澄”を失って、得点の予感はだいぶ目減りしたと思います。
・澤の不在ともども、攻撃に意外性と繋がりが失われたというか。
・その分大儀見あたりには頑張ってもらわないといけないわけですが・・・・ねえ。
・基本的にやっぱり、孤立している。
・カウンターの時はその個力は貴重ですが、この試合でもポゼッションしてコンビネーションで崩そうとすると、どうも噛み合わないというか、ほとんど邪魔というか。

・毎度おなじみ"MF"川澄問題と、"見かけほど使えない怪物"大儀見問題。
・課題問題は2年前と何も変わらず。
・大儀見についてはこれでW杯→五輪→W杯と、3回連続大きな大会で期待を裏切ってるとも言えるわけで。
・実は精神面にも弱さがあるんじゃないかとすら、僕は思ってるところがありますが。
・クラブでじっくりはまってこその選手というか。
・あるいは戦術できっちりはめてもらってこその。
・なかなかねえ、日本人で「個力」を売りにする選手というのは、期待先行で難しいところはあると思いますよ。
・喧嘩売るようですが、"海外"サッカー好きな人は割りと優しいですよね、そういう選手に。
・宇佐美も含めて。
・本田台頭時の俊輔の叩かれ方なんかも、そういう文脈だったのか。
・僕も期待しないわけではないですけど、基本的にはやはり、怪物未満というか「優秀」レベルの選手を上手く束ねることに、まだまだ日本代表のチーム構成は基準を置くべきだと思います。
・こっちが気を遣わないといけない「怪物」なんて要らんというか。
・怪物なら自分で何とかしろ(笑)というか。
・どうせ"~頼みのクソサッカー"に徹する度胸は、日本人の誰にも無いわけでしょうし。
・変な夢追うなよというか。
・(FWの)川澄なんかは言わば、"日本"的な天才、優秀選手の最高峰的なところがあると思いますけどね。
・佐々木監督は「日本的」の部分しか見てないようですけど。
・怪物というなら、宇津木の方がよっぽど"超日本"的なものを感じますけどね。
・チームの中で、チームを越えるというか。
・大儀見はただの変わり者です。変わり者ゆえに、自分の土俵だと結構強いだけです。
・それも釜本さんほど強いわけではない。(笑)
・勿論カズほども。
・本気でチームを作るなら、僕ならレギュラー扱いはしませんけどね、最初から。
・まあいいです。
・ノリオさんは五輪まではやるそうで。
・まあ今バラしても、作り直す時間は無さそうですから、それはそれでいいかも知れません。
・ここまで引っ張っちゃったんだし。
「日本女子代表」というよりは、今の主力選手たちの幕引きは、丁寧にやってあげるべきだろうし。
・色々と辛そうですけどね。
・川澄は越えちゃった感じですけど、宮間は今辛いところか。

こんなグチりながら準優勝ですから、大したもんではあるんでしょうけどね、やっぱり。(笑)
でもちょっと、アメリカ以外は弱過ぎた印象は否めない、今回の対戦相手でした。
独仏とはやりたかった。じゃない確認出来ないとことが多過ぎるというか。


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テーマ:なでしこジャパン
ジャンル:スポーツ
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