2017年08月28日 (月) | 編集 |
今一つ解せないところもありますが、強いですね。(笑)
J2第29節 東京V 〇2-1● 長崎 (味スタ)
J2第30節 東京V 〇3-0● 愛媛 (ニンスタ)
でも解せない。"答え"が見たい。(笑)
・さすが、というか、だてに「漸進的」に「移行」したわけではないなという、新システムの安定ぶりで。
・正直そこは凄いというか、期待以上というか。
・簡単に言えば、ちゃんと"仕込んで"あるなということですけど。
・一方で実は"つぎはぎ"感も残っていて、でも残ったまま安定もしているという、不思議と言えば不思議な状態。
・人数は揃える比較的慎重なDFラインと、フル回転で頑張る中盤と、伸び伸びやる前線と。
・上手く行っている割には、そんなに統一感は無いような気もするんですが。
・その理由として僕が思うのは。
・現在のロティーナ・ヴェルディの「4-1-2-3」が、「4-1-2-3」として作られているわけではない・・・というのはちょっと分かり難いか。(笑)
・言いたいのはつまり、それがむしろ局面から全体が作られている、局面の(下からの)足し算として全体が作られている、その結果として「4-1-2-3」になっている、そういう性格があるからかなあということです。
・「4バックへ変更する」という原企画を元に、下から上へ構成されているというのもそうですし。
・と同時に、あるいはそれ以上に、重視されているのは飽くまで個々の"ポジショニング"と、順番逆かもしれませんがそれを決定する元になる近い味方との関係性であって。
・「4-1-2-3」として表記される全体像や、それと結び付けられるあるサッカーのイメージ、そういうものではないということ。
・全体像から逆算して還元的に作られていないので、そんなに"すっきり"とは通っていないんですけど、その分局面は強固で、一気に崩れたり一気に機能不全に陥ったり、そういうことにはなり難いと、そいうことです。
・まあ"パズル"的にばらばら行くことはあるかもしれませんけど。これから。
・特に負荷の大きい中盤の二枚が駄目になった時に。
・勿論「4-1-2-3」という、かなりイメージ効果の強いシステムで、ある種の"全体像"が意識されていないなんてことはなくて。
・照らし合わせやフィードバックも、行われてはいるんでしょうけどね。
・ただ思考として先行しているのは飽くまで局面の方で、そこに関しては要するにロティーナのメソッドそのものなので、3-4-3の時とも、変わっていないはず。
・比較するならばエスナイデル・ジェフの4-1-2-3なんかは、強力な前線を"基に"、順番としては構成されているように見えますし、所謂"ハイラインハイプレス"にしても、「結論」が先に与えられているのだろうと思います。(そこが問題視されるというか)
・あるいは大木監督のそれを筆頭とするこれまでJリーグで試みられた("攻撃的な")4-1-2-3は、概ね一種のモデリング的思考/志向で作られているというか、いかに"全体像""最終形"としての4-1-2-3を破綻なく機能させるかという、そちらの方に重点がかかっていた、そういう印象が強いわけです。
・"手段"というより、"目的"としての4-1-2-3というか。
・ちなみにハリルのは違いますけどね。
・そしてロティーナのも違う。もう「手段」ですらないというか、局面の機能性を足して行ったら、結果的にそういう数字になったという、そういう感じ。
・比較するならば現在リカロド徳島がメインシステムとしている、「ダイヤモンド4-4-2」もそうで。
・ありていに言って日本以外で「ダイヤモンド」という言い方を聴いたことが無いので用語としてどうなのかというのもあるんですが、とにかくその語が想起させるそれこそ往時ヴェルディ的なブラジルちっくなオープンサッカーのイメージとは違いますし。
・ミラン/アンチェロッティのあれともまた違う。
・一切の"モデリング"を経ずに、ミクロの機能性を追求して行った時に結果としてたどり着いた形という感じ。
・僕も今年の徳島はずっと見ている人ではあるんですが、ほんと"気が付いたら"なっていたという感じで(笑)、「フォーメーションをチェンジした」という言い方ではどうもしっくり来ない。
・そこらへんはずっと前から4バックの併用自体は徳島はやっていたので、「3から4」という大きな変化と共に起きたヴェルディよりも、"ひょうたんから駒"感は強いわけですけど。
・まったくね、もし開幕の時点で「徳島は半年後にはダイヤ4-4-2をやっている」と予言しても、誰にも相手にされなかったでしょうね。(笑)
・リカロドさん自身も、"予定"していたとはとても思えないし。
・とにかく3ボランチ的4-4-2ともまた違うし、どうにも余り見たことの無い、不思議な感触の4-4-2。
・その"プロセス"の奇妙性も含めて。
・リカロドさんはロティーナよりは、"全体"観はもう一段強い人だと思いますし、またサッカーを"止まった"状態から考えるロティーナに対して"動き"で把握している人なので、そこらへんでこの二人には少なからず違いはあると思うんですけど。
・それはそれとして、"スペイン"のメソッドの力強さというか、外形をなぞるだけでは分からない内的な充実みたいなものを、感じざるを得ません。
・それら全ての結実として、(ペップ)バルサの4-1-2-3みたいなのも、あるんだろうなという。
・ほんと"細部"が力強いですよね。「理」と「ニュアンス」に満ち満ちているというか。
・と、いうのがひょっとして答えなのかも知れないんですけど、冒頭で言った「解せない」問題。(笑)
・何が解せないって、つまり「システム」として特に意識的に斬新なことをしているわけではないし、"戦術"というよりはただの局面の足し算というところもあるロティーナ・ヴェルディの4-1-2-3に対して。
・対戦相手たちが余りにも脆いというか、生まれて初めて4-1-2-3を見た人のような泡食った後手後手の反応を見せていることです。(笑)
・その結果の4連勝。
・いや、だってさあ、傍目八目ということはあるとはいえ、テレビ(PC)ないしスタジアムで見ていて、次ヴェルディの人がどこにどう動いてどうボールが出るか、見ていてほとんど分かりますよね?(笑)。それくらいある意味教科書的なことをやっている気がするんですけど。人の配置から帰結する。
・それで何で、ああも易々と切り裂けるのか対応されないのか、最近二戦で言えば、「高木琢也監督」や「間瀬秀一監督」のチームが。
・不思議です。不思議じゃないですか?(笑)
・いつまでそうなのか、とりあえず一巡は持つのか、次が待ち切れないというかいっそさっさと早送りして、答えを見てしまいたい気分です。(笑)
・間違いなくチームはいい状態ですし、勝つのも嬉しいんですけど、同じくらい釈然としない気持ちも強い。(笑)
・まあそれを実行しているヴェルディの個々の選手たちの技術的精度も、間違いなく高いというか、ここへ来てまた一つプレーのレベルが上がった感はありますけどね。
・梶川渡辺がハマっているのも勿論ですし、"間に合わせ"かと思われた田村の"右SB"としての意外な「才能」にも驚き。
・まあ"下部組織出身"とはいえ、出てってからの言わば"全盛期"はほとんど見てないですしね。こんな上手い選手攻撃センスのある選手だったのか。それとも新たに開花したのか。
・とにかく「疑問」への今のところ一番ポジティブな「答え」としては、ロティーナの作り出した細部の充実が、例えば高木・間瀬監督が持っていた日本的常識を越えるものだった、それで"分かって"いても対応出来ずにやられると、上の論からすればそうなるかも。
・正直半信半疑なんですが。(笑)
・"半疑"ついでに暗い予測としては。
・一つは勿論、慣れられて対応されて行き詰まるという、近未来。
・そしてもう一つは、今まで言って来たことの逆で、ある種無心に偶然的に「4-1-2-3」を"実現"していたヴェルディが、(自分たちが)慣れるにつれて「結果」としての4-1-2-3を観念的に前提とするようになってプレーが陳腐化し、細部の力強さを失う、凡百の「4-1-2-3」チームに成り下がる、そういう未来。
・疲労や故障とか能力的限界とかいうのは、とりあえず別にして。
・残りたっぷり12試合、あらゆることが起きてもまだ不思議でない余裕はありますが(笑)。さて。
・あともう一つ些細な「解せない」問題としては。
・"左FW"アランがバカバカ点を取ってる状況で説得力は無いでしょうが(笑)、やっぱり何でアランが左で安西が右なのかが、よく分からない。
・それまでアランはずーっと右で結果を出していたわけですし、一方の安西は左で定着することで、一気に評価を上げたわけで。
・後ろが3から4になってもFWの枚数は変わってないのに、わざわざ配置転換した理由がよく分からない。
・まあ成功はしてるんですけどね、今のところ。
・でも左サイドでの新たな「ダブルアンザイ」を見たいと、見られると、期待していた人も少なくないんじゃないですかね。(笑)
・その残念さ含めて(笑)の、基本素朴な疑問です。
・ぶっちゃけ安西の"ゲームメイク"光ってますけどね。利き足サイドならではの余裕かも、知れません。
こんなところです。はい。(笑)
J2第29節 東京V 〇2-1● 長崎 (味スタ)
J2第30節 東京V 〇3-0● 愛媛 (ニンスタ)
でも解せない。"答え"が見たい。(笑)
・さすが、というか、だてに「漸進的」に「移行」したわけではないなという、新システムの安定ぶりで。
・正直そこは凄いというか、期待以上というか。
・簡単に言えば、ちゃんと"仕込んで"あるなということですけど。
・一方で実は"つぎはぎ"感も残っていて、でも残ったまま安定もしているという、不思議と言えば不思議な状態。
・人数は揃える比較的慎重なDFラインと、フル回転で頑張る中盤と、伸び伸びやる前線と。
・上手く行っている割には、そんなに統一感は無いような気もするんですが。
・その理由として僕が思うのは。
・現在のロティーナ・ヴェルディの「4-1-2-3」が、「4-1-2-3」として作られているわけではない・・・というのはちょっと分かり難いか。(笑)
・言いたいのはつまり、それがむしろ局面から全体が作られている、局面の(下からの)足し算として全体が作られている、その結果として「4-1-2-3」になっている、そういう性格があるからかなあということです。
・「4バックへ変更する」という原企画を元に、下から上へ構成されているというのもそうですし。
・と同時に、あるいはそれ以上に、重視されているのは飽くまで個々の"ポジショニング"と、順番逆かもしれませんがそれを決定する元になる近い味方との関係性であって。
・「4-1-2-3」として表記される全体像や、それと結び付けられるあるサッカーのイメージ、そういうものではないということ。
・全体像から逆算して還元的に作られていないので、そんなに"すっきり"とは通っていないんですけど、その分局面は強固で、一気に崩れたり一気に機能不全に陥ったり、そういうことにはなり難いと、そいうことです。
・まあ"パズル"的にばらばら行くことはあるかもしれませんけど。これから。
・特に負荷の大きい中盤の二枚が駄目になった時に。
・勿論「4-1-2-3」という、かなりイメージ効果の強いシステムで、ある種の"全体像"が意識されていないなんてことはなくて。
・照らし合わせやフィードバックも、行われてはいるんでしょうけどね。
・ただ思考として先行しているのは飽くまで局面の方で、そこに関しては要するにロティーナのメソッドそのものなので、3-4-3の時とも、変わっていないはず。
・比較するならばエスナイデル・ジェフの4-1-2-3なんかは、強力な前線を"基に"、順番としては構成されているように見えますし、所謂"ハイラインハイプレス"にしても、「結論」が先に与えられているのだろうと思います。(そこが問題視されるというか)
・あるいは大木監督のそれを筆頭とするこれまでJリーグで試みられた("攻撃的な")4-1-2-3は、概ね一種のモデリング的思考/志向で作られているというか、いかに"全体像""最終形"としての4-1-2-3を破綻なく機能させるかという、そちらの方に重点がかかっていた、そういう印象が強いわけです。
・"手段"というより、"目的"としての4-1-2-3というか。
・ちなみにハリルのは違いますけどね。
・そしてロティーナのも違う。もう「手段」ですらないというか、局面の機能性を足して行ったら、結果的にそういう数字になったという、そういう感じ。
・比較するならば現在リカロド徳島がメインシステムとしている、「ダイヤモンド4-4-2」もそうで。
・ありていに言って日本以外で「ダイヤモンド」という言い方を聴いたことが無いので用語としてどうなのかというのもあるんですが、とにかくその語が想起させるそれこそ往時ヴェルディ的なブラジルちっくなオープンサッカーのイメージとは違いますし。
・ミラン/アンチェロッティのあれともまた違う。
・一切の"モデリング"を経ずに、ミクロの機能性を追求して行った時に結果としてたどり着いた形という感じ。
・僕も今年の徳島はずっと見ている人ではあるんですが、ほんと"気が付いたら"なっていたという感じで(笑)、「フォーメーションをチェンジした」という言い方ではどうもしっくり来ない。
・そこらへんはずっと前から4バックの併用自体は徳島はやっていたので、「3から4」という大きな変化と共に起きたヴェルディよりも、"ひょうたんから駒"感は強いわけですけど。
・まったくね、もし開幕の時点で「徳島は半年後にはダイヤ4-4-2をやっている」と予言しても、誰にも相手にされなかったでしょうね。(笑)
・リカロドさん自身も、"予定"していたとはとても思えないし。
・とにかく3ボランチ的4-4-2ともまた違うし、どうにも余り見たことの無い、不思議な感触の4-4-2。
・その"プロセス"の奇妙性も含めて。
・リカロドさんはロティーナよりは、"全体"観はもう一段強い人だと思いますし、またサッカーを"止まった"状態から考えるロティーナに対して"動き"で把握している人なので、そこらへんでこの二人には少なからず違いはあると思うんですけど。
・それはそれとして、"スペイン"のメソッドの力強さというか、外形をなぞるだけでは分からない内的な充実みたいなものを、感じざるを得ません。
・それら全ての結実として、(ペップ)バルサの4-1-2-3みたいなのも、あるんだろうなという。
・ほんと"細部"が力強いですよね。「理」と「ニュアンス」に満ち満ちているというか。
・と、いうのがひょっとして答えなのかも知れないんですけど、冒頭で言った「解せない」問題。(笑)
・何が解せないって、つまり「システム」として特に意識的に斬新なことをしているわけではないし、"戦術"というよりはただの局面の足し算というところもあるロティーナ・ヴェルディの4-1-2-3に対して。
・対戦相手たちが余りにも脆いというか、生まれて初めて4-1-2-3を見た人のような泡食った後手後手の反応を見せていることです。(笑)
・その結果の4連勝。
・いや、だってさあ、傍目八目ということはあるとはいえ、テレビ(PC)ないしスタジアムで見ていて、次ヴェルディの人がどこにどう動いてどうボールが出るか、見ていてほとんど分かりますよね?(笑)。それくらいある意味教科書的なことをやっている気がするんですけど。人の配置から帰結する。
・それで何で、ああも易々と切り裂けるのか対応されないのか、最近二戦で言えば、「高木琢也監督」や「間瀬秀一監督」のチームが。
・不思議です。不思議じゃないですか?(笑)
・いつまでそうなのか、とりあえず一巡は持つのか、次が待ち切れないというかいっそさっさと早送りして、答えを見てしまいたい気分です。(笑)
・間違いなくチームはいい状態ですし、勝つのも嬉しいんですけど、同じくらい釈然としない気持ちも強い。(笑)
・まあそれを実行しているヴェルディの個々の選手たちの技術的精度も、間違いなく高いというか、ここへ来てまた一つプレーのレベルが上がった感はありますけどね。
・梶川渡辺がハマっているのも勿論ですし、"間に合わせ"かと思われた田村の"右SB"としての意外な「才能」にも驚き。
・まあ"下部組織出身"とはいえ、出てってからの言わば"全盛期"はほとんど見てないですしね。こんな上手い選手攻撃センスのある選手だったのか。それとも新たに開花したのか。
・とにかく「疑問」への今のところ一番ポジティブな「答え」としては、ロティーナの作り出した細部の充実が、例えば高木・間瀬監督が持っていた日本的常識を越えるものだった、それで"分かって"いても対応出来ずにやられると、上の論からすればそうなるかも。
・正直半信半疑なんですが。(笑)
・"半疑"ついでに暗い予測としては。
・一つは勿論、慣れられて対応されて行き詰まるという、近未来。
・そしてもう一つは、今まで言って来たことの逆で、ある種無心に偶然的に「4-1-2-3」を"実現"していたヴェルディが、(自分たちが)慣れるにつれて「結果」としての4-1-2-3を観念的に前提とするようになってプレーが陳腐化し、細部の力強さを失う、凡百の「4-1-2-3」チームに成り下がる、そういう未来。
・疲労や故障とか能力的限界とかいうのは、とりあえず別にして。
・残りたっぷり12試合、あらゆることが起きてもまだ不思議でない余裕はありますが(笑)。さて。
・あともう一つ些細な「解せない」問題としては。
・"左FW"アランがバカバカ点を取ってる状況で説得力は無いでしょうが(笑)、やっぱり何でアランが左で安西が右なのかが、よく分からない。
・それまでアランはずーっと右で結果を出していたわけですし、一方の安西は左で定着することで、一気に評価を上げたわけで。
・後ろが3から4になってもFWの枚数は変わってないのに、わざわざ配置転換した理由がよく分からない。
・まあ成功はしてるんですけどね、今のところ。
・でも左サイドでの新たな「ダブルアンザイ」を見たいと、見られると、期待していた人も少なくないんじゃないですかね。(笑)
・その残念さ含めて(笑)の、基本素朴な疑問です。
・ぶっちゃけ安西の"ゲームメイク"光ってますけどね。利き足サイドならではの余裕かも、知れません。
こんなところです。はい。(笑)
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この記事へのコメント
ここまでは相手チームも勝てると思って臨んできたら、プレスのしつこさ、セカンドボールの回収で上回られてDFが蹴るしかなくなっているような。ヴェルディの出方が分かっていて対応できるなら、梶川のワンフェイク後のドリブルなんかはバレバレなわけで、でも為す術がなく侵入されている。コータや田村しかり、個々の選手の本来持っている技術が顕在化して、全体のパフォーマンスが向上したか?
これから下位グループが引いて構えてくるようだと10人相手の時のように攻めても攻めても……
これから下位グループが引いて構えてくるようだと10人相手の時のように攻めても攻めても……
2017/08/28(Mon) 22:08 | URL | リッキー #-[ 編集]
対応しなかったのか出来なかったのか、それが問題ですね。警戒していても体感で上回っていたのなら、今後も少なくとも一巡は、"やられて"くれそうですけど。
パス回しは明らかに速くなりましたよね、低い位置でも。あれは感心しました。
パス回しは明らかに速くなりましたよね、低い位置でも。あれは感心しました。
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