2018年12月06日 (木) | 編集 |

『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』
("ポチ"の)オチが安易。
あと"通常点検"のディテールが内輪過ぎて、おかしさが余り伝わって来ませんでした。
『個人差あり〼』
ほお。かなり意外な展開。
てっきりお決まりの差別偏見シークエンスを、まずは我慢して読まないといけないものと覚悟していましたが。
全体的に"女性目線"には違いないんですが、そこに滞留せずにどんどん視野が開いて行く感じがいいというかその速度が速いというか。
前作『ふつつか者の兄ですが』に比べると、山崎紗也夏さんが『はるか17』から『シマシマ』の間に達成した飛躍に似たものを、個人的に感じます。一気に僕の"圏外"から"圏内"に、飛び込んで来たというか。
"女性作家"が"作家"になった瞬間というか。上から目線ですいませんが。(笑)
『グラゼニ ~パ・リーグ編~』
え。子供が騒いでるだけだったのが、まさかのルートでの、"本線"への絡み。
「凡田個人」という、本線。(笑)
"発展"するとは思いませんけどね。そういう漫画では。(笑)
『ドラゴン桜2』
"読解力"の成果ということで最も望みたいのは、"世界"を「読む」対象として捉えられるようになること。"世界は開かれた本だ"なんて言い方が、あった気がしますが。
それが身に付くと、世界や他人に余り多くを求めなくなって、心穏やかにかつ主体的に生きられるようになる。
ただそこにあってくれればいてくれれば、それをこちらが"読む"ことで「経験」が勝手に深まるから。別に大事件は必要無くなる。
『黒髪』
何とか上品に描こうとはしてるけれど、結局はただの"性的欲求不満"の話ですよね。
新人や若い作家の作品は、それがなあ。(笑)
『あの夜のプール』
これもまあ、"新人"の作品。
"裸"が出て来るし。(笑)
リビドーが抑えられないなら、それに拮抗するようなテーマ・題材を逆に用意しないと、どうしても読みづらいというか付き合い切れない感じに、僕はなります。
新人に求めるのはリビドーの生々しさではなくて、新しい視点や関心事。それを表現する"勢い"としてリビドーは機能するかもしれないけれど、そのものには特に価値は無いというか希少性は無いというか。
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