ヴェルディ等サッカー、漫画、アイドル 他
アデレード・ケインさん(’18)と各国の歴史ドラマ
2018年04月25日 (水) | 編集 |
アデレード・ケイン顔




アデレード・ケイン(Adelaide Kane) さん。
NHKBSプレミアムでやっていた『クイーン・メアリー 愛と欲望の王宮』(『REIGN/クイーン・メアリー』)が、チャンネル銀河に流れて来たところで捕捉した女優さん。
16世紀のスコットランド女王メアリー・スチュワート役。オーストラリア人かあ。ドラマ自体はアメリカ。

2017年度版の「世界で最も美しい顔トップ100」の7位ですね。(冒頭の写真は2015年の68位の時のもの(笑))
日本からは桐谷美玲石原さとみが入ったことで話題になったこのランキングの特徴な気がしますが、確かに凄く均整の取れた、"美人"らしい美人さんだと思います。

"女王"役ということでドラマの宣伝画像は威圧的な感じの顔が多いんですが、実際は凄く"甘い"系の顔です、キリッとはしてますけど。アイドル顔と言ってもいいんじゃないかな。
『アメリカズネクストトップモデル』シリーズなら、男ウケしつつも序盤で落とされる系というか。(笑)
それが実際にもまだ少女であるメアリーが時に"クイーン"として振る舞う、その健気さにキュンとするという、そういう"順番"。(笑)

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ドラマとしても、まだ見ている最中ですが凄く面白いです。「歴史ドラマ」「ドロドロ宮廷劇」「女子向けイケメンドラマ」といくつかの"類型"が見て取れるんですが、それら全てを余裕を持って合成というか、"俯瞰"しているような視点が感じられて、知的にも爽やかです。
最終的には、王族が「王族」としてして生きているそうとしか生きられない一種の歴史的リアリティを、凄くしっかり描いている作品だと思いますね。後はまだネタフリ段階ですが、キリスト教とキリスト教以前の宗教の残存勢力("異教徒")との戦いが、どのように描かれて行くのか。

1990年8月9日生まれ。獅子座。
現在27才。意外と若いな。外国の女優さんは"輸入"のタイムラグで、知った時には既に結構お年だったりすることが多いんですけど。(笑)
にしてもやっぱNHKのバイヤーは毎度センスがいいですね。マンションの環境の問題で、BSは見られなくなっちゃったんですけど。痛い。だから本体含めてまとめてペイチャンネル化して、スカパーなり配信なりで見られるようにしてくれNHK。(笑)


と言いつつ今回の主役は専ら「チャンネル銀河」の方。
なぜか「日本のうた」を押している(スカパーでchを探す時もそっちからじゃないと出て来ない)、かつプログラムのほとんどは韓中の歴史ドラマで占められている多分おばさん向けのチャンネルなんだろうと思いますが、近年ヨーロッパ系の歴史ドラマを扱うようになってから、急に存在感が増して来ました。

きっかけはBSスカパー「第1話見せます」枠でやっていた、"トルコ"ドラマの『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~』ですかね。ローカル臭はあるけれど、妙に迫力があって面白いなと興味を持って、見ようと思ったらもう放送が終わっていたので実際にはHuluで見たんですけと、かなり面白かったですね、エキゾチックさ含めて。金払った価値がありました。
それで改めてそう言えば同じ「第1話見せます」でやっていたスペインドラマ『イサベル~波乱のスペイン女王~』も結構面白そうだったなと再びチャンネル銀河を覗いてみたところ、こちらももう放送は終わっていたんですが(再放送を基本的にしない変わった局)その続編作品が二つまとめて始まるということで契約してみて、その内の一つ『カルロス~聖なる帝国の覇者~』を通して鑑賞(もう一個は見逃した)。こちらもなかなか、見応えはありました。特に"歴史"の方の面から。

ついでにこっちは「第1話」はあんまり面白いと思わなかった(笑)"ロシア"ドラマ『エカテリーナ』も、間が飛んでましたが見て、それなりに楽しみました。
興味深かったのがこれら三つのドラマ『オスマン帝国外伝』『カルロス』『エカテリーナ』の内容が微妙に交錯していたことで、オスマンのスレイマン1世(在位1520-1566年)、スペインのカルロス1世(在位1516-1556年)は丸々同時代、ロシアのエカチェリーナ2世は1762-1796年と時代は下りますが、幸い(?)オスマン帝国そのものはまだ余裕で健在なので(1992年まで!)、16世紀と大して変わらない緊張関係が、そこでも見て取れました。
いずれも特徴的なのはやはり"オスマン帝国"が一つの大きな回転軸になっているということと、それも含めてですが"非西欧"という共通性があって、それぞれに登場する"イングランド"や"フランス"の振る舞い含めて、それぞれの国の人がそれぞれの立場でそれぞれの出来事をどのように感じていたのかということが、ドラマならではの迫真性で体感出来て、非常に興味深かったです。
基本的には各国のヒットドラマを輸入しているんでしょうけど、満更偶然の一致とも思えない、チャンネル銀河のバイヤーなりの"センス"のようなものも感じられて、見知らぬその人に拍手を送りたい気持ちになりました。(笑)

"トルコ"や"ロシア"は露骨に異郷なので注目されることも結構あると思いますが、"スペイン"という「内部の異郷」の感じ方ってなかなか注目され難いので、それが特に面白かったですかね。"ヨーロッパ"と言っても色々あるねえという。スペインの中でも"カスティーリャ"、つまり「レアルマドリー」側の視点ですけど(笑)。コルテスの中南米"征服"の様子も、結構細かく描写されています。
ちなみに話戻して(?)メアリー・スチュアートは1542-1567年、こちらもほぼ重なってますね。まだオスマンは出て来ませんが。"スコットランド"も、ヨーロッパの異郷と言えば異郷ですね。


主な関心はここらへんなんですが、せっかくなので韓中のドラマも、契約中に"始まった"ものは見てみたんですが、不覚にも絡めとられました(笑)。ほとんど見続けています。具体的には、

韓国ドラマ
『百済の王 クンチョゴワン』
中国ドラマ
『大秦帝国 縦横 =強国への道=』
『武則天-The Empress-』
『三国志 Three Kingdoms』

と言ったあたり。
『クンチョゴワン』はまあ、やたらめったら愛憎の濃いいかにもな韓流時代劇ですが、元々嫌いじゃないんでね、"時代劇"なら。一つの正しい"ローカル"ドラマの姿で、"トルコ"ドラマあたりともある意味同種。
意外だったのは中国ドラマが結構洗練されて来ていることで、"おしゃれ"ということでもないんですけど"歴史"を見る目が、ほとんど日本の歴史小説&漫画とかに近くなって来ていて、多分影響も受けているんだと思いますけど。
『大秦帝国』はどうせ始皇帝の話かと思ったらそのだいぶ祖先の"恵文王"の話で、西方の新興勢力秦が諸国の野蛮視を跳ね返しながら大きくなって行くまでを描いています。『武則天』は唐帝国を簒奪した"悪女"女帝武后の話。共通しているのは歴史上専ら"悪"役的に描かれることの多かった「秦」「則天武后」が、はっきり言って物凄く魅力的に描かれていることで、随分自由になったものだなあというのと上でも言いましたがほとんど日本人の感覚と、地続き感が感じられるというのと。
ひょっとしたら習近平の「皇帝」化の為の地均らしか?みたいなことも考えないではないですが(笑)、やはりもっと端的に、"自由"な空気を感じます。知的でもありますし。
はっきり言って既に、日本の"時代劇"の狭さ中途半端さは、軽く越えられちゃってる感じがありますね、残念ながら。小説や漫画は、そんなことないですけど。

『三国志 Three Kingdoms』はド直球な三国志で、今更これをやるのという感はありますが、その「重圧」によく耐えているという感はある作品。劉備一派の"善玉"ぶりは多少陳腐ですが、曹操の"正義"の複雑さは上手く描けているし、あと呂布の"美青年""素朴な好青年"感なんかは、最近の流行りをきっちり押さえている感じ(笑)。貂蝉は死なないのか。
意外だったのは孫権が「天才少年」として描かれていることで(逆に孫策はぱっとしない)、それが長じてどのような変化を三国志世界に及ぼすのか、注目という感じ。


"東西"の比較としては、例えばこんな視点が。


改めて言い直すと、「日本」「中国」は、"偉い"人を"偉く"描く傾向が強いですね。
"偉い人"の原イメージを共有しているというか。要は日本が中国の影響を、強く受けてるんでしょうけど。
対してヨーロッパは、持ち上げたり落としたりは多少はありますけど、まとめて要はただの「人間」として描きます。これは西欧非西欧問わず。正直"偉人"を見慣れた日本人の目で見ると、感情移入の難しいつまらない主人公が多いです。(笑)

韓国はどうかというと、一種の国威発揚というか民族主義的感情からかなり"作った"ヒーローが沢山登場して、同時にほんとにクズみたいな連中もゴロゴロ出て来ます(笑)。これはトルコも似ています。国民性というよりは、文化的発達段階というか民度だと思いますけど。
日本とは違うし、中国ともまた違う。
韓国は"ピュア"と"陰謀"の二極、トルコは全員平均して権力志向という、そういう違いははあるかな。そういう意味でのトルコドラマは、実はアメリカとの共通性も感じました。


こんな感じで、NETFLIXがどうしたとかいうのとは別のところで、僕の"海外ドラマブーム"は勝手に続いています。(笑)
まあ面白さというのは、"発見"するものですよ。
勿論それぞれに、"時代性"や"進歩"も大いに感じられますけどね。でも最終的にはローカル。
(サッカーの話とも重なる?(笑))


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テーマ:女優
ジャンル:アイドル・芸能
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