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第一部・完。/J1昇格プレーオフ準決勝 福岡-東京V
2017年11月27日 (月) | 編集 |
ロティーナ及びスペインサッカーとJリーグの一年。

J1昇格プレーオフ準決勝 東京V ●0-1○ 福岡 (えがおS)

リカルド・ロドリゲスについても少し。


・まず反省会。
・34節名古屋戦で大破されて以降は。
・4連勝を含む6勝1敗1分と好成績でフィニッシュしたものの。
・1戦1戦は要は行き当たりばったりというか結果オーライみたいな感じで過ごしていただけなので、いざ"この1戦"となってみた時に"ぶつけるもの"が意外と曖昧というか大したものが無かった、成績ほどの強みは無かったと、そういうことは言えるかなと。
・リーグ最終徳島戦も、"この1戦"と言えばそうだったんでしょうが、あの時はロティーナのピンポイントの徳島対策によって、その対策自体の効果はともかくとしても、チームとしてのまとまりは、少なくとも確保出来た。
・そういう意味ではあれは"成功"だったというか、あれが無ければもう1戦早く、この日のような"馬脚"を現すことになっていたのかなと。
・ものすごーく結果論ですが。(笑)
・ただこの日は、戦前の予想通りではありますが、相手が全然違うこと、「勝たなくてはいけない」前提があったことで、徳島戦のような分かり易い"対策"は、打ち難かった。
・そしてその結果強いられたのは、余り得意とは言い難い戦い方だった。
・つまり最終的に5位という好成績を挙げたものの、どちらかというと守備に特徴のあるチームカラーであり、また"戦力優位"が生じたのはドウグラス覚醒後のアランとの"両外国人揃い踏み"の僅かな期間でもあり、余り"引いた相手を崩す"ということをメインテーマにした戦いはして来なかった。
・中位に沈んだ後半は特にそうでしたし、上位をキープしていた前半はたまにそういう場面はあったものの、特に解決はされないまま(または攻撃に偏することでバランスを崩したりしながら)、成績降下によって4-1-2-3へのシステムチェンジで戦い方自体が変わり、そこらへんは曖昧なまま棚上げされていた。
・そして"復活"をもたらした4-1-2-3サッカーは、猛プレスからの快速トランジションによるカウンターアタックを本質としたものだった。
・そしてそれすらいっときの機能性は既に失い、最後に徳島を破ったのはむしろ開幕時に近い守備的スタイルで、その後でいきなり本格的に引いた福岡をどうにかしろと言われても、正直どうもならんというか無い袖は振れないという感じで、見ようによっては無抵抗で、大事な1戦に敗れてしまいました。
・だから「しょうがない」というのが、結論にはなりますが。
・他の選択肢としては、徳島戦同様に守備重視で0-0で引っ張って、カウンターやセットプレーで機会を窺う、あるいは後半一気に戦力投入で時限付きアタックを仕掛けるという、そういう戦い方でしょうか。
・この日のぎこちない攻撃やあやふやな守備を見ると、そういうやり方もありだったとは思いますが、「勝たなくてはいけない」立場からすれば、前がかりに行くのも決して"間違い"とは言えない。
・だからまあやっぱり、しょうがないなというのが、結局は常識的な落ち着きどころにはなると思います。

・それはそれとして。
・"たられば"ですらない愚痴を言わせてもらうとすれば。
・まず一つの「チーム」「システム」として考えた時に、ヴェルディの4-1-2-3の機能性の隠れた妙味の一つは、「田村の右サイドバック」にあったように思うんですよね。
・あの守備を固めつつも意外なほど当意即妙の攻撃参加が、型通りのシステムの機能性にアクセントを加えていた。
・前の試合徳島戦では、井林の欠場という事情はあるにせよディフェンスでフル出場していただけに、流れでそのまま使っても良かった気はしますが、選ばれたのはいい加減さすがに評判も良くない、毎度窮屈そうな"右サイドバック"安在でした。
・前線で言うならば、これも"良かった頃"を思い出すならば、二外国人+安西の組み合わせ方としては、アランは(この日の)右ではなく左で、主にカットインシュートやセンターのドウグラスとの頻繁な入れ替わりの中で機能していたわけですし、一方安西は安西で、左サイドの突破屋としてではなく、利き足右サイドでのむしろ"ゲームメイカー"的な多彩なプレーで、攻撃をリードしていたはずです。
・その時々事情はありますから、ずーっと4-1-2-3基本でやっていた流れならば、僕も今更こんなことを気にしなかったかも知れませんが。
・ただ前の試合の非常に意志的な3-4-3(3-5-2?)で一回その流れがストップされ、再スタートで次のターンへ、しかも「点を取って勝たなくてはいけない」というテーマがはっきりしている中で。
・"徳島戦スタイルの継続"ではなく、"攻撃"モードを選択した以上、その攻撃力総合力を最大化するという目的を意識した時に、「良かった」組み合わせというものを改めて思い出して何か不完全燃焼感が残ってしまったという、そういう話です。
・一人全てを背負って見え見えの"突破"一本で苦闘する"左サイド"安西を見ながら、ということもありつつ。

・繰り返しますけどこれはたらればですらもない、"こうしたら上手く行った"と、僕が思っているかどうかすら怪しい(勿論全然思っていないわけではないですが(笑))ふわふわした話ではあるんですけど。
・問題は多分、ロティーナの神経質な"左右"のこだわりに若干うんざりしつつ、かつこだわるならちゃんとこだわれよと、だいたいあの時4-1-2-3に移行する直前の安西は逆に"左"サイドで躍動していて、それをわざわざ右に持って行ったことに当時の僕は疑問をつぶやいていたわけで。
・そこまでして右がいいなら右で使えばいいじゃんという、なんか何周かしたややこしい議論でもあるんですけどねこれは。(笑)
・(同様に右で活躍していた)アランの左コンバートもそうでしたけど。
・実際には"徳島戦"の状態から、それを基準に「ずらす」形で攻撃寄り4-1-2-3寄りにシフトしたのがこの日のスタメンなんだろうとは思いますが。
・そうそう理屈通りには行かなかったねと、これも結果論ではあります。

・根本的には多分、ロティーナが、あるいは徳島のリカルド・ロドリゲスさんもそうですが。
・チームを"チーム"として、一つの完成された全体として、"理想"形を目指すものとして余り考えていないということにあるんだろうと思います。
・リカルド・ロドリゲスさんに比べればロティーナは、少なくともフォーメーションについてはより(一世代?)保守的ですけど。
・ただいずれにしても細部の機能性や時々の対応性、近場の、目の前の現象に"対"するものとして、"変化"の「相」としてしか考えていなくて、我々が馴染んで来た何というか「アイデンティティ」的な発想は、余りしないことにあるんだと思います。
・それゆえのたまの理解し難さというか、落ち着きの無さというか。(笑)
ロティーナに関してはそれは少なくとも今季の限りでは、特にプラスでもマイナスでもないというか、良し悪しだな色々だなという感想にとどまりますが。
リカルド・ロドリゲスさんの場合は多分幾分か"害"の方が大きくて、つまりあれほどの瞬間クオリティを誇った'17徳島がプレーオフ出場すら逃す羽目になったのは、"クオリティ"を"チーム"として回収して安定させる、「既成事実」化させる機能が、リカルド・ロドリゲスさんのチーム作りに欠けている面があったからだろうと僕は思っています。
・僕自身、「全部見た」と自慢げに言いながらも、"変化"を細かく追っていたのはある時期までで、いつしか飽きてしまって流し見に移行していました。(笑)
・どうせあるレベル以上には行かないのは分かってしまったというか、負けよりは勝ちの方が多いだろうし定期的にとんでもない攻撃や得点は挙げるだろうけどだからといって突き抜けて強くはならないというのが、見切れてしまったというか。
・"クオリティ"(と"対策")力ずくでは、突破の難しい側面が、"チーム"作りにはあるらしいというか。
・一つの言い方ですが、Jリーグの既存監督の上位クラス、例えばJ2で言えばチョウ・高木・反町各氏らですが、彼らがもしリカルド・ロドリゲスと同様の"クオリティ"を手にしたならば、確実にリカルド・ロドリゲスよりも上の総合力のチームを作るだろうと、そう思います。
この前も言いましたが、やはり"J2で6位にも入れない"というのは、言い訳の利かない成績なわけで、本当に楽しませてくれた素晴らしい監督だけど、「合格点」なのかと言われると徳島の戦力と見比べても、微妙な判断になると思います。
・ロティーナは勿論、合格ですけどね。
・言ってしまえば"マネージメント"という、よくある言い方にはなるんですけど。
・とにかくアイデンティティ舐めんなよと、言いたいところではあります。
・とりあえずグアルディオラ以外対しては。(笑)

・一つくらいは上に上がるかと思った(エスナイデルジェフ含めた)"スペイン"系監督のチームは、結局全部残留してしまって、かつ継続のようですね。
・「成果」はあったはずなんですけど、確かに
・来年も3つ見るんでしょうか、僕。(笑)
・とりあえず三人三様、それぞれに楽しませてもらったのは間違い無いです。
・皆々様も、一年間ご苦労様でした、お付き合いありがとうございました。




(以下は全くの余談なので、特に"フランス現代思想"に興味の無い人は、読まないでいいです。)

・あれに対するこれ。これに対するあれ。
差異、差異、差異、差異を追うサッカー。
ポストモダンかよ。
・というわけで。(わけで?)
・そう言えばこの前の『西部邁ゼミナール』(MX)でポストモダニズムを批判的に取り上げた時に、西部邁が「"ポストモダン"という言葉を最初に使ったのはガウディだ」と発言していて。
・真偽は知らず(笑)、面白いというかなんか分かるところがあるなと思ったんですが。
・決して"完成"しない建物。「器官なき身体」とはあれ(サグラダファミリア)のことか。
・...いや、僕も分かって言っているわけではないんで聞き流してくれていいんですけど。(笑)
・とにかく"スペイン"ということもあって、なんか色々とポストモダニズム(というよりポスト構造主義)と現代サッカーの関係性について、変な連想をしてしまいました。
・とりあえず主要人物の生年を調べてみると・・・

アントニオ・ガウディ(1852)
ジャック・ラカン(1901)
ジル・ドゥルーズ(1925)
ミシェル・フーコー(1926)
 リヌス・ミケルス(1928)
ジャック・デリダ(1930)
西部邁(1939)
栗本慎一郎(1941)
 アリゴ・サッキ(1946)
 ヨハン・クライフ(1947)
中沢新一(1950)
 ヴァヒド・ハリルホジッチ(1952)
浅田彰(1957)
 ミゲル・アンヘル・ロティーナ(1957)
 アントニオ・コンテ(1969)
 ジョゼップ・グアルディオラ(1971)
 リカルド・ロドリゲス・スアレス(1974)

・その他イビチャ・オシム(1941)、李国秀(1957)、ついでに(?)フアン・エスナイデル(1973)とか。
・栗本慎一郎は「差異にも差異がある」という、今回の趣旨にも沿った非常に分かり易いポスト構造主義批判をしていたので、西部邁と共に。
・西部邁自身は、「"基準"の無い"差異"などあり得ない」というのが、批判の中心でしたか。
・さてガウディは・・・さすがに古過ぎるようですね。(笑)
・ミケルスはドゥルーズ、デリダと同世代か。なるほど。
サッキクライフは同世代なんですね。ちなみにサッキ・ミランは1987~、クライフ・バルサは1988~。
浅田彰とロティーナが同い年。なんかクラクラするな(笑)。ちなみに李国秀も同い年。
・ロティーナとリカロド・ペップは、15歳前後離れている。比べてもハリルホジッチはだいぶお年ですね。"世代"や"系統"というより個人的資質として、ああいうサッカーをやっている感じがやはり強い。
・ただ"フランス"系の知性である可能性は、就任当初に言った記憶がありますが無いわけではないのかなと。たまに臭います。"東欧"の異郷性と共に。

・まあこれで何が分かるわけではないですけどね。
・ドゥルーズとミケルスを同じ"時代の子"として、重ねてみる想像は楽しいですけど。
・変なこと言い出してすいませんでした。(笑)
・要は僕と違うサッカーの捉え方をしているらしい人の、"風景"が知りたいということですけどね。
・心の。
・人それぞれに、その人なりの"自然"があるはずなので。
・その人の精神が立脚している、生息している。


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テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
コメント
この記事へのコメント
シーズン2決定
監督、ヘッドコーチ留任が発表されました。最終戦、POとアランが本調子でなかったのが誤算だが、選択肢がマルチしかなくては… 監督にしてみれば5位まで上げた時点で1年目のミッションはコンプリート、POはボーナスみたいなものだったかも。
2年目に向けた基礎工事(守備)は終わったが、その上に組み上げる(攻撃)には両ブラジルFW、左右アンザイが欠かせないパーツだが、強化部が慰留できるかどうか?他のJ2組のように三十路というだけでベテラン勢を一掃するようなことがあれば戦力はさらに落ちるかも。中心になってもらわなければならないコータ、シオンがポイチU20に召集されたのは朗報ですね。
2017/12/03(Sun) 15:44 | URL  | リッキー #-[ 編集]
No title
うーん・・・。
正直今年のチームのどこをどうしたらどうなるというイメージは現時点では僕は湧かないので、誰が来るにしろ誰が抜けるにしろ、"開幕"の時点でどうなってるかということを楽しみに、果報も凶報も寝て待つという感じですね。それこそ今年だって、特に成算は無かったわけですし。また新しい"パズル"に挑むだけというか。
アンコウ、シオン、コウタの出世は切に願っていますけど、それとヴェルディの利益が一致するかは・・・。ねえ?どちらを優先するかと言われたら、僕はいちもにもなく彼らの利益を優先したいタイプです。勿論"本当の"利益ですけど。
2017/12/03(Sun) 23:39 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
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