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好きか嫌いかで言えば好きなんですが。/東京V-町田(’19)、栃木-東京V(’19)、京都-東京V(’19)
2019年08月06日 (火) | 編集 |
"監督"永井秀樹のファーストインプレッション。


J2第24節 東京V 〇1-0● 町田(味の素スタジアム)

GK 上福元
DF 李、山本理 (→85'奈良輪)、平
MF 井上潮、渡辺皓、小池、永田拓
FW 藤本寛、レアンドロ (→62'森田)、佐藤優 (→65'梶川)


J2第25節 東京V △0-0△ 栃木(栃木県グリーンスタジアム)

GK 上福元
DF 山本理、田村 (→67'井上潮)、平
MF 内田 (→46'小池)、渡辺皓、澤井、奈良輪
FW 藤本寛、レアンドロ (→80'端戸)、森田


J2第26節 東京V ●0-4〇 京都(たけびしスタジアム京都)

GK 上福元
DF 奈良輪、李 (→46'澤井)、平 (→46'内田)、山本理
MF 渡辺皓、井上潮、佐藤優
FW 小池、レアンドロ (→62'端戸)、梶川


・まずこれから書くことは基本的に、水曜日の栃木戦を2日遅れで見逃し観戦し終わった時点で考えていたことだということを、お断りしておきます。
・その時点で書きたいことが決まってしまったので、週末の京都戦については「勝っても負けてもいいけど(おい)あんまり論旨がぶれずに済むような内容になって欲しいなあ」と願いながら緩く見ていた感じでした。(笑)
・結果どうだったかは・・・後でまた検討しましょうか。

初戦の時に言ったように、かなり空白、よく言えば虚心な感じで僕は永井ヴェルディを見始めたわけですが。
・最初に気づいたことないし違和感は、「中央から速く攻めるイメージが全くと言っていい程無いな」ということでした。
・まず"中央"に関して言えば、これは誰が見ても分かるように、永井監督のサッカーはとにかくサイドに起点を作って。
・それによって押し広げた敵DFラインの間を通したパスにトップなり、起点を追い越した選手なりあるいは起点を作った選手自身が再ダッシュして追い付いて、そこからゴールに向かう形が大きく基本となっていますよね。
・その都度色々角度はつけますが、サイドからまたサイドへ、ゴールに迫るその最後の最後だけ(これは不可避的に(笑))中央へ向くという、そういうバランス。
・中央への縦パスが無いわけではないですが、それによって(ラス前の)決定的なポストプレーを狙うというよりは、パス回しの変化の為の、ある種"腰掛け"的(笑)な縦パスくらいしか、"戦術"としては見かけない気がします。(選手が勝手に違うことをやる場合はありますが)
・とりあえずはだから、"サイド"中心だから"中央"が無いと、それだけのことと言えばそれだけなんですが。

・続いて"速く"ですけど、これは現状の現象としては専らネガティブな意味で、「パスを回しているだけで前に進まない、仕掛けない」、そういう印象が広くあるだろうと思います。
・単純に攻撃が"遅い"、手数が多いという意味で、"速く"ない。
・ただ僕が「違和感」を覚えたのはそういう結果論or出来不出来的な話ではなくて、小兵選手による技術重視の地上戦サッカーであるにも関わらず、(相対的に同じ特徴を持つ)それこそ日本代表がザック→ハリルホジッチ→森保3代に渡って持病的に"得意"として来たワンツー壁パスで即興的博打的な情熱で中央の密集をこじ開けようとするような攻撃パターンのイメージが、永井ヴェルディには皆無であること。
・技術的に出来る選手は揃っているわけですから、一定のバランスの元で別にやったっていいようなものなわけですが、ほとんど"空白"に近くそういうイメージは欠落している。
・"やるな"と言っているのか練習に組み込まれていないだけなのか、ニュアンスがどの程度なのかは分かりませんが、少なくとも「選択肢」として永井監督が頭に置いている気配は無い。
・上で「中央」が無いと言っているのも、サイドを重視しているというバランス的な問題と言うだけではなくて、具体的にそういう"手段"が欠けていることですね結局は。
・"ポストプレー"と共に。
・ゴールに中央から直接向かうプレーの選択肢が無ければ、当然攻撃は遅くなる・・・物理的な速い遅いというよりも、"急いだ""手っ取り早い"プレーは無くなるという、まあそっちの方の「速さ」ですね、僕が感じた欠落は。
・始めにに迂回ありき。(笑)

・そしてその代わりに永井監督が何よりも気にしているのが、"ビルドアップ"の質
・ゴール前ではなくて。
・そのことを一番感じるのが、永井監督が試合中に行う配置変更や選手交代で。
・デビューの愛媛戦において"右CB山本理の起用"による球出しの劇的改善で0-2の苦境を跳ね返したのは鮮やかな記憶ですが。
・その後も試合中に攻撃が行き詰まった時劣勢になった時に、永井監督がまず手を付けるのは前線の組み換えや選手交代ではなくて。
・CB+CHのビルドアップ隊の、神経質とも言えるまたその一方でルーティーンにも見える(笑)、配置換えや選手交代。
・それでも改善しなかった時にあるいはそれに加える形で、初めて前線の人や配置に目を向けるという感じ。
・この"順番"はもうほとんど不動ですよね。手順というより思考の順番という印象ですが。
・そういう選手がいないというのもあるかも知れませんが、投入選手の個人能力でどうにかしようというような発想の選手交代も、まず無いですし。
・その為に駆使されるのが、山本理仁、井上潮音、渡辺皓太、森田晃樹といった攻守兼用の器用な選手たちですが、正直レビュー書く為にちゃんとメモってでもいない限り、メンバー表↑だけで各試合の選手の配置や動きを全部思い出せる人は、少ないのではないかと。(笑)
・それくらいマメに、くるくるくるくる。
・CBが2枚になったり3枚になったり。山本理が右に行ったり真ん中に行ったり。前に上がったり。アンカーに潮音が入ったり皓太が入ったり。CHが3枚になったり2枚になったり。

・こうしたビルドアップの形への並々ならぬこだわり、その後のサイドを起点にきちんと相手の形を崩した上での攻撃への専心、同じことですが中央での拙速的いちかばちか的な攻撃手段の排除、付け加えるならば個人能力お任せ的な交代策の優先順位の低さ、これらの特徴が意味するものは何かというと。
・永井監督が物凄く"ちゃんと"サッカーをやりたい人だということ、「最初」から「最後」まで、徹頭徹尾理詰めで、理を"積み上げ"てサッカーをやりたい、やり切りたい人だということかなと。
・更に言うならば、だから直す時も常に「最初」(ビルドアップ)から。律義。(笑)
・こうしたランダムの排除、最後の最後までの理へのこだわりは、ヴェルディの監督で言えばそれこそ李国秀の執念を思い出させますし、あるいはビルドアップ&ボール運びの確実性にこだわって時に全くボールが前に進まなくなってしまう感じは、ロティーナなども思い出します。
・勿論三者とも広義の「ポジショナルプレー」の人であるという、共通点はあるわけですけど。
・ただ一方で永井監督には、そうした前任者たちとは全く違う印象も僕は受けるんですよね。
・ありていに言えば、李国秀やロティーナに感じたようなじれったさや反発を、永井監督にはほとんど僕は感じない
・事前に「体調が悪くなるぞ」と警告されていた(笑)栃木戦も、実は僕は結構楽しく見られました。生(なま)じゃない気楽さはありましたが。
・うひゃひゃ、またボール戻って来たよ、好きねえホント、くらいの感じ。(笑)
・この差がどこにあるのか、こうした"不公平"(笑)がどうして生じるかと言えば、一言で言えばそれは三者のパーソナリティの問題だろうと、あっさり言って。
・例えば李国秀が"理"にこだわるのは、守備や組み立ては勿論、攻撃の最終段階までランダムや冒険、極端に言うと"思い切り"を嫌ったのは。
・それによって臆病者、吝嗇漢(だいぶ意訳)と某湯浅健二氏の罵声を浴び続けたのは。
・要するに李国秀氏自身がパーソナリティ的にいかなる"乱れ"も許容出来なかったから、よく言えばダンディ、悪く言えば見栄っ張りで傲慢だからで、必ずしも"サッカー"的な必然性はそこになかった、そのことに僕は反発を感じていたんだと思います。
・監督選手を問わず、サッカーをする時に"サッカー"より"自分"を上位に置いてしまうタイプの人を、どうしても僕は許せないんですね。
・だから本田圭佑も嫌いなんですけど。
・勿論全て僕感ですけど。
・ロティーナはそんなことは別に無いと思いますけど、むしろ積極的なパーソナリティの欠如、常識的で慎重で諦めが良過ぎるのが、ある種の限界というか独特のまだるっこしさの、大きな源になっていると思います。
・確率的にどちらでもあり得る時に、決め手となるのは結局パーソナリティですからね。個性というか。

・で、その点永井監督はと言うと、同じ理詰めで"ちゃんと"やろうとする傾向の中でも、彼は決して李国秀のようにダンディでクローズドだからそうしたいわけではないし、ロティーナのように慎重だから確実性を求めるわけではないと思います。
・むしろサッカーに対してとことんオープンだから、少なくともオープンな"段階"だから、好奇心と冒険心に満ち溢れているから、何一つ諦めずに"ちゃんと"サッカーをやりたいんだと思います。
・その表現としての、「理」。
・それは理想主義ではあるんだけど、ただその「理想」は別にこれと定まっているわけではなくて、当然その過程でこだわりはあるけれど、結論が固定されているわけでも信念に凝り固まっている(他人から見て)わけでもない。
・そういう意味では、例えば風間監督などとも違う。
・あくまで「全て」を求めているのであって、そういう意味でオープン。
・今現在手法に限りがあるあるいは偏りがあるように見えるのも、確かに特定の"やり方""派閥"に属している面も行きがかり上あるとは思いますが、単純にまだ"足し算"の途中だから、メニューが揃い切っていないからという面も小さくないのではないかなと。
・「理詰め」であるということは、「積み上げ」型であるということでもあるし、洞察的ではなくて試行錯誤的であるということでもあるし、途中はあくまで途中なんですよね。
・いつかは落ち着いて型が決まって来るのかもしれないし今もベースとしている型はあるんでしようけど、当分の間はまだ「こうだ」と決めない方がいい段階の、「青年監督」なんだと思います、今は。
・そういう意味でも、トップに引っ張り出して来るのは、まだ早かったし気の毒だったなと思いますが、彼の"指揮"の仕方を見ていると。
・だからまだ「優秀」かどうか「才能」があるのかどうか、本当は判断もしたくないところはあるんですが。
・でもまあ、(才能が)無いことはないと思いますよ、多分。"今回"間に合うかどうかは別にして。
・究極的にどうかとかはともかく、"何も無い"人は割りとすぐに分かりますしね。

・ともかくまあ、興味深くは見ています。少なくとも退屈はしていない。
・例えば「ボールが回るばかりで前に進まない」という状態(の原因)には、大きく二つのパターンがあって。
・一つは慎重過ぎてリスクを冒せなくなっている場合、もう一つはボールを回すことが目的化している場合。
・そのどちらにも観客はイライラさせられるわけですが、永井ヴェルディはどちらにもぴったりは当てはまっていない気がします。
・"丁寧"にはやろうとしているけれどそれは意欲的だからであって慎重だからではないですし、"回す"こと自体はそもそも目的化されていない。・・・"最初"と"最後"がちゃんと強く意識されている。(少なくとも監督の中では)
・だから・・・自分でも多少意外でしたが、ボールが進まずにすぐ戻って来ても(笑)、特にそれ自体に退屈はしないんですよね。上手くは行かなくてもその中に監督の好奇心が息づいているのが感じられるというか、プロセス一つ一つの中に"生きた"情報が感じられるというか。それで一応、僕の脳は満たされているので。
・まあ元々「攻撃的」なサッカーが好きなわけでも、ゴール前のシーンが多いことがマストなタイプの人でもないというのもありますし。
・押し引きに情報が満ちていれば、結果沈滞していてもそれは構わない。

・...というのが、専ら栃木戦までの感想でしたが。
・その上で、京都戦の惨状をどう考えるかですが。
・まず戦術合戦で負けたというのは少し違うと思いますし、クオリティで負けたというのは否定はしませんが、そんなにストレートに敗因としては挙げたくない。
・むしろあるやり方をちゃんとやり切ろうと、「普通に」覚悟が定まっていた京都と、そもそも未成熟なのにそれ自体がグラグラしていたヴェルディとで、何か戦う以前に負けていたような感じ。
・結果"戦って"も、負けたかもしれませんが(笑)、その時は駆け引きや完成度で負けたと、素直に言えるでしょうからそれはいいわけです。
・とにかく非常に情けない試合ではあったと思います。
・それに関してのふかばさんの、「選手が勝手にさじ加減して日和っている」という一連の批判・警告

は、今回特に染みる感じはしたんですけど。
・どうなんでしょうね。もう少し見てみたいですが。
・僕から付け足すとすれば、永井監督の"絶賛試行錯誤中"という感じが、変に伝わってしまっている可能性はあるかも知れない。(笑)
・その場合もでも要するに、選手が永井監督の"冒険"に主体的に乗っかればいいわけで、必ずしもだから勝手にやるという話にはならないはずですけど。
・それこそ日本代表的な「自己流」癖でもついてしまっているのか。
・まあ勝ち負け強い弱いについては、正直未だに見当もつかないので、ともかく退屈させないようにやってくれれば当面僕は満足なんですが。
・ただちょっと守備は、緩過ぎるかも。システムが無いわけではないようですが、J2だとどれくらいの厳しさが必要なのかという体感が学習され切ってないのかなという感じもしますが、全体的に危機感が希薄だったり、どれくらい行くのかという基準が統一されていないように見えることがままあります。
・あとビルドアップの形にこだわっている割には、結局ボール支配率は相手の出来次第という結果がこれまでは出ていて、そういう意味では根本的にポンコツな可能性も、捨て切れないところはある。
・サイドからの崩しの形自体は、相手関係無く有効な場合が多いように見えますが。

どうなんでしょうね。(笑)
今後に期待。


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テーマ:Jリーグ
ジャンル:スポーツ
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