2018年03月26日 (月) | 編集 |
黒いのか?黒いのか?
J2第4節 東京V △0-0△ 大分(大銀ド)
J2第5節 東京V △1-1△ 福岡(味スタ)
J2第6節 東京V △0-0△ 山形(味スタ)
いいチームだとは、思うんですけどねえ。
大分戦
・大分の片野坂監督が、凄く研究して来た感じでした。
・"ヴェルディ"をというより、"ポジショナル"をかな?
・これだけ"流行り"の、ある意味「公式」的なやり方をしていると、そういうことも起き易くはなるでしょうね。
・"解説"もあちこちに転がっていますし。(笑)
・それに対していきなり狼狽したりはしないのが、"本場"仕込みの良さではあるんだと思いますが。
・日本人監督の見よう見真似だと、まとめてどうにもならなくなったりする可能性が高い。かつての"ペップバルサ"フォロワーたちのように。
・とは言えそれなりにショックは受けていたのか、対応してこの試合の後半に行ったフォーメーションチェンジを、これは意外でしたがその後の二試合でも続けて、本格化させていますね。
・その"意味"については後程。
・"対策"は対策として、大分自身の成長も、去年に比べて感じられた試合でした。
・随分回せるようになりましたね。去年からも"スタイル"としては言われていましたが、およそ効果的とは思えずに、むしろエスナイデルジェフのハイプレスの"好餌"になったりしていた印象の方が強かったですが。
・ただまあ一方随所随所で、雑さもまだ感じられました。慌て過ぎというか、粘りが足りないというか。
・ここらへんは"戦術"の不徹底というよりも、クラブとしての「伝統」の問題だと思います。ポゼッションのカルチャーというか。
・同じ難易度の状況で、ヴェルディの選手なら信じて我慢出来るところを大分の選手たちは信じ切れずに、簡単そうな方へついつい逃げてしまう。
・個々のスキルにそこまでの差は、今時のJ2では無いですしね。
・まあ全体としては、感心しながら見ていました。"対策"の訓練含めて。
・ヴェルディは結果字面としては"3-5-2"みたいな、微妙に懐かしい(笑)感じになっていましたが。
・ひょっとして潮音用トップ下システムなのかな、二川さんにまた出番があるのかなと一瞬思ったりもしましたが、どうやら違うようで。(後述)
福岡戦
・ヴェルディは前節後半に引き続き、3バック。田村井林畠中の3バックに菅嶋奈良輪のアウトサイド、中は内田こうた潮音で2トップにドウクラス林陵平。
・就任以来三年間、J1昇格、(J2降格)、昇格PO進出と、なんだかんだと成果を残している井原監督。
・特に際立った才気があるようには見えませんが、集まった戦力をまとめる、それぞれの個人能力を無理なく発揮させることには堅実な、何というか"古い"タイプの"いい監督"という感じ。
・エリート街道を歩んで来た甘めのマスクの優男(笑)、喋るともごもご八方美人ぽく何言ってるかよく分からない人柄の印象からすると、多少意外な感じがします。(笑)
・こんな土臭い"現場の男"だったとは。(笑)
・まあ福岡だから務まる、J2相対優位の福岡のポジションを、そのまま反映しているだけという感じもしますが、そうは言っても誰にでも出来ることではないと思います。
・もっと弱いチームだとどうなんですかね。"強い"チームだと、逆に持て余しそうな予感もしますが。選手を退屈させるというか。バイエルンの時のアンチェロッティのように?(笑)
・まあいずれもうひと味、見せてくれないかなと薄めですが期待している一人です。
・放送席によるとこの試合、"シュートの積極性"をテーマに臨んだらしい潮音ですが、どちらかというとそれ以前に、"ドリブル"のイメージをもう少し見せた方がいいのかなと、僕は思っています。
・"たまの"ではなくて、"コンスタント"なものとして。
・勿論ただ突破するというのはいかにも柄じゃないので、上と合わせてシュートの前段階としての一瞬の突っ込み、よく知りませんがバスケで言う"ドライブ"みたいなイメージですかね。
・それを得意のパスプレーと、ある意味"切れ目"の無いものとして組み立てられれば、だいぶ"分かり易く"怖い選手にもなれるかなと。
・"分かり難い"ところも好きですけど(笑)。ただ代表とかを考えた時には。
・まあ柴崎がスペインでほとんどドリブル無しで通用しているのを見ると、絶対ということでもないんでしょうけど。
・でも確か柴崎は、ハリルにシャドウ的に使われて、結構いいドリブル(ていうかあれもドライブっぽいよね)を見せていた記憶があるんですが、最近はやらないんですかね。
・とにかく少なくともJリーグで選手の"シュート意識"が強調される時って、どちらかというとプレーが「固定」される時であんまり上手くなる時ではないので、ちょっとそっちには行って欲しくないなと。(笑)
・まあかつてのF東の石川直みたいに、"爆発的な成長期"とセットみたいな例も無くは無いんですけどね。
・でも決めまくる潮音って、ちょっとイメージ出来ない。(笑)
・橋本さんとかも一時決めまくってましたけど、それで代表定着したりはしませんでしたし。
・キャラの限界(笑)というものはある。
・シュートなんて所詮、決まったり決まんなかったりするもの。それを指標にしちゃうと、辛い。
・連戦ということもあり、意表を突いてスタメンに抜擢された菅嶋ですが、ポジションは中盤でもFWですらもなく、"澤井"枠の右WB。
・走れ走れ。
・走ること自体は、問題ない。
・澤井と違って、中との"絡み"の意識も高いのは特徴。
・ただそれが求められていたプレーかというと・・・
・結果どっちつかずになっちゃったというか、"自分の"プレーでしかなかったかなあという。
・代わって投入されたレフティーの林昇吾は、左の奈良輪と交換するのかなと思ったら、そのまま右WBに。
・昨年からお馴染みの"逆足サイド"でしたが・・・良かったですね。
・俊敏性、器用さでは安在より遥かに上で、逆足での自在な切れ込みプレーで、なるほどこれがしたかったのかロティーナはという感じ。
・そういう意味では、「安在の穴埋め」というより「安在より安在」(笑)。本物の安在。
・これは収穫。ようやく本当に、"戦術オプション"と言えるレベルになったというか。
・その林のチャンスメイクからこちらもこの日"半端なポジショニング"が効果的だったカルロス・マルティネスが決めて先制するも、終了間際に少し気の抜けた守備で失点して、悔しいドロー。
・ただまあ全体的には中日(なかび)らしい泥試合というか、そもそもの今年のヴェルディの"ジリ"体質が、中日の疲労で強調されたというか、そんな感じの試合でした。
山形戦
・ヴェルディは前節から、菅嶋を林昇吾に、林陵平をカル・マルに変えたスタメン。
・松本戦での機能性を大分に封じられた"対処"としての大分戦での3-5-2システムチェンジ、その流れでの福岡戦と、ここまではまあ分かりますが。
・内容も結果もさほど良くなかった福岡戦の後に更に同じシステムで来たということは、どうやら本格的に変えるつもりみたいですね。
・ただ何というかこれは、単純に"4-3-3から3-5-2に"変えたという、そういうことではないように思います。
・鍵となっているのは藤本の存在で、4-3-3自体はご存知の通り、去年後半今年プレシーズンから通した、ロティーナヴェルディの基本システムであったわけですが。
・ただそこに右FWとしての藤本が加えたひと味によって、いきなり"藤本の"システムになったというか。
・プレシーズンの起用法から見れば、梶川がFWからインサイドに戻ったのも、ある意味"急遽"だったわけでしょうし。
・その藤本は、U-19にでも行ってるのかと思ったら、違うのか。
・じゃあ怪我かしら、情弱なので知りませんが。とにかくここ2試合はベンチにも入っていない。
・システムチェンジそのものは藤本の先発していた大分戦で始まっていますが、とにかく"藤本外し"と3-5-2固定が、リンクしているわけで。
・その代わりに何が置かれているかというと、潮音こうたのインサイドコンビ。
・これが恐らくは、開幕前の基本構想。
・藤本がいなくなったことでそこに立ち戻らざるを得なかったのか、あるいはそれを含めてですが3バック移行の際に藤本を外した時に、「そう言えばそうだった」と思い出したのか。(笑)
・割りと後者のニュアンスが強いかなと思うのが、システムチェンジと共に、梶川が先発から外されていること。
・正直潮音が目に見えて、梶川よりいいプレーをしているとは思いません。
・たまに光るものはありますけど、概ねどちらかというと、少し窮屈そうなプレー。
・潮音自身、これは去年からですが「組織の歯車」としてのプレーは絶賛勉強中という感じ。
・素晴らしく賢い選手ですし決して"わがまま"な選手ではないですが、基本的にはやはり"個人"プレイヤーなんですね、思ったよりも。
・こうたは逆に、組織で"しか"プレー出来ないという問題を抱えていると思いますがそれはともかく。
・とにかく藤本中心から潮音こうた中心へ、かなり意図的に引き戻した当初の構想に立ち返った、そういう状態ではないかと思います。
・そこにある意味たまたま、"4から3へ"というのが、随伴しているというか。
・具体的にはやはり、中盤でゲームを作る、というかミドルゾーンの機能性を軸にチームを回転させる方向。
・N-BOX的、というわけではないですがすこーしだけ似てる気がします。(笑)
・まあ今年は同カテゴリーに鈴木政一監督もいるので、敬意を込めて言及。(笑)
・FWが2トップになってるのも、比重の変化を表していると思います。
・表記はちょっと難しいんですけどね。
・中盤は逆三角形なんでしょうけど所謂"2トップ下"ではないし、FWは縦関係に近いし右の林のゲームメイクも重要そうだし、3-1-4-1-1みたいな?
・ばらし過ぎてほとんど意味無くなってる気がしますが(笑)。結果大雑把に言うと3-5-2。
・めんどくさい。聞かないで!(笑)
・まあシステムというより、やはり"ポジション"なんでしょうけどね。それが結果的に描く図形。
・とにかく潮音こうたが期待に応えられるか、基本的にはそういうシステムかなと。
・今のところは、可も無く不可も無し。
・バランスは崩れていないけれど、積極的な良さも余り見えない。
・違いを作るのはドウグラスと両サイド。(取り消された、奈良輪と絡んだ林のゴールは見事でした)
・監督はどう評価しているのか。
・やりたいことは何となく分かるんですけど、それで決まるというよりは結局個人が目立つという、ある意味これは去年から引き続いての、"ロティーナのチーム"になっている気がしますけど。
・"目立つ"のは別にいいんですけど、どうもでもやっぱりなあ。もう一つ的を射抜いている感じが。
・"チーム"の延長で"個人"が目立つというよりも、それぞれが別に機能している感じ。
・どちらかはだいたい利いているから、大崩れはしないんだけど、合わさってブレイクもしない。
・大山鳴動個人一匹。
・今のところは、"藤本の"チームの方が、分かり易い分可能性は見えやすかったですかね。
・いや、いいチームだとは思うんですよ。
・去年より地味ですけど渋くもある、一年分の蓄積や成熟も、随所に感じられるし。
・システムチェンジの"単純"じゃないところとかも、さすがだなあ、ガイジンさんだなあと(笑)、知的な満足感は高い。
・ただいかんせんこのロースコアの3連続引き分け、その前と合わせると6戦して早くも4引き分けというのは、閉塞感が全く無いわけではない。
・一年遅れでの李ヴェルディ再来の予言的中かという(笑)。まあまだそこまでみんなストレスは溜まってないでしょうけど。
・ていうかあそこまでまだ"完成"されてもいない。その分詰まりも軽度。
・いいチームですけどね。嫌いではないですけどね。
・結局(同じ内容でも)多分順位次第という話になると思うので、序盤の内にまだどうこういう感じにはならないと思いますが。
・離されると、焦るでしょうね。この地道さは。(笑)
・カル・マルも良くなってるし、アランの使い方も工夫しているし、やれることはちゃんとやっていると思うんですけど。
・それだけにね。
・嫌いではないです、しつこいですが。(笑)
J2第4節 東京V △0-0△ 大分(大銀ド)
J2第5節 東京V △1-1△ 福岡(味スタ)
J2第6節 東京V △0-0△ 山形(味スタ)
いいチームだとは、思うんですけどねえ。
大分戦
・大分の片野坂監督が、凄く研究して来た感じでした。
・"ヴェルディ"をというより、"ポジショナル"をかな?
・これだけ"流行り"の、ある意味「公式」的なやり方をしていると、そういうことも起き易くはなるでしょうね。
・"解説"もあちこちに転がっていますし。(笑)
・それに対していきなり狼狽したりはしないのが、"本場"仕込みの良さではあるんだと思いますが。
・日本人監督の見よう見真似だと、まとめてどうにもならなくなったりする可能性が高い。かつての"ペップバルサ"フォロワーたちのように。
・とは言えそれなりにショックは受けていたのか、対応してこの試合の後半に行ったフォーメーションチェンジを、これは意外でしたがその後の二試合でも続けて、本格化させていますね。
・その"意味"については後程。
・"対策"は対策として、大分自身の成長も、去年に比べて感じられた試合でした。
・随分回せるようになりましたね。去年からも"スタイル"としては言われていましたが、およそ効果的とは思えずに、むしろエスナイデルジェフのハイプレスの"好餌"になったりしていた印象の方が強かったですが。
・ただまあ一方随所随所で、雑さもまだ感じられました。慌て過ぎというか、粘りが足りないというか。
・ここらへんは"戦術"の不徹底というよりも、クラブとしての「伝統」の問題だと思います。ポゼッションのカルチャーというか。
・同じ難易度の状況で、ヴェルディの選手なら信じて我慢出来るところを大分の選手たちは信じ切れずに、簡単そうな方へついつい逃げてしまう。
・個々のスキルにそこまでの差は、今時のJ2では無いですしね。
・まあ全体としては、感心しながら見ていました。"対策"の訓練含めて。
・ヴェルディは結果字面としては"3-5-2"みたいな、微妙に懐かしい(笑)感じになっていましたが。
・ひょっとして潮音用トップ下システムなのかな、二川さんにまた出番があるのかなと一瞬思ったりもしましたが、どうやら違うようで。(後述)
福岡戦
・ヴェルディは前節後半に引き続き、3バック。田村井林畠中の3バックに菅嶋奈良輪のアウトサイド、中は内田こうた潮音で2トップにドウクラス林陵平。
・就任以来三年間、J1昇格、(J2降格)、昇格PO進出と、なんだかんだと成果を残している井原監督。
・特に際立った才気があるようには見えませんが、集まった戦力をまとめる、それぞれの個人能力を無理なく発揮させることには堅実な、何というか"古い"タイプの"いい監督"という感じ。
・エリート街道を歩んで来た甘めのマスクの優男(笑)、喋るともごもご八方美人ぽく何言ってるかよく分からない人柄の印象からすると、多少意外な感じがします。(笑)
・こんな土臭い"現場の男"だったとは。(笑)
・まあ福岡だから務まる、J2相対優位の福岡のポジションを、そのまま反映しているだけという感じもしますが、そうは言っても誰にでも出来ることではないと思います。
・もっと弱いチームだとどうなんですかね。"強い"チームだと、逆に持て余しそうな予感もしますが。選手を退屈させるというか。バイエルンの時のアンチェロッティのように?(笑)
・まあいずれもうひと味、見せてくれないかなと薄めですが期待している一人です。
・放送席によるとこの試合、"シュートの積極性"をテーマに臨んだらしい潮音ですが、どちらかというとそれ以前に、"ドリブル"のイメージをもう少し見せた方がいいのかなと、僕は思っています。
・"たまの"ではなくて、"コンスタント"なものとして。
・勿論ただ突破するというのはいかにも柄じゃないので、上と合わせてシュートの前段階としての一瞬の突っ込み、よく知りませんがバスケで言う"ドライブ"みたいなイメージですかね。
・それを得意のパスプレーと、ある意味"切れ目"の無いものとして組み立てられれば、だいぶ"分かり易く"怖い選手にもなれるかなと。
・"分かり難い"ところも好きですけど(笑)。ただ代表とかを考えた時には。
・まあ柴崎がスペインでほとんどドリブル無しで通用しているのを見ると、絶対ということでもないんでしょうけど。
・でも確か柴崎は、ハリルにシャドウ的に使われて、結構いいドリブル(ていうかあれもドライブっぽいよね)を見せていた記憶があるんですが、最近はやらないんですかね。
・とにかく少なくともJリーグで選手の"シュート意識"が強調される時って、どちらかというとプレーが「固定」される時であんまり上手くなる時ではないので、ちょっとそっちには行って欲しくないなと。(笑)
・まあかつてのF東の石川直みたいに、"爆発的な成長期"とセットみたいな例も無くは無いんですけどね。
・でも決めまくる潮音って、ちょっとイメージ出来ない。(笑)
・橋本さんとかも一時決めまくってましたけど、それで代表定着したりはしませんでしたし。
・キャラの限界(笑)というものはある。
・シュートなんて所詮、決まったり決まんなかったりするもの。それを指標にしちゃうと、辛い。
・連戦ということもあり、意表を突いてスタメンに抜擢された菅嶋ですが、ポジションは中盤でもFWですらもなく、"澤井"枠の右WB。
・走れ走れ。
・走ること自体は、問題ない。
・澤井と違って、中との"絡み"の意識も高いのは特徴。
・ただそれが求められていたプレーかというと・・・
・結果どっちつかずになっちゃったというか、"自分の"プレーでしかなかったかなあという。
・代わって投入されたレフティーの林昇吾は、左の奈良輪と交換するのかなと思ったら、そのまま右WBに。
・昨年からお馴染みの"逆足サイド"でしたが・・・良かったですね。
・俊敏性、器用さでは安在より遥かに上で、逆足での自在な切れ込みプレーで、なるほどこれがしたかったのかロティーナはという感じ。
・そういう意味では、「安在の穴埋め」というより「安在より安在」(笑)。本物の安在。
・これは収穫。ようやく本当に、"戦術オプション"と言えるレベルになったというか。
・その林のチャンスメイクからこちらもこの日"半端なポジショニング"が効果的だったカルロス・マルティネスが決めて先制するも、終了間際に少し気の抜けた守備で失点して、悔しいドロー。
・ただまあ全体的には中日(なかび)らしい泥試合というか、そもそもの今年のヴェルディの"ジリ"体質が、中日の疲労で強調されたというか、そんな感じの試合でした。
山形戦
・ヴェルディは前節から、菅嶋を林昇吾に、林陵平をカル・マルに変えたスタメン。
・松本戦での機能性を大分に封じられた"対処"としての大分戦での3-5-2システムチェンジ、その流れでの福岡戦と、ここまではまあ分かりますが。
・内容も結果もさほど良くなかった福岡戦の後に更に同じシステムで来たということは、どうやら本格的に変えるつもりみたいですね。
・ただ何というかこれは、単純に"4-3-3から3-5-2に"変えたという、そういうことではないように思います。
・鍵となっているのは藤本の存在で、4-3-3自体はご存知の通り、去年後半今年プレシーズンから通した、ロティーナヴェルディの基本システムであったわけですが。
・ただそこに右FWとしての藤本が加えたひと味によって、いきなり"藤本の"システムになったというか。
・プレシーズンの起用法から見れば、梶川がFWからインサイドに戻ったのも、ある意味"急遽"だったわけでしょうし。
・その藤本は、U-19にでも行ってるのかと思ったら、違うのか。
・じゃあ怪我かしら、情弱なので知りませんが。とにかくここ2試合はベンチにも入っていない。
・システムチェンジそのものは藤本の先発していた大分戦で始まっていますが、とにかく"藤本外し"と3-5-2固定が、リンクしているわけで。
・その代わりに何が置かれているかというと、潮音こうたのインサイドコンビ。
・これが恐らくは、開幕前の基本構想。
・藤本がいなくなったことでそこに立ち戻らざるを得なかったのか、あるいはそれを含めてですが3バック移行の際に藤本を外した時に、「そう言えばそうだった」と思い出したのか。(笑)
・割りと後者のニュアンスが強いかなと思うのが、システムチェンジと共に、梶川が先発から外されていること。
・正直潮音が目に見えて、梶川よりいいプレーをしているとは思いません。
・たまに光るものはありますけど、概ねどちらかというと、少し窮屈そうなプレー。
・潮音自身、これは去年からですが「組織の歯車」としてのプレーは絶賛勉強中という感じ。
・素晴らしく賢い選手ですし決して"わがまま"な選手ではないですが、基本的にはやはり"個人"プレイヤーなんですね、思ったよりも。
・こうたは逆に、組織で"しか"プレー出来ないという問題を抱えていると思いますがそれはともかく。
・とにかく藤本中心から潮音こうた中心へ、かなり意図的に引き戻した当初の構想に立ち返った、そういう状態ではないかと思います。
・そこにある意味たまたま、"4から3へ"というのが、随伴しているというか。
・具体的にはやはり、中盤でゲームを作る、というかミドルゾーンの機能性を軸にチームを回転させる方向。
・N-BOX的、というわけではないですがすこーしだけ似てる気がします。(笑)
・まあ今年は同カテゴリーに鈴木政一監督もいるので、敬意を込めて言及。(笑)
・FWが2トップになってるのも、比重の変化を表していると思います。
・表記はちょっと難しいんですけどね。
・中盤は逆三角形なんでしょうけど所謂"2トップ下"ではないし、FWは縦関係に近いし右の林のゲームメイクも重要そうだし、3-1-4-1-1みたいな?
・ばらし過ぎてほとんど意味無くなってる気がしますが(笑)。結果大雑把に言うと3-5-2。
・めんどくさい。聞かないで!(笑)
・まあシステムというより、やはり"ポジション"なんでしょうけどね。それが結果的に描く図形。
・とにかく潮音こうたが期待に応えられるか、基本的にはそういうシステムかなと。
・今のところは、可も無く不可も無し。
・バランスは崩れていないけれど、積極的な良さも余り見えない。
・違いを作るのはドウグラスと両サイド。(取り消された、奈良輪と絡んだ林のゴールは見事でした)
・監督はどう評価しているのか。
・やりたいことは何となく分かるんですけど、それで決まるというよりは結局個人が目立つという、ある意味これは去年から引き続いての、"ロティーナのチーム"になっている気がしますけど。
・"目立つ"のは別にいいんですけど、どうもでもやっぱりなあ。もう一つ的を射抜いている感じが。
・"チーム"の延長で"個人"が目立つというよりも、それぞれが別に機能している感じ。
・どちらかはだいたい利いているから、大崩れはしないんだけど、合わさってブレイクもしない。
・大山鳴動個人一匹。
・今のところは、"藤本の"チームの方が、分かり易い分可能性は見えやすかったですかね。
・いや、いいチームだとは思うんですよ。
・去年より地味ですけど渋くもある、一年分の蓄積や成熟も、随所に感じられるし。
・システムチェンジの"単純"じゃないところとかも、さすがだなあ、ガイジンさんだなあと(笑)、知的な満足感は高い。
・ただいかんせんこのロースコアの3連続引き分け、その前と合わせると6戦して早くも4引き分けというのは、閉塞感が全く無いわけではない。
・一年遅れでの李ヴェルディ再来の予言的中かという(笑)。まあまだそこまでみんなストレスは溜まってないでしょうけど。
・ていうかあそこまでまだ"完成"されてもいない。その分詰まりも軽度。
・いいチームですけどね。嫌いではないですけどね。
・結局(同じ内容でも)多分順位次第という話になると思うので、序盤の内にまだどうこういう感じにはならないと思いますが。
・離されると、焦るでしょうね。この地道さは。(笑)
・カル・マルも良くなってるし、アランの使い方も工夫しているし、やれることはちゃんとやっていると思うんですけど。
・それだけにね。
・嫌いではないです、しつこいですが。(笑)
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