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女子世界バレー2018まとめ ~人事は尽くした、多分
2018年10月22日 (月) | 編集 |
世界ランク6位のチームが、最終成績6位
まあ上等じゃないでしょうか、妥当と言うか。運が良ければもっと上もあったかも知れませんが・・・。僕的には、予想以上によくやったなという感じでした。もっと駄目かと思ってました。


(戦績)

1次ラウンド

〇3-0 アルゼンチン
●2-3 オランダ
〇3-0 メキシコ
〇3-0 カメルーン
〇3-0 ドイツ

2次ラウンド

〇3-2 ドミニカ
〇3-0 プエルトリコ
〇3-1 セルビア
●2-3 ブラジル

3次ラウンド

●0-3 セルビア
●2-3 イタリア

5-6位決定戦

●1-3 アメリカ


1次ラウンド
今大会4位と躍進したオランダに敗れましたが、スコア通りの紙一重の内容で、少なくともこの時点では特に差は感じませんでした。いつものオランダというか。ただ守備や細かいプレーが意外と良くて、それはその後対戦した大国全般的な傾向として、日本を苦しめることにはなりました。
2次ラウンド
エースボシュコビッチ抜きとはいえ、近年カモられていたセルビアに勝った内容は、素直に立派だったと思います。ただ次戦1,2セット先取して早々に"消化試合"に持ち込ませたはずのブラジルの開き直った勢いに飲まれて、あれよあれよと逆転負けを喫したのは、やはり底力の差というかフィジカルで劣る日本は最高の集中力で臨まないと、誤魔化しが利かないなと少し悲しく(笑)再確認しました。
3次ラウンド
セルビアのボシュコビッチ、イタリアのエゴヌの大エース二人は、マジにシャレにならなかったてすね。特に黒人のエゴヌは、単に男じゃんという(笑)。ボシュコビッチは普通に最高のスパイカーですけど。
それでもイタリアには粘っていい勝負をしましたし、セルビアも2次ラウンドで下手に勝ってなかったら、油断が残っている状態ならば、もう少し何とかなった気がします。2次ラウンド最後のブラジルにきっちり勝っていたら、3次ラウンドの組み合わせ違っていたんでしたっけ?だったら惜しい。せっかくだから、中国ともやりたかったし。
5-6位決定戦
大した"アメリカ"ではなかったですけど、ブラジル戦と似た状態で、テンション今一つの日本ではやはり敵わず。

全体としては、各国新世代の化け物は順調に出て来ているし、日本の得意とする細かいプレーの向上という嫌な傾向はあるものの、そんな一気に置いて行かれるスケールのものではなくて、日本も日本なりに努力を続ければ、"運が良ければメダル圏内"という地位は東京までキープ出来そうだなという、そういう感触でした。
"応援"する価値は、ちゃんと残ったというか。


(全日本女子の新機軸・新材料)

 1.ユニフォームめくれる/めくれない問題
 2.「バックアタック」専用シフト採用
 3.長岡の復活


更にそれより注目度は落ちますが(主に僕の)、

 4.セッター田代の固定
 5.キャプテン岩坂のベンチ固定


も挙げられますか。

まず"1.ユニフォームめくれる/めくれない問題"ですが。(笑)

これは2年前、中田ジャパンの試合に注目して見始めてから・・・いや多分、2015W杯バレーで女子バレーを見初めてからずっと抱いていた疑問なんですが。
「全日本女子のユニフォームは、ジャンプした時なぜめくれない?」ということ。(笑)
ジャンプして反(そ)ってバシッと打った時に、お腹の部分がちらっと。
諸外国は豪快にめくれる、当たり前のように。もう最初から着ないでいいんじゃないか(羽織るだけで(笑))というくらいの勢いで(笑)。でも日本は滅多にめくれない。
それが白人や黒人選手との比較なら、筋力の違いや胴の長さの違いということで納得いくんですが、同じアジア人、例えばタイ代表なども、結構バンバンめくれる。勿論白人黒人並みに高身長の中国は、当たり前にめくれる。ほぼほぼ世界で日本だけが、ユニフォームがめくれない。(笑)
今年のネーションズリーグでもその現象は変わってなかったんですが、ところが今大会、俄かに日本代表のユニフォームも諸外国に近い頻度でめくれるようになって、大量の"お腹"が初お目見えしていました。(笑)
理由は分からないんですけど、多分ユニのデザイン・作りが変わったんだろうなと。めくれやすい素材なり丈なりカットなりに。急に日本人の筋力がアップして動きが大きくなったりするわけはないですから。つまり逆に言えば、今までは"見えない"ようにしていたということ。やまとなでしこらしく?(笑)

別に見たいわけではないんですけどね。ほんとです(笑)。先に"筋力"説を考えたように、基本的には有り余るバネが躍動する勢いで見える"お腹"には、野性美のようなものが感じられて微笑ましいんですけど、日本人の慎ましい、品のいい(笑)動きで見える"お腹"はストレートに"肌"という感じで、どうも落ち着かない。見てはいけないものを見たような気になる。(笑)
女子バレーをエロ目線で見てないなんてことは全く言いませんけど、でもそれはあくまで「スポーツ」の文脈でのエロなので、"投稿写真"が見たいわけではない(笑)。女子バレー選手のインスタもフォローはしてません。僕は潔白です。
実際"日本人"の中でも、石井優希選手のような特別に"バネ"が優秀な感じのする選手の場合は、お腹の見え方も美しく感じるんですよね。筋肉自慢のリベロの井上琴絵選手なんかもそう。でも古賀選手とか新鍋選手のような技巧派の場合は、妙になまめかしいというか痛々しいというか、結論見えない方が良かったなあという(笑)。見えることを気にしてたらかわいそうだなあというか。メーカーの人、考えてあげて下さい。"見え"たらどうなるのかは、今回でよく分かりました。(笑)
どうしてもというなら、石井選手だけ継続で。

続いて"2.「バックアタック」専用シフト採用"
中田ジャパンのこれまでの攻撃の大きな特徴は、サイドからのスパイクとミドルによるブロード(横移動攻撃)のほとんど二つに特化していることで、多くの国が組み立ての軸にしている中央からのクイックという手段はほぼ"捨てて"いるし、バックアタックも積極的には使わない。要するにサイド一辺倒で、中央から攻める手段が事実上無いというややいびつなフォームになっていたわけです。
理由は割りと単純で、ミドルの主に高さの問題で実効性のあるクイックが実際問題打てないということと、迫田が引退し長岡が大怪我をして、安定して威力のあるバックアタックの打ち手がいなくなってしまった、それでも"戦術"としては使うという選択肢はあるかもしれませんが、生真面目で確実性を重視する中田監督は"駄目なら使わない"と、かなり割り切った構成をこれまでして来たわけです。・・・サッカーで言えば、かつての日本代表の加茂監督が、中央でのドリブルもポストプレーさえも封印して、攻撃ルートをサイド一本に絞ってしまったあの感じに似ていると思います。

ところが今大会、クイックについては相変わらず優先順位は著しく低いですが、バックアタックの方は積極的に活用するようになって、その為に採用されたのが(僕の言う)"バックアタック専用"シフト。具体的には、サーブレシーブ時に後衛ローテーションのスパイカー(つまりバックアタックの打ち手役)をサーブレシーブ免除で待機させておき、その分のサーブレシーブには前衛のスパイカーが必ず入るようにするという、決め事。これによって後衛スパイカーは準備万端でバックアタックに備えることが出来ますし、チームとしても"バックアタックを使う"という意思統一がはっきり出来るわけですね。実際本数も威力も、これまでの大会に比べて目に見えて向上して、この作戦の効果は上がったと、言っていいと思います。
なぜ中田監督がこうしたやり方を採用したかは、上記長岡選手が怪我からほぼほぼ復帰して来たというきっかけと、もう一つはやはりいずれ"中央"の攻撃は何とかしなければいけないと、考えてはいたということでしょうね。以前中田戦術について考察した時は、「職人気質で慎重過ぎるきらいがある」とやや諦め気味に性格づけましたが、なるほどここまできちんと準備をすればやるのか逆にやる為にはここまできちんと準備をする人なのかと、見直したというか"性格"の違う表れを、この大会では見ることが出来ました。

・・・こんがらがりそうですが一応言っておくと、今説明したのは「長岡がいない場合」の話ですね。レフティーの長岡が入る"ライト"のポジションには(守備型の)新鍋が入り、サーブレシーブは新鍋+リベロ+、その"前衛のスパイカー"、具体的には「古賀」「黒後」「石井」の誰かが入る。入らない後衛の誰かが、バックアタック担当となるということ。
長岡が入る場合は長岡はサーブレシーブには入らず、バックアタックは自動的に長岡。その時新鍋はいないので上の3人の内その時出ている二人+リベロで、サーブレシーブする。
こんがらがりそうというのは、「バックアタック」専用シフト自体に長岡は含まれていないんですが、「バックアタック」を本格的に武器にしようと発想したのは、長岡の復帰でバックアタックのメインの打ち手が戻ったからというのが大きいだろうからです。それがつまり"きっかけ"ということ。まあ勿論それ以前から、"課題"としては考えてはいたでしょうけどね。

派生的には、バックアタックを常時使う前提の編成になったことで(それを理由の一つとして)、従来余りバックアタックが得意でないという定評があった石井ではなく古賀と黒後が"プランA"のスタメン候補となったと思われますが、実際には上の方式で古賀と半分半分でサーブレシーブに入ることになった黒後がその任に耐えられず崩れてしまったので、途中からは石井が1stチョイスになりました。結果的には石井のバックアタックも、慣れて来て決まるようになってましたし。黒後は出直し。
まあでも木村沙織世代(まで)に比べてやや小粒なこの3人のレフトスパイカー陣を、結構絶妙なバランスで中田監督は使ったと思いますね。"期待の若手"の黒後はともかく、石井も古賀も、それぞれチームから脱落するんじゃないかという時期もありましたが。特に古賀は本当に危うかったですが、完全に含めた"チーム"感が出て来ていてほっとしました。人脈的にもタイプ的にも"中田久美の選手"ではないと思いますが、忍耐強い&公平な起用だったなと。

その他

"3.長岡の復活"その通りの意味。スパイクの威力はほぼ全盛期に戻っていると思いますが、ライトのオルタナティブ新鍋の守備力もやはり絶対的なので、大怪我の後遺症の不安も含めて、今後も基本は併用でいいと思います。使い続けると上位国に対しては、そこまで絶対的な決定力は発揮出来なくなるので、むしろピンポイント的な起用の方が。決めてくれるなら、チームのスケールが一段アップするのは確かなんですけどね。ただ故障前でも、若干"雑魚専"的傾向はありましたし。決まらない長岡を使う意味は無い。増して新鍋もいるわけですし。
"4.セッター田代の固定"。冨永・佐藤美弥の併用で立ち上がったチームの流れからすればダークホース的存在だったという意味で意外な起用でしたし、それが併用を通り越して固定までになったのも尚更意外でした。ただ身長不足によるブロックの穴という要素も「固定」されてしまったので、逆に今は外されている宮下を思い出す機会が僕は増えてしまいました(笑)。引き続き他の可能性も、探って欲しいなと。
"5.キャプテン岩坂のベンチ固定"。当初から贔屓だとかプレーヤーとしては員数外だなどとささやかれていましたが、今大会ではついにベンチが固定ポジションに。ミドルのレギュラー自体が荒木奥村で固定されて、岩坂だけでなく島村も同時に"ベンチ"が専らになったので、さほど目立ってはいませんが。でもまあ、"出た"時のプレー含めて、来るべき時が来た感は否めないですね。今後はむしろ"ベンチ"の死守が課題かも。島村を筆頭とする"3人目"が活躍してしまうと。


以上、総じて言えば、頑張りの目立った、ネーションズリーグでは見離しかけていた中田監督の手腕を、見直した大会になりました。結構楽しかったです。
これで今年の全日本は終わり。新しいのか古いのか謎な"V.LEAGUE"が始まります。(笑)


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テーマ:バレーボール
ジャンル:スポーツ
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