ヴェルディ、代表、漫画、アニメ、女子バレー 他
Kindle Unlimited 読み放題漫画単行本たちの感想(第一回?)
2019年12月03日 (火) | 編集 |
8インチタブレットで電子書籍(つうか漫画)を読むコツを掴んで、ほぼ疲れずに無限に読めるようになったので、KIndleの書籍読み放題サービス"Unlimited"一か月無料体験に申し込みました。
まだ二週間くらいですけど、その間に読んだ面白かったものを紹介。あくまで"無料体験"の範囲なので、Amazonアカウントがあれば誰でも確認可能ですし。

ほぼ読んだ順に。


『霊能者ですがガンになりました』 小林薫



からの・・・

『強制除霊師・斎』シリーズ 小林薫




実在の"強制除霊師"斎(いつき)さんのガンとの闘病を描いた漫画をまず読んで、そこでのいつきさんのパーソナリティが魅力的だったのでそもそもの"強制除霊師"シリーズも読んでみたという流れ。
後者の表紙はおどろおどろしくて正直前者が無ければ手を出さなかったと思いますが、内容はどちらも凄くさっぱりきっぱりしていて読み易いです。あえて言えば、生者も死者も、さっぱりきっぱりして余計なトラブルを引き起こさないようにしましょう!という作品。(笑)
前者は特に、お坊ちゃま&理系馬鹿で患者対応が全くなってない主治医に憤慨しつつ、しかしある意味彼の幼稚ではあるけれど嘘のない"合理性"をさっぱりきっぱり(笑)認めてあげるあたりが面白いですかね。


『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』 荒いママレ




という流れでもう一つ医療系。
「薬剤師」というレア&日陰の題材を用いつつ、作りとしては「医療」ものとして求められる"医療現場あるある""患者への想い""医学的問題解決過程の知的快感"といった要素をすっきり完璧に典型的に描いた、ある種"模範的"な作品。まあたくまず素直に作ったという感じですけど。とにかく満足度は高いです。
勿論「薬剤師」という題材も興味深いというか、"医療従事者"の世界の中でどういう位置にいるのか、これを読んで初めて知ることは多かったです。例えば"救急医療"の時にどう振る舞うのかとか。



『ナナのリテラシー』 鈴木みそ



『限界集落(ギリギリ)温泉』 鈴木みそ




どちらも広義の"コンサル"業についての漫画。
前者は名物変人凄腕コンサルが社長を務める会社に職業体験に来た天才女子高生が、いきなりの実地でコンサル業務の何たるかを急ピッチで学び、社員化→独立へと至る過程を追った漫画。(と一応紹介しておこう)
飛び切り優秀な女子高生"ナナ"がストレートに出して来る「正解」や「合理的提案」を、"グル"(導師)たるおっさんコンサルがずらして包んで視点を転回して「大人の正解」にたどり着かせるストーリー構造はオーソドックスと言えばオーソドックスですが、その過程で二人が特に暑苦しく(or白々しく)ぶつかったりせずにあくまで論理的に淡々とナナが"成長"していくところが特徴的で面白いところであり、あるいは作者はもう少し長いシリーズにするつもりだったのに打ち切られたらしい、人気が出切らなかった原因でもあるのかも知れません。
ポテンシャルとしては"名作"級のものを感じますけどね。モーニングの"三田紀房"(『ドラゴン桜』)枠は、今度この人にあげて欲しいというか。(笑)
『限界集落(ギリギリ)温泉』はこの人のそれ以前のヒット作で、タイトル通り限界集落の村おこし"コンサル"の顛末を描いたもの。こちらはアイドル&オタクカルチャーの通り一遍でない理解と、それを村おこしの原動力として手段化する工夫のあれこれが面白いです。
二つに共通しているのは書籍/漫画を筆頭とする"コンテンツ"産業の未来、それをどのようにコンサル(笑)して行けば生存可能なのかという、作者の根本の関心。今のところは、「個別にはやりようがあるけれど基本的にコンテンツで食うのはもう無理だ」という結論のようですけど。(笑)


『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』 佐倉色



関連して、新人漫画家の受難を通して、「出版」&「編集」(者)業界の宿痾的不合理を問題提起したルポ漫画。
読んでいると"職業倫理"全般の問題として、「ニッポンもう駄目じゃね」という気にさせられますが、一応この作者がかなり"不運"な目にあったケースではあるようです。
漫画としては、内容の割に凄く読み易いです。それ自体"罠"でもあるんですが作者が編集に酷い対応をされる都度何とか踏ん張って感情的にならないようにするので、決してヒステリックでも攻撃的でもありません。(それが逆に切ない(笑)。狂った世界では先に狂った方が強い。(笑))



『サポルト! 木更津女子サポ応援記』 高田桂




ヴェルディサポとしてもお馴染みの高田桂さんによる女子高生サポーター漫画。(対象クラブのホームタウンは木更津ですが、中身はまあまあヴェルディ(笑))
全くの一般人から行きがかりでゴール裏に放り込まれ、そこからスタジアム観戦や声出し応援の楽しさを一つ一つ発見して行くヒロインの姿を中心に、"サポーター"カルチャーを肯定的勧誘的(笑)に紹介しているストーリー。(1巻)
ぶっちゃけ基本安楽椅子観戦(探偵みたいに言うな)の僕が共感し易い内容とは言えないわけですが、不思議に"入って"来ました。ヒロインたちがその"瞬間""瞬間"に感じた事自体は、確かな手応えで伝わって来たというか。(勧誘はされませんけど(笑))
「素直」に描いている(から伝わって来る)という印象と、一方でそれ自体としてはシンプルな設定を、とことん自分の中に落とし込んでから描いている(から伝わって来る)という印象と、両方のある作品でした。
・・・余計な一言ですけど、ジャイキリもこれくらいやってくれれば認めるのになとか。(笑)
その中で最も「批評」的かも知れないのはイギリスからの帰国子女のサポ仲間の存在で、彼女の口にする「地元」(のチームを応援すること)に対するイギリスと日本の感じ方の違いという視点が、この後発展したりすると面白いですけどでもそれだと理屈っぽくなり過ぎるかなとも。(笑)
ま、続きは続きで。面白かったです。


『男の星座』 作・梶原一騎、画・原田久仁信



これも"スポーツ"もの?
梶原一騎の遺作で、梶原漫画の格闘技世界を自伝的に改めてトレースしたというか『大甲子園』したというか、そういう作品。
中心は力道山と大山倍達で、『空手バカ一代』とは結構違う"真実の"大山倍達と、そして何より今までスポット的にしか描かれることの少なかった力道山のプロレスラー人生を、かなり包括的にきちっと描いているところが見どころかなと。
・・・ぶっちゃけ普通の人にとっての「力道山」は、「相撲取り→空手チョップ(シャープ兄弟)→疑惑の木村政彦戦→チンピラに刺殺」くらいで終わっちゃうと思いますが、その"木村政彦"と"刺殺"の「間」に詰まっている実はここが本体の"プロレスラー力道山"の活躍・苦闘がたっぷり描かれています。正直僕も、今更初めて力道山に尊敬の念を抱いた感じでした。そもそもそんなちゃんとした技術(中身)のある格闘家だとも知らなかったですし。

漫画としてはまあ、"梶原一騎"です(笑)。1985年の作品ですし。そういうものとして、十分読み易いですけど。


とりあえず以上です。
"後半"二週間分をまたやるのか、あるいは有料(笑)会員として継続するのか、そこらへんは未定で。


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テーマ:漫画の感想
ジャンル:アニメ・コミック
コメント
この記事へのコメント
>力道山

傲慢な部分ありつつ、第一人者としての責任も十分果たしてたんだという感じ強いですね。主人公への対応も、主人公個人としてじゃなくその先にあるメディアを見てたから発生してるんでしょうし。
2019/12/06(Fri) 21:29 | URL  | あかさたな #T5cQRYBo[ 編集]
とにかく日本における"プロレス業界"というものを一人で成り立たせた人ですよね。川渕チェアマンと岡野会長とカズとラモスを一人でやったみたいな。(笑)
アメリカ時代の負けた相手へのこだわりも、ヒロイズムではなくてむしろ「格闘技」としてのある意味セメントな強弱・技術面での真面目さの表れですし。それに比べれば木村政彦も含めてほとんどの人のプロレスへの関り方は軽くて、比較にならない。少々のヤマっ気が何だという話で。
まあ別に"好き"ということではないんですけど。(笑)
2019/12/07(Sat) 12:51 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
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