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読書日記(’19.11.12)
2019年11月12日 (火) | 編集 |
昔はよくやってたんですけど、ここ数年は目の劣化の問題もあってほとんど本を読んでいなくて、書き留めていたことも忘れていたカテゴリーを発掘。
まあ目も元気になったことですし(笑)。今後は増えるかも。


まずは日本における中国歴史小説の第一人者、宮城谷昌光さんの近著から。



p.39

「敵を虚にする」
というのが、孫武の兵法の真髄である。たとえば楚軍が十万の兵力でも、それを五つに分ければ二万ずつになってしまう。たとえ呉軍が三万の兵力ても、そのままの兵力で二万と戦えば、最初から優勢なのである。そういう状況をつくるのが兵法であるといえる。

うーん、ポジショナルプレー。(笑)
"孫武"というのは勿論、所謂"孫子の兵法"の中の人。
宮城谷さんは基本的に道学の人ですけど、意外とここらへん細かくて、別の本ではその孫武(子)の兵法を別のもう少し後(戦国時代の秦)の中国の政治家の発想と比べて、"古い"と批判的に取り上げたりしています。

p.61

両者の気魄の差は歴然たるもので、いわば質が量を凌駕した。

今度は"質的優位"の話。(笑)
いや、満更冗談ではなくて、誰だか忘れましたがこの場面では、の猪突型の将軍がポジショナルな配置を無視して不利な所へ突っ込んで行ってしまったんだけど、対人の質的優位で戦術バランス自体を変えてしまったという、そういう場面でした。




p.9

かつて越王は理に適(あ)わぬとおもわれる兵術を大胆に敢行して、われらを翻弄した。徹底して理を求めると、ほかの者には不合理に映るのではあるまいか。

何となくペップをイメージしますが。
クライフだと、本当に不合理なのではという疑いが。(笑)
まあ新しい論理一般が与える印象の話ではあります。
ペップに"不合理"を求めるとすれば、理を「徹底」する際の勢い、"情熱"の部分でしょうね。度外れた率直さというか。




p.294

利益計算は天の気配をうかがい、先を読んで立てるものであるが、かならず計算違いが生じる、ということを想定しておくのが、真の計算である。

真の計算。僕が"監督"たちに求めているもの。(笑)
"計算違い"まで、計算しておく。
それは結局、チームと自分の能力の限界を、希望的にでなく、見定めておくということだろうと思いますが。
「マネージする」「責任を持つ」というのは、そういうことだろうと。"予定"ではなく、結末の"予想"




p.20

この叱咄(しっとつ)には諧謔(かいぎゃく)が含まれている。劉秀の知性冷えたものではない証左といってよい。懐が深い、といいかえてもよいだろう。

冷えた知性とそうでない知性。面白い言い方ですね。
笑いのある知性とそうでない知性と、言い換えてもいいか。
まあひとからげにして申し訳ないですが、伝統的に「頭のいい女性」「女の頭の良さ」が嫌われて来たのは、そこに笑いが欠けていたからだと思います。冷え一方だったから。
だいぶ変わって来てはいると思いますけどね。"ちゃんと"笑える女芸人が爆発的に増えているのが、一つの証左(笑)というか。
一昔前までは酷かったですから。それこそ"オセロ"あたりの世代までは。(松嶋ソロは面白いですけど)
"劉秀"というのは後漢の創始者、光武帝のことです。

・・・まあ何というか、「教訓」性が湿度無く理知的に、しかしあくまで文系的に展開されているのが、宮城谷中国小説の特徴ですかね。


その他"教訓"系。




p.189

智さんはけっこう突っ込みは入れてくるけど、いつも最後までは戦わない。急所をにょろっと避けていく。それでみんなから好かれているのだと思う。そのかわり、女心を鷲掴みにすることも、できないんじゃないか、とわたしは勝手に憶測している。

俺のことか?
悪かったな!(笑)
いやほんと、"好かれて"るだけじゃあ、駄目なのよね。(笑)
横浜・黄金町の"ちょんの間"と呼ばれる簡易風俗街についてのルポ的小説。




p.30

「敵を選ぶときには注意が必要だ。いつしか自分も似てくるからである」(ホルヘ・ルイス・ボルヘス)

ですね。
戦うということは、同じ土俵に乗るということですから。
結果多かれ少なかれ、相手の"流儀"に合わせることに。
似たくなければ、乗らないのが一番。憎むなら、愛せる相手を!(かっこいい?)


他にもいくつか書き留めてあったんですけど、時間が経ち過ぎて自分でも引用の意味が行方不明になってました。
今回はとりあえず、視力回復記念の在庫放出ということで。(笑)


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テーマ:読書メモ
ジャンル:本・雑誌
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