東京緑、代表、アイドル、二次元、女子バレ
[参考]上田滋夢「オランダの憂鬱」 (’02年『季刊サッカー批評』issue13より)
2017年02月21日 (火) | 編集 |



昨日の記事に対する反応を見ている内に、特に"ポゼッションの行き詰まり"云々に関する辺りが意外に伝わってないらしいことに気付いたので、こんなのもあげときます。

"'02年"ということから想像がつくだろうと思いますが、そもそもこの文章は僕が'99-'00年の李ヴェルディを理解する(文章を書く)為に参考にしたもので、その時も掲げたものをもう一回というのも照れ臭いなというのと(笑)、2002年当時は新鮮な内容であったけれど15年後の今なら多かれ少なかれ常識的な内容になっていて、別に書く必要も無いのかなと思って割愛してしまいました。
まあ李・オフト両監督共に"あれ"以来Jで指揮を取ったりはしていないので、僕の認識もほとんど変わっていないわけで、同じことの繰り返しにはなるんですが。"カウンター"というのが、新味ですかね、今回の。

では以下、中心的な内容を書き出してみます。
小見出しは原文通りです。


かつてトータル/ローテーションフットボールで一世を風靡し、サッカー戦術の最前線を走り続けて来たオランダサッカーが近年苦しんでいる('02コリアジャパンは予選敗退)というまとめ&煽りに続き。

"ポゼッション・フットボール"

オランダ式ポゼッションの特徴。

基本的にはプレースメント(場所取り)が確立されているため、パスの際には初めからサポート・プレイヤーがいることとなり、ボール・ポゼッションが容易となる。
反面、プレースメントが確立されているが故、既にスペースが埋まっている事となり、プレイヤーがフリーランをする必要が少なくなる。
オランダ以外の「ポゼッション・フットボール」の原理は、空いているスペースに味方プレイヤーが入り、そのプレイヤーの動きによって作られたスペースに、また他のプレイヤーが入るというように、プレイヤーのモビリティー(流動性/活動性)が主である。明らかにボールが中心のオランダとは発想が違う。

ここではフリーランをする"必要が"なくなる(走って行くべき先に最初から人を配置するから)という書き方になっていますが、実際の李時代には、"フリーランが不足している"と、専ら批判される要素になっていましたね。(湯浅健二氏を筆頭に)
"スペース"ではなくて"ボール"、つまり足元で繋ぐんだというのは、近年のバルサを見れぱよく分かると思います。これをもって「サッカーは足元できちんと繋いでやるものだ。スペースへ出すなんて馬鹿げてる」と極論する(&中田ヒデ批判をする)金田喜稔さんは、いくら何でもどうかと思いますが。
ともかく李ヴェルディがやっていたのも基本的にこれだろうと、当時僕は当たりを付けたわけです。実際に李総監督が"オランダ"を直接口にしたことは、無かったと思いますが。


"リズムとタイミング"

オランダの"行き詰まり"の原因。

現在のオランダの「ポゼッション・フットボール」に関していうならば、全く崩壊はしていない。ただし、別の観点からの問題点が生じたのである。
それは「リズム」と「タイミング」が一定になってしまったことである。ポゼッションを行えば行うほど、パスのタイミング、そしてプレーのリズムは一定になってくる。また、そうでなければ「ポゼッション」は行えない。対戦相手は一様に、段々とオランダの「パスのタイミング」と「プレーのリズム」に慣れてくる。どんなに対戦相手との能力差があっても、相手の「リズム」と「タイミング」さえ掴んでいればインターセプト、1対1等に対応可能になってくる。一定のリズムで攻撃するが故、そのことがオランダの停滞原因となった。

まとめて言うと、"確実"ではあるけれど(確実であるゆえに)攻撃のリズムとタイミングがいつも同じになり、またあらかじめプレースメントした人と人の間の足元パスの交換の繰り返しで、ダイナミックで意外性のある動きや流動的な動きが無くなるので行き詰まる、技術戦術的には高度でかつ狙い自体は"失敗"していないのに、実際の結果は付いて来ない、ないし労力とリターンとの分が悪いと、それがオランダ発スペイン経由"ポゼッション"の陥りがちな状態であると、あるいはあったと、そういう話です。
"失敗"はしていないからやめられない、変えられないんですよね。それがまた、じりじりさせるところで。(笑)
今日も"あれ"かという。(笑)

それを「確実」性の部分は活かしつつ、「行き詰ま」りがちなところは素っ飛ばして簡略に、あるいはダイナミックにやるというのが、言うところの"コンテ"式かという。
・・・細かいことを言わなければ、"森保式"も同類な感じはしますけどね。直接「予想」の参考にすべきは、こっちかもという。


蛇足っぽいですが、こちらも書いておくか。

攻撃においては自らの完璧なポイントでのパスやクロスが多くなり、最終的にはほんの僅かなタイミングを求めての攻撃となり、時間が経てば経つほどピンポイントな攻撃に固執するようになってしまう。

この糞詰まりをずらして解いて躍動感を与えるのが、クライフフリット、あるいはバルセロナでのリバウドのような特別な選手の存在であると、筆者は言います。
それが李ヴェルディにはいなかった、予算的に望めなかったし、ロティーナヴェルディでもどうかなという、それが昨日言った"破壊者"の問題ですね。
それが必要になるかどうかは、まだ分からないですけどね。破壊が必要な"完璧"がそもそも構築出来るか(笑)という問題もありますし、勿論(カウンター)戦術で予め問題を回避出来る可能性も無いわけではない。

どうなりますかねえ。ねえ。(笑)


以上です。
全文を読みたければ、"1円"なんで買ってみたらいいと思います(笑)。改めて見たら、「東京ヴェルディ危機一髪」なんて記事も載ってますし。(笑)


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