2016年11月16日 (水) | 編集 |
一周回ってワン!(?)
ロシアW杯アジア最終予選 日本代表 ○2-1● サウジアラビア代表 (埼玉)
でもW杯には出るよ。出ますとも。ウチが出る。
・ありていに言って、B組の"3強"サウジと日本とオーストラリアは。
・いずれも「身につかないヨソ行きの新戦術に四苦八苦しながら何とかかんとかやっている」という同じ状態なわけで。
・どこも"本来の持ち味"は出せずに迫力不足というか、従来のマッチアップの形が成立せずに"謎の試合"が続いているというか。(笑)
・通りすがりの外国人が見たら、随分パッとしなく見えるだろうとは想像します。
・ガイドブックに載ってる名所旧跡みんな改装工事中かよという(笑)。なんだあの中途半端に"近代的な"建物はという。
・ゲイシャガール侍らせてモスクでオージービーフ食おうと思ってたのに、当てが外れたぜ。
・それもこれも、以前よりも更に広がる傾向にある欧州・南米との差を、何とかしなければという努力ではあるわけですが。
・少なくとも日本とオーストラリアはそうですね。サウジの文脈は、よく分からない。
・たまたま今関心を持っている王族の好み?(笑)
・ともあれ"本来の持ち味"も、伊達や酔狂で"本来"だったわけではないので、なかなかそう簡単には行かないと思いますが。
・一応身についたとしても、あるローカルな店の行列の先頭近くから、別の流行ってる店の行列の最後尾に回るだけかも知れませんし。
・それはともかくその覚束ない試行錯誤の中から、抜け出す可能性が一番高いのは、やはり日本だと思います。
・一番低いのは勿論サウジ、抜け出すか抜け出さないかは別にしても、抜け出さなくても抜け出さないなりに強さは発揮しそうなのはオーストラリア。
・大航海時代以来の人種的民族的序列は、そう簡単に揺らがないというか。(笑)
・なぜならその"序列"は、要は「自己改革能力」の序列でもあるから。
・アングロサクソンが正しいかイスラムが正しいかなんてことを言っていても始まらないけど、とりあえず現在のイスラム(教)がイスラム圏の自己改革能力の足かせになってるのは確かで。
・往時の"イスラム帝国"においては、革命と開明の原動力であったものが。
・特にサッカーの中では、イスラム圏の、あえて言えば"モラル"の低さ、自律心の弱さというのが常に目について。
・それが要は、"改革"力の低さに繋がるわけですけど。
・易きに流れて、当面相手を丸め込めればそれで良いという。
・メンツにはこだわるけどプライドは無いというか。
・3者の比較に戻れば日本の場合は特に、"本来"とは言ってもそこまで根深く"本来"ではないというそういう有利な要素もある。
・つまり日本が"ショートパスによるポゼッションサッカー"なんてものを、ここまで看板にし出したのは出来るようになったのは、早くてトルシエ、遅ければザックの頃からで、10年前後の歴史しか無い。
・サウジの個人技カウンターやオーストラリアの放り込み戦術(?)ほど、身に付いたものでも"自然"なものでもない。
・勿論身に付いたのにはそれなりの必然性はあったでしょうけど、とにかくそれ自体「学習」性のものであって、それゆえの可変性は大きい。
・一度変えたものは二度目も変えられるはずというか。
・それをするには、今の(ポゼッション)"スタイル"が形成されるに至った文脈、ないしはそれを「一つの結果」として導き出したより深層の構造の把握ないしはその"力"の発動が望まれるわけですけど。
・リオの手倉森監督なんかは、さすがにそこらへんを、感覚的に分かってるところも大きかったと思います。
・そんなに"違う"ことをやったつもりは多分無い。ついでに言うと南アの岡田監督の"豹変"も、変わらない根本のものを見ていたからこそ、思い切って出来たんだと思います。
・勿論ハリルにこんなことをごちゃごちゃ言っても、通じないだろうとは思いますが。
・だからハリルが何かしてくれるというよりも、ハリルを通じて"も"出て来るかも知れない日本の隠れた力に期待するというか、ハリルを通してハリルを越えて行けジャパンというか。(笑)
・まあそんな現状。
・そこまで行かなくて、何であれ改革"好き"である、改革というものを常に真面目に前向きに受け止めるという文化は、アジアにおいては十分にアドバンテージではあると思います。
・オーストラリアはやる気はあったとしても、いかんせん人材の供給に大きな問題を抱えていますしね。
・Aリーグの発展次第かも知れませんが、少なくとも今回は、間に合わないのではないか。
・サウジ及びイスラム圏については、ハナから信用してないところが上で言ったように僕はあります。
・その時々バーレーンがいいとかカタールがやる気だとか、色々名前は挙がるけどそれはそれだけのことで、単に湾岸の序列が変わってるだけでレベルも中身もほとんど変わってないように僕には見えます。
・とにかく"アジアのレベルは上がっている"という最近よく聞かれる決まり文句には、僕は全くうなずけない。
・欧州南米との直接の比較を抜きにしたとしても、下は別に上がってない("変わって"はいるかも知れないけど)一方でリーダーたる日韓の足踏みの方は明らかで。
・現状維持かむしろ下がってるんじゃないのという、そういう印象。
・日本が苦戦してるのは、ほとんど純粋に日本の側の問題だろうという。
・勿論オーストラリアの「加入」は事件ではありますが、"レベルが上がってる"というのとはそれは別の話でしょうという。
・そんな(?)ハリルジャパンの最新試合。
・ようやくという感じで、"ハリルの"選手による"ハリルの"サッカーが、まあまあ展開されたと思います。
・ほとんど就任1試合目以来?(笑)
・あそこでいきなり出来たことが、なぜここまで出来なかったのかやらなかったのか、なかなか理解の難しいところではあるんですけど。
・あれで存外ハリルは情に流される人(笑)なのか、それとも単に日本の若い選手(そんなに若くもないですが)が使えるレベルに達するのに、ここまで待つ必要があったのか。
・意外と"2試合目"の本田世代のプレーに、ザック程じゃなくてもハリルも魅了されたのかなとか、思ったり思わなかったり。
・そこまでじゃなくても、2試合を見比べて単純に総合力に差があり過ぎるなとは、思ったかも知れない。
・例えば清武はともかく原口や大迫に関しては、今日のレベルに達するまで時間が必要だったこと自体は明らかですけどね。
・ただあんまり"待ってた"感じはしないんですよね、言い換えれば「世代交代」的なことを意識的に考えていたようには。
・あくまで"その時"のチームのクオリティ、選手の使える使えない具合だけを、その都度見ている感じ。
・それゆえの漸進性。
・更に言えば、自分が「特別」なことをしているつもりがない、ただの「正解」を教えている教師だとしか思っていないから、(「世代交代」や選手の入れ替えのような)特別の措置特別のケアの必要を感じない、それゆえの結果的な漸進性。
・まあ新しい論点ではないですが。
・ともかくいかにも動きの良さそうなフレッシュなメンバーで始まったこの試合は、ありていに言って結構わちゃわちゃしていたと思います。(笑)
・個々に頑張ってはいましたけど、例えば原口とかも、これまでの試合程基準枠がはっきりしていなかったので、そこまで鮮明に"違い"は見せられなかった。無駄走り度はむしろ増していたというか。(笑)
・まあ一人が目立ち過ぎるのも問題ですし、決して希望の無いわちゃわちゃではなかったですけどね。
・互いのセンスとその同通性は認めあっていて、いずれそれが噛み合う「ワクワク」も内包されていたというか。
・わちゃわちゃワクワク。(笑)
・「チーム結成1試合目みたいだ」というFoot!のベン・メイブリー氏の辛口な評価はその通りだとは思いますが、"本番に間に合うか"という問題については、僕自身はさほど心配していません。
・どのみちそんなに精密にチームを作る人ではないというのも、もう分かってますし(笑)。その横の木崎伸也氏も言っていたように。
・少なくとも"ハリル"的には、格好をつける時間はあるんじゃないかと。
・これまでの「問題」も、戦術的精度の問題というよりはむしろ最低限の要求をその時のメンバーが満たせなかったという、そういう性格のものがほとんどだったと思いますしね。
・逆にその「先」については、ようやくこれから見られる可能性が出て来たわけですが、果たして「先」があるのかな。
・あればもうけものというくらいの感じに、今は考えてますが。
・当面今のチームを形にする為には・・・
・単純な慣れを別にすれば、なんだかんだ本田、かなあ。ないしは「本田」にあたる選手。
・つまり今までハリルがあのポジションで使って来たのは、本田にしろ今回の久保にしろ、あるいは小林悠にしろ。
・走り屋というよりはポイントを作ったりアングルをつけたりすることが出来る選手で。
・タイプが決まっている以上、人材が限られる、またはその範囲内でクオリティに限界が発生する可能性がある。
・今のところは、結局本田なんでしょうしね、この日の起用法を見ても。
・まあ久保のプレーにも、可能性は感じましたが。
・...実はこのポジションでも、一番上手そうなのは結局大迫な気もするんですけど。
・二人必要?早速?(笑)
・まあ大迫以外でCFで機能したのが本田なのを見ても、この二人には互換性があるんでしょう。
・その分かぶって、今まで大迫が呼ばれ難かったとか。
・武藤が戻って来たら、武藤にセンターを任せて大迫が右へみたいなことは、ほんとにあるかも知れないという気がします。
・一応例の(笑)"1試合目"では、武藤に右MFをやらせているようですから(記憶に無い)、そういう起用法もあるのか。
・矢島とかも良さそうな気はしますけどね、来季浦和でレギュラーが取れたら、という話か。
・どちらかといえばレフティの方がいいんでしょうけど、小林祐希の名前はあえて出しません。(笑)
・なぜか"ボランチ"としてのみ、認知されているようですし。
・割りとこう、それぞれのポジションで候補は限定されているというか、どちらかというと"専門職"の範囲内でハリルは選ぶ人のように見えます。
・だからあんまり突飛なアイデアを出しても、意味は無い。コンバート好きではないというか。
・そういう中でも、今回本職FWの久保をあえて持って来た右MFとCFは、やはり同系のポジションと認識されている可能性は高そうですが。
・そう言えば誰かが「金崎」って言ってましたね、それはありか。全然ありだな。
・ただ大迫と同時に使うと、"スビート"の総合値が少し足りなくなる気もする、本田程ではないにしても。
・今のところは、それ以上のイメージは無いですかね。"見えて"いるものが、より良く機能して欲しいという以上のものは。
・ボランチに不満がある人は多いでしょうが、つい最近柏木を外したばかりなので、ある程度もう、"方針"は固まっている可能性が高い。
・SBはほんとに仕方なく、いる中から使っているようなので、そこでそれこそ内田のようなひと味加えられる選手が出て来れば、戦術の幅は出来そうですが、そこは何というか"出て来る"待ちなので。
・槙野と太田の起用法(使う使わない)を見ても、守備力というか身体能力優先なのは間違いないので、なかなかに難関ではあります。
・CBはどう考えてるんでしょうね、やはりビルドアップ力優先なのか。
・ボランチやSBに比べてもなんか"放置"されてる気がするんですけど、そこまで気が回らない感じなのかな、あるいはもう諦めてる。(笑)
・まあ多分、事が起きてから考えるというか、"困難"にぶつかった時に一つ一つ対処して行く感じなので、余り一遍に色々考えても意味が無いかなという。
・というわけで暇なので(笑)、"時の人"大迫についてコメントすると。
・本人も"使われなかった"昨シーズンと"使われている"今シーズンで、自分的には違うプレーをしているつもりはないとどこかで言ってましたが。
・実際のところ原口あたりと比べると、出来るプレーはずっと変わってないというか、もう何年も前から一通り"完成"されていた選手だと思います。
・ただ今回再合流しての、オマーン戦、サウジ戦と見てのプレーで感じたのは、なんか・・・手数が増えてるなということ。
・いい意味でせわしないというか。(笑)
・「何でも出来る」(ほんとに出来る)ので悠然とプレーしていた選手が、その"メニュー"をはい、これどうぞ、次これどうぞ、今いちですかじゃあこんなんでどうでしょうと、畳みかけるようにパッパと切り替えて提供して来るようになった。
・随分腰の低い"高級レストラン"だなというか。(笑)
・結果的に言うと、「何でも出来る」ゆえにある種受け身な印象のあった選手が、その回転数を上げることによって積極性を増した、インパクトを増したという、そういう感じ。
・より"使いたい"気にさせる選手になったというか。
・多分それは"原因"というよりは"結果"で、こうなるに至った理由はドイツでの生活の中で何かあるんでしょうけど、とにかく現状としては、以前との違いとしては、そういう感じ。
・まあ実際、意識の敏感性は増してるんだと思います、ラフプレーのかわし方を見てもね。
・"先""先"に頭が行ってるなあというのは分かる。
・これだけ恵まれた能力で長い間"お坊ちゃん"をやっていたやれていた選手が、よく変われたものだなと思いますが。
・いいチームいい監督に出会ったんでしょうね、詳細は分かりませんが。
・とにかく"メニュー"の多さに、アジアレベルだと相手はクラクラしてる感じですね。(笑)
・長谷部も地味に、精神がリフレッシュしてるかなあという印象。
・それが状況を見る目の冷徹さという形で出ているのが、面白いところですが。
・"空気"を読む気とか、一切無いですね(笑)。元々変人だという、話は聞いてましたが。(笑)
・退潮感まっしぐらの香川ですが、意外とハリルは"グループ"に留まらせ続ける気もするので、その場合は回り回って、「ボランチ」の変化の足りない部分を、時に担ったりするようになるんではないかなと何となく予想。
・フルタイムは、ちょっと無理でしょうけど。
・それはそれとして清武のバックアップは欲しいですけどねえ。"バックアップ"ではなくて、"清武のいないバージョン"の方を、作って来そうな感じも。
・そもそも"トップ下"というよりは"縦の2トップ"という認識のようですし、それだとそんなに、本人的には困る印象は無いのかも。
・長期欠場でもしたら、また別でしょうけど。
こんな感じで。若干ふわふわ。
何せ"作りたて"のチームですから。(笑)
原口について書くのをまた先延ばしにしちゃいましたが、どうにも余りに大きな"テーマ"を背負ってる選手なので。存在自体が。
下手するとかつての中田ヒデ級の、"違和感"。(いい意味でね)
ロシアW杯アジア最終予選 日本代表 ○2-1● サウジアラビア代表 (埼玉)
でもW杯には出るよ。出ますとも。ウチが出る。
・ありていに言って、B組の"3強"サウジと日本とオーストラリアは。
・いずれも「身につかないヨソ行きの新戦術に四苦八苦しながら何とかかんとかやっている」という同じ状態なわけで。
・どこも"本来の持ち味"は出せずに迫力不足というか、従来のマッチアップの形が成立せずに"謎の試合"が続いているというか。(笑)
・通りすがりの外国人が見たら、随分パッとしなく見えるだろうとは想像します。
・ガイドブックに載ってる名所旧跡みんな改装工事中かよという(笑)。なんだあの中途半端に"近代的な"建物はという。
・ゲイシャガール侍らせてモスクでオージービーフ食おうと思ってたのに、当てが外れたぜ。
・それもこれも、以前よりも更に広がる傾向にある欧州・南米との差を、何とかしなければという努力ではあるわけですが。
・少なくとも日本とオーストラリアはそうですね。サウジの文脈は、よく分からない。
・たまたま今関心を持っている王族の好み?(笑)
・ともあれ"本来の持ち味"も、伊達や酔狂で"本来"だったわけではないので、なかなかそう簡単には行かないと思いますが。
・一応身についたとしても、あるローカルな店の行列の先頭近くから、別の流行ってる店の行列の最後尾に回るだけかも知れませんし。
・それはともかくその覚束ない試行錯誤の中から、抜け出す可能性が一番高いのは、やはり日本だと思います。
・一番低いのは勿論サウジ、抜け出すか抜け出さないかは別にしても、抜け出さなくても抜け出さないなりに強さは発揮しそうなのはオーストラリア。
・大航海時代以来の人種的民族的序列は、そう簡単に揺らがないというか。(笑)
・なぜならその"序列"は、要は「自己改革能力」の序列でもあるから。
・アングロサクソンが正しいかイスラムが正しいかなんてことを言っていても始まらないけど、とりあえず現在のイスラム(教)がイスラム圏の自己改革能力の足かせになってるのは確かで。
・往時の"イスラム帝国"においては、革命と開明の原動力であったものが。
・特にサッカーの中では、イスラム圏の、あえて言えば"モラル"の低さ、自律心の弱さというのが常に目について。
・それが要は、"改革"力の低さに繋がるわけですけど。
・易きに流れて、当面相手を丸め込めればそれで良いという。
・メンツにはこだわるけどプライドは無いというか。
・3者の比較に戻れば日本の場合は特に、"本来"とは言ってもそこまで根深く"本来"ではないというそういう有利な要素もある。
・つまり日本が"ショートパスによるポゼッションサッカー"なんてものを、ここまで看板にし出したのは出来るようになったのは、早くてトルシエ、遅ければザックの頃からで、10年前後の歴史しか無い。
・サウジの個人技カウンターやオーストラリアの放り込み戦術(?)ほど、身に付いたものでも"自然"なものでもない。
・勿論身に付いたのにはそれなりの必然性はあったでしょうけど、とにかくそれ自体「学習」性のものであって、それゆえの可変性は大きい。
・一度変えたものは二度目も変えられるはずというか。
・それをするには、今の(ポゼッション)"スタイル"が形成されるに至った文脈、ないしはそれを「一つの結果」として導き出したより深層の構造の把握ないしはその"力"の発動が望まれるわけですけど。
・リオの手倉森監督なんかは、さすがにそこらへんを、感覚的に分かってるところも大きかったと思います。
・そんなに"違う"ことをやったつもりは多分無い。ついでに言うと南アの岡田監督の"豹変"も、変わらない根本のものを見ていたからこそ、思い切って出来たんだと思います。
・勿論ハリルにこんなことをごちゃごちゃ言っても、通じないだろうとは思いますが。
・だからハリルが何かしてくれるというよりも、ハリルを通じて"も"出て来るかも知れない日本の隠れた力に期待するというか、ハリルを通してハリルを越えて行けジャパンというか。(笑)
・まあそんな現状。
・そこまで行かなくて、何であれ改革"好き"である、改革というものを常に真面目に前向きに受け止めるという文化は、アジアにおいては十分にアドバンテージではあると思います。
・オーストラリアはやる気はあったとしても、いかんせん人材の供給に大きな問題を抱えていますしね。
・Aリーグの発展次第かも知れませんが、少なくとも今回は、間に合わないのではないか。
・サウジ及びイスラム圏については、ハナから信用してないところが上で言ったように僕はあります。
・その時々バーレーンがいいとかカタールがやる気だとか、色々名前は挙がるけどそれはそれだけのことで、単に湾岸の序列が変わってるだけでレベルも中身もほとんど変わってないように僕には見えます。
・とにかく"アジアのレベルは上がっている"という最近よく聞かれる決まり文句には、僕は全くうなずけない。
・欧州南米との直接の比較を抜きにしたとしても、下は別に上がってない("変わって"はいるかも知れないけど)一方でリーダーたる日韓の足踏みの方は明らかで。
・現状維持かむしろ下がってるんじゃないのという、そういう印象。
・日本が苦戦してるのは、ほとんど純粋に日本の側の問題だろうという。
・勿論オーストラリアの「加入」は事件ではありますが、"レベルが上がってる"というのとはそれは別の話でしょうという。
・そんな(?)ハリルジャパンの最新試合。
・ようやくという感じで、"ハリルの"選手による"ハリルの"サッカーが、まあまあ展開されたと思います。
・ほとんど就任1試合目以来?(笑)
・あそこでいきなり出来たことが、なぜここまで出来なかったのかやらなかったのか、なかなか理解の難しいところではあるんですけど。
・あれで存外ハリルは情に流される人(笑)なのか、それとも単に日本の若い選手(そんなに若くもないですが)が使えるレベルに達するのに、ここまで待つ必要があったのか。
・意外と"2試合目"の本田世代のプレーに、ザック程じゃなくてもハリルも魅了されたのかなとか、思ったり思わなかったり。
・そこまでじゃなくても、2試合を見比べて単純に総合力に差があり過ぎるなとは、思ったかも知れない。
・例えば清武はともかく原口や大迫に関しては、今日のレベルに達するまで時間が必要だったこと自体は明らかですけどね。
・ただあんまり"待ってた"感じはしないんですよね、言い換えれば「世代交代」的なことを意識的に考えていたようには。
・あくまで"その時"のチームのクオリティ、選手の使える使えない具合だけを、その都度見ている感じ。
・それゆえの漸進性。
・更に言えば、自分が「特別」なことをしているつもりがない、ただの「正解」を教えている教師だとしか思っていないから、(「世代交代」や選手の入れ替えのような)特別の措置特別のケアの必要を感じない、それゆえの結果的な漸進性。
・まあ新しい論点ではないですが。
・ともかくいかにも動きの良さそうなフレッシュなメンバーで始まったこの試合は、ありていに言って結構わちゃわちゃしていたと思います。(笑)
・個々に頑張ってはいましたけど、例えば原口とかも、これまでの試合程基準枠がはっきりしていなかったので、そこまで鮮明に"違い"は見せられなかった。無駄走り度はむしろ増していたというか。(笑)
・まあ一人が目立ち過ぎるのも問題ですし、決して希望の無いわちゃわちゃではなかったですけどね。
・互いのセンスとその同通性は認めあっていて、いずれそれが噛み合う「ワクワク」も内包されていたというか。
・わちゃわちゃワクワク。(笑)
・「チーム結成1試合目みたいだ」というFoot!のベン・メイブリー氏の辛口な評価はその通りだとは思いますが、"本番に間に合うか"という問題については、僕自身はさほど心配していません。
・どのみちそんなに精密にチームを作る人ではないというのも、もう分かってますし(笑)。その横の木崎伸也氏も言っていたように。
・少なくとも"ハリル"的には、格好をつける時間はあるんじゃないかと。
・これまでの「問題」も、戦術的精度の問題というよりはむしろ最低限の要求をその時のメンバーが満たせなかったという、そういう性格のものがほとんどだったと思いますしね。
・逆にその「先」については、ようやくこれから見られる可能性が出て来たわけですが、果たして「先」があるのかな。
・あればもうけものというくらいの感じに、今は考えてますが。
・当面今のチームを形にする為には・・・
・単純な慣れを別にすれば、なんだかんだ本田、かなあ。ないしは「本田」にあたる選手。
・つまり今までハリルがあのポジションで使って来たのは、本田にしろ今回の久保にしろ、あるいは小林悠にしろ。
・走り屋というよりはポイントを作ったりアングルをつけたりすることが出来る選手で。
・タイプが決まっている以上、人材が限られる、またはその範囲内でクオリティに限界が発生する可能性がある。
・今のところは、結局本田なんでしょうしね、この日の起用法を見ても。
・まあ久保のプレーにも、可能性は感じましたが。
・...実はこのポジションでも、一番上手そうなのは結局大迫な気もするんですけど。
・二人必要?早速?(笑)
・まあ大迫以外でCFで機能したのが本田なのを見ても、この二人には互換性があるんでしょう。
・その分かぶって、今まで大迫が呼ばれ難かったとか。
・武藤が戻って来たら、武藤にセンターを任せて大迫が右へみたいなことは、ほんとにあるかも知れないという気がします。
・一応例の(笑)"1試合目"では、武藤に右MFをやらせているようですから(記憶に無い)、そういう起用法もあるのか。
・矢島とかも良さそうな気はしますけどね、来季浦和でレギュラーが取れたら、という話か。
・どちらかといえばレフティの方がいいんでしょうけど、小林祐希の名前はあえて出しません。(笑)
・なぜか"ボランチ"としてのみ、認知されているようですし。
・割りとこう、それぞれのポジションで候補は限定されているというか、どちらかというと"専門職"の範囲内でハリルは選ぶ人のように見えます。
・だからあんまり突飛なアイデアを出しても、意味は無い。コンバート好きではないというか。
・そういう中でも、今回本職FWの久保をあえて持って来た右MFとCFは、やはり同系のポジションと認識されている可能性は高そうですが。
・そう言えば誰かが「金崎」って言ってましたね、それはありか。全然ありだな。
・ただ大迫と同時に使うと、"スビート"の総合値が少し足りなくなる気もする、本田程ではないにしても。
・今のところは、それ以上のイメージは無いですかね。"見えて"いるものが、より良く機能して欲しいという以上のものは。
・ボランチに不満がある人は多いでしょうが、つい最近柏木を外したばかりなので、ある程度もう、"方針"は固まっている可能性が高い。
・SBはほんとに仕方なく、いる中から使っているようなので、そこでそれこそ内田のようなひと味加えられる選手が出て来れば、戦術の幅は出来そうですが、そこは何というか"出て来る"待ちなので。
・槙野と太田の起用法(使う使わない)を見ても、守備力というか身体能力優先なのは間違いないので、なかなかに難関ではあります。
・CBはどう考えてるんでしょうね、やはりビルドアップ力優先なのか。
・ボランチやSBに比べてもなんか"放置"されてる気がするんですけど、そこまで気が回らない感じなのかな、あるいはもう諦めてる。(笑)
・まあ多分、事が起きてから考えるというか、"困難"にぶつかった時に一つ一つ対処して行く感じなので、余り一遍に色々考えても意味が無いかなという。
・というわけで暇なので(笑)、"時の人"大迫についてコメントすると。
・本人も"使われなかった"昨シーズンと"使われている"今シーズンで、自分的には違うプレーをしているつもりはないとどこかで言ってましたが。
・実際のところ原口あたりと比べると、出来るプレーはずっと変わってないというか、もう何年も前から一通り"完成"されていた選手だと思います。
・ただ今回再合流しての、オマーン戦、サウジ戦と見てのプレーで感じたのは、なんか・・・手数が増えてるなということ。
・いい意味でせわしないというか。(笑)
・「何でも出来る」(ほんとに出来る)ので悠然とプレーしていた選手が、その"メニュー"をはい、これどうぞ、次これどうぞ、今いちですかじゃあこんなんでどうでしょうと、畳みかけるようにパッパと切り替えて提供して来るようになった。
・随分腰の低い"高級レストラン"だなというか。(笑)
・結果的に言うと、「何でも出来る」ゆえにある種受け身な印象のあった選手が、その回転数を上げることによって積極性を増した、インパクトを増したという、そういう感じ。
・より"使いたい"気にさせる選手になったというか。
・多分それは"原因"というよりは"結果"で、こうなるに至った理由はドイツでの生活の中で何かあるんでしょうけど、とにかく現状としては、以前との違いとしては、そういう感じ。
・まあ実際、意識の敏感性は増してるんだと思います、ラフプレーのかわし方を見てもね。
・"先""先"に頭が行ってるなあというのは分かる。
・これだけ恵まれた能力で長い間"お坊ちゃん"をやっていたやれていた選手が、よく変われたものだなと思いますが。
・いいチームいい監督に出会ったんでしょうね、詳細は分かりませんが。
・とにかく"メニュー"の多さに、アジアレベルだと相手はクラクラしてる感じですね。(笑)
・長谷部も地味に、精神がリフレッシュしてるかなあという印象。
・それが状況を見る目の冷徹さという形で出ているのが、面白いところですが。
・"空気"を読む気とか、一切無いですね(笑)。元々変人だという、話は聞いてましたが。(笑)
・退潮感まっしぐらの香川ですが、意外とハリルは"グループ"に留まらせ続ける気もするので、その場合は回り回って、「ボランチ」の変化の足りない部分を、時に担ったりするようになるんではないかなと何となく予想。
・フルタイムは、ちょっと無理でしょうけど。
・それはそれとして清武のバックアップは欲しいですけどねえ。"バックアップ"ではなくて、"清武のいないバージョン"の方を、作って来そうな感じも。
・そもそも"トップ下"というよりは"縦の2トップ"という認識のようですし、それだとそんなに、本人的には困る印象は無いのかも。
・長期欠場でもしたら、また別でしょうけど。
こんな感じで。若干ふわふわ。
何せ"作りたて"のチームですから。(笑)
原口について書くのをまた先延ばしにしちゃいましたが、どうにも余りに大きな"テーマ"を背負ってる選手なので。存在自体が。
下手するとかつての中田ヒデ級の、"違和感"。(いい意味でね)
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