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女子バレーアジア選手権総括
2017年08月23日 (水) | 編集 |
ひっそり、やってました。
ラスト3戦(準々決勝、準決勝、決勝)は、DAZNでも。それ以前は某中華系動画配信サイトのお世話に。


メンバー

WS 古賀紗理那、新鍋理沙、野本梨佳、鍋谷友理枝、石井里沙、内瀬戸真実
MB 岩坂名奈、荒木絵里香、島村春世、奥村麻依
S 冨永こよみ、佐藤美弥  L 井上琴絵、小幡真子

WGPメンバーからは、WS石井優希、堀川真理、高橋沙織、MB松本亜弥華、セッター宮下遥がout。
その内石井優、堀川、松本は帯同してスタンド観戦だったので戦術的理由で、そこにもいない宮下はコンディション的理由で外されたと考えられます。高橋沙織はWGPから一貫して、名前だけ登録。所属チームの試合には、その間(かん)にも出ています。
新たに加わったのは、北京・ロンドン・リオの過去3つの五輪にも出場している、ベテランMBの荒木絵里香。
"本番"東京五輪までまだ遠いこの時期に、33歳でかつ力も分かっているベテラン選手をわざわざ入れたこと、また代わりに外れたのが、WGPでどちらかというと"キャプテン"岩坂より良いプレーをしていたという意見の多かった松本だったことに、疑問や批判も少なくない人事でしたが・・・

・・・全くの余談ですけど、それにしても不思議なくらい、WS(ウィングスパイカー)に名前に"り"のつく選手が多いですね(笑)。さりな、りさ×2、りか、ゆりえ。
そこからすると期待の若手軍団の中でこれから入って来るのは、井上愛"里"沙になるんでしょうかね。(笑)
堀川真"理"もまだまだチャンスはあるぞ!(あ、たかはしさお"り"も一応。)
ひょっとするとでも"り"は、名前の最後についてはいけないのかもしれない。前ないし途中じゃないと。それだと堀川・高橋、それから宮部藍"梨"は不利だな。(真面目に考えてる)


戦績(優勝)

一次リーグ&順位決定予備戦

8/9 〇3-0 オーストラリア
8/10 〇3-0 中国
8/13 〇3-0 チャイニーズタイペイ
8/14 〇3-1 タイ


順位決定戦

8/15 〇3-0 ベトナム
8/16 〇3-0 中国
8/17 〇3-2 タイ

大会形式はごちゃごちゃややこしいので、気にしないで下さい。とにかく全部勝って優勝しました。(笑)
男らしい(笑)。言ってみたいもんですね、全部勝ちゃあいいんだろう?って。
まあ"勝"って当然のレベルの大会でもありました、結果として。
ちなみにアジアで完結している大会で、特に何の予選とかではありません。
日本そしてそれと唯一接戦を演じたタイ以外は、若手か二軍、B代表的なメンバーで臨んで来たようです。
特に二回当たった中国は酷くて、同時期に何やら国内で権威ある大会が盛大に行われていたということで、完全に残り滓のメンバーで、勝てるとも勝とうとも思っている様子は見られませんでした。


感想

(中田監督)
・最大の謎は、中田久美監督の"モチベーション"かなと。
・就任当初から今年の目標を「アジアナンバーワン」と掲げていた中田監督ですが、果たしてこういう内容の大会になることを、予想していたのかいなかったのか。
・各国の日程は当然事前に知っていたでしょうし、毎回まちまちですが概ね必ずしも"アジア最強"を決める大会にはなっていないようですし。(前回は日本は"全日本"と認定されていないチームで参加、前々回はフルメンバーで臨んでますが、いずれの大会でも"最強"のはずの中国は三位以内にも入っていません)
・予想していなかったとすれば間が抜けていますし、予想していたとすれば少し姑息。
・日本が抜けて"ガチ"で取りに行ったのは明らかなだけに、虚名狙いと言われても仕方が無いかと。
・あんまりそういうタイプには見えませんけどね。優勝の瞬間は、普通に泣いてましたし。
・この大会で泣くのかよと、正直引きましたが。
・2chで誰かが「"アジアナンバーワン"とは言ったけど"アジア選手権優勝"という意味ではなかったのが独り歩きした」という説を唱えていて、それなら割りと納得というか、中田監督のプロファイリングにはハマるかなと。(笑)
・ではとりあえず、地上波で華々しくやる来たる9月のグラチャン(日・中・ロ・ブ・ア・韓)でともかくも中韓は上回って、それでどこからも文句の出ない少なくとも2017年のアジアNo.1に、なっておきましょうか。(笑)
・しかし泣くかねえ。大丈夫かねこの人。ただの涙もろいオ〇(以下自粛)
・..."答え"というほどはっきりはしませんが、もろもろ語ったインタビューはこちら

(ベトナム代表)
・実は大会で一番印象深かったのは、ベトナム代表チームでした。
・とにかく高いんですよ。ベトナムなのに(?)。かつ若い。
・メンバー表が見つからないのでDAZN
ベトナムメンバー

を基にした手書きですが、日本戦の登録メンバーで言えば
  Trần Thị Thanh Thuý 190cm (20)
  Bùi Thị Ngà 186cm (22)
  Đoàn Thị Xuân 184cm (20)
  Lê Thanh Thúy 180cm (22)
と、20台前半の高身長選手がずらりと並んでいます。(参考・ベトナム語Wiki)
対して日本はというと、そもそも若さで勝てないので(笑)若い順に挙げると、こんな感じ。(リベロの小幡は除く)
  古賀 180cm (21)
  鍋谷 176cm (23)
  島村 182cm (25)
  内瀬戸 171cm (25)
  野本 180cm (25)
明らかに身長で負けていますね。ベトナムに。
・まあ見回してもベトナムの"成長"は際立ってはいましたが、それにしてもベトナムに可能なことがなぜ日本に出来ないんだろう、逆にベトナムはどうしているんだろうという思いにはかられました。
・サッカーでも、いずれ"来る"かもよ?!ベトナム軍の空爆が!
・日本の場合は特に、国内比で見ても木村沙織(185cm)世代を最後にむしろ有力選手の低身長化が進んでいるので、困ったもんだなというところではあります。
・とりあえず僕が政権を取ったら、女子バスケ禁止令は出す予定ではありますが。(笑)
無けなしの高身長人材を取り合ってどうする!
・男子は別に要らないので、バスケにあげます。フェア・トレードOK?
・それはともかく。


(全体)
・大会の入りは、とにかく悪かったです。
・雰囲気が悪い、覇気が無い。
・0-2からの逆転勝利を二度三度と繰り返して、小粒ながらまとまりのあるチームだったWGPのチームの、面影はどこにという。
・メンバーはほとんど変わってないのに。
・だいたいここが目標だったんじゃないんかい。
・余りの劣化ぶりに、時々出て来る「荒木絵里香チームクラッシャー説」を信じたくなりましたが。
・これは僕自身も多少の心当たりのある説で、つまり僕が女子バレー好きになるきっかけになった2015年のW杯のチーム、あの物凄く強いというわけではないけれど伸び伸びとかつまとまりのあった可愛らしいチームが。
・翌年荒木を加えたリオ最終予選の時には、何か別物のように暗い、ぎくしゃくした感じのチームになっていて、かつその"違和感"の最大の源になっているように感じたのが荒木のところだったので。
・特段周辺事情などは知らないままに、このオバさんなんかヤダ消えてくれないかなと、素朴に思っていたものでした。
・勿論最終予選自体のプレッシャーもあったでしょうし、憶測レベルの話ではありますが。
・ただ再び"荒木絵里香"に遭遇した今大会中に覗いてみた所属のトヨタ車体のスレッドでも、所詮自分本位な人だ的な諦めの入ったレスを見かけたりもしましたし。
・まあなんかそういう傾向はある人なのかなあとは。
・荒木が入ると、「荒木のところ」は確かにクオリティが上がるんですけど、なんかチームがしっくり来ないんですよね。結果は出すんですけど。
・Jでもたまにいる、「点は取るけどチームを強くしない外国人FW」的な選手なんでしょうか。
・この大会に関しては、特にセッター冨永とのコンビでさすがにレベルの違うプレーを何度か見せてくれたのと。
・そもそもメンバーが限りなく日替わりで、かつ良かろうと悪かろうと何せ相手が弱くて結局勝ってしまうので、途中からさほど気にならなくはなりましたが。

・ま、単純に皆さんお疲れではあったと思います。WGPからの連戦で。
・上では「目標のはずなのに」とは言いましたが、相手がアジアになったことで、逆に遣り甲斐不足というか、テンションの低下なども、避けようもなくあったのだろうと思いますし。
・頭ではわかっていても、体は正直。
・最後の方は頑張りましたが、内瀬戸のジャンプしない・強打しないプレー(しかもそれで止められる(笑))の繰り返しは、どこか悪いのかなと心配になるレベルでしたし。
・今年ずーっと当たり外れが極端な古賀ではありますが、それにしても"外れ"の試合の打てなさ加減、よっこらしょと大儀そうなスパイクの打ち方も、やはりコンディションの問題はあったのかも知れません。
・欠場した決勝は確か、一人だけユニフォームにも着替えずじまいでしたしね。
・その"日替わり"チームがどこかで調子を上げたのかというと、それははっきりしない感じですが。
・ただ「新鍋・岩坂・野本」の久光メンバー揃い踏みで、かつ「古賀」「荒木」という非久光の"大物"が消えた決勝のメンバーには。
・(前久光の監督である中田)監督共々、「勝手知ったる」まとまりというか、妙な予定調和感はありましたね。(笑)
・実際には準決勝も同じメンバーなんですけど、その時点ではまだ"日替わり"で決勝はまた違うメンバーで来るもんだと思っていたので、余り感じませんでした。
・その"まとまった"メンバーがタイに押しまくられて2セット先取されたのには、若干のざまあみろ感は無くは無かったわけですが。
・結局は盛り返してまたもや逆転のフルセット勝ちという、WGP以来のある種の勝ちパターンに持ち込んだのには、やはり「まとまり」の力は感じる部分はありましたし。
・それ(序盤死んだふりでしかし結局まとめる)はまた同時に、Vリーグでの久光の勝ちパターンでもあったりする(笑)わけで、まあ何というかという。
「内瀬戸」「冨永」という"中田"色含めて、ある程度形が固まって来た感はありますね。
・「試行錯誤」というよりは、「収束」感の方が強いですけど。
・まあWGPの最初の(オランダ)ラウンドでは、内瀬戸はメンバーにも入っていなかったわけで。
・決して出来レースだったわけではないと思いますが。
・ただまあ、何かこういう"メンバー"に固まって行く「引力」めいたものが働いていたのは一方で感じて、それで"狙い"通りの大会で優勝して、"歓喜"して"涙"という、ちゃんちゃんという。
・若干置き去りにされた感は無くは無い、現況ですね。
"涙"がなあ、やっぱり気に入らないですね。共感出来ませんでしたね。(笑)

(個別)
・荒木が加わったことによって、「表・荒木、裏・岩坂」という重量級MBシフトが実現していたわけですが。
・これを見て思い出したのが、WGPオランダラウンドで一瞬採用されて、何を考えているんだという悪評渦巻く中すぐに引っ込められた「松本・岩坂」シフト。
・あの時はその後の日本ラウンドで松本が外されたのもあって(のち香港ラウンドで復帰)、松本の出場機会を無理やり作る為のアリバイ的起用かなくらいに思っていたんですが。
・今思うと結構本気というか、「大型」MBシフトが、中田監督の当初からの本命だったのかなと。
・それが松本では出来なかったけど、荒木なら出来たと。
・まあVで大した実績が無く、かつ若くもない(今年で29)松本が選ばれている時点で、ある程度はそういう方向性は見えてはいたわけですが。(それと岩坂キャプテン?)
・まさか「松本・岩坂」を本気で機能させようとするほど、"本気"だったとは。
・これは単に「大型化」ということではなくて、「MB中心のコンビバレー」という伝統的というか少し懐かしい響きもある構想を、中田監督が抱いているという意味かなとも思うんですが。
・眞鍋時代"弱点"だったMBの、"強化"にとどまらない。
・幸か不幸か、WSの人材も現状豊富とは言えないわけですしね。
・にしてもうーむ。そんなことが可能なのだろうかとは、思いますが。そりゃ荒木も入れるわという。
・その構想の根幹を担うだろう、"大型"MB岩坂キャプテンですが。
・この大会に入って見せるようになって、最初は苦笑の的になっていた余裕がある体勢にも関わらずタイミングが合っていないような半身(?)の妙なクイックの打ち方。
・あれは多分、狙いというか、スピード不足を補う為の"工夫"なんでしょうね。
・雑な印象論で言えば、オーバーハンドで棒球を投げていたピッチャーを、スリークォーター気味にしてキレを出す的な。
・それで結構決まって自信が付いたのか、終盤では普通のクイックもバシバシ決めるようになっていましたが。
・相手のレベルありきの面はあるものの、やはり"決まる"リズムというのは大事なんだなとは思いました。

・良いところは成長力かなと評していたセッター冨永ですが。
・実際着実に"成長"して来ているように見えます。
・技術的にどうこうというよりも状況への適応という面が大部分だとは思いますが、少なくとも「このチーム」のセッターとしては、随分様になって来たかと。
・代表とはいえ一つのチームでもありますから、個としての純粋な技術・実力よりも、そちらの方が重要な場合があるのは、サッカーの代表チームでもままあることですよね。
・当初物足りないと言っていたサーブは、むしろ俄然武器になって来て失礼しましたという感じ。(笑)
・理由は多分単純で、元々実力はあったのがただ舞台が「チャレンジリーグ」(国内二部)から「全日本」に二段飛び三段飛びにステップアップしたので、その"要求水準"の差に合わせるのに少し時間がかかったと、そういうことではないかと。
・しかしまあ、勝負度胸のある選手ですね、ある種"鈍感"というか。国際試合向きかも。
・"好き"にはまだなれないんですけど。(笑)
・同じく鍋谷も、全てのプレーが一定の限界内ではありますが、安定しているのは大したもの。
・特にサーブは良くなって来てますね、こんな良かったっけかなという。
・僕が大いに参考にしているこちらのブログの人によると、代表でのコーチングによってサーブが良くなるというのは、バレーではおうおうにしてあるということですが。
・なんか不思議です、逆に普段どんな練習してるんだという気もしますが。(笑)
・とにかくだから、冨永のサーブ向上にも、そこらへんの理由はあるのかも知れませんね。
・鍋谷の場合はでも、身長も無いですしやはり本当に望みたいのは、レセプションの方のスペシャリスト化で。
・現状のように"古賀のライバル"ではなくて、"新鍋・内瀬戸のライバル"の方に、なって欲しい。
・やっぱりセンスなのかなあ、"レセプション"(能力の正体)については、相変わらず悩み中です。
・前半全く決まらなかった内瀬戸が後半別人のように決め出したのは。
・中田監督の提唱する省エネバレー真に受け過ぎた内瀬戸が、ノージャンプノー強打にこだわっていたのを改めて、本来の打ち方に戻したからだという話がありますが、どうなのか。(笑)
・まあ"戻した"のは確かですね、僕が知っている内瀬戸は、あくまでパワースパイカーでしたから。
・"打ち方"と言えば石井里、WGPでは「MBとWS、本当に同等に出来る」と可能性を僕は評価していましたが。
・先発起用も増えた今大会でじっくり見ると、やっぱり"MB"ですよね、どちらかというと、所属チームでそうであるように。打ち方がもうそうなっている気がします。
・"WS"として打ち切る気迫・イメージは、足りないというか持っていないというか。少なくとも先発WSとして、使うような選手ではない。
・あくまでだからピンポイントですよね、鍋谷以上に。まあ今大会は、主力を休ませる為の穴埋め起用がメインだったんでしょうけど。ちょっといいところが無かった。
・逆に"強豪"用かも知れない。目くらましとしての。くらます必要の無い弱敵には無用というか。(笑)
・こちらもしかし、レセプションが出来ないのではなあ。


うーんレセプションレセプションと、悩みつつ今年のクライマックス、グラチャンを待つという感じです。
そりゃ木村沙織と新鍋は天才ですけど、そんな毎度天才に頼って全日本がチーム作りをしていたはずは、ないと思うんですけどね。
やはり相手国側の"サーブ力の向上"の方に、現状の主因が?まあまあで足りてたものが、足らなくなった。


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テーマ:バレーボール
ジャンル:スポーツ
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