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神田愛花というあり方
2017年01月17日 (火) | 編集 |
神田愛花zap.jpg


今年もバリバリ変なこと書きますから、ついて来て下さいね?(笑)


神田愛花さん。
元NHK、現在フリーのアナウンサー。(Wiki)
色々出ている(た)ようですが、僕が知ってるのはBSスカパーで毎週月~木17:55からやっている、『ニュースザップ』ほぼ一本です。
後は「バナナマン日村の彼女」として、ちらっと見たことがあったかなというくらい。
・・・まあその一事だけでも、それなりのインパクトではありますが(笑)。さぞかし個性的な人なんだろうな、物事にこだわりがないorまたは逆に独特のこだわりのある人なんだろうなと、想像はつきますが。(笑)
実際そういう人ではあります。


神田愛花old1.jpg神田愛花old2.jpg

メイクの違いとかもあるんでしょうが、少し前の写真でも随分脂っこく見えますね。
イメージ違うなあ。
ていうかこういう顔のコ、学生の時いた。あのコも年取ると、今の神田愛花みたいな感じになるのかな。


神田愛花zap2.jpg

「ニュースザップ」はバリバリ"ホーム"でリラックスしてるというのもあるんでしょうね、随分すっきりした、優しい感じの顔になってますね。何なら若返ったというか、赤ん坊みたいというか。(笑)

実際の番組での発言は、おとぼけ"直言"キャラとMCとしてのプロフェッショナリズムが、折衷・・・というより上手く相乗効果されてる感じ。
その場の誰もが分かっている"直言"キャラを、力ずくで抑え込んで瞬間回しと接待に徹する感じが、逆に「MC」としての品格を生んでいる。"妥協"の次元が高いというか、内圧を殺さない"お仕事"というか。

現在36才。
言われればそういう歳には見えますが、歳と共に突っ張ってる部分が抜け落ちて、"生地"が前面に出て来てむしろ「生命力」を感じさせるようになってると思います。自然の息吹というか。(笑)
統御された野性。


イギリスのEU離脱特番がきっかけでしたから、ええと去年の6月か。まだそんなもんか。
とにかくそれ以来、ほとんど毎日欠かさず放送を生ないし録画で見て、すっかりこの人の顔を見るのが生活の一部になってしまいました。(ちなみに"特番"自体は別の人がMCだったんですけど)

毎回冒頭に神田さんが、自分の生活上の出来事に基づいた掴みの小話(?)をかますんですが、うっかりそれを見逃すと悔しくてね(笑)。その後ずっとモヤモヤしてます。(笑)
また結構面白いんですよそれが。そこらの若手芸人の前説よりかは、遥かにアベレージは高いはず(笑)。連日ネタを用意して来ること自体も大したものだと思いますし、そして"面白い"と思わせる、仮に外し気味の(笑)ネタでも"面白い"という雰囲気がその場を支配するまでやり切るクソ度胸というのも、なかなかに人並み外れていると思います。(笑)

それはいいとして、で、要するにどういう人か、どこらへんに僕が感銘を受けているのかですが・・・。
難しいな。色んなパターンに、当てはまりそうで当てはまらない。
逆に雑に理解して流すのは簡単そうで、本人もそれでいいというかそれほど強い承認欲求は持っていないように見えるんですが、でもいちいち少しずつ"パターン"からずれて行く感じが、興味を持って見ている僕のような人にはとても面白い。飽きずに見ていられる。


僕が最初におや?と思った、何だこの人はと思ったのは、"金銭感覚"でしたかね。
お金の話は大好きです(笑)。"国際ニュースのダイジェスト&解説番組"という性格上、株価やら為替やらの経済関連の話題もちょいちょい出て来るんですが、キャスターとしての職務と一石二鳥という感じで(笑)、目を爛々と輝かせて食い付きます。実際本人もちょこちょこ投資はやっているようなんですが、ただし"スペシャリスト"という立場で口を出すのではなくて、あくまで一般人として、「何か美味しい話は無いですか?」とスタジオの専門家におねだりするのが基本的なスタンス。(笑)

この限りだといかにもいいとこの出で現在も高額所得者の、そもそもお金と仲良しな違う世界の住人という感じなんですが、ところがその一方で、かなりのケチ・・・というかケチなことを隠す気の全く無いケチです。(笑)
番組の流れでこれこれの国はこういう風に興味深い、知られざる部分がある、神田さんも一度訪れてみて下さいみたいな話題になった時に、「番組として行きましょう」とこれ自体はよくあるかわし方なんですけど、誰が来ていつそういう話題になっても何回言われてもそうなんですよね(笑)。「あくまで番組で」「~さんがお金を出して下さるなら」と、"自費では行かない"という態度が徹底している(笑)。社交辞令で流すことすらしない。(笑)
番組のレギュラーコメンテーターで美術の好きな人がいて、毎回たいてい国内の美術館や展覧会の紹介をする人がいるんですが、「神田さんは勧めても絶対に行ってくれない」とマジクレームがついてました(笑)。「ネットでいいです」あるいは「画集で」と、涼しい顔で断ります。(笑)

基本的には正直なんでしょうし、"無駄なことはしない""興味の無いことには関わらない"ということではあるんでしょうが、そこに最後に、「怠け者」というのが加わります。(笑)
フリーになってデイリーなMCをこなして、さぞかしやる気満々なんだろう、上昇志向が強いんだろう、それで"お金大好き"でバリバリ稼ごうと思ってるんだろうと思いきや、「お金があったら仕事なんて絶対しない」と真剣な顔で言います。
働きたくない、でもお金は欲しい、楽して稼ぎたい、だから投資、美味しい話は無いですか?と、分かり易いと言えば異常に分かり易いというか、ほぼほぼろくでなしというか本能に忠実にも程があるというか。(笑)
誰もが心の底で思ってはいるだろう身も蓋も無い本音ですが、それをスパンと人前で、しかもひな壇の芸人とか集団アイドルの一人とかではなくて、番組を支えるMCの発言として周囲を白けさせず成立させられる"人格的勢い"というのは、なかなか珍しいものだと思います。それでちゃんと、"有能""成功者"というオーラを出せるのもね。ケチだけど貧乏臭くないというか。
実際"貧乏臭い"話題は結構多いんですけど、華は失いません。(笑)

"可愛い女の子"に生まれなかったら、どうしたんだろうなとは思いますけど(笑)。ヒモとか怪しい金融業者とか、結構屈託なくやってそうな底の抜けたところは感じますが(笑)。その屈託の無さが怖いというか。
"可愛い女の子"という前提があれば、「本音で話せるいい女友達」や、「おねだり上手な憎めない奴」ということで収まりはつくでしょうけどね。

という、何はともあれ"偽善"とは最も遠いところにいる人というのが、基本性格。そういう人が、"アナウンサー""キャスター"という、ある意味「偽善の権化」みたいな仕事をてきぱきと日々こなしている面白さ、これは想像が出来ると思います。


その(報道番組の)"キャスター"としての能力ですが・・・これもまた、多少難解。
まず"博識"ではないです。お世辞にも。(笑)
上記のように自分の興味のある(笑)"お金"の話には結構ついて行きますし、最近ニュースとして扱った事柄については、"プロ"としてしっかり押さえてはいます。ただそれ以外の、あるいはそれ以前の、要は自分が経験的に知る機会の無かったことについてはびっくりするほど無知です。推測される地頭の程度から考えても、少し知らな過ぎるかなと思うところもあります。"歴史"とか全然駄目ですね。そこらへんはなんか、"女子"的というか、そこらの"OL"風です(笑)。理系(理学部)というのもあるのかも知れませんが。

これだけだと結局、よくいるお飾りのカワイ子ちゃんキャスター(滝川クリステルあたりも含めて言ってますが)の範疇という感じですが、なかなかどうして、それだけの人では。
知識は無い。知識は無いんですけど、しかしその限られた最低限の知識を論理として組み立てる正確性的確性、"武器"として使いこなす戦闘力というか体術、反応の良さには、天性のものがあります。・・・ここらへんは逆に、"理系"の良さなども出ているのかも知れませんが。
とにかく無知な女の子と侮って、別に侮らなくても無防備に自説を垂れ流すだけの"専門家"は、この人の的確な返し、勘どころを衝いた疑問に、一瞬ぎょっとなる、あるいは自説の構えの甘いところをなし崩しにさらされます。
といって別に、"攻撃"の意思は無いんですよね。納得の行かない時には納得が行かないという表情を崩さずにプレッシャーはかけますが、それは彼女がやってるというよりは納得が行かないようなことしか言えない"専門家"が悪いので。あくまで"リアクション"と(視聴者の代表としての)"整理とおさらい"が彼女のやっていることで、そういう意味ではMCとしての職分からは一歩も出ません。

まあ「王様は裸だ」みたいなものかも知れませんが、(ニュースザップにおける)彼女の場合はそこになかなかに強靭な"プロフェッショナリズム"という要素が加わることで、独特の表れ方になります。"勝つ"気はハナから無いので、コーナーの時間切れと共にさっさとまとめて次へ行ってしまうんですが、その際の"まとめ"方、仮に納得が行ってない決着が全くついていない議論についてもそれなりにさっと落としどころを見つけて言語化する反射神経は見事で、「今のを俺に出来るかなあ」と考えて出来ないなあという結論になってうーんみたいこともしばしば。(笑)

まあ何というか、自分で言うのも何ですが僕も含めた(笑)「知的な男性」が、興味を持ち易い、ある種の劣等感を抱きやすいタイプの女性像、「野生の思考」ではあるとは思いますけどね。パターンというか、ツボというか。
本能で生きている人ならではの、要領の良さ、果断、優先順位の瞬時の判断。
それが華のある美人だっつうんだからまあ、引っかかり易い罠ではあるとは思うんですけど。(笑)


・・・ということなんですがどうも言い尽くせていない感。なんだろう。
とりあえずはだから、リアクションの良さ、勘の良さ、嘘の無い性格による外れの無さというのが、彼女の"商品価値"ではあるとは思います。「万能テスター」「生きたリトマス試験紙」などと、僕は勝手に呼んでますが。彼女を「通す」ことによって、理論や思想のある種の"品質チェック"が行える。
それだけでも立派なもので、"報道キャスター"として稀有な性能(多少番組は選ぶでしょうが(笑))を持っていると言えると思いますが、ただそれだけではない。そういう"マスコミ"的な機能だけでは。

やはり地頭もそれなりのレベル、"自由奔放"ではあっても"おバカ"属性には収まらないというのと、"リアクション"の良さが際立ってはいても決してそれでもって定義出来る「性格」ではないのではないかという。
つまり、"思想""思索"とも、恐らく無縁なタイプではない。

それを思うのは、番組で繰り広げられる専門家コメンテーターたちの議論に、彼女が分を弁えつつも頑固に抵抗や違和をその時々呈する、それを見る時にそれら「議論」のもう一つ深層の領域が、僕に見えて来ることがあるからですね。
「万能テスター」に、秘められた別のスイッチがあったというか使い方があったというか。
まあ本当に"独創的"な思想領域ということはさすがにないんだけれど、ただ「右」と「左」に代表される、公的な"議論"の土俵がどうしても掬えない領域、そこに彼女はしっかり(本能で)気付いてかつ自分の知識的知的不足にも関わらず、専門家たちが何を言おうと臆せず錨を下ろして容易には揺らがない、その知的態度が実に立派だな根本的だなと思うのと、僕自身、"おしゃべり"に流れそうになるところをがっと引き留めてくれて、ありがたいというか怖いというか。(笑)
逆にそれくらい深いレベルにまで行かないと、彼女自身は"悩まない"んですけどね。報道しつつも他人事というか。でもたまにある"悩む"瞬間は、なんか僕もきゅーっとなります。

上で言ったように「本能的知性」を(男に対して)示す女性というのは、"タイプ"と言ってもいいくらいにまあまあいる存在です。
ただそこに彼女のような配合で程々の知性を、「理論」まではいかない、あるいは自ら「頭のいい人」というポジションには立たない、でも強靭で端倪すべからざる知性をギリギリのバランスで示している人というのはちょっと初めて会った感じで、不思議な人だなあ、珍しい生き物だなあと(笑)、日々興味深く見、しばしば感動・尊敬の念を抱いたりしています。
恐らくは"本能"の強さの方が半端無いんだと思うんですよ。それでかなりの知性をまぶしても、変な"知的"な押し出しにならないで済んでいるという。まあブラジル人ストライカーみたいな感じ?(笑)

後はまあ、育ちの良さかな、やっぱり。"持てる者"の強さというか。
強いですよね、彼女は。根本的に。そういう意味では、卑怯。(笑)


最後の方はちょっと、微妙過ぎて見てない人には何のことやらという感じになってしまったでしょうが。
見てる人にもかも(笑)。あるいは本人にも。(笑)
まあ僕にはそう見える、そういう"触媒"として働くということです。

やはり「ニュースザップ」という番組に出会って、開花したという面は大きいんだろうとは思いますけどね。彼女自身も言っているように、いつまでも続いて欲しい番組です、featuring 神田愛花で。(笑)
恐らくは製作サイドは、「そこそこニュースも読めるカワイ子ちゃん」としてキャスティングしたんだろうと思いますけどね元々は。それが思わぬ波及効果で、隠れた人気番組名物番組に。神田さん自身のファンである、"専門家"も少なくないことだろうと想像します。(笑)
本来相当に相容れないタイプの人たちが、彼女の人徳のおかげで割りと平気で同居しますからね。

彼女自身は、"自分の意見を言えない"不満やいら立ちも、全然溜めていないことはないようにも見えるんですが。去年年末(12/14)の("差別"をめぐる)モーリーアーサーのダブルアタックには、かなりストレス溜めたまま何とか意地で収録を終えたように見えましたし。
あれは失礼だったよ、モーリー、アーサー。彼女が"反論"出来ない立場なのをいいことに。"在留外国人"の"日本人"に対する隠れた驕りも、垣間見えた気がしたし。


まあ曜日による当たり外れは多少ありますが、見て損は無い番組なので暇な人は見てみて下さい。
あと日村氏とはお幸せに(笑)。どちらかというと、別れて欲しくない。


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