まだ28日にU-22のジャマイカ戦とやらが残っているそうですが、さすがに押し詰まり過ぎているのでここらで一回締め。
10/10 2次予選モンゴル代表戦 〇6-0 (得点者 : 南野、吉田麻、長友、永井謙、遠藤航、鎌田) 10/15 2次予選タジキスタン代表戦 〇3-0 (得点者 : 南野、南野、浅野)
11/14 2次予選キルギス代表戦 〇2-0 (得点者 : 南野、原口) (11/17 キリンチャレンジカップ2019U-22コロンビア代表戦 ●0-2) 11/19 キリンチャレンジカップ2019ベネズエラ代表戦 ●1-4 (得点者 : 山口蛍)
12/10 E-1中国代表戦 〇2-1 (得点者 : 鈴木武蔵、三浦弦) 12/14 E-1香港代表戦 〇5-0 (得点者 : 菅、田川 、小川航、小川航、小川航) 12/18 E-1韓国代表戦 ●0-1 (12/28 キリンチャレンジカップ2019U-22ジャマイカ代表戦 〇9-0)
・締めっていうか。 ・いやあ、どうしたもんでしょうね(笑)、代表。 ・「森保ジャパン」をということではなくて、「サッカー日本代表」というコンテンツをということですが。
・前に僕は"代表監督"の仕事について、「"4年後"という締め切りに間に合わせる義務はあるが、"4年間"楽しませる義務は無い」という意味の事を、基本的には同情的に(笑)言いましたが。 ・とはいえこうも延々どうでもいい試合を、ある種"予定通り"に見せられると。 ・やっぱり考えてしまうところはありますね。 ・つまりその具体的中身や好みはともかくとして、何らかの意味で「日本最高水準のサッカー」を見せるという、期待感というか幻想というか、はったりは必要なのではないかという。 ・やっぱり。(笑) ・結果その意図自体は失敗するかもしれないしそもそも幻想ではあるのかも知れないですけど、そのカテゴリー自体が避け難く持つ"定義"に近い性格として。 ・...まあ『恋愛』みたいなものでね(笑)。十中八九幻想だし十中八九裏切られて終わるんだけど、でも出発点では幻想的期待が、"超越"的なものが得られるというイメージが、どうしても必要という。 ・"結婚"生活のとある4年間に必ずしも幻想は要らないかもしれないけど、"恋愛"中の4年には必要というか。 ・後付けですが、「結婚」=サポートクラブ、「恋愛」=ナショナルチームと、一応そう当てはめてみると、話はまとまりますか。(笑)
・勿論「代表チーム」の第一の定義は、その国籍の選手のみが集まって国を代表して他国の代表と戦うそのこと自体にあるわけですが。 ・そして今でも何%かの人は、それだけで結構満足出来るんだと思います。 ・例えばE-1香港戦の解説をしていた闘莉王さん(笑)は、その前の女子と男子の小川航基とで続けてハットトリック選手が出て来たことにほくほくして、「今日はサッカーが好きな人にはたまらない日ですね」と、かなり本気のモードでコメントしていましたが、例えばああいうタイプ。 ・まあ健全ちゃあ健全なんですけど。 ・共感はちょっと難しかったです、僕は。 ・やはりどうしても、相手関係や内容は考えてしまいますね。 ・「日本代表」や「代表戦」という名前だけでは、なかなか厳しい。 ・それが例えばヴェルディの試合とかになると、結果だけで"ほくほく"出来る人の%は、ぐっと、かなり、増えるわけですけど。2019年でも。 ・それがつまり、カテゴリーの違い。
・その「結果」への依存の話としてやはりどうしても気になるのは。 ・日本代表が置かれている環境の問題で。それぞれお馴染みの話ではありますが。 ・そもそも滅多に強い相手、結果が出る事自体に精神的高揚を得られるような相手と出来ないという"アジアのレベル"の問題。 ・それから日程の問題。 ・まあ僕はヨーロッパ人ではないので実際には想像で言っているんですが、「欧州選手権」という、それ自体十分に権威があり"結果"に価値や高揚を見出せる大会が、しかもほぼW杯への4年の中間年にきちっとあるという環境の整ったヨーロッパ。 ・それに対して「アジアカップ」自体におよそ権威も魅力もここまでのところ存在せず、しかもそれがW杯明けすぐのようなおざなりな日程で置かれているアジア。 ・つまり何が言いたいかというと、それぞれの国それぞれの時期に様々な事情はあれど、ヨーロッパの場合、(2年程の)"目先の結果"を追うだけでも、とりあえず代表チームというコンテンツは格好がつき易いわけですよ。構造的に。 ・それなりの相手とそれなりの時期に戦える、黙っていても。それを目標にするだけで、とりあえずはいける。 ・対してアジアの場合、大陸選手権がレベル的にも日程的にもゴミである以上、本当に「4年間」を、W杯からW杯までの間を、自力で充実させないといけない。格好がつかない。(笑) ・だから尚更、構造的にはヨーロッパの代表以上に、「内容」が問題となってしまうわけです。 ・それ自体は誰が監督でも同じだし、どんな監督でも多分苦しい。 ・せめてW杯予選くらいはきちんとイベント化してもらいたいものなわけですが、何でか2022年の大会の予選を2019年にやらされてるし。(笑) ・きついすよね、実際気持ちの持って行き方は、相手が弱いとは言え。
・という感じでふとオフト以降の代表チームの"日程"を振り返ってみると。 ・まずオフトはそもそも割りと間際の就任だったので、緩む暇も無くそういう意味では問題は無かった。 ・続く4年間については、これはなんだかんだ川淵会長の勘の良さな気がしないでもないですが、「4年間」を見越してファルカンや加茂の"お試し"期間を設けて、計画ではそこにオフトも再度加わる予定だったらしいですが、とにかくその後改めて"本採用"した監督とラストの恐らく2年強くらいを過ごす予定だったようで。 ・実際にもファルカン→加茂→岡田と予定通りと予定外と含めて(笑)上手くリレーされて、プロセス自体に退屈や弛緩の要素はほとんど無かったと思います。 ・次のトルシエは4年間フルにはやったものの、大成功した"統一"チームを年代別チームの活躍を前半の焦点に上手く充てられた回せたことで、これも大きな問題は無かった。 ・初めて"4年間の退屈"が目に見えて問題になったのはだからジーコ時代で、内容的にも森保ジャパンの"先輩"みたいなところがあるかと思いますが。(笑) ・まあアジアカップの"劇的勝利"(という消耗戦)がなかなか印象的だったのと、元々4-4-2信者だっただけに(本番では戻りましたが)3-5-2への変更のインパクトが結構あったので、苦しみつつ(どちらかというと我々が(笑))も何とか時間を潰して完走。 ・続くオシムは「"内容"で退屈させない4年間」を与えられた、今のところ唯一の可能性のあった監督かなと思いますが、健康上の理由で岡田監督に途中交代、まあいずれにしても"4年間"としては盛り沢山でした。 ・次のザックは・・・どう見たらいいんでしょうね。かなり早々に"やることが無くなって"いたようには思いますが、監督と選手の独特の関係によって、試合内容自体にその都度大きな毀誉褒貶があったので、それを追っている内になんだかんだ過ぎてしまった感じ。 ・本田"監督"のおかげというか。(笑) ・直近は勿論、アギーレのスキャンダル、ハリルホジッチの大手術とその予後不良、西野監督の応急手当の予想外の"成功"と、(メロ)ドラマに満ちた4年間でした。 ・そして現森保ジャパン。 ・統一チームということで本来なら"トルシエジャパン"の成功例を踏まえたかったところですが、どうもそうはならずに今のところは"ジーコジャパンの再来"の道を、どちらかというと辿っているように見えます。 ・...ということを問題にしたいわけでは今回は別に無いんですが、ただむしろ"五輪"用チームの方が、"統一"されてしまったことによって歴代チームほどのヴィヴィッドな注目を浴びづらい感じになっているように思えて、意外なデメリットというかデメリットしかまだ出ていないというか。 ・実際はほとんど森保監督が指揮していない(&システムも違う)ので「統一」はされていないんだけど、「一緒くた」にはされているという。(笑)
・じゃあどうするのかという話ですが。 ・分かり易いところではやはり、アジアカップをW杯の中間年にやってくれと、言いたくはなりますよね、言いたくは。 ・ただなったところでどうなるのかと言われると、それも微妙。 ・"目標"としてユーロ並みの便宜が生まれるのか。目に見えて。 ・ちなみに南米は概ね"W杯翌年"のアジアカップ型、アフリカはそもそも2年に1度なんて参考外。 ・そしてそういうイレギュラー(ユーロとの比較で)な方式にも関わらず、W杯とはまた別の"情熱"が、それぞれの地域では注がれているっぽい。 ・対してアジアの場合は、そもそも"アジア王者"自体に魅力が無い。「あの程度の奴らには負けたくない」という、ネガティブな情熱しかないというか。(笑) ・それでもまあ、中間年にやってくれれば、強化の目安には一応なるかな。 ・監督査定の目安にはなるし、同時に監督にとっての時間的余裕にもなる。(2年ならば) ・一方で五輪との重なりが生じて、それが欧州各国の五輪への関心の低さの一因でもあるんでしょうが、日本もまあ、もういいんじゃない?という感じはしますけどね、五輪は。気合入れるのは東京を最後に。 ・今回"トルシエ方式の再現"がどうやら無理だという事が判明してしまったことによって、五輪チームがフル代表の強化にどの程度繋がりを持てるかは、今後も多分、ランダムというか運任せというか、そういう感じになるでしょうし。(つまりトルシエ以降の五輪チームが皆そうだったように) ・単純に、若い方は五輪に行って、年取った(笑)方はアジアカップに行くという、分かり易い風景にはなりますか。
・でまあ、それは"アジア"の問題ですが、日本としては、協会としてはどうすべきなのか。 ・結局はだから、"自衛"するしかない、アジアカップの日程が半端なままでも、そして多分整えられてもそんなに大差ない可能性が高いのだから、"4年間"の間のもたせ方を自力で考えるしかないだろうと思います。 ・僕自身は、チームなんて(残り)2年あれば余裕で作れるはずだから、最初の2年はお試しで十分、若手かJリーガーメインでいいんじゃないかということを以前言ったと思いますが。 ・そういう、場合によっては物議を醸すかもしれない(暗黙の"ベストメンバー"規定?)極端なやり方を別にすれば、協会として出来るのは・・・ ・川淵"監督お試し"方式は、当時の川淵氏の剛腕とプロデュースセンスがあってのことだと思いますから、なかなか難しいところはあるかも。 ・当時でさえ、「随分傲慢というか横着な態度だな」と思ってはいましたし。(笑) ・ただ当時その対象となっていたオフトにしろファルカンにしろ加茂にしろ、監督として国際的実績がそれほどあったわけではないので、"試用期間"扱いし易かったというところはあると思います。 ・そして状況は違いますが今後どれくらいの実績者を日本代表監督なんぞに呼べるのかに、少なからぬ疑問・不安が現在囁かれているわけで。 ・だったらいっそ、最初から"試用でいい"レベルの人材でやってみるという考えは無くはない。 ・ないけれど・・・まあストレートには無理でしょうね。そもそも"試用"はいいとして、それでいったん契約切った監督をやっぱりあんたが良かったとまた呼び戻すという段取りが、どうにも非現実的。(当時の川淵氏には見込みがあったのだろうか) ・現実的には一人一人の契約期間を短くして、上手く行ったら延長駄目なら次の人という、そういう感じになりますかね。それくらいならまあ。 ・今のは小細工と言えば小細工みたいな話ですけど、それこそアジアカップがきっちり中間年にあるのなら、「二年契約」というのはむしろ"常態"になり得ますけどね。契約条件としても出し易いし。 ・とにかくもう、"ユーロ"のような目ぼしい区切りが無いままに、4年間という広大な"スペース"を一人の監督にとにかく埋めてと委ねるのは、基本的にどんな監督でもきついと思いますし、見ている方もきつい。高い確率で「とにかく代えて」という気分になること請け合いで、通常の"監督の当たり外れ"の振れ幅では吸収出来ないレベルの話だと思います。 ・むしろ暢気に「当たり外れ」を楽しめるような状況が欲しいと(笑)、そんな風に思う今日この頃。
・で、それはそれとして、あんまり言いたくないんですが・・・ ・やっぱり多分、「戦術」的というか、「実験」的というか、欧州トップモードを追いかける系の監督の方が、いいはいいでしょうね。 ・それが強いとか日本人に合ってるとかそういうことではなくて(笑)、"間がもつ"という一点において。 ・何らか"夢のサッカー"である必要が、コンテンツの性格として必要。 ・"恋愛"なので。(笑) ・大雑把でいいんですよ。あるいは多少上っ面でも(笑)。どのみち何が正解かなんて分かるはずがないし、こうしている間にもヨーロッパは勝手に変わって行くんでしょうし。 ・そして勿論、駄目なら代えればいいんだし。(結局そこら辺の融通性かなあ) ・最後に「まとめる」のは、「間に合わせる」のは、多分もう出来る国になっている。岡田でも西野でも、勿論森保でも。 ・それまではだから、遊びましょうという(笑)。"恋"でもしましょうという。その中で、運命の相手に会えるかも知れないし。(笑) ・会えないなら会えないで、もう代表に"本気"で夢を見る時代はほとんどの人にとっては終わっているはずですから、それはそれで。 ・本気ではない、でも夢の"におい"くらいは欲しいという、そういうお年頃。(笑) ・その為には"まとめる"だけの構想のチームでは、ちょっと。少なくとも4年間は。
・以上"森保ジャパン"の良し悪しとか"田嶋体制"がどうだとかいう次元からは少し離れて、「サッカー日本代表」というコンテンツの持続可能性という観点から、ここのところ考えている、考えざるを得ないことでした。 ・まあ"戦術"とかも、要は「最初の二年くらいはお試し、実験」ということが習慣付けば、更に言えば「国民的合意」になって行けば、自ずとある程度定まることだと思いますが。 ・あえて"ヨーロッパ"とかと指定しなくても。あるいは"会長"が替わっても。(笑)
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Theme:カタールW杯サッカー日本代表
Genre:スポーツ
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