ヴェルディ等サッカー、漫画、アイドル 他
’17.10月期の地上波アニメ(中間感想)
2017年11月08日 (水) | 編集 |
これくらいのタイミングで"スタッフ"について知り、その"先入観"を元に残りを見るのが、いい感じかなと。


『少女終末旅行』 (Wiki)

原作・シナリオ監修 - つくみず(新潮社「くらげパンチ」連載)
監督 - 尾崎隆晴
シリーズ構成・脚本 - 筆安一幸
音響監督 - 明田川仁


原作は(個人の)web漫画だったそうで、これがデビュー作。
それでアニメ化まで行って結構な"シンデレラ"ですが、これからこういうことが増えるんですかね、何にせよ日本の才能ある漫画家(の卵)たちの生活が何らかの形で立ち行くように、願ってます。
一応僕は3誌(モーニング、イブニング、モーニング2)毎号買ってるんで、それで貢献しているということにしておいて下さい。(笑)
監督は様々な作品の「撮影監督」を経て、途中『テラフォーマーズ』の助監督を挟みつつ「絵コンテ・演出」の方に転向して、これが初「監督」のよう。
基本的にはだから、"映像"系の人なんでしょうね。それが徐々に"劇"の方にも、興味が移ったというか。作品自体もそうなんでしょうが、人物と背景が一体となったある種"映画"的な撮り方を、でもわざとらしくならずに上手くやっていると思います。
構成・脚本は、『怪物王女』『はじめの一歩 New Challenger』『ミス・モノクローム』あたりが僕の印象には残っている人。他に『ペンギンの問題』『探偵オペラ ミルキィホームズ』の両シリーズをずーっと担当しているようです。まあ柔軟というか堅実、でもそれほど職人気質でもなく好奇心旺盛みたいな、そういう印象の人。
最初少女二人が放浪しているのは"かまし"的な特殊な状況で、すぐに色々な人が出て来て全体が見えるのかなと思ってましたが違いました。ふらふらしてるのが通常営業で、今後も"種明かし"や"打開"をどれくらい真面目に追求するのかは疑問な感じ。
時々出て来る「人はなぜ戦争をするのか」とか(先週の)「世界は美しい」みたいなシリアス展開の時は微妙に"若書き"な感じもしますけど、基本的にはクールで淡々とした情感が心地よい作品。それ以上に何かがあるのかは、ちょっと謎ですが。


『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』 (Wiki)

原作 - 時雨沢恵一
監督 - 田口智久
シリーズ構成 - 菅原雪絵
音響監督 - 飯田里樹


2003年に続く二度目のアニメ化で、原作は2000年発表のライトノベル。
原作者はNHKBS2のアニメ『アリソンとリリア』の原作者でもあります。あれも結構好きだった。
監督は「制作進行」から「絵コンテ・演出」に進み、『ペルソナ』シリーズや『双星の陰陽師』で監督を務めた人。作品歴的には今風というか少し軽い感じで『キノ』と合ってるのかなという印象もありますが、映像畑ではなく制作進行から入るというのはむしろ業界的には伝統的な"監督"修行のようです。こうやって調べていても、実は最近あんまり見ないパターン。
構成は・・・おお、『オーバーロード 』の人か。不思議な作品だなあ、続きが見たいなと思っている内に映画になっていてびっくりしましたあれは(笑)。そんなに人気があったのかと。(1月から2期もやるそうです)
ただその後は『ひなろじ』くらいしかやっていません。単に若手なのか業界的に少し中心を外れたところにいる人なのか。
さてキノ。様々な特徴的な「国」をめぐって"国"とは何かを考えて行く思考実験ストーリーという感じで、いかにも頭でっかちになりそうなところをキノたちの不道徳に近い(笑)道徳的透明性と謎の戦闘力が、意外な味を加えていて飽きさせないです。
というか(笑)。何このデザイン。興味深いです。なぜ強いのか強い必要があるのか。


『Dies irae(ディエス・イレ)』 (Wiki)

監督 - 工藤進
シリーズ構成・脚本 - 正田崇
音響監督 - 森田洋介


原作は人気アダルトゲームで、それをクラウド・ファンディングでアニメ化したもの。
監督は『君が主で執事が俺で』『南鎌倉高校女子自転車部』くらいしかテレビでは見た記憶のある作品が無いですが、劇場版では『マルドゥック・スクランブル』三部作に『攻殻機動隊 ARISE border:4 Ghost Stands Alone』と、あれ?結構大物?という感じ。主に映像面の評価が高い人のよう。
シナリオはずばり、原作ゲームを作った人。
音響監督は聞かない名前ですが、『絶対防衛レヴィアタン』『Divine Gate <ディバインゲート>』、そしてこの作品という歴。いずれもゲーム原作ものですね。
という感じで"アニメ"というよりも"ゲーム"の匂いが強い感じの作品でなかなか感情が乗せづらくて戸惑いましたが、多分面白い・・・気がする。少なくともつまらなくはない。多分。(笑)
アダルトゲーム原作ということで残酷な描写や表現が多いですが、これ見よがしというよりはドライな感じで、かっこいいと言えばかっこいい。まだでも分からないです(笑)。はったりだけの可能性も。(笑)
世界観の説明は、ようやく始まったところですね。


『宝石の国』 (Wiki)

原作 - 市川春子(講談社『アフタヌーン』連載)
監督 - 京極尚彦
シリーズ構成 - 大野敏哉
CGチーフディレクター - 井野元英二
音響監督 - 長崎行男


原作はこれだけの作品を描ける人なのに一つも過去作聞いたことないなと思ったら、いわゆる"連載"はこれが初めてで、ある種「知る人ぞ知る」感じで活動をして来た人のよう。
監督は『ラブライブ!』『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』が代表作という、こう並べるとよく分からない人ですが、元々CGエフェクトの担当者として出発した、"映像"派の人。
そこに更に"CGチーフディレクター"がついてますが、この人の代表作としてはあり過ぎてよく分かりませんが、『創聖のアクエリオン』『東京マグニチュード8.0』『艦隊これくしょん -艦これ-』『蒼穹のファフナー EXODUS』あたりが映像のインパクトとしては強かったか。アクエリオンの戦闘シーンはほんとびっくりしました。天才かよ(誰だか知らないけど)と思いました。
構成は実写の方で仕事を始めた人で、アニメだと『スイートプリキュア♪』『ガッチャマン クラウズ』『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』『DIVE!!』それに今期の『infini-T Force』と話題作が目白押し。どうも見た感じ、実写の方の実績でテレビ局にコネがあるような印象。(笑)
多分原作は、むしろ少女マンガ的というか文学的というか、"叙情"的なタイプの作品なのではないかと思うんですが、しかし同時にある「宝石」(人間)という設定の特殊さをてこに、"CG"系の才能が集結して来て奇妙なコンビネーションを発揮している、そういう作品なのではないかと思います。
そういう「根拠」を持った映像的な魅惑と、しかし同時に主人公のただならぬ勢いの素っ頓狂なパーソナリティが駆動する、深刻なんだけれどやけに笑えるドラマの魅力と、両方がそれぞれ勝手に"羽を伸ばしている"感じの不思議な作品。


『魔法使いの嫁』 (Wiki)

原作 - ヤマザキコレ
監督・シリーズ構成 - 長沼範裕
脚本 - 高羽彩
音響監督 - はたしょう二


原作は漫画。あんまり情報が無いんですが、デビュー作なんですかね。
監督・構成は作画マン出身で、『君に届け』シリーズの副監督や劇場版『弱虫ペダル』の監督を経て、テレビアニメの監督はこれが初のよう。
脚本は演劇の人で、テレビアニメだと過去に『PSYCHO-PASS サイコパス』があります。
監督が構成も兼ねているということはワンマン作品ぽいですが、一方で脚本も癖のある人のようなのでこの二人は友達同士というか、"同志"的感情で作ってるのではと予想。
少し「魔法使い」がいい人過ぎるというか、いわゆる女側からの"王子様"願望を体現し過ぎている気はしますが、一方で世界観はハードなのでそのあわいに上手く成立しているファンタジーという感じです。


『クジラの子らは砂上に歌う』 (Wiki)

原作 - 梅田阿比(秋田書店「月刊ミステリーボニータ」連載)
監督 - イシグロキョウヘイ
シリーズ構成 - 横手美智子
音響監督 - 明田川仁


原作は漫画ですが、過去作で知っているのはありませんでした。
監督は『四月は君の嘘』『ランス・アンド・マスクス』『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』の人。うーんどれも正直特に記憶に無いです。
構成と音監はいわずと知れた安定のベテラン。
"泥クジラ"のイメージは目を惹かれましたし、色々と非情な設定も一見面白げではあるんですが、いかんせん一つ一つの感情表現が大げさで幼稚に感じて、ちょっと僕は辛いです。原作自体がそうなのか、監督のせいなのか。
まだ設定の全体像・・・というかこの逆境をどのように跳ね返して行く形で展開するのかが見えないので、それへの興味でとりあえずは見ている感じです。"連合"組んで大戦争とかするんでしょうか。(笑)


ふう、疲れた。
作業的には結構これ重労働なんですよね。
特に求められてはいないのかも知れませんが。(笑)


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