2015年09月29日 (火) | 編集 |
黄信号。
J2第34節 東京V △0-0△ 福岡 (レベスタ)
崩壊前夜?
・連戦の疲労、とかだけならいいんですけどねえ。
・ちょっと不穏というか、不安というか、そういう試合に見えました。
・5連勝後は、0点、0点、3点、0点、0点と、否定しようのない得点力不足に陥っている冨樫ヴェルディ。
・直近昇格ライバルとの直接対決となるこの1戦で冨樫監督が選んだ打開策は、連勝を支えた杉本・高木大の2トップを、前節後半に見せ場を作ったアラン・ブルーノの2ブラジル人に丸ごと交換することでした。
・その出来や是非については後でまた書くとして・・・
・僕がこの試合気になったのは、攻撃よりもむしろ守備の方。
・売りの一つである、個々の球際の寄せの"激しさ"・・・などは多分基本的に変わってないと思うんですが。
・少なくとも心がけとしては。
・それに連動する他の選手の動き、カバーリングや、あるいはそれ以前にそのマーク相手を捕まえる戻りの動きや当たりに行くor"激しい"プレーを発動するタイミング。
・こうしたものがどうもちょっと前までと違う、遅かったりぎくしゃくしたり、あるいは唐突だったり不必要に激しかったり。
・どうも同じことをやっているようで同じようにやれていない、このチームの長所であった「注意力」の連携や継続性のようなものが、失われているというか目減りしているというか。
・そういう印象を、試合通して受けました。
・このタイミングでこういう風に人が寄ってくるはずだ、という僕の体感といちいちずれる。
・あるいは例えばサイドを突破されて最終的にシュートを打たれた際に。
・突破のところ、そこから折り返された中、そこから出されたボールをシュートした選手。
・それぞれに人は行ってるし寄ってもいるんですが、ことごとく潰し切れてない、同じように順番に自由を許している。
・誰かがやりそうだけど結果的に誰もやれてないみたいな、そういう場面が目に付きました。
・見ててもどこで止まりそうだな、という予測が立たないというか予感が無いというか。
・よし、そこだ、潰せ、と、気合を乗せるタイミングが無いというか。
・要するに何となくプレーしてるように見えたという。
・守備については前節の時も、危険だったいちいち危なっかしかったと言いましたが。
・その時は、攻撃が上手く行ってないことが守備時の余裕を奪っていると、そういう風に分析したわけですが。
・この試合を見ると、それだけではないのかも知れない、あるいはもっと長いスパンでの乱れの一端なのかもしれないと、そういう新たな不安も持ち上がって来たり。
・まあこの1試合については、他に"昇格争いの緊張感の中での3連戦の疲労"や、"ブラジル人2トップの先発起用による前線のチェイス力の低下"(の影響)などが原因として考えられるわけで。
・この曲がりなりにも(笑)無失点試合を掴まえて、ヴェルディの守備が崩壊していると俄かに言い立てる気は無いですけど。
・この状態が、あるいはこの状態をもたらしているやり方(があるとすれば)があと2,3試合、ひょっとすると1,2試合続けば。
・その時はヴェルディというチームの機能性は大幅に低下しているだろう、それを誤魔化しカバーする個人能力が存在していない以上、不安からそれ以上の崩壊を起こしている可能性があると、割りと自信を持って言えます。
・またはこの後の戦績によっては、「福岡戦で既に崩壊していた」と、後知恵で鬼の首を取ったように言う準備が(笑)。(色々と卑怯(笑))
・とにかく"いい試合"だ"よくやった"とは、僕は全く思わなかったですね。
・正直腹が立ちました、どちらかというと。
・いつ以来だろうという、低レベルゲームに見えたというか。
・シュートの撃たれ方が悪過ぎて、佐藤のファインセーブを褒める気にもならなかったというか。
・むしろ失点してお灸を据えられるべきという。(困るけど)
・さてその守備の、あるいはチームの機能性の低下の原因の一端は確実に担っていただろう、ブラジル人2人による"攻撃重視"2トップですが。
・"何とかしたい"という監督の気持ちは分かりますし、あるいは"変化"が必要なくらいに最近のチーム状態に危機感を抱いているらしい、そのことに関しても多分僕と同じ見方感じ方をしてるのだろうと、評価(というのもなんか偉そうですが(笑))はします。
・ただ・・・無かったかなと。僕的に意外、想定外だったというか。
・"危機感の共有"を前提にしても。
・前節後に考えていたことは、具体的には後半のオプションとしての二人の有効利用と、その"希望"によるチームの雰囲気の良化の期待ということだったわけですが。
・それはまあ勿論一つの考え方であり、更に言えば僕にしては(笑)随分穏健というか慎重な類の提案でもあったと思います。
・だからそれ以上の大胆さを監督が示すことに対しては、必ずしも強く反対はしないわけですが、それでも"無かった"かなと。
・それは"二人いっぺん"はやり過ぎ、ということと、かつその一人が"ブルーノ"であることに対して。
・やり過ぎだというのは一言で言うと、ここに至るこのチームの機能性は、ほぼ今のレギュラーメンバー、限られた組み合わせによってもたらされたものであること、それを忘れるな見過ごすなと言うことですね。
・次男についての試行錯誤で分かったように、南と澤井という、(他のチームなら)正直そこまで絶対的なはずじゃない二人の2列目の組み合わせが代えが利かないのは無論のこと。
・それに比べれば仕事が単純な分多少は融通が利く前線の組み合わせにしても、杉本にはかなりフル回転の無理をさせてますし、相方が三男にしろ誰にしろ、"ポジション"として一定のチェイス力が大前提なのは何度も言っている通り。
・それを一人ずつならともかく二人代えてしまう、外してしまうというのは、大胆と言うより無謀というか、"攻撃力強化"という以上に"別チーム"化というか。
・およそ成功のイメージが僕には全く湧かない、"賭け"に思えました。
・更に言えば、試合前にも言ってましたが、それで仮に結果が良かったとして、今までのチームとの繋がりはどうなるのか、「プラス」(になったとして)材料としての投資効率が悪いのではないかと、そういう運営上の拙劣感も感じました。
・もっと"そもそも"を言うとですね、この組み合わせこの布陣は、"驚き"ではあるけれど、"新鮮"ではないわけですよね。
・つまり、ブルーノが常時出場していたシーズン当初は、ちょいちょい見たような組み合わせなわけです。
・そしてその時、チームは弱かったわけです。
・それから数カ月たって、結果が必ず同じになるとは勿論限らないわけですが、では何が違うから違う結果になるという、目算があったのか。
・あえて問えば、そういう疑問はあります。
・実際には、もっと衝動的なものだと思いますけど(笑)。目の前の状況に対する。
・それについて意地悪を言う気は無いですが。
・ただブルーノがいなくなってから、ブラジル人アタッカー二人を主軸に据えなくなってからチームが強くなった上昇機運に乗ったのは、決して偶然ではないわけで。
・中途半端な個人能力の"足し算"から、徹底的な"チーム"化によって。
・そんな簡単に戻していいものなのか?、戻したつもりは多分無いだろうけど、結果的にそうなってしまったこの布陣は真っ当なものなのかと、そこは考えて欲しいなと、それは強く思います。
・"一人ずつ"なら、まだそんなことも無かった、言うつもりは無いわけですけどね。
・選択肢の限られた中で。
・ただまとめて先発は無いだろうと。二人のこれまでに示した能力と起用の危険、それらの期待値をどう計算したとしても。
・僕は絶対やらなかった、少なくとも。
・高い金払って賞金の安い宝くじを買わされたような、納得の行かないギャンブル感、射幸感。
・"射幸"なのに、さっぱりわくわくしない。
・まあ実際には、"問題"のほとんどは、プルーノの方にあるわけでしょうけど。
・アランの方は、"決定力は足りないけど骨惜しみはしないスピード系FW"として、良くも悪くもここまでのところ"落ち着いて"はいるわけで。
・日本人FW的に。(笑)
・最近になって、改めて高さに注目したりはしましたが。
・しかしブルーノの方は・・・。ブルーノは。
・悪い選手ではない。上手くて体もそこそこあって、中盤から前ならどこでもそれなりにこなせるレフティーとして、今季の10番も背負わされている期待の選手。
・シーズン序盤、冨樫監督がかなりの部分チームの命運を託そう的に重用したのも、分からないではない。
・でも駄目だったですよね。どうやっても。
・あるいはこの選手がいることによっては、チームは強くならなかったですよね。
・いや、いいところもちょいちょいあったと、反論は来るでしょう。
・福岡戦でも、いくつかそういうコメントを見かけたように。
・もううんざりなんですよね、そういうやり取りは。
・開幕からずーっと同じじゃないですか。しかも同レベルで。
・この先もそうでしょう、何か大きな変化が無い限り。
・そりゃいいところはありますよ、能力高いんだから。
・でもそれだけでしょ。それが罠というか、ガンというか。
・色々見ててこの選手の特に駄目なところは、要求水準の低さだと思います。
・自分に対する。
・この試合の交代時にも、こんなコメントを投げかけている人がいましたが・・・(と、責任転嫁(笑))
・自尊心は高いんですよ。でも要求水準が低いんです。
・だから恵まれた能力を使った、一定範囲のプレーにいつも終始して、それで満足してしまうんです。
・まあ"ナルシスト"なんでしょうね、多分。
・伊達にイケメンなわけではなくて。(笑)
・全然冗談ではないんですけど。
・"一定範囲"についてもう少し言うと、どのポジションでどのように使われても、自分のやり易いように・・・という表現ならまだ好意的な方で、あっさり言ってしまうと自分が楽なようにしかプレーしないんですよ。
・それでもなにがしか体裁が整えられるような"能力"は、持っているわけですけど。
・その能力がチームの為に、チームが今正に必要としていることに"反応"して"触発"されて発揮されることは、決して無い。
・たまたま(笑)需要と供給が一致することはあっても。
・よく体の無理が利かなくなった元ファンタジスタとかベテランが、そういうプレーをすることはありますけどね。
・でもあなた無理利くでしょう、結構。利く方でしょう、ウチでは。
・こういう選手の存在がチームに、特に今のウチのようなチームにどういう影響をもたらすか。
・罠?ガン?そんな酷いこと言いましたっけ、僕。(笑)
・まあ、だいたいそんなところです。
・ただしシーズン当初に関しては、チーム自体も必ずしも今のようにはプレーしていなかった、プルーノの"自分"プレーがそこまで浮くようなチーム作りはしていなかったと思うので、それについてはもう責めませんが。
・しかし今は・・・。
・それでも価値はありますけどね。使いようによっては。
・使いたいというか。使えるなら。
・しかしこの日のような"ブラジル人2トップ"、"ワントップの下"(縦ならび2トップの下がり目)なんて使い方では、"俺様"やれと言ってるようなもので。
・ブルーノ特有の、"配下のいない王様"というか。(笑)
・俺って最高、そこでおしまい。
・とにかくそういう意味でも、"無い"と僕は思ったわけです。
・ただし冨樫監督の意図がそういう方向にあったということも、また無いでしょう。
・横並びにしてよりトップに張らせた、後半の指示を見る限り。
・少なくとも前半を見てこれはマズいということは、気付いたというか。
・ブルーノを下げて善朗、そのままFWへという交代策も、いかに彼らのようなファンタジスタ系選手を、2トップの「枠」に収めるのかという、現行のホットな問題意識を感じましたし。
・次また(先発で)使うにしても、今度はもっと"厳しく"使って来るのではないかというか。
・かなり厳しくしていいと思いますね。
・極端な話、"ブルーノが前でその後ろにアラン"というくらいにね。
・仮にまた"2人"を使うとすれば。嫌だけど。(笑)
・それくらい、"FW"だ、"体張れ"、そこから絞り出すように、能力使うなら使えという。
・真面目な話、チーム内でのブルーノのパラメータ特性を客観的に見ると、センターフォワードなりポストプレイヤー的に働いてもらうのが、一番有意義なように思います。
・トップ下?要らねえなあ。間に合ってます。サイドハーフ?ボランチ?南や中後(または三竿)以上のプレーが出来るの?
・体張ってキープして、最前線でのゲームメイクをこなしつつ左足でゴールを狙う。
・来たれレフティモンスター!
・まあ高望みはしないですけど(笑)、それくらいはっきり圧をかけないと、使い物にならないと思います。
・この中途半端な"万能"プレイヤーさんは。
・せめてイケメンじゃなければなあ・・・もっと本人の自覚も。(そういう問題?)
・まあ常識的には、やはり途中交代での有効な利用法を、模索すべきというかすべきタイミングだったと思いますが。
・僕がこの件に関して常識的だったのは(笑)、一つには実際は僕の本命が4-4-2内での工夫ではなくて、新システム導入だったからですけどね。(笑)
・今日の話に絡めてもっと説明すると、つまり有効なメンバーの組み合わせは、現状かなり限られているわけですよ、上で言ったように。
・だから逆に発想して、"メンバーを変えないで"しかし"変化を付ける"為にはと考えると、後はシステムということになるわけです。
・簡単な話でしょ?(笑)
・まあ勿論それは後付けに近い理由の一つであって、実際にはもっと直接的に、システムチェンジによる(攻撃の)活性化のイメージがあったわけですけど。
・それはともかく。
・とにかくこの試合は、そしてもしこの試合をこのまま延長して行ったら、かなりまずい未来は見えます。
・元々連動性に疲労やほころびが見え始めていたところに、2トップの選択ミスによる連動性全体を引っ張るトリガーが失われたと、そこらへんが現状認識の落としどころなんだろうと思いますが。
・単純に2トップの人選を戻せば、回復出来るものなのか。
・それとも露わになった"疲労"の自覚が、それを妨げるのか。
・疲労は自覚することによって、疲労になるので。
・ここで"疲労"と言ってるのは、肉体的疲労もそうなんですけど、メンタル的疲労、広い意味での「飽き」みたいなものも大きく含んでいます。
・同じことの繰り返しに対する飽き、"頑張る"こと自体への飽き。
・怠慢というよりは、やっぱり飽き。作業への好奇心と興味やりがいの喪失。
・いかに奇跡のヤングヴェルディでも、それはあると思います。
・奇跡だったから尚更。
・前回の言い方で言えば、"伸びしろを使い切る"という偉業を成し遂げたがゆえの。
・飽きるというか、今までの作業を"やり切った"「先」が見えてしまったわけですよね、選手に。
・同じ気持ちでは、多分もう出来ない。
・だから変化を、刺激をと、多少刹那的な感はあっても、僕は言ったわけですけど。
・それも今はどうなのかな。
・その後の2試合を経た後で。
・ブラジル人2トップという「自己否定」によって、"今までのやり方"への意味づけ自体が変動してしまった後で。
・なかなか楽観はできませんが。
・それともまた奇跡の団結力で、フレッシュなモチベーションを取り戻すのか。
・とりあえず守備の安定が戻らなければ、どうにもならないのは確かですけど。
・一方で攻撃については、この日の後半は実は結構、可能性を感じていました。
・前節のような「交代策の的中」による論理的な可能性ではありませんが。(笑)
・どちらかというと、先発2トップの大チェンジによって出場の順番がいつもと変わったことによって、よく分からないけどわちゃわちゃして(笑)、"攻撃"に必要な脳の余裕というか風通しが一時的に復活したと、そんな感じでしたけど。
・そういう意味では冨樫用兵は当たったのかも知れないですけど、それにしたって同じ"目先を変えて風を通す"なら、システムチェンジの方が持続可能性があったと思いませんか?
・まあいいですけど。(笑)
・この感じだと、まず今季中には無さそうですね。
・"ある"という根拠があったわけではありませんが。
・オジーなら絶対やったはず!ということくらいしか言えません。(笑)
・まあ何とか頑張って下さい。
・昇格・・・とかもそうですけど、この可愛らしい(?)チームが、変な壊れ方をするのは見たくない。
・余談。
・オジーで思い出しましたけど、この「完成度は高いけど先発レギュラーではぴくりともチーム/ゲームが動かなくて、全ては後半の交代策にかかってる」感じは、いっときの李ヴェルディに似てるなと。
・「飯尾・桜井」の投入までじっと我慢的な。(笑)
・完成度の高い貧乏チームの宿命なのかという。
・またはもっとレベル下がって、「山田隆」と「エンリケ」。(笑)
・中後にも林健太郎ほどの魔法は無いしなあ。
・「完成」された状態から変化を起こせる個力の不足というか。
・"戦術的に似てる"とまでは言えませんけど。
・"4-4-2"にこだわれば、似て来るかも。(笑)
・以上、主に前節大宮戦後の感想でした。書き忘れ分。(笑)
J2第34節 東京V △0-0△ 福岡 (レベスタ)
崩壊前夜?
・連戦の疲労、とかだけならいいんですけどねえ。
・ちょっと不穏というか、不安というか、そういう試合に見えました。
・5連勝後は、0点、0点、3点、0点、0点と、否定しようのない得点力不足に陥っている冨樫ヴェルディ。
・直近昇格ライバルとの直接対決となるこの1戦で冨樫監督が選んだ打開策は、連勝を支えた杉本・高木大の2トップを、前節後半に見せ場を作ったアラン・ブルーノの2ブラジル人に丸ごと交換することでした。
・その出来や是非については後でまた書くとして・・・
・僕がこの試合気になったのは、攻撃よりもむしろ守備の方。
・売りの一つである、個々の球際の寄せの"激しさ"・・・などは多分基本的に変わってないと思うんですが。
・少なくとも心がけとしては。
・それに連動する他の選手の動き、カバーリングや、あるいはそれ以前にそのマーク相手を捕まえる戻りの動きや当たりに行くor"激しい"プレーを発動するタイミング。
・こうしたものがどうもちょっと前までと違う、遅かったりぎくしゃくしたり、あるいは唐突だったり不必要に激しかったり。
・どうも同じことをやっているようで同じようにやれていない、このチームの長所であった「注意力」の連携や継続性のようなものが、失われているというか目減りしているというか。
・そういう印象を、試合通して受けました。
・このタイミングでこういう風に人が寄ってくるはずだ、という僕の体感といちいちずれる。
・あるいは例えばサイドを突破されて最終的にシュートを打たれた際に。
・突破のところ、そこから折り返された中、そこから出されたボールをシュートした選手。
・それぞれに人は行ってるし寄ってもいるんですが、ことごとく潰し切れてない、同じように順番に自由を許している。
・誰かがやりそうだけど結果的に誰もやれてないみたいな、そういう場面が目に付きました。
・見ててもどこで止まりそうだな、という予測が立たないというか予感が無いというか。
・よし、そこだ、潰せ、と、気合を乗せるタイミングが無いというか。
・要するに何となくプレーしてるように見えたという。
・守備については前節の時も、危険だったいちいち危なっかしかったと言いましたが。
・その時は、攻撃が上手く行ってないことが守備時の余裕を奪っていると、そういう風に分析したわけですが。
・この試合を見ると、それだけではないのかも知れない、あるいはもっと長いスパンでの乱れの一端なのかもしれないと、そういう新たな不安も持ち上がって来たり。
・まあこの1試合については、他に"昇格争いの緊張感の中での3連戦の疲労"や、"ブラジル人2トップの先発起用による前線のチェイス力の低下"(の影響)などが原因として考えられるわけで。
・この曲がりなりにも(笑)無失点試合を掴まえて、ヴェルディの守備が崩壊していると俄かに言い立てる気は無いですけど。
・この状態が、あるいはこの状態をもたらしているやり方(があるとすれば)があと2,3試合、ひょっとすると1,2試合続けば。
・その時はヴェルディというチームの機能性は大幅に低下しているだろう、それを誤魔化しカバーする個人能力が存在していない以上、不安からそれ以上の崩壊を起こしている可能性があると、割りと自信を持って言えます。
・またはこの後の戦績によっては、「福岡戦で既に崩壊していた」と、後知恵で鬼の首を取ったように言う準備が(笑)。(色々と卑怯(笑))
・とにかく"いい試合"だ"よくやった"とは、僕は全く思わなかったですね。
・正直腹が立ちました、どちらかというと。
・いつ以来だろうという、低レベルゲームに見えたというか。
・シュートの撃たれ方が悪過ぎて、佐藤のファインセーブを褒める気にもならなかったというか。
・むしろ失点してお灸を据えられるべきという。(困るけど)
・さてその守備の、あるいはチームの機能性の低下の原因の一端は確実に担っていただろう、ブラジル人2人による"攻撃重視"2トップですが。
・"何とかしたい"という監督の気持ちは分かりますし、あるいは"変化"が必要なくらいに最近のチーム状態に危機感を抱いているらしい、そのことに関しても多分僕と同じ見方感じ方をしてるのだろうと、評価(というのもなんか偉そうですが(笑))はします。
・ただ・・・無かったかなと。僕的に意外、想定外だったというか。
・"危機感の共有"を前提にしても。
・前節後に考えていたことは、具体的には後半のオプションとしての二人の有効利用と、その"希望"によるチームの雰囲気の良化の期待ということだったわけですが。
・それはまあ勿論一つの考え方であり、更に言えば僕にしては(笑)随分穏健というか慎重な類の提案でもあったと思います。
・だからそれ以上の大胆さを監督が示すことに対しては、必ずしも強く反対はしないわけですが、それでも"無かった"かなと。
・それは"二人いっぺん"はやり過ぎ、ということと、かつその一人が"ブルーノ"であることに対して。
・やり過ぎだというのは一言で言うと、ここに至るこのチームの機能性は、ほぼ今のレギュラーメンバー、限られた組み合わせによってもたらされたものであること、それを忘れるな見過ごすなと言うことですね。
・次男についての試行錯誤で分かったように、南と澤井という、(他のチームなら)正直そこまで絶対的なはずじゃない二人の2列目の組み合わせが代えが利かないのは無論のこと。
・それに比べれば仕事が単純な分多少は融通が利く前線の組み合わせにしても、杉本にはかなりフル回転の無理をさせてますし、相方が三男にしろ誰にしろ、"ポジション"として一定のチェイス力が大前提なのは何度も言っている通り。
・それを一人ずつならともかく二人代えてしまう、外してしまうというのは、大胆と言うより無謀というか、"攻撃力強化"という以上に"別チーム"化というか。
・およそ成功のイメージが僕には全く湧かない、"賭け"に思えました。
・更に言えば、試合前にも言ってましたが、それで仮に結果が良かったとして、今までのチームとの繋がりはどうなるのか、「プラス」(になったとして)材料としての投資効率が悪いのではないかと、そういう運営上の拙劣感も感じました。
・もっと"そもそも"を言うとですね、この組み合わせこの布陣は、"驚き"ではあるけれど、"新鮮"ではないわけですよね。
・つまり、ブルーノが常時出場していたシーズン当初は、ちょいちょい見たような組み合わせなわけです。
・そしてその時、チームは弱かったわけです。
・それから数カ月たって、結果が必ず同じになるとは勿論限らないわけですが、では何が違うから違う結果になるという、目算があったのか。
・あえて問えば、そういう疑問はあります。
・実際には、もっと衝動的なものだと思いますけど(笑)。目の前の状況に対する。
・それについて意地悪を言う気は無いですが。
・ただブルーノがいなくなってから、ブラジル人アタッカー二人を主軸に据えなくなってからチームが強くなった上昇機運に乗ったのは、決して偶然ではないわけで。
・中途半端な個人能力の"足し算"から、徹底的な"チーム"化によって。
・そんな簡単に戻していいものなのか?、戻したつもりは多分無いだろうけど、結果的にそうなってしまったこの布陣は真っ当なものなのかと、そこは考えて欲しいなと、それは強く思います。
・"一人ずつ"なら、まだそんなことも無かった、言うつもりは無いわけですけどね。
・選択肢の限られた中で。
・ただまとめて先発は無いだろうと。二人のこれまでに示した能力と起用の危険、それらの期待値をどう計算したとしても。
・僕は絶対やらなかった、少なくとも。
・高い金払って賞金の安い宝くじを買わされたような、納得の行かないギャンブル感、射幸感。
・"射幸"なのに、さっぱりわくわくしない。
・まあ実際には、"問題"のほとんどは、プルーノの方にあるわけでしょうけど。
・アランの方は、"決定力は足りないけど骨惜しみはしないスピード系FW"として、良くも悪くもここまでのところ"落ち着いて"はいるわけで。
・日本人FW的に。(笑)
・最近になって、改めて高さに注目したりはしましたが。
・しかしブルーノの方は・・・。ブルーノは。
・悪い選手ではない。上手くて体もそこそこあって、中盤から前ならどこでもそれなりにこなせるレフティーとして、今季の10番も背負わされている期待の選手。
・シーズン序盤、冨樫監督がかなりの部分チームの命運を託そう的に重用したのも、分からないではない。
・でも駄目だったですよね。どうやっても。
・あるいはこの選手がいることによっては、チームは強くならなかったですよね。
・いや、いいところもちょいちょいあったと、反論は来るでしょう。
・福岡戦でも、いくつかそういうコメントを見かけたように。
・もううんざりなんですよね、そういうやり取りは。
・開幕からずーっと同じじゃないですか。しかも同レベルで。
・この先もそうでしょう、何か大きな変化が無い限り。
・そりゃいいところはありますよ、能力高いんだから。
・でもそれだけでしょ。それが罠というか、ガンというか。
・色々見ててこの選手の特に駄目なところは、要求水準の低さだと思います。
・自分に対する。
・この試合の交代時にも、こんなコメントを投げかけている人がいましたが・・・(と、責任転嫁(笑))
・自尊心は高いんですよ。でも要求水準が低いんです。
・だから恵まれた能力を使った、一定範囲のプレーにいつも終始して、それで満足してしまうんです。
・まあ"ナルシスト"なんでしょうね、多分。
・伊達にイケメンなわけではなくて。(笑)
・全然冗談ではないんですけど。
・"一定範囲"についてもう少し言うと、どのポジションでどのように使われても、自分のやり易いように・・・という表現ならまだ好意的な方で、あっさり言ってしまうと自分が楽なようにしかプレーしないんですよ。
・それでもなにがしか体裁が整えられるような"能力"は、持っているわけですけど。
・その能力がチームの為に、チームが今正に必要としていることに"反応"して"触発"されて発揮されることは、決して無い。
・たまたま(笑)需要と供給が一致することはあっても。
・よく体の無理が利かなくなった元ファンタジスタとかベテランが、そういうプレーをすることはありますけどね。
・でもあなた無理利くでしょう、結構。利く方でしょう、ウチでは。
・こういう選手の存在がチームに、特に今のウチのようなチームにどういう影響をもたらすか。
・罠?ガン?そんな酷いこと言いましたっけ、僕。(笑)
・まあ、だいたいそんなところです。
・ただしシーズン当初に関しては、チーム自体も必ずしも今のようにはプレーしていなかった、プルーノの"自分"プレーがそこまで浮くようなチーム作りはしていなかったと思うので、それについてはもう責めませんが。
・しかし今は・・・。
・それでも価値はありますけどね。使いようによっては。
・使いたいというか。使えるなら。
・しかしこの日のような"ブラジル人2トップ"、"ワントップの下"(縦ならび2トップの下がり目)なんて使い方では、"俺様"やれと言ってるようなもので。
・ブルーノ特有の、"配下のいない王様"というか。(笑)
・俺って最高、そこでおしまい。
・とにかくそういう意味でも、"無い"と僕は思ったわけです。
・ただし冨樫監督の意図がそういう方向にあったということも、また無いでしょう。
・横並びにしてよりトップに張らせた、後半の指示を見る限り。
・少なくとも前半を見てこれはマズいということは、気付いたというか。
・ブルーノを下げて善朗、そのままFWへという交代策も、いかに彼らのようなファンタジスタ系選手を、2トップの「枠」に収めるのかという、現行のホットな問題意識を感じましたし。
・次また(先発で)使うにしても、今度はもっと"厳しく"使って来るのではないかというか。
・かなり厳しくしていいと思いますね。
・極端な話、"ブルーノが前でその後ろにアラン"というくらいにね。
・仮にまた"2人"を使うとすれば。嫌だけど。(笑)
・それくらい、"FW"だ、"体張れ"、そこから絞り出すように、能力使うなら使えという。
・真面目な話、チーム内でのブルーノのパラメータ特性を客観的に見ると、センターフォワードなりポストプレイヤー的に働いてもらうのが、一番有意義なように思います。
・トップ下?要らねえなあ。間に合ってます。サイドハーフ?ボランチ?南や中後(または三竿)以上のプレーが出来るの?
・体張ってキープして、最前線でのゲームメイクをこなしつつ左足でゴールを狙う。
・来たれレフティモンスター!
・まあ高望みはしないですけど(笑)、それくらいはっきり圧をかけないと、使い物にならないと思います。
・この中途半端な"万能"プレイヤーさんは。
・せめてイケメンじゃなければなあ・・・もっと本人の自覚も。(そういう問題?)
・まあ常識的には、やはり途中交代での有効な利用法を、模索すべきというかすべきタイミングだったと思いますが。
・僕がこの件に関して常識的だったのは(笑)、一つには実際は僕の本命が4-4-2内での工夫ではなくて、新システム導入だったからですけどね。(笑)
・今日の話に絡めてもっと説明すると、つまり有効なメンバーの組み合わせは、現状かなり限られているわけですよ、上で言ったように。
・だから逆に発想して、"メンバーを変えないで"しかし"変化を付ける"為にはと考えると、後はシステムということになるわけです。
・簡単な話でしょ?(笑)
・まあ勿論それは後付けに近い理由の一つであって、実際にはもっと直接的に、システムチェンジによる(攻撃の)活性化のイメージがあったわけですけど。
・それはともかく。
・とにかくこの試合は、そしてもしこの試合をこのまま延長して行ったら、かなりまずい未来は見えます。
・元々連動性に疲労やほころびが見え始めていたところに、2トップの選択ミスによる連動性全体を引っ張るトリガーが失われたと、そこらへんが現状認識の落としどころなんだろうと思いますが。
・単純に2トップの人選を戻せば、回復出来るものなのか。
・それとも露わになった"疲労"の自覚が、それを妨げるのか。
・疲労は自覚することによって、疲労になるので。
・ここで"疲労"と言ってるのは、肉体的疲労もそうなんですけど、メンタル的疲労、広い意味での「飽き」みたいなものも大きく含んでいます。
・同じことの繰り返しに対する飽き、"頑張る"こと自体への飽き。
・怠慢というよりは、やっぱり飽き。作業への好奇心と興味やりがいの喪失。
・いかに奇跡のヤングヴェルディでも、それはあると思います。
・奇跡だったから尚更。
・前回の言い方で言えば、"伸びしろを使い切る"という偉業を成し遂げたがゆえの。
・飽きるというか、今までの作業を"やり切った"「先」が見えてしまったわけですよね、選手に。
・同じ気持ちでは、多分もう出来ない。
・だから変化を、刺激をと、多少刹那的な感はあっても、僕は言ったわけですけど。
・それも今はどうなのかな。
・その後の2試合を経た後で。
・ブラジル人2トップという「自己否定」によって、"今までのやり方"への意味づけ自体が変動してしまった後で。
・なかなか楽観はできませんが。
・それともまた奇跡の団結力で、フレッシュなモチベーションを取り戻すのか。
・とりあえず守備の安定が戻らなければ、どうにもならないのは確かですけど。
・一方で攻撃については、この日の後半は実は結構、可能性を感じていました。
・前節のような「交代策の的中」による論理的な可能性ではありませんが。(笑)
・どちらかというと、先発2トップの大チェンジによって出場の順番がいつもと変わったことによって、よく分からないけどわちゃわちゃして(笑)、"攻撃"に必要な脳の余裕というか風通しが一時的に復活したと、そんな感じでしたけど。
・そういう意味では冨樫用兵は当たったのかも知れないですけど、それにしたって同じ"目先を変えて風を通す"なら、システムチェンジの方が持続可能性があったと思いませんか?
・まあいいですけど。(笑)
・この感じだと、まず今季中には無さそうですね。
・"ある"という根拠があったわけではありませんが。
・オジーなら絶対やったはず!ということくらいしか言えません。(笑)
・まあ何とか頑張って下さい。
・昇格・・・とかもそうですけど、この可愛らしい(?)チームが、変な壊れ方をするのは見たくない。
・余談。
・オジーで思い出しましたけど、この「完成度は高いけど先発レギュラーではぴくりともチーム/ゲームが動かなくて、全ては後半の交代策にかかってる」感じは、いっときの李ヴェルディに似てるなと。
・「飯尾・桜井」の投入までじっと我慢的な。(笑)
・完成度の高い貧乏チームの宿命なのかという。
・またはもっとレベル下がって、「山田隆」と「エンリケ」。(笑)
・中後にも林健太郎ほどの魔法は無いしなあ。
・「完成」された状態から変化を起こせる個力の不足というか。
・"戦術的に似てる"とまでは言えませんけど。
・"4-4-2"にこだわれば、似て来るかも。(笑)
・以上、主に前節大宮戦後の感想でした。書き忘れ分。(笑)
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この記事へのコメント
ブルーノについて思っていたことがほぼ書かれていて、とても共感しました。
アランについては選択肢の一つとしては、まあ、ありかなと思えるんですけど、ブルーノはもういいやって感じなんですよね。
正直僕としてはベンチにも入れてほしくないです。
アランについては選択肢の一つとしては、まあ、ありかなと思えるんですけど、ブルーノはもういいやって感じなんですよね。
正直僕としてはベンチにも入れてほしくないです。
2015/09/29(Tue) 23:02 | URL | kei #-[ 編集]
すみません。さきほどコメントした者です。
こちらのサイトはまだブログじゃなかった時から見させてもらってます。もう10年以上ですかね。
ヴェルディのことについて書いてあるブログが少ないように感じられる中(僕が知らないだけでしょうか)、ましてや、継続的に記事を書いてくれるので、毎回更新を楽しみにしております。
1つお願いなんですが、またお薦めのブログの紹介などやっていただけませんでしょうか。
最近はツイッターの方が盛んで、ブログの更新頻度が落ちてる、などという部分で難しいかもしれませんが・・・。
これからも記事を楽しみにしています。
こちらのサイトはまだブログじゃなかった時から見させてもらってます。もう10年以上ですかね。
ヴェルディのことについて書いてあるブログが少ないように感じられる中(僕が知らないだけでしょうか)、ましてや、継続的に記事を書いてくれるので、毎回更新を楽しみにしております。
1つお願いなんですが、またお薦めのブログの紹介などやっていただけませんでしょうか。
最近はツイッターの方が盛んで、ブログの更新頻度が落ちてる、などという部分で難しいかもしれませんが・・・。
これからも記事を楽しみにしています。
2015/09/29(Tue) 23:34 | URL | kei #-[ 編集]
他にも賛同の声が寄せられて、どうも僕の思ってた以上にブルーノの人気は無いようで、かえっていじめてるみたいな気になって来ました。(笑)
昔の話で言えば、小林大悟についても似たようなニュアンスで僕はかなり辛口でしたが、あの時は支持する声の方が全然多かった(笑)記憶があります。祐希はまあ、いかんせんリアル子供だったので、さすがに同列ではというところもありますが。
アランは性格が優し過ぎるという問題はありますが、シュートセンス自体には見るべきものがあったと思うので、それがどうもご無沙汰なのが物足りないですが、まあいても邪魔にはならないですよね。
ブログ探訪は・・・余りにも毎年毎年新しいチームがリーグに加わって来るので、馴染む暇が無い&追い切れないのと、J.B.アンテナの消滅で探す作業が面倒になって自然消滅した、ような記憶があります。
読みたい人いるんですかね(笑)。まあ逆に"探す"機会も昔に比べると減ってるでしょうから、紹介する意味はあるのかも知れません。何か今の状況にあったフォーマットが浮かんだから、考えてみたいと思います。
昔の話で言えば、小林大悟についても似たようなニュアンスで僕はかなり辛口でしたが、あの時は支持する声の方が全然多かった(笑)記憶があります。祐希はまあ、いかんせんリアル子供だったので、さすがに同列ではというところもありますが。
アランは性格が優し過ぎるという問題はありますが、シュートセンス自体には見るべきものがあったと思うので、それがどうもご無沙汰なのが物足りないですが、まあいても邪魔にはならないですよね。
ブログ探訪は・・・余りにも毎年毎年新しいチームがリーグに加わって来るので、馴染む暇が無い&追い切れないのと、J.B.アンテナの消滅で探す作業が面倒になって自然消滅した、ような記憶があります。
読みたい人いるんですかね(笑)。まあ逆に"探す"機会も昔に比べると減ってるでしょうから、紹介する意味はあるのかも知れません。何か今の状況にあったフォーマットが浮かんだから、考えてみたいと思います。
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