ヴェルディ、代表、グラドル、漫画、アニメ、等
改めてテレ朝「アストロ球団」
2005年10月06日 (木) | 編集 |
アストロ球団 第二巻 アストロ球団 第二巻
奥慶一、秋山・純 他 (2005/11/25)
バンダイビジュアル

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とんでもない傑作です。来年のカンヌはいただきだ!(ジャンル違い?)

どう凄いのかの説明は結構難しいし、人によっては見ても全く分からないとは思いますが・・・・。とにかく日本人の手による映像劇(つまり”映画”や”TVドラマ”の類全て)で、これほど奥の奥まで隅から隅まで見通して、把握して、包括的に表現出来ているものを他に見た記憶がありません。”プロフェッショナル”の名の元での妥協・通俗化にも、”芸術””自己表現”の名の元での自己満足・曖昧さにもどちらにも足を取られていない。粛々と行くべき道を行っている。

基本的には前回も書いたように、『戦隊もの』の流れを汲むギャグすれすれのナンセンスで大仰なドラマ性を身上とするスポーツ活劇ヒーローものなわけですが、その”ナンセンス”を扱う手腕の懐の深さが凄いんですね。今悩んでいる(笑)のは役者の演技をどう考えるかで、つまり彼らの迷い無くクサい大根芝居のどこまでが演出でどこまでが演技力に起因するのか、つまりそれくらい大根芝居を劇全体の欠かせないピースとして、正当性を持って成立させている。

バラエティのコントとかシュールなあるいは芸術的な類の映画なんかではそんなに珍しい手法ではないですが、「アストロ」は決してそういう注釈つきの作品ではない。いわゆる大映ものの根性ドラマと比べても直接のギャグの要素は稀薄な、いたってストレートな作品です、性格づけとしては。普通に感動して問題の無い作りになっています。そこが凄い、というか分類不能。作り手の意識はどこにあるのか。

そして更に感心するのはそういうともあれハイレベルに統御された作品世界の中に、自由や自発性や不確定性、もっとあっさり言うと隙間や綻びのの可能性がいたって鷹揚に許されている空気が存在することで、上で言った役者の演技の分からなさも一つには実際に役者が勝手にやっている部分が多々あることによるのではないかなと想像しています。それでも決して壊れないような柔軟な作品世界になっていて、むしろ暴れた分がそのまま演出意図の実現の強化に吸収されるのではないかというそんな感じ。


で、その「演出」あるいは「作り手」の問題なんですが・・・・。分からないんだなこれが。誰の仕切りなのか。
最初にチェックした時は名作「イグアナの娘」の演出家が担当していたので、てっきりその人の手腕だと思ったんですが、その後見てるとクレジットは毎回結構変わっている。実際のところいちクリエーターのアイデアというよりもっと大掛かりで周到なものを感じますし。でも同時に血の通った”誰か”の人格から出て来た、いい意味での芸術・自己表現の臭いも感じる。

アニメの場合だと「シリーズ構成」という、基本的には脚本家が担当する全体を統轄するポストがあって、これは場合によっては「監督」よりも上位に来たりする。アストロも脚本のクレジットは『公園兄弟』(コンビ)で一貫しているので、この人たちがメインなのかもしれない。
ただ掲示板の引用部分に書いた実写とCGの組み合せ方や独特のスペーシーなカメラワークなども併せて、アストロの個性の多くを担っているの演出サイドのテクニックにも思えるので、そこらへんはどうなるのか。

ちょっとマジメにリサーチ(笑)の必要を感じて来たので、放送終了時にでもまたアストロについて書くことになると思います。ではまた。良かったらみなさんも見てみて下さい

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コメント
この記事へのコメント
お久しぶりです
今年は邦画が面白くて、それでだいたい製作にはテレビ局が絡んでいて(そちらの親会社さんに関して言うと「フライ、ダディ、フライ」もすごい面白かったですよ)それでそのテレビ局の影響も少なからずあるわけなんですが(この間見た「容疑者 室井慎次」なんかまさにそうだった)このドラマはいい意味でテレ朝的に面白いようですね。大阪では放送してないので実態はわからないですが。個人的にはテレ朝はドラマ作らせたら本当ダメだと思うのですが本当いい方向に向かった模様ですね。
2006/12/28(Thu) 13:45 | URL  | Yusuke-EuEx #/HoiMy2E[ 編集]
アストロは製作形態としてはビデオ・DVDでの売上をメインに当て込んだ独立性の高いもので、いわゆるゴールデンなどの「テレ朝製ドラマ」とは少し性格が違うのではないかと思います。ただ「イグアナ」の今井さんを筆頭に、演出陣は軒並み過去にテレ朝とかかわりがあった人のようなので、満更金だけ出してるというわけでもないのかもしれません。
いずれにしてもテレビマネー(?)がアニメも含めた広い意味での邦画の活性化に役立っているということはあるようですね。深夜枠は話題の共有が難しいんですが(笑)、規模の大小を問わず、探せば結構面白いのが続々作られてるのかも。
2006/12/28(Thu) 13:46 | URL  | アト #/HoiMy2E[ 編集]
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