2016年11月12日 (土) | 編集 |
神戸DF相馬崇人が今季限りで現役引退「14年間、やり切った」 (スポニチ)
惜しい?悔しい?よく分かりませんが、とにかく残念。
引退がというより、"相馬崇人"が残念。
35までやれば一般的には十分ではあるんでしょうけど、しかるべきプロサッカー選手人生を歩んで、"ベテラン"として晩年を迎えて全うした、そういういい意味の予定調和感がどうも無い。
そんなに好きだったわけでもそんなに凄い選手だと思っていたわけでもないんですけど・・・。何ででしょうね。不満だ。
基本的にはやはり彼のスケール感、スピードとスタミナとパワーが高い次元で結び付いた身体能力(長友と比べ得るレベルだと思います)、ヴェルディ仕込みのテクニック、"レフティ"という希少価値、そうしたスペックが予感させるもの夢想させるものからすると、彼の競技生活がいかにもパッとしない、大きな故障をしたという話も聞こえてこないのに不完全燃焼感が残る、"ピーク"がはっきりしない、そういう印象を受けるからだろうと思います。・・・全く駄目ならあるいは平凡なら諦めもつくんですけど、一応海外にまでは行ってるんでね。そういう範疇の選手としては・・・という。
ヴェルディでの「若手選手」としての活躍は、アルディレス監督の行き届いた起用法もあり、目覚ましかったです。当時やや無理やり彼にポジションを譲らされた三浦アツとの比較論では、僕は一貫して彼(の起用)を支持していました。
しかしその後のレッズでの「中堅選手」としてのプレーには、いいところもあったけれどいかにも粗い、完成度の低い面が多々見られて、レギュラーに定着し切れなかったのも、レッズサポから批判を受けがちだったのも、仕方のないところがあったと思います。
そこで本当は、レッズでとは限りませんがよりプレーの内実を深めて、固めて、"Jリーガーとして"一流と認められる選手となって、あるいは代表に常時名前が挙がるような選手になって、それで海外なり何なりに行くべきだったと僕は思いますが、そうする代わりに彼は"海外へ行く"ことありきの、買い手ではなく売り手側の意思先行の海外移籍を選び、行き先でもどうやら大きな成功を収めることは出来ず、帰って来てからの「ベテラン選手」としてのプレーにもさほどの成長・成熟感も見せられず、結局は『スペック』だけの選手として"一生"を終えてしまったという、そういう印象。
酷い言い方かも知れませんが、それだけ失望というか、"納得"感が個人的に持てなかった選手だということです。
若くして才能を認められて"買われて"しまうことはあるでしょうし、Jリーグでは年齢も含めて少しピークを過ぎた選手が、やりがいと新たな可能性を含めて多少無理にでも海外リーグに行ってみる、これもまあありだとは思います。
しかしそうではない、本来年齢的には完成形でもおかしくない選手が、純粋に技術的戦術的要因でそこに至ってない場合、そこですべきはまず"Jリーグ"での完成であって、それが成った後に環境を変えることで負荷を増やしてスケールアップするというのは狙いとして合理的ですが、(言い方は悪いですが)壊れてる機械が環境を変えたからと言って直る理屈は無いので、後は行った先でたまたま親切で腕のいい修理工にでも出会う偶然の可能性が残るのみで、そんなのを"挑戦"と称える気には僕にはなれない。相馬がやったタイプの"移籍"というのは、そういう性格のものに僕には思えます。
まあ別に相馬に限った話ではなく、ちゃんと"獲得"されて行った移籍でも、最近は怪しいのが少なからずありますが。そもそもJリーガーがかなり安いという、事情もあって。
なんだかんだ目安としては、4大リーグ(英・西・独+伊or仏?)以外への移籍は本当にステップアップなのか疑わしいというか、別な言い方をすると4大リーグからちゃんと買われるレベルに無い日本人選手は、Jリーグでやるべきことがまだまだ沢山残されている場合が多いように、今までの日本人選手の移籍を見て来た感想としては思います。
まあ何せゼニが違いますから、それを理由に移籍しますと言われたら、止めようがないですけどね。ただ「Jリーグで駄目な選手はどこへ行っても駄目だよ」というじじくさい"原則論"は、まだまだ十分に通用するように、現状では思います。"引き留める"理由にはなるというか。
・・・と、ここまで書いて来てアレですが(笑)、相馬崇人個人に関しては、結局は残ってるプレーが全てであって、"限界"だったのかなと、思わなくもないです。
"見える"スペックは凄くても、"見えない"部分のスペックに、一流になるには足りないものが、決定的にあったのかもと。
要は頭と心ということですが。
と言って別に、例えば長友がそれほど相馬と比べて目から鼻へ抜ける戦術眼があったとも思えないんですが(笑)、ただ"成長力"の重要なソースとしての"素直さ"には、無視出来ない差があったかなと、未熟で不器用なのに、変に凝り固まった変に"意識高い"(笑)レッズ末期のプレーぶりなどを思い返すに。その"一徹"ぶりが、ヴェルディには天皇杯タイトルをもたらしてもくれましたけど。
まあなんか、やっぱり残念です。もっと良い選手人生があり得たはずと、むしろ相馬の為に、思っておきたいです。
(相馬崇人Wiki)
永井、今季限りで引退 8カ月間ピッチ立てず「選手として失格」 (スポニチ)
辞める必要は別に無いけど、続ける必要も特に無い(笑)、全くどうでもいいというかどうとでもなるというか、そういう感じ。
カズ以上の、「仙人」選手というか。(笑)
本人の"限界ではない"というコメントも、特に誇張の無いものに思います。
そのプレーヤー人生も、不思議な感じでしたね。
どこがピークかよく分からなくて「完成」はしてない気がするけど、「未完成」とも違う。特に"行き詰っ"たりしている時期は無かったように思うけど、じゃあ"成長"してたのかと言うとそれも良く分からない。
どちらかというと"中の人"ないし守護霊が、時に応じて入れ替わっていたような印象。(笑)
勤勉なサイドMF(初期ヴェルディ)から放埓なウィンガー(横浜F)ヘ、更には奔放な万能アタッカー(横浜FM)へ。
加齢で動きが落ちてからは、一転叡智を湛えた"人間国宝"的名人パサーへ。(笑)
そのどれもが、本物と言えば本物。
"スタイルを確立して行く"というよりも、ひたすらたがが緩んで行く方向で(笑)、自己発見を繰り返して行ったというか。
気が付くと本当に何でも出来る、底知れない天才だったような気もするんですけど、キャリアのどこの時点で切っても多分ズバリ「代表」級だったことはない。せいぜい"候補"止まり。たまたま選ばれなかったわけでもなく。
じゃあただの器用貧乏ないし一流半選手だったのかというと、それもうなずけない。特に晩年のパサーとしての風格は、尋常のものではなかった。
いや、ほんとね、若い頃は走力もあったし、40を越えても年寄りなりに(カズとは違って)余裕があったし、身体能力も含めて物凄い素質の選手だったんだと思うんですよ。弟(永井篤志)に見える血統の優秀さという意味でもね。今だったらもっと遥かに、騒がれていたはず。
その素質が、まだ育成や選抜が整い切ってない時代に割りとランダムな感じで磨かれて、それゆえに閉ざされなかった可能性が、永井の息長く多彩な、そして"発見"的な選手生活を可能にしたのかなと、とりあえずはそんな風に理解してみますが。
それとも最初から全部分かっていて、その都度小出しにしていたのか。(笑)
後年の各クラブの管理側に一歩も引かない、「社会人」としての妙な貫禄も含めて、頭は多分、かなり良かったんだと思いますし。
まあ、変わった選手ですよ。カズにも石塚にも、"奇人"度では勝ってると思います。(笑)
何だったんだろうなあというのが、結局一番の感想。
井上潮音なら、勝てる可能性は感じますけどね。奇人度で。(笑)
競技生活は、あんまりなぞらないで欲しいですけど。
随分"放浪"していた印象ですが、何で海外へは行かなかったんでしょうね。時代でしょうか。どこの国でも、それなりに馴染んでやれた気がするんですが。
面倒だったのかな。(笑)
たかがサッカーで、ムキになるのが。
そういう印象の選手。
ほんとに引退するんですね。
(永井秀樹Wiki)
もう35ですし、ポルトガルに行って以降はそんなにプレーも見てませんが、思いの外ショックを受けてしまいました。J1神戸は10日、DF相馬崇人(35)が今季限りで現役引退すると発表した。(中略)
「今年限りで14年間続けてきた現役生活を引退することに決めました。育てていただいた南百合ヶ丘少年サッカークラブ、ヴェルディの下部組織、国士舘大学に心から感謝しています。東京ヴェルディ、浦和レッズでそれぞれ3年間、ドイツ、ポルトガルの海外でもプレーすることもでき、色々な経験やリーグ優勝などタイトルも獲ることが出来ました。この14年間を振り返って思い残すことも無く、自分自身のなかではやり切った思いがありますので、今まで関係していただいた全ての皆様には感謝の言葉しかありません。本当に今までありがとうございました。」
惜しい?悔しい?よく分かりませんが、とにかく残念。
引退がというより、"相馬崇人"が残念。
35までやれば一般的には十分ではあるんでしょうけど、しかるべきプロサッカー選手人生を歩んで、"ベテラン"として晩年を迎えて全うした、そういういい意味の予定調和感がどうも無い。
そんなに好きだったわけでもそんなに凄い選手だと思っていたわけでもないんですけど・・・。何ででしょうね。不満だ。
基本的にはやはり彼のスケール感、スピードとスタミナとパワーが高い次元で結び付いた身体能力(長友と比べ得るレベルだと思います)、ヴェルディ仕込みのテクニック、"レフティ"という希少価値、そうしたスペックが予感させるもの夢想させるものからすると、彼の競技生活がいかにもパッとしない、大きな故障をしたという話も聞こえてこないのに不完全燃焼感が残る、"ピーク"がはっきりしない、そういう印象を受けるからだろうと思います。・・・全く駄目ならあるいは平凡なら諦めもつくんですけど、一応海外にまでは行ってるんでね。そういう範疇の選手としては・・・という。
ヴェルディでの「若手選手」としての活躍は、アルディレス監督の行き届いた起用法もあり、目覚ましかったです。当時やや無理やり彼にポジションを譲らされた三浦アツとの比較論では、僕は一貫して彼(の起用)を支持していました。
しかしその後のレッズでの「中堅選手」としてのプレーには、いいところもあったけれどいかにも粗い、完成度の低い面が多々見られて、レギュラーに定着し切れなかったのも、レッズサポから批判を受けがちだったのも、仕方のないところがあったと思います。
そこで本当は、レッズでとは限りませんがよりプレーの内実を深めて、固めて、"Jリーガーとして"一流と認められる選手となって、あるいは代表に常時名前が挙がるような選手になって、それで海外なり何なりに行くべきだったと僕は思いますが、そうする代わりに彼は"海外へ行く"ことありきの、買い手ではなく売り手側の意思先行の海外移籍を選び、行き先でもどうやら大きな成功を収めることは出来ず、帰って来てからの「ベテラン選手」としてのプレーにもさほどの成長・成熟感も見せられず、結局は『スペック』だけの選手として"一生"を終えてしまったという、そういう印象。
酷い言い方かも知れませんが、それだけ失望というか、"納得"感が個人的に持てなかった選手だということです。
若くして才能を認められて"買われて"しまうことはあるでしょうし、Jリーグでは年齢も含めて少しピークを過ぎた選手が、やりがいと新たな可能性を含めて多少無理にでも海外リーグに行ってみる、これもまあありだとは思います。
しかしそうではない、本来年齢的には完成形でもおかしくない選手が、純粋に技術的戦術的要因でそこに至ってない場合、そこですべきはまず"Jリーグ"での完成であって、それが成った後に環境を変えることで負荷を増やしてスケールアップするというのは狙いとして合理的ですが、(言い方は悪いですが)壊れてる機械が環境を変えたからと言って直る理屈は無いので、後は行った先でたまたま親切で腕のいい修理工にでも出会う偶然の可能性が残るのみで、そんなのを"挑戦"と称える気には僕にはなれない。相馬がやったタイプの"移籍"というのは、そういう性格のものに僕には思えます。
まあ別に相馬に限った話ではなく、ちゃんと"獲得"されて行った移籍でも、最近は怪しいのが少なからずありますが。そもそもJリーガーがかなり安いという、事情もあって。
なんだかんだ目安としては、4大リーグ(英・西・独+伊or仏?)以外への移籍は本当にステップアップなのか疑わしいというか、別な言い方をすると4大リーグからちゃんと買われるレベルに無い日本人選手は、Jリーグでやるべきことがまだまだ沢山残されている場合が多いように、今までの日本人選手の移籍を見て来た感想としては思います。
まあ何せゼニが違いますから、それを理由に移籍しますと言われたら、止めようがないですけどね。ただ「Jリーグで駄目な選手はどこへ行っても駄目だよ」というじじくさい"原則論"は、まだまだ十分に通用するように、現状では思います。"引き留める"理由にはなるというか。
・・・と、ここまで書いて来てアレですが(笑)、相馬崇人個人に関しては、結局は残ってるプレーが全てであって、"限界"だったのかなと、思わなくもないです。
"見える"スペックは凄くても、"見えない"部分のスペックに、一流になるには足りないものが、決定的にあったのかもと。
要は頭と心ということですが。
と言って別に、例えば長友がそれほど相馬と比べて目から鼻へ抜ける戦術眼があったとも思えないんですが(笑)、ただ"成長力"の重要なソースとしての"素直さ"には、無視出来ない差があったかなと、未熟で不器用なのに、変に凝り固まった変に"意識高い"(笑)レッズ末期のプレーぶりなどを思い返すに。その"一徹"ぶりが、ヴェルディには天皇杯タイトルをもたらしてもくれましたけど。
まあなんか、やっぱり残念です。もっと良い選手人生があり得たはずと、むしろ相馬の為に、思っておきたいです。
(相馬崇人Wiki)
永井、今季限りで引退 8カ月間ピッチ立てず「選手として失格」 (スポニチ)
一方でこちらについては、いい意味で余り感慨は無いというか、"残"る"念"が無いというか。49歳のカズに次いで現役Jリーガーで2番目に年長の東京V永井秀樹(45)が今季限りで現役を引退することが10日、発表された。ホーム最終戦となる12日のC大阪戦で引退セレモニーを行う。
ドリブルを武器に攻撃的MFとして活躍した永井は練習後、「自分の中ではまだまだやれる自信があるし、やりたい気持ちもあった。だが、今年は8カ月もピッチに立てず、自分が考えるサッカー選手としては失格だと決断した」とスパイクを脱ぐ理由を説明した。
辞める必要は別に無いけど、続ける必要も特に無い(笑)、全くどうでもいいというかどうとでもなるというか、そういう感じ。
カズ以上の、「仙人」選手というか。(笑)
本人の"限界ではない"というコメントも、特に誇張の無いものに思います。
そのプレーヤー人生も、不思議な感じでしたね。
どこがピークかよく分からなくて「完成」はしてない気がするけど、「未完成」とも違う。特に"行き詰っ"たりしている時期は無かったように思うけど、じゃあ"成長"してたのかと言うとそれも良く分からない。
どちらかというと"中の人"ないし守護霊が、時に応じて入れ替わっていたような印象。(笑)
勤勉なサイドMF(初期ヴェルディ)から放埓なウィンガー(横浜F)ヘ、更には奔放な万能アタッカー(横浜FM)へ。
加齢で動きが落ちてからは、一転叡智を湛えた"人間国宝"的名人パサーへ。(笑)
そのどれもが、本物と言えば本物。
"スタイルを確立して行く"というよりも、ひたすらたがが緩んで行く方向で(笑)、自己発見を繰り返して行ったというか。
気が付くと本当に何でも出来る、底知れない天才だったような気もするんですけど、キャリアのどこの時点で切っても多分ズバリ「代表」級だったことはない。せいぜい"候補"止まり。たまたま選ばれなかったわけでもなく。
じゃあただの器用貧乏ないし一流半選手だったのかというと、それもうなずけない。特に晩年のパサーとしての風格は、尋常のものではなかった。
いや、ほんとね、若い頃は走力もあったし、40を越えても年寄りなりに(カズとは違って)余裕があったし、身体能力も含めて物凄い素質の選手だったんだと思うんですよ。弟(永井篤志)に見える血統の優秀さという意味でもね。今だったらもっと遥かに、騒がれていたはず。
その素質が、まだ育成や選抜が整い切ってない時代に割りとランダムな感じで磨かれて、それゆえに閉ざされなかった可能性が、永井の息長く多彩な、そして"発見"的な選手生活を可能にしたのかなと、とりあえずはそんな風に理解してみますが。
それとも最初から全部分かっていて、その都度小出しにしていたのか。(笑)
後年の各クラブの管理側に一歩も引かない、「社会人」としての妙な貫禄も含めて、頭は多分、かなり良かったんだと思いますし。
まあ、変わった選手ですよ。カズにも石塚にも、"奇人"度では勝ってると思います。(笑)
何だったんだろうなあというのが、結局一番の感想。
井上潮音なら、勝てる可能性は感じますけどね。奇人度で。(笑)
競技生活は、あんまりなぞらないで欲しいですけど。
随分"放浪"していた印象ですが、何で海外へは行かなかったんでしょうね。時代でしょうか。どこの国でも、それなりに馴染んでやれた気がするんですが。
面倒だったのかな。(笑)
たかがサッカーで、ムキになるのが。
そういう印象の選手。
ほんとに引退するんですね。
(永井秀樹Wiki)
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