2019年02月25日 (月) | 編集 |
試合自体に、特段の予感は無し。余りいい印象が無かったのは確かですけど、だからどうというのはあんまり。
J2第1節 東京V ●0-1〇 町田(町田市立陸上)
良くなるのか悪くなるのか、これからどうなるのか。どうともならないのか。(笑)
・理由は後で。
・まずスタメン。
・"予想"からはかなり違うようにも見えるかもしれませんけど、ただあれは"11人"を当てることではなくて"起用法"を探るのが目的なので、そういう意味ではほぼ当たったかなと。
・むしろ予想"以上"に。
・GKは上福元は去年もプレシーズンでは柴崎と同じくらいか少し少ないくらいの出場時間で、でも蓋を開けてみれば鉄板のレギュラーでしたが、今年もそのパターン?
・まあ力があるのは見てすぐに分かるので、他の選手のお試しを優先するパターンなんですかね。
・後は鈴木智が、どの程度"競れる"のかということになるのか。
・DF。センターは近藤の故障でヨンジが出ていましたが、まず"本当にヨンジをCBで使うらしい"というのは当たり、でも実は「平のバックアップ」ではなくて「近藤のバックアップ」なのかなというのは調べている時には感じていたんですが、"専業CB"若狭が近藤の代わりで"攻撃的"CB平のバックアップがヨンジと、先入観に従って配置してしまったのは、地味に後悔。(笑)
・全くどうでもいいように思うかもしれないですけど(笑)実際後悔。日和ったな、俺。常識に従っちゃったなと。
・まあベンチ入り人数が限られている中で総合力が高いないし万能なヨンジを若狭より優先させただけかも知れないですけど、でも軸の近藤が抜ける中で安定させるだけなら若狭の方が良さそうなのにそれでもヨンジなのは、結構意図的確信的な起用かなと。
・近藤自体、故障持ちのベテランですし、もう決めてたのではないかとプレシーズンから。
・サイドバックは、「小池・永田」ではなくて「田村・奈良輪」でしたが、"右左"はあってたのでそれで満足。それ以前に、田村がやはりサイドバック起用なのも。
・中盤も潮音先発起用(内田外し)自体は外れましたが、逆にこの"2人"の選択という枠組み自体はあってた感じもするので、まあいいです。これが「内田・潮音」のボランチコンビだったりすると、完全に外れですけどね。
・最多時間出場のヴァウメルソンがベンチにも入らないのは意外といえば意外ですが、その代わりに藤本先発河野ベンチなのは、やはりこの"3人"がポジションを争っている感じで間違いないのかなと。
・FWは「コイッチレアンドロ」は「コイッチレアンドロ」でいいとして、端戸林はどっちがどういう役割なのかと少し悩んでいましたが。
・コイッチがこの日のような「下がり目の2ndトップでディフェンシブFW的」という役割だとすると、コイッチに代わって"先発"で入るならば端戸、途中から攻撃のテコ入れとして入るならこの日のように林と、とりあえずはそういうことか。
・そしてプレシーズンで何回かあったように「端戸・林」が先発で出る場合は、林がレアンドロの代わりとして前に、端戸がコイッチの代わりとして少し後ろにと、そうなるのかな?
・ただ実際にはあくまで「コイッチレアンドロ」が1stチョイスで、「端戸・林」"コンビ"自体をそれと比較するという観点は無いのかも。プレシーズンのはあくまでターンオーバー上の行きがかり。
・とまあ、色々"答え合わせ"は答え合わせとして。(笑)
・さて、なかなか残念な内容・結果になった開幕戦でしたが、その中で僕が一番気になったのは。
・梶川の負傷退場で急遽投入された潮音の、所在無げなプレーぶり。
・急遽投入で準備不足だったのは確かでしょうけど、それにしても、あるいは時間が経っても、どうも「どういうプレーをすべきなのか」分からないような感じに見えたんてすよね。
・これまでも、ロティーナ時代にも、能力や戦術理解の問題で「するべきプレーが出来ない」こと自体は、まあまああった潮音ですけど。
・でもここまでプレーのデザイン自体に迷ってる姿は、初めて見た気がします。
・最終的にはある種"パブリックイメージ"に従って、あるいは「梶川の代わり」ということの論理的必然に従って、ゲームメイカー・球出し役としてプレーすることに基本的には落ち着いていましたが、ただそれもあんまり"積極的"なプレーには見えなかった。
・とりあえずという感じ。お茶を濁したというか。
・ここから考えられることは。
・一つは一応はポジティブな話で、つまり上でも言ったように今年の潮音は「内田のライバル」なので、急に"パートナー"に、内田"じゃない"方のポジションで出されて、それまでやっていなかった少なくとも今年監督から言われていたプレーと違うプレーを求められて、戸惑ってしまったというそういう可能性。
・これは逆に言えば監督の指導が徹底されているそして潮音もそれを正面から受け止めているということなので、この試合のプレーとしては悪く作用したとしても筋としては正しい出来事と言える。まずこれが一つ。
・ただ一方で、そんな去年までの不動の軸である内田からポジションを奪う勢いでまがりなりにも主力的に使われて来た潮音が、違う組み合わせだとここまで戸惑う、しかも本来自分の得意なはずのプレーにというのは。
・少しおかしい気もするというか、"指導""指示"に従っているだけでその直接的範囲外の"チーム"としてのあるいは"中盤"としてのメカニズムを、潮音が現状余り把握していない、ないし把握すべきメカニズムが(まだ)無いという、そういう可能性も感じます。
・別な言い方をすると、プレシーズンでは各ポジション様々な組み合わせを、セットでローテーション的にホワイト監督は試していたわけですが。(「コイッチレアンドロ」とか「潮音梶川」とか)
・学ばれていたのはそれぞれのセットとしてのプレーであって、"チーム"としてのプレーではない、ある種チームが細分化されているというか既定のセットや組み合わせの集合体化しているというか、個々の仕込まれたパターンから外れたものは現状出来ないというか。(その代表が"イレギュラー"出場の潮音)
・そんな可能性も感じなくはないんですよね。
・これに関しても更に二つの可能性が考えられて。
・まずそれが完全に監督の狙いでそういう"機械"的なチームを作ろうとしていて、個々の選手やパートの視野は限られていても最終的に監督が全て把握してコントロールするからそれでいいんだという、そういう可能性。
・その一方で、これは必ずしも上の可能性を否定しない、逆に派生的なものである可能性(何回言うねん)もあるかと思いますが。
・"機械"的で"組織"的なようで、それぞれの"セット"を構成する各ポジションの選手の能力に、かなり固定的に依存したチーム(作り)である。あるいはそうなるのではないかという、可能性。
・つまり"分断"状況下での選手はチームの全体イメージではなくて比較的目の前の、自分の出来る/やれと言われているプレーに専念せざるを得ないので、結果的に「得意技」の切り貼りみたいなチーム、組織的なようで個人依存のチームになるのではないかという、そういうこと。
・そういう疑念を持ちながらこの試合を見ると、例えばどちらのサイドも余り機能していなかった中で、端戸の交代対象が藤本ではなくて佐藤優平だったのは、既存の組織を"潤滑"させる佐藤よりも"基準点""型"自体を作る藤本の方を残しておきたかったという風に見える。
・そういう藤本"依存"。ダイナミズムや経験に勝る佐藤優平よりも。多少頼りなくても。
・あるいは体の強いコイッチを下がり目トップでディフェンシブFW的に体を張らせるという、その起用自体は別にいいと思いますが。
・...あれですね、岡田ジャパンで(若き日の)岡崎や谷口がやらされたやつですね。(笑)
・その場合逆に攻撃のリードはかなり残る一人のレアンドロに託されるわけですが。
・勿論この日もフル出場。
・ただレアンドロのコンディションや年齢を考えるとそれは結構リスキーな気がするというのと、そもそもレアンドロがいるからレアンドロに頼るというのは、筋が通るようで構えとしてどうなんだろう、少し薄くないかと、そこらへんは気になりますね。
・レアンドロが頼れることは分かりつつも、いかにそれを最低限にするかと腐心していた去年と比較しても。(笑)
・これもつまりいち「レアンドロの起用法」の問題ではなくて、"個々の選手の資質に頼る"という、ホワイト監督の隠れた特徴の表れの一つとして、理解出来るというか理解したらどうなるだろうという、そういう話です。
・"隠れてる"のどうかすら、まだよく分かりませんが。(笑)
・個人→セット→分断という順番なのか、分断→セット→個人という順番なのか、因果の向きはどっちか分からないんですけど。
・"UEFAプロ持ちの新世代監督"の触れ込みからすると後者、つまり「結果」的にあらわれた「隠れた」特徴になるでしょうけど、一方でロティーナの否定の仕方とかこれまでの強調点からすると、実は個々人が頑張れアイデア出して行こうの人である可能性も、皆無ではない気がします。
・それをやや補強するかもしれないのが、"CB"李ヨンジのプレーぶり。
・ほんとに出来るのかな怖いなあと、誰もが思っていたほとんどその通りのプレーで、ほれ見たことかというかそのまんま過ぎていったいどういう目算で?と聞きたくはなりましたよね。
・何か手当てされた形跡が見えないというか、学習途上だとしてもこの完成度ならさすがに若狭でいいんじゃないの?というか。
・上の"セット"理論からすると、ヨンジはヨンジなりの特徴を見出されて、CBというポジションでそれを出せと推奨されているわけでしょうけど。
・ただ"どう"出すのかについての取り立てての指導や細かい枠の設定は、無かったのかなあ、無い人なのかなあと、この一試合だけの印象からはそうなります。
・特徴出して行こう、アイデア出して行こう。それを俺はまとめるよ。
・という推測が正しかったとしての、"監督ホワイト"の全体像としては。
・この試合自体対町田仕様だったという話ですが、そういう戦略意識対相手意識自体は、しっかりある。
・ボールをどう動かすかプレーをどう進めるかについての、基礎的抽象的なメカニズム論を、自分なりに持っている(ないし教えられている)ことも期待は出来る。
・しかし"ゲームプラン"というマクロや"基礎メカニズム"という普遍一般以外の細かかったり具体的だったりするレベル、例えば"グループ戦術"的なものなどは、意外と大雑把というか無頓着というか、選手に委ねている部分が大きいかもしれない。
・あるいは"ゲームプラン"に従ってこういうプレーをアウトプットとしてしろという指示はあるが、どうすればそれが出来るかについての細かい指示・教育は無い可能性がある。
・同様に、各ポジションでこういうプレーをしてくれという要求はあり、それを満たせそうな選手のチョイスはするが、それ以上のフィッテイングは無くそこは選手に任されており、結果的に(勝手に)"出来る"特定の選手に依存する傾向が出て来るかも。
・なんだかんだイングランド人?受けた教育は先端でも、その表現については結局は気合?(笑)
・過去の"途上国"での成功も、例えばトルシエのように行く先々で偏執的に"洗脳"を施したからではなく、"大雑把"なところが逆に気が合って、"先端"のスパイスも程よく受け入れられたから?(笑)
・最後二つは余計かもしれないですけど(笑)、とりあえずこんなところかな?
・...こういうのもあるかな?
・「個」(力)と「全体」(プラン)はあるけれど、"真ん中"が無い人。真ん中に大きめの空白があって、そこは勝手に埋めてくれな人。
・こう書くとハリルっぽいですが、単に僕の書き方の癖な気もするので、今のところあんまり気にしないで下さい。
・まあ別に"ハリル"であっても、不思議ではないですけどね。
・ハリルと違うのは、"ユニット"意識が強そうなところかな?そこは完全な「個」ではない。(ただし"グループ"までは行かない)
・まあ「真ん中」という言い方もあくまで僕の言い方で、必ずそういう意識が必要なわけではないんですが、例えば正調ポジショナルプレーの場合はかなり広範にプレーの自動化が行われるので、それによって"真ん中"に相当する部分も勝手に埋められている、そういう面はありますよね、それがメリットというか。
・随分書きましたね、最初にしては。
・試合自体はかなり淡々と見ていたんですけど。
・まあぶっちゃけ特に期待していたわけでもないのでね。期待する理由、手がかりが無かったというか。
・国籍前歴は、"ネタ"として面白い人を連れて来てくれたなあと、そこは喜んでましたが。(笑)
・成功するとか失敗するとかは、予想しようがなかった。
・試合としても、機能はしていなかったけど破綻していたとまでは思わなかったので、何とも言えない感じでした。
・町田のプレーにもっと正確性があれば、スコア的にはやばかった可能性はありますが。
・...あ、そうそう、冒頭で言った「最後までこのままかも知れない」というのはつまり、"未完成"なのではなくそもそも"大雑把"な人である可能性があるからということです。言わずもがなですが。
J2第1節 東京V ●0-1〇 町田(町田市立陸上)
良くなるのか悪くなるのか、これからどうなるのか。どうともならないのか。(笑)
・"どうともならない"というのはおかしいような気がするかもしれないですけど、結局こんな感じて最後までという可能性は、無くは無いかなとも思います。GK 上福元
DF 田村、李、平、奈良輪
MF 内田、梶川 (→24'井上潮)、藤本、佐藤優 (→62'端戸)
FW コイッチ (→83'林陵)、レアンドロ
・理由は後で。
・まずスタメン。
・"予想"からはかなり違うようにも見えるかもしれませんけど、ただあれは"11人"を当てることではなくて"起用法"を探るのが目的なので、そういう意味ではほぼ当たったかなと。
・むしろ予想"以上"に。
・GKは上福元は去年もプレシーズンでは柴崎と同じくらいか少し少ないくらいの出場時間で、でも蓋を開けてみれば鉄板のレギュラーでしたが、今年もそのパターン?
・まあ力があるのは見てすぐに分かるので、他の選手のお試しを優先するパターンなんですかね。
・後は鈴木智が、どの程度"競れる"のかということになるのか。
・DF。センターは近藤の故障でヨンジが出ていましたが、まず"本当にヨンジをCBで使うらしい"というのは当たり、でも実は「平のバックアップ」ではなくて「近藤のバックアップ」なのかなというのは調べている時には感じていたんですが、"専業CB"若狭が近藤の代わりで"攻撃的"CB平のバックアップがヨンジと、先入観に従って配置してしまったのは、地味に後悔。(笑)
・全くどうでもいいように思うかもしれないですけど(笑)実際後悔。日和ったな、俺。常識に従っちゃったなと。
・まあベンチ入り人数が限られている中で総合力が高いないし万能なヨンジを若狭より優先させただけかも知れないですけど、でも軸の近藤が抜ける中で安定させるだけなら若狭の方が良さそうなのにそれでもヨンジなのは、結構意図的確信的な起用かなと。
・近藤自体、故障持ちのベテランですし、もう決めてたのではないかとプレシーズンから。
・サイドバックは、「小池・永田」ではなくて「田村・奈良輪」でしたが、"右左"はあってたのでそれで満足。それ以前に、田村がやはりサイドバック起用なのも。
・中盤も潮音先発起用(内田外し)自体は外れましたが、逆にこの"2人"の選択という枠組み自体はあってた感じもするので、まあいいです。これが「内田・潮音」のボランチコンビだったりすると、完全に外れですけどね。
・最多時間出場のヴァウメルソンがベンチにも入らないのは意外といえば意外ですが、その代わりに藤本先発河野ベンチなのは、やはりこの"3人"がポジションを争っている感じで間違いないのかなと。
・FWは「コイッチレアンドロ」は「コイッチレアンドロ」でいいとして、端戸林はどっちがどういう役割なのかと少し悩んでいましたが。
・コイッチがこの日のような「下がり目の2ndトップでディフェンシブFW的」という役割だとすると、コイッチに代わって"先発"で入るならば端戸、途中から攻撃のテコ入れとして入るならこの日のように林と、とりあえずはそういうことか。
・そしてプレシーズンで何回かあったように「端戸・林」が先発で出る場合は、林がレアンドロの代わりとして前に、端戸がコイッチの代わりとして少し後ろにと、そうなるのかな?
・ただ実際にはあくまで「コイッチレアンドロ」が1stチョイスで、「端戸・林」"コンビ"自体をそれと比較するという観点は無いのかも。プレシーズンのはあくまでターンオーバー上の行きがかり。
・とまあ、色々"答え合わせ"は答え合わせとして。(笑)
・さて、なかなか残念な内容・結果になった開幕戦でしたが、その中で僕が一番気になったのは。
・梶川の負傷退場で急遽投入された潮音の、所在無げなプレーぶり。
・急遽投入で準備不足だったのは確かでしょうけど、それにしても、あるいは時間が経っても、どうも「どういうプレーをすべきなのか」分からないような感じに見えたんてすよね。
・これまでも、ロティーナ時代にも、能力や戦術理解の問題で「するべきプレーが出来ない」こと自体は、まあまああった潮音ですけど。
・でもここまでプレーのデザイン自体に迷ってる姿は、初めて見た気がします。
・最終的にはある種"パブリックイメージ"に従って、あるいは「梶川の代わり」ということの論理的必然に従って、ゲームメイカー・球出し役としてプレーすることに基本的には落ち着いていましたが、ただそれもあんまり"積極的"なプレーには見えなかった。
・とりあえずという感じ。お茶を濁したというか。
・ここから考えられることは。
・一つは一応はポジティブな話で、つまり上でも言ったように今年の潮音は「内田のライバル」なので、急に"パートナー"に、内田"じゃない"方のポジションで出されて、それまでやっていなかった少なくとも今年監督から言われていたプレーと違うプレーを求められて、戸惑ってしまったというそういう可能性。
・これは逆に言えば監督の指導が徹底されているそして潮音もそれを正面から受け止めているということなので、この試合のプレーとしては悪く作用したとしても筋としては正しい出来事と言える。まずこれが一つ。
・ただ一方で、そんな去年までの不動の軸である内田からポジションを奪う勢いでまがりなりにも主力的に使われて来た潮音が、違う組み合わせだとここまで戸惑う、しかも本来自分の得意なはずのプレーにというのは。
・少しおかしい気もするというか、"指導""指示"に従っているだけでその直接的範囲外の"チーム"としてのあるいは"中盤"としてのメカニズムを、潮音が現状余り把握していない、ないし把握すべきメカニズムが(まだ)無いという、そういう可能性も感じます。
・別な言い方をすると、プレシーズンでは各ポジション様々な組み合わせを、セットでローテーション的にホワイト監督は試していたわけですが。(「コイッチレアンドロ」とか「潮音梶川」とか)
・学ばれていたのはそれぞれのセットとしてのプレーであって、"チーム"としてのプレーではない、ある種チームが細分化されているというか既定のセットや組み合わせの集合体化しているというか、個々の仕込まれたパターンから外れたものは現状出来ないというか。(その代表が"イレギュラー"出場の潮音)
・そんな可能性も感じなくはないんですよね。
・これに関しても更に二つの可能性が考えられて。
・まずそれが完全に監督の狙いでそういう"機械"的なチームを作ろうとしていて、個々の選手やパートの視野は限られていても最終的に監督が全て把握してコントロールするからそれでいいんだという、そういう可能性。
・その一方で、これは必ずしも上の可能性を否定しない、逆に派生的なものである可能性(何回言うねん)もあるかと思いますが。
・"機械"的で"組織"的なようで、それぞれの"セット"を構成する各ポジションの選手の能力に、かなり固定的に依存したチーム(作り)である。あるいはそうなるのではないかという、可能性。
・つまり"分断"状況下での選手はチームの全体イメージではなくて比較的目の前の、自分の出来る/やれと言われているプレーに専念せざるを得ないので、結果的に「得意技」の切り貼りみたいなチーム、組織的なようで個人依存のチームになるのではないかという、そういうこと。
・そういう疑念を持ちながらこの試合を見ると、例えばどちらのサイドも余り機能していなかった中で、端戸の交代対象が藤本ではなくて佐藤優平だったのは、既存の組織を"潤滑"させる佐藤よりも"基準点""型"自体を作る藤本の方を残しておきたかったという風に見える。
・そういう藤本"依存"。ダイナミズムや経験に勝る佐藤優平よりも。多少頼りなくても。
・あるいは体の強いコイッチを下がり目トップでディフェンシブFW的に体を張らせるという、その起用自体は別にいいと思いますが。
・...あれですね、岡田ジャパンで(若き日の)岡崎や谷口がやらされたやつですね。(笑)
・その場合逆に攻撃のリードはかなり残る一人のレアンドロに託されるわけですが。
・勿論この日もフル出場。
・ただレアンドロのコンディションや年齢を考えるとそれは結構リスキーな気がするというのと、そもそもレアンドロがいるからレアンドロに頼るというのは、筋が通るようで構えとしてどうなんだろう、少し薄くないかと、そこらへんは気になりますね。
・レアンドロが頼れることは分かりつつも、いかにそれを最低限にするかと腐心していた去年と比較しても。(笑)
・これもつまりいち「レアンドロの起用法」の問題ではなくて、"個々の選手の資質に頼る"という、ホワイト監督の隠れた特徴の表れの一つとして、理解出来るというか理解したらどうなるだろうという、そういう話です。
・"隠れてる"のどうかすら、まだよく分かりませんが。(笑)
・個人→セット→分断という順番なのか、分断→セット→個人という順番なのか、因果の向きはどっちか分からないんですけど。
・"UEFAプロ持ちの新世代監督"の触れ込みからすると後者、つまり「結果」的にあらわれた「隠れた」特徴になるでしょうけど、一方でロティーナの否定の仕方とかこれまでの強調点からすると、実は個々人が頑張れアイデア出して行こうの人である可能性も、皆無ではない気がします。
・それをやや補強するかもしれないのが、"CB"李ヨンジのプレーぶり。
・ほんとに出来るのかな怖いなあと、誰もが思っていたほとんどその通りのプレーで、ほれ見たことかというかそのまんま過ぎていったいどういう目算で?と聞きたくはなりましたよね。
・何か手当てされた形跡が見えないというか、学習途上だとしてもこの完成度ならさすがに若狭でいいんじゃないの?というか。
・上の"セット"理論からすると、ヨンジはヨンジなりの特徴を見出されて、CBというポジションでそれを出せと推奨されているわけでしょうけど。
・ただ"どう"出すのかについての取り立てての指導や細かい枠の設定は、無かったのかなあ、無い人なのかなあと、この一試合だけの印象からはそうなります。
・特徴出して行こう、アイデア出して行こう。それを俺はまとめるよ。
・という推測が正しかったとしての、"監督ホワイト"の全体像としては。
・この試合自体対町田仕様だったという話ですが、そういう戦略意識対相手意識自体は、しっかりある。
・ボールをどう動かすかプレーをどう進めるかについての、基礎的抽象的なメカニズム論を、自分なりに持っている(ないし教えられている)ことも期待は出来る。
・しかし"ゲームプラン"というマクロや"基礎メカニズム"という普遍一般以外の細かかったり具体的だったりするレベル、例えば"グループ戦術"的なものなどは、意外と大雑把というか無頓着というか、選手に委ねている部分が大きいかもしれない。
・あるいは"ゲームプラン"に従ってこういうプレーをアウトプットとしてしろという指示はあるが、どうすればそれが出来るかについての細かい指示・教育は無い可能性がある。
・同様に、各ポジションでこういうプレーをしてくれという要求はあり、それを満たせそうな選手のチョイスはするが、それ以上のフィッテイングは無くそこは選手に任されており、結果的に(勝手に)"出来る"特定の選手に依存する傾向が出て来るかも。
・なんだかんだイングランド人?受けた教育は先端でも、その表現については結局は気合?(笑)
・過去の"途上国"での成功も、例えばトルシエのように行く先々で偏執的に"洗脳"を施したからではなく、"大雑把"なところが逆に気が合って、"先端"のスパイスも程よく受け入れられたから?(笑)
・最後二つは余計かもしれないですけど(笑)、とりあえずこんなところかな?
・...こういうのもあるかな?
・「個」(力)と「全体」(プラン)はあるけれど、"真ん中"が無い人。真ん中に大きめの空白があって、そこは勝手に埋めてくれな人。
・こう書くとハリルっぽいですが、単に僕の書き方の癖な気もするので、今のところあんまり気にしないで下さい。
・まあ別に"ハリル"であっても、不思議ではないですけどね。
・ハリルと違うのは、"ユニット"意識が強そうなところかな?そこは完全な「個」ではない。(ただし"グループ"までは行かない)
・まあ「真ん中」という言い方もあくまで僕の言い方で、必ずそういう意識が必要なわけではないんですが、例えば正調ポジショナルプレーの場合はかなり広範にプレーの自動化が行われるので、それによって"真ん中"に相当する部分も勝手に埋められている、そういう面はありますよね、それがメリットというか。
・随分書きましたね、最初にしては。
・試合自体はかなり淡々と見ていたんですけど。
・まあぶっちゃけ特に期待していたわけでもないのでね。期待する理由、手がかりが無かったというか。
・国籍前歴は、"ネタ"として面白い人を連れて来てくれたなあと、そこは喜んでましたが。(笑)
・成功するとか失敗するとかは、予想しようがなかった。
・試合としても、機能はしていなかったけど破綻していたとまでは思わなかったので、何とも言えない感じでした。
・町田のプレーにもっと正確性があれば、スコア的にはやばかった可能性はありますが。
・...あ、そうそう、冒頭で言った「最後までこのままかも知れない」というのはつまり、"未完成"なのではなくそもそも"大雑把"な人である可能性があるからということです。言わずもがなですが。
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